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第二章「性愛の山」
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権太にとっては、村の生活から一変し、歩き方ひとつをとっても厳しい指導を受けるので、あたふたしてしまうが、目新しいこともあるので、心が躍る。
特に、安仁との夜のために、『法性の花』を使いやすいようにするための鍛錬は、なぜか酷く興奮し、安仁とできれば、十兵衛ともできるわけで、夫婦になれるかと思うと、必然熱も帯びた。
それをする前に、火桶に尻を当てた。
通常は火に当たっては駄目だが、少し温めたほうが、穴が緩むと、安寿と安覚が見守る前で尻を火桶に翳した。
権太は水干を脱ぎ、襦袢姿になると、安寿や安覚のほうにお尻を突き出すようにして、裾をたくし上げてめくった。
すべすべで、揺らすとぷるぷると震える桃のようなお尻が露になる。
そこに安覚が、ほの赤い炭が入った桶を持って近づき、火傷しない程度に炙る。
はじめのころは、他人に尻を見せるのも恥ずかしかった。
臀部だけでなく、穴まで見せるのである。
だが、十兵衛と一緒になるためだと我慢して、尻を晒した。
恥ずかしくて恥ずかしくて、それだけで全身が熱く、臀部を温める必要はないのではないかと思った。
が、それも何度もしてみると、まあ恥ずかしさはあるのだが、それ以上になぜか興奮し、立ってしまった。
股越しに二人を見ると、安寿は何ともない顔をしていたが、安覚は双眸を見開き、鼻息を荒くしながら、こっちを見ている ―― 正確には、権太の穴を凝視しており、その様子に無性に興奮して、あれが一段と硬くなり、熱くなるのが分かった。
なるほど、『無明火』とは、よく言ったものである。
「安覚、あまり火桶を近づけないように」
安寿の言葉で、安覚は慌てて体を引いた。
「そのぐらいでいいでしょう。次は………………」
人差し指に紙を巻いて、唾をつけた後に入れるのだが………………
はじめはやり方が分からず、怖すぎて、安寿がしてくれた。
安寿は、懐から紙を取り出し、それを少し千切って自らの頭指の先に巻き、口に含んだ後、そっと権太の割れ目に当てがった。
ぬるっとした感触に、思わず悲鳴をあげた。
怒られた。
稚児が、はしたない声を出してはならない、と。
そう言われて我慢したが、権太の後ろで、まるで蚯蚓が穴の周りをうねうねとのたうちまわるようで、ついつい声が出てしまう。
その声が、姉やおみよのその時の声に似ていると思った。
―― そうか、姉やおみよは、お尻の穴で感じていたんだ………………
と、理解できた。
そして不思議に、腰まで動く。
安寿の指が穴をなぞるように動くと、下半身にしびれが走り、腰がびくびくとひくついた。
正直、気持ちが良い………………
あそこを弄るのも気落ちが良かったが、お尻を弄られるのも気持ちがいい………………
姉やおみよも、気持ちが良いから腰を動かしていたのだなと思いながら、権太はお尻をぷるぷると震わせた。
すると、腰を動かさないようにと、安寿に叱られた。
しっかりと尻たぶを持たれ、その癖なおも弄ってくる。
動かすなというほうが酷だと思った。
どのぐらい弄られただろうか?
あれを弄っている時に感じる、下半身が破裂するような感覚が全身を包み込もうとしていた。
その時、ぐっと押し込む感触があった。
うっとくぐもった悲鳴をあげて、反射的に力を入れ、穴を窄ませてしまった。
安寿の指が止まった。
「うむ、今日はこの辺りにしておきましょう」
安寿は、指の巻紙を外し、安覚に渡しながら言った。
安覚は、その紙を布切れに包み込み、懐に仕舞った。
少し茶色がかっていたので、恥ずかしかった。
その日はそれで終わったが、ほっと安堵した半面、さらに続けてほしいという感じもした。
気怠い面持ちでいると、安覚が着物をつけるのを手伝ってくれた。
ふと彼の下半身を見ると、本人は気が付いていないようだが、前が開けて、大きくなったあれが飛び出していた。
特に、安仁との夜のために、『法性の花』を使いやすいようにするための鍛錬は、なぜか酷く興奮し、安仁とできれば、十兵衛ともできるわけで、夫婦になれるかと思うと、必然熱も帯びた。
それをする前に、火桶に尻を当てた。
通常は火に当たっては駄目だが、少し温めたほうが、穴が緩むと、安寿と安覚が見守る前で尻を火桶に翳した。
権太は水干を脱ぎ、襦袢姿になると、安寿や安覚のほうにお尻を突き出すようにして、裾をたくし上げてめくった。
すべすべで、揺らすとぷるぷると震える桃のようなお尻が露になる。
そこに安覚が、ほの赤い炭が入った桶を持って近づき、火傷しない程度に炙る。
はじめのころは、他人に尻を見せるのも恥ずかしかった。
臀部だけでなく、穴まで見せるのである。
だが、十兵衛と一緒になるためだと我慢して、尻を晒した。
恥ずかしくて恥ずかしくて、それだけで全身が熱く、臀部を温める必要はないのではないかと思った。
が、それも何度もしてみると、まあ恥ずかしさはあるのだが、それ以上になぜか興奮し、立ってしまった。
股越しに二人を見ると、安寿は何ともない顔をしていたが、安覚は双眸を見開き、鼻息を荒くしながら、こっちを見ている ―― 正確には、権太の穴を凝視しており、その様子に無性に興奮して、あれが一段と硬くなり、熱くなるのが分かった。
なるほど、『無明火』とは、よく言ったものである。
「安覚、あまり火桶を近づけないように」
安寿の言葉で、安覚は慌てて体を引いた。
「そのぐらいでいいでしょう。次は………………」
人差し指に紙を巻いて、唾をつけた後に入れるのだが………………
はじめはやり方が分からず、怖すぎて、安寿がしてくれた。
安寿は、懐から紙を取り出し、それを少し千切って自らの頭指の先に巻き、口に含んだ後、そっと権太の割れ目に当てがった。
ぬるっとした感触に、思わず悲鳴をあげた。
怒られた。
稚児が、はしたない声を出してはならない、と。
そう言われて我慢したが、権太の後ろで、まるで蚯蚓が穴の周りをうねうねとのたうちまわるようで、ついつい声が出てしまう。
その声が、姉やおみよのその時の声に似ていると思った。
―― そうか、姉やおみよは、お尻の穴で感じていたんだ………………
と、理解できた。
そして不思議に、腰まで動く。
安寿の指が穴をなぞるように動くと、下半身にしびれが走り、腰がびくびくとひくついた。
正直、気持ちが良い………………
あそこを弄るのも気落ちが良かったが、お尻を弄られるのも気持ちがいい………………
姉やおみよも、気持ちが良いから腰を動かしていたのだなと思いながら、権太はお尻をぷるぷると震わせた。
すると、腰を動かさないようにと、安寿に叱られた。
しっかりと尻たぶを持たれ、その癖なおも弄ってくる。
動かすなというほうが酷だと思った。
どのぐらい弄られただろうか?
あれを弄っている時に感じる、下半身が破裂するような感覚が全身を包み込もうとしていた。
その時、ぐっと押し込む感触があった。
うっとくぐもった悲鳴をあげて、反射的に力を入れ、穴を窄ませてしまった。
安寿の指が止まった。
「うむ、今日はこの辺りにしておきましょう」
安寿は、指の巻紙を外し、安覚に渡しながら言った。
安覚は、その紙を布切れに包み込み、懐に仕舞った。
少し茶色がかっていたので、恥ずかしかった。
その日はそれで終わったが、ほっと安堵した半面、さらに続けてほしいという感じもした。
気怠い面持ちでいると、安覚が着物をつけるのを手伝ってくれた。
ふと彼の下半身を見ると、本人は気が付いていないようだが、前が開けて、大きくなったあれが飛び出していた。
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