本能寺燃ゆ

hiro75

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第二章「性愛の山」

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「ええんよ、無理せんで、男の子やからな」

 そう言いながら、おみよはゆっくりと体を動かす。

 それは権太も同じで、彼女の腰が動くと、自分の腰も自然と動いて、あそこが擦れて気持ちが良い。

 そのうち着物が乱れ、おみよの太ももだろうか、あれが女の肉にぺたりと吸い付いて、それで擦りあげると、一段と気持ちが良かった。

「気持ちええか?」

 権太は答えなかった。

 だが、腰は動き続ける。

 女は、耳元で囁く。

「もっと気持ちええことしたろうか? どうせお客さんにせなあかんし、初めてはあんたで試してみたいんや」

 女は、指先を舐め、そのままふたりの腰が重なり合った間に差し込む。

 しばらく女は自分の股間を弄った後、やおら権太のものを握って、それを自らのあそこに押し当てた。

「ゆっくりやで……、ん……」

 何がゆっくりか分からない。

 が、先が痛いぐらい締め付けられる。

 権太はくぐもった声をあげる。

 おみよも同じだ。

 苦しそうな息をしている。

「んんん……、うっ……」

 ときどき腰が大きく跳ねる。

 すると、あれがぎゅっと締め付けられる。

 温かい………………いや、熱いぐらいだ。

「あかん……かも……、んんん……」

 権太も、これ以上駄目だと思った。

 が、女が可愛らしい悲鳴をあげると、次の瞬間なぜか心地良さに包まれた。

「あ、案外、簡単やな……、んっ……」

 おみよは、少しべそを掻きながらも、笑っていた。
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