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ルイスside 不完全なインキュバス
03
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乳首周辺にまだ残っていた鬱血痕をそっと触れられ、思わずビクンと震えてしまう。
「……顔はとてつもなく美しいし、色白なくせに唇は赤く色づいて貪りたくなるし、肌も滑らかでずっと触れていたくなる。どこが不完全なんだ?」
リトの手が頬や唇をさらりと撫でていき、そして髪を梳いてくる。
「頭から突き出てる角や尻尾も、俺的にはソソる」
髪を梳いたついでに角も触れようとしてきたため、逃げるように避けた。
「そこはさわるな。……とりあえずリトにとって問題ないなら、まぁいいよ」
「そういえば、翼がないな。あえて出してないのか?」
つくづく痛いところをつついてくるやつだ。眉を顰めながら睨む。
「失礼。またやってしまったようだな。言いたくないならかまわない。ともあれルイスが来たってことはセックスしないといけないだろう?」
別にセックスしなくても問題はないのだが、最初に会った時のルールを律儀に覚えてるのはありがたい。とりあえずいまはリトの精気を貰わないと次の獲物にありつけそうにないのだから。
獲物としてリトをちゃんと見ると、ざく切りだった髪が職人の手で綺麗に整えているような気がする。髭もこざっぱりだ。
「……あれ? なんかあんた小綺麗になってね?」
「あぁ、気付いたのか。この間から護衛で働くことにしたんだ。身だしなみちゃんとしろって言われてこうなった」
「護衛? なんでまた」
「……お前を手に入れるためだと言ったら?」
リトの手が腰に触れ、そのまま後ろへ伸びお尻の狭間まで撫でていく。レザーパンツを履いているが、手の感触だけで震えてしまう。そして唇には早くも俺の乳首に貪ろうと近づいてくる。
「ちょっと待て」
リトの唇が俺の乳首に触れそうなところで、リトの髪を掴み止めさせる。少し痛かったようで睨まれるが、無視した。
「俺の乳首がよっぽど好きなのは分かった。別にいじってもいいし舐めてもいいが、痕はつけんな」
「……なんで?」
「なかなか消えなくて困ってんだよ。これじゃ次の獲物にいけやしない」
それだけじゃない。他のインキュバスやサキュバスに見られると『欠陥だな』という蔑んだ目で見られてしまう。
肌を隠せばいいのだが、俺のプライドが許さない。
「俺だけにしとけばいいじゃないか。精気なんぞいくらでもやるし、毎日来てもいいんだぞ?」
「そういうわけにはいかねぇんだよ。インキュバス世界には俺よりもぐーっと上のやつがザラにいるし、独占すると消されちまう」
「へぇ。容赦ないんだな」
リトに言われてハッとする。こういう話は人間に話してはいけない内容ではないだろうか。いや、夢の最中だし問題ないか……?
いやでも、こいつ護衛に転職したらしいし、冒険者の時よりも情報が増えているかもしれない。
これ以上話し続けると色々と困ったことになりそうで、中断するべく目の前にある整えていた髪を乱してやりながら、おでこを軽く何度も口づける。
「……そろそろ始めようぜ。あ、噛むんじゃねぇよ」
俺の忠告も聞かずに乳首周辺を噛もうとしていたリトの頭をペチンと叩く。全く油断にならない。
リトはしぶしぶと噛もうするのをやめ、舌でねっとりと舐めはじめた。
周囲を見渡すと、屋敷のどこかの部屋のようだった。こういう屋敷ならバスルームも広い感じだろう。
いかにも貴族が使いそうな広々としたバスルームをイメージして、周囲を変えていく。
部屋がだんだんと薄れてきて、二人でも充分入れそうな広々としたバスタブが登場し、タイルを敷いた床が浮かびあがる。オトコ二人が寝転んでも充分な広さだ。
ついでに気分がより上がるよう、壁には大きな鏡も出しておく。リトにはこういうのが燃えるだろう。
バスタブからお湯がドバァと溢れて床がだんだんと濡れていく。
「……リト、服が濡れちまうから早く脱がしてくれよ」
リトの顔を俺に向けるように仕向け、薄く開いていた口に舌を挿れながら口付ける。
さぁ、お前の極上な精気を喰わせてくれ。
「……顔はとてつもなく美しいし、色白なくせに唇は赤く色づいて貪りたくなるし、肌も滑らかでずっと触れていたくなる。どこが不完全なんだ?」
リトの手が頬や唇をさらりと撫でていき、そして髪を梳いてくる。
「頭から突き出てる角や尻尾も、俺的にはソソる」
髪を梳いたついでに角も触れようとしてきたため、逃げるように避けた。
「そこはさわるな。……とりあえずリトにとって問題ないなら、まぁいいよ」
「そういえば、翼がないな。あえて出してないのか?」
つくづく痛いところをつついてくるやつだ。眉を顰めながら睨む。
「失礼。またやってしまったようだな。言いたくないならかまわない。ともあれルイスが来たってことはセックスしないといけないだろう?」
別にセックスしなくても問題はないのだが、最初に会った時のルールを律儀に覚えてるのはありがたい。とりあえずいまはリトの精気を貰わないと次の獲物にありつけそうにないのだから。
獲物としてリトをちゃんと見ると、ざく切りだった髪が職人の手で綺麗に整えているような気がする。髭もこざっぱりだ。
「……あれ? なんかあんた小綺麗になってね?」
「あぁ、気付いたのか。この間から護衛で働くことにしたんだ。身だしなみちゃんとしろって言われてこうなった」
「護衛? なんでまた」
「……お前を手に入れるためだと言ったら?」
リトの手が腰に触れ、そのまま後ろへ伸びお尻の狭間まで撫でていく。レザーパンツを履いているが、手の感触だけで震えてしまう。そして唇には早くも俺の乳首に貪ろうと近づいてくる。
「ちょっと待て」
リトの唇が俺の乳首に触れそうなところで、リトの髪を掴み止めさせる。少し痛かったようで睨まれるが、無視した。
「俺の乳首がよっぽど好きなのは分かった。別にいじってもいいし舐めてもいいが、痕はつけんな」
「……なんで?」
「なかなか消えなくて困ってんだよ。これじゃ次の獲物にいけやしない」
それだけじゃない。他のインキュバスやサキュバスに見られると『欠陥だな』という蔑んだ目で見られてしまう。
肌を隠せばいいのだが、俺のプライドが許さない。
「俺だけにしとけばいいじゃないか。精気なんぞいくらでもやるし、毎日来てもいいんだぞ?」
「そういうわけにはいかねぇんだよ。インキュバス世界には俺よりもぐーっと上のやつがザラにいるし、独占すると消されちまう」
「へぇ。容赦ないんだな」
リトに言われてハッとする。こういう話は人間に話してはいけない内容ではないだろうか。いや、夢の最中だし問題ないか……?
いやでも、こいつ護衛に転職したらしいし、冒険者の時よりも情報が増えているかもしれない。
これ以上話し続けると色々と困ったことになりそうで、中断するべく目の前にある整えていた髪を乱してやりながら、おでこを軽く何度も口づける。
「……そろそろ始めようぜ。あ、噛むんじゃねぇよ」
俺の忠告も聞かずに乳首周辺を噛もうとしていたリトの頭をペチンと叩く。全く油断にならない。
リトはしぶしぶと噛もうするのをやめ、舌でねっとりと舐めはじめた。
周囲を見渡すと、屋敷のどこかの部屋のようだった。こういう屋敷ならバスルームも広い感じだろう。
いかにも貴族が使いそうな広々としたバスルームをイメージして、周囲を変えていく。
部屋がだんだんと薄れてきて、二人でも充分入れそうな広々としたバスタブが登場し、タイルを敷いた床が浮かびあがる。オトコ二人が寝転んでも充分な広さだ。
ついでに気分がより上がるよう、壁には大きな鏡も出しておく。リトにはこういうのが燃えるだろう。
バスタブからお湯がドバァと溢れて床がだんだんと濡れていく。
「……リト、服が濡れちまうから早く脱がしてくれよ」
リトの顔を俺に向けるように仕向け、薄く開いていた口に舌を挿れながら口付ける。
さぁ、お前の極上な精気を喰わせてくれ。
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