続 野良猫と藪医者

結城 鈴

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 八月の末。今日は、一臣と初めて会った記念日だ。『初めて』を買ってもらった日。去年のこの日、自分は処女を失った。一臣に抱かれて。
当然一臣もそれはよく覚えていて。記念日だから、何かする?と聞いてきた。なにかって、何をだ・・・とは思ったが、一臣のスケジュールを考えて辞退した。その代りに、翌日曜の誕生日は、自宅でそれなりに祝った。一臣は、どこかに食べに行きたかったみたいだけれど、アルがいるから、アルとも一緒にお祝いしたい、と断った。断られ続けて、一臣は少々機嫌が悪かった。仕方がないので、ケーキを買って、とおねだりしてみる。一度、誕生日に某アイスクリームショップのアイスケーキが食べてみたかったのだ。一臣は快諾すると車を出してくれた。ついでだからと、郊外の少し大きいモールに連れていかれた。
「一臣さん、こんなに遠くまで来たら、帰るまでにアイスとけちゃわない?」
「大丈夫。ドライアイスいっぱい入れてもらおう。」
それより買いたいものがあるから、と。買い物を優先させる気だった。
買いたい物ってなんだろう?
誕生日プレゼント?
一臣は、モールに着くと、目当てだったらしいギフトショップに入っていった。ショーケースには、腕時計が並んでいる。
どれも高価なものばかりだ。
「すばる、どんなのが好み?」
「へっ?」
驚いて、変な声が出てしまった。
「指輪は、届を出すときに用意しようと思ってるから、今年は時計。」
「えっ・・・でも・・・。」
ここにあるもの全部お高い!学生が身に着けるようなものじゃないよ・・・。
「この中に気に入ったものがなければ、上の階に時計屋さんもあるから。」
「うーん・・・。」
そこに若い女性の店員が、何かお探しですか?とやってきた。
「時計を。男物を二つ購入することは可能ですか?」
一臣がそう言ったので、よくよく見てみると、それはどれも男物と女物のペアウォッチだった。
「大丈夫です。」
店員が答える。
「すばる、これなんかどう?こういうギミック好きじゃない?」
見ると、黒い文字盤に、三つの円があり、細かい細工が施されている。
「もっとシンプルなのがいい。」
値段を見て、思わず断りの文句が出た。
すると店員が、白い文字盤に、青い石の入った時計を勧めてきた。ふと、どこかで見た組み合わせ、と思いなんだったろうかと思いを巡らす。
「あ、アルに似てる。」
「・・・確かに。」
一臣も同意した。これにする?と問うてくる。白い文字盤は、おそらく貝で、石は多分サファイアだ。これもそれなりの値段だ。
「すばる、ひとめぼれしたでしょう?」
アルに会った時みたいに、と一臣がクスクス笑っている。
だって、白と青の組み合わせ好きなんだからしょうがない。おまけに針は金色だ。
「じゃぁ、これを二つください。」
「文字盤が黒もの物のありますが。」
「見せてもらえますか?」
店員が、恭しく白い手袋をし、時計を取り出す。白と黒、二つ並べて見せる。黒い方の針は銀色で、やはりサファイアが入っていた。
「あぁ、いいですね。じゃぁ色違いで二つ用意してもらえますか。」
一臣は、これに決めた様だった。
「一臣さん、なんで二つ?」
「身に着けるものは、お揃いがいいじゃない。」
恥ずかしげもなく、しかしこそっと耳打ちだ。かぁっと耳が熱くなる。
「ではお会計を。」
店員の言葉に、一臣がカードを出す。サインをして、お会計は済んだようだった。それにしても、この額を一括って。呆れていると、君のおかげで貯金できたからね、と一臣がまた囁いた。
何のことだろう?
しばらくして、丁寧にラッピングされた時計が二つカウンターに用意された。グリーンと、ブルーの包装紙と、にどちらも光沢のある白いリボンがかけられている。
「グリーンの方が、黒い方です。」
ということは、ブルーが白だ。それぞれ紙袋に入れると、店員が出口に向かって歩き出す。ついていくと、出口でそれぞれ手渡され、ありがとうございます、と深々礼をされた。見送られて店を後にする。
「一臣さん、僕のおかげって何?」
「あぁ。悪い遊びをやめた分、って意味だよ。君にかかる生活費なんて、たかが知れてるからね。」
そうか。僕に出会わなけば、もしかしたら一臣は、今でも給料をドブに捨てていたかもしれないのだ。その分ということか。納得して、紙袋を抱える。重い。
「一臣さん、これ普段はつけないよ?」
「俺は使うけど、すばるはそれでいいよ。学校で外してる時に取られたりしたら大変だからね。」
汚れるのもいやでしょう?と苦笑された。
「うん。学校には付けていけない。」
持っているだけで、十分幸せだった。
「さてじゃぁ、アイスケーキ買いに行こうか。」
一臣の足取りは軽い。

帰宅して、ドライアイスをシンクに入れて遊んでいると、スマホに着信があった。実家から電話だ。父だろうか。
『誕生日、おめでとうすばる。』
「ありがとう。」
珍しい。今までこんな電話くれたことなかったのに。電話の主はやはり父だった。
『離れて暮らすと気になるもんだな。良い一年を。』
そう言って、あさっさり通話は切れた。呆気に取られていると、一臣がピザでもとろうかと言いだした。カタログは、少し贅沢な店のものだ。
「あ、うん。まかせる。」
答えて、冷凍庫のアイスケーキを覗く。色とりどりのそれは、とても美味しそうだった。
「ケーキの分、考えて頼んでね!」
「何言ってるの。まだ育ちざかりでしょう?ポテトもつけよう・・・。」
一臣は楽しそうだ。そこへアルがやってきて、ミャーンとおやつをねだった。最近、チューブに入った生タイプのおやつがクセになってしまい、水分補給もかねてあげている。美味しそうには見えないが、アルは大喜びだ。
「一臣さん、ピザ何枚頼むの?」
「大きいの二枚と、フライドチキンとポテトとシーザーサラダ。」
丁度いいかな?アイスケーキは、無理ならいつでも食べられるし。でも、今日食べたいなぁ。
やがて、七時にと指定したピザが、予定より少し早めに届くと、小さな誕生日パーティーが始まった。一臣は珍しくビールを開けている。自分はオレンジジュースを片手に乾杯した。
「誕生日おめでとう、すばる。」
「ありがとう。」
一臣は、黒い文字盤の時計をしていた。自分の分は、テーブルに箱ごと置いてある。ピザの油で汚したくなかった。
「あー・・・。」
一臣が、ビールを飲みながら、天を仰いだ。
「なに?」
「飲む前にキスくらいしておくんだった。」
かぁっと顔が赤くなったのがわかる。恥ずかしくて、ちびちびとジュースを飲んだ。
「そうだ、写真撮ろう?」
おもむろに、一臣がスマホを取り出す。二人一緒に入る構図で、記念撮影だろうか。ところがそれを、一臣が誰かに送った。
「一臣さん、まさか充さん?」
「うん。幸せの現状報告欲しいって言ってたから。」
おそらくこれが、一臣から充に送る最初のメールだ。返信はすぐに来た。『ハッピーバースデイすばる!』と可愛いスタンプ付きで。
「充さんこういうことするんだ・・・。」
意外。
「ほんとだ。可愛いことするね。」
「・・・また会いたい?」
「・・・うん。たまには。」
その時、また着信音が鳴った。
『すばるにプレゼント用意してもいい?』と。
一臣は、是非、と返した。
 後日、シャインマスカットが一箱送られてきた。

九月に入り、夏休みの課題を、友成と共に出しに行った。
二人とも無事に受け取ってもらえ、ポスターの方は学校に提出、という形だった。百数十枚の中から、一枚が選ばれ、学校祭のポスターになる。こちらは、自信がないので、出して早々に忘れることにした。
食堂で友成と昼食。冷やし中華を食べる。友成は冷やしたぬきうどんだった。
「宿題も無事出せたし、後は学祭の展示だけだなー。」
友成が、麺を啜る合間にぼやく。
「話には聞いてたけど、描かせるよね。」
苦笑して、トマトを口に入れた。
「まぁ、仕事になったらこんなもんじゃないんだろうな。
一日中ずっと描く生活が、ずーっと続くんだろうな。」
「友成嫌なの?」
「うーん・・・。でも一応、広告会社目指してる。」
「僕は・・・挿絵作家になりたくて。小説とか、絵本とかの。
あぁいうのって、どこでキャリア積むのかな?描いて出版社に持ち込み?・・・うまくいかないよね。」
「最初は仕事なんかさせてもらえないだろうね。どっちかと言うとさ、ネットの小説サイトなんかでイラスト描いてほしい作家さんとかを募集するのがいいと思う。SNSとかでさ。」
そういうサイトあったと思う。と友成が言った。
「そうなんだ?それ面白いかもね。うち、夏休みの後半は、猫飼ったりして、それにかかりっきりで、自分のこと何にも調べたりしてないんだ。もう就職のこと考えた方がいいよね。」
一臣さんは、養ってくれると言うが・・・。確かに、在宅でできる仕事は理想だ。その方が、頭痛の頻度は上がらないだろうけれど。
「一度は社会の荒波にもまれた方がいいよねー。」
「だよなぁ。」
ずっと学生でいたい。もうここから、美大に進学して、院まで行ってしまいたい。そうしたら、在学中にキャリアを積んで、芸術家デビュー・・・なんてないか。
思いきりため息をついていると、諏訪が現れた。
「やぁ早乙女君。一か月ぶり。元気だった?」
「先生。・・・はい。」
ご飯ですか?と問いかける。
「奥さんが風邪ひいちゃってね。今日はお弁当ないんだよ。」
「それは、お大事に。」
諏訪はありがとうと言うと、食券を買いに行ってしまった。
戻ってくるかとも思って、目で追っていたが、別の席に座ったようだった。諏訪との付き合いは、絵が仕上がれば終わりなのかもしれなかった。まだ、報酬をもらっていなかったが。
「そういえばさ、バイト代っていくら出たの?」
友成が、頭の中を読んだかのように尋ねてきた。
「あー・・・。まだ貰ってないけど。多分三万円。」
「えっ?ヌードでしょ?安くない?」
「全裸じゃなかったし、脱いだのは三日間だけだったから。」
友成は、へー・・・と納得のいかない顔で、うどんの汁を飲み干した。

 十月。学校祭の前日に、父から電話があった。『行けそうだから、ちゃんと案内するように』と。来られないと思っていたから意外だった。
諏訪の絵を、見せてもらったのも、その日だった。
白い羽に包まれた少年の絵で、自分をモデルにしたとは、言わなければわからない仕上がりだった。中性的ではあったが、それは確かに少年の絵だった。
「どう?」
諏訪が尋ねる。
「これ、どうして羽根に包まれてるんですか?」
「君を守ってる人のイメージかな。大きな羽で、そっとね。」
一臣のイメージか。そうか・・・諏訪には一臣のことを話したから・・・。
でも、事情を知らなければまるで天使の絵のようで。これなら展示しても誰かに気付かれることはないように思えた。当日は一臣も来ることになっていたから、一臣と、友成にだけ話しておけばいいかと思う。
「ありがとうごさいます。すごく綺麗。」
「報酬、受け取ってもらえるかな?」
「・・・はい。」
差し出された白い封筒を、おずおずと受け取る。中身は見ずにリュックにしまった。
「おいおい、ちゃんと確認してくれよ。」
「大丈夫です。信用してますから。」
「そう?」
諏訪は少し嬉しそうに笑った。
「うまくやってるみたいだね。いい顔をしている。私は少し憂えた顔の方が好きだけどね。君はいい子だから可哀そうだ。」
憂えた顔をさせるのが、だろうか。
「本当に、ありがとうございます。僕をちゃんと男としてみてくれて。」
「うん。」
諏訪はまた優しく微笑んだ。
「他ならぬ君のことだからね。私が見たとおりに描いたつもりだよ。あとで、複製してあげるから、もらってね。」

一般公開当日。日曜の午前中は寝ていたい一臣と、午前中に用事を済ませたい父の都合で、二人を鉢合わせさせることなく、学校祭が始まった。模擬店などもあったが、父は自分の展示だけ見ると、後はさらっと流して帰ってしまった。ただ一言、お前が描いた物が見られてよかったと言って。
午後になり、一臣と友成と合流した。
友成と、一臣は初対面だったが、自分を介していろいろと話はしていたために、今更な感じの挨拶をした。
「初めまして。君が友成君?いつもすばるがお世話になっています。佐伯一臣です。」
「いえいえこちらこそ?あれ?初めまして、桜井友成です。」
妙な感じになってしまい、三人で笑い合った。
自分の展示は、オッドアイとタイトルを付けた、アルの絵だった。黒を背景に、白い毛並みと瞳を強調させた。先生たちにもなかなか評判は良く、上出来と言えた。友成が、猫を飼うのはずるいよ、と不貞腐れる。友成は近くのアパートに一人暮らしで、生き物は飼えないからだった。その代り、夏休みに二人で行った水族館のイルカを描いていた。躍動感にあふれていて、好きだな、と思った。一臣も、学生たちの展示を一通り見て回り、いよいよ諏訪の展示の前に来た。こそっと耳打ちする。
「これ、僕と一臣さんだって。」
「え?俺?どこ?」
「翼のとこ。」
言われて納得したのかしないのか、一臣はふーんと言って、しばらくその絵の前にいた。
「一臣さん、後で複製くれるって。恥ずかしいからもう行こ?」
「あぁうん。見入ってた。・・・男の子だね。」
「うん。」
「嬉しい?」
首をかしげて聞かれ、コクリと頷いた。もう、男である自分を受け入れられていた。局部を切ろうなどと、二度と思わないだろう。
一臣が愛してくれるから。心も、からだも。
微笑むと、一臣も嬉しそうだった。
「複製画、額に入れて飾らないとね。どこに飾ろうか?」
「僕の部屋じゃダメ?」
「君の部屋?」
「見るたびきっと、自信につながると思うから。」
そう言うと、一臣は、それならそれでいいよと、苦笑した。
先生には少し妬けるけどね、と。
夕方、片付けがあるので、一臣には先に帰ってもらい、友成たちと撤収作業をしていた。これから軽く打ち上げがあるらしい。クラスごとに店を予約しているらしかった。
「打ち上げどうする?」
友成がこそこそと尋ねる。
「ん。疲れちゃったから帰りたい。少し頭痛くて。」
「あーわかった。すばるは体調不良って伝えとくよ。オレは賑やかなの好きだから参加しとく。何かあったらあとでメールするよ。」
お祭り好きの友成は、最後まで参加するつもりのようだった。
頼むね、と言って家路につく。動けなくなる前に薬を飲んでおきたかった。食堂の入り口に、ウォーターサーバーがある。
そこで水をもらい、薬を口に入れた。これで、ひとまず帰れる。名残惜しかったが、一臣が待っている家に早く帰りたかった。
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