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第3話 迫りくる同窓会
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ユウナちゃんが県外に住んでいると知ってから俺はどうすべきか考えていた。授業のときも、通学のときも、風呂に入っているときも、特に寝る前はよく考えた。もちろん告白をしてOKしてもらえるかは分からない。でももし付き合うことになったら遠距離でなかなか会えない日々が待っているわけで、それが乗り越えられなかったら別れが待っている。そんな結末なら告白せずに付き合わない方がいいのではないか。それならお互い傷つかずに済む。
でも…俺はユウナちゃんのことが…好きだ。結果がどうであれ後悔しないためにも告白するべきなんじゃないかとも思った。仮にOKしてもらえたならそれはまたその時になったら考えればいい。もっとポジティブに考えても良いのではないか。
この思考を幾度となく繰り返していった。何日も何日も自問自答を繰り返していた。
そして、同窓会まで残り1か月となったある日、マサキとリョウと遊びに行った。リョウは同じ地元のやつだが高校は別で大学で知り合った仲だ。このリョウというやつはなかなか変わった奴で、一言で言うとかなりケチな性格だ。
タクヤ「今日どこに行く?」
マサキ「んー、ちょっと考えさせて。」
リョウ「俺、行きたいところあるんやけどさー」
タクヤ「どこ?」
リョウ「無料で足湯に入られるところがあるけんさ、そこ行きたいんやけど」
マサキ「まぁ季節的にも良いんやない?」
タクヤ「そうやな」
リョウがどこかに遊びに行くときには「無料」か「〇割引」とか安いものにしか目がない。こいつはいつもカネの損得しか考えないやつだ。いつもカネの損得ばかりなので、無料の足湯といった瞬間、俺は「また無料かよ」と思ったのだが、たぶん同じことをマサキも考えたはずなのだが、まぁリョウをディスるのはこの辺にしておこう。
この足湯の場でまたしても同窓会の話になった。
マサキ「そういやリョウも同窓会に行くん?」
リョウ「行くよー、楽しみやー」
マサキ「どこが?」
リョウ「だってかわいい女子に会えるやんけ!それしかねぇわ!」
マサキ「じゃあ、かわいい女子に会って何するん? まさか連絡先交換するとか?笑」
リョウ「…そのつもりや!」
マサキ「まじか笑 いやいや絶対無理だろ笑」
リョウ「そんなことねぇわ!」
タクヤ「正直俺も無理やと思うぞ。だってお前大学の一個上に好きな先輩いるって言ってたやろ? 付き合うって言って、もう何年経ってると思ってるんか」
マサキ「それな!よく言った!まずご飯に行くのに2年掛かったからなー。 連絡先聞くのもできると思えないなー」
リョウ「それを言われると何も言えない笑」
タクヤ「まぁ俺が言うのもあれやけど、あんまりはしゃぎすぎるなよ笑 あとで痛い目に遭うかもしれんぞー」
リョウ「そうやな…。ほどほどにしとくわ…。 ていうかタクヤも楽しみにしてんの?」
タクヤ「まぁそれなりに」
リョウ「いや、テンション低すぎ!!」
タクヤ「まぁ色々あるんすよ」
リョウ「ふーん」
そこからリョウは深くは聞いてこなかった。まぁ聞いてきたとしても詳しく言うかわからないが、いずれは話すことになるだろう。どんな結果を話すことになるかわからないが、良い報告ができるようにやるしかないと思った。
そして月日は流れて、とうとう同窓会当日になった。
だが俺はまだあの自問自答の答えを決めることができていなかった。
でも…俺はユウナちゃんのことが…好きだ。結果がどうであれ後悔しないためにも告白するべきなんじゃないかとも思った。仮にOKしてもらえたならそれはまたその時になったら考えればいい。もっとポジティブに考えても良いのではないか。
この思考を幾度となく繰り返していった。何日も何日も自問自答を繰り返していた。
そして、同窓会まで残り1か月となったある日、マサキとリョウと遊びに行った。リョウは同じ地元のやつだが高校は別で大学で知り合った仲だ。このリョウというやつはなかなか変わった奴で、一言で言うとかなりケチな性格だ。
タクヤ「今日どこに行く?」
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リョウ「俺、行きたいところあるんやけどさー」
タクヤ「どこ?」
リョウ「無料で足湯に入られるところがあるけんさ、そこ行きたいんやけど」
マサキ「まぁ季節的にも良いんやない?」
タクヤ「そうやな」
リョウがどこかに遊びに行くときには「無料」か「〇割引」とか安いものにしか目がない。こいつはいつもカネの損得しか考えないやつだ。いつもカネの損得ばかりなので、無料の足湯といった瞬間、俺は「また無料かよ」と思ったのだが、たぶん同じことをマサキも考えたはずなのだが、まぁリョウをディスるのはこの辺にしておこう。
この足湯の場でまたしても同窓会の話になった。
マサキ「そういやリョウも同窓会に行くん?」
リョウ「行くよー、楽しみやー」
マサキ「どこが?」
リョウ「だってかわいい女子に会えるやんけ!それしかねぇわ!」
マサキ「じゃあ、かわいい女子に会って何するん? まさか連絡先交換するとか?笑」
リョウ「…そのつもりや!」
マサキ「まじか笑 いやいや絶対無理だろ笑」
リョウ「そんなことねぇわ!」
タクヤ「正直俺も無理やと思うぞ。だってお前大学の一個上に好きな先輩いるって言ってたやろ? 付き合うって言って、もう何年経ってると思ってるんか」
マサキ「それな!よく言った!まずご飯に行くのに2年掛かったからなー。 連絡先聞くのもできると思えないなー」
リョウ「それを言われると何も言えない笑」
タクヤ「まぁ俺が言うのもあれやけど、あんまりはしゃぎすぎるなよ笑 あとで痛い目に遭うかもしれんぞー」
リョウ「そうやな…。ほどほどにしとくわ…。 ていうかタクヤも楽しみにしてんの?」
タクヤ「まぁそれなりに」
リョウ「いや、テンション低すぎ!!」
タクヤ「まぁ色々あるんすよ」
リョウ「ふーん」
そこからリョウは深くは聞いてこなかった。まぁ聞いてきたとしても詳しく言うかわからないが、いずれは話すことになるだろう。どんな結果を話すことになるかわからないが、良い報告ができるようにやるしかないと思った。
そして月日は流れて、とうとう同窓会当日になった。
だが俺はまだあの自問自答の答えを決めることができていなかった。
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