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10 あなたと恋がしたい
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「学校でオナニーするし、玩具買い込んで人ん家にSMグッズ置き出すし、とんだド変態だから好きって認めるのは恥ずかしかったけど、高校卒業する時にはもう俺、千明の事が好きだったよ。つーか凄いよな、最初無理矢理犯したのに俺を好きになるとか。しかも殺そうとするのもビックリだわ」
「そ、れは…咄嗟に…」
「普通の人間はカッとなっても咄嗟にこんな事しねーんだよ。俺が死んだら、奏がめちゃくちゃ泣くからやめろよな。しかも自分が原因だって分かったら、ポジティブなアイツでも流石に病むだろうし」
「か、奏…?って?何の話?」
「昨日千明が見たのってこの子じゃない?」
望月くんはスマホを操作すると、仲良く二人で写っている写真を見せてくれた。そこに写っていたのは、紛れもなく昨日望月くんと腕を組んでいた女の子。
「…!」
「この子、俺の双子の妹で奏って言うの。昔はかなり似てたけど、大人になって髪の毛とか染めたらパッと見双子だとは分かんないよな。昨日は兄貴の誕生日プレゼント買いにちょっと遠出しててさ。多分そん時一緒に歩いてんの見たんだよな」
「い、妹が居るなんて…っ」
「言ってないよ。ていうかそれを言うなら俺も千明の家族構成知らないし。…俺は、千明だけが傍に居てくれたらいいから、正直兄弟が居ようとどうでも良かったし」
その話を聞いて、今までの自分の行動に青ざめた。
──俺は勘違いして望月くんを殺そうとした?
面白い程に体から冷や汗が噴き出すと、押し倒されていつもの体勢に戻された。
「誤解も解けたところで、お仕置きと行こうか。千明くん。…お前が二度と暴走しないように、俺がたっぷり躾けてやるよ」
「……!」
「じゃあまずはさっきの続きね」
大きく足を開かされると、恥ずかしい箇所が思いっきり晒された。
「あっ!!やめっ!!」
「無理。お仕置きだから」
「やめ……っ、望月くん!!」
「奏多」
「え…?」
「これからはそう呼んで」
「……!!」
「は?お前何デカくしてんの?」
何でって、名前で呼ばれるのは嫌だって言ってきたくせに。認めた奴しか呼んじゃダメって言ってたのに。それなのに呼んでいいなんて言われたら嬉しくて堪らないじゃんか。
きゅっと唇を結んで照れていると、望月くんはクスッと笑いながら再度体を繋げてくれた。
「…か、奏多…っ」
遠慮がちにそう言うと、望月くんは頬を赤らめてナカに挿入したモノを大きくした。
「…やっぱ呼ぶな」
これは完全に照れているのは分かったので、しがみついて何度も下の名前を呼ぶと、対抗するように激しく腰を打ち付けられた。
「あッ……あ!んんっ、…奏多っ、くん、奏多、だめ、イクっ」
ビクンと背中をのけ反らせてナカだけの刺激で絶頂すると、望月くんはニヤニヤと笑いながらもピストンを続けてきた。
「!?──ッ、ちょ…やぁぁぁあ!!イッ、たっ!イッたぁぁ!!」
「うん、すげー締め付けだったし分かってるよ」
「ひぁぁっ!そこ、だめっ、だめっ、ぁぁあ!」
一番弱い箇所だけを狙って突いてくる辺り、望月くんの性格が出ている気がする。
もちろん絶頂直後の敏感な体で耐えられるはずもなく、ガリっと背中に爪を立ててしがみついた。
それでも腰の動きは止まってくれず、望月くんの手が俺の自身へ伸びてくると、ゆっくりと先端を擦り出した。
「っ、ひ…ぁぁ!!待って…そっち、触、んっないで……だめ!だめ、ぁッ、出る、出る!」
鈴口を弄るように触れられると、目の前に光が散り、今度は前の刺激で絶頂した。強く締め付けても、望月くんはまだイク気配がなくて追い詰める様に腰を動かした。
「はな、っし…て!やぁぁ!二回も、イッ、た!イッたぁぁあ!!」
「お仕置きなんだからすぐ止めるわけないじゃん。──イキ地獄でも味わえば?」
「ぁ、あっ…許し…っ、ぁぁぁぁあ!!そこ、だめ…っ、あ、イク…、またっ……!ねぇ、お願いっ…本当、だめっ!!だめ!!」
「本当はもっと追い詰めたいけど、流石に俺も無理かも。なぁ、千明」
「…は、はいっ…はい、」
「顔見せて」
「…っん、」
腰の動きが落ち着いた所で少し体を離して見つめると、深いキスをしてくれた。
「はぁ…っ、ぁ……ん」
「…ん」
舌を絡めていると、再度腰が動き出したのでしがみついた。
「奏多、くん…っ好き、…好きです」
「うん、ありがと」
小さくそんな言葉が聞こえると、望月くんも俺のナカで欲を吐き出した。
◇ ◆
「……」
初めて気持ちを伝え合ったからか、情事後の雰囲気はとても気恥ずかしい空気になった。
それを破ってくれたのは望月くんで、「これやる」と冷蔵庫の中から、昔よく見た紙パックの飲み物を渡してくれた。
「あ…このミルクティーなんか懐かしい」
「うん。昨日出掛けてる時に見かけたから買っといた。俺もカフェオレ買った」
「…ありがとう」
「いーえ」
「…あの、望月くん」
「奏多」
「か、奏多…くん。あの、さっきは本当にごめん。俺、昨日奏多くんが女の子と歩いてるの見て…取り乱しちゃって…すごく、悲しくて…それで」
「いいよ。あんなに取り乱す姿見れて満足した。それより冷たい内に飲も」
「あ…うん」
ストローを差して久しぶりに口に含むミルクティーはとても甘くて美味しかった。
(望月くんの味がする…)
思い出の味に浸っていると、望月くんは隣に座って俺の肩を抱き寄せた。
「千明」
「ん?」
「一回しか言わないけどさ。…俺、高校の頃からずっと千明が好きでした。これからは俺の恋人として傍に居て下さい。」
ずっと、欲しかった言葉。
その言葉を聞いて昨日とは全く違う種類の涙が溢れ出した。
「…は、い…宜しく、お願いします」
グズグズ泣きながら言うと、望月くんは嬉しそうに笑いながらポンポンと頭を撫でてくれた。
「…奏多くんって、不器用だよね」
「かもな」
「でも出会った頃から不器用だけど少し優しくて、可愛い所もあって、俺はそんな奏多くんだから好きになった」
「…俺も、千明の事は変態としか思ってなかったけど…ずっと一途に俺だけを見てくれて可愛くて…そんな千明を好きになったよ」
「…嬉しい。キスして、奏多くん」
強請る様に近付くと、奏多くんは俺が気の済むまで深いキスをくれた。
end.
「そ、れは…咄嗟に…」
「普通の人間はカッとなっても咄嗟にこんな事しねーんだよ。俺が死んだら、奏がめちゃくちゃ泣くからやめろよな。しかも自分が原因だって分かったら、ポジティブなアイツでも流石に病むだろうし」
「か、奏…?って?何の話?」
「昨日千明が見たのってこの子じゃない?」
望月くんはスマホを操作すると、仲良く二人で写っている写真を見せてくれた。そこに写っていたのは、紛れもなく昨日望月くんと腕を組んでいた女の子。
「…!」
「この子、俺の双子の妹で奏って言うの。昔はかなり似てたけど、大人になって髪の毛とか染めたらパッと見双子だとは分かんないよな。昨日は兄貴の誕生日プレゼント買いにちょっと遠出しててさ。多分そん時一緒に歩いてんの見たんだよな」
「い、妹が居るなんて…っ」
「言ってないよ。ていうかそれを言うなら俺も千明の家族構成知らないし。…俺は、千明だけが傍に居てくれたらいいから、正直兄弟が居ようとどうでも良かったし」
その話を聞いて、今までの自分の行動に青ざめた。
──俺は勘違いして望月くんを殺そうとした?
面白い程に体から冷や汗が噴き出すと、押し倒されていつもの体勢に戻された。
「誤解も解けたところで、お仕置きと行こうか。千明くん。…お前が二度と暴走しないように、俺がたっぷり躾けてやるよ」
「……!」
「じゃあまずはさっきの続きね」
大きく足を開かされると、恥ずかしい箇所が思いっきり晒された。
「あっ!!やめっ!!」
「無理。お仕置きだから」
「やめ……っ、望月くん!!」
「奏多」
「え…?」
「これからはそう呼んで」
「……!!」
「は?お前何デカくしてんの?」
何でって、名前で呼ばれるのは嫌だって言ってきたくせに。認めた奴しか呼んじゃダメって言ってたのに。それなのに呼んでいいなんて言われたら嬉しくて堪らないじゃんか。
きゅっと唇を結んで照れていると、望月くんはクスッと笑いながら再度体を繋げてくれた。
「…か、奏多…っ」
遠慮がちにそう言うと、望月くんは頬を赤らめてナカに挿入したモノを大きくした。
「…やっぱ呼ぶな」
これは完全に照れているのは分かったので、しがみついて何度も下の名前を呼ぶと、対抗するように激しく腰を打ち付けられた。
「あッ……あ!んんっ、…奏多っ、くん、奏多、だめ、イクっ」
ビクンと背中をのけ反らせてナカだけの刺激で絶頂すると、望月くんはニヤニヤと笑いながらもピストンを続けてきた。
「!?──ッ、ちょ…やぁぁぁあ!!イッ、たっ!イッたぁぁ!!」
「うん、すげー締め付けだったし分かってるよ」
「ひぁぁっ!そこ、だめっ、だめっ、ぁぁあ!」
一番弱い箇所だけを狙って突いてくる辺り、望月くんの性格が出ている気がする。
もちろん絶頂直後の敏感な体で耐えられるはずもなく、ガリっと背中に爪を立ててしがみついた。
それでも腰の動きは止まってくれず、望月くんの手が俺の自身へ伸びてくると、ゆっくりと先端を擦り出した。
「っ、ひ…ぁぁ!!待って…そっち、触、んっないで……だめ!だめ、ぁッ、出る、出る!」
鈴口を弄るように触れられると、目の前に光が散り、今度は前の刺激で絶頂した。強く締め付けても、望月くんはまだイク気配がなくて追い詰める様に腰を動かした。
「はな、っし…て!やぁぁ!二回も、イッ、た!イッたぁぁあ!!」
「お仕置きなんだからすぐ止めるわけないじゃん。──イキ地獄でも味わえば?」
「ぁ、あっ…許し…っ、ぁぁぁぁあ!!そこ、だめ…っ、あ、イク…、またっ……!ねぇ、お願いっ…本当、だめっ!!だめ!!」
「本当はもっと追い詰めたいけど、流石に俺も無理かも。なぁ、千明」
「…は、はいっ…はい、」
「顔見せて」
「…っん、」
腰の動きが落ち着いた所で少し体を離して見つめると、深いキスをしてくれた。
「はぁ…っ、ぁ……ん」
「…ん」
舌を絡めていると、再度腰が動き出したのでしがみついた。
「奏多、くん…っ好き、…好きです」
「うん、ありがと」
小さくそんな言葉が聞こえると、望月くんも俺のナカで欲を吐き出した。
◇ ◆
「……」
初めて気持ちを伝え合ったからか、情事後の雰囲気はとても気恥ずかしい空気になった。
それを破ってくれたのは望月くんで、「これやる」と冷蔵庫の中から、昔よく見た紙パックの飲み物を渡してくれた。
「あ…このミルクティーなんか懐かしい」
「うん。昨日出掛けてる時に見かけたから買っといた。俺もカフェオレ買った」
「…ありがとう」
「いーえ」
「…あの、望月くん」
「奏多」
「か、奏多…くん。あの、さっきは本当にごめん。俺、昨日奏多くんが女の子と歩いてるの見て…取り乱しちゃって…すごく、悲しくて…それで」
「いいよ。あんなに取り乱す姿見れて満足した。それより冷たい内に飲も」
「あ…うん」
ストローを差して久しぶりに口に含むミルクティーはとても甘くて美味しかった。
(望月くんの味がする…)
思い出の味に浸っていると、望月くんは隣に座って俺の肩を抱き寄せた。
「千明」
「ん?」
「一回しか言わないけどさ。…俺、高校の頃からずっと千明が好きでした。これからは俺の恋人として傍に居て下さい。」
ずっと、欲しかった言葉。
その言葉を聞いて昨日とは全く違う種類の涙が溢れ出した。
「…は、い…宜しく、お願いします」
グズグズ泣きながら言うと、望月くんは嬉しそうに笑いながらポンポンと頭を撫でてくれた。
「…奏多くんって、不器用だよね」
「かもな」
「でも出会った頃から不器用だけど少し優しくて、可愛い所もあって、俺はそんな奏多くんだから好きになった」
「…俺も、千明の事は変態としか思ってなかったけど…ずっと一途に俺だけを見てくれて可愛くて…そんな千明を好きになったよ」
「…嬉しい。キスして、奏多くん」
強請る様に近付くと、奏多くんは俺が気の済むまで深いキスをくれた。
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