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◇2話以上
可愛い先輩と後輩③
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リバ/拘束/擽り/本番有
先輩→那月
後輩→春瀬/視点
◇ ◆
付き合って一年が経ったが、相変わらず先輩は好きだと言ってくれない。なので、少し意地悪をしてみる事にした。
「これはどういう事かな春瀬くん」
久しぶりに訪れたラブホテルで、全裸にした先輩を組み敷いて、腕を左右に広げて拘束した。すると、余裕ある態度で溜息を吐く先輩。
「先輩。お付き合いしてから一年が経ちましたよ。…半年に一回でいいんです、好きって言ってくれませんか?」
「…攻めさせてくれるなら、何回でも言うよ」
「今言ってほしいんです。言ってくれないなら…先輩が前に俺にしたみたいに擽りますよ?」
「それはやめろ」
「じゃあ言って下さい」
「…っ」
グッと唇を結び、顔を赤くした先輩。言葉を言うのは未だに慣れないようで。
「す…」
「はい、アウト」
こちょこちょと脇腹に指を添えて擽ってみる。何だかんだ先輩も敏感なのでかなり効果があると思っていたのだが。
「うわっ!コラコラ、待って待って」
少しビクッとはしたが、期待していた様な反応ではなかった。試しに腋へ移動させたりお腹を擽ってみても多少は効いているようだが反応が薄く感じた。
「先輩擽り強いんですね」
「いや、普通に擽ったいけど。まぁ春瀬よりかはマシかな?可愛く鳴いてたもんね」
「…」
余裕ある先輩に少しムッとした俺は、擽りは諦めて、足の間に体を入れ込ませてグイッと足を開かせると、先輩の自身に手をかけた。
「あ」
ピクリと小さく反応した先輩。緩々と扱くと足を閉じようと力を入れたので、優しく内股をなぞった。
「んっ」
ビクッと跳ねた反応を見逃さなかった俺は、片手で自身を扱きながら、空いている手で内股から足の付け根を擽ってみた。
「…あっ?ちょ、ちょっと、待って、待って」
もう一度ビクンと反応を示すと焦ったように足に力を込めて暴れ出した。
「ん?何処がダメなんですか?足?」
一旦自身から手を離して両方の足の付け根を試しに擽ってみると、大きく反応して抵抗を見せた。
「あっ、ぁ、待って!やめっ」
「ここ好きですか?」
「んくっ…んん…!」
クニクニと親指で弄ってみると面白い位に反応して、顔を赤らめていた。
「ぅぁッ!だ、だからっ…やめろってば!」
「…先輩、俺のこと好きですか?」
「…っ、卑怯者め!」
「半年に一回くらい愛を囁いて下さいよ」
「んん…っ、分かった…分かったからぁ、後で嫌って程言ってやるから…!やめッ」
「いつ言ってくれるの?」
足を刺激し続けるとムクムクと元気になり始めた先輩の股間は何だか可愛くて、俺は足の間へ顔を埋めると、鼠蹊部を刺激しながらパクリとソレを咥えた。
「んんっ…はぁ、っ春瀬、待って…お前の中で、イキたいから…!」
「少しだけ。余裕ない先輩をもっと見たいです」
「~~ッ、はぁ、そんなにされたらやばいってば。イッちゃうから離しなさい!」
本気で限界そうなので、ある程度フェラを楽しんだ後に、俺は口を止めて先輩にキスしに行った。
「舐めた後にキスはしないからな!」
すると、ピシャリと拒否された。
「えぇ~」
「口をゆすいできなさい。今すぐに!」
「…わかりましたよ」
これならしゃぶらなきゃ良かったと思いながら洗面台に行った。可愛い先輩の反応を見ると、俺も限界で。早く入れて欲しいと体が疼く。口をゆすいで水を止めた瞬間にグイッとすごい勢いで引っ張られた。
「えっ?」
油断していて上手く抵抗が出来なかった俺はそのまま手を引っ張られてベッドに押し倒された。
「春ちゃん。さっきはどーも」
「あれ?先輩…手は…」
「残念だけど緩かったから取れたよ?」
ガチャッと次は俺の手首と手枷を繋がれた。さっきの事も踏まえてしっかりめに俺を拘束した先輩は、俺の上でニッコリと笑みを浮かべていた。
「…さ、次は春ちゃんがなく番ね?」
◇ ◆
「ひゃははは!!先輩っ、だめだめだめ!!!」
「可愛い」
耳元でそう囁かれながら両方の脇腹をくすぐられると耐えられずにビクビクと体が跳ねた。
「さっき俺にした事返してるだけだよ?」
エッチの時限定で見せる意地悪な笑みを浮かべながら指を動かしてちゅっと、キスされた。
「ふぁっ、ぁはは、んんっ?んっ、んぅ…」
舌を絡めながら擽られると、笑いも上手く出せなくた苦しいし、口内は気持ち良いしで何とも言えない感覚に体がついていけなくなる。
「ん、春ちゃん」
「せ、ぱぁ…っ、んっ!ふふ…ん、んん!」
深いキスになってきてもくすぐる指は止まらずに動き続けると、変な気持ちになってくる。
「あれ、擽られて感じてる?」
わざと脇腹を這う指の動きをゆっくりにすると、ゾクゾクとして体がくすぐったさから快感へ変換させた。
「ぁ…っあ、んん…先輩、」
「名前呼べよ。前、呼んでくれたろ?」
「え…っや、やだ…」
前は意地悪するのも含めていたので呼べたが、普段呼ばない名前を呼ぶのは照れが生まれる。
「…へぇ、恥ずかしい?前は俺のこといじめるために呼んだんだ?」
ゾクリとする程に黒い笑みで笑いかける先輩。
「…あれ、何で大きくしたの?たまに分かんない所で反応するよね、春ちゃんのココ」
きゅっと自身を握りられるとビクッと大きく跳ねた。
「あ…っ、先輩、」
「名前」
「んっ……んん、」
緩々と扱く手は的確で、確実に絶頂に導いてくる。俺は背中を仰け反らせてしまう程に反応し、足を震わせた。
「イク時は俺の名前呼んで、好きって言いながらね?」
前に俺が要求した事と同じ事をする先輩。そんなの恥ずかしくて出来ない。先輩も前回こんな気持ちだったのかなと思いながらも快感に耐えた。
「ふ、ぁ…っぁ…やば、」
イキそう。ブルッと体が身震いし足が震え出すと、先輩は一旦手を緩めた。
「もうイキそうだね」
先輩はもう一度俺の耳元へ来ると、ちゅっと音を立ててキスをし、耳の縁を形に沿って舌でなぞり始める。
「ぁっ!先輩、耳ダメっ」
「前さ、これされて俺もすげーやばかった」
尖らせた舌を耳の穴へ入れ込むと、わざと音を立てて舐める。ゾクゾクと強い快感が襲い俺は首を力無く振った。
「逃げちゃダメ」
それを易々と押さえ込まれて耳をいじめながら、自身に添えられていた手も再び動き出す。
「だめ…っ先輩、イク…」
「言わないとイケないからね」
「んぅ…っ」
「…夕陽、好きだよ」
「!!!!!」
自分でお願いしておきながら、一番嫌なタイミングで先輩がそう言った。一気に身体中の熱が上がり俺はジタバタと暴れられる範囲で体を捩る。
「逃げんなって言ったろ?…ま、逃げれてねーけど」
先輩の男らしい口調と低い声に弱い俺を知っているのか分からないが、感じるようにそう呟きながら、責め立ててくる。
「…限界だろ、早く俺の名前呼んで好きって言ってくんない?そしたらイカせてやるから」
「せん、ぱいっ…せんぱっ、」
「俺に要求しといて自分は言えねーの?お仕置きが必要かなー?」
「ふ、ぁぁぁ…っっ」
「お前俺の声好きだよね、可愛すぎる」
「だ、て…っ普段は…優しい口調なのに、こういうことしてる時の先輩って男らしくて…お、俺しか知らないのかな…とか思うと、嬉しくて…感じちゃい、ます」
「…あ、待って可愛いこと言わないで」
カァッと先輩も突然照れ始めると、それを隠すように俺にキスをした。
「俺だって同じだよ。こんな可愛い春瀬を知ってるの俺だけだって思うと嬉しいし、名前呼んで求めて欲しいと思ってる。だから…後で言ってよ」
キスを終えた先輩は足元へ移動すると、準備していたローションを手に取ると、慣らすために俺の蕾に指をゆっくりと挿入した。
「あ…っ」
「痛かったらごめんね。俺もう限界かも」
ゆっくりだが、いつもよりは少し強引な先輩の指に感じながら、俺は手をばたつかせた。
「先輩、手…取って下さい。抱き締めたい」
「あ、分かった」
先輩は俺の手枷を取ると、もう一度指を動かし始めた。
「んぁ…ッ、気持ち良い…っはぁ、」
しがみつくように抱きついて指の動きに大袈裟に体を反応させると、先輩は無言で指を進めてくる。
「ひぁぁあッ」
「ここ好きだよね」
「気持ちい…ッあ、先輩ッ、先輩…」
グイグイと前立腺を刺激されると、ガリッと爪を立ててしまう。
「いいよ、好きなだけ…春瀬の痕付けて」
「…ん、はぁ、も…っいれて、いれてぇ…」
「だーめ。ちょっとだけお仕置きな?」
「やだぁ…っ限界、意地悪しなっ、ひゃあッ」
「じゃあ俺の名前呼びながら可愛くおねだりして」
「ひっ…ァァッ…恥ずかしい、だめっ…意地悪っ」
「お前も前に俺に意地悪したくせにな」
的確な指の動きと先輩の意地悪な声に俺の体は限界で。縋るように抱きついても中々入れてくれない先輩にポロポロと涙が出た。
「…夕陽好き、大好きだよ。ずっと」
「やっめてぇ…だめ、ダメ先輩…!」
「お前が言えって言ったんだろ?」
前は君付けだったのに、たった一度しか言ってくれなかったのに。思ったことは色々あったけど、余裕ない声で言われるとそれだけでかなり強い刺激になった。
「夕陽、好きだよ。…可愛い、愛してる」
耳元で囁く声だけで体がゾクリと震え、力いっぱいしがみついた。
「ぁ…っやぁ、…先輩…っっ」
「夕陽」
「…な、…っ那月…くん、我慢出来ない」
「うん。どうしてほしい?」
「那月くんの…っ入れて、お願い…っ」
「よく出来ました」
クスッと先輩の笑う声が聞こえると、指が引き抜かれて熱いモノが俺を貫いた。痛みなんて感じないくらい気持ち良くて。
「んっ、ぁ、ぁあっ…那月くんっ…那月、くんっ」
「なーに夕陽」
「き、もちいっ、すぐイッちゃ、ぁっ…ぁあっ!」
「うん、俺も。すぐイキそう」
腰の動きに合わせて声が漏れるので、強くしがみついて少しでも我慢しようとするが、あまりの気持ち良さに制御なんて出来なくて。
「夕陽、好き…なるべく言うようにするけど、恥ずかしくて中々言えなくてごめんね。本気で夕陽の事大事に思ってるから」
「那月くん…っ、俺も、俺もすきっ大好き…っ」
「…一年経ったしさ、一緒に暮らそうか」
「…へっ?」
「毎日一緒に居たい。夕陽が居ないとさみしい。ずっと傍で夕陽の事見てたい」
普段そんな素振りを全く見せない先輩。行動で示してくれるが、あまりこういった自分の意見を言わない先輩に、俺は強く興奮した。
「えっ、何…すごい締まった…ごめん、イクかも」
先輩が慌てたように腰の動きを激しくして、俺の自身を扱くと俺も限界に追い詰められた。
「住む…っ!一緒に、住みたいっ、一日中、先輩のこと見てたいっ…!好き、那月くんっ、大好き好きっ」
「俺も好き、夕陽」
ぎゅっと抱きついた手に力を込めると、俺は勢いよく欲を吐き出した。先輩もすぐに俺の中で欲を吐き出した。ゴム越しだが注ぎ込まれる感覚に喜びを感じた。
◇ ◆
「珍しいですね、先輩があんな事言うの」
「一年経ったしさ、少しずつ俺の思ってる事言っていきたいと思ったの」
ピロートーク中、先輩は俺を抱き締めながら優しくそう言ってくれた。
「…嬉しいです、すごく」
「俺も春瀬が一緒に住みたいって答えてくれて嬉しかった」
「…じゃあお部屋探しに行きましょうか」
「うん、行く。これからもずっと一緒に居ようね。俺の事好きになってくれて、告白してくれてありがとう」
先輩の柔らかい笑顔も胸が締め付けられるほどに大好きで。俺は我慢出来ずにしがみついて深いキスをした。
end.
先輩→那月
後輩→春瀬/視点
◇ ◆
付き合って一年が経ったが、相変わらず先輩は好きだと言ってくれない。なので、少し意地悪をしてみる事にした。
「これはどういう事かな春瀬くん」
久しぶりに訪れたラブホテルで、全裸にした先輩を組み敷いて、腕を左右に広げて拘束した。すると、余裕ある態度で溜息を吐く先輩。
「先輩。お付き合いしてから一年が経ちましたよ。…半年に一回でいいんです、好きって言ってくれませんか?」
「…攻めさせてくれるなら、何回でも言うよ」
「今言ってほしいんです。言ってくれないなら…先輩が前に俺にしたみたいに擽りますよ?」
「それはやめろ」
「じゃあ言って下さい」
「…っ」
グッと唇を結び、顔を赤くした先輩。言葉を言うのは未だに慣れないようで。
「す…」
「はい、アウト」
こちょこちょと脇腹に指を添えて擽ってみる。何だかんだ先輩も敏感なのでかなり効果があると思っていたのだが。
「うわっ!コラコラ、待って待って」
少しビクッとはしたが、期待していた様な反応ではなかった。試しに腋へ移動させたりお腹を擽ってみても多少は効いているようだが反応が薄く感じた。
「先輩擽り強いんですね」
「いや、普通に擽ったいけど。まぁ春瀬よりかはマシかな?可愛く鳴いてたもんね」
「…」
余裕ある先輩に少しムッとした俺は、擽りは諦めて、足の間に体を入れ込ませてグイッと足を開かせると、先輩の自身に手をかけた。
「あ」
ピクリと小さく反応した先輩。緩々と扱くと足を閉じようと力を入れたので、優しく内股をなぞった。
「んっ」
ビクッと跳ねた反応を見逃さなかった俺は、片手で自身を扱きながら、空いている手で内股から足の付け根を擽ってみた。
「…あっ?ちょ、ちょっと、待って、待って」
もう一度ビクンと反応を示すと焦ったように足に力を込めて暴れ出した。
「ん?何処がダメなんですか?足?」
一旦自身から手を離して両方の足の付け根を試しに擽ってみると、大きく反応して抵抗を見せた。
「あっ、ぁ、待って!やめっ」
「ここ好きですか?」
「んくっ…んん…!」
クニクニと親指で弄ってみると面白い位に反応して、顔を赤らめていた。
「ぅぁッ!だ、だからっ…やめろってば!」
「…先輩、俺のこと好きですか?」
「…っ、卑怯者め!」
「半年に一回くらい愛を囁いて下さいよ」
「んん…っ、分かった…分かったからぁ、後で嫌って程言ってやるから…!やめッ」
「いつ言ってくれるの?」
足を刺激し続けるとムクムクと元気になり始めた先輩の股間は何だか可愛くて、俺は足の間へ顔を埋めると、鼠蹊部を刺激しながらパクリとソレを咥えた。
「んんっ…はぁ、っ春瀬、待って…お前の中で、イキたいから…!」
「少しだけ。余裕ない先輩をもっと見たいです」
「~~ッ、はぁ、そんなにされたらやばいってば。イッちゃうから離しなさい!」
本気で限界そうなので、ある程度フェラを楽しんだ後に、俺は口を止めて先輩にキスしに行った。
「舐めた後にキスはしないからな!」
すると、ピシャリと拒否された。
「えぇ~」
「口をゆすいできなさい。今すぐに!」
「…わかりましたよ」
これならしゃぶらなきゃ良かったと思いながら洗面台に行った。可愛い先輩の反応を見ると、俺も限界で。早く入れて欲しいと体が疼く。口をゆすいで水を止めた瞬間にグイッとすごい勢いで引っ張られた。
「えっ?」
油断していて上手く抵抗が出来なかった俺はそのまま手を引っ張られてベッドに押し倒された。
「春ちゃん。さっきはどーも」
「あれ?先輩…手は…」
「残念だけど緩かったから取れたよ?」
ガチャッと次は俺の手首と手枷を繋がれた。さっきの事も踏まえてしっかりめに俺を拘束した先輩は、俺の上でニッコリと笑みを浮かべていた。
「…さ、次は春ちゃんがなく番ね?」
◇ ◆
「ひゃははは!!先輩っ、だめだめだめ!!!」
「可愛い」
耳元でそう囁かれながら両方の脇腹をくすぐられると耐えられずにビクビクと体が跳ねた。
「さっき俺にした事返してるだけだよ?」
エッチの時限定で見せる意地悪な笑みを浮かべながら指を動かしてちゅっと、キスされた。
「ふぁっ、ぁはは、んんっ?んっ、んぅ…」
舌を絡めながら擽られると、笑いも上手く出せなくた苦しいし、口内は気持ち良いしで何とも言えない感覚に体がついていけなくなる。
「ん、春ちゃん」
「せ、ぱぁ…っ、んっ!ふふ…ん、んん!」
深いキスになってきてもくすぐる指は止まらずに動き続けると、変な気持ちになってくる。
「あれ、擽られて感じてる?」
わざと脇腹を這う指の動きをゆっくりにすると、ゾクゾクとして体がくすぐったさから快感へ変換させた。
「ぁ…っあ、んん…先輩、」
「名前呼べよ。前、呼んでくれたろ?」
「え…っや、やだ…」
前は意地悪するのも含めていたので呼べたが、普段呼ばない名前を呼ぶのは照れが生まれる。
「…へぇ、恥ずかしい?前は俺のこといじめるために呼んだんだ?」
ゾクリとする程に黒い笑みで笑いかける先輩。
「…あれ、何で大きくしたの?たまに分かんない所で反応するよね、春ちゃんのココ」
きゅっと自身を握りられるとビクッと大きく跳ねた。
「あ…っ、先輩、」
「名前」
「んっ……んん、」
緩々と扱く手は的確で、確実に絶頂に導いてくる。俺は背中を仰け反らせてしまう程に反応し、足を震わせた。
「イク時は俺の名前呼んで、好きって言いながらね?」
前に俺が要求した事と同じ事をする先輩。そんなの恥ずかしくて出来ない。先輩も前回こんな気持ちだったのかなと思いながらも快感に耐えた。
「ふ、ぁ…っぁ…やば、」
イキそう。ブルッと体が身震いし足が震え出すと、先輩は一旦手を緩めた。
「もうイキそうだね」
先輩はもう一度俺の耳元へ来ると、ちゅっと音を立ててキスをし、耳の縁を形に沿って舌でなぞり始める。
「ぁっ!先輩、耳ダメっ」
「前さ、これされて俺もすげーやばかった」
尖らせた舌を耳の穴へ入れ込むと、わざと音を立てて舐める。ゾクゾクと強い快感が襲い俺は首を力無く振った。
「逃げちゃダメ」
それを易々と押さえ込まれて耳をいじめながら、自身に添えられていた手も再び動き出す。
「だめ…っ先輩、イク…」
「言わないとイケないからね」
「んぅ…っ」
「…夕陽、好きだよ」
「!!!!!」
自分でお願いしておきながら、一番嫌なタイミングで先輩がそう言った。一気に身体中の熱が上がり俺はジタバタと暴れられる範囲で体を捩る。
「逃げんなって言ったろ?…ま、逃げれてねーけど」
先輩の男らしい口調と低い声に弱い俺を知っているのか分からないが、感じるようにそう呟きながら、責め立ててくる。
「…限界だろ、早く俺の名前呼んで好きって言ってくんない?そしたらイカせてやるから」
「せん、ぱいっ…せんぱっ、」
「俺に要求しといて自分は言えねーの?お仕置きが必要かなー?」
「ふ、ぁぁぁ…っっ」
「お前俺の声好きだよね、可愛すぎる」
「だ、て…っ普段は…優しい口調なのに、こういうことしてる時の先輩って男らしくて…お、俺しか知らないのかな…とか思うと、嬉しくて…感じちゃい、ます」
「…あ、待って可愛いこと言わないで」
カァッと先輩も突然照れ始めると、それを隠すように俺にキスをした。
「俺だって同じだよ。こんな可愛い春瀬を知ってるの俺だけだって思うと嬉しいし、名前呼んで求めて欲しいと思ってる。だから…後で言ってよ」
キスを終えた先輩は足元へ移動すると、準備していたローションを手に取ると、慣らすために俺の蕾に指をゆっくりと挿入した。
「あ…っ」
「痛かったらごめんね。俺もう限界かも」
ゆっくりだが、いつもよりは少し強引な先輩の指に感じながら、俺は手をばたつかせた。
「先輩、手…取って下さい。抱き締めたい」
「あ、分かった」
先輩は俺の手枷を取ると、もう一度指を動かし始めた。
「んぁ…ッ、気持ち良い…っはぁ、」
しがみつくように抱きついて指の動きに大袈裟に体を反応させると、先輩は無言で指を進めてくる。
「ひぁぁあッ」
「ここ好きだよね」
「気持ちい…ッあ、先輩ッ、先輩…」
グイグイと前立腺を刺激されると、ガリッと爪を立ててしまう。
「いいよ、好きなだけ…春瀬の痕付けて」
「…ん、はぁ、も…っいれて、いれてぇ…」
「だーめ。ちょっとだけお仕置きな?」
「やだぁ…っ限界、意地悪しなっ、ひゃあッ」
「じゃあ俺の名前呼びながら可愛くおねだりして」
「ひっ…ァァッ…恥ずかしい、だめっ…意地悪っ」
「お前も前に俺に意地悪したくせにな」
的確な指の動きと先輩の意地悪な声に俺の体は限界で。縋るように抱きついても中々入れてくれない先輩にポロポロと涙が出た。
「…夕陽好き、大好きだよ。ずっと」
「やっめてぇ…だめ、ダメ先輩…!」
「お前が言えって言ったんだろ?」
前は君付けだったのに、たった一度しか言ってくれなかったのに。思ったことは色々あったけど、余裕ない声で言われるとそれだけでかなり強い刺激になった。
「夕陽、好きだよ。…可愛い、愛してる」
耳元で囁く声だけで体がゾクリと震え、力いっぱいしがみついた。
「ぁ…っやぁ、…先輩…っっ」
「夕陽」
「…な、…っ那月…くん、我慢出来ない」
「うん。どうしてほしい?」
「那月くんの…っ入れて、お願い…っ」
「よく出来ました」
クスッと先輩の笑う声が聞こえると、指が引き抜かれて熱いモノが俺を貫いた。痛みなんて感じないくらい気持ち良くて。
「んっ、ぁ、ぁあっ…那月くんっ…那月、くんっ」
「なーに夕陽」
「き、もちいっ、すぐイッちゃ、ぁっ…ぁあっ!」
「うん、俺も。すぐイキそう」
腰の動きに合わせて声が漏れるので、強くしがみついて少しでも我慢しようとするが、あまりの気持ち良さに制御なんて出来なくて。
「夕陽、好き…なるべく言うようにするけど、恥ずかしくて中々言えなくてごめんね。本気で夕陽の事大事に思ってるから」
「那月くん…っ、俺も、俺もすきっ大好き…っ」
「…一年経ったしさ、一緒に暮らそうか」
「…へっ?」
「毎日一緒に居たい。夕陽が居ないとさみしい。ずっと傍で夕陽の事見てたい」
普段そんな素振りを全く見せない先輩。行動で示してくれるが、あまりこういった自分の意見を言わない先輩に、俺は強く興奮した。
「えっ、何…すごい締まった…ごめん、イクかも」
先輩が慌てたように腰の動きを激しくして、俺の自身を扱くと俺も限界に追い詰められた。
「住む…っ!一緒に、住みたいっ、一日中、先輩のこと見てたいっ…!好き、那月くんっ、大好き好きっ」
「俺も好き、夕陽」
ぎゅっと抱きついた手に力を込めると、俺は勢いよく欲を吐き出した。先輩もすぐに俺の中で欲を吐き出した。ゴム越しだが注ぎ込まれる感覚に喜びを感じた。
◇ ◆
「珍しいですね、先輩があんな事言うの」
「一年経ったしさ、少しずつ俺の思ってる事言っていきたいと思ったの」
ピロートーク中、先輩は俺を抱き締めながら優しくそう言ってくれた。
「…嬉しいです、すごく」
「俺も春瀬が一緒に住みたいって答えてくれて嬉しかった」
「…じゃあお部屋探しに行きましょうか」
「うん、行く。これからもずっと一緒に居ようね。俺の事好きになってくれて、告白してくれてありがとう」
先輩の柔らかい笑顔も胸が締め付けられるほどに大好きで。俺は我慢出来ずにしがみついて深いキスをした。
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