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◇兄弟
ゲームと弟②
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触手(ゲーム)/弟×兄/拘束/擽り/本番有
攻→弟/視点
受→兄
◇ ◆
「これってさ、ゲームしながら俺も兄ちゃんのこと触ったらどんな刺激になるの?」
俺はふと気になったことを聞いてみた。
確かゲームしている時は伝達されて実際に感じると説明書には書かれていたが、現実世界でも触れたら刺激は二倍になるのか、それとも意識が向かないのか。純粋な疑問だった。
「えー?わかんない。もうお前が居るからゲーム使う気もなかったし」
「試してみようか」
「え、やだよ。お前の顔見えないじゃん」
「…」
キョトンとした顔で可愛いことを言われると少しキュンとしてしまった。
「その後にたくさん顔見て気持ち良くさせてあげるから、試してみていい?」
「んーいいけどあれ以来使ってないし、充電しないとダメかも。もう遅いし明日にしない?」
兄はゴソゴソと押し入れからゲーム一式を取り出して俺に渡してくれた。前回と同じ状態で収納されていたので使った形跡はないのに少し安心した。
「俺が充電しておくよ。明日は母さん達も居ないみたいだし試してみよう」
「ん。じゃお願い」
俺はいいことを思いつき、一式を受け取ると自分の部屋へ戻った。オリジナルのシチュエーションを登録して、明日はたくさんいじめてやろう。
◇ ◆
「兄ちゃん今から大丈夫?」
「うん、いいよ」
「兄ちゃん暴れるだろうから縛らせてよ」
「やだよ。またいじめる気だろ」
「一生のお願い」
「軽い願いだな。…まぁいいよ」
俺に甘い兄ちゃんはちょろい。前と同じようにタオルで腕を縛ると、ベッドの枠に固定した。
「俺がシチュエーション作ったんだ。まずは一人で試してみてよ」
カチャッと兄の顔にVRゴーグルを装着すると、端末を操作してゲームをスタートさせた。
「は!?ちょ、お前…なんだこれっ!」
スタートさせた瞬間、兄は焦ったように声を上げた。まず最初に設定したのは触手。ゲームの中の兄は冒険者で、触手にやられるというシチュエーションにした。
端末の画面から、兄が見ている映像も見れるのでどんな攻めを受けているのかも分かるシステムになっている。
「ぁ…っばか!何っこれ気持ち悪い!!」
触手に襲われている兄。様々なところを責められているみたいでジタバタと体を暴れさせた。因みに触手の攻撃はくすぐりにしておいた。
「ひゃ…ぁは…ちょっとやめて!」
伝達が正常に送られて、兄は笑い転げている。今触ったらどうなるんだろう。俺は脇腹をこちょこちょとくすぐってみた。
「ひゃぁぁあ!?待って!今触ってる?なんかっ、変なんだけど!!」
「触ってる。どんな刺激?」
「ぁはははは!待って、両方感覚ある!!これはやばい!どっちか止めて!お願い!」
「へぇ」
もちろんやめるわけはないので、端末を見て、現在触手に責められている腋をくすぐってみた。
「ぎゃぁぁぁあ!おいっ、やめろってば!やばいからこれっ!!んぁぁぁ!」
思いっきり暴れながら泣き叫ぶ兄はとても可愛くて、顔がどうしてもニヤけてしまう。単純に刺激が二倍になるなら、普通に凄い。
「やめ…っ!こんなのやだっ、」
触手にいじめられながら涙声になる様子に一旦端末を停止した。
「大丈夫?」
「もう…満足しただろ!俺お前じゃないと嫌だから…」
グズグズと鼻を啜りながら訴える声はあまりに可愛くて、ゲームを終了させてたっぷり可愛がってあげようとした時。
「まぁ可愛くて綺麗な女の人ならいいけどさ…」
「……あのさ、何で今そんなこと言うの?」
せっかくいいモードになったのにぶち壊してきた兄に腹が立った。俺のときめきを返せよ。
「もう知らない。俺の作ったシチュエーションで遊んでろよ」
本気で怒ったわけではないが、そう言い放ち、イヤホンをつけて放置してやることにした。
「ま…って!ごめん!許して!」
端末を再生して放置すると、一人で騒ぎ出す兄。触手にくすぐられて喚いていればいい。
「ゃぁはははっ、ぁあっ、やめて…!助けてっ」
しばらく放置していると本格的に泣きながら俺の名前を呼びまくり、助けを求めるようになった。映像はそのまま、イヤホンだけ外して声が届くようにした。
「…大丈夫?」
「ひゃぁぁ…はははっ、大丈夫っ、じゃなっ…」
「俺がいい?」
「…っはぁ、おまっ、お前じゃないと…無理ぃ…!」
「その割に感じてるけど」
かなり大きくなった自身を揉んでやると、大きな声を上げてボロボロ泣いている。ちょうど触手の攻めも股間を向いているので、刺激が倍増しているのだろう。
「だめぇぇっイク、!!」
「イキなよ」
「ぜっっったいに嫌だ!!」
「え、何で」
「映像止めてぇ…っ、顔みたいっ、お前だけにイカされたい…」
「…うん」
映像を止めてゴーグルを外すと涙でぐちゃぐちゃになった顔が見えた。お世辞にも可愛いとは言えないブサイクな表情なのにそれすら可愛く見えた。
「涙びちゃびちゃ」
「誰の所為だよ…」
「お詫びにイカせてあげるから怒んないで」
中途半端に放置してしまった自身を咥えると、瞬間に口の中へ欲が吐き出され、ゴクリと飲み込んだ。
「ケホッ」
「ごめ…っ」
「ん、兄ちゃん悪くないよ」
少し溢れてしまったので、綺麗にするように自身を舐めると、達したばかりのそこには強かったようで体を大きく跳ねさせると、首を振って暴れ出した。
「ぁぁぁあっやめっ、イッたばっかだからぁっ」
「知ってるよ。盛大に俺の口に出してたし」
どれだけ先端を綺麗に舐めても溢れ出す先走りに気分が良くなる。
「んぁぁ…っまたイッちゃう…」
ガクガクと足を震わせながら小さく呟くので、口を離してにっこりと微笑みかけた。
「はい、おしまい」
「…んぇ?」
「気持ち良かった?」
「…どこで終わってんだよコラ」
「可愛く俺を強請る兄ちゃんが見たいから」
「…お前な」
「イカせて欲しかったら前みたいに名前呼んでね」
「…名前呼ばれたら真っ赤になるくせに」
「もうならないよ」
「そーかよ。ほら、イカせろよ」
「そんな態度でイカせるわけないでしょ?次はね、この前みたいにお臍いじめたい」
本当はシチュエーションに組み込んだからゲームさせながら同時に攻めてやろうと思ったけど、顔が見たいと何度も言われたので、ゲームでいじめるのはやめにした。ちゅっと頬にキスをして、兄の顔をじっと見つめる。
「な、何…っ近いって」
目が合うとカァッと顔を赤らめ横を向いた。それを見て可愛くてクスリと笑みが漏れた。
「兄ちゃん、俺の顔見たいんだよね?」
「…ん、何…」
「昨日俺の顔たくさん見ながら気持ち良くさせてあげるって言ったでしょ?だから…いっぱい見てて」
「んぅ」
こちらを向かせて優しくキスをすると、恥ずかしそうにしながらも嬉しそうに応えてくれる。
ゆっくりと深くキスをしながら、手は腹部を撫でると小さく体が揺れた。
「ちょっと待ってね」
唇を離して指にローションを絡ませると、優しくくすぐるようにお臍周りを刺激した。
「はぁ…ん、ぁっ」
「可愛い声」
「るさいっ」
「ねぇ、これ気持ち良い?」
「…いちいち聞くな!顔みたら…分かんだろ」
トロンとした表情で見られると嬉しくなる。ローションで前みたいにくちゅくちゅと音を立てて指でお臍の穴をいじると動かす度に表情が変わるのが可愛い。
「エッチな顔」
「エッチとか言うな…」
「本当だから」
「んはぁ…もうそこばっか…いいってばぁ」
「いいじゃん。気持ち良いところはたっぷり触ったげる」
気持ち良さそうに、たまにくすぐったそうに体を捩らせながらじっくり顔を眺めてやると、限界が近そうに俺を見つめる。
「やぁ…もぅ、イキたい…」
「うん、いいよ。今日はさ、入れたいんだよね。こっちでイカせてあげる」
お臍から指を離して足を開かせると、ツンとお尻を突いてやった。
「んん…っちょ、電気消して!!」
俺に恥ずかしい箇所を見られたからか、さっきまでトロトロな表情をしていたのに、途端に激しく暴れ出した。もう散々恥ずかしいところは見てきたんだけど。
「お尻は恥ずかしいの?」
「…っ当たり前だろ」
「可愛い、ひくひくしてるけど、期待してんじゃないの?」
「ぎゃぁぁ!やめろっやめて!ほんとっ」
体を移動させて顔を近づけてわざとらしく呟いてやると、顔を真っ赤にして足をバタバタさせた。膝の裏をしっかり持って閉じれないようにさせると、自身からはタラタラと先走りが零れ落ちる。
「めっちゃ感じてんじゃん」
「やめてやめてやめてっ見んなっ」
「いいから、黙って」
足を持ったまま優しく舐めてやると、ビクッと体が跳ね期待するように入口は引くついている。
「そんな…っとこ舐めんなバカっ」
「しっかり慣らさないと痛いでしょ?」
「痛い方がマシだ!!」
「あんなに羞恥プレイを端末に入れてたくせに。恥ずかしいこと好きなんでしょ」
グイッと更に見えやすいように足を開かせるとボロボロ泣き出した。
「やめろって言ってんだろ!!!羞恥プレイは好きだけどっ、す、…好きな奴にそんな汚いとこ見られたくないだろバカァァ!!」
あ、グッときた。
「…兄ちゃんの方がバカだから。汚いとこなんてないよ、安心して」
もちろん電気は消さないまま、ローションを絡ませてまずは蕾を解すようになぞった。
「んん…」
「痛かったら言ってね」
緊張を解くように皺を伸ばしながらゆっくりと第一関節を挿入した。
「…違和感がすごい」
「まぁそうだろうね。痛くは?」
「ない。今のところ」
その言葉を聞き、ゆっくりと指を進めていった。今日のために色々とネットで検索した。絶対苦しい思いをさせないようにしたい。
特に何も発言することはないが、少し不安そうに見つめてくる兄を見て、俺は内心焦りながら指を動かした。ちゃんと力も抜いてくれていて、指もたっぷりローションをつけたので入りやすい。
確か奥へ入れたあたりで指を曲げると気持ち良いと感じる箇所があると書いてあった。
俺が遠慮がちにクイッと曲げると弾力がある箇所に触れた。それと同時に思いっきりお尻に力が入ったのが分かった。
「…っ!んぁぁあっ、今の何!?」
「痛くない?」
「めっちゃ気持ち良かった!」
驚いたように見る兄は可愛いけどちょっとアホっぽくて笑いそうになった。
「ひゃぁあっっ」
見つけた箇所を指でトントンと刺激すると、ピンと足を伸ばして体をのけ反らせた。
「あっ、あっ、ちょ…んぁぁぁ!!」
指の動きに合わせてリズムを合わせるように喘ぐ姿はとても可愛くて、喋る余裕もなくなるくらい攻めてやりたい。
「ほら、気持ち良いんでしょ?いっぱい感じなよ」
「んぁぁぁあっっ!!!」
グリッと先程よりも強く刺激すると指を強く締め付けると、ボロボロ涙を溢しながら大きく体を反らしていた。
「まっ、はぁぁぁっ、もうちょっとゆっくりぃ…っ」
「すぐにでも入れたいから、我慢して」
流石にこんなに可愛い姿を見たらこっちも余裕なんてなかった。
「はぁ…っも、入れて…」
「痛いの嫌でしょ」
「ん、お前なら多少痛くてもいい…あと、腕も外して…抱き締めたい」
「ん…」
兄の甘い声に更に欲情した。腕を解放してやると勢い良く抱きついてきて、それも可愛かった。
「指もう少し増やせるくらいになったら入れるから」
「ふぁ…っぁっ、あっ」
反応を見ながら指を増やすと、苦しそうな様子もなく、可愛く声を上げてしがみついてくれた。
「…入れていい?」
「早くしてぇ……もぉ、限界…」
元々快感が大好きな兄はとろけた表情で強請るように擦り寄ってきた。可愛すぎる。
「ん、このまま足開いて待ってて」
「早く…」
「分かったから」
いい子に足を広げて待っていてくれたので、すぐに自身を挿入した。指で広げていてもやっぱりまだ少しキツくて、ゆっくり進めていると我慢出来なくなったのか、グイッと俺を押し倒した。
「うわっ」
「俺がやる…!」
兄は俺の股間へ自分のお尻を当てがうと、一気に腰を落とした。
「…っ!!」
ビクッとお互いの体が跳ねた。心配で兄を見つめたら、痛そうな様子はなく、自分で上手く腰を動かしている。
「兄ちゃん…っ、ちょ…ゆっくりしてよ!」
「だって…」
「んん…っ、待って、待って俺がイッちゃう!」
「イッていいからっ、さっきのとこ突いて…」
「まっ、て!いっぱい突いたげるから…っ!イッちゃうとすぐ動けないから一回抜いてっ!」
「やだ…!」
「ん…っはぁ、もう…」
やめる気がなさそうなので、俺は必死に我慢しながら、兄の腰を掴むと、下から突き上げるように動いた。兄との初めてのセックスが騎乗位になるとは思わなかったが、俺が動くことで力が入らなくなったのか、動きが弱まった。
「…はぁ、はぁ」
クタリと俺に倒れ込んで動かなくなったので、挿入したまま上手いこと体勢を逆転させた。
「…危なかった。イキそうだったんだけど」
「お前が…動いてくんないからだろっ」
「兄ちゃんが痛くないようにしてたの」
「それは嬉しいけど…我慢出来なくて」
息を整えるために少し会話を挟みながら、俺の下で息を切らす兄の頭を撫でた。
「もぉ…ほら、今から嫌ってほど突いてあげるから」
俺がそう言うと期待したような表情を浮かべたのと同時にキュッと締まりが良くなった。
そんなに俺も持たないので、グイッと腰を動かすと、兄のいいところに当たり、更に締まりがきつくなる。
「はぁぁっ!そこっ、気持ち良い…!!」
「うん、良かった」
兄の足を支えながら何度も同じ箇所を刺激すると、悲鳴に近い大きな甘い声が響く。
「ひゃぁぁっ、イキたいっ、イクっイク!!」
「兄ちゃん、好き」
可愛い声と表情に堪らなくなり、体を少し前屈させてキスをした。すぐに舌を絡めて深いキスをしながら前も触ってやると、たくさんの欲が俺の手に吐き出された。開いた口の隙間から可愛く漏れる喘ぎ声と、強い締め付けで俺もすぐに欲を吐き出した。
◇ ◆
「はぁぁぁぁぁ~~~」
完全にグッタリして動けない兄の体を綺麗にしていると、突然大きな声が聞こえた。
「気持ち良かったぁぁ~~」
「そんなデカい声出す余裕あるなら自分で綺麗にしてよ」
賢者タイムで同じくグッタリしている俺はバシッとタオルを投げつけた。
「それにしてもめっちゃ気持ち良かった!やっぱり好きな奴とのセックスはこんなに幸せなんだなっ」
動かないままキラキラとしている兄。後片付けを終えて俺も隣へ寝転がった。
「ん、本当それ」
「それにしてもさ、俺が上に乗った時のお前の顔めっちゃ可愛かった」
ニヤニヤとした笑みを向けられ、タオルでもう一度バシッと叩いてやった。
「兄ちゃんだってゲームしてる時俺がいいって泣いてたくせに」
「そりゃそーだろ。お前が好きなんだから」
ぎゅーっと力なく抱きつかれると、照れくさい気持ちもあるが嬉しい気持ちも強く、ぎゅっと抱き返した。
「次はもっと気持ち良くして。大好き、」
兄は最後に小さく俺の耳元で名前を呼ぶと、俺はまた不覚にも顔が赤くなった。それを見てニンマリと満足気に笑う兄。
「…俺も好き」
強く抱き締めるとよしよしと頭を撫でてくれた。その心地良さに俺は兄の胸の中で眠った。
end.
攻→弟/視点
受→兄
◇ ◆
「これってさ、ゲームしながら俺も兄ちゃんのこと触ったらどんな刺激になるの?」
俺はふと気になったことを聞いてみた。
確かゲームしている時は伝達されて実際に感じると説明書には書かれていたが、現実世界でも触れたら刺激は二倍になるのか、それとも意識が向かないのか。純粋な疑問だった。
「えー?わかんない。もうお前が居るからゲーム使う気もなかったし」
「試してみようか」
「え、やだよ。お前の顔見えないじゃん」
「…」
キョトンとした顔で可愛いことを言われると少しキュンとしてしまった。
「その後にたくさん顔見て気持ち良くさせてあげるから、試してみていい?」
「んーいいけどあれ以来使ってないし、充電しないとダメかも。もう遅いし明日にしない?」
兄はゴソゴソと押し入れからゲーム一式を取り出して俺に渡してくれた。前回と同じ状態で収納されていたので使った形跡はないのに少し安心した。
「俺が充電しておくよ。明日は母さん達も居ないみたいだし試してみよう」
「ん。じゃお願い」
俺はいいことを思いつき、一式を受け取ると自分の部屋へ戻った。オリジナルのシチュエーションを登録して、明日はたくさんいじめてやろう。
◇ ◆
「兄ちゃん今から大丈夫?」
「うん、いいよ」
「兄ちゃん暴れるだろうから縛らせてよ」
「やだよ。またいじめる気だろ」
「一生のお願い」
「軽い願いだな。…まぁいいよ」
俺に甘い兄ちゃんはちょろい。前と同じようにタオルで腕を縛ると、ベッドの枠に固定した。
「俺がシチュエーション作ったんだ。まずは一人で試してみてよ」
カチャッと兄の顔にVRゴーグルを装着すると、端末を操作してゲームをスタートさせた。
「は!?ちょ、お前…なんだこれっ!」
スタートさせた瞬間、兄は焦ったように声を上げた。まず最初に設定したのは触手。ゲームの中の兄は冒険者で、触手にやられるというシチュエーションにした。
端末の画面から、兄が見ている映像も見れるのでどんな攻めを受けているのかも分かるシステムになっている。
「ぁ…っばか!何っこれ気持ち悪い!!」
触手に襲われている兄。様々なところを責められているみたいでジタバタと体を暴れさせた。因みに触手の攻撃はくすぐりにしておいた。
「ひゃ…ぁは…ちょっとやめて!」
伝達が正常に送られて、兄は笑い転げている。今触ったらどうなるんだろう。俺は脇腹をこちょこちょとくすぐってみた。
「ひゃぁぁあ!?待って!今触ってる?なんかっ、変なんだけど!!」
「触ってる。どんな刺激?」
「ぁはははは!待って、両方感覚ある!!これはやばい!どっちか止めて!お願い!」
「へぇ」
もちろんやめるわけはないので、端末を見て、現在触手に責められている腋をくすぐってみた。
「ぎゃぁぁぁあ!おいっ、やめろってば!やばいからこれっ!!んぁぁぁ!」
思いっきり暴れながら泣き叫ぶ兄はとても可愛くて、顔がどうしてもニヤけてしまう。単純に刺激が二倍になるなら、普通に凄い。
「やめ…っ!こんなのやだっ、」
触手にいじめられながら涙声になる様子に一旦端末を停止した。
「大丈夫?」
「もう…満足しただろ!俺お前じゃないと嫌だから…」
グズグズと鼻を啜りながら訴える声はあまりに可愛くて、ゲームを終了させてたっぷり可愛がってあげようとした時。
「まぁ可愛くて綺麗な女の人ならいいけどさ…」
「……あのさ、何で今そんなこと言うの?」
せっかくいいモードになったのにぶち壊してきた兄に腹が立った。俺のときめきを返せよ。
「もう知らない。俺の作ったシチュエーションで遊んでろよ」
本気で怒ったわけではないが、そう言い放ち、イヤホンをつけて放置してやることにした。
「ま…って!ごめん!許して!」
端末を再生して放置すると、一人で騒ぎ出す兄。触手にくすぐられて喚いていればいい。
「ゃぁはははっ、ぁあっ、やめて…!助けてっ」
しばらく放置していると本格的に泣きながら俺の名前を呼びまくり、助けを求めるようになった。映像はそのまま、イヤホンだけ外して声が届くようにした。
「…大丈夫?」
「ひゃぁぁ…はははっ、大丈夫っ、じゃなっ…」
「俺がいい?」
「…っはぁ、おまっ、お前じゃないと…無理ぃ…!」
「その割に感じてるけど」
かなり大きくなった自身を揉んでやると、大きな声を上げてボロボロ泣いている。ちょうど触手の攻めも股間を向いているので、刺激が倍増しているのだろう。
「だめぇぇっイク、!!」
「イキなよ」
「ぜっっったいに嫌だ!!」
「え、何で」
「映像止めてぇ…っ、顔みたいっ、お前だけにイカされたい…」
「…うん」
映像を止めてゴーグルを外すと涙でぐちゃぐちゃになった顔が見えた。お世辞にも可愛いとは言えないブサイクな表情なのにそれすら可愛く見えた。
「涙びちゃびちゃ」
「誰の所為だよ…」
「お詫びにイカせてあげるから怒んないで」
中途半端に放置してしまった自身を咥えると、瞬間に口の中へ欲が吐き出され、ゴクリと飲み込んだ。
「ケホッ」
「ごめ…っ」
「ん、兄ちゃん悪くないよ」
少し溢れてしまったので、綺麗にするように自身を舐めると、達したばかりのそこには強かったようで体を大きく跳ねさせると、首を振って暴れ出した。
「ぁぁぁあっやめっ、イッたばっかだからぁっ」
「知ってるよ。盛大に俺の口に出してたし」
どれだけ先端を綺麗に舐めても溢れ出す先走りに気分が良くなる。
「んぁぁ…っまたイッちゃう…」
ガクガクと足を震わせながら小さく呟くので、口を離してにっこりと微笑みかけた。
「はい、おしまい」
「…んぇ?」
「気持ち良かった?」
「…どこで終わってんだよコラ」
「可愛く俺を強請る兄ちゃんが見たいから」
「…お前な」
「イカせて欲しかったら前みたいに名前呼んでね」
「…名前呼ばれたら真っ赤になるくせに」
「もうならないよ」
「そーかよ。ほら、イカせろよ」
「そんな態度でイカせるわけないでしょ?次はね、この前みたいにお臍いじめたい」
本当はシチュエーションに組み込んだからゲームさせながら同時に攻めてやろうと思ったけど、顔が見たいと何度も言われたので、ゲームでいじめるのはやめにした。ちゅっと頬にキスをして、兄の顔をじっと見つめる。
「な、何…っ近いって」
目が合うとカァッと顔を赤らめ横を向いた。それを見て可愛くてクスリと笑みが漏れた。
「兄ちゃん、俺の顔見たいんだよね?」
「…ん、何…」
「昨日俺の顔たくさん見ながら気持ち良くさせてあげるって言ったでしょ?だから…いっぱい見てて」
「んぅ」
こちらを向かせて優しくキスをすると、恥ずかしそうにしながらも嬉しそうに応えてくれる。
ゆっくりと深くキスをしながら、手は腹部を撫でると小さく体が揺れた。
「ちょっと待ってね」
唇を離して指にローションを絡ませると、優しくくすぐるようにお臍周りを刺激した。
「はぁ…ん、ぁっ」
「可愛い声」
「るさいっ」
「ねぇ、これ気持ち良い?」
「…いちいち聞くな!顔みたら…分かんだろ」
トロンとした表情で見られると嬉しくなる。ローションで前みたいにくちゅくちゅと音を立てて指でお臍の穴をいじると動かす度に表情が変わるのが可愛い。
「エッチな顔」
「エッチとか言うな…」
「本当だから」
「んはぁ…もうそこばっか…いいってばぁ」
「いいじゃん。気持ち良いところはたっぷり触ったげる」
気持ち良さそうに、たまにくすぐったそうに体を捩らせながらじっくり顔を眺めてやると、限界が近そうに俺を見つめる。
「やぁ…もぅ、イキたい…」
「うん、いいよ。今日はさ、入れたいんだよね。こっちでイカせてあげる」
お臍から指を離して足を開かせると、ツンとお尻を突いてやった。
「んん…っちょ、電気消して!!」
俺に恥ずかしい箇所を見られたからか、さっきまでトロトロな表情をしていたのに、途端に激しく暴れ出した。もう散々恥ずかしいところは見てきたんだけど。
「お尻は恥ずかしいの?」
「…っ当たり前だろ」
「可愛い、ひくひくしてるけど、期待してんじゃないの?」
「ぎゃぁぁ!やめろっやめて!ほんとっ」
体を移動させて顔を近づけてわざとらしく呟いてやると、顔を真っ赤にして足をバタバタさせた。膝の裏をしっかり持って閉じれないようにさせると、自身からはタラタラと先走りが零れ落ちる。
「めっちゃ感じてんじゃん」
「やめてやめてやめてっ見んなっ」
「いいから、黙って」
足を持ったまま優しく舐めてやると、ビクッと体が跳ね期待するように入口は引くついている。
「そんな…っとこ舐めんなバカっ」
「しっかり慣らさないと痛いでしょ?」
「痛い方がマシだ!!」
「あんなに羞恥プレイを端末に入れてたくせに。恥ずかしいこと好きなんでしょ」
グイッと更に見えやすいように足を開かせるとボロボロ泣き出した。
「やめろって言ってんだろ!!!羞恥プレイは好きだけどっ、す、…好きな奴にそんな汚いとこ見られたくないだろバカァァ!!」
あ、グッときた。
「…兄ちゃんの方がバカだから。汚いとこなんてないよ、安心して」
もちろん電気は消さないまま、ローションを絡ませてまずは蕾を解すようになぞった。
「んん…」
「痛かったら言ってね」
緊張を解くように皺を伸ばしながらゆっくりと第一関節を挿入した。
「…違和感がすごい」
「まぁそうだろうね。痛くは?」
「ない。今のところ」
その言葉を聞き、ゆっくりと指を進めていった。今日のために色々とネットで検索した。絶対苦しい思いをさせないようにしたい。
特に何も発言することはないが、少し不安そうに見つめてくる兄を見て、俺は内心焦りながら指を動かした。ちゃんと力も抜いてくれていて、指もたっぷりローションをつけたので入りやすい。
確か奥へ入れたあたりで指を曲げると気持ち良いと感じる箇所があると書いてあった。
俺が遠慮がちにクイッと曲げると弾力がある箇所に触れた。それと同時に思いっきりお尻に力が入ったのが分かった。
「…っ!んぁぁあっ、今の何!?」
「痛くない?」
「めっちゃ気持ち良かった!」
驚いたように見る兄は可愛いけどちょっとアホっぽくて笑いそうになった。
「ひゃぁあっっ」
見つけた箇所を指でトントンと刺激すると、ピンと足を伸ばして体をのけ反らせた。
「あっ、あっ、ちょ…んぁぁぁ!!」
指の動きに合わせてリズムを合わせるように喘ぐ姿はとても可愛くて、喋る余裕もなくなるくらい攻めてやりたい。
「ほら、気持ち良いんでしょ?いっぱい感じなよ」
「んぁぁぁあっっ!!!」
グリッと先程よりも強く刺激すると指を強く締め付けると、ボロボロ涙を溢しながら大きく体を反らしていた。
「まっ、はぁぁぁっ、もうちょっとゆっくりぃ…っ」
「すぐにでも入れたいから、我慢して」
流石にこんなに可愛い姿を見たらこっちも余裕なんてなかった。
「はぁ…っも、入れて…」
「痛いの嫌でしょ」
「ん、お前なら多少痛くてもいい…あと、腕も外して…抱き締めたい」
「ん…」
兄の甘い声に更に欲情した。腕を解放してやると勢い良く抱きついてきて、それも可愛かった。
「指もう少し増やせるくらいになったら入れるから」
「ふぁ…っぁっ、あっ」
反応を見ながら指を増やすと、苦しそうな様子もなく、可愛く声を上げてしがみついてくれた。
「…入れていい?」
「早くしてぇ……もぉ、限界…」
元々快感が大好きな兄はとろけた表情で強請るように擦り寄ってきた。可愛すぎる。
「ん、このまま足開いて待ってて」
「早く…」
「分かったから」
いい子に足を広げて待っていてくれたので、すぐに自身を挿入した。指で広げていてもやっぱりまだ少しキツくて、ゆっくり進めていると我慢出来なくなったのか、グイッと俺を押し倒した。
「うわっ」
「俺がやる…!」
兄は俺の股間へ自分のお尻を当てがうと、一気に腰を落とした。
「…っ!!」
ビクッとお互いの体が跳ねた。心配で兄を見つめたら、痛そうな様子はなく、自分で上手く腰を動かしている。
「兄ちゃん…っ、ちょ…ゆっくりしてよ!」
「だって…」
「んん…っ、待って、待って俺がイッちゃう!」
「イッていいからっ、さっきのとこ突いて…」
「まっ、て!いっぱい突いたげるから…っ!イッちゃうとすぐ動けないから一回抜いてっ!」
「やだ…!」
「ん…っはぁ、もう…」
やめる気がなさそうなので、俺は必死に我慢しながら、兄の腰を掴むと、下から突き上げるように動いた。兄との初めてのセックスが騎乗位になるとは思わなかったが、俺が動くことで力が入らなくなったのか、動きが弱まった。
「…はぁ、はぁ」
クタリと俺に倒れ込んで動かなくなったので、挿入したまま上手いこと体勢を逆転させた。
「…危なかった。イキそうだったんだけど」
「お前が…動いてくんないからだろっ」
「兄ちゃんが痛くないようにしてたの」
「それは嬉しいけど…我慢出来なくて」
息を整えるために少し会話を挟みながら、俺の下で息を切らす兄の頭を撫でた。
「もぉ…ほら、今から嫌ってほど突いてあげるから」
俺がそう言うと期待したような表情を浮かべたのと同時にキュッと締まりが良くなった。
そんなに俺も持たないので、グイッと腰を動かすと、兄のいいところに当たり、更に締まりがきつくなる。
「はぁぁっ!そこっ、気持ち良い…!!」
「うん、良かった」
兄の足を支えながら何度も同じ箇所を刺激すると、悲鳴に近い大きな甘い声が響く。
「ひゃぁぁっ、イキたいっ、イクっイク!!」
「兄ちゃん、好き」
可愛い声と表情に堪らなくなり、体を少し前屈させてキスをした。すぐに舌を絡めて深いキスをしながら前も触ってやると、たくさんの欲が俺の手に吐き出された。開いた口の隙間から可愛く漏れる喘ぎ声と、強い締め付けで俺もすぐに欲を吐き出した。
◇ ◆
「はぁぁぁぁぁ~~~」
完全にグッタリして動けない兄の体を綺麗にしていると、突然大きな声が聞こえた。
「気持ち良かったぁぁ~~」
「そんなデカい声出す余裕あるなら自分で綺麗にしてよ」
賢者タイムで同じくグッタリしている俺はバシッとタオルを投げつけた。
「それにしてもめっちゃ気持ち良かった!やっぱり好きな奴とのセックスはこんなに幸せなんだなっ」
動かないままキラキラとしている兄。後片付けを終えて俺も隣へ寝転がった。
「ん、本当それ」
「それにしてもさ、俺が上に乗った時のお前の顔めっちゃ可愛かった」
ニヤニヤとした笑みを向けられ、タオルでもう一度バシッと叩いてやった。
「兄ちゃんだってゲームしてる時俺がいいって泣いてたくせに」
「そりゃそーだろ。お前が好きなんだから」
ぎゅーっと力なく抱きつかれると、照れくさい気持ちもあるが嬉しい気持ちも強く、ぎゅっと抱き返した。
「次はもっと気持ち良くして。大好き、」
兄は最後に小さく俺の耳元で名前を呼ぶと、俺はまた不覚にも顔が赤くなった。それを見てニンマリと満足気に笑う兄。
「…俺も好き」
強く抱き締めるとよしよしと頭を撫でてくれた。その心地良さに俺は兄の胸の中で眠った。
end.
20
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