短編BL

まこ

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◇2話以上

生配信でくすぐられる話①

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擽り/拘束/撮影/言葉責/目隠

攻→アキラ+かがみ
受→リト/視点

◇ ◆

今や様々なジャンルでお金が稼げる上に人気者になれるチャンスが与えられている現代。

俺は大学時代の友人二人と一緒にアダルトチャンネルを開設し、動画配信者として生活している。

チャンネル内容は、ネットで俺達三人に悪戯されたいネコちゃん(♂)を募集し、アンアンしているのを生配信するというもの。流石に下は晒せないので、撮影中は下着を着用し、射精しそうな時はカメラを移動させたり、三人の内一人が隠したりしている。 

配信者として生活していたある日、今まで順調だった撮影に初めてトラブルが起こった。

「二人共大変~!今日来る予定だったネコちゃん来れないんだって」

「マジで?どうすんの?」

「生配信まであと30分しかないよ」

配信用にセットされた部屋で、俺達三人は焦った。

「やべー誰か近くの人居ないかな」
「SNSで呟いてみようよ」
「とりあえず俺知り合い当たってみる」

それぞれが思い当たる所に話を付けにいくが、当日に30分までに来れる人なんて存在しなかった。

「…なぁ、SNSでネコ不在って投稿したら、"リトくんを責めるのは?"ってきてんぞ」

「は?」

因みにリトというのは俺のネットでの名前。

「もう時間ねーしこの中で一番可愛いリトでいいじゃん。しかも今日ネコちゃんの希望でくすぐりプレイの予定だったし、エロい事しねーから抵抗ないだろ?」

「リトくんは擽り得意?」

「えー…擽られた事ないから分かんねー。俺ドSで売ってんのに嫌なんだけど」

「SNS見てみ。みんなリト推しだから」

俺達のチャンネルアカウントを見ると、みんなからのメッセージが大量にきており、本当に俺の名前で埋め尽くされていた。

「もう時間も時間だし俺が攻められてもいいけど…嫌がったらやめろよ!」

「おう、んじゃ予定通り拘束していこうぜ」

「……」

ノリノリな二人を睨みつけながら、俺は下着姿になった。

「リトくん、腕こっちにもらうね」

友人の一人・かがみが俺を撮影用のベッドへ寝かせて万歳させると、俺の頭の方へ座って腕を下ろせないように足で押さえつけた。

「…いつもみたいにベッドに拘束でいいだろ」

「こうしたらリトくんの顔よく見えるし恥ずかしくない?触りやすいし丁度いい」

「…っ」

「はいはい、時間だぞ!ほら、いくぞースタート」

そう言うと、スイッチを入れて生配信がスタートした。

「どうもーアキラでーす」

「みんなこんにちは!かがみです!今回はなんと!リトくんをいじめる事になりましたぁ。普段ドSなリトくんがどんな反応見せるのか、みんな楽しみにしててね」

二人が挨拶を終えると、俺のターンになったので、口を開いた。

「どもーリトでーす。今回はみんなが思う反応を見せれるか分かんないけどー、宜しくねー」

俺が挨拶を終えると、アキラが移動して俺の足を開かせた。そして閉じれない様に足の間に座り込む。

「じゃあまずはリトくんの弱い所探して行こうね」

スルッと伸びてきたかがみの手は俺の脇腹をコショコショと擽り出し、アキラは太腿に指を這わせた。

「!…ッ、」

「お?リトどう?擽ったい?」

「ん…っ、あ、ちょっとやばいかも」

「へぇ、みんなすげー期待してるから少しは頑張れよ」

かがみが上半身、アキラが下半身を担当し、弱点を探すように指が動き出すと、ビクッと激しく体が跳ねた。グッと腕を下ろそうと力を込めると、同じ様にかがみの足に力が入り、腕を抜く事は叶わなかった。

「んん…っ、あっ!ちょ…っやめて!」

当たり前だが開始早々なので二人の指の動きは止まる事なく、俺を攻め立てた。初めて受ける刺激はかなり辛かった。湧き上がる笑いを堪えながら、出来る範囲で必死に体を捩った。

「ふ……っはぁ、」

「おー?リトどったのー?エロい声出てるけど」

「んん…、~~ッ!!」

ビクビクと跳ねながら必死に笑いを堪えていると、二人が今までにない位にニヤリと笑っていた。

「リトくんここ好き?触ったら体の反応がいい気がする」

上半身を担当しているかがみが俺にそう訊ねると、人差し指をクリクリと腋の窪みに押し付けてきた。

「ひぁっ…ちょ、かがみっ…待っ、」

「んー?擽ったい?」

「や…っ待ってっ、やめっ…そこやめて…!」

「ふふ、みんなーリトくん腋弱いんだって。反応見えてるかな?凄く可愛いよ」

「ひ…っ!ちょ、まじで…!!やめっ」

「リトくん。俺達に好きにされちゃう気分はどう?焦ってる姿、凄く可愛いね」

「んん…ッッ、」

「おい、かがみにばっかに感じんなよ。足はどうー?例えば…際どいココとか」

「ちょ…、痛…」

グリグリと足の付け根を触られると、擽ったいというよりも少しの痛みが混ざった感覚が襲った。

「もー、アキラくん。リトくん痛がってるよ。乱暴しないで優しくしてあげなよ」

「優しくってどれくらいだよ」

「こうやって優しくなぞってあげたら?」

腋から移動したかがみの指がかなり優しいタッチで両サイドから脇腹をなぞると、ビクッと体が跳ねた。

「んん…っっ、やっ、めろ!!離せっ」

「ん、あれれーリトくん。もしかして感じちゃった?」

「違…待って!!かがみっ、待って、やめ…っ」

スルスルと脇腹を指で往復されるとゾワッとした感覚に襲われた。

「ふぅん、これくらい?」

かがみの力加減を見ていたアキラも真似をするように内股や足の付け根を優しく擽ってきた。

「あ…っ!!やば…、待ってカメラ!カメラっ、止めてっ、やぁっ」

二人の指遣いにドクンと股間に熱が送られた。やばいと思った時には下着にテントが張り始めており、一気に羞恥が襲った。

「わぁ、リトくん。おっきくなってる。今日は擽りだけでエッチな事しない予定だったのに~」

すぐにその反応に気付いたかがみはニヤニヤ笑いながらそう指摘してきた。

「お、どんどんデカくなってきた。リトってば敏感ー」

「うるせ…っやめろってば!最初に約束しただろっ!!」

「だーめ。まだ始まったばっかりだしさ、やめるわけないよね?」

「ふ…っぁぁぁあ!!嫌っ、その触り方…っやめ、やめてお願い…!!」

「んー?これー?」

ゆっくりと脇腹を這うかがみの指が動く度に恥ずかしい程に跳ねる体。ゾワゾワと何度も湧き上がる感覚にブンブン首を振った。

「リトくん可愛い。気持ち良いの?」

「ちが…っ、あっ…本当にやめて…!お願い…っ」

「リトくんこちょこちょ~」

「ひゃあっ!?ふざけ…っな!!離せって!!」

「じゃあリトくんの感度も上げた所で、本格的にくすぐりプレイしていじめちゃおうか」

「え…?」

「ネコちゃんが言ってたでしょ?たっぷり焦らした後に擽られると何もかも忘れられちゃうくらい気持ち良いって。リトくんも体験してみなよ」

「そうそう。今からが本番だろ?リト」

「いや…っもう触んな…!」

俺が青ざめながら二人に懇願するも、弱い刺激から一変、指の動きが早くなり強い擽ったさが襲った。

「ひゃははは!!やばいっ、やぁぁあはははは!!無理無理!離せ…っ!!」

「リトがこんな爆笑すんの初めてじゃね?」

「そうだね。間抜けな笑顔凄く可愛い」

「あははは!やだっ!やめてっ!」

ジタバタと暴れてみるが、全く意味はなしていない。自分の体ではない程に感じてしまう事に困惑しながら、ブンブンと首を振って少しでも気を紛らわせようとした。

「ほらほら、そんなに暴れても逃げれないよ?…こちょこちょ~」

「リト、次はこっちも擽ってやるよ」

「!?ぎゃぁぁあ!!!」

「足の裏も随分効くなー。おらおらリトーまだまだ時間あるぞー頑張れよ」

「もぉぉぉっっ!!!やめろよぉぉ…っっ!!」

「やめないよー?いっぱい弱い所責めてあげるからね」

「こことかどう?」

「ひゃははははは!!!!いやぁぁぁあ!!!」

かがみの指が腋から少しだけ降りて胸の横辺りを擽り出すと、俺は激しく暴れ狂った。

「リトくんのこんな声初めて聞いた。いっつも冷静だもんね…可愛い、ここ弱いんだね」

「かがみぃぃ…っやめて!!!やははははは!!そこいやぁぁあァァッ!!!」

「そっかそっか、嫌なのー。ほらほら苦しいねー?」

コショコショと指全体で擽られるとお腹が苦しくなる位に擽ったくて、全力で体を捩った。

「はいはい、リト暴れんなって」

「ぎゃぁぁあ!!そこもやめろっ!!あははは!やっ、くるしっっ!!むりむりむり!!!」

かがみの指ばかりに気を取られていると、アキラも動き出して膝裏を擽り出した。

「膝裏とか膝も案外擽ったいよな。俺今日の配信のために色々調べてきてたんだよな」

「ひゃはははぁ…っ!苦しい…っ!やめてっ、ひはっ、あっ、あっあははは!!」

「体ビクビクしてて可愛い。リトくん、もっとこちょこちょしてあげるからね~」

「ひっ…っやめっ、限界…!むっ、…り、やっ」

あまりの苦しさに呼吸がおかしくなってきても二人の動きは止まらずに次第に俺の声は小さくなっていった。

「ひはははっ…、ゲホッ、ムリっ…たすけ…ッ」

ピクピクも痙攣しながら力尽きていくも、二人の指は止まってくれなかった。

「リトくん、限界そうだね」

「ひぁぁ…っ!!そこッ…やっ…かが、みっ」

「ここ弱いみたいだね。可愛い…苦しいね」

コショコショと動き回ったり、ツンツンと指でつついてみたり。中々慣れない動きに、俺はだらしなく涙を流しながら荒い呼吸を吐いた。

「アキラくん。もうリトくん限界そうだし、最後は…目隠ししてランダム責めして終わりにしようか」

「お、いいねぇ」

俺がボロボロ泣きながら必死に呼吸していると、目元にタオルが覆われた。

「な、に…っ」

「リトくん、今から腋こちょこちょするね」

「!やめて…っもう許して!!」

グッと腋に力を入れた瞬間、予想していなかった足の裏へ突然刺激が走った。

「やッ!?何で…っゃっ!!!はははは!待って!!!そこやば…ッッ!!!!」

「じゃあ足の裏、ブラシでゴシゴシしてあげようか」

「やめて!!!やめっ…!えっ?何でぇぇぇぇ!!!」

次は足を丸めて刺激を待っていると、脇腹を擽られた。

「あは、可愛い。言葉通りしてほしいねーごめんね?」

「やっ!!あはははは!やだぁぁぁあ!!意地悪しないで…っ!!」

そして二人は言葉と刺激をバラバラにしながら擽り攻撃を繰り出すと、俺は精神的にパニックになっていった。

それから暫く意地悪な攻めが続いた後、ふと指の動きが止まった。

「はーい、ドSなリトくんが疲れちゃったので今回はこれで終わりまーす!見てくれてありがとう。また次回もよろしくね」

「まったなー!」

二人の締めの言葉が聞こえると、俺は安堵の溜息を吐いた。

「リトくんお疲れ様。生配信終わったよ。今回のが一番興奮したっていっぱいコメントきてるよ」

「……っ、まじで…お前らやりすぎ…やめろっつっただろが…」

「そんな態度でいいの?」

「はぁ…?とっとと手離せよ…」

「うーん、アキラくんどうする?今のこの状況とっても美味しいよね」

「そうだな。このまま…個人的なお仕置きしていくか」

「は…?ふざっけんな!とっとと解放し…ッひゃあははは!!!?」

「ふふ、ここからはただの俺達の時間だよ。いっぱい弱い所触ってあげるからさ。…可愛い顔見せて?」

クスッと笑うかがみの声は、初めて聞くようなゾクリとする声色だった。

止まらない刺激に泣き叫びながら、暫く二人の意地悪な責めは続けられた。

その後、今まではネコちゃんからのメッセージしかこなかったが、俺を攻めたいというタチからのメッセージが大量に送られてきたのであった。

end.
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