短編BL

まこ

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◇2話以上

一ヶ月毎の勝負②

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くすぐり/乳首責/拘束/耳責/言葉責/挿入有

攻→山田/視点
受→森本

◇ ◆

一ヶ月が経過したが、森本くんからの接触はない。元々殆ど会う事もなかったが、あの日以来またいじめたいという欲求があり、ずっと楽しみにしていたのに。

連絡先も交換してしなかったのでまた昼休みに屋上へ行ってみると、前と同じお友達と一緒にお弁当を食べている森本くんを発見した。

「森本くん」

「…げ、山田くん。何か用?」

「二人でお話し中にごめんね。あれから一ヶ月経ったから誘いに来た」

俺がそう言うと、森本くんはギロッと睨みながら口を開いた。

「あぁ、あの話はもう無しね。山田くん上手くなってたし、それで満足だろ?」

「へぇ、また感じさせられるのが怖いからやめておくってこと?」

「あ?」

挑発するように言うと、森本くんは立ち上がって俺の腹に軽いパンチを放った。

「うるせーんだよ、俺がもういいって言ってんだから構う必要ねーだろ」

「そっかそっか、残念だなー。まぁ確かにこの前みたいにめちゃくちゃに感じさせられたら恥ずかしいもんね。デリカシーなくてごめんね?」

「一回目より上手くなってたけど、少しだけだから。俺はお前なんかに感じさせられてねーからな」

面白いくらいに簡単に乗ってくれたので内心笑いながら、俺は軽く森本くんの頬に手を添え、指で耳を触ってみた。

「……っ!?」

すると、バシッと俺の手を叩いた後、耳を押さえて睨んできたので、ニコッと笑いながら言った。

「じゃあまた責めさせてよ。感じてないならいいでしょ?ここで断るならこの前めちゃくちゃに感じてたからって事になるけど」

「……分かった、絶対感じないからな。今日空いてるからまた迎え来いよ。今日以外ならやらねーから」

「今日空いてるから迎えに行くね」

「空いてんのかよ。分かった、後でな。ご飯食べてるからどっか行って」

「またあとでね。お邪魔しました」

ヒラヒラと手を振ってその場から去ると、お友達から『お前ちょろいな…』と言われている声だけが聞こえた。

あれからも相変わらず毎日色んな人がアプローチに来るが、一ヶ月間森本くんのことが忘れられずに居たので、誰ともしていない。

らしくないとは思いながらも、一人の人に意識を向けるのもありかなと思った。


◇ ◆


「お邪魔します」

「どうぞー」

帰り道一切口を開いてくれなかったが、家に入る時はきちんと挨拶をしていて可愛いと思ってしまった。

部屋に案内し、そのままベッドに寝てもらうようにお願いすると、服を着たままムスッとしてベッドに寝そべった。

「……あのさ、耳は弱いって認める。だからやめてほしいんだけど」

「弱い所責めないで何処責めるの?」

クスッと笑いながら覆い被さると、ゲシっと足で蹴ってきた。

「うるせーよ、お前だって苦手な場所くらいあんだろ」

「んー俺は森本くんと違ってアンアン感じないからな」

「言い方。ムカつくんだけど」

「…ね、そうやって強気で居られると前みたいにいじめたくなっちゃうんだけど。わざと?」

「あ?」

「脱がしてあげる」

「…自分で脱げるし」

脱ごうと上着を頭に通して手を上げたタイミングでグイッと服をわざと絡ませて頭上で押さえつけた。

「は?待って、脱げない」

「うん。それは大変だね」

万歳してガラ空きになった脇を優しくくすぐりながら、服が絡まった腕を押さえつけるとビクンと体が跳ねた。

「ま…っやめ、それなしっ」

「だめ?」
 
「んん…っだめ、ダメだから!」

「じゃあ乳首当てでもしようかな」

「は?」

「森本くんの可愛い乳首は何処かな~」

「変態みたいなこと言うなよ」

スルリと指を滑らせて黒いインナーの上から胸元をなぞると、ピクリと小さく跳ねやめろと体を捩る。

「気持ち良いから?」

「ん…違っ」

「あれ、なんか形が出てきたよ?」

「…お前本当に鬱陶しいな。何なの?」

「言葉で感じちゃうもんね」

「言葉なんかで感じるかよふざけんな」  

「へぇじゃあ試していい?」

「…は?」

「後で本当に言葉で感じないのか試してあげるよ。今の状況は美味しいからとりあえずこのまま胸いじるね」 

「やめ…っ腕離せ!」

「拘束されてもっと感じちゃうねー恥ずかしいねー」

「…っん、ぅ…」  

周りをなぞっていると、服の上からで分かるくらいに主張してきたので爪でカリカリと刺激してやると、ビクッと大きく跳ねて甘い声を出してくれた。

「ん…っん、ん…ぅっ」

「気持ち良いねー声出ちゃうねー」

「るせ…っ何だよその言い方。とっとと離せよ」

押さえつけていた腕を解放し、両方の乳首を爪で優しく引っ掻いてやると更に体は大きな反応を見せた。

「ゃぁっ、服、脱がせてっ、取って!」

押さえていなくても焦りで上手く腕が抜けないみたいで、抵抗が出来ずにいるのをいい事に、優しく乳首をカリカリといじったり弾いたりしていると、ズボンの上からでも分かる位に股間が大きくなっていた。

「あーぁ、勃っちゃった。恥ずかしいねー」

「てめ…本当に…一々うるさい!萎える!やめろ!」

「前も言ったけど萎えてから言ってよ」

「も…っ腕、取れや…っ」

「はいはい」

グイッと服を脱がせてやるとドスッとまた胸を殴られた。

「すぐに手出すのやめなよ?いくら恥ずかしいからってさ~俺地味に痛いんだよ」

「恥ずかしくねーよ」

「恥ずかしくないの?」

「当たり前だろ。別に感じてもねーし」

勃たせておいてまだこんな事言うんだと感心しながらも面白くなったのでクイッと顎を持ち上げてこちらを向かせた。先程の刺激で頬が赤くなっており、とても興奮させられる。

「感じてないの?本当に?」

「…んだよ」

「じゃあ手、縛ってもいい?森本くんのために買ってみたんだ」

見せつけた手枷に顔が引き攣っているのが分かったが、煽るとおそらく縛らせてくれるだろう。

「すぐ殴るしさ、感じないって言う割に暴れるし。これで白黒ハッキリするよね?…あ、でもごめん。感じないって嘘ついてるから縛られたらアンアン喘いじゃうよね?無理かぁ…」

「…は?ふざけんなよ。感じてないって言ってんだろ?縛りたきゃ縛ればいいだろ」

わぁ、ちょろ~い。

最初はクールだったのに、知れば知る程可愛らしい勝気な性格で、更にいじめたくなる。

「じゃあ失礼しまーす」

両手を頭上に一纏めにして下ろせないように固定して、俺は森本くんの足元へ跨った。

「ふふ、感じないとか言いながらまだ乳首何処かすぐ分かるじゃん」

「…っ」

上着だけは脱がしたが、インナーはそのままなので、可愛く主張した乳首が見える。

「るせっ、腹立つ!バカにするならやめろ!」

「バカにはしてないよ?ただ事実を言ってるだけ」 

ツゥっと指を滑らせ、形をなぞるように触れるとビクンと激しく体が反応した。

「すごいね、縛られて感じてるの?」

「~~ッ」

「勝ち目なんてないのにさ、可愛い性格だよね。おかげでめちゃくちゃにいじめられるよ。まぁ縛ってなくても俺の方が力強いから負ける事はないけどね」

「腹立つ…お前本当に性格悪いだろ。煽ってきやがって。煽り運転やめろ!」

「せっかく運転してるなら威力上げないとね?」

「何、言っ…ッ!?」

「これくらい薄い服だと、直接触るよりも衣類の上からの方が気持ち良いって言う人多いよね」

「ん…っ…んん…!」

カリカリと人差し指で両方の乳首を触ってやると素直に反応し、声が出ないように口をしっかりと結んだために静かになった。

「ぷっくりしてる。そんなに気持ち良い?俺まだ人差し指しか使ってないけど」

「ぅ…」

「ふふ、気持ち良いね。ここ、好きだよね?」

「…るせ…胸で感じるとかない…っ」

「まだそんなこと言うの?あ、そうだ。さっき言ってた本当に言葉で感じないか試してみようか」

「…は?」

「…動けないからお耳も簡単に責めれちゃうね」

「んッ」

覆い被さった状態でグイーッと頭を軽く傾けさせて左手で添えるように固定して、耳元で優しく囁いた。

「耳は…認めただろ!そこは本当…っやめて、」

「うんうんじゃあ言葉で感じることも認めようね」

「や…っめろ、離れろ!気持ち悪い!」

「感じちゃうもんね」

「ひ、あ…!?」

ゆっくりと舌を耳の穴へ差し込むと面白いくらいに体が跳ね、首を必死に振り始めた。簡単に片手で押さえ込みながらしつこく耳を舐めると、何とも間抜けが声が部屋に響く。

「ひゃ…めて…ぇ、そこ…はっやだぁ…」

この声だけでイケそうになる程の破壊力だが、もっと追い詰めてやりたくてゆっくりと丁寧に責め立てた。

「ゆる…して…っやめて、離してぇ…!」

「耳舐めただけでそんな素直になっちゃうの?」

「ん…っ本当、に…やだぁ…っ」

「敏感さんだね。胸もあそこもビンビンにしちゃってさ。何処が感じてないって?最初から分かりやすい程に感じてたくせにさ」

「…っ、るさい…うるさい…!」

「耳気持ち良いね。これだけでイケちゃうんじゃない?」

「んな…わけねーだろっ」

「ここ、脱がせてほしい?ズボン汚れちゃうんじゃない?」

グイッと完全に勃ち上がっている股間を足で擦ると、甘くて高い声が響く。

「…乳首と耳だけでこんなに硬くなっちゃって。かなり敏感だね、苦しいねー辛いねー」

「うっ、ぜぇ……」

「言葉で責められると萎えるんだっけ?…あは、何処が?ねぇ、何処が?」

「…おま、まじで性格悪…っ脱がせろよっ、帰れなく、なるから…っ」

「でもさー感じないんだよね?だったら汚れる心配もないかなぁ?どう思う?」

「ひぁっ、やめ、足っ、動かすなよ…っ」

「ビクビクしてるね。感じてるの?」

「…っっ」

面白い程に何処を触っても体を震わせている姿に満足した。耳から口を離すと目尻に涙を溜めて悔しそうに睨んでくる森本くんと目が合った。

「…可愛い」

「…ばーか。さっさと…脱がせてよ」

「はいはい。帰れなくなったら家泊まってくれても良かったんだけどね」

「誰がお前ん家に泊まるかよ」

「…またそんな言い方して」

ベルトを外してズボンを脱がしてやると、可愛らしいパンツがテントを張り、ガッツリとシミを作っていた。

「あらあら、びしゃびしゃ。やっぱり言葉で感じてたんじゃん」

「言葉じゃなくて耳舐めてきたから。言葉で感じるとかありえねーから」

「そーですかそーですか」

クルクルとシミが濃くなっている先端部分を下着の上からカリカリと弄るとビクッと跳ねて足をジタバタさせた。

「…!さっさと下着も脱がせて!イカせろ!」

「もっと可愛くおねだりしないとイカせてあげないよ」

「…イカせて下さいお願いしますー」

「うーん、まだ余裕ある感じだよね。だからもう少し素直にさせてあげる」

俺はニコッと笑いかけると、下着は脱がしてやらずにまた上半身へと刺激を定めた。

「ひゃっ…やめ…っま、待って…!待って、」

ツツーッと人差し指で脇腹をなぞるとピクリと跳ねて抵抗し始めた。

「あっ、ぁっ、や…ぁ!」

「気持ち良いねークネクネしちゃうねー」

この前見つけた弱い触り方をして肌を撫でると、明らかに感じている様子で体を捩り出す。

「森本くんはこうやって肌を撫でられると感じちゃうんだよ」

「ひ…っぁぅッ、んっ、や、やだ…!その触り方やめて…!」

インナーの中へ手を入れて、5本の指で左右の脇腹をなぞるように触れると我慢出来ないと訴えながらポロポロと泣き始めた。

「だーめ、素直になるまでやめてあげない」

「やぁぁ…っだめ、だめっそれ嫌っ、手ぇ離してぇ…!」

「抵抗出来ないと余計感じちゃうね。鳥肌すごいねー。気持ち良いねー?」

こんな責め方と喋り方は初めてだが、ついつい愛でるようにいじめてしまう。表情も反応も一々加虐心を掻き立ててくる。

「許して…っ!やぁっ、やだ!」

指を上へ移動させて同じような優しい触り方で脇の下をこしょこしょくすぐると体の動きが激しくなった。

「こっちの方が弱いかな?…可愛いね」

「ぅぅ…っくすぐっ、たぃぃ…!なんか変…!嫌だぁぁ…!!」

快感とくすぐったさが混ざっているのか嫌々と泣きながら首を振る姿はかなり色っぽくて、興奮した。ただ肌を撫でているだけでこんな気持ちになるとは思わなかった。

「…やば、可愛い。森本くん反則」 

脇の下から胸の横を通り脇腹を撫で、お腹や下腹、お臍を統一してゆっくりとした動きでなぞると今にもイッてしまいそうな程に体を痙攣させて足を力無くバタバタさせている。

「うぅ…、その触り方、いやぁ…っなんでっ、やめてくれないの…!やめてよっ、許してぇ…!」 

「嫌じゃないんでしょ?」

「い、嫌に決まってんだろ…!」

「あれだよね、感じるから嫌なだけでしょ?」

脇に指を戻してもう一度耳へ口を寄せた。その瞬間にビクッと跳ねてまた暴れ出す。

「はいはい、暴れないの」

左手を服の中から出してもう一度頭を押さえつけて耳を捉えると舌を耳の穴へ差し込んだ。右手は脇へ置いたままなのでこちょこちょと優しく動かした。

「ひぁぁ…!や、めっ、…山田くん!!山田くんっやめて!!それ嫌だ!!本当ダメっ」

「そっかそっか、ダメかぁ。それは辛いねー」

「やぁっ…だめぇっ、離して!やめて…っだめ、変になっちゃう…!ひぁ…っ」

「可愛い声。ねぇ、このままイッちゃいなよ。足で触ってあげるからさ」

「こ、んな…っ刺激でイクかよバカぁ…!!」

「感じまくってるくせに」

まだ少し強気な部分が残っている事に楽しくなりながら、ゆっくりと足で股間を刺激してやると、大きく体を逸らした。

「あ…っ!ぁっ、やだ…足やめてっ…やめて、い、イク…っイ、待ってやめて…!!」

「最後まで素直にならなかったからこのままイこうね。下着はダメになっちゃうだろうから今日は俺の家に泊まってね。ちゃんと洗濯してあげるから」

「ふ…っや、やばっだめ…!山田くん、イッちゃう…イッ、ちゃ…!」

「いいよ、森本くん。気持ち良くなって」

「ん、ん…っ山田くん、手…!手とってぇ…」

「どうして?」

「ぎゅーしたい…っ」

足の刺激を緩めて顔を見ると、この前のようなトロトロした表情になっていたので、可愛さのあまり腕を解いてやった。

反撃か抵抗か来るかと思ったが、本当にガバッと抱きついてきた。

「ん…っ足は嫌だ…手でイカせて…」

「うん、分かった」

よしよしと抱き締めると、ぎゅうっと背中に回された腕が強くなったので、下着を脱がせて先走りで濡れた自身を握った。

「んん…っ」

緩く扱いただけでビクビクと体を震わせ、先端を擦ると足がピンと可愛く伸びたのが見えた。

「イク…っ山田くん、イク…!」

「いいよ、出して」

「うん…!」

しがみつく力が強くなった所で俺の手に森本くんのモノが吐き出された。

「ふ…はぁ…はぁぁ…」

腕が離れるとばたりとベッドに背中からダイブして相変わらずトロンとした表情を浮かべている。

「…森本くん、」
「山田くん…入れて…」

入れていい?と聞く前に上目遣いで見つめてくれて。一気に我慢が出来なくなり、すぐ近くに置いていたローションを手に取った。

「ん…っ、早く、入れてよ…早く、」

「慣らさないと痛いでしょ」

ローションを絡めた指を入れると意外にもすんなりと挿入出来た。

「…誰かとしてたの?」

「そんなの…いいから、早くっ」

「ふーん」

別に恋人でも何でもないが、何だか無性に腹が立ち、俺は挿入せずに指だけで刺激してやった。グイッと指を曲げて弱い箇所を突くと、悲鳴に近い声が部屋に響く。

「あっ、やぁっ…!もう…入れてっ入れてっ、指はもう飽きたぁ…!足りないっ」

「何言ってるの?まだそんなに指でいじめてないよ」

「俺の…指っ、も…」

「え?どういう意味?」

「もう…!指じゃ…ダメだから…!お前が前…っ奥まで突いてきた所為で…ずっと我慢出来なくて…!」

「…自分でしてたの?」

「してたぁ…!だから、もう…入れてよっ」

「突然可愛くなるのやめてくれない?」

足を開かせてかなり反応を示している己自身を当てがうと、余裕ないままに挿入した。

「ひぁァッ…気持ち良い…!山田、くんっ」

前と違って入れる際に強張る様子も見せずに可愛く鳴いてくれる姿を見て安心しながら、腰を掴んで突き上げた。

「ふぁ…っ山田くん…山田、くん…!山田くんっ」 

「何でそんなに呼ぶの。どうしたの」

「こっち、来て…この前みたいに…」

手を伸ばしてくれたので前屈して抱き締めるとぎゅうっと強く抱き締めてくれて。

「…そんなに突然可愛くなるの反則ね」

少しだけ体を離させ、前みたいに唇が触れる位の距離で呟くと、ちゅっと勢い良くキスされた。

「…ほら、森本くんからキスしてくれてるよ」

「んっ…だって…!」

「…もっとしてほしい?」

「してほしい…」

キスが嫌いだと思っていたが逆だったのだろうか。前みたいに舌を絡めて深くキスすると、それだけでキュウと強い締め付けをしてくるので俺もそこまで余裕がない。

「…締め過ぎ、緩めてくれない?もっとたくさん突いてあげたいから」

「…やだっ、もっとキスして…好きなの…」

「…ん」

求めるように唇を重ねられると拒否することも出来ずに口内を探るように舌を動かした。

「ひ、ぅ…」

「…何その声」

上顎のザラザラした部分を舌で触れてやると可愛らしく声を上げ、更に締め付けてくる。

「あー…ごめ、俺もう限界。イキそう」

ユサユサと腰を動かしながらキスをすると、嬉しそうに応えてくれながら、口の隙間から堪えきれない声が漏れ、それがやけに興奮した。

「…やば、森本くん。俺好きになるかも」

「俺も…好き、」

お互い絶頂間際の告白。俺も含めてそれがどこまで本気か分からないが、その場の雰囲気はかなり盛り上がり、強めに腰を動かして森本くんの好きな場所を突くと前みたいにしがみついてきて。俺の耳元で涙声でたくさん呟いた。

「好き…っ好き…大好き…!山田くん、好きっ」

「俺も好きだよ」

動きが止まり、お互いが絶頂を迎えると、恍惚としている森本くんにもう一度キスをした。


◇ ◆


「へぇ、キスが一番好きなんだ」

森本くんが落ち着いた頃に何でキスを強請ったのか聞くと、恥ずかしそうにしながらも打ち明けてくれた。

何でも昔体を重ねた人とキスをしてメロメロになったらしく、それが一番興奮するらしい。

「…でもその人と別れてから、キスする事が辛くなったからさ。山田くんにもするなって言った」

「ふぅん」

「…本当、お前にしたとか最悪すぎる。お前テクもすごいけど冷たいでも有名だから、本気になっても辛いだけだって思ってこの前で終わりにしようとした」

「そうなんだ。イク前に好き好きいうのは何?」

「……イク時の癖」

「…可愛すぎるんだけど。でも一回目はイッてたけど言わなかったよね」

「本当に気持ち良くて、気を許した人…限定だと思う。ほら、さっさと持ち前の冷たさで俺を突き放せよ」

まだ賢者タイムでベッドでぐったりしながら寂しげな声でそういう森本くんはとても可愛くて。自分のものにしたいと思った。

「…昔付き合ってた人と俺以外に好き好き言った事あんの?」

「ないよ。その人と別れてから性欲処理で一回きりの関係の人しか居なかったし、お前の所為で自分の恥ずかしい癖を思い出した」

「これから俺以外としないでほしいんだけど」

「え?」

「俺さ、毎日アプローチはされてたけど、この一ヶ月森本くんのことしか頭になくて誰ともしてないの」

「…あ?」

「こんな気持ち初めてだけど、今日指入れした時にスムーズに入った時、すごく嫉妬した。他の人として欲しくないと思ったし、元カレ?の話も聞いてむかついた。…結論、俺も好きになったからさ。責任取って付き合ってよ」

「……なんつー告白だよ。ま、お前らしいね。いーよ、付き合ってあげるよ」

そんな言葉だが顔を見ると嬉しそうでそれを見て何だか堪らなくなり、ぎゅっと抱きついた。

「次はキスしながらいじめてあげるからね」

「…ん、期待しとく」

お互い微笑み合いながら軽く唇を重ねた。

end.
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