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◆短編(1話)
優等生の遊び
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擽り/拘束/複数/羞恥/言葉責/耳責/乳首責
攻→会長(女の子)+副会長+羽山
受→酒井/視点
◇ ◆
「次は誰にする?」
晴れた放課後、俺は使われていない準備室で仲間達に問い掛けた。
「5組の菜々ちゃんとかどう?最近彼氏と別れたみたいでセフレ募集中っつってたしさ」
「いいね、あの子胸でけーし。楽しもうよ」
俺がそう言うと、仲間はすぐに菜々と言う女の子を連れてきた。
「えー?こんなに人居るのー?燃えるんだけど」
到着した菜々はこの状況でも怖気付く事はなく、嬉しそうに服をはだけさせた。
最近何をしてもつまらないと思った俺が考えた遊びは、学校で女と複数でヤる事。流石に同意じゃないとプレイはしないので強姦等ではない。
俺達の高校は進学校。勉強のストレスでおかしくなった奴らが一番してはいけない遊びをして楽しんでいた。もちろんバレたら全員が即退学だろう。
それでも優等生で通っている俺達グループは目を向けられる事は一切なかった。
この菜々という口が軽い女を抱くまでは。
「ねぇ、酒井くん。私酒井くんが最初がいい」
「俺はやんないよ?見てるだけ」
机の上に座って女を見下ろして微笑むと、俺目当てだったのか、駄々を捏ね始めた。
そもそもこの遊びをしてから俺は一切女に触れた事はない。感じているのを傍観するだけ。それだけでストレスが発散されていた。というより複数の男と喜んでやるような奴を触るのは嫌悪感があった。
「…はぁ?酒井くんが居るから来たのに」
「俺は見ててあげるからさ、いっぱい気持ち良くしてもらいなよ」
面倒臭い絡みになってきたので嫌だったが頭を撫でてやり、丸見えの下着を揉んで軽く刺激してやると、上擦った声を上げて見つめてきた。
「ほら、みんなしてあげて。俺は可愛い菜々ちゃんの事見ててあげるから」
「あ…酒井くん、私…酒井くんが…、んん…っ」
フッと鼻で笑って俺はいつもの机に座り、女の痴態を眺めた。アンアン喘ぎながら善がる姿は可愛い。抱きたいとは思わないがすごく興奮する。
「酒井くんがしてくれなくて残念だったけど、最高だった。またしようね」
何人かに抱かれた後、満面の笑みを俺に向けて菜々は帰って行った。
「んじゃ解散。また遊ぼうね」
「またなー酒井!いつもサンキュー」
みんなに手を振り、俺は準備室を後にした。
◇ ◆
それから試験期間に入り遊ぶ時間がなくなり、全てが落ち着いて数ヶ月が経った頃、俺はまた準備室を訪れた。
ヤる目的でなくても落ち着くのでたまに一人でフラッと来たりしている。
窓際に置かれた机の上に座り、手すりにもたれながらぼんやりと窓の外を見ていると、ガラッと誰かが入ってきた。
「ん?」
「酒井くん。こんな所で何をしているんですか」
「…生徒会長様こそ、どうしてですか?」
入ってきたのは学年トップを誇る我らが生徒会長、木原 桃花。メガネをかけて肩にかかるくらいのサラサラとした黒髪で切長の瞳。
教師や男子生徒にも物怖じしない性格で、俺も少し苦手なタイプ。クラスが同じじゃなかったら一言も話す事はないだろう。
少し無言が続いた後、会長はガラッと扉を閉めると、鍵を掛けた。
「酒井くんに話があって来ました」
「はぁ、何ですか?」
「この前ここであなた方がセックスした川井菜々の件です」
「!」
菜々の件というより、会長からド直球の言葉が出た事の方が驚いた。
「証拠はあるんですか?」
「川井さんの証言だけですね」
「…あなた程ではないですが、俺も優等生で通っているんです。あの女の言う事と俺と、どっちを信じますかね」
「別にバラすつもりはありません。何故そんな事しているのか理由を聞きたいんです。私のクラスから性犯罪が出るのは避けたいので」
「…別に、会長はどうか分かりませんが、勉強勉強の毎日でストレスが溜まってるからですよ。菜々も同意ですし、性犯罪にはあたらないと思うんですが。確かにヤる場所は問題ですけど」
「そうですか。でも酒井くんはセックスをしないんですよね。それでも発散出来るものなんですか。帰る前にトイレでシコシコと一人で抜いているんですか?」
「……ストレス発散されてるんで平気です。ていうか女の子がそんな直球な言葉使わない方がいいですよ」
「本当に発散してるんですか?興奮しないんですか?勃たないんですか?」
グイグイくる会長にドン引きしながら、俺はフィッと目を逸らした。別に興奮しないわけではないが、学校で勃った事はない。だが別に言う必要もないので黙秘すると、会長はツカツカとこちらへ近づいて来た。
「ところで酒井くん。今日飲んだカフェオレは美味しかったですか?」
「…は?」
「あなたと一番仲の良い羽山くんから渡されてましたよね。飲んでいる所を見ていたのですが」
何が言いたいのか分からずじっと目線を合わすと、キリッとした瞳は変わらずだが、少しだけ口角が上がっているように見えた。
「…美味しかったですけどそれが何か?」
「それは良かった。あれは元々私が渡したものなんです。遅効性の媚薬入りだったんですけど、全部飲み干して頂けて安心しました」
「…は?」
「お昼休みに飲んだので、あと少しで効いてくると思いますよ。と言う事で、副会長の八代くんとご友人の羽山くん。出て来て下さい」
会長が奥に向かってそう言うと、八代副会長と友人の羽山が姿を見せた。
焦りを覚えて俺が机から降り、出口の扉へ向かうと八代に手を掴まれて押さえつけられた。
「…っ」
「さて、では始めますか」
会長は床に毛布を敷くと、八代がそこへ座った。手を掴まれているので必然的に俺もその毛布の上へ座る事になった。
「…は?何?」
媚薬と聞いたから気持ちの問題もあるのが普段より力が入らない体に焦りを覚えた。
「酒井~おてて失礼しまーす」
「は?てめふざけてんの?何だよ」
八代と羽山が俺の腕を押さえつけると、手首に手枷が装着された。必死の抵抗を見せたので片方ずつ的確に付けてきた。
「…離せよ」
「酒井くん、抵抗しないで下さいね」
会長も手伝ってきたので三人がかりで押さえられると何も出来なかった。
両手首に枷を装着されると、会長と羽山で俺の手首を掴んだ。
「さて、俺の上に座ろうか酒井くん」
後ろから抱き締められるような謎の体勢で副会長がそう言うと、手首は副会長の背中へ回され、外れないように手枷同士がチェーンで繋がれた。
「さて、これで腕は動かせませんよね。恋人みたいで羨ましい光景ですね」
「気持ち悪いんだよ」
「酒井くん細いな」
副会長は後ろから俺の体に触れながらそう呟いた。体が密着していて吐息が耳にかかり寒気がした。
「抱きついて来んな離れろ」
「手が外れないから離れられないよ」
「んで?会長と副会長ともあろう方がこんな事するなんてどういうつもりですか?」
「私達もね、人間なのでストレスは溜まります。なので…私達は酒井くんで発散しようと計画を立てました。そして、たった今その計画が動き出したと言う事です」
普段見せたことのない笑みを見せると、俺に近づいてくる会長。女じゃなかったら確実に"近付くな"と蹴り上げていた所だ。
「何で俺なんですか?菜々ちゃんと仲良かったから復讐とか?」
「いえ、別に彼女とは何の関係もありません。ただ一年生の時からいつも酒井くんの事を近くで見て来ましたが、あなたが取り乱したりした事とか一度もありませんでしたよね。そんな完璧なあなたを尊敬していたんです。なのでセックスの話を聞いた時はそんな一面があったのかと驚いたと同時に興味が沸きました。一体酒井くんが感じたらどんな表情をするのか、等」
動かないようにするためか、会長は俺の両足に跨って体重をかけると、俺の耳元に近づいて来た。
「そして考えている内に、いつも澄ました顔しか見せない酒井くんの表情を歪めたい、そう思ったんです」
ぼそっと耳元で話されると、少しだけピクリと体が反応を示した。
「媚薬が効いてきてますか?」
「ん…っ」
「それともただ耳が弱いだけですか?」
「あ…っやめ、離せ」
「恥ずかしいですか?」
俺の反応を見るように耳元で話してくる会長。薬の効果か分からないが耳元に吐息がかかるだけでピクリと跳ねた。
「…んぐ…っ」
俺が会長に気を取られていると、次は副会長が動き出して俺の脇腹を優しく撫で始めた。服の上からでも不快感が襲う。
「…っはな、せ」
「腕と足を押さえられてはいくら酒井くんでも動けないでしょう」
クスクスと笑う会長と、無言でサワサワと俺の肌を撫で回す副会長。指が体に触れる度にビクリと跳ね、羞恥で顔が熱くなった。
「友人Hくん。こちらへお願いします」
「いや羽山って呼んで?」
不満そうに羽山がこちらへ近づいて来ると、会長とポジションをチェンジした。
「まずは酒井くんがいつもしていた傍観をさせてもらいますね。これで本当にストレス発散されるんですかね」
トコトコと先程まで俺が腰掛けていた机に座ると、会長はいつもの俺と同じように見下ろして来た。
顔が見られると位置なので気恥ずかしくなり、フイと顔を背けた。
「俺も酒井の余裕ないとこ見たかったから楽しみ」
「あ…っちょ…」
服の上から脇腹を揉まれるだけで反応する自分に嫌気が差す。
「ん…っ、くすぐったい…っ」
ポカポカと体が温かくなり、いつもと感覚が違う気がする。ゆっくりと撫で回される手がそうさせているのか分からないが、逃げれない状況に段々と余裕がなくなってくる。
「酒井の感じる場所は何処かなー?」
無言で肌を撫で回す副会長とは対照的に、羽山は様々な所を触ったりおちゃらけた声を出したりしながら俺の事を追い詰めてきた。
「お前…何で会長側についてんだよ」
「面白そうな方につくのは当然だろ?酒井可愛いから俺もどんな顔すんのか気になってたしぃ」
指が首筋へきたかと思うと、コショコショと擽り出し、俺はビクッと体を反応させた。
「お、可愛い。ビクッとしたねー」
「うっざ…」
「コラ酒井くん、そんな言葉ダメだろ」
「あ…っ!?何すっ…ん、」
ガクンと前屈みになる位に反応した俺の体。副会長が胸元に触れたかと思うと、的確に乳首を擦ってきたからだ。
「お、酒井の可愛い乳首が目立ってきてる」
服の上からでも分かるくらいになっていてカァッと一気に顔が熱くなった。
「…離せっ、やめろ」
「感じちゃう?酒井ー胸で感じちゃうのー?」
「んん…っ、ぅっぜ、…てめ…」
「動けないくせに~」
「んぁ…っ触んな…!」
副会長の指を払い除けた羽山は、カリカリと服の上から爪で引っ掻く様に刺激をしてきて、俺は背中がのけ反った。
「ぁ…っやめ、だめ…!」
「足モジモジさせちゃって。気持ち良いの?」
グリッと羽山の足で刺激されるともう反論する声も出せなくなった。ビクビクと体を震わせながら声が少しでも漏れない様にキツく口を結んだ。
「酒井くん、確かにここからの眺めは最高ですね」
会長の言葉が聞こえると羞恥と悔しさでギリッと歯を食い縛り、思いっきり睨みつけた。
「…そんな表情出来るんですね、中々可愛いじゃないですか。顔を真っ赤にさせながら睨んでくるなんて」
「~~っ、ん…ん、んぅ…んん…」
「これ弱いの?」
会長を睨みつけている間も羽山の攻撃は続き、カリカリと執拗に乳首を引っ掻かれると痺れる様な切なくなる様な恥ずかしい感覚が襲い、声が我慢し切れずに口から漏れ出した。
「ん…っやめ、離せって…」
「酒井くんここはどう?」
「…っは?どこ、触って…っちょ、」
後ろから伸びた副会長の手は俺の足の付け根をクニクニと触り出した。
「あっ…んく…っやめ、ダメッ」
ゾクゾクとする感覚に戸惑いながら、必死に逃れようと体を捩らせるが、ニヤニヤと笑いながら羽山は足を押さえ込む。
「俺の足で片方は固定するから、羽山くんはもう片方の足を押さえてて」
副会長がそう言うと、俺の足を押さえつけた。羽山も羽山で少し開かせた状態で改めて足に乗っかり体重をかけて閉じれないようにさせた。
開かれた足は触れやすくなり、副会長の手は遠慮なしに足の付け根や内股をなぞりだす。
「ぁ…、くぅ…っ」
「酒井ーゾクゾクしてる?可愛く震えて唆られる。もっといじめてやるよ」
「お前は…っ!なんでっ、」
「だってさっきも言ったけどお前が可愛すぎるからさー。喜ぶ女の子抱くより興奮するかも」
乳首を引っ掻く動きは変えてくれない羽山に苛立っていると、ちゅっと耳元へキスされた。
「気持ちわり…なんだよお前」
「酒井、可愛い。乳首よわよわ」
「!?…っんく、」
「あり、もっと感じたの?よわよわ乳首触られながら指摘されちゃうともっと敏感なんの?」
「…んっ…」
ゾクゾクとした刺激に体は震え、生理的な涙が浮かんできた。羽山の挑発に乗れる程余裕がなくて、ぎゅっと体に力を入れた。
「…さーかい、かーわい」
「やめ…っばか…、あっ」
「逃げんなよ」
乳首から手を離した羽山が俺の頭を押さえつけると、ゆっくりを耳へ舌を這わせてきた。唾液の音が響くように舐められるとビクンと激しく背中がのけ反った。
「うあ…っ!やっ…めろ、バカ…っくぅ、…」
「可愛い、耳弱いんでちゅかー?」
「あっ…や、めっ…んはっ…」
舐めていない方の耳へ指を入れられて優しく擦られ、もう片方はしつこく音を立てて舐められた。指を入れられた事により、更に頭の中で音が響き脳内から犯されるような感覚に耐えられなかった。
「ぅぁ…っあっ、…っんん、んっ、んん!!」
「逃げれないよー。副会長に何処攻めてもらいたい?さっきよわよわだった乳首触ってもらっちゃう?」
「いいねぇ」
「や、めっ…今、無理だって…!」
体を必死で捩らせて少しでも前屈みになって阻止しようとすると、グイッと体を後ろへ反らされた。
「シャキッとしようか、酒井くん」
ピンと胸が張った状態にさせられると、優しく両方の乳首を擦られてまたビクンと激しく跳ねた。
「ふぁ…っやめ…!!!無理っ…やめ、やだ…っ離せ、離して…ッッ」
「だーめ、逃げれないよー?」
「んんん…っぁ、だ、め…!!!」
「…酒井ーめっちゃズボン膨れてきてるよ?分かる?」
相変わらず耳元に位置する羽山は、チラッと俺の下半身を見てニヤニヤ笑いながら低い声でそう囁いた。
「るせ…っ媚薬なんか…使うから、だろ…っ」
俺が真っ赤になりながら言うと、会長が口を開いた。
「あはは。酒井くん、私達が本当に媚薬なんて持ってると思いますか?」
「…は?」
「酒井くんがお薬の所為に出来るように芝居をしてみました。お昼休みに飲んだカフェオレはただのカフェオレです。なので、今敏感になっている体は…酒井くんがただ単に感度が良いだけって事ですね」
「----ッッ!!!」
ニタニタ笑う会長の顔は初めて見たが、あり得ないほどに腹が立った。
「てんめ…ふざけんな!女だからとか関係ない!あとで覚えとけよ!!」
「はいはい、吠えて下さい。楽しく見させてもらうんで」
「あ…っも、離せって…やっ、やめ、」
「そろそろキツいんじゃない?…おねだりしてくれたら脱がせて下触ってあげてもいいけど」
「…るさい…っうるさい、黙れ…っ」
「へぇ、じゃあこのままイカしてやろうか?帰れなくなるけどいーの?」
耳から指を抜くと、ズボンの上から主張した自身を揉みしだかれてビクッと体が跳ねた。
「んっ…さわ、んな…っやめ…やめろ、」
チャックを開けてズボンの中へ手を差し込むと、下着の上からゆっくりとなぞる様に形に沿って指を這わしてくる。
「~~ッッ!!ぅっぁあッッ」
「キツイねーこのままじゃ恥ずかしくイッちゃうねー」
「はなっ、して…!お願いっ羽山、やめ…っ」
「羽山くんばっかりだけど、胸は気持ち良くない?」
「ひあっ、副会長っ胸、やめっ…待って…!やばいっ、やばっぁ、あっ」
「ほらほら、もっと我慢しろよー?媚薬なんてないんだよー?ちょっと触れただけでイッちゃう雑魚なのー?」
「てんめ…まじうざいっ…離せや、変態…!男の触っても、気持ち悪さっ、しかねーだろ!」
「酒井の反応見れるなら寧ろ快感。可愛いし、フェラも出来そうな位にいじめたいぜ?」
「んん…っぁっ、そこ、やっ」
「シミ出てる。先っぽ気持ち良いよな」
「んんんんッッ!!!!」
「引っ掻いただけでビクビクやべーな。そんなに俺の指気持ち良い?」
「あっ…やば、待って…い、イキそう…!だめっ、まじ、でっ離して…!!」
体が痙攣し、本格的に絶頂感が高まってきた俺は恥を忍んで懇願した。
「…んじゃー俺の顔ちゃーんと見ながら"早漏な僕はもう限界です、やめて下さい羽山くぅん"って言ってみ?」
「はぁ…?」
「言わないならいいよー?はーい、いっぱいカリカリしましょーねー?」
「ひぁあァッ!!!」
「これ弱いみたいだねー?ほらほら、制服にぜーんぶぶち撒けていいの?」
カリカリと下着の上から先端を擦られるとガクンと激しく体が前屈し、足の震えも激しくなった。
流石にこんな状況でイッたら終わる。
俺はグッと歯を食いしばって気合いを入れると、ニヤニヤ笑う羽山の顔を見つめた。
「そ、早漏の…っ俺には、もぉ…無理ぃ…やめて、下さい羽山くん…っ」
羞恥でポロポロ泣きながら訴えると、本当に言った!と笑いながらケラケラと笑われた。
「う…っ、ぅ…」
「あはは、泣くなって。やっば酒井可愛いでちゅねー。苦しいだろうけどやめてあげるね?」
スッと手が離れると、苦しさはあるが安堵し、ハァと溜息を吐いた。
「酒井くん、素敵な姿を見せてくれてありがとうございました。ここから見てるだけで、十分ストレスが発散されましたね」
会長が机から降りて俺の方へ近付くとクスッと微笑みながら俺を見つめた。
「…それならもう解放しろよ」
「それが人に物を頼む態度でしょうか」
会長は俺の脇腹を擽り出すとニヤニヤと笑ってきた。触れられた細い指が動く度にビクッと体が跳ねた。
「…ん、ぁはっ…さわ、んなっち、くしょ…っ解放、して下さい…お願い、します…っ」
「……上から酒井くんの恥ずかしい姿見てるのも良かったですが、やっぱり私は直接触ってそんな顔にさせる方が好きみたいですね」
「は…?」
「…私は羽山くんのように意地悪はしません。ちゃんと服を脱がせてからイカせてあげますね。そしたら汚れる事もないし問題ないでしょう」
ニッコリと微笑んで会長はそう言うと、カチャカチャとベルトを外し出した。
「!?…っやめ、やめろ!!!」
「お、恥ずかしい所晒しちゃいますかぁ。俺も手伝うよ会長~」
「あっ、離せ!!!ふざけんな…っや、めろっ」
抵抗も虚しく二人がかりでズボンと下着を脱がされると、先走りで濡れた自身が姿を現した。
男同士ならまだしも、女の子に見られるなんて耐えられずに俺は全力で足を閉じようとした。
「はーい、閉じれませーん」
「…ッッ」
無理矢理力ずくでこじ開けられた足。集まる視線に死にそうな位に体が熱くなった。
「…っや、…見んな…見な、いで…下さい…っ」
「酒井くん、最高の眺めですね。…みんなで楽しみましょうね」
どれだけ暴れても無意味だと理解させられた俺は、顔を背けたままただ震える事しか出来なかった。
end.
攻→会長(女の子)+副会長+羽山
受→酒井/視点
◇ ◆
「次は誰にする?」
晴れた放課後、俺は使われていない準備室で仲間達に問い掛けた。
「5組の菜々ちゃんとかどう?最近彼氏と別れたみたいでセフレ募集中っつってたしさ」
「いいね、あの子胸でけーし。楽しもうよ」
俺がそう言うと、仲間はすぐに菜々と言う女の子を連れてきた。
「えー?こんなに人居るのー?燃えるんだけど」
到着した菜々はこの状況でも怖気付く事はなく、嬉しそうに服をはだけさせた。
最近何をしてもつまらないと思った俺が考えた遊びは、学校で女と複数でヤる事。流石に同意じゃないとプレイはしないので強姦等ではない。
俺達の高校は進学校。勉強のストレスでおかしくなった奴らが一番してはいけない遊びをして楽しんでいた。もちろんバレたら全員が即退学だろう。
それでも優等生で通っている俺達グループは目を向けられる事は一切なかった。
この菜々という口が軽い女を抱くまでは。
「ねぇ、酒井くん。私酒井くんが最初がいい」
「俺はやんないよ?見てるだけ」
机の上に座って女を見下ろして微笑むと、俺目当てだったのか、駄々を捏ね始めた。
そもそもこの遊びをしてから俺は一切女に触れた事はない。感じているのを傍観するだけ。それだけでストレスが発散されていた。というより複数の男と喜んでやるような奴を触るのは嫌悪感があった。
「…はぁ?酒井くんが居るから来たのに」
「俺は見ててあげるからさ、いっぱい気持ち良くしてもらいなよ」
面倒臭い絡みになってきたので嫌だったが頭を撫でてやり、丸見えの下着を揉んで軽く刺激してやると、上擦った声を上げて見つめてきた。
「ほら、みんなしてあげて。俺は可愛い菜々ちゃんの事見ててあげるから」
「あ…酒井くん、私…酒井くんが…、んん…っ」
フッと鼻で笑って俺はいつもの机に座り、女の痴態を眺めた。アンアン喘ぎながら善がる姿は可愛い。抱きたいとは思わないがすごく興奮する。
「酒井くんがしてくれなくて残念だったけど、最高だった。またしようね」
何人かに抱かれた後、満面の笑みを俺に向けて菜々は帰って行った。
「んじゃ解散。また遊ぼうね」
「またなー酒井!いつもサンキュー」
みんなに手を振り、俺は準備室を後にした。
◇ ◆
それから試験期間に入り遊ぶ時間がなくなり、全てが落ち着いて数ヶ月が経った頃、俺はまた準備室を訪れた。
ヤる目的でなくても落ち着くのでたまに一人でフラッと来たりしている。
窓際に置かれた机の上に座り、手すりにもたれながらぼんやりと窓の外を見ていると、ガラッと誰かが入ってきた。
「ん?」
「酒井くん。こんな所で何をしているんですか」
「…生徒会長様こそ、どうしてですか?」
入ってきたのは学年トップを誇る我らが生徒会長、木原 桃花。メガネをかけて肩にかかるくらいのサラサラとした黒髪で切長の瞳。
教師や男子生徒にも物怖じしない性格で、俺も少し苦手なタイプ。クラスが同じじゃなかったら一言も話す事はないだろう。
少し無言が続いた後、会長はガラッと扉を閉めると、鍵を掛けた。
「酒井くんに話があって来ました」
「はぁ、何ですか?」
「この前ここであなた方がセックスした川井菜々の件です」
「!」
菜々の件というより、会長からド直球の言葉が出た事の方が驚いた。
「証拠はあるんですか?」
「川井さんの証言だけですね」
「…あなた程ではないですが、俺も優等生で通っているんです。あの女の言う事と俺と、どっちを信じますかね」
「別にバラすつもりはありません。何故そんな事しているのか理由を聞きたいんです。私のクラスから性犯罪が出るのは避けたいので」
「…別に、会長はどうか分かりませんが、勉強勉強の毎日でストレスが溜まってるからですよ。菜々も同意ですし、性犯罪にはあたらないと思うんですが。確かにヤる場所は問題ですけど」
「そうですか。でも酒井くんはセックスをしないんですよね。それでも発散出来るものなんですか。帰る前にトイレでシコシコと一人で抜いているんですか?」
「……ストレス発散されてるんで平気です。ていうか女の子がそんな直球な言葉使わない方がいいですよ」
「本当に発散してるんですか?興奮しないんですか?勃たないんですか?」
グイグイくる会長にドン引きしながら、俺はフィッと目を逸らした。別に興奮しないわけではないが、学校で勃った事はない。だが別に言う必要もないので黙秘すると、会長はツカツカとこちらへ近づいて来た。
「ところで酒井くん。今日飲んだカフェオレは美味しかったですか?」
「…は?」
「あなたと一番仲の良い羽山くんから渡されてましたよね。飲んでいる所を見ていたのですが」
何が言いたいのか分からずじっと目線を合わすと、キリッとした瞳は変わらずだが、少しだけ口角が上がっているように見えた。
「…美味しかったですけどそれが何か?」
「それは良かった。あれは元々私が渡したものなんです。遅効性の媚薬入りだったんですけど、全部飲み干して頂けて安心しました」
「…は?」
「お昼休みに飲んだので、あと少しで効いてくると思いますよ。と言う事で、副会長の八代くんとご友人の羽山くん。出て来て下さい」
会長が奥に向かってそう言うと、八代副会長と友人の羽山が姿を見せた。
焦りを覚えて俺が机から降り、出口の扉へ向かうと八代に手を掴まれて押さえつけられた。
「…っ」
「さて、では始めますか」
会長は床に毛布を敷くと、八代がそこへ座った。手を掴まれているので必然的に俺もその毛布の上へ座る事になった。
「…は?何?」
媚薬と聞いたから気持ちの問題もあるのが普段より力が入らない体に焦りを覚えた。
「酒井~おてて失礼しまーす」
「は?てめふざけてんの?何だよ」
八代と羽山が俺の腕を押さえつけると、手首に手枷が装着された。必死の抵抗を見せたので片方ずつ的確に付けてきた。
「…離せよ」
「酒井くん、抵抗しないで下さいね」
会長も手伝ってきたので三人がかりで押さえられると何も出来なかった。
両手首に枷を装着されると、会長と羽山で俺の手首を掴んだ。
「さて、俺の上に座ろうか酒井くん」
後ろから抱き締められるような謎の体勢で副会長がそう言うと、手首は副会長の背中へ回され、外れないように手枷同士がチェーンで繋がれた。
「さて、これで腕は動かせませんよね。恋人みたいで羨ましい光景ですね」
「気持ち悪いんだよ」
「酒井くん細いな」
副会長は後ろから俺の体に触れながらそう呟いた。体が密着していて吐息が耳にかかり寒気がした。
「抱きついて来んな離れろ」
「手が外れないから離れられないよ」
「んで?会長と副会長ともあろう方がこんな事するなんてどういうつもりですか?」
「私達もね、人間なのでストレスは溜まります。なので…私達は酒井くんで発散しようと計画を立てました。そして、たった今その計画が動き出したと言う事です」
普段見せたことのない笑みを見せると、俺に近づいてくる会長。女じゃなかったら確実に"近付くな"と蹴り上げていた所だ。
「何で俺なんですか?菜々ちゃんと仲良かったから復讐とか?」
「いえ、別に彼女とは何の関係もありません。ただ一年生の時からいつも酒井くんの事を近くで見て来ましたが、あなたが取り乱したりした事とか一度もありませんでしたよね。そんな完璧なあなたを尊敬していたんです。なのでセックスの話を聞いた時はそんな一面があったのかと驚いたと同時に興味が沸きました。一体酒井くんが感じたらどんな表情をするのか、等」
動かないようにするためか、会長は俺の両足に跨って体重をかけると、俺の耳元に近づいて来た。
「そして考えている内に、いつも澄ました顔しか見せない酒井くんの表情を歪めたい、そう思ったんです」
ぼそっと耳元で話されると、少しだけピクリと体が反応を示した。
「媚薬が効いてきてますか?」
「ん…っ」
「それともただ耳が弱いだけですか?」
「あ…っやめ、離せ」
「恥ずかしいですか?」
俺の反応を見るように耳元で話してくる会長。薬の効果か分からないが耳元に吐息がかかるだけでピクリと跳ねた。
「…んぐ…っ」
俺が会長に気を取られていると、次は副会長が動き出して俺の脇腹を優しく撫で始めた。服の上からでも不快感が襲う。
「…っはな、せ」
「腕と足を押さえられてはいくら酒井くんでも動けないでしょう」
クスクスと笑う会長と、無言でサワサワと俺の肌を撫で回す副会長。指が体に触れる度にビクリと跳ね、羞恥で顔が熱くなった。
「友人Hくん。こちらへお願いします」
「いや羽山って呼んで?」
不満そうに羽山がこちらへ近づいて来ると、会長とポジションをチェンジした。
「まずは酒井くんがいつもしていた傍観をさせてもらいますね。これで本当にストレス発散されるんですかね」
トコトコと先程まで俺が腰掛けていた机に座ると、会長はいつもの俺と同じように見下ろして来た。
顔が見られると位置なので気恥ずかしくなり、フイと顔を背けた。
「俺も酒井の余裕ないとこ見たかったから楽しみ」
「あ…っちょ…」
服の上から脇腹を揉まれるだけで反応する自分に嫌気が差す。
「ん…っ、くすぐったい…っ」
ポカポカと体が温かくなり、いつもと感覚が違う気がする。ゆっくりと撫で回される手がそうさせているのか分からないが、逃げれない状況に段々と余裕がなくなってくる。
「酒井の感じる場所は何処かなー?」
無言で肌を撫で回す副会長とは対照的に、羽山は様々な所を触ったりおちゃらけた声を出したりしながら俺の事を追い詰めてきた。
「お前…何で会長側についてんだよ」
「面白そうな方につくのは当然だろ?酒井可愛いから俺もどんな顔すんのか気になってたしぃ」
指が首筋へきたかと思うと、コショコショと擽り出し、俺はビクッと体を反応させた。
「お、可愛い。ビクッとしたねー」
「うっざ…」
「コラ酒井くん、そんな言葉ダメだろ」
「あ…っ!?何すっ…ん、」
ガクンと前屈みになる位に反応した俺の体。副会長が胸元に触れたかと思うと、的確に乳首を擦ってきたからだ。
「お、酒井の可愛い乳首が目立ってきてる」
服の上からでも分かるくらいになっていてカァッと一気に顔が熱くなった。
「…離せっ、やめろ」
「感じちゃう?酒井ー胸で感じちゃうのー?」
「んん…っ、ぅっぜ、…てめ…」
「動けないくせに~」
「んぁ…っ触んな…!」
副会長の指を払い除けた羽山は、カリカリと服の上から爪で引っ掻く様に刺激をしてきて、俺は背中がのけ反った。
「ぁ…っやめ、だめ…!」
「足モジモジさせちゃって。気持ち良いの?」
グリッと羽山の足で刺激されるともう反論する声も出せなくなった。ビクビクと体を震わせながら声が少しでも漏れない様にキツく口を結んだ。
「酒井くん、確かにここからの眺めは最高ですね」
会長の言葉が聞こえると羞恥と悔しさでギリッと歯を食い縛り、思いっきり睨みつけた。
「…そんな表情出来るんですね、中々可愛いじゃないですか。顔を真っ赤にさせながら睨んでくるなんて」
「~~っ、ん…ん、んぅ…んん…」
「これ弱いの?」
会長を睨みつけている間も羽山の攻撃は続き、カリカリと執拗に乳首を引っ掻かれると痺れる様な切なくなる様な恥ずかしい感覚が襲い、声が我慢し切れずに口から漏れ出した。
「ん…っやめ、離せって…」
「酒井くんここはどう?」
「…っは?どこ、触って…っちょ、」
後ろから伸びた副会長の手は俺の足の付け根をクニクニと触り出した。
「あっ…んく…っやめ、ダメッ」
ゾクゾクとする感覚に戸惑いながら、必死に逃れようと体を捩らせるが、ニヤニヤと笑いながら羽山は足を押さえ込む。
「俺の足で片方は固定するから、羽山くんはもう片方の足を押さえてて」
副会長がそう言うと、俺の足を押さえつけた。羽山も羽山で少し開かせた状態で改めて足に乗っかり体重をかけて閉じれないようにさせた。
開かれた足は触れやすくなり、副会長の手は遠慮なしに足の付け根や内股をなぞりだす。
「ぁ…、くぅ…っ」
「酒井ーゾクゾクしてる?可愛く震えて唆られる。もっといじめてやるよ」
「お前は…っ!なんでっ、」
「だってさっきも言ったけどお前が可愛すぎるからさー。喜ぶ女の子抱くより興奮するかも」
乳首を引っ掻く動きは変えてくれない羽山に苛立っていると、ちゅっと耳元へキスされた。
「気持ちわり…なんだよお前」
「酒井、可愛い。乳首よわよわ」
「!?…っんく、」
「あり、もっと感じたの?よわよわ乳首触られながら指摘されちゃうともっと敏感なんの?」
「…んっ…」
ゾクゾクとした刺激に体は震え、生理的な涙が浮かんできた。羽山の挑発に乗れる程余裕がなくて、ぎゅっと体に力を入れた。
「…さーかい、かーわい」
「やめ…っばか…、あっ」
「逃げんなよ」
乳首から手を離した羽山が俺の頭を押さえつけると、ゆっくりを耳へ舌を這わせてきた。唾液の音が響くように舐められるとビクンと激しく背中がのけ反った。
「うあ…っ!やっ…めろ、バカ…っくぅ、…」
「可愛い、耳弱いんでちゅかー?」
「あっ…や、めっ…んはっ…」
舐めていない方の耳へ指を入れられて優しく擦られ、もう片方はしつこく音を立てて舐められた。指を入れられた事により、更に頭の中で音が響き脳内から犯されるような感覚に耐えられなかった。
「ぅぁ…っあっ、…っんん、んっ、んん!!」
「逃げれないよー。副会長に何処攻めてもらいたい?さっきよわよわだった乳首触ってもらっちゃう?」
「いいねぇ」
「や、めっ…今、無理だって…!」
体を必死で捩らせて少しでも前屈みになって阻止しようとすると、グイッと体を後ろへ反らされた。
「シャキッとしようか、酒井くん」
ピンと胸が張った状態にさせられると、優しく両方の乳首を擦られてまたビクンと激しく跳ねた。
「ふぁ…っやめ…!!!無理っ…やめ、やだ…っ離せ、離して…ッッ」
「だーめ、逃げれないよー?」
「んんん…っぁ、だ、め…!!!」
「…酒井ーめっちゃズボン膨れてきてるよ?分かる?」
相変わらず耳元に位置する羽山は、チラッと俺の下半身を見てニヤニヤ笑いながら低い声でそう囁いた。
「るせ…っ媚薬なんか…使うから、だろ…っ」
俺が真っ赤になりながら言うと、会長が口を開いた。
「あはは。酒井くん、私達が本当に媚薬なんて持ってると思いますか?」
「…は?」
「酒井くんがお薬の所為に出来るように芝居をしてみました。お昼休みに飲んだカフェオレはただのカフェオレです。なので、今敏感になっている体は…酒井くんがただ単に感度が良いだけって事ですね」
「----ッッ!!!」
ニタニタ笑う会長の顔は初めて見たが、あり得ないほどに腹が立った。
「てんめ…ふざけんな!女だからとか関係ない!あとで覚えとけよ!!」
「はいはい、吠えて下さい。楽しく見させてもらうんで」
「あ…っも、離せって…やっ、やめ、」
「そろそろキツいんじゃない?…おねだりしてくれたら脱がせて下触ってあげてもいいけど」
「…るさい…っうるさい、黙れ…っ」
「へぇ、じゃあこのままイカしてやろうか?帰れなくなるけどいーの?」
耳から指を抜くと、ズボンの上から主張した自身を揉みしだかれてビクッと体が跳ねた。
「んっ…さわ、んな…っやめ…やめろ、」
チャックを開けてズボンの中へ手を差し込むと、下着の上からゆっくりとなぞる様に形に沿って指を這わしてくる。
「~~ッッ!!ぅっぁあッッ」
「キツイねーこのままじゃ恥ずかしくイッちゃうねー」
「はなっ、して…!お願いっ羽山、やめ…っ」
「羽山くんばっかりだけど、胸は気持ち良くない?」
「ひあっ、副会長っ胸、やめっ…待って…!やばいっ、やばっぁ、あっ」
「ほらほら、もっと我慢しろよー?媚薬なんてないんだよー?ちょっと触れただけでイッちゃう雑魚なのー?」
「てんめ…まじうざいっ…離せや、変態…!男の触っても、気持ち悪さっ、しかねーだろ!」
「酒井の反応見れるなら寧ろ快感。可愛いし、フェラも出来そうな位にいじめたいぜ?」
「んん…っぁっ、そこ、やっ」
「シミ出てる。先っぽ気持ち良いよな」
「んんんんッッ!!!!」
「引っ掻いただけでビクビクやべーな。そんなに俺の指気持ち良い?」
「あっ…やば、待って…い、イキそう…!だめっ、まじ、でっ離して…!!」
体が痙攣し、本格的に絶頂感が高まってきた俺は恥を忍んで懇願した。
「…んじゃー俺の顔ちゃーんと見ながら"早漏な僕はもう限界です、やめて下さい羽山くぅん"って言ってみ?」
「はぁ…?」
「言わないならいいよー?はーい、いっぱいカリカリしましょーねー?」
「ひぁあァッ!!!」
「これ弱いみたいだねー?ほらほら、制服にぜーんぶぶち撒けていいの?」
カリカリと下着の上から先端を擦られるとガクンと激しく体が前屈し、足の震えも激しくなった。
流石にこんな状況でイッたら終わる。
俺はグッと歯を食いしばって気合いを入れると、ニヤニヤ笑う羽山の顔を見つめた。
「そ、早漏の…っ俺には、もぉ…無理ぃ…やめて、下さい羽山くん…っ」
羞恥でポロポロ泣きながら訴えると、本当に言った!と笑いながらケラケラと笑われた。
「う…っ、ぅ…」
「あはは、泣くなって。やっば酒井可愛いでちゅねー。苦しいだろうけどやめてあげるね?」
スッと手が離れると、苦しさはあるが安堵し、ハァと溜息を吐いた。
「酒井くん、素敵な姿を見せてくれてありがとうございました。ここから見てるだけで、十分ストレスが発散されましたね」
会長が机から降りて俺の方へ近付くとクスッと微笑みながら俺を見つめた。
「…それならもう解放しろよ」
「それが人に物を頼む態度でしょうか」
会長は俺の脇腹を擽り出すとニヤニヤと笑ってきた。触れられた細い指が動く度にビクッと体が跳ねた。
「…ん、ぁはっ…さわ、んなっち、くしょ…っ解放、して下さい…お願い、します…っ」
「……上から酒井くんの恥ずかしい姿見てるのも良かったですが、やっぱり私は直接触ってそんな顔にさせる方が好きみたいですね」
「は…?」
「…私は羽山くんのように意地悪はしません。ちゃんと服を脱がせてからイカせてあげますね。そしたら汚れる事もないし問題ないでしょう」
ニッコリと微笑んで会長はそう言うと、カチャカチャとベルトを外し出した。
「!?…っやめ、やめろ!!!」
「お、恥ずかしい所晒しちゃいますかぁ。俺も手伝うよ会長~」
「あっ、離せ!!!ふざけんな…っや、めろっ」
抵抗も虚しく二人がかりでズボンと下着を脱がされると、先走りで濡れた自身が姿を現した。
男同士ならまだしも、女の子に見られるなんて耐えられずに俺は全力で足を閉じようとした。
「はーい、閉じれませーん」
「…ッッ」
無理矢理力ずくでこじ開けられた足。集まる視線に死にそうな位に体が熱くなった。
「…っや、…見んな…見な、いで…下さい…っ」
「酒井くん、最高の眺めですね。…みんなで楽しみましょうね」
どれだけ暴れても無意味だと理解させられた俺は、顔を背けたままただ震える事しか出来なかった。
end.
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