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◆短編(1話)
表情筋トレーニング
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拘束/擽りのみ/羞恥/小スカ
攻→雅
受→拓人/視点
◇ ◆
「拓人くん。次に行くオーディションは頑張って勝ち取ってきてね!」
「チッ…一番俺に合わない役じゃねーか」
クールキャラで売っている俺が行こうとしているオーディションは天真爛漫な笑顔が多い男の子の役だった。
主演なので、決まれば相当知名度は上がるだろう。仕事のチャンスをくれるマネージャーには感謝しているが、流石にこれは無理だろう。
「今の無愛想な拓人くんなら絶対無理だろうから、少しでも笑顔が増えるようにとある人に協力してもらう事になりました!明日時間とってもらったから行ってきてね!」
「はぁ?何それ」
「同じ事務所で大先輩の雅さんが直々にトレーニングしてくれるんだって!ウチの事務所から一人でも人気俳優を生み出したいからってわざわざ協力してくれるみたいよ」
「ほぇ、忙しいのによく引き受けてくれたな。んじゃ明日行って来るけど、あんまり期待すんなよ。オーディションは全力で頑張るけどさ…」
大先輩の雅という男は、知らない人が居ないのではないかと言われる程の大人気俳優。俺もそこそこ人気は出てきたが、そんな人がわざわざ時間をとってくれるなんて。
数回しか会った事はないが、そんな人と接触出来る事が嬉しくて俺は指定された場所へ行ってしまった。
◇ ◆
「ご無沙汰してます。今日は時間取ってくれてありがとうございます」
「よ、久しぶり。今日は宜しくな、オーディション俺の方が楽しみだわ」
訪れたのは雅さんの自宅。リビングへ案内されると茶菓子が置かれており、軽く会話をすることになった。
「…俺表情筋が固いから不安です」
「この役じゃなくてもずっとクールなキャラって訳にもいかないし、絶対柔らかくしてた方がいいぜ。だから今日はいっぱい面白い事やって心から笑ってみよ」
「はい」
用意してもらっていたコーヒーを飲みながら、沢山笑わせようとギャグを言う雅さんに愛想笑いしながら時間が過ぎていった。
「…ん、」
トイレに行きたくなってきたが、それ以上に眠気が襲ってきた。
「ん?どうした」
「いや…なんか、突然眠くなっちゃって…」
「え?オーディションのこと考えて寝れてなかったとか?トレーニングする前に少し寝るか?」
「…ん、トイレだけ行きた…あれ」
言葉が終わる前にフッとそこで意識が途絶えた。
◇ ◆
「んー……」
なんか体がスースーする。トイレ行きたい。俺何してたっけ。
ぼんやりと目を覚ますと、俺は何処か冷たい印象を受ける部屋に居た。
「あ、起きた?拓人くん」
「雅さん…?」
あぁ、そういや雅さんと一緒に居たっけ。
思い出した所で、体を動かすとガシャンと変な音が響いた。
「え?」
「じゃ、早速トレーニング始めようか」
ニコッと笑う雅さんの顔が向けられると、俺は一気に目が醒めて今の状況を把握しようと目を見開いて辺りを見回した。
すると俺は全裸で変なチェアに拘束されていた。両手は少し上げた所でガッチリと拘束され、足はM字とまでは行かないが閉じれないように固定されていた。
「それ、SMチェア。刺激的なエッチする時とかに最適なんだよねェ。拓人くんってそういう経験ないって聞いたけどマジ?」
「は…?」
「は?じゃなくてさ。大先輩の俺が聞いてるよな、さっさと答えろよ」
「ない…けど、何する気だよテメェ」
黒い笑みを浮かべた雅さんの異様な雰囲気に圧倒され、俺は素直に答えるも言葉遣いが気に入らないのか、更に黒さを増した気がした。
「…そんな言葉遣いダメだろ?トレーニングより先に調教から始めっか?」
「は…?何」
俺の後ろへ回った雅さんに恐怖していると、手が伸びてきた。
「何?何…ちょっ、」
伸びてきた手は腋の下へとセットされた。
「!?」
何をされるか分からないでいると、指はこちょこちょと動き出した。
「…ッッ、ん、なっ…!?」
ビクッと激しく反応を示してしまいまずいと思ったが遅かった。
「へぇ、良かった。ちゃんと弱いみてェだな」
「ひ………っ、ぅっ…」
ブワッと身体中に鳥肌が立ったのが分かった。擽りが苦手な俺はギリッと歯を食い縛り、必死に我慢した。
「今日はバカになるまでいっぱい笑おうぜ」
腋から胸の横へ移動した指は探るように動かされ、ガクンッと体が反応を示すと楽しそうに笑いながら擽られた。
「…っ、ンンンンン……ッッ」
「ふぅん、ここ好き?」
軽く爪を立てるようにコショコショと胸の横辺りを擽られると体が異常に反応した。
「…~~ッッ、」
やばい、擽ったい。
ガチャガチャと拘束された手をばたつかせて暴れても取れる事はなく、つい笑いが漏れそうになる。
「暴れても疲れるだけだぜー?どうせ笑い転げて疲れんだから、ゆっくりしてろよ。それとも弱くてじっとしてらんね?」
睨みつけてやりたいが後ろを振り向く余裕もない俺は、ただ歯を食い縛って耐えるしかなかった。
「そういやさァ、トイレ行きたい話はどうなった?」
「…!?」
そういえば行きたかったと思い出した瞬間、ぎゅっとお腹に力が入った。
思い出してしまえば消せない程の尿意が襲ってきた。自然と内股になってくる俺を見逃さない雅さんは、後ろからゆっくりと腹部を撫でながら内股に触れてきた。
「!!!…ま!待って!トイレ…っトイレだけ、行かせて…!」
「拘束解いたらどうせ逃げんだろ?ヘーキだよ、漏らしてもいい部屋にしてっから。つーか漏らさせる予定で飲み物にクスリ入れちった」
楽しそうに笑う雅さんをぶん殴りたいと思いながらも、緩々と内股から自身に触れてくる手に耐える事ができずビクッと激しく体が跳ねた。
「…だ、ダメ…ダメ、無理…!ちょ、ざけんな…ッッ!」
「俺強気な可愛い奴いじめんの好きでさ。最近じゃ気に入った子はみんな喜んで俺にいじめられるからつまんなかったんだよねェ。お漏らしも喜んでする奴に興奮しねーんよ。だから、もっと嫌がれ」
「テメェ…ッ、離せ…本当に…ッッ」
ブルッと強い鳥肌が立つと本格的にやばいと感じた。そう感じれば感じる程尿意が増し、生理的な涙が溢れてきた。
必死に頭をフル回転させ今の状況を変えたい俺は"素直な俺"を演じることに決めた。
「は…っぁ、俺、も雅さんが…大好き…!いじめられたい…っ漏れちゃうぅ……っ」
「…ぶはっ、お前やっば。そんなめちゃくちゃ顔真っ赤にしながら何言ってんの?」
「~~!!く…っ」
「漏れちゃうぅ~?可愛いでちゅねー?」
コイツマジでぶん殴りたい。思いっきり跡が残ったとしても顔面を。
「素直な奴興奮しないけど無理矢理言ってんのは興奮する。もっといじめたくなるだけだから」
「ぁ…っぅぅぅ……」
優しく腹部を押すように撫でられるとビクビクと体が跳ねて足が震え出した。やばい、出ちゃう。
「…ま、我慢出来るまでしてみる?」
俺が中々出さないからか、雅さんは体から離れると、俺の前に三脚をセットし始めた。
「疲れたからちょっと休憩してくるわ。カメラに恥ずかしい姿収めといて?」
三脚にスマホを取り付けると、ポンッと動画の撮影開始音が鳴った。
「やめ…っ撮らないで…!やめ…!!」
触れられていなくても足の震えは止まらずに尿意も限界。泣きながら懇願すると、そんな俺の痴態を見てニヤッと笑うと、雅さんは部屋を出ていった。
「…っぅ、ぅ…きっつ……」
今までこんなにトイレを我慢した事なんてない。
面白い位に体が火照り、荒い息を吐いた。
声だけ聞くとエロいことをしていると感じる程の甘い声が響いた。
何で俺はトイレ我慢しながらこんなエロい声出してんだろう、なんて思いながらボロボロ涙を流した。
「やばい…っも、無理……」
ダラダラと冷や汗が出る中、俺の膀胱は激しく訴えかけてきた。
一人になって数分が経った頃、もう無理だと解放しようとした時、ガチャっと音がした。
「あっちで見てたけどもう出るっしょ?やっぱり生でお漏らしシーン見てェわ、出せよ」
「んな…っ、うそ…見んなっっ!!!」
力を抜いた瞬間に入ってきたため、再度力を込める事が出来なかった俺はいい歳こいて人前で勢い良く放出した。
「あ…っ、あ、やっ、やだ……やぁぁぁ…」
汚れてもいいようにセットされた物の上に吐き出すと、恥ずかしくて更に泣いた。
「うわ…エッロ、お前そんな顔出来んだ。しかもただ漏らしてるだけなのに」
我慢した分中々止まらない事にグスグズ泣きながらも、勢いが止まると、雅さんは綺麗に後片付けをしてくれた。
自身も綺麗に拭いてもらうと、俺は恍惚とした表情を浮かべて息を整えた。
「恥ずかしいでちゅね。お漏らししちゃってぇ」
「……ぶっ飛ばす」
怒りで体を震わせながら睨みつけると、ニヤッと口角が上がったのが見えた。
「へぇ、色んな顔出来んだね。役者として最高だけど、今日はメインの"笑顔"だけ見せろよ」
「!?…やめっ、やめて!!!」
グイッと足の親指を持たれて固定されると、優しい手つきで擽られた。
「あぁぁぁ…っっそこやめて!ひゃはッ、ふははは…っあははははは!!!」
「お、笑えんじゃん。足の裏弱ェーの?」
「ダメダメ!!!!無理ぃぃぃぃっっ」
ガッチリと固定されて動かせない足の裏。抵抗出来ない状況だからか、ありえない位にくすぐったくて激しく声が出た。
「可愛いけど間抜け面だな。初めて見たわ、お前のそんな顔」
「ひゃははははははっ、やめてぇぇっ、触んなっ!!ひはははは!!!」
さっきまで散々我慢してたのが無意味だったかのように笑い転げる俺。それを楽しそうに見ながらしつこく擽られた。
暫く足の裏を攻められた後、指は脛から膝、太腿を辿って上へやってきた。ゆっくり動く指は、移動するだけでくすぐったくてビクビクと反応を示してしまった。
「ぅ…っんん、ふぅ…ッ」
「ゆっくり触ると感じんの?でも残念だけど今日はトレーニングだしな、笑えよ」
グニッと足の付け根を刺激されるとビクッと激しく跳ねて、また笑いが生み出された。
「ひぁははははは!!!!やっめろ!!やぁぁあははははは!!!!」
「何処も効くとかやべーな。ほらほら、クールな拓人くんは何処ですかー?」
俺の弱い触り方を探りながら動く指はかなり的確で。息が苦しくなってきた頃、パッと手が離れた。
「おい、これ見ろよ。お前すげー表情筋柔らかくなってんぞ」
見せられたのは撮影していた動画。自分とは思えない程涎を垂らしながら笑っていて、見た瞬間ボッと顔が熱くなった。
「あらあら、照れた?やばかっわ」
「テメェ…っ消せ!!」
「無理。マネージャーに結果報告として見せる」
「ふっざけんな!!!」
「休憩出来た?呼吸落ち着いて俺に暴言吐けるくらいなら再開するぜ」
「んひゃはははは!!、やめっ離せ…!、ひはははは」
次は前から脇腹をくすぐられてまた笑い転げた。後ろからされた時は必死に我慢していたのに、もう今は耐えれる気がしない。
「ほれほれ、次は腋ね。その後はー…」
こちょこちょと脇腹や腋、首や耳をくすぐられると発狂した様な声が部屋に響いた。
「ひゃはははは!!!むりむりぃぃっ、許してぇぇぇ!!!やめでぇぇぇ!!!!」
「うんうん、口角もちゃんと上がっていい感じじゃん」
ニヤニヤ笑いながらしつこく擽ってくる指は中々止まらず、俺の息遣いがおかしくなるまで続けられた。
「…っは…ぁっ、ぁ…はぁぁ…ッ」
「はい、おしまい。オーディション頑張ってこいよ。俺に何されたかとか言っちゃダメだからね?」
チラッと見せつけられたスマホを弱味とされた俺は、ギリッと歯を食い縛って睨みつけた。
「…テメェ、覚えてろよ…絶対…仕返ししてやる…」
「はいはい、出来るもんならどーぞ?ま、そんな計画立てた時点でお前の事潰すけどな」
余裕たっぷりな顔に心から怒りを覚えながら、俺はその家を後にした。
その後挑んだオーディションに合格したのはそのすぐ後のこと。
end.
攻→雅
受→拓人/視点
◇ ◆
「拓人くん。次に行くオーディションは頑張って勝ち取ってきてね!」
「チッ…一番俺に合わない役じゃねーか」
クールキャラで売っている俺が行こうとしているオーディションは天真爛漫な笑顔が多い男の子の役だった。
主演なので、決まれば相当知名度は上がるだろう。仕事のチャンスをくれるマネージャーには感謝しているが、流石にこれは無理だろう。
「今の無愛想な拓人くんなら絶対無理だろうから、少しでも笑顔が増えるようにとある人に協力してもらう事になりました!明日時間とってもらったから行ってきてね!」
「はぁ?何それ」
「同じ事務所で大先輩の雅さんが直々にトレーニングしてくれるんだって!ウチの事務所から一人でも人気俳優を生み出したいからってわざわざ協力してくれるみたいよ」
「ほぇ、忙しいのによく引き受けてくれたな。んじゃ明日行って来るけど、あんまり期待すんなよ。オーディションは全力で頑張るけどさ…」
大先輩の雅という男は、知らない人が居ないのではないかと言われる程の大人気俳優。俺もそこそこ人気は出てきたが、そんな人がわざわざ時間をとってくれるなんて。
数回しか会った事はないが、そんな人と接触出来る事が嬉しくて俺は指定された場所へ行ってしまった。
◇ ◆
「ご無沙汰してます。今日は時間取ってくれてありがとうございます」
「よ、久しぶり。今日は宜しくな、オーディション俺の方が楽しみだわ」
訪れたのは雅さんの自宅。リビングへ案内されると茶菓子が置かれており、軽く会話をすることになった。
「…俺表情筋が固いから不安です」
「この役じゃなくてもずっとクールなキャラって訳にもいかないし、絶対柔らかくしてた方がいいぜ。だから今日はいっぱい面白い事やって心から笑ってみよ」
「はい」
用意してもらっていたコーヒーを飲みながら、沢山笑わせようとギャグを言う雅さんに愛想笑いしながら時間が過ぎていった。
「…ん、」
トイレに行きたくなってきたが、それ以上に眠気が襲ってきた。
「ん?どうした」
「いや…なんか、突然眠くなっちゃって…」
「え?オーディションのこと考えて寝れてなかったとか?トレーニングする前に少し寝るか?」
「…ん、トイレだけ行きた…あれ」
言葉が終わる前にフッとそこで意識が途絶えた。
◇ ◆
「んー……」
なんか体がスースーする。トイレ行きたい。俺何してたっけ。
ぼんやりと目を覚ますと、俺は何処か冷たい印象を受ける部屋に居た。
「あ、起きた?拓人くん」
「雅さん…?」
あぁ、そういや雅さんと一緒に居たっけ。
思い出した所で、体を動かすとガシャンと変な音が響いた。
「え?」
「じゃ、早速トレーニング始めようか」
ニコッと笑う雅さんの顔が向けられると、俺は一気に目が醒めて今の状況を把握しようと目を見開いて辺りを見回した。
すると俺は全裸で変なチェアに拘束されていた。両手は少し上げた所でガッチリと拘束され、足はM字とまでは行かないが閉じれないように固定されていた。
「それ、SMチェア。刺激的なエッチする時とかに最適なんだよねェ。拓人くんってそういう経験ないって聞いたけどマジ?」
「は…?」
「は?じゃなくてさ。大先輩の俺が聞いてるよな、さっさと答えろよ」
「ない…けど、何する気だよテメェ」
黒い笑みを浮かべた雅さんの異様な雰囲気に圧倒され、俺は素直に答えるも言葉遣いが気に入らないのか、更に黒さを増した気がした。
「…そんな言葉遣いダメだろ?トレーニングより先に調教から始めっか?」
「は…?何」
俺の後ろへ回った雅さんに恐怖していると、手が伸びてきた。
「何?何…ちょっ、」
伸びてきた手は腋の下へとセットされた。
「!?」
何をされるか分からないでいると、指はこちょこちょと動き出した。
「…ッッ、ん、なっ…!?」
ビクッと激しく反応を示してしまいまずいと思ったが遅かった。
「へぇ、良かった。ちゃんと弱いみてェだな」
「ひ………っ、ぅっ…」
ブワッと身体中に鳥肌が立ったのが分かった。擽りが苦手な俺はギリッと歯を食い縛り、必死に我慢した。
「今日はバカになるまでいっぱい笑おうぜ」
腋から胸の横へ移動した指は探るように動かされ、ガクンッと体が反応を示すと楽しそうに笑いながら擽られた。
「…っ、ンンンンン……ッッ」
「ふぅん、ここ好き?」
軽く爪を立てるようにコショコショと胸の横辺りを擽られると体が異常に反応した。
「…~~ッッ、」
やばい、擽ったい。
ガチャガチャと拘束された手をばたつかせて暴れても取れる事はなく、つい笑いが漏れそうになる。
「暴れても疲れるだけだぜー?どうせ笑い転げて疲れんだから、ゆっくりしてろよ。それとも弱くてじっとしてらんね?」
睨みつけてやりたいが後ろを振り向く余裕もない俺は、ただ歯を食い縛って耐えるしかなかった。
「そういやさァ、トイレ行きたい話はどうなった?」
「…!?」
そういえば行きたかったと思い出した瞬間、ぎゅっとお腹に力が入った。
思い出してしまえば消せない程の尿意が襲ってきた。自然と内股になってくる俺を見逃さない雅さんは、後ろからゆっくりと腹部を撫でながら内股に触れてきた。
「!!!…ま!待って!トイレ…っトイレだけ、行かせて…!」
「拘束解いたらどうせ逃げんだろ?ヘーキだよ、漏らしてもいい部屋にしてっから。つーか漏らさせる予定で飲み物にクスリ入れちった」
楽しそうに笑う雅さんをぶん殴りたいと思いながらも、緩々と内股から自身に触れてくる手に耐える事ができずビクッと激しく体が跳ねた。
「…だ、ダメ…ダメ、無理…!ちょ、ざけんな…ッッ!」
「俺強気な可愛い奴いじめんの好きでさ。最近じゃ気に入った子はみんな喜んで俺にいじめられるからつまんなかったんだよねェ。お漏らしも喜んでする奴に興奮しねーんよ。だから、もっと嫌がれ」
「テメェ…ッ、離せ…本当に…ッッ」
ブルッと強い鳥肌が立つと本格的にやばいと感じた。そう感じれば感じる程尿意が増し、生理的な涙が溢れてきた。
必死に頭をフル回転させ今の状況を変えたい俺は"素直な俺"を演じることに決めた。
「は…っぁ、俺、も雅さんが…大好き…!いじめられたい…っ漏れちゃうぅ……っ」
「…ぶはっ、お前やっば。そんなめちゃくちゃ顔真っ赤にしながら何言ってんの?」
「~~!!く…っ」
「漏れちゃうぅ~?可愛いでちゅねー?」
コイツマジでぶん殴りたい。思いっきり跡が残ったとしても顔面を。
「素直な奴興奮しないけど無理矢理言ってんのは興奮する。もっといじめたくなるだけだから」
「ぁ…っぅぅぅ……」
優しく腹部を押すように撫でられるとビクビクと体が跳ねて足が震え出した。やばい、出ちゃう。
「…ま、我慢出来るまでしてみる?」
俺が中々出さないからか、雅さんは体から離れると、俺の前に三脚をセットし始めた。
「疲れたからちょっと休憩してくるわ。カメラに恥ずかしい姿収めといて?」
三脚にスマホを取り付けると、ポンッと動画の撮影開始音が鳴った。
「やめ…っ撮らないで…!やめ…!!」
触れられていなくても足の震えは止まらずに尿意も限界。泣きながら懇願すると、そんな俺の痴態を見てニヤッと笑うと、雅さんは部屋を出ていった。
「…っぅ、ぅ…きっつ……」
今までこんなにトイレを我慢した事なんてない。
面白い位に体が火照り、荒い息を吐いた。
声だけ聞くとエロいことをしていると感じる程の甘い声が響いた。
何で俺はトイレ我慢しながらこんなエロい声出してんだろう、なんて思いながらボロボロ涙を流した。
「やばい…っも、無理……」
ダラダラと冷や汗が出る中、俺の膀胱は激しく訴えかけてきた。
一人になって数分が経った頃、もう無理だと解放しようとした時、ガチャっと音がした。
「あっちで見てたけどもう出るっしょ?やっぱり生でお漏らしシーン見てェわ、出せよ」
「んな…っ、うそ…見んなっっ!!!」
力を抜いた瞬間に入ってきたため、再度力を込める事が出来なかった俺はいい歳こいて人前で勢い良く放出した。
「あ…っ、あ、やっ、やだ……やぁぁぁ…」
汚れてもいいようにセットされた物の上に吐き出すと、恥ずかしくて更に泣いた。
「うわ…エッロ、お前そんな顔出来んだ。しかもただ漏らしてるだけなのに」
我慢した分中々止まらない事にグスグズ泣きながらも、勢いが止まると、雅さんは綺麗に後片付けをしてくれた。
自身も綺麗に拭いてもらうと、俺は恍惚とした表情を浮かべて息を整えた。
「恥ずかしいでちゅね。お漏らししちゃってぇ」
「……ぶっ飛ばす」
怒りで体を震わせながら睨みつけると、ニヤッと口角が上がったのが見えた。
「へぇ、色んな顔出来んだね。役者として最高だけど、今日はメインの"笑顔"だけ見せろよ」
「!?…やめっ、やめて!!!」
グイッと足の親指を持たれて固定されると、優しい手つきで擽られた。
「あぁぁぁ…っっそこやめて!ひゃはッ、ふははは…っあははははは!!!」
「お、笑えんじゃん。足の裏弱ェーの?」
「ダメダメ!!!!無理ぃぃぃぃっっ」
ガッチリと固定されて動かせない足の裏。抵抗出来ない状況だからか、ありえない位にくすぐったくて激しく声が出た。
「可愛いけど間抜け面だな。初めて見たわ、お前のそんな顔」
「ひゃははははははっ、やめてぇぇっ、触んなっ!!ひはははは!!!」
さっきまで散々我慢してたのが無意味だったかのように笑い転げる俺。それを楽しそうに見ながらしつこく擽られた。
暫く足の裏を攻められた後、指は脛から膝、太腿を辿って上へやってきた。ゆっくり動く指は、移動するだけでくすぐったくてビクビクと反応を示してしまった。
「ぅ…っんん、ふぅ…ッ」
「ゆっくり触ると感じんの?でも残念だけど今日はトレーニングだしな、笑えよ」
グニッと足の付け根を刺激されるとビクッと激しく跳ねて、また笑いが生み出された。
「ひぁははははは!!!!やっめろ!!やぁぁあははははは!!!!」
「何処も効くとかやべーな。ほらほら、クールな拓人くんは何処ですかー?」
俺の弱い触り方を探りながら動く指はかなり的確で。息が苦しくなってきた頃、パッと手が離れた。
「おい、これ見ろよ。お前すげー表情筋柔らかくなってんぞ」
見せられたのは撮影していた動画。自分とは思えない程涎を垂らしながら笑っていて、見た瞬間ボッと顔が熱くなった。
「あらあら、照れた?やばかっわ」
「テメェ…っ消せ!!」
「無理。マネージャーに結果報告として見せる」
「ふっざけんな!!!」
「休憩出来た?呼吸落ち着いて俺に暴言吐けるくらいなら再開するぜ」
「んひゃはははは!!、やめっ離せ…!、ひはははは」
次は前から脇腹をくすぐられてまた笑い転げた。後ろからされた時は必死に我慢していたのに、もう今は耐えれる気がしない。
「ほれほれ、次は腋ね。その後はー…」
こちょこちょと脇腹や腋、首や耳をくすぐられると発狂した様な声が部屋に響いた。
「ひゃはははは!!!むりむりぃぃっ、許してぇぇぇ!!!やめでぇぇぇ!!!!」
「うんうん、口角もちゃんと上がっていい感じじゃん」
ニヤニヤ笑いながらしつこく擽ってくる指は中々止まらず、俺の息遣いがおかしくなるまで続けられた。
「…っは…ぁっ、ぁ…はぁぁ…ッ」
「はい、おしまい。オーディション頑張ってこいよ。俺に何されたかとか言っちゃダメだからね?」
チラッと見せつけられたスマホを弱味とされた俺は、ギリッと歯を食い縛って睨みつけた。
「…テメェ、覚えてろよ…絶対…仕返ししてやる…」
「はいはい、出来るもんならどーぞ?ま、そんな計画立てた時点でお前の事潰すけどな」
余裕たっぷりな顔に心から怒りを覚えながら、俺はその家を後にした。
その後挑んだオーディションに合格したのはそのすぐ後のこと。
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