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08 由麗と玩具と放置
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拘束/玩具/へそ責/くすぐり/放置/由麗
◇ ◆
「ナナセナーフって言葉、今組織内で流行ってるんですか?」
お客様との打ち合わせが終わった後、僕は先輩の未南さんにそう問いかけた。
「あぁ。今由麗くんが流行らせようとしてる言葉だよな。何でもあれだって、昔は七彩さんって超スパルタ先輩ポジだったのに、日に日に雑魚キャラになってるらしくて。『七彩は弱体化した』ってことで『ナナセナーフ』って言葉が生まれたみたい」
「へぇ。僕達、出会った頃から七彩さんはあんな感じでしたし、スパルタな先輩だったなんて驚きです」
「本当それ。けどスパルタだったのはたった一度きりで、すぐに雑魚キャラ要素は発揮してたみたいだけどな」
「へぇ」
未南さんは僕の欲しかった情報をくれると、別件の仕事があるからと部屋を出て行った。
(由麗くんって僕達と接する時はすごく丁寧だけど、七彩さんが相手だとやけに強気だよねぇ)
まぁ七彩さんはそれに対して怒ってないし、二人の問題だから口を挟む事ではないけれど。
(先輩に向かってそんな態度取るなんて、悪い子だなぁ)
心の中でそう呟きながら、僕は手元にある試作品に目を向けた。
◇ ◆
「…よろしくお願いします」
作業部屋に呼び出したのは、由麗くん。廊下ですれ違った時に声をかけると、嫌そうにしながらも他の人たち同様に了承してくれた。
まだ僕に対しては少し他人行儀な彼をいつものベッドへ寝かせ、大の字で拘束した。今回は上半身への刺激はするつもりはないので下だけ脱いでもらい、一番恥ずかしい箇所を晒してもらう。
何の反応もしていないので、ふにゃふにゃとしている由麗くん自身を手に取り、ローションを付けてゆっくりと扱いていった。
「…!」
何も発さず、突然刺激を開始した僕を驚いたように見やるも、すぐに目を閉じて声を我慢している様子。
「今回試してもらうのは玩具なんだ。だからまずは勃たせてもらわないと困るから失礼しますね」
控えめに手を動かしても、ローションの水音は予想以上に音を立ててくれた。聴覚からも『刺激を与えられている』というのが分かるので、好都合。
現に由麗くんは数回手を上下させただけで反応してくれて、ピンと自身を勃たせてくれた。
たっぷりとローションを垂らして先端の滑りを良くしたところで、今回作った玩具を取り出した。
亀頭だけを覆う事が出来る玩具を由麗くんへ取り付けると、その様子を見てとても不安そうにしている。
「安心してね。変なものじゃないので。これは亀頭用のローターでね」
カチッとスイッチを押すと、小さく振動し始めた玩具。ピクンと反応を示してくれたが、声が漏れるほどではないらしく、由麗くんは唇を結んで僕を見つめた。
「充電式なんだけどね、どれくらいこの玩具が持つか試してほしいんです」
「…ん、わか、りましたっ」
小さく振動するローターを弱に設定し、もう一度スイッチを押した。
由麗くんには伝えていないが、今押したスイッチは媚薬を尿道口へ流し込んでくれるもの。じわじわと玩具から媚薬を出し、少しずつ体内へ浸透させていく仕組み。
「んん…はぁっ」
即効性はないので、この甘い声はローターの刺激によるものだろう。由麗くんの様子を見ながら強度を弱から中へ切り替えると、ビクンと腰が跳ねた。
「っ、は…ぅぅ……」
ガチャガチャと拘束具が音を立て始め、由麗くんの口からも上擦った声が漏れる。腰が揺れて逃げようとしているようだが、ピッタリと装着した玩具が取れるはずもない。
亀頭だけではイケない男の体──この子はどれくらい我慢出来るんだろうか。
ずっと動かし続けていたら、玩具の充電が切れるのは半日程。おまけに媚薬は多めに投入されるようにしているので、もう少ししたら更に悶えることになるだろう。
「し、しのだ、さんっ」
「どうしましたか?」
「こ、これっ……薬、入れて、ますか…?」
「あ、効いてきた? うん。そうなの。玩具から媚薬を流し出しててね。もっと感じるようになると思うよ」
「んん…っ、あの、これ…いつ、までっ」
「充電が切れるまで、ずっとお願いします」
近くに椅子を持って来てすぐ傍へ腰掛け、優しく服の上から脇腹を突いてみると、大袈裟に体が跳ねた。
「ひっ……」
逃げるように腰を動かしたため、ガチャッと拘束具が鳴り響く。そんな反応に気を良くしながら、脇腹へ人差し指を立ててクルクルと円を描くと更にガチャガチャと音が響き出した。
「やめ……っ、あの、触んないで…下さっ」
「そういえば由麗くん。この間、『ナナセナーフ』って言ってたけど、あれどういう意味なんですか?」
「え…? え、っと……七彩、が最近全く耐性なくて…脇腹雑魚キャラに、なってるから……っナーフ、されてるなって…柚木先輩、と話しててっ」
「そうなんですか」
柚木さんにはきちんと『先輩』と付けているのに、七彩さんには付けてない辺り彼の中での順位が分かる。
「でも今由麗くん見る限り、君もかなりざこいよ?」
ツンツンと脇腹を突いてやると、ビクッと激しく体を揺らした後、悔しそうに僕を睨みつけてきた。
「七彩さんって由麗くんよりも年上だし、柚木さんも同じ立場の人だよね? 先輩は敬わないと」
「み、未南っ、さんのこと散々バカにしてるあなたに言われたくない…っ」
「僕がいつ未南さんをバカにしたんですか? 僕は入社当時から彼のことを尊敬してますよ」
「っ、い、いつもっ未南さんのこと、いじめてるっくせに、! やぁっ……触んなっ」
「確かに好き過ぎていじめちゃいますけど、バカにしたことなんてないです。けど由麗くんはナナセナーフなんて言葉まで作って、七彩さんのことバカにしすぎじゃないですか?」
「るっせ……てめぇに関係ねーだろっ…俺と七彩の関係に口出すなっ」
余裕がなくなってきたのか、今まで聞いたことのない言葉遣いが向けられた。
「へぇ、由麗くんってそんな話し方なんだ。いつも僕達にはいい子ちゃんでしたもんね」
「んん…っ、触んないでっ…下さ、玩具も止めて…っ」
「ダメです。確かに君と七彩さんの関係性に口を出す立場じゃありませんが、仲間として言わせて下さい。最近七彩さんに対しての態度、あまりにも酷いと思いますよ?」
(まぁただ生意気な子をいじめたいだけなんだけどね~)
心の中の本音を隠し、建前だけを伝えてローターを強へ切り替えると、ビクッと激しく腰が浮いた。
「ひっ…ぅ、うっ、」
「ここだけの刺激じゃイケないでしょ?」
「ぁ、あっ、やっ……止め、てっ下さ、篠田さっ、ごめん、なさいっ、さっき…生意気な口、聞いて、ごめっなさいっ」
「僕に対しては別にいいですよ~?」
「な、七彩にもっ、謝るからっ…止めてっ、」
本格的に焦り出したのか、由麗くんは涙を浮かべながら暴れ出した。もちろんそれで止める気はないので、脇腹を突いていた人差し指を服の中へ侵入させ、クルクルとお臍周りをなぞった。
「ひゃうっ」
ローターの強さはそのままに、指でふにふにと下腹をつついたり、おへその穴へ入れてみたり。もう片方の手で脇腹をくすぐってみたりと繰り返すと、ビクビクと跳ねながら泣き出した。
「ゃめっ、ひゃはっ、あ!ぁっ、お腹、おなかいやっっ、触っ、ンンっ、はぁ…篠田さっ」
「由麗くん。お腹じゃなくておへそが苦手なんですよね」
クリクリと指を突っ込んでやると、ガクンと背中をのけ反らせて悶え出した。腰を浮かせて暴れるので指が深く侵入し、より一層悶えていて大変そうだ。
暫くおへそいじっていじめてやるかと思っていると、ポケットへ入れていたスマホが振動した。
由麗くんから手を離してスマホを確認すると、相手は未南さん。
【仕事終わった。今◯◯に来てんだけどすごい美味しそうなお蕎麦屋さん発見。篠田くんも来ない?】
未南さんには今日由麗くんと遊──じゃなくて、検品作業すると伝えていないので、僕がフリーだと思っているらしい。
◯◯までは片道数十分。ご飯食べる時間を考えると、最低でも一時間は席を外すことになる。
泣きながら玩具に悶える由麗くんに目をやり、数秒考え込んだが。
【今すぐ行きまーす♡】
と、未南さんへ送信した。
◇ ◆
「はぁ~すごい美味しかったです!未南さんとデート出来て嬉しいですっ!」
由麗くんを放置して目的地へ行き、未南さんとのランチを楽しんだ。
「ん、俺も。…なぁ、今日他に予定あんの?もし良かったらこのままもう少し散歩したい」
そんな可愛い顔でお願いされたら、もちろん応えたい。なので、僕は笑顔でそれを了承した。
「もちろんです。随分涼しくなりましたよねぇ」
「そうだなーそろそろ厚手の服出さないとな」
二人で近くにあった公園でのんびり散歩しながら季節の会話を楽しんだ。
「そういや、今日急に呼び出してごめんな。仕事途中じゃなかった?」
「あ、そうそう。この前二人で作ってた亀頭専用のローターあるじゃないですかぁ」
「あー、うん」
「それを由麗くんに試してる最中です」
「──は?」
「はい?」
「ちょ、最中って何?お前もしかして由麗くんにそれ着けたまま出て来たんじゃねーだろうな!?」
「え?そうですよ。半日で充電も切れるでしょうし、問題ないでしょう。ナーフナナセをバカにした由麗くんにお仕置き放置プレイです」
僕が笑顔でそう言うと、未南さんは真っ青な顔で僕をぶん殴った後、組織へと猛ダッシュで走って行った。
「えー?お散歩はー?未南さん!」
「るっせぇぇ!!まずは救出が先だバカ!」
その後、イケずに泣き叫んでいた由麗くんは未南さんによって救出されたのだった。
end.
◇ ◆
「ナナセナーフって言葉、今組織内で流行ってるんですか?」
お客様との打ち合わせが終わった後、僕は先輩の未南さんにそう問いかけた。
「あぁ。今由麗くんが流行らせようとしてる言葉だよな。何でもあれだって、昔は七彩さんって超スパルタ先輩ポジだったのに、日に日に雑魚キャラになってるらしくて。『七彩は弱体化した』ってことで『ナナセナーフ』って言葉が生まれたみたい」
「へぇ。僕達、出会った頃から七彩さんはあんな感じでしたし、スパルタな先輩だったなんて驚きです」
「本当それ。けどスパルタだったのはたった一度きりで、すぐに雑魚キャラ要素は発揮してたみたいだけどな」
「へぇ」
未南さんは僕の欲しかった情報をくれると、別件の仕事があるからと部屋を出て行った。
(由麗くんって僕達と接する時はすごく丁寧だけど、七彩さんが相手だとやけに強気だよねぇ)
まぁ七彩さんはそれに対して怒ってないし、二人の問題だから口を挟む事ではないけれど。
(先輩に向かってそんな態度取るなんて、悪い子だなぁ)
心の中でそう呟きながら、僕は手元にある試作品に目を向けた。
◇ ◆
「…よろしくお願いします」
作業部屋に呼び出したのは、由麗くん。廊下ですれ違った時に声をかけると、嫌そうにしながらも他の人たち同様に了承してくれた。
まだ僕に対しては少し他人行儀な彼をいつものベッドへ寝かせ、大の字で拘束した。今回は上半身への刺激はするつもりはないので下だけ脱いでもらい、一番恥ずかしい箇所を晒してもらう。
何の反応もしていないので、ふにゃふにゃとしている由麗くん自身を手に取り、ローションを付けてゆっくりと扱いていった。
「…!」
何も発さず、突然刺激を開始した僕を驚いたように見やるも、すぐに目を閉じて声を我慢している様子。
「今回試してもらうのは玩具なんだ。だからまずは勃たせてもらわないと困るから失礼しますね」
控えめに手を動かしても、ローションの水音は予想以上に音を立ててくれた。聴覚からも『刺激を与えられている』というのが分かるので、好都合。
現に由麗くんは数回手を上下させただけで反応してくれて、ピンと自身を勃たせてくれた。
たっぷりとローションを垂らして先端の滑りを良くしたところで、今回作った玩具を取り出した。
亀頭だけを覆う事が出来る玩具を由麗くんへ取り付けると、その様子を見てとても不安そうにしている。
「安心してね。変なものじゃないので。これは亀頭用のローターでね」
カチッとスイッチを押すと、小さく振動し始めた玩具。ピクンと反応を示してくれたが、声が漏れるほどではないらしく、由麗くんは唇を結んで僕を見つめた。
「充電式なんだけどね、どれくらいこの玩具が持つか試してほしいんです」
「…ん、わか、りましたっ」
小さく振動するローターを弱に設定し、もう一度スイッチを押した。
由麗くんには伝えていないが、今押したスイッチは媚薬を尿道口へ流し込んでくれるもの。じわじわと玩具から媚薬を出し、少しずつ体内へ浸透させていく仕組み。
「んん…はぁっ」
即効性はないので、この甘い声はローターの刺激によるものだろう。由麗くんの様子を見ながら強度を弱から中へ切り替えると、ビクンと腰が跳ねた。
「っ、は…ぅぅ……」
ガチャガチャと拘束具が音を立て始め、由麗くんの口からも上擦った声が漏れる。腰が揺れて逃げようとしているようだが、ピッタリと装着した玩具が取れるはずもない。
亀頭だけではイケない男の体──この子はどれくらい我慢出来るんだろうか。
ずっと動かし続けていたら、玩具の充電が切れるのは半日程。おまけに媚薬は多めに投入されるようにしているので、もう少ししたら更に悶えることになるだろう。
「し、しのだ、さんっ」
「どうしましたか?」
「こ、これっ……薬、入れて、ますか…?」
「あ、効いてきた? うん。そうなの。玩具から媚薬を流し出しててね。もっと感じるようになると思うよ」
「んん…っ、あの、これ…いつ、までっ」
「充電が切れるまで、ずっとお願いします」
近くに椅子を持って来てすぐ傍へ腰掛け、優しく服の上から脇腹を突いてみると、大袈裟に体が跳ねた。
「ひっ……」
逃げるように腰を動かしたため、ガチャッと拘束具が鳴り響く。そんな反応に気を良くしながら、脇腹へ人差し指を立ててクルクルと円を描くと更にガチャガチャと音が響き出した。
「やめ……っ、あの、触んないで…下さっ」
「そういえば由麗くん。この間、『ナナセナーフ』って言ってたけど、あれどういう意味なんですか?」
「え…? え、っと……七彩、が最近全く耐性なくて…脇腹雑魚キャラに、なってるから……っナーフ、されてるなって…柚木先輩、と話しててっ」
「そうなんですか」
柚木さんにはきちんと『先輩』と付けているのに、七彩さんには付けてない辺り彼の中での順位が分かる。
「でも今由麗くん見る限り、君もかなりざこいよ?」
ツンツンと脇腹を突いてやると、ビクッと激しく体を揺らした後、悔しそうに僕を睨みつけてきた。
「七彩さんって由麗くんよりも年上だし、柚木さんも同じ立場の人だよね? 先輩は敬わないと」
「み、未南っ、さんのこと散々バカにしてるあなたに言われたくない…っ」
「僕がいつ未南さんをバカにしたんですか? 僕は入社当時から彼のことを尊敬してますよ」
「っ、い、いつもっ未南さんのこと、いじめてるっくせに、! やぁっ……触んなっ」
「確かに好き過ぎていじめちゃいますけど、バカにしたことなんてないです。けど由麗くんはナナセナーフなんて言葉まで作って、七彩さんのことバカにしすぎじゃないですか?」
「るっせ……てめぇに関係ねーだろっ…俺と七彩の関係に口出すなっ」
余裕がなくなってきたのか、今まで聞いたことのない言葉遣いが向けられた。
「へぇ、由麗くんってそんな話し方なんだ。いつも僕達にはいい子ちゃんでしたもんね」
「んん…っ、触んないでっ…下さ、玩具も止めて…っ」
「ダメです。確かに君と七彩さんの関係性に口を出す立場じゃありませんが、仲間として言わせて下さい。最近七彩さんに対しての態度、あまりにも酷いと思いますよ?」
(まぁただ生意気な子をいじめたいだけなんだけどね~)
心の中の本音を隠し、建前だけを伝えてローターを強へ切り替えると、ビクッと激しく腰が浮いた。
「ひっ…ぅ、うっ、」
「ここだけの刺激じゃイケないでしょ?」
「ぁ、あっ、やっ……止め、てっ下さ、篠田さっ、ごめん、なさいっ、さっき…生意気な口、聞いて、ごめっなさいっ」
「僕に対しては別にいいですよ~?」
「な、七彩にもっ、謝るからっ…止めてっ、」
本格的に焦り出したのか、由麗くんは涙を浮かべながら暴れ出した。もちろんそれで止める気はないので、脇腹を突いていた人差し指を服の中へ侵入させ、クルクルとお臍周りをなぞった。
「ひゃうっ」
ローターの強さはそのままに、指でふにふにと下腹をつついたり、おへその穴へ入れてみたり。もう片方の手で脇腹をくすぐってみたりと繰り返すと、ビクビクと跳ねながら泣き出した。
「ゃめっ、ひゃはっ、あ!ぁっ、お腹、おなかいやっっ、触っ、ンンっ、はぁ…篠田さっ」
「由麗くん。お腹じゃなくておへそが苦手なんですよね」
クリクリと指を突っ込んでやると、ガクンと背中をのけ反らせて悶え出した。腰を浮かせて暴れるので指が深く侵入し、より一層悶えていて大変そうだ。
暫くおへそいじっていじめてやるかと思っていると、ポケットへ入れていたスマホが振動した。
由麗くんから手を離してスマホを確認すると、相手は未南さん。
【仕事終わった。今◯◯に来てんだけどすごい美味しそうなお蕎麦屋さん発見。篠田くんも来ない?】
未南さんには今日由麗くんと遊──じゃなくて、検品作業すると伝えていないので、僕がフリーだと思っているらしい。
◯◯までは片道数十分。ご飯食べる時間を考えると、最低でも一時間は席を外すことになる。
泣きながら玩具に悶える由麗くんに目をやり、数秒考え込んだが。
【今すぐ行きまーす♡】
と、未南さんへ送信した。
◇ ◆
「はぁ~すごい美味しかったです!未南さんとデート出来て嬉しいですっ!」
由麗くんを放置して目的地へ行き、未南さんとのランチを楽しんだ。
「ん、俺も。…なぁ、今日他に予定あんの?もし良かったらこのままもう少し散歩したい」
そんな可愛い顔でお願いされたら、もちろん応えたい。なので、僕は笑顔でそれを了承した。
「もちろんです。随分涼しくなりましたよねぇ」
「そうだなーそろそろ厚手の服出さないとな」
二人で近くにあった公園でのんびり散歩しながら季節の会話を楽しんだ。
「そういや、今日急に呼び出してごめんな。仕事途中じゃなかった?」
「あ、そうそう。この前二人で作ってた亀頭専用のローターあるじゃないですかぁ」
「あー、うん」
「それを由麗くんに試してる最中です」
「──は?」
「はい?」
「ちょ、最中って何?お前もしかして由麗くんにそれ着けたまま出て来たんじゃねーだろうな!?」
「え?そうですよ。半日で充電も切れるでしょうし、問題ないでしょう。ナーフナナセをバカにした由麗くんにお仕置き放置プレイです」
僕が笑顔でそう言うと、未南さんは真っ青な顔で僕をぶん殴った後、組織へと猛ダッシュで走って行った。
「えー?お散歩はー?未南さん!」
「るっせぇぇ!!まずは救出が先だバカ!」
その後、イケずに泣き叫んでいた由麗くんは未南さんによって救出されたのだった。
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