篠田のお仕事

まこ

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07 柚木と乳首責め② 攻:七彩

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拘束/玩具/前立腺責(少)/乳首責/くすぐり/貞操帯(少)

攻→七彩
受→柚木/視点

◇ ◆

「おはようございます!柚木さん」
「俺、声かけないで下さいって言いましたよね」
「朝の挨拶すらダメなんですか?」
「朝の挨拶だけならいいですけど…」

なるべく会わないように時間をずらして食堂に来ていたのに、俺が席に着いてご飯を食べ始めた瞬間に篠田さんが笑顔で声をかけてきた。

「で、早速ですが今回の玩具はですね」

「朝の挨拶だけならって言いましたよね。それ以外は聞きませんよ」

「まぁまぁ。一周したら声かけるって言ったじゃないですか」

「え…もう一周したんですか?」

「はい」

「…」

重要な任務があれば例外だが、基本的には篠田さんと未南さんの開発の手助けはするよう上から指示を受けているので、かなり嫌だが今回も協力することにした。

食事を終えてお腹が落ち着くのを待ってから前と同じ部屋へ行くと、下だけ脱ぐように言われたので無言でそれに従った後ベッドへ寝転ぶと、前回と同じく大の字で仰向けにガッチリと拘束された。

「で、今回はどんな玩具なんですか」

「今回は前立腺用の玩具です。中で振動するバイブみたいな物です」

「…へぇ、まぁこの前のやつよりかはノーマルですね」

自分で言っててどこからどこまでがノーマルなのか不明だが、振動するだけなら前回よりはマシだろう。

そう思って事が進むのを待っていると、篠田さんが扉に向かって口を開いた。

「では、七彩さんどうぞ」
「は?」

そう言った瞬間、ガチャッと扉が開き、入ってきたのはニコニコと嬉しそうに笑う七彩だった。

「中へ挿入するとなると、しっかりと解す必要があるでしょう?僕、経験がないので、柚木さんに痛い思いをさせてしまう可能性があるので七彩さんにお願いしたんです」

「…」

(未南さんにしか触りたくねーだけだろ…)

と思うも、もしも慣れてないのが本当で尻が大変なことになっても困る。ニヤけた七彩に弄られるのは不安だが、尻の安全が第一だ。

「……分かりました。じゃあ七彩にお願いします」

「はい!では恥ずかしいでしょうから、僕は暫く席を外しますね。ごゆっくりどうぞ」

そう言うと、篠田さんはニコニコと笑いながら部屋を出て行った。二人きりになると、少しの沈黙が流れたが、七彩がこちらへやってきてはニコッと微笑んだ。

「柚木と二人になるの、何か久しぶりな気がする。なんか嬉しい」

「…あー、確かにそうだな」

「最近こういうのしてないでしょ?ゆっくり慣らすから安心してねー」

「…どうも」

篠田さんが用意していたローションを指に出すと、言葉通り丁寧に解してくれた。しかし、感度も全く上がっていない状態なので、指を入れられるのは違和感しかないのだが。

俺の様子を確認するために真面目な顔で見つめてくる視線が気まずくて顔を背けると、クスッと笑う声が聞こえた。

「痛くはなさそうで良かった。気持ち悪いかもしれないけど、良くなるだろうから待っててね」

七彩の人差し指が全て挿入されると、ゆっくりと中で動き出した。暫く掻き回された後、指はトンっと前立腺へ触れた。

「…っ」

感度が上がってなくても、今まで散々開発されてきたからか、気持ち良さが強い。

ぎゅうっと手足の指に力を込めると、トントン、と優しく何度かノックされた。

「…んぅ…っ」

「ふふ。すごい締まったー。やっぱり可愛い」

「…るせーな。いいから、とっとと玩具──っひぁ、」

「まだ玩具入れるには早そうだよ?俺の指でたっぷり可愛がってからね」

「ぃっ、ぁっ…あ、ッ」

指の腹でさすられる度、ビクビクと腰が勝手に跳ねる。頑張って堪えようとしても、口からは絶えず声が漏れた。

「柚木ってこうやって触るとすごい良さそうだよねーもう解れてきたよ。玩具入れるね」

指だけでかなりの時間いじめられた後、漸く玩具が登場した。

どんな形状が見る余裕がなかったが、ゆっくりと蕾に挿入されていく玩具は指よりも異物感があって少し不快だ。

「はい、力抜いてねー。こっちも触ってあげるから」
「っ、ばか…そっち、触んな…っ」
「でも前触ってあげないとー。体強張っちゃってるし」

ローションを垂らした俺自身をくちゅくちゅと扱かれると、自然に気持ちはそっちへ行ってしまう。その隙に進んでくる玩具は、上手いこと前立腺を掠めた。

「っ、ぅ……」 
「はい、発見ー。いい子にしててね」

「やぁ…っ、両方…だめ、待って、久しぶりだから…ゆっくり、してっ」

「んー?痛いとかならもちろんゆっくりするけどー。気持ち良さそうだからだーめ」

前立腺が当たる位置に玩具が入ってくると、会陰の辺りにも何かが当たる。

「前立腺に当たるように玩具入れたらね、会陰にも当たるような形になっててねー」

「っ、んん…!押すなっ、わか、ったからッ」

グイグイと玩具を押されると、前立腺にも会陰にも強い刺激が襲う。

「はいはい、ごめんねー?じゃあスイッチ入れまーす」

「っんぅぅ…っはぁ、ぁっ」

ブブブ、と鈍い音を立てながら玩具が動き出すと、二箇所から前立腺を刺激されて目の前が一瞬真っ白になった。

「ひっ…ぁ、あ!ぁっ……止めてっ、ちょっとストップ、ストップ!!」

「えー?篠田さんにしては普通の玩具と変わんないじゃん。がんばりなよー」

確かに篠田さんにしては何処にでもありそうな機能だが、久しぶりで耐性が薄れてきているのか、かなり敏感に刺激を感じ取ってしまう。

「~~ッ、七彩、七彩とめてっ、てば!!」

「だーめ」

「っやぁぁぁ!」

スイッチを押して強度を変えたのか、先程よりも強くなった刺激に体がビクンと大きく反応した。

「ぁっ、…ぅぅ、ん、だめ…気持ちいっ、やめて、」

「気持ちいならいーじゃん。ここも悦んでるし」

「っひぁ!」

人差し指で裏筋をスッとなぞられると、体に力が入ってきゅっと玩具を締め付けてしまう。

「んんんん!!いやっ、ぁ、あ、触んなってば!!やめ、っ」

「あはは。ビクビク反応してるくせに」

人差し指がくるくると円を描きながら陰茎をなぞり、たまに悪戯に先端を掠めると少しずつ射精感が訪れる。

「んっ、やめ、ろってば、っ、ぁ、やぁっ」

「分かった。じゃあ触ってあーげない。玩具も弱にしてあげるー」

「…っ、ぁ、」

「そんな切なそうな声出しちゃってかーわい」

刺激が弱まると、一気に射精感は無くなったが、完全に快感がなくなっているわけではないので体はゆっくりと火照り出す。

「ん、んっ……」

完全に止めてくれれば意識を戻せるのに、中途半端な快感が辛い。体を捩らせて少しでも刺激をなくそうとするも、意識すればするほどもどかしい。

「さっき触り続けてたらきっとスッキリ出来たろうにねー。ばーか」

「ばか、っじゃねぇからっ…」

「うん、知ってる。柚木は賢いもんねー。ただ恥ずかしがり屋な意地っ張りなだけで」

「…っ、ん…ぅっ……」

「そんな意地っ張りな柚木ちゃんには少しだけイタズラしちゃおうかなー」

ニヤッと笑った七彩は、立ち上がると上半身へやってきた。わきわきと指を動かしているのが見えてサァッと顔が青ざめた。

「く、くすぐりはやだ!やだっ……」

「えー?くすぐるなんて言ってないじゃんー?」

「っ、本当にやめて…っ、」

ジタバタと暴れるも、七彩はニヤニヤしながら近付いてきては、服の上から脇の下へ触れた。

「っ!」

「指置いただけでびびりすぎー」

「ふっ、……ふふ、やぁ、ぁはっ……!」

人差し指だけがゆっくりと動き出し、両脇をくすぐってくる。

「ひゃっ……いや!だめだって……ふふっ、だめ、ぁっ、」

「薄手の服だし、人差し指だけでもくすぐったそうだねー」

「ぁはは…っ、くすぐったい…!くすぐったいからやめて…っ」

「どうしよっかなー?」

「ひゃあっ!!」

人差し指がツンツンと突くような動きへ変わり、脇の下から脇腹まで降りていった。

「~~っ、ぅ、ぅぅ……!」

「お、下もすげー反応してんじゃんー。玩具、気持ちい?」

「き、気持ちいいから…!認めるからっ、ゃめて…!お願い、っ」

「はーい、いい子にはご褒美でーす」

脇腹をつついていた指がピトッと両方乳首に当てがわれると、服の上からカリカリと優しく引っ掻かれた。

「っっ!? あっ、ぁっ……ん、んんっ」

「直接乳首いじんのもいいけどさー、人によっては服の上からこうやって優しくカリカリされる方が感じることもあるんだってー」

「や、やだぁ…っ!やぁ、それやだっ!!」

「おーおー、柚木ちゃんは乳首カリカリが弱いんでちゅかー?」

服の上からでも分かるくらいにぷくんと膨らんだ乳首を、一定の強さでゆっくりと引っ掻かれるとゾクゾクとした刺激が走る。

「ゃめっ、お願い、っ、それっ、それ……!やだぁっ、やめて、やめっ、だめっ…!!本当にやだぁぁっっ!!」

「うんうんーやなのー。可愛いー。すげー乳首感じるようになってんじゃん。誰かになんかされたわけ?」
 
そう問いかけられた瞬間、この前の篠田さんの攻めがふと頭をよぎった。

(まさか…あれで敏感になった…とか?)

「……ふぅん。へぇー? 誰に何されたわけ?」

「ひゃぁぁっ、されてないっ、されてなっ…!!本当ダメ……!それやだ!!やだやだやだぁ!!」

「玩具より感じてねー?ほらほら、こちょこちょこちょ」

乳首に指が2本ずつ添えられると、服の上からカリカリと擽られた。

「ぅっ、ぁ、あ…ぁっ……」

「あはー、可愛い。これ気に入った?」

「ちがっ、ぁ、違うっ、…ぅ、…ん、はぁっ」

「こーんなに分かりやすくビクビクしてるのにー?」

しつこいくらいずっと同じ動きなのに、全然体は慣れてくれなくて。痺れるようなくすぐったいような刺激につい本音が漏れそうになる。

(やばい……胸気持ちい……服の上から触られるのってこんなに気持ち良かったっけ…)

「ふふ。かわい。蕩けてきたね」

「…っ、ちが、ぅ……」

「へぇ」

ずっとカリカリと擽られていた乳首が、ピシッと人差し指で弾かれると、それも強い快感になった。

「~~…んんっ、」

何度か指で弾いた後、乳首の周りをくるくるなぞられた後に、またカリカリと擽られるとガチャガチャと激しく拘束具が音を立てた。

(やばい…まじで耐えれない!!)

中に入れられた玩具の刺激を忘れるくらいに気持ち良い乳首への責めに力を振り絞って全力で暴れると、七彩は、にまーっと笑いながらローテーションしながら乳首を引っ掻き続けた。

(やばい…やばい、やばい、やばいやばい!)

「やーば。もう甘い声しか出せなくなってんじゃん。んで?誰に乳首開発されたのー?教えて~?」

「はぁ…っ、ぅ…違う、されてっ、なぃ……まじでやめて…せめて、休憩っ…ひっ、」

「言えないならちゃんと言えるまでずーっとカリカリしてあげる」

「ひゃぁ……!!ぁ、ぁっ、七彩……っ!!」

いつの間にか玩具は止まっており、今は乳首の刺激だけでイキそうになっている自分が居て。必死に逃げるように暴れても、七彩の指はしっかりとついてきては乳首をくすぐってくる。

ゾクゾクした刺激が頭を支配し、下半身もかなり敏感になった頃、ピタリと指が止まった。

「ね、柚木。前よりも乳首感じるようになった理由、自分でも分かってんでしょ?教えて?」

「…っ、別に感じてねーし」

「あはは、そっかそっか。感じてないんだー?」
「…感じてねーよ、ばか」

「分かった。じゃあそんな嘘つき柚木ちゃんにはー、徹底的にお仕置きしてあげる」

「え…」

何処から出したか分からない玩具を見せつけられ、俺は絶句した。


◇ ◆


「ゆるしっ、ぁははははははは!ひゃははははは!!」

突然始まったのは容赦ない激しいくすぐり責めだった。性感を一切感じさせることない責めは、元気だった股間がすぐに萎えていく程に。

「はーい、じゃあ萎えたところでこれを着けまーす」

「…?」

長時間とも思える責めが終わると、先程取り出した玩具を俺自身へ装着していく。

それはかつて俺が後輩の由麗ゆまに着けたものと同じ『貞操帯』。激しいくすぐりで体力を失っていた俺は、全く抵抗することも出来ずに、あっさりとステンレス製の本格的なものが着けられた。

しっかりと鍵をかけられ、外れないことを確認した七彩は取れないようにその鍵を部屋の隅にある篠田さんのオフィステーブルへ置いた。

「じゃあさっき感じないって言った柚木ちゃん。それが本当か試してみようか」

「っ!?」

鍵を置いて戻ってきた七彩は、俺の腹部に腰掛けると、服の上から乳首に触れた。

「や、やめ…っ」

俺が弱々しく叫ぶと同時に、カリカリと乳首を引っ掻かれた。直後感じたのは強い快感と、下半身へ走る違和感。

「ん…っ、だ…ダメ、だめっ」

「感じないんでしょ?それなら問題ないじゃん」

「ひゃぁっ……やだ、やだってば……!!」

くるくると乳首の周りを指でなぞった後、カリカリと乳首全体を引っ掻かれるとビクンと体が跳ねた。そして下半身の違和感が痛みに変化していく。

「い、いたいっ……痛、っやだ、」

乳首を刺激される度に大きくなろうとする股間を阻む貞操帯。それが痛みを生み出していく。バタバタと足をバタつかせても、七彩はゆっくりと爪で優しく乳首を愛撫し続けた。

「ぃ、やっ……七彩っ、……七彩、」
「なーに?」

「指…!ゃめてっ……お願い、っ」

「指が嫌なら口でしてあげよっか」

「え…?」

七彩はグイッと俺のシャツを捲ると、そのまま覆い被さって乳首へキスをした。

「っ」

片方の乳首を咥えられ、舌先で擽られ、もう片方は摘まれてクリクリと捏ね回された。

「んん…っ」

成長しようとする股間が痛いはずなのに、それすらも快感に変わっていった。

かじっと乳首を甘噛みされたり、舌先で転がされたり、吸われたりと終始気持ち良い刺激に体が反応した。

「ん…やっぱり指で触る時は服の上からの方が良さそうだね」

直接摘まれていた乳首にもう一度服が被せられると、人差し指と中指でカリカリとくすぐられた。

「っんん……ゆる、してっ…七彩…!俺それっ……」

「じゃあ一つずつ質問していくからちゃんと答えてね?」

「ん、ぅんっ」

「乳首、感じてるよね?」
「……っ」

「ね?」

指が動き出すと、耐えきれずにコクコクと頷いた。

「ん。じゃあ違う質問ね。誰かに乳首触られた?」
「…この前、篠田さんに乳首、に電気流されて…っ、」

「え? あ、なんだー篠田さんが手伝いで触れただけなんだ。それなら良かった。じゃあ次の質問ね。乳首どうやってされるのが一番好き?」

「……ふ、服の上から……引っ掻かれるのが、一番やばい……」

「はーい、いい子でした」

パッと指が離れると、捲っていた服が綺麗に正された。

「…」

やっと終わったと安堵した瞬間、両方の乳首に一番弱い刺激が走る。

「ぇ…っ?」

「ってことはやっぱりさっきの嘘が証明されたのでお仕置きは徹底的に行いまーす」

「はぁ…?し、篠田さんの玩具は…!早く、試さない、とっ」

「うん。篠田さんと話し合って、柚木のこといじめてからでいいって言われてるから平気ー」

「っひぁ、…~~ッッ!!」

人差し指で両乳首を引っ掻かれるとビクンと大きく腰が跳ね上がった。

「あはは、可愛い。これよっぽど気に入ったんだ?」

耳元で問いかけられると、最初は首を横へ振って否定するも、ゆっくりと焦らすように同じことを繰り返されている内に次第に理性が溶かされていった。

(気持ちい…っ)

人差し指だけでただ撫でられているだけなのに。

「…ふふ、可愛いー…柚木、気持ちい?もっとしてほしい?」

耳元で囁く甘い問い掛けに、俺はコクンと頷いた。

「…あーやば、いいよ。指は一本だけがいい?こうやって二本?それとも全部でくすぐってほしい?」

「ん、んっ……知らなっ…ぃ…っ、勝手に触って…っ」

「そっかそっかーちゃんと言えないならこちょこちょしようかー」

「ひゃはっ!?うそうそなんでっ、ぁっはははは、やぁ!!やめっ……」

乳首から離れていってしまった指が服の中へ入り込み、両脇をくすぐると、背中がのけ反り七彩に向かって胸を突き出す状態になった。

「そんなに乳首突き出してきてさー、可愛い。けどちゃんと言わないとしてあげなーい」

「ゆ、ゆびっ、ひゃはっ、人差し指、でっ触って…っ、くださいっ…」

「はーいいい子いい子。ちゃんと言えばしてあげるのにー。それよりもう痛いって言わなくなったけど下は痛くねーの?」

「……き、気持ち良くなって、きた……」

「わぁ」

「引いてんじゃねーよ…っ、けど、イケねーのは辛いから、お願い……取って……」

「うん、いいよ」

俺が素直になればなるほど、七彩はすぐに行動を示してくれて。貞操帯が外れた股間は、少し胸を愛撫されるとすぐに大きさと硬さを取り戻した。

「うわ、もうこんな時間か。そろそろ篠田さんに怒られちゃいそうだし…」

七彩はカチャカチャと手足の拘束を外すと、仰向けで寝転んだままの俺の足の間に体を入れた。

「じゃあ俺は玩具で柚木のこといじめてあげるから、気持ち良かった触り方で自分で胸触ってて」

「はぁ…? や、やだよそんなの…」

「まぁ嫌ならいいけど。俺は報告のためにこっち弄るねー」

すると、久しぶりに動き出した中の玩具。出来上がっている今の体は、その刺激はかなり強く感じられた。

「んぅぅ…っ、はぁ、」

強度がどんどん上がり、今にも飛びそうな程に目の前がチカチカしてきた頃、俺は無意識に服の上から自分の乳首を刺激した。

七彩がしてくれたように服の上から人差し指だけでカリカリと乳首を引っ掻いてみると、蕩けそうになる程気持ち良くて。

(あ…やば、イキそっ)

欲求が高まるごとに指でくすぐるスピードも早くなり、七彩はグイグイと玩具をより良いところに動かしてくるので我慢なんて出来なかった。

「いっ、く……七彩…イク…っ」
「うん、いいよー」
「ま、前も触って…お願いっ」
「はいはい、いいよ。盛大にイケよ」

その声を合図に、俺は体をのけ反らせた。


◇ ◆


「あ、ちゃんと前立腺に当たってくれたんですねー!良かったです」

俺の体調が落ち着いた後、篠田さんを呼び戻して玩具の報告をした。

とはいえ今回一番気持ち良かったのは正直乳首だったので、簡単なまとめになってしまったのだが、七彩が上手いこと報告してくれたのであっさりと解放された。

七彩と二人で揃って部屋を出て、お互い何も発することなく自室の方向へ足を進めた。

(……やばい、なんか胸がじんじんする)

たくさん触ったはずなのに、また触って欲しいというかなんというか。

悶々とした気持ちのまま自室へ到着すると、七彩は「お疲れ~」と言って去ろうとしたので、咄嗟に手を掴んでしまった。

「……ん、どした?」

何て言っていいか分からないから言葉が出せないが、このまま帰って欲しくない。

ぎゅうっと掴んだ手に力を込めると、クスッと悪戯っぽく笑う七彩と目が合った。

「何?もうちょっと一緒に居たいの?」
「…」

その言葉に、一度だけ小さく頷いた。

end.
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