篠田のお仕事

まこ@お休み中

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06 亜蘭と耳責めと脳イキ

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拘束/目隠し/耳責め/ASMR/脳イキ/亜蘭

◇ ◆

「へぇ、珍しい拘束っすね~」

そう言いながらも余裕そうにヘラヘラしているのは、今回協力してくれる亜蘭あらんくん。

元々別の組織に所属していたようだが、いろいろとあってIrisに来た男の子で、他にいる人達よりも所属している歴は短い。

しかし誰とでも仲良くなれる性格だからか、組織のメンバーにとても馴染んでいる。

一番後から入ってきた僕や未南さんにも気さくに話しかけてくれて、今や気軽に話せる友人のような存在。そんな彼がここへきたのは桜花さんが関係しており、そのためか亜蘭くんはかなり桜花さんに懐いていた。それはもう恋しているかのように。

そんな亜蘭くんを全裸で縛り付けたのだが、今回は今までと少し違った拘束方法。

右手首と右足首を一つのベルトで括り付け、左側も同様。そのままベッドに仰向けで転ばせた。

この状態のままなら足を閉じて股間は隠せるし、羞恥プレイとしては少し物足りないだろうが、今日徹底的に責めるのは耳。

なのでとにかく耳へ手が届かないようにしたかったのだ。

「さて、今回は耳責めに特化したものを依頼されててね。イヤホン付けますね」

「へーい」

少しだけ耳にかかった明るめの茶髪を掻き分け、両耳にイヤホンを装着した。

「耳責めってASMRとか?」

「うん。とりあえず試してみるね」

「うおっ」

少しでも敏感な状態を作るためにアイマスクをつけて、イヤホン型の玩具を起動させた。

まずは彼も言っていた通り、ASMRとして有効な耳舐めの音を流してみた。

「…っん」

小さな声が漏れたと同時にモゾモゾと体が動き出した。少しだけ音量を上げてみると、案外効いているのか、早くも股間が反応し始める。

(亜蘭くんはこういうの弱いんだ)

新たな発見に喜びながら、暫く耳舐めを堪能してもらった。

「…っぅ………んん」

イヤホンを取ろうとしているのか、シーツに耳を擦り付けている様だが、そんな簡単に取れるはずもない。

頬を赤らめながらもじもじ動く姿を堪能した後、耳舐めから耳掃除をする音へ変更すると。

「っひ……ぅ、……~~っぅ、」

分かりやすい反応を示しながら暴れ出して転がろうとしたので、動けない様に近くへ腰掛けて仰向けの状態を維持させた。

「~~っ」

鳥肌を立たせて熱い吐息を溢す亜蘭くんを見下ろしながら、ASMRと同時進行でもう一つの仕掛けを起動させた。

「ひっ!?」

イヤホン型の玩具からは、小さな羽根が出てくる仕組みになっており、音と共に本当にふわふわと耳の中を擽ってみた。

「ぅあぁっ……あ、やだっ……篠田さん、俺これやだ!」

ふわふわと両耳を擽る羽根と、サワサワと奏でる音。少しミスマッチな部分はあるかもしれないが、亜蘭くんは激しく悶えてくれた。

「んっ、くすぐっ……ぅぅ…耳、やめて……っ」

体を盛大に悶えさせてシーツに耳を押し付けて玩具を取ろうとしたので、お仕置きとして羽根の動きを激しくすると背中がガクンとのけ反った。

「やばっ、ぃ、やばい…待っ…て、下さっ……これ、本当にやめて下さいっ、ふぁぁ…!篠田さんっ、…」

「耳弱いだね。可愛い」

ASMRの音が大きくて聞こえてはいないようだが、亜蘭くんはビクビクと終始体をびくつかせていた。

「聞こえてないと思うけどね、今回依頼されたのは脳イキ出来る玩具なんだ。しっかりと感度も高めた後に、最後面白い仕掛け見せてあげる」

優しく肌を撫でてみると、それだけで大袈裟に反応するくらいに体が出来上がってきた。

激しく暴れることの出来ないように体を押さえつけながら、ASMRの種類を変えてみたり、羽根で中を擽る動きから、耳に息を吹きかけれた時と感覚と同じになるように空気を送る刺激に変化させた。

「ひっ……ぁ、ぁ、あぅぅ……っ」

その刺激のまま数分放置した後、最後の仕掛けを送った。人形と同様、イヤホンと連携している端末に文字を打つとイヤホンからその言葉が聞こえるというもの。

『亜蘭くん』とだけ文字を打ってみると、「ひゃっ…」と小さな声が返ってきた。

「せ、センパイ…?何、え?っ、……ぅ、」

「亜蘭くん。今桜花さんの声聞こえたでしょ。僕が文字を打つと、イヤホンからそのまま聞こえるんだよ」

音声データを登録し、人形と全く同じ機能をイヤホンに搭載したのだ。

なので今、亜蘭くんのイヤホンからは桜花さんの声が聞こえているという状況。

『可愛い』『ここすごく反応してるね』『イキたい?』などなど。適度に言葉責めに使えそうな文字を打ちまくると、イヤホンからその声が送られて亜蘭くんはかなり可愛く乱れてくれた。

「ぃ、っ…ぅぅぅ……センパ、っ…ん、ん……はぁ、やめ…っ」

『先っぽからすごい出てるよ』と打った後に先端を突いてみると、可愛い反応が返ってきた。

(へぇ、可愛い~桜花さんの声を日頃分析してて良かったぁ)

そのまま軽く刺激を与えながらひたすら言葉責めを続けると、次第に亜蘭くんの抵抗が弱まっていき、完全に快感に身を委ねているような状態に見えた。

『亜蘭くん。イこうか』と最後に桜花さんの声で語りかけると、亜蘭くんはコクコクと小さく頷いて静かに痙攣した。


◇ ◆


「いやぁ、まさか亜蘭くんが脳イキ出来るなんて」
「してねーよバカ!!」

「めちゃくちゃ可愛かったよ~。先輩ぃ…って言いながらビクビクしててさ」

「…っ、るっせーな……」

「それより、ここからは真面目なお話しですが、如何でした?お客様と打ち合わせしたいので、実際に体験した亜蘭くんに感想を聞きたくて」

本音を聞き出すために少し真面目な表情に変えてパソコンを操作しながら問いかけると、最後はモゴモゴしていた亜蘭くんが少しずつ話してくれた。

「……気持ち良かった」

「うん」

「俺は耳掃除されてる時の音がやばくて、そっからどんどん…変な気持ちになって。そっからのセンパイの声だったから」

「うん」

「……お客さんも喜んでくれると思う。相手がどんな感じで使うか分かんないけど、人によっては完全に拘束して全く刺激ない状態で耳だけ責めてもゾクゾクするかもな。──んじゃ、またな!!」

「はい、ありがとう。これお礼です」

亜蘭くんの手の平にチロルチョコを乗せた。

それを見て一瞬顔が引き攣っていたが、とにかくこの場から離れたかったのか、亜蘭くんは握り締めて勢いよく出て行った。

end.
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