篠田のお仕事

まこ@お休み中

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03 千隼と桃瀬人形とくすぐり責め

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拘束/羞恥/くすぐり/桃瀬人形/放置/☆小スカ/千隼

◇ ◆

「……」

今回協力してくれるのは、渚くんと同い年の男の子、千隼ちはやくん。かつてはエリートと呼ばれる程にIrisの中では優秀だったが、そう呼ぶことで彼にプレッシャーをかけてしまうと知った組織のみんなは、そう呼ぶことをやめたらしい。

そう呼ばれていた頃の彼は誰にも心を許すことなく、いつも気を張っていてかなり大人びな印象だったというが、今は楽しそうに笑顔を見せたりして年相応の可愛らしい男の子そのものだ。適度な息抜きを覚えたからか以前よりも仕事の成績も良く、エリートだった頃の実力は健在らしい。

そんな千隼くんを検品作業部屋に連れて行き、いつも通り四肢をベッドの枠に括り付けた。

今日は全身をとある玩具でいじめるので、柚木さん同様に全裸になってもらったので、恥ずかしい部分を隠せずに既に顔が真っ赤に染まっている。

(いつもお風呂で見てるのに、こういうのは恥ずかしいだ。可愛い~)

耳まで真っ赤になってぷるぷる震えている姿が可愛くてクスクスと笑いながら近付くと「どんな物を作ったんですか…?」と訊ねてきた。

「今日はね。人形を作ってみたんだ。前にも何度か作ったことがあるんだけど、小さ過ぎるって意見もあってね。──これなんだけど」

今までは虫眼鏡を使わないと見えなかったが、今回の人形はしっかりと表情が分かるくらいの大きさにした。

「!」

人形のモデルは、千隼くんが想いを寄せている桃瀬ももせさんという男性。Irisとは友好関係にある別の組織に所属している人で、僕たちと同じように素晴らしい物を作り出す人でもある。まぁ性格は少し難があり、負けず嫌いで勝気な所があるちょこっとだけ──生意気な人だ。その人形を見た瞬間に、何故か更に真っ赤になり、やだやだと体を捩り始めた。

「人形もすごく需要があってさ。今回はとりあえず桃瀬さんの顔にしたけど、提供するのはお客様が希望する顔だから安心してね。この人形はあくまで動作の確認したいだけだから。終わったらあげるよ」

桃瀬さんモデルの人形を2つ千隼くんの体に乗せると、気になるのか顔をそれに向けている。

「これはね、専用の端末で動きを操作することが出来るんだ。例えば、『ジャンプ』って打ち込んだら──」

ぴょんぴょんと千隼くんのお腹辺りで飛び跳ねる桃瀬さん人形①。

「動きはもちろん、喋ることも出来るんだ。まぁ声は僕が知ってる人じゃないと無理だから、お客様から音声のデータを貰わないといけないんだけど。桃瀬さんの声はよく知ってるから、多分千隼くんが聞いても彼だって思うくらい似てると思うよ」

試しに『千隼くん、こんばんは』と入力してみると、ぴょんぴょん飛び跳ねている桃瀬さん①が同じ言葉を発した。

「す、すごい……っ」

嬉しそうにキラキラと目を輝かせている姿は可愛いが、今日は細かい動作を確認したいので、専用の端末に次々と行動を打ち込んでいった。

①はまず、千隼くんの耳元へいってもらい、少し甘めな言葉を囁いてもらい、②は万歳して大きく開いた脇を擽ってもらうことにした。

(確か千隼くんは脇が一番弱かったみたいだし~)

ついついニヤケそうになる口元を制しながら、端末へ打ち込むと、二つの人形はそれぞれ走り出した。

「え…っ?」

①が耳元にしゃがみ込み、『千隼くん、可愛い』と囁くと、それだけでめちゃくちゃいい反応を示してくれた。

本当は『好きだよ』と言わせようとしたが、流石にそういうのは本人が直接言う方がいいだろう。

「ひゃっ!? あはっ、あはははは!!やめて!やめっ、くすぐったいぃっ」

②が笑顔でくすぐり出すと、千隼くんは激しく暴れながら笑い出した。

人間の手そっくりに作った桃瀬②は、脇の窪みに両指を立ててこちょこちょとくすぐり、耳元ではずっと何かを囁かせた。

ふーっと息を吐く動作も加えたので、ビクッと跳ねて耳を隠そうとしているが見えた。

「ひゃあっ、あはぁっ!あっ、あはははっ、やはははは!」

眉を下げて困ったようにぶんぶんと首を振りながら笑う千隼くんの顔は相当可愛らしい。

二つだけだと思って油断している千隼くんのために、桃瀬③~⑥を取り出し、それぞれに配置した。

③はまだ萎えている小さな性器に、そして④、⑤は足の裏、そして⑥はお臍。

「!? なっ、何個、あんのっ、うそ…ひゃはははははははは!!やぁっ!やめっ…あ、!んぅぅっ」

「千隼くん。足の裏丸めちゃだーめ。これ嵌めようか」

足の裏がピンと張るように取り付けたのは、小さな板。ギロ◯ンのように足首を固定し、指全てを軽く開くように板に固定すると、サァッと顔が青ざめてやめろよ!!と千隼くんらしくない声が飛んできた。

足を丸めることも出来ず、土踏まずを晒した足の裏に桃瀬④⑤をくっつけると、カリカリと指で引っ掻くようにくすぐりだした。

「っっ!? いぎゃあああああああああ!!」

「もしかしてちゃんと固定して足の裏くすぐられたのは初めてかな?どう?」

脇が弱点と聞いていたので、足がここまで効くとは思わなかった。指の間も全て余すことなくくすぐるように設定して痴態を見下ろすと、僕に向けたことのない鋭い眼差しを向けてきた。

「やっっ、めろクソが!!っ、あ、はははははははは!!いやっ、ぁ、ぁ!ばか、っ、ふ……ひゃぁ!」

(へぇ。千隼くんも前はちょこっと口が悪いって聞いてたけど、これが本性なのかな)

足の裏だけではなく、お臍も脇も、耳も、そして一番気持ち良い性器も。たくさんの刺激にパニックになっているのか、激しく拘束具を鳴らしながら怒鳴り散らす千隼くんは今まで見たことがない。

「やめろクソがーとか言いながら、ここ反応してるくせに。何処に感じてるの?桃瀬さんに攻められたらやっぱり感じちゃう?」

③はネチネチと先端を攻め立てており、気付くと立派に起立している千隼くんのモノ。ツン、と指で弾いてみると、ビクンと腰が跳ねた。

「ひゃうっ!?」

「ふふ。男の子は先っぽが気持ち良いもんね。いっぱいいじめてもらってね」

端末を操作して亀頭部分だけをくすぐる動きへ変え、あとは暫く放置することに決めた。

「いゃあ!ぁっ、あはははは!ぁっ、やめれ、やめれぇぇっっ」

激しく笑いながらも、何処か色っぽい声を出している辺り、先っぽの刺激も効いているんだろう。

あまり反応を示していなさそうな⑥の動きも少し変え、臍の穴へローションを垂らした後もう一度人形を入れ、奥を優しくほじくるような動きにさせた。

あまり深く触ると気持ち悪くなったりする様なので様子を見ながらゆっくりと調整するも、くすぐりが強烈すぎてひたすらビクビクしながら笑い転げている。

「ぃはははは!しつこっ、い、んだよっ、もういいだろ!!篠田さっ、ねぇぇ!!ねぇ、もぉ無理だってぇぇっ!!ひゃはははは!」

(ふむふむ。慣れそうになったら少し強弱つける様にしてるのも効いてるみたいだし、次のお客様への連絡しようかな~)

叫び続ける千隼くんを放置し、暫くパソコンを叩いていると、突然声色が変わり始めた。

「しのっ、ださぁぁん!やだぁ!お願い!解いてぇぇぇぇっ」

泣き声が混ざった様な切羽詰まった声に違和感を覚えてすぐに傍に行くと、ポロポロと泣きながら必死に何かを訴えている。

「ひっ、ふははっ!ぁ!ひゃあ!漏れっ、ちゃ、うっ!やめっ、とめれぇぇっ、人形、止めっトイレ、行きたっ」

顔を真っ赤にしながら叫ぶ姿は、ゾクッとさせてくれた。

「そうなんだ。ちゃんと綺麗に消毒してあげるからさ、大好きな桃瀬さんに向かって出したら?」

腹部に触れ、尿意を感じる部分をゆっくりと圧迫すると、ガクガクと足が震え出し、カチカチと歯が重なる音が聞こえる。

「やっ、だ、絶対それだけは……っ、せめて…人形退けろよ…っ」

健気というかなんというか。人形なんだからかけたらいいのに、と思いつつも本気で嫌がることをして嫌われたくもないので端末を操作して人形は非難させた。

「っ……」

もう少しだけいじめてみようかなと目を向けると、ぐっしょりと水溜りを作るシーツ。人形を別の場所へ避難させた瞬間すぐに出したんだろう。もう全て出し終えているみたいで、股間はピクピクと震え、表情はかなり恍惚で色気のあるものになっていた。


◇ ◆


「本当にすみませんでした……」

放心状態だった千隼くんの拘束を外し、全て綺麗にしていると正気に戻って土下座された。

「なんで謝るの?千隼くんは何も悪くないよ。僕もごめんね、やりすぎちゃった」

「性能を見ている最中だったし…本当にすみません」

頭を下げる千隼くんを撫でてやると、ゆっくりと顔を上げて不安そうな表情を浮かべていた。

「千隼くんのおかげで完全に商品化出来そうだよ。ありがとう。何が一番良かった?改善した方がいい点とか──」

「……顔が、凄く桃瀬に似てて、良かった。その人形を購入する人も、好きな人を思って使うだろうし、幸せな気持ちになれると思う」

「…」

完全に恋する乙女の様な表情になった千隼くんは、綺麗に箱に包んだ桃瀬人形を抱き締めながらそう呟いた。

(性能よりも何よりも、"好きな人"が一番の効果があるんだろうな)

少しきゅんとしながらも、手伝ってくれたお礼にコンビニ菓子をプレゼントした。

end.
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