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本編
08
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遊+湊×双葉 (双葉視点)
擽り/3P/フェラ/バック/本番有
◇ ◆
今日はとても憂鬱だ。何故ならベテラン男優二人から攻めを受ける撮影が控えているからだ。しかもマニアックな擽りプレイを含む3P。
マネージャーに送ってもらう車の中でも気持ちが上がる事はなく、俺はずっと不安を抱えたまま現場へ到着した。
「双葉~可愛く鳴いておいで」
「…」
キラキラと笑いかけてくるマネージャーにイラッとしつつも、まずは湊と深沢の楽屋へ挨拶に行く事にした。
「失礼します、音海です」
湊の楽屋をノックすると、すぐに"は~いどうぞ~"と癒しの声が聞こえて来た。
「双葉くん今日は宜しくね」
いつもの爽やかで優しい笑顔。顔を見ただけで高鳴る胸に恥ずかしく思いながら、ペコリと頭を下げた。
「宜しくお願いします。あの…手加減してほしい…」
キュッと湊の服を持って上目遣いで頼んでみた。流石に苦手な攻めに対応出来る程強くはないので、ダメ元だがわざとらしく可愛くお願いをした。
「…可愛い。分かった、優しくするから安心して?」
その言葉が嘘か本当かは分からないが、一先ず安堵してちゅっと頬は口付けた。
「…じゃあ深沢さんの所に挨拶行って来る」
「うん、また後でね」
◇ ◆
二人への挨拶を終え、時間になったので現場へと向かった。今回の設定は同僚として三人で宅飲みをしていたら変な雰囲気になって…というまあ適当なモノ。
今までの湊とのシリーズは続いているので俺と湊は社会人カップルで同僚設定。そしてその関係性を知っている深沢と、三人での絡みになる。
自宅設定なので拘束具とかもなく、体で拘束する形となるらしい。台本通りに行くと俺は深沢に腕を固定され、湊が覆い被さる形で攻めてくるらしい。
「宜しくお願いしまーす」
三人が現場入りし、いざ撮影が始まった。この前会ったばかりとは言えこの業界で人気を誇る二人の本番の時の色気は半端ないものだった。
「この前の仕事は成功して良かったな、お疲れ」
「そうだねぇ。これからは少し落ち着きそうで安心。一先ず成功を祝してかんぱーい!」
なんて会社員のような会話をしながら三人でお酒を開けていく。もちろん飲んでいるものにアルコールは入っていないが、皆が皆アルコールを飲んだ時の様なテンションで挑む。
「ん…」
そして俺が眠たそうに湊へ寄りかかり、物語は進んでいく。
「眠そうだね。少し寝る?」
「うん…残業続きで少し疲れてるみたいだから、少し寝かせてもらうね」
ウトウトした演技をして寝そべると、俺はスヤスヤと寝息を立てた。
「お休み」
そう言って俺が寝ている所を見て、湊と深沢が欲情して悪戯をしていく、という設定。
二人は特に話す事はなく、お互いアイコンタクトで何か分かりあった演技を交わすと、俺を大の字で床へ寝かせた。そして下着まで全て脱がすと、動けないように俺の腕の上に深沢が足を置いて固定し、湊が俺の太腿辺りへ跨った。
これだけで冷や汗が出てくるが、眠ったフリは続行した。
「双葉くん可愛い…」
湊がフニフニと俺の唇を触り、少しずつ二人の動きが出てきた所で俺が身動ぎをし、薄らと瞼を開いた所で行為に入っていく流れ。
「は?…二人とも何してんの?」
「あまりにも双葉くんが可愛いからさ」
クスッと見下ろす湊は唇に置いていた手を滑らせて優しく耳をなぞり出す。それだけでピクリと反応を見えた俺はフイと羞恥を紛らわせるためにそっぽを向く演技をした。
「お酒飲んだから?…少し体が熱いね」
「んん…っ」
人差し指が俺の耳の穴へ侵入すると、演技ではなく本気でビクッと体が跳ねた。
「今日は双葉くんの恥ずかしい姿、遊くんも見たいって言うからさ。…たっぷり見せてあげてよ」
「いつもコイツがお前の事自慢してくるからさ、俺も双葉の可愛い所見たくなったんだよね」
ニヤリと微笑む二人に見下ろされると、ゾクリと背筋に寒気が走る。
「あ…っや、やめ…て、」
まだ何もされていないのに異様に恐怖が湧き上がり、ジタバタと体を捩らせて抵抗を試みる。
「暴れても疲れるだけだと思うけど」
ツツ、と深沢の人差し指が二の腕を滑ると、わざとらしく腋へ近付けてきた。苦手な攻撃がくると理解し、俺はぎゅっと目を瞑った。
「…んん、」
クルクルと腋で動く指は何度されても慣れない。ピクピクと体を震わせながら声が漏れない様にしていると、湊も俺の肌へ指を滑らせた。
「…っ、」
いやいやと首を振って湊に訴えかけたが、止まってくれない指は胸の真横辺りに指を配置され、親指でクリクリと優しく刺激してきた。
「ひ…ッ!?やっ、待って…!それ…っ」
ビクッと激しく体が跳ねて本気で抵抗すると、クスクスと二人が笑う声がした。
「この前ね、遊くんが見つけた双葉くんの弱い触り方。どう?効く?」
体重をかけて動きを完全に封じた湊は、俺の耳元へ唇を寄せると、音声に入らないようにそう囁いた。
「あ、ぅぅ、くぅ…っ、」
クリクリと押すような刺激は耐えることが出来ず、俺はビクンと背を反らした。
「可愛い…くすぐったいね、辛いね」
「やめッッ…んはっ、ぁっ!やば…っちょ、無理っ、無理っこれ、無理ぃっ」
「顔真っ赤だな、双葉。そんなにくすぐったい?…んじゃもっと乱れろよ」
深沢も指の動きを変えて腋の窪みを突いてくると、体が勝手に跳ねて制御出来ない程になった。
「あァァッ!!やめ…むっ無理無理!!」
「すげー力。でも残念だけど腕閉じれないねー」
「ひ、はっ…あっ、あはぁっっやだっ、待って…!やめてっ無理、無理だよっひゃははは!!!!」
本気で制止を求めるが撮影は止まらないし、二人の動きも止まらない。
「ぅぁぁッッ、だめ…!まっ、本当…!!だめ、だめぇ、ひはぁ、ははぁっっ」
「間抜けな顔」
「う、るさ…っ見んな…!!」
深沢にからかわれると一気に顔の温度が上がり、それを紛らわせるために睨みつけた。
「…じゃあ次は可愛い顔見せてもらおっか?」
俺が睨むと更にニヤリと微笑み、途端に指の動きを変化させた。ゆっくりと人差し指で触れるか触れないかという強さでなぞり出すと、ゾワッと鳥肌が立った。
その指の動きを見た湊も同じように動きを変え、一気に擽ったい刺激から快感へスイッチしてしまう。
「ぅぁ…!ぁぁぁぁぁ…っっ」
湊と出会うまで気付かなかったが、俺はゾワゾワするようなソフトタッチの刺激に弱いらしい。この前会った時にも深沢にバレたので、二人とも優しく擽ったり、なぞったりと快感のスイッチを押していく。
「ぁ…ははっ、やぁぁ…ァッ、んん…!二人とも待っ、」
ピクピクと体を反応させ、制止を求めるが二人に押さえられると全く身動きが出来ないため、ただ恥ずかしい程に自分の口から甘い声が漏れた。
「…双葉くん、こちょこちょ」
「ひゃっ!?やだやだやだ!」
耳元で囁かれるとまた体が反応し、出来る限りの力で抜け出そうと試みる。
「可愛い。くすぐったい?」
「ぁ…!んんっ」
「こちょこちょ」
「やぁぁ…言われたらくすぐったくなるから…っだめ…っ」
「言われたらそう思っちゃうの?…じゃあ、気持ち良い?この触り方。逃げれない状況で追い詰めたら随分可愛くなるよね」
「あ…っや、だ…」
クスクスと笑う湊は欲情した眼差しを向けてきて、俺の気持ちも高まっていく。ドキドキと胸が熱くなると、感度と上がってしまう気がしてフイとそっぽ向いた。
「こーら、ちゃんと俺を見て」
それを許してくれない湊は俺の頬に優しく触れると自分を方を向かせた。目が合うだけで媚薬でも与えられたかのように敏感になる自分に戸惑った。
「可愛い。気持ち良い?こうやって触るとトロトロに感じちゃうもんね」
「~~ッッ」
キュッと目を瞑り言葉を受け流そうとするも、二人の指は止まらずにゆっくりと擽られて体はどんどんと熱くなっていく。
「どう?今どんな感覚?気持ち良さそうだけど」
「き、もちよく…っなんか、ない…いっ」
「認めるの恥ずかしいの?」
コショコショと動く指は上半身を這い回り、その度にビクビクと反応してしまう。自分でも擽ったさよりも気持ち良さが強くなってるのは分かっているが、認める事が何故か堪らなく恥ずかしく思えた。
「…ここは素直に反応してるんだから、ちゃんと認めたら?可哀想だよ、この子が」
「あ…っ」
湊の指が下へと下がると、先走りで濡れている自身に触れた。
「うわ、本当だ。びっしゃびしゃだな。感じまくってるくせに嘘つくなよ」
「ちが…っ違う、感じてなんか…っ」
耳まで真っ赤に染め上げた俺はフルフルと首を横へ振った。半分演技の半分本気。普通に恥ずかしい。
「双葉くん」
「ん…っ」
湊にちゅっと軽くキスをされるとそれだけで胸が熱くなり、舌を入れられると夢中になって絡めた。
暫くして唇が離れると物足りなくてもう一度ねだる様に唇を尖らせて湊を見ると、深沢の指が俺の口元へ触れた。
「口寂しい?俺が居んのに二人の世界入んなよ」
「ん…っ」
指はゆっくりの俺の口内へ侵入し、探る様に動かされた。舌をフニフニと摘まれて粘膜を優しくなぞられ、最後に上顎に触れられると、ビクッと跳ねた。
「ここ好き?」
「んっ…んぅ、んん…」
ゆっくりと擽るような指の動きは堪らなく気持ち良くて、コクコクと素直に頷くと優しく微笑みを向けてくれた。
「んぅ…気持ち良い…っ」
俺が完全にその刺激に夢中になっていると、湊がむすっとした表情で深沢を睨んでいた。
「…もう離してよ遊くん」
「あからさまに妬くなよ」
ポソっと二人だけの会話が交わされると、本当に湊は不機嫌になっていたため、可愛くて胸がキュンとした。
「湊ぉ…っ」
機嫌を取るためにも、深沢の指が口から抜けてすぐに甘えた声で名前を呼ぶと嬉しそうにこちらを見てくれた。
「…双葉くん。俺以外で感じたからお仕置きね?」
そう呟くと、湊の指は俺の股間へ伸び、先端をコショコショとくすぐられた。
「んん!?…っァッ、やぁ…!ちょっ」
「ほら、ここも擽ってあげる」
「それ…っやだっ、!!やめっ、」
「お、効いてる効いてる」
「…っ待って、湊、なんか…!やばい…待って、待って」
「先っぽ気持ち良い?」
擽る動きが変化して尿道口をカリカリと優しく引っ掻く刺激になると、俺は背中をのけ反らせた。
「----ッッ、んァッ!!イキ、たいっ、イキたい!」
「お仕置きって言ったよね?イカせてあげないよ」
「あっ、でもそれッ、イクっ、イク、イッちゃう!!」
「双葉くんはこれが弱い?」
カリカリと相変わらず尿道口を引っ掻かれるとピリッとした感覚が襲い、絶頂に備えて目を固く閉じた。
「はーいイケませーん」
クスッと湊の笑う声が聞こえると指は離れていき、中途半端な熱だけが残った。
「あ、…っあ、やだっ」
「お仕置きって言ったでしょ?…俺以外で感じて可愛くなっちゃう子は、たーっぷりいじめて分からせてあげる」
「…ッ」
ギリッと歯を食い縛って睨み付けるとクスクス笑いながら裏筋に指を這わせてきた。
「ぅあっ!さわ、んないで…っ」
イカせてもらえないのに中途半端に触られるともどかしくて仕方ない。体を捩らせて暴れると楽しそうにイケない程度の刺激を与えてくる湊。
「~~ッッ!!!イキたいっ、イキ、たいっ」
「イケなくて辛いなー双葉ァ」
「っ!?ちょ、待って…」
湊への刺激だけに集中していると、深沢が胸に手を伸ばし摘むように刺激してきた。
「んんんッッ両方っ、触っちゃダメぇ…!!」
「何ー?その可愛い言い方。誘ってんのかよ」
「ちがっ…あっ、あぁっ!」
「ねぇ双葉くん、可愛くおねだりしてくれたらイカせてあげてもいいけど?」
二人からの責めに頭が痛くなる。湊の甘い言葉に惹かれるも、おねだりするのは恥ずかしい。
中々言えずに居ると湊の指は少し下へ移動した。
「ちゃんとおねだり出来ない子はー…こっちもいじめちゃいます」
「ひぁ…っ!」
膝裏を掴まれて大きく足を開かされると、恥ずかしい箇所を晒すことになり一気に羞恥が襲う。
「うわっ、見んな…!見ちゃだめ…っ」
「綺麗だね、双葉くん。期待してるのかな?…可愛くヒクヒクしてるよ?」
「~~ッッ!!!!」
「あれ、こっちはまた大きくなった?恥ずかしい所見られて興奮してるんだね」
「…う、るさい…っ言わないで…!!」
じっと見つめてくるだけで動きを見せない湊を怒鳴りつけるとクスクスと笑われた。
「はいはい、恥ずかしいね。ごめんごめん」
膝裏を支えていた手を離すと、ローションを手に取り先程指摘された蕾へと挿入された。
「んん…っ」
深沢も未だに胸を触ってくれているのと、感度が上がった状態なので指を受け入れるのは簡単だった。
「んはぁ…っぁ」
指が進んでくるだけで感じる体に困惑していると、胸を弄っていた深沢の指が胸の横へ移動し、指先でグリグリと少し強めに刺激してきた。
「んんッッ!?ひゃぁぁぁ!!」
「お前ここ弱いよな」
「ふかっ、やめっ!!そこ触っちゃダメ!!」
「双葉くん、こっちで感じなよ」
「そんなっこと、言われても…!!ひゃぁぁッ、やめっ、んはははは!ダメダメダメ!!!深沢っ、やばいそこいやだァァ!!」
「……」
俺が深沢にしか気がいっていないから怒ったのか、湊は指を進めるスピードを早め、的確に前立腺を突いてきた。
「----ッうぁぁっっ!!」
「…双葉くんは俺だけで感じてればいいんだよ」
二人の強すぎる刺激に頭が真っ白になりながら、演技ではなく本気で喘ぐと、その場はあり得ない程盛り上がった。
「みなッ…と、みなとぉっ、やぁっ強いっ、湊…!」
「…やば。可愛い、我慢出来ないや双葉くん」
湊がそう言うと、湊と深沢がアイコンタクトで何かを伝え合うと、俺の腕はやっと解放された。
「双葉、四つん這いなって」
湊がゴムを装着している間に、深沢は俺を四つん這いにして俺の体を支えてくれた。
「双葉くん、入れるね。その間遊くんの事気持ち良くしてあげてよ」
グッと湊の自身が後ろから挿入されると、深沢は自分のモノを俺に咥えさせた。3Pっぽいシチュエーションに興奮しながら、俺は深沢のモノにゆっくりと舌を這わせた。
「…双葉くん可愛い。背中も綺麗だね」
「っ!?んんぅぅっ」
挿入しながらも湊の指はツゥ、と背中を這いゾクッとした感覚が襲う。
「んんんっ、んぐっ」
声を出そうにも大きなモノが入っているためくぐもった声しか出せずにいると、グンッと一気に湊のモノが挿入された。
「んんッッ!!」
危うく噛みそうになってしまうのを必死に堪え、出来る限りフェラに力を入れた。
「…双葉、もっと奥まで入れろよ」
「んぐぅぅ…」
深沢に頭を押さえつけられて奥まで突っ込まれると苦しさと、少しの快感に目が眩んだ。
「あー……出そう、目瞑って。顔に出すから」
「んん…」
きゅっと目を閉じると、深沢のモノが口から離されて次の瞬間顔に生温かいものが吐き出された。
「はぁ…っぁ、」
ガクンと俺が深沢にしがみつくように脱力すると、湊が本格的に腰を動かし始めた。
「んんッ、深いっ…はっ、ぁぁ!!奥っ、気持ちい…!」
「そう?…嬉しい。双葉くん手こっちに頂戴」
深沢にしがみつきながら喘いでいると、両手を後ろに引っ張られた。
「---ッ!?ひァッ!!」
少し体が反ったからか、更に奥深くまで突かれて体全体に電流が走ったかのような刺激。
「ぅあっ、ぁぁぁあ!!」
「すごい締め付け。ここ、気持ち良い?」
「ひっ、ぁっ、あぁッ…そこっ、だめっ!!んっ、ひゃぁぁあ!!!」
声が我慢出来ない程の強い刺激を受けていると、深沢が俺の脇腹をサワサワと擽り出した。
「んな…っ!?やめっ、今…さわっ、ないでェェ!!」
「うわ…やば、双葉くん。擽られて感じてるの?めちゃくちゃ締め付けてくるじゃん」
「ちがっ…ぁ、ひぁぁぁぁ…」
「可愛い。気持ち良い?」
サワサワとソフトタッチな刺激を与えられると我慢出来ずに暴れるも、両手を押さえつけられているのであまり動く事が出来ずにダイレクトな刺激が襲う。
奥を突かれながら触られると本当に我慢出来なくて意識がトビそうになった。
「やば…ッぁっ、あぅぅ…ッやめっ、やば…ぅぁアッ」
「双葉くん、イキそう。出すね?」
「んっ、出してぇ…っ俺、もイキたい…っ一緒に、イこっ湊…!」
「うん、イこ。双葉くん。好きだよ」
「俺も…!好き、湊…好きっ!大好き…!!好き、…」
腕を解放されると、湊は空いた手で俺の自身に触ってくれた。
その刺激で絶頂すると、湊もそのすぐ後に俺のナカで果てた。
力が入らずに居るとしっかりと深沢が支えてくれて、俺は身を委ねた。
そこでカットがかかり、撮影は終了した。
「はい!お疲れ様でした」
その言葉を聞き、三人とも一気に倒れ込んだ。
「あー疲れたぁ…」
湊が一番に口を開くと、何も話せない俺と、息を荒くしている深沢。
「双葉くん体大丈夫?」
「…なんとか」
自身を引き抜かれて湊の方へ抱き寄せられると、よしよしと頭を撫でられた。それがあまりに心地良くてぎゅっとしがみついた。
「双葉、めちゃくちゃ可愛かった。お疲れ様」
そう言って深沢も頭を撫でてくれた。皆が落ち着いたら後処理をし、シャワーを浴びて完全に撮影は終了となる。
落ち着いた後に二人に改めてお礼を言うと、すごく良かったと褒めてくれて。初めて達成感がある撮影が出来たと実感する事が出来た。
「また三人で撮影出来るといいね」
「そん時は呼んで。今日は呼んでくれてあんがと」
そしてその場は解散となり、撮影は無事に終わりを迎えた。
三人の作品は大ヒットし、また一緒に撮影する事になったと知ったのは少し後の話。
08 end.
擽り/3P/フェラ/バック/本番有
◇ ◆
今日はとても憂鬱だ。何故ならベテラン男優二人から攻めを受ける撮影が控えているからだ。しかもマニアックな擽りプレイを含む3P。
マネージャーに送ってもらう車の中でも気持ちが上がる事はなく、俺はずっと不安を抱えたまま現場へ到着した。
「双葉~可愛く鳴いておいで」
「…」
キラキラと笑いかけてくるマネージャーにイラッとしつつも、まずは湊と深沢の楽屋へ挨拶に行く事にした。
「失礼します、音海です」
湊の楽屋をノックすると、すぐに"は~いどうぞ~"と癒しの声が聞こえて来た。
「双葉くん今日は宜しくね」
いつもの爽やかで優しい笑顔。顔を見ただけで高鳴る胸に恥ずかしく思いながら、ペコリと頭を下げた。
「宜しくお願いします。あの…手加減してほしい…」
キュッと湊の服を持って上目遣いで頼んでみた。流石に苦手な攻めに対応出来る程強くはないので、ダメ元だがわざとらしく可愛くお願いをした。
「…可愛い。分かった、優しくするから安心して?」
その言葉が嘘か本当かは分からないが、一先ず安堵してちゅっと頬は口付けた。
「…じゃあ深沢さんの所に挨拶行って来る」
「うん、また後でね」
◇ ◆
二人への挨拶を終え、時間になったので現場へと向かった。今回の設定は同僚として三人で宅飲みをしていたら変な雰囲気になって…というまあ適当なモノ。
今までの湊とのシリーズは続いているので俺と湊は社会人カップルで同僚設定。そしてその関係性を知っている深沢と、三人での絡みになる。
自宅設定なので拘束具とかもなく、体で拘束する形となるらしい。台本通りに行くと俺は深沢に腕を固定され、湊が覆い被さる形で攻めてくるらしい。
「宜しくお願いしまーす」
三人が現場入りし、いざ撮影が始まった。この前会ったばかりとは言えこの業界で人気を誇る二人の本番の時の色気は半端ないものだった。
「この前の仕事は成功して良かったな、お疲れ」
「そうだねぇ。これからは少し落ち着きそうで安心。一先ず成功を祝してかんぱーい!」
なんて会社員のような会話をしながら三人でお酒を開けていく。もちろん飲んでいるものにアルコールは入っていないが、皆が皆アルコールを飲んだ時の様なテンションで挑む。
「ん…」
そして俺が眠たそうに湊へ寄りかかり、物語は進んでいく。
「眠そうだね。少し寝る?」
「うん…残業続きで少し疲れてるみたいだから、少し寝かせてもらうね」
ウトウトした演技をして寝そべると、俺はスヤスヤと寝息を立てた。
「お休み」
そう言って俺が寝ている所を見て、湊と深沢が欲情して悪戯をしていく、という設定。
二人は特に話す事はなく、お互いアイコンタクトで何か分かりあった演技を交わすと、俺を大の字で床へ寝かせた。そして下着まで全て脱がすと、動けないように俺の腕の上に深沢が足を置いて固定し、湊が俺の太腿辺りへ跨った。
これだけで冷や汗が出てくるが、眠ったフリは続行した。
「双葉くん可愛い…」
湊がフニフニと俺の唇を触り、少しずつ二人の動きが出てきた所で俺が身動ぎをし、薄らと瞼を開いた所で行為に入っていく流れ。
「は?…二人とも何してんの?」
「あまりにも双葉くんが可愛いからさ」
クスッと見下ろす湊は唇に置いていた手を滑らせて優しく耳をなぞり出す。それだけでピクリと反応を見えた俺はフイと羞恥を紛らわせるためにそっぽを向く演技をした。
「お酒飲んだから?…少し体が熱いね」
「んん…っ」
人差し指が俺の耳の穴へ侵入すると、演技ではなく本気でビクッと体が跳ねた。
「今日は双葉くんの恥ずかしい姿、遊くんも見たいって言うからさ。…たっぷり見せてあげてよ」
「いつもコイツがお前の事自慢してくるからさ、俺も双葉の可愛い所見たくなったんだよね」
ニヤリと微笑む二人に見下ろされると、ゾクリと背筋に寒気が走る。
「あ…っや、やめ…て、」
まだ何もされていないのに異様に恐怖が湧き上がり、ジタバタと体を捩らせて抵抗を試みる。
「暴れても疲れるだけだと思うけど」
ツツ、と深沢の人差し指が二の腕を滑ると、わざとらしく腋へ近付けてきた。苦手な攻撃がくると理解し、俺はぎゅっと目を瞑った。
「…んん、」
クルクルと腋で動く指は何度されても慣れない。ピクピクと体を震わせながら声が漏れない様にしていると、湊も俺の肌へ指を滑らせた。
「…っ、」
いやいやと首を振って湊に訴えかけたが、止まってくれない指は胸の真横辺りに指を配置され、親指でクリクリと優しく刺激してきた。
「ひ…ッ!?やっ、待って…!それ…っ」
ビクッと激しく体が跳ねて本気で抵抗すると、クスクスと二人が笑う声がした。
「この前ね、遊くんが見つけた双葉くんの弱い触り方。どう?効く?」
体重をかけて動きを完全に封じた湊は、俺の耳元へ唇を寄せると、音声に入らないようにそう囁いた。
「あ、ぅぅ、くぅ…っ、」
クリクリと押すような刺激は耐えることが出来ず、俺はビクンと背を反らした。
「可愛い…くすぐったいね、辛いね」
「やめッッ…んはっ、ぁっ!やば…っちょ、無理っ、無理っこれ、無理ぃっ」
「顔真っ赤だな、双葉。そんなにくすぐったい?…んじゃもっと乱れろよ」
深沢も指の動きを変えて腋の窪みを突いてくると、体が勝手に跳ねて制御出来ない程になった。
「あァァッ!!やめ…むっ無理無理!!」
「すげー力。でも残念だけど腕閉じれないねー」
「ひ、はっ…あっ、あはぁっっやだっ、待って…!やめてっ無理、無理だよっひゃははは!!!!」
本気で制止を求めるが撮影は止まらないし、二人の動きも止まらない。
「ぅぁぁッッ、だめ…!まっ、本当…!!だめ、だめぇ、ひはぁ、ははぁっっ」
「間抜けな顔」
「う、るさ…っ見んな…!!」
深沢にからかわれると一気に顔の温度が上がり、それを紛らわせるために睨みつけた。
「…じゃあ次は可愛い顔見せてもらおっか?」
俺が睨むと更にニヤリと微笑み、途端に指の動きを変化させた。ゆっくりと人差し指で触れるか触れないかという強さでなぞり出すと、ゾワッと鳥肌が立った。
その指の動きを見た湊も同じように動きを変え、一気に擽ったい刺激から快感へスイッチしてしまう。
「ぅぁ…!ぁぁぁぁぁ…っっ」
湊と出会うまで気付かなかったが、俺はゾワゾワするようなソフトタッチの刺激に弱いらしい。この前会った時にも深沢にバレたので、二人とも優しく擽ったり、なぞったりと快感のスイッチを押していく。
「ぁ…ははっ、やぁぁ…ァッ、んん…!二人とも待っ、」
ピクピクと体を反応させ、制止を求めるが二人に押さえられると全く身動きが出来ないため、ただ恥ずかしい程に自分の口から甘い声が漏れた。
「…双葉くん、こちょこちょ」
「ひゃっ!?やだやだやだ!」
耳元で囁かれるとまた体が反応し、出来る限りの力で抜け出そうと試みる。
「可愛い。くすぐったい?」
「ぁ…!んんっ」
「こちょこちょ」
「やぁぁ…言われたらくすぐったくなるから…っだめ…っ」
「言われたらそう思っちゃうの?…じゃあ、気持ち良い?この触り方。逃げれない状況で追い詰めたら随分可愛くなるよね」
「あ…っや、だ…」
クスクスと笑う湊は欲情した眼差しを向けてきて、俺の気持ちも高まっていく。ドキドキと胸が熱くなると、感度と上がってしまう気がしてフイとそっぽ向いた。
「こーら、ちゃんと俺を見て」
それを許してくれない湊は俺の頬に優しく触れると自分を方を向かせた。目が合うだけで媚薬でも与えられたかのように敏感になる自分に戸惑った。
「可愛い。気持ち良い?こうやって触るとトロトロに感じちゃうもんね」
「~~ッッ」
キュッと目を瞑り言葉を受け流そうとするも、二人の指は止まらずにゆっくりと擽られて体はどんどんと熱くなっていく。
「どう?今どんな感覚?気持ち良さそうだけど」
「き、もちよく…っなんか、ない…いっ」
「認めるの恥ずかしいの?」
コショコショと動く指は上半身を這い回り、その度にビクビクと反応してしまう。自分でも擽ったさよりも気持ち良さが強くなってるのは分かっているが、認める事が何故か堪らなく恥ずかしく思えた。
「…ここは素直に反応してるんだから、ちゃんと認めたら?可哀想だよ、この子が」
「あ…っ」
湊の指が下へと下がると、先走りで濡れている自身に触れた。
「うわ、本当だ。びっしゃびしゃだな。感じまくってるくせに嘘つくなよ」
「ちが…っ違う、感じてなんか…っ」
耳まで真っ赤に染め上げた俺はフルフルと首を横へ振った。半分演技の半分本気。普通に恥ずかしい。
「双葉くん」
「ん…っ」
湊にちゅっと軽くキスをされるとそれだけで胸が熱くなり、舌を入れられると夢中になって絡めた。
暫くして唇が離れると物足りなくてもう一度ねだる様に唇を尖らせて湊を見ると、深沢の指が俺の口元へ触れた。
「口寂しい?俺が居んのに二人の世界入んなよ」
「ん…っ」
指はゆっくりの俺の口内へ侵入し、探る様に動かされた。舌をフニフニと摘まれて粘膜を優しくなぞられ、最後に上顎に触れられると、ビクッと跳ねた。
「ここ好き?」
「んっ…んぅ、んん…」
ゆっくりと擽るような指の動きは堪らなく気持ち良くて、コクコクと素直に頷くと優しく微笑みを向けてくれた。
「んぅ…気持ち良い…っ」
俺が完全にその刺激に夢中になっていると、湊がむすっとした表情で深沢を睨んでいた。
「…もう離してよ遊くん」
「あからさまに妬くなよ」
ポソっと二人だけの会話が交わされると、本当に湊は不機嫌になっていたため、可愛くて胸がキュンとした。
「湊ぉ…っ」
機嫌を取るためにも、深沢の指が口から抜けてすぐに甘えた声で名前を呼ぶと嬉しそうにこちらを見てくれた。
「…双葉くん。俺以外で感じたからお仕置きね?」
そう呟くと、湊の指は俺の股間へ伸び、先端をコショコショとくすぐられた。
「んん!?…っァッ、やぁ…!ちょっ」
「ほら、ここも擽ってあげる」
「それ…っやだっ、!!やめっ、」
「お、効いてる効いてる」
「…っ待って、湊、なんか…!やばい…待って、待って」
「先っぽ気持ち良い?」
擽る動きが変化して尿道口をカリカリと優しく引っ掻く刺激になると、俺は背中をのけ反らせた。
「----ッッ、んァッ!!イキ、たいっ、イキたい!」
「お仕置きって言ったよね?イカせてあげないよ」
「あっ、でもそれッ、イクっ、イク、イッちゃう!!」
「双葉くんはこれが弱い?」
カリカリと相変わらず尿道口を引っ掻かれるとピリッとした感覚が襲い、絶頂に備えて目を固く閉じた。
「はーいイケませーん」
クスッと湊の笑う声が聞こえると指は離れていき、中途半端な熱だけが残った。
「あ、…っあ、やだっ」
「お仕置きって言ったでしょ?…俺以外で感じて可愛くなっちゃう子は、たーっぷりいじめて分からせてあげる」
「…ッ」
ギリッと歯を食い縛って睨み付けるとクスクス笑いながら裏筋に指を這わせてきた。
「ぅあっ!さわ、んないで…っ」
イカせてもらえないのに中途半端に触られるともどかしくて仕方ない。体を捩らせて暴れると楽しそうにイケない程度の刺激を与えてくる湊。
「~~ッッ!!!イキたいっ、イキ、たいっ」
「イケなくて辛いなー双葉ァ」
「っ!?ちょ、待って…」
湊への刺激だけに集中していると、深沢が胸に手を伸ばし摘むように刺激してきた。
「んんんッッ両方っ、触っちゃダメぇ…!!」
「何ー?その可愛い言い方。誘ってんのかよ」
「ちがっ…あっ、あぁっ!」
「ねぇ双葉くん、可愛くおねだりしてくれたらイカせてあげてもいいけど?」
二人からの責めに頭が痛くなる。湊の甘い言葉に惹かれるも、おねだりするのは恥ずかしい。
中々言えずに居ると湊の指は少し下へ移動した。
「ちゃんとおねだり出来ない子はー…こっちもいじめちゃいます」
「ひぁ…っ!」
膝裏を掴まれて大きく足を開かされると、恥ずかしい箇所を晒すことになり一気に羞恥が襲う。
「うわっ、見んな…!見ちゃだめ…っ」
「綺麗だね、双葉くん。期待してるのかな?…可愛くヒクヒクしてるよ?」
「~~ッッ!!!!」
「あれ、こっちはまた大きくなった?恥ずかしい所見られて興奮してるんだね」
「…う、るさい…っ言わないで…!!」
じっと見つめてくるだけで動きを見せない湊を怒鳴りつけるとクスクスと笑われた。
「はいはい、恥ずかしいね。ごめんごめん」
膝裏を支えていた手を離すと、ローションを手に取り先程指摘された蕾へと挿入された。
「んん…っ」
深沢も未だに胸を触ってくれているのと、感度が上がった状態なので指を受け入れるのは簡単だった。
「んはぁ…っぁ」
指が進んでくるだけで感じる体に困惑していると、胸を弄っていた深沢の指が胸の横へ移動し、指先でグリグリと少し強めに刺激してきた。
「んんッッ!?ひゃぁぁぁ!!」
「お前ここ弱いよな」
「ふかっ、やめっ!!そこ触っちゃダメ!!」
「双葉くん、こっちで感じなよ」
「そんなっこと、言われても…!!ひゃぁぁッ、やめっ、んはははは!ダメダメダメ!!!深沢っ、やばいそこいやだァァ!!」
「……」
俺が深沢にしか気がいっていないから怒ったのか、湊は指を進めるスピードを早め、的確に前立腺を突いてきた。
「----ッうぁぁっっ!!」
「…双葉くんは俺だけで感じてればいいんだよ」
二人の強すぎる刺激に頭が真っ白になりながら、演技ではなく本気で喘ぐと、その場はあり得ない程盛り上がった。
「みなッ…と、みなとぉっ、やぁっ強いっ、湊…!」
「…やば。可愛い、我慢出来ないや双葉くん」
湊がそう言うと、湊と深沢がアイコンタクトで何かを伝え合うと、俺の腕はやっと解放された。
「双葉、四つん這いなって」
湊がゴムを装着している間に、深沢は俺を四つん這いにして俺の体を支えてくれた。
「双葉くん、入れるね。その間遊くんの事気持ち良くしてあげてよ」
グッと湊の自身が後ろから挿入されると、深沢は自分のモノを俺に咥えさせた。3Pっぽいシチュエーションに興奮しながら、俺は深沢のモノにゆっくりと舌を這わせた。
「…双葉くん可愛い。背中も綺麗だね」
「っ!?んんぅぅっ」
挿入しながらも湊の指はツゥ、と背中を這いゾクッとした感覚が襲う。
「んんんっ、んぐっ」
声を出そうにも大きなモノが入っているためくぐもった声しか出せずにいると、グンッと一気に湊のモノが挿入された。
「んんッッ!!」
危うく噛みそうになってしまうのを必死に堪え、出来る限りフェラに力を入れた。
「…双葉、もっと奥まで入れろよ」
「んぐぅぅ…」
深沢に頭を押さえつけられて奥まで突っ込まれると苦しさと、少しの快感に目が眩んだ。
「あー……出そう、目瞑って。顔に出すから」
「んん…」
きゅっと目を閉じると、深沢のモノが口から離されて次の瞬間顔に生温かいものが吐き出された。
「はぁ…っぁ、」
ガクンと俺が深沢にしがみつくように脱力すると、湊が本格的に腰を動かし始めた。
「んんッ、深いっ…はっ、ぁぁ!!奥っ、気持ちい…!」
「そう?…嬉しい。双葉くん手こっちに頂戴」
深沢にしがみつきながら喘いでいると、両手を後ろに引っ張られた。
「---ッ!?ひァッ!!」
少し体が反ったからか、更に奥深くまで突かれて体全体に電流が走ったかのような刺激。
「ぅあっ、ぁぁぁあ!!」
「すごい締め付け。ここ、気持ち良い?」
「ひっ、ぁっ、あぁッ…そこっ、だめっ!!んっ、ひゃぁぁあ!!!」
声が我慢出来ない程の強い刺激を受けていると、深沢が俺の脇腹をサワサワと擽り出した。
「んな…っ!?やめっ、今…さわっ、ないでェェ!!」
「うわ…やば、双葉くん。擽られて感じてるの?めちゃくちゃ締め付けてくるじゃん」
「ちがっ…ぁ、ひぁぁぁぁ…」
「可愛い。気持ち良い?」
サワサワとソフトタッチな刺激を与えられると我慢出来ずに暴れるも、両手を押さえつけられているのであまり動く事が出来ずにダイレクトな刺激が襲う。
奥を突かれながら触られると本当に我慢出来なくて意識がトビそうになった。
「やば…ッぁっ、あぅぅ…ッやめっ、やば…ぅぁアッ」
「双葉くん、イキそう。出すね?」
「んっ、出してぇ…っ俺、もイキたい…っ一緒に、イこっ湊…!」
「うん、イこ。双葉くん。好きだよ」
「俺も…!好き、湊…好きっ!大好き…!!好き、…」
腕を解放されると、湊は空いた手で俺の自身に触ってくれた。
その刺激で絶頂すると、湊もそのすぐ後に俺のナカで果てた。
力が入らずに居るとしっかりと深沢が支えてくれて、俺は身を委ねた。
そこでカットがかかり、撮影は終了した。
「はい!お疲れ様でした」
その言葉を聞き、三人とも一気に倒れ込んだ。
「あー疲れたぁ…」
湊が一番に口を開くと、何も話せない俺と、息を荒くしている深沢。
「双葉くん体大丈夫?」
「…なんとか」
自身を引き抜かれて湊の方へ抱き寄せられると、よしよしと頭を撫でられた。それがあまりに心地良くてぎゅっとしがみついた。
「双葉、めちゃくちゃ可愛かった。お疲れ様」
そう言って深沢も頭を撫でてくれた。皆が落ち着いたら後処理をし、シャワーを浴びて完全に撮影は終了となる。
落ち着いた後に二人に改めてお礼を言うと、すごく良かったと褒めてくれて。初めて達成感がある撮影が出来たと実感する事が出来た。
「また三人で撮影出来るといいね」
「そん時は呼んで。今日は呼んでくれてあんがと」
そしてその場は解散となり、撮影は無事に終わりを迎えた。
三人の作品は大ヒットし、また一緒に撮影する事になったと知ったのは少し後の話。
08 end.
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