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本編
07
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遊×湊 (湊視点)
拘束/擽り/玩具/腋イキ/氷/双葉不在
◇ ◆
先日、勉強の為に三人でホテルへ行ったのだが、遊くんに責められて双葉くんに情けない所を見られてしまった。かなり恥ずかしくて、今でも思い出すと悶える程に。
しかし久しぶりに遊くんの攻めを受け、勉強になる事は多かった。今の俺の攻めは今まで共演してきた先輩や遊くんから受けて自分が気持ち良かった事を真似している部分が多い。テクニックを奪った事により、双葉くんも気持ち良くしてあげる事が出来た。
あの頃は俺も遊くんも新人で、技術も少なかったけど、今ならもう少し教えてもらえるかもしれない。この前は余裕がなくてあまり聞けなかったので、かなり悩んだが遊くんに連絡を取ってみる事にした。
『珍しいな、何?』
「あのさ二人で会わない?」
『は?何で?』
「もっと技術が欲しくて…双葉くんが居る時は恥ずかしくて余裕なくてさ。二人ならちゃんと聞ける気がして、忙しいのに何回もごめんね」
『へぇ、別にいーよ。明日は休みだから今からでもいいし。他にも色々教えたいことはあったんだよ』
「じゃあ俺の家来てもらっていいかな?プレイルームあるから」
『はいよー住所送っといて。着いたら連絡する』
電話を切ると緊張で手汗がすごい。あの攻めを受けるのは怖いが、今後の参考にするためだと自分に言い聞かせて準備をした。
「お疲れ、凄くいい家住んでんな。流石人気者」
「遊くんも俺と同じ位売れてるでしょ。わざわざこっちまで来てくれてありがとね」
「いいよ、早速やるか」
ルームへ案内すると、重そうな鞄を床へ置き、部屋を見回して凄ェと呟いていた。
「双葉くんが居るんでキスも挿入もなしで」
「え、付き合ってんの?」
「うん」
「マジか。じゃあこの前すげー悪い事したね。ごめん」
「本当にね!双葉くんの前だけではやめて欲しかった!」
「先に言っとけや。まぁ縛ってやるから来いよ」
ベッドに腰掛けた遊くんに手招きされたので、服を全て脱いで寝転ぶと、手足を大の字でベッドで拘束された。
「最近俺も同じ子と撮影する事増えて仲良くなったんだけど、結構要求多いMだから面倒だけど勉強になるんだよな」
俺の足元へ跨ると、ツンツンと脇腹を人差し指でつついてきた。それだけでビクッと体が跳ねて、頬が染まる。
「もうお前が弱いの知ってんだから恥ずかしがるな。ちゃんと教えてやるから、弱い所はちゃんと我慢せずに笑え」
「ぅく…っ、でもっ、」
「双葉の感度見た感じではつついたり揉んだりする方が弱かったから少し湊とは違うかもしれないけど、こうやって触ってやると効くと思う」
移動した指は腋へ到着し、親指でクリクリと絶妙な強さで触れられた。
「ぅぁァッ、ぁっははっ…んぁっ」
「そんでちょい下のココとか、腋から下りて胸の横のこの辺りとか、指で優しくコリコリするような刺激にしたら吹き出してたぜ」
遊くんの指は本当にピンポイントで効く場所が分かっている様な動きで、耐える事が出来ずにお腹が苦しくなる程に強制的な笑いを生んだ。
「当日どんな感じか分かんねーけど、湊が上半身責めてやって。間抜けな顔見られたくないだろうし、この前やったみたいに無理矢理目合わせて羞恥煽るならお前の方がいいだろうし」
「んっ、分かった…」
指の動きが止まり、息を整えている最中、遊くんは近くに置いていた荷物から色々と取り出した。
「今日は色々持って来た。試してみて、双葉が好きそうなやつ採用してみて。お前の方が分かるだろ」
ざっと出された物を見て顔が引き攣った。アイマスク、羽、玩具、ベビーパウダー、ローション等。そしてまずはアイマスクを目に取った遊くんは俺に装着した。
「ま、定番だけどアイマスクな」
いつどこから刺激がくるか分からないので、再度口をキツく結ぶ。すると、耳にフワフワとしたものが当たる。
「…!」
おそらく羽だろうけど、耳の穴へ入るように触られるとゾクっと鳥肌が立つ。笑い転げたりする様な刺激では無いので声自体は我慢出来るが、ゾワゾワする感覚に股間に熱が集まっていく。
「湊、こっち勃ってるけど」
「…ッ」
自分でも分かってはいたが、指摘されると羞恥が襲い、聞こえないフリをしてフイと顔を横へ向けると、自身を掴まれてゆっくりと上下される。
「!?~~~ッッ!!」
「我慢すんなって。可愛い声聞かせろよ」
自身を上下に扱かれながら、親指で先端を擦られると体がビクンと跳ねた。やばいイカされる。
「も…そこ、触んないで!」
「俺のテク、パクるんだろ?」
「擽りとかSM系だけね!あとは俺の方が上手いから」
「へぇ。じゃあ下手な俺にはイカされねーって?」
「下手ではないけど…もっ、本当にいいから!早く」
「はいはい」
「だ、だから…っ!」
止まる事のない指は、クニクニと先端を擦りながら竿を扱いてきて、確実に追い詰めてくる。
「ぁ…もッ、イク、…っ」
その後も暫く先端を弄られると、本気でイキそうになり体を震わせると手が離れた。そして、不意に脇腹を揉まれる。
「ひゃぁっ!ぁはははっやっ」
突然の刺激に声が我慢出来ず笑ってしまうと、もう抑えることは出来なかった。
「はっんんっ、!」
少しでも気を紛らわそうと首を振ると、頭を押さえつけられ、遊くんの舌が耳へ入ってきた。
「あッ!?やッ…遊くっダメっだめっっ!!」
「もう長年ネコやってねーくせに要素ありすぎ、戻んねーの?」
「もっもう俺は…っ、双葉くん…専用なのっ、」
「あっそ」
フゥーと耳へ息を吹きかけられ、先程と同じく親指でコリコリと両腋を刺激されると体が面白い程に跳ね、ベッドの軋む事が激しくなった。
「やばぁッッ…それ…!!やだぁぁァッ!!くすぐ、った、ストップ!止めてぇぇ…っ」
「くすぐってくれっておねだりしたじゃねーか。どうなってもやめてやんねーよ」
両腋の刺激は変えないまま、遊くんの口は乳首へ移動し、舌先で優しく舐められる。
「はぁ…っは、あっぁ、」
気持ち良さとくすぐったさで頭が支配されると、何も考えられなくなる。その為、遊くんがゴソゴソと道具を探している事に気付かなかった。
ブブブ、と突然機械音がし、先程限界を迎えそうだった自身に押し付けられた。
「んぁぁあッ!」
上手にテープで先端に固定させると、遊くんの指は再び腋へ戻り、舌も擽るように乳首を舐め回す。
くすぐったい、気持ち良い、おかしくなってしまう。
「ゆぅ…っ、遊、くんっだめ、イッ、ちゃ…イッちゃう…!!」
自然と涙が溢れるも、刺激は止めてもらえなくて俺は勢い良く射精してしまった。
「ぁぁァッ…!遊くんっ…イッた!イッたからぁ…」
「あーそうだな。で?」
「ひぁァッ!!止め、止めてぇ…!イッたばっか、だとっくすぐったい…!耐えれないぃぃ…ッ」
一定的な振動を与えてくるローターは敏感すぎる先端には刺激が強すぎてアイマスクが濡れてしまう程に涙を溢れさせた。
そんな俺の懇願を無視した遊くんは腹部へ指を移動させるとこちょこちょと激しめに擽ってきた。
「ひゃっぁあはははは!!!」
「お、効いてる効いてる。一回イッたから?前はお腹普通だったのにな」
「ひァァア!!!やめてぇっ!休憩するっ!!やめてっ!!」
そろそろ本気で限界なので必死に懇願するも、またしても聞き入れてもらえずに指は元気に動き回る。
「やばいっ、ダメって、指ぃ…動かさないで…!お願い…!やめでぇぇ…おかしくなる…っ!!!」
ジタバタ暴れてみてもしっかりとした拘束のお陰で特に効果はない。しかし何かをしなければ本気で頭がおかしくなりそうだった。
「湊うるさい」
「だって、もっ!無理ぁははははは!!!」
苦手な腋へ指が戻ってくると、またコリコリと親指で刺激され、ガクンと腰が跳ねた。
「だいぶ汗かいてきたな」
「はぁ…はぁ…っ遊くん…っもう無理…やめて、」
「ちょっと拭こうな」
ヒヤリとしたシートで体を拭かれると熱った体には冷たくて気持ち良かったが安堵する暇もなく、その後にお腹に何か垂らされた。
「ひゃっ」
「これローションな」
ヌルヌルとしていて塗られるだけでくすぐったい。伸ばされるだけでビクビク跳ねる体に、更なる強い刺激が襲いかかった。
「ローション滑りいいから多分もっとくすぐったいと思うぜ」
そう言うと、滑りが良くなった肌に遊くんの指が這い、背中が思い切りのけ反った。
「ひゃーーっ!!ぁはっはははははは!!!」
さっきまでとは比べ物にならない攻めに我慢なんて出来るはずもなく、俺は絶叫した。因みにまだローターは止まってないのでもう頭は爆発寸前だった。
「湊ーこちょこちょこちょこちょ」
「はひゃぁぁぁぁ…ッッ!!言わないでっ、だめ、イクッ」
体が強張るとそれに気付いてすぐにローターは止められ、先端から外された。さっき止めてくれと言っても止めてくれなかったのに。
「あっイカせてよ…っ!ドS!変態!」
「お前も一緒だろ。次は折角だから擽りだけでイケよ。時間はたっぷりあるし」
「そんなの無理…っ!」
必死に暴れてみるが、擽りは再開され、遊くんの言葉責めもねちっこく始まった。
「はぁぁぁ…っあ!あ!動かさないでっ…もぅ…だめっ、だめだってば…っ、遊くん…!!お願い…っ」
「双葉にも見せてやりてーな」
「やめて…っ」
「こんな可愛い姿見せたらどうなるかな」
「絶対言わないでよ…」
「双葉の事好き?」
「…好きぃ…っ誰にも渡したくない」
「次の撮影、本当に俺も居ていいの?」
「擽りだけね。双葉くんにキスとか、入れたりしたら殴るから」
「おーおーこえーな」
遊くんは思ってもない事を言いながら、クイッと俺の顎を持ち上げた。アイマスクをしている為、正確にはどこに居るかは見えないが吐息が聞こえたので近くに居るのは分かった。
「…俺にキスしても怒るよ」
「いいだろ?授業料だよ」
「絶対ダメ」
「でも今のお前は逃げられないぜ?」
「…遊くんは本気で嫌な事はしない人でしょ?」
「ハッ、何だよそれ。それよりさ、好きって言って?可愛すぎたからもう一回聞きたい」
「遊くんには言ってない」
「そんなの分かってるっつーの。双葉の事好き?」
「好き、好きだよ…」
顎から手を離されると、やっぱり無理矢理嫌な事をする人ではない事に安堵する。今まで撮影でキスなんて散々してきたし、遊くんにとって何の特にもならないお願いしてるんだから、授業料としてキスされても文句は言えないけど、やっぱり今は双葉くんとしかしたくない。俺にとってキスは大事なモノになってしまった。
「お前マジで可愛いな。なぁ、もう一回。双葉の事好き?」
興奮気味に笑いながら、遊くんのローションに塗れた指は肌を這い回る。ヌルヌルとした感覚にゾクゾクと体が反応しながら、俺は双葉くんへの愛の言葉を呟いた。
「…っふぁ、ぁぁ…好きっ、好きぃっ、」
「気持ち良い?湊」
「気持ち良い…っ遊くん、もうイキたぃぃ…」
「何処が一番弱い?そこでイッてみようぜ」
「はぁ…っあっ、俺にはまだ無理だよ…」
「イカせてやるから一番弱い所教えて?」
「…ッ意地悪。……わ、腋…が…一番だめ…かも」
「ここ?」
親指でクリクリと窪みを押す様に触られるとビクッと大袈裟な程に体が跳ねた。
「やっ…やばい…っはぁっ遊くん…だめ、やっぱそれだめ…!だめっだめ!!!」
「じゃあこれは?」
サワサワと触れるか触れないかのフェザータッチで触れられると、背中がゾクリと反応した。
「あ…っそれぇ…やばっ」
「こうやって触られたら感じちゃうの?」
「はぁ…ぁっ、」
耳元で囁く遊くんの声とフェザータッチの刺激はむず痒く足がピンと伸びてしまう。
「可愛い声でイケよ」
「あ、あ、…無理っ触ってよ、」
腋から少し指は脇腹へ移動し、触れるか触れないかの強さでなぞられた。近付いてきた唇は耳に口付けられ、息を吹きかけられたり舌を入れられたり。絶頂はは近付くが、やはり決定的な刺激にはならなくてもどかしい。
「イカせて…触ってよ、ねぇ…っ」
「だーめ」
「おかしくなる…っ」
「なれよ」
「ひゃっ!?どこ舐めてんのっ、やだ!やだやだ!」
そんな時、移動した遊くんが舐めたのは広げられた俺の腋。恥ずかしさとむず痒さで腕をばたつかせる。
「ひゃぁぁぁあ!!それやばい!やめてっ」
「汗の匂いだな」
「はぁっ!?ば、ばかっ…やぁぁぁあ!!におわないでよっ」
普段嗅がれることのない箇所を攻められ、本気の羞恥が襲う。
「しょっぱい、エロ」
「やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「これ効くんだな」
「これはっ…だめ!!本気で無理!!恥ずかしいっやめろっ」
「へぇ」
「ひゃぁぁ…やめろ、やめろバカ…!離せって、」
死ぬ程羞恥が襲い腕を閉じようと必死になるが、舌先で腋の窪みを舐められると情けない声が出て、力も抜けた。
「汗が溢れてくるな」
「やだぁっ!!!本気で…っこれは無理!!やめて、やめてぇぇ…お願いしますっ」
「そんなに恥ずかしい?」
「当たり前だろばかぁぁぁ…!!!」
ちゅ、ちゅ、と腋にキスをされ、もう片方は指でコリコリとされると堪らなくて泣き叫んだ。
「あっあぅ…ッ離してっやめぇぇ、」
「その割に感じてんじゃん」
「感じてない…ぃぃ…」
「先走りでびしょびしょ」
「うるさいうるさいうるさい!!!」
遊くんの動きは止まらず、変な感覚が上がってくる。
イキたい。イキそう。イキたくない。こんな攻めでイッてたまるか。
必死に我慢するが、くすぐられるとすぐに力が抜けてしまう。遊くんの舌先が腋の窪みを攻め、もう片方のを優しくくすぐられるともう頭と体がおかしくなった。
「ひ…っぐぅ……っアぅぅ、…待ってぇ…イキたくない…っ舐めないで…っお願い、いやっやだ、恥ずかしい…離してぇぇぇぇ…ッッ!!」
「湊。いい子にイッて」
止まらない刺激で頭が真っ白になると、ビクンと激しく体が痙攣し、絶頂を迎えたようにガクガクと震えた。
「ぁぁぁ…うそ……」
明らかな絶頂に頭がパニックになった。一気に身体中の体温が上昇し、情けなくて目尻に涙が浮かぶ。
「恥ずかしい所でイッたな」
「っ!!うるさい!!!」
「湊ちゃんは腋ペロでイッちゃう変態だったんだねぇ~」
「てんめ…っうるさいっつってんだろ!!!!」
「んで、どう?気持ち良かった?」
「…ッ」
「ほーら、最後に可愛く感想言ってくれたら解放してやるから」
「……まあ、それなりに」
「可愛くって言ったよな?」
「ひゃんっ!やめっ」
舌先を再度腋の窪みに突っ込まれるとビクッと体が跳ねる。
「…気持ち良かった!!」
「何されて一番感じたの?」
「~~!!今してるやつ!!」
「今してるやつって?」
「…っ遊くんの!口でっ…舐められるのがっ一番感じました…!」
「可愛い。いい子だな。開発すれば合図するだけイケたりするから人って不思議だよな」
「…へぇ、心理的な?」
「あぁ、精神面的なのが強いけどな。相手のことを心から信頼してたりしたらイケるみたい」
拘束とアイマスクを解放されると、ぐったりとそのままうつ伏せになった。
あ、お腹にローション塗ってたんだった。最悪。
あまりの疲れにウトウトしていたら、ガシャンとうつ伏せのまま拘束された。
「え…?」
「次はベビーパウダーな」
「うそっもう無理だって!」
背中にパウダーをつけられると、遊くんは俺の太腿辺りに腰掛け、ゆっくりと背中と脇腹を擽った。
「ひ…ッぁぁぁあ!!」
「うつ伏せの時が一番くすぐったいらしいぜ。もう流石に可哀相だからちょっとだけな」
「ぁっ、あとは口で言ってよぉ…」
「この状態で…こうしたりするのもいいって」
遊くんが持ってきた何かを準備すると、背中に突然冷たい感覚が襲う。
「ひゃぁぁぁぁぁ!なっなに!?」
「氷。前共演者の人に教えてもらった。冷たいから直接というより、氷で手を冷やしてその指とかでもいいかも」
「っ、つめたっやだ!」
ゾワゾワする感覚にジタバタ暴れると、次はお尻もむにゅっと揉まれる。
「ここも案外くすぐったいよな」
お尻を揉まれた後、人差し指で円を描くように触られると擽ったくて気持ち良い感覚がゾワリと襲う。さっきまで氷を持っていた遊くんの手はひんやりとして尚更そう感じた。
「ぅ、ぁぁ…やぁ…」
「どう?勉強なった?流石に可哀想だからもうあんまりくすぐんねーけど、こっちおいで」
拘束を外されると、仰向けに寝るよう促された。力が入らないのでされるがままになる。仰向けになるとグイッと左腕を真横へ伸ばされ、隣に寝転んだ遊くんがその腕に体重をかける。
「これで双葉の力じゃ抜けないと思うから、ここくすぐってやってもいいし」
左腋を軽くくすぐられるとビクッとまた跳ねる。
「あっもうしないって…!」
空いた右手で阻止しようとしたら遊くんの左手で頭上に押さえつけられる。
「あ…っ近いしっもう離れてよ!」
「今動ける?」
「…動けないよ」
「顔も近くて恥ずかしくね?共演した人に教えてもらったんだよ。こうやってされると興奮するって。顔もよく見えるし、双葉にも効くんじゃね?んで右手はまだ空いてるから好きなとこ触れるし足もこうやって乗っけたら動けねーだろ」
「ぁんっ!ひゃはは!分かった!分かったから離して!」
「はい、終了」
「はぁ…っはぁ…」
完全に力尽きているが、正直すごく勉強になった。
「遊くん最悪だったけどありがとう」
「あ?なんつーお礼だよ」
「疲れたけど勉強になった。双葉くん氷とか弱そうだし、ソフトタッチは感じるの知ってるから羽も良さそうだなー。へへ、今から撮影楽しみだね。一緒に双葉くんの事いじめようね。でも好きになっちゃダメだよ」
「へいへい」
遊くんも疲れたらしく俺の横に寝転んだままでいると、適当に返事をしてくれた。そしてそのままお互い眠りについた。
07 end.
拘束/擽り/玩具/腋イキ/氷/双葉不在
◇ ◆
先日、勉強の為に三人でホテルへ行ったのだが、遊くんに責められて双葉くんに情けない所を見られてしまった。かなり恥ずかしくて、今でも思い出すと悶える程に。
しかし久しぶりに遊くんの攻めを受け、勉強になる事は多かった。今の俺の攻めは今まで共演してきた先輩や遊くんから受けて自分が気持ち良かった事を真似している部分が多い。テクニックを奪った事により、双葉くんも気持ち良くしてあげる事が出来た。
あの頃は俺も遊くんも新人で、技術も少なかったけど、今ならもう少し教えてもらえるかもしれない。この前は余裕がなくてあまり聞けなかったので、かなり悩んだが遊くんに連絡を取ってみる事にした。
『珍しいな、何?』
「あのさ二人で会わない?」
『は?何で?』
「もっと技術が欲しくて…双葉くんが居る時は恥ずかしくて余裕なくてさ。二人ならちゃんと聞ける気がして、忙しいのに何回もごめんね」
『へぇ、別にいーよ。明日は休みだから今からでもいいし。他にも色々教えたいことはあったんだよ』
「じゃあ俺の家来てもらっていいかな?プレイルームあるから」
『はいよー住所送っといて。着いたら連絡する』
電話を切ると緊張で手汗がすごい。あの攻めを受けるのは怖いが、今後の参考にするためだと自分に言い聞かせて準備をした。
「お疲れ、凄くいい家住んでんな。流石人気者」
「遊くんも俺と同じ位売れてるでしょ。わざわざこっちまで来てくれてありがとね」
「いいよ、早速やるか」
ルームへ案内すると、重そうな鞄を床へ置き、部屋を見回して凄ェと呟いていた。
「双葉くんが居るんでキスも挿入もなしで」
「え、付き合ってんの?」
「うん」
「マジか。じゃあこの前すげー悪い事したね。ごめん」
「本当にね!双葉くんの前だけではやめて欲しかった!」
「先に言っとけや。まぁ縛ってやるから来いよ」
ベッドに腰掛けた遊くんに手招きされたので、服を全て脱いで寝転ぶと、手足を大の字でベッドで拘束された。
「最近俺も同じ子と撮影する事増えて仲良くなったんだけど、結構要求多いMだから面倒だけど勉強になるんだよな」
俺の足元へ跨ると、ツンツンと脇腹を人差し指でつついてきた。それだけでビクッと体が跳ねて、頬が染まる。
「もうお前が弱いの知ってんだから恥ずかしがるな。ちゃんと教えてやるから、弱い所はちゃんと我慢せずに笑え」
「ぅく…っ、でもっ、」
「双葉の感度見た感じではつついたり揉んだりする方が弱かったから少し湊とは違うかもしれないけど、こうやって触ってやると効くと思う」
移動した指は腋へ到着し、親指でクリクリと絶妙な強さで触れられた。
「ぅぁァッ、ぁっははっ…んぁっ」
「そんでちょい下のココとか、腋から下りて胸の横のこの辺りとか、指で優しくコリコリするような刺激にしたら吹き出してたぜ」
遊くんの指は本当にピンポイントで効く場所が分かっている様な動きで、耐える事が出来ずにお腹が苦しくなる程に強制的な笑いを生んだ。
「当日どんな感じか分かんねーけど、湊が上半身責めてやって。間抜けな顔見られたくないだろうし、この前やったみたいに無理矢理目合わせて羞恥煽るならお前の方がいいだろうし」
「んっ、分かった…」
指の動きが止まり、息を整えている最中、遊くんは近くに置いていた荷物から色々と取り出した。
「今日は色々持って来た。試してみて、双葉が好きそうなやつ採用してみて。お前の方が分かるだろ」
ざっと出された物を見て顔が引き攣った。アイマスク、羽、玩具、ベビーパウダー、ローション等。そしてまずはアイマスクを目に取った遊くんは俺に装着した。
「ま、定番だけどアイマスクな」
いつどこから刺激がくるか分からないので、再度口をキツく結ぶ。すると、耳にフワフワとしたものが当たる。
「…!」
おそらく羽だろうけど、耳の穴へ入るように触られるとゾクっと鳥肌が立つ。笑い転げたりする様な刺激では無いので声自体は我慢出来るが、ゾワゾワする感覚に股間に熱が集まっていく。
「湊、こっち勃ってるけど」
「…ッ」
自分でも分かってはいたが、指摘されると羞恥が襲い、聞こえないフリをしてフイと顔を横へ向けると、自身を掴まれてゆっくりと上下される。
「!?~~~ッッ!!」
「我慢すんなって。可愛い声聞かせろよ」
自身を上下に扱かれながら、親指で先端を擦られると体がビクンと跳ねた。やばいイカされる。
「も…そこ、触んないで!」
「俺のテク、パクるんだろ?」
「擽りとかSM系だけね!あとは俺の方が上手いから」
「へぇ。じゃあ下手な俺にはイカされねーって?」
「下手ではないけど…もっ、本当にいいから!早く」
「はいはい」
「だ、だから…っ!」
止まる事のない指は、クニクニと先端を擦りながら竿を扱いてきて、確実に追い詰めてくる。
「ぁ…もッ、イク、…っ」
その後も暫く先端を弄られると、本気でイキそうになり体を震わせると手が離れた。そして、不意に脇腹を揉まれる。
「ひゃぁっ!ぁはははっやっ」
突然の刺激に声が我慢出来ず笑ってしまうと、もう抑えることは出来なかった。
「はっんんっ、!」
少しでも気を紛らわそうと首を振ると、頭を押さえつけられ、遊くんの舌が耳へ入ってきた。
「あッ!?やッ…遊くっダメっだめっっ!!」
「もう長年ネコやってねーくせに要素ありすぎ、戻んねーの?」
「もっもう俺は…っ、双葉くん…専用なのっ、」
「あっそ」
フゥーと耳へ息を吹きかけられ、先程と同じく親指でコリコリと両腋を刺激されると体が面白い程に跳ね、ベッドの軋む事が激しくなった。
「やばぁッッ…それ…!!やだぁぁァッ!!くすぐ、った、ストップ!止めてぇぇ…っ」
「くすぐってくれっておねだりしたじゃねーか。どうなってもやめてやんねーよ」
両腋の刺激は変えないまま、遊くんの口は乳首へ移動し、舌先で優しく舐められる。
「はぁ…っは、あっぁ、」
気持ち良さとくすぐったさで頭が支配されると、何も考えられなくなる。その為、遊くんがゴソゴソと道具を探している事に気付かなかった。
ブブブ、と突然機械音がし、先程限界を迎えそうだった自身に押し付けられた。
「んぁぁあッ!」
上手にテープで先端に固定させると、遊くんの指は再び腋へ戻り、舌も擽るように乳首を舐め回す。
くすぐったい、気持ち良い、おかしくなってしまう。
「ゆぅ…っ、遊、くんっだめ、イッ、ちゃ…イッちゃう…!!」
自然と涙が溢れるも、刺激は止めてもらえなくて俺は勢い良く射精してしまった。
「ぁぁァッ…!遊くんっ…イッた!イッたからぁ…」
「あーそうだな。で?」
「ひぁァッ!!止め、止めてぇ…!イッたばっか、だとっくすぐったい…!耐えれないぃぃ…ッ」
一定的な振動を与えてくるローターは敏感すぎる先端には刺激が強すぎてアイマスクが濡れてしまう程に涙を溢れさせた。
そんな俺の懇願を無視した遊くんは腹部へ指を移動させるとこちょこちょと激しめに擽ってきた。
「ひゃっぁあはははは!!!」
「お、効いてる効いてる。一回イッたから?前はお腹普通だったのにな」
「ひァァア!!!やめてぇっ!休憩するっ!!やめてっ!!」
そろそろ本気で限界なので必死に懇願するも、またしても聞き入れてもらえずに指は元気に動き回る。
「やばいっ、ダメって、指ぃ…動かさないで…!お願い…!やめでぇぇ…おかしくなる…っ!!!」
ジタバタ暴れてみてもしっかりとした拘束のお陰で特に効果はない。しかし何かをしなければ本気で頭がおかしくなりそうだった。
「湊うるさい」
「だって、もっ!無理ぁははははは!!!」
苦手な腋へ指が戻ってくると、またコリコリと親指で刺激され、ガクンと腰が跳ねた。
「だいぶ汗かいてきたな」
「はぁ…はぁ…っ遊くん…っもう無理…やめて、」
「ちょっと拭こうな」
ヒヤリとしたシートで体を拭かれると熱った体には冷たくて気持ち良かったが安堵する暇もなく、その後にお腹に何か垂らされた。
「ひゃっ」
「これローションな」
ヌルヌルとしていて塗られるだけでくすぐったい。伸ばされるだけでビクビク跳ねる体に、更なる強い刺激が襲いかかった。
「ローション滑りいいから多分もっとくすぐったいと思うぜ」
そう言うと、滑りが良くなった肌に遊くんの指が這い、背中が思い切りのけ反った。
「ひゃーーっ!!ぁはっはははははは!!!」
さっきまでとは比べ物にならない攻めに我慢なんて出来るはずもなく、俺は絶叫した。因みにまだローターは止まってないのでもう頭は爆発寸前だった。
「湊ーこちょこちょこちょこちょ」
「はひゃぁぁぁぁ…ッッ!!言わないでっ、だめ、イクッ」
体が強張るとそれに気付いてすぐにローターは止められ、先端から外された。さっき止めてくれと言っても止めてくれなかったのに。
「あっイカせてよ…っ!ドS!変態!」
「お前も一緒だろ。次は折角だから擽りだけでイケよ。時間はたっぷりあるし」
「そんなの無理…っ!」
必死に暴れてみるが、擽りは再開され、遊くんの言葉責めもねちっこく始まった。
「はぁぁぁ…っあ!あ!動かさないでっ…もぅ…だめっ、だめだってば…っ、遊くん…!!お願い…っ」
「双葉にも見せてやりてーな」
「やめて…っ」
「こんな可愛い姿見せたらどうなるかな」
「絶対言わないでよ…」
「双葉の事好き?」
「…好きぃ…っ誰にも渡したくない」
「次の撮影、本当に俺も居ていいの?」
「擽りだけね。双葉くんにキスとか、入れたりしたら殴るから」
「おーおーこえーな」
遊くんは思ってもない事を言いながら、クイッと俺の顎を持ち上げた。アイマスクをしている為、正確にはどこに居るかは見えないが吐息が聞こえたので近くに居るのは分かった。
「…俺にキスしても怒るよ」
「いいだろ?授業料だよ」
「絶対ダメ」
「でも今のお前は逃げられないぜ?」
「…遊くんは本気で嫌な事はしない人でしょ?」
「ハッ、何だよそれ。それよりさ、好きって言って?可愛すぎたからもう一回聞きたい」
「遊くんには言ってない」
「そんなの分かってるっつーの。双葉の事好き?」
「好き、好きだよ…」
顎から手を離されると、やっぱり無理矢理嫌な事をする人ではない事に安堵する。今まで撮影でキスなんて散々してきたし、遊くんにとって何の特にもならないお願いしてるんだから、授業料としてキスされても文句は言えないけど、やっぱり今は双葉くんとしかしたくない。俺にとってキスは大事なモノになってしまった。
「お前マジで可愛いな。なぁ、もう一回。双葉の事好き?」
興奮気味に笑いながら、遊くんのローションに塗れた指は肌を這い回る。ヌルヌルとした感覚にゾクゾクと体が反応しながら、俺は双葉くんへの愛の言葉を呟いた。
「…っふぁ、ぁぁ…好きっ、好きぃっ、」
「気持ち良い?湊」
「気持ち良い…っ遊くん、もうイキたぃぃ…」
「何処が一番弱い?そこでイッてみようぜ」
「はぁ…っあっ、俺にはまだ無理だよ…」
「イカせてやるから一番弱い所教えて?」
「…ッ意地悪。……わ、腋…が…一番だめ…かも」
「ここ?」
親指でクリクリと窪みを押す様に触られるとビクッと大袈裟な程に体が跳ねた。
「やっ…やばい…っはぁっ遊くん…だめ、やっぱそれだめ…!だめっだめ!!!」
「じゃあこれは?」
サワサワと触れるか触れないかのフェザータッチで触れられると、背中がゾクリと反応した。
「あ…っそれぇ…やばっ」
「こうやって触られたら感じちゃうの?」
「はぁ…ぁっ、」
耳元で囁く遊くんの声とフェザータッチの刺激はむず痒く足がピンと伸びてしまう。
「可愛い声でイケよ」
「あ、あ、…無理っ触ってよ、」
腋から少し指は脇腹へ移動し、触れるか触れないかの強さでなぞられた。近付いてきた唇は耳に口付けられ、息を吹きかけられたり舌を入れられたり。絶頂はは近付くが、やはり決定的な刺激にはならなくてもどかしい。
「イカせて…触ってよ、ねぇ…っ」
「だーめ」
「おかしくなる…っ」
「なれよ」
「ひゃっ!?どこ舐めてんのっ、やだ!やだやだ!」
そんな時、移動した遊くんが舐めたのは広げられた俺の腋。恥ずかしさとむず痒さで腕をばたつかせる。
「ひゃぁぁぁあ!!それやばい!やめてっ」
「汗の匂いだな」
「はぁっ!?ば、ばかっ…やぁぁぁあ!!におわないでよっ」
普段嗅がれることのない箇所を攻められ、本気の羞恥が襲う。
「しょっぱい、エロ」
「やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「これ効くんだな」
「これはっ…だめ!!本気で無理!!恥ずかしいっやめろっ」
「へぇ」
「ひゃぁぁ…やめろ、やめろバカ…!離せって、」
死ぬ程羞恥が襲い腕を閉じようと必死になるが、舌先で腋の窪みを舐められると情けない声が出て、力も抜けた。
「汗が溢れてくるな」
「やだぁっ!!!本気で…っこれは無理!!やめて、やめてぇぇ…お願いしますっ」
「そんなに恥ずかしい?」
「当たり前だろばかぁぁぁ…!!!」
ちゅ、ちゅ、と腋にキスをされ、もう片方は指でコリコリとされると堪らなくて泣き叫んだ。
「あっあぅ…ッ離してっやめぇぇ、」
「その割に感じてんじゃん」
「感じてない…ぃぃ…」
「先走りでびしょびしょ」
「うるさいうるさいうるさい!!!」
遊くんの動きは止まらず、変な感覚が上がってくる。
イキたい。イキそう。イキたくない。こんな攻めでイッてたまるか。
必死に我慢するが、くすぐられるとすぐに力が抜けてしまう。遊くんの舌先が腋の窪みを攻め、もう片方のを優しくくすぐられるともう頭と体がおかしくなった。
「ひ…っぐぅ……っアぅぅ、…待ってぇ…イキたくない…っ舐めないで…っお願い、いやっやだ、恥ずかしい…離してぇぇぇぇ…ッッ!!」
「湊。いい子にイッて」
止まらない刺激で頭が真っ白になると、ビクンと激しく体が痙攣し、絶頂を迎えたようにガクガクと震えた。
「ぁぁぁ…うそ……」
明らかな絶頂に頭がパニックになった。一気に身体中の体温が上昇し、情けなくて目尻に涙が浮かぶ。
「恥ずかしい所でイッたな」
「っ!!うるさい!!!」
「湊ちゃんは腋ペロでイッちゃう変態だったんだねぇ~」
「てんめ…っうるさいっつってんだろ!!!!」
「んで、どう?気持ち良かった?」
「…ッ」
「ほーら、最後に可愛く感想言ってくれたら解放してやるから」
「……まあ、それなりに」
「可愛くって言ったよな?」
「ひゃんっ!やめっ」
舌先を再度腋の窪みに突っ込まれるとビクッと体が跳ねる。
「…気持ち良かった!!」
「何されて一番感じたの?」
「~~!!今してるやつ!!」
「今してるやつって?」
「…っ遊くんの!口でっ…舐められるのがっ一番感じました…!」
「可愛い。いい子だな。開発すれば合図するだけイケたりするから人って不思議だよな」
「…へぇ、心理的な?」
「あぁ、精神面的なのが強いけどな。相手のことを心から信頼してたりしたらイケるみたい」
拘束とアイマスクを解放されると、ぐったりとそのままうつ伏せになった。
あ、お腹にローション塗ってたんだった。最悪。
あまりの疲れにウトウトしていたら、ガシャンとうつ伏せのまま拘束された。
「え…?」
「次はベビーパウダーな」
「うそっもう無理だって!」
背中にパウダーをつけられると、遊くんは俺の太腿辺りに腰掛け、ゆっくりと背中と脇腹を擽った。
「ひ…ッぁぁぁあ!!」
「うつ伏せの時が一番くすぐったいらしいぜ。もう流石に可哀相だからちょっとだけな」
「ぁっ、あとは口で言ってよぉ…」
「この状態で…こうしたりするのもいいって」
遊くんが持ってきた何かを準備すると、背中に突然冷たい感覚が襲う。
「ひゃぁぁぁぁぁ!なっなに!?」
「氷。前共演者の人に教えてもらった。冷たいから直接というより、氷で手を冷やしてその指とかでもいいかも」
「っ、つめたっやだ!」
ゾワゾワする感覚にジタバタ暴れると、次はお尻もむにゅっと揉まれる。
「ここも案外くすぐったいよな」
お尻を揉まれた後、人差し指で円を描くように触られると擽ったくて気持ち良い感覚がゾワリと襲う。さっきまで氷を持っていた遊くんの手はひんやりとして尚更そう感じた。
「ぅ、ぁぁ…やぁ…」
「どう?勉強なった?流石に可哀想だからもうあんまりくすぐんねーけど、こっちおいで」
拘束を外されると、仰向けに寝るよう促された。力が入らないのでされるがままになる。仰向けになるとグイッと左腕を真横へ伸ばされ、隣に寝転んだ遊くんがその腕に体重をかける。
「これで双葉の力じゃ抜けないと思うから、ここくすぐってやってもいいし」
左腋を軽くくすぐられるとビクッとまた跳ねる。
「あっもうしないって…!」
空いた右手で阻止しようとしたら遊くんの左手で頭上に押さえつけられる。
「あ…っ近いしっもう離れてよ!」
「今動ける?」
「…動けないよ」
「顔も近くて恥ずかしくね?共演した人に教えてもらったんだよ。こうやってされると興奮するって。顔もよく見えるし、双葉にも効くんじゃね?んで右手はまだ空いてるから好きなとこ触れるし足もこうやって乗っけたら動けねーだろ」
「ぁんっ!ひゃはは!分かった!分かったから離して!」
「はい、終了」
「はぁ…っはぁ…」
完全に力尽きているが、正直すごく勉強になった。
「遊くん最悪だったけどありがとう」
「あ?なんつーお礼だよ」
「疲れたけど勉強になった。双葉くん氷とか弱そうだし、ソフトタッチは感じるの知ってるから羽も良さそうだなー。へへ、今から撮影楽しみだね。一緒に双葉くんの事いじめようね。でも好きになっちゃダメだよ」
「へいへい」
遊くんも疲れたらしく俺の横に寝転んだままでいると、適当に返事をしてくれた。そしてそのままお互い眠りについた。
07 end.
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