【完結】ひたすら。

まこ

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番外編

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※冒頭の方に少しだけ酔っ払ってリバースした表現があります。苦手な方はご注意下さい※

拘束/乳首責/焦らし/寸止/ローションガーゼ/貞操帯/玩具/前立腺責/野外/尿道責/ドライオーガズム/羞恥/挿入有

◇ ◆

付き合って数ヶ月。恋人になってからの初めてのラブホテルなのだが。

「な、何でこんなに拘束されてんの?俺…」

俺は全裸で浴室のマットの上で寝かされていた。此処は以前ひなたと三人でローションプレイを楽しんだホテルだ。

「この前、ひなたさんと宅飲みして大変なことになってただろ?そのお仕置きだ」

「あぁ…俺がアイツのお気に入りの服に思いっきりリバースした日の事ね。暫く怒ってたな」

「いや、そりゃ怒るだろ。俺が帰った時、ひなたさん片付けしながらガチ切れしててスッゲー怖かったんだけど…親しき中にも礼儀ありって言葉もある通り、今後二度と人に迷惑かけねーようにしてやるよ」

「ちゃんと謝って仲直りしてるし、反省してるから許してくれませんか」

「二人の問題だけじゃねーんだよ。今回はひなたさんだからいいけど、他の人に無防備な姿見せた罰な?」

洗面器にお湯とローションをたっぷりと用意している先輩は、にやけた顔でそれを手に取り、俺の肌に塗りつけた。

「…っ、」

「付き合ってからホテルは初めてだな。…まぁ今まで行きまくってたから特別な感じはしねーけど」

ヌルヌルと胸元を滑る手に気持ち良さを覚えながら、マットの上で小さく体を捩らせた。

「折角だし初めて俺達がこういう事した日と同じ事してやるよ。まずはこっち可愛がってやるから」

「はぁ…?…っ!あ、」

胸元にローションをなじませた後、両方の乳首をピシッと弾かれた。

「んっ……ん、」

滑りの良くなった指の腹で乳首を捏ね回されるとゾクゾクとした刺激が全身に送られた。

「すげ。もう硬ぇじゃん」

「…っ、だって…恋人になって初めて…ホテル、来たし…先輩が触ってんだから感じるよ」

「…可愛いな」

優しく爪で引っ掻かれるとビクッと体が跳ね、マットの上で飛び跳ねた。

「はぁ…、ぅっ…」

一旦手が離れると、ローションを追加して再び胸へ戻ってくると、親指でグリグリと乳首を刺激しながら、残りの4本の指が胸の横に添えられた。

「!…やめ、待っ…」

次に来る刺激に気付いて制止を求めると、ニヤリと口角を上げた先輩は、優しく胸の横をマッサージするように触りながら、乳首を刺激し始めた。

「はぁっ!やぁっ……」

乳首だけの時よりも強いゾクゾクとした刺激に必死に体を捩るも、先輩が体を押さえつけてきたので逃げれなかった。

「気持ち良さそうじゃん」

ヌルヌルとした指が肌を動く度に、気持ち良過ぎて動かせる範囲で足をばたつかせた。

「あっ、やぁ…やだ、だめっ」

「胸ちょっと触っただけで完勃ちじゃねーか」

「るっさい……もうとっととイカせろよ…んで先輩の…入れて…っ」

「ま、そんな焦んなって。今までと違って時間に制限ないんだから」

下半身へ移動した先輩は、涙を溢す足の間にある俺自身に触れると、焦らすようにくすぐってきた。

「チッ…」

人差し指でクルクルと円を描く様に触れられると、早くも限界が近付いた。

「もぉ…っ!やだ、焦らすな…っ」

「今からずっと激しくすんだぜ?もう少しゆっくりしなくていいのかよ」

「ひぁっ!!それ…やっ、…だぁ!」

指の腹で鈴口を弄られるとビクンと背中が浮いた。

「お、これ?」

「ひぁぁっ!やだっ!やだってばっ…あ、あっ…ぅぅっ」

「今日は中もいじめてやるから」

「…っじ、めなくていい、からぁっ…」

刺激されるとトロトロと先走りが溢れ出し、更に滑りが良くなって撫でられる度に感度が上がっていった。

「やぁ…も、…っイク、…」

「お、まじ?じゃあちょっと休憩な」

ぱっと手を離されると、焦ったくてモゾモゾを腰を動かした。

「…ぁ、もぉ…意地悪すんなよ…っ」

「お仕置きだからなこれ」

暫く落ち着くまで手を止められ、落ち着いた頃にまた愛撫され、を繰り返していると、頭がおかしくなりそうになった。

「っ…てめぇ…ざけんなよ…っ」

「随分余裕なくなってきたな」

「そりゃそうだろ…っイカせろよ…」

「んな泣きながら睨まれてもな。ま、限界そうだし…お前の大好きなガーゼでも当てるか」

「……うん」

「え?」

「……だって、付き合ってからずっと家だったから…あんまり激しい事してなかったじゃん。…甘々も良かったけど、今までが激しすぎたから足りなかった…」

ずっと伝えたかった言葉を告げると、先輩は頬を赤らめながら嬉しそうな表情を見せてくれた。

「付き合う前が激しすぎてよく泣かせてたから、もうやめようと思ってたけど…俺も物足りなくて。今回ひなたさんの件を利用して、お仕置きって形で久しぶりに…」

お互い物足りなさを感じていたことを伝えると、見つめ合って笑いを溢した。

「…なーんだ、良かった…恥ずかしくて言えなかったけど…もっと激しい事したいって思ってたんだ」

そう伝えると、次の瞬間先輩は柔らかい笑顔から何かを思いついた様なドSなものへと変化した。

(え?)

一瞬やばいことを言ってしまったかと思ったが、ガーゼを洗面器に湿らせる姿を見て、意識はそちらへ向いた。

「…っ」

久しぶりのローションガーゼ。されてる時は気持ち良すぎてかなり辛いが、毎回毎回されていたので、体はそれにハマりつつあった。

たっぷりとローションのついたガーゼが亀頭へ当てがわれると、それだけで強い刺激を生み出した。

「今日はお前が満足するくらい、激しい事してやるよ」

その言葉が終わった瞬間、目の前が真っ白になってしまう程の懐かしい刺激が与えられた。


◇ ◆


「ん……」

目が覚めると、体は自由になっており、ベッドに寝転んでいた。

「おはよう」

何だか久しぶりの展開に懐かしさを感じた。あの後ローションガーゼでめちゃくちゃに攻められたのでおそらく気絶したんだろう。

手を伸ばして先輩に触れると、優しく起こしてくれた。

「大丈夫だったか?」

「うん……最高に気持ち良かった…」

先輩の胸に頬を擦り寄せながらしがみつくと、先輩も優しく抱き締めてくれた。

「…先輩、俺復活したから入れ……あ?」

体を繋げたいとおねだりしようとしたら、何やら股間と尻に違和感を覚えた。

まだ服を着ていない俺は、違和感を覚えた下半身に目をやると、ありえない光景が映った。

「は…?ちょ、何これ!?」

「貞操帯だよ」

「はぁぁ!?」

もちろんウリ専で働いていた時期も長いので、店のオプションにはなかったが、貞操帯自体は知っている。しっかりと鍵をかけられて外せないそれは、俺の股間でかなりの存在感を見せた。

「何…取ってよ!!」

「だーめ」

先輩に縋ると、突然ブブブ、と尻から振動がきた。

「あ…っ?あ、何……っ」

「中には遠隔操作出来るローター二つ入れといた。…お前が大好きな奥の方と、前立腺に当たる所に」

「ぐ……っ、やめ……ッ」

ローターが動く度に、苦しさが増す。勃つ事が許されない今、痛い様な苦しい様な刺激が股間に送られた。

「は…っ、止めて…中、やぁ……苦しい、痛い…っ」

「嫌いか?本気で無理なら取るけど、お前と色々試したくて」

「……き、らいじゃない…けどっ、恥ずかしい、し…なんか…初めてだから、びっくり、してるだけ…」

恥ずかしいが、こんな状況は初めてなので少しの苦しさは快感になった。それを素直に伝えると先輩からは唇へキスが送られた。

「…んぅ、」

ローターよりもキスの方が興奮して股間が苦しさを訴えたが、嬉しくて舌を絡ませると、先輩も応えてくれた。

付き合ってから甘々なエッチが多くてキスはこれでもかと言うほどしてきたので、どんどん上手くなる舌使いに夢中になった。

「はぁ…」

唇が離れて二人を繋ぐ糸が引くと、視覚的にも欲情した。

「先輩……っ」

ぎゅっとしがみついて甘えると、ニヤニヤと笑う先輩が俺の体を引き離した。

「この前ひなたさんの服をダメにしたから新しい服でも見に行くか」

「……は?」

「さっさと服着ろよ。もう時間だしとりあえずホテルからは出るぞ」

「はぁ!?…ま、待って!じゃあこれ…ッ」

中途半端に火照った体で放置されて焦っていると、無理矢理服を着せられて手を引かれてホテルを出る事になった。

車の助手席に座ると、ローターの位置が少し変わって動いてなくても気持ち良い。

ジンジンとする股間を押さえながら、鬼畜野郎とのドライブデートが始まった。

「…っぁ、はぁ……」

「運転中は危ないから動かしてねーんだけど。何で喘いでんの?」

「るせ…っ、尻動かすと…変な、とこに当たんだよばか…ッ」

「へぇ。今から店行くのに、んな赤い顔してたら心配されんぞ?…俺以外にその顔見せたくねーから鎮めろよ」

「じゃあローターだけでも取れや…っ」

「買い物中我慢出来たらちゃんと取ってやるから」

「…っ、買い物って、何処行くんだよ…ひなたの服、本当に買いに行くの…?サイズ分かんないだろ…?」

「いや、実際は買わないけど。ローター入れたお前と外に出るための口実」

先輩はニヤけた顔で運転しながら、目的の商業施設へ向かった。

「……っ」

「着いた。ほら、行くぞ」

「あ…っ、もっとゆっくり…」

「不自然だろ。ちゃんとシャキッと歩けよ」

「るせーんだよ歩けるわけねーだろが!!」

「んな真っ赤な顔すんな。俺以外に見せんなって言っただろ。…マスクでもしとけ」

自分から玩具を仕込んで連れ出したくせにそんな事を言うと、俺にはマスクが装着された。

そして先輩は鼻歌を奏でながら駐車場から店舗への入り口まで俺の歩幅に合わせてゆっくりと歩いてくれた。

「ひなたさんってここのブランドの服着てたよな」

中へ入ると、確かにアイツがよく着てるような服が並ぶ店があった。

「あー…ブランド見てなかったけどアイツ好きそう」

「サイズ分かんないから今日は買えねーけど、今度また聞いといて。流石に服ダメにして申し訳ないことしたから」

「あ、はい…聞いときま…っ、ひぅ、ッ」

服屋の中へ入った瞬間、動き出したローター。動かされるとは思っていなかったので変な声が出た。

「…ちょ、てめ…」

「ん?何だよ」

ニヤニヤした顔でわざとらしくそう言った先輩は、服屋の奥までズカズカと歩き出し、俺は一人にされた。

中で振動するローターは的確に俺を追い詰めてくるので、自然と熱い吐息が漏れた。

(やば……こ、興奮する……)

自分の中で恥ずかしい感情が芽生えた時、予想外の事が起きた。

「あれ?麗くん」
「おー、麗じゃん」

「え…?」

パッと声のした方を見ると、そこにはひなたと、ひなたの先輩であり、今は俺のバイト先の先輩でもある理央さんが居た。

(げっ……今!?まじで!?)

ひなただけならまだしも、理央さんにこんな事されてるのがバレたくなくて、何事もないように必死に振る舞った。

「一人?」

「や……今、槙田先輩と遊びに来た。この前、ひなたの服ダメにしちゃったから…見に、来た」

「えぇ、そんなのいいのに。けど俺がここのブランド好きなのよく分かったね」

「お前ここのしか着てねーじゃん。服好きなやつならわかんだろ」

「へぇ。俺は自分の服のブランドしか分かんないです。理央先輩は服好きですもんねぇ。……それより麗くんちょっと来て」

ひなたに手首を掴まれて理央さんから離してもらうと、耳元でボソッと訊ねられた。

「理央先輩は気付いてないフリしてくれてるけど、今顔やばいよ?体調悪いの?それとも何かされてんの?」

「…な、んで…」

「顔赤いし息荒いしバレバレ。外でなんつープレイしてんの?ここ俺のお気に入りの店なんだから他所でやってくんない?」

「るせ…俺が好きでしてるわけじゃねーんだよ…」

「槙田さんは何処に居るの?危ないよ、こんな状態で一人にするなんて」

「……店、の中には…っ、ひぅ、」

「…ちょ、大丈夫?」

ひなたは俺を見えにくい所に連れて行くと、背中に手を添えて優しく撫でてくれた。さっきより強くなったローターに耐えきれずにしがみつこうとすると、ヒラリと躱されたので、俺は自分の力で持ち堪えた。

「うおい…っ!支えろよ、」

「抱き着こうとしないでよ。麗くん達の問題なんだから巻き込むな」

「そう、だけど…っ、あ、…やば…ひな、ッ、たぁ」

「そんな甘い声で名前呼ばないでくれる?」

「冷たすぎるだろ!!」

「まぁ槙田さん近くに居るみたいだから俺はもう行くね。早く回収してもらってね。俺今から理央先輩に服買ってもらうんだから。またね」

ひなたは澄ました顔でそう言うと、本当に理央さんの所へ行ってしまった。

(あいつ冷てぇぇぇ……)

もちろん俺達の責任だが、少しくらい支えてくれてもいいじゃねーか!そう思いながら必死に先輩を探すと、ずっとこちらを見てニヤニヤとしていた。

「も…っだめ、先輩、帰ろ…っ、この店に居ると、悪魔に怒られる…っ」

「そうだな。話チラッと聞こえてたけどひなたさんに怒られそうだから違う店行くか」

震えた足を必死に落ち着かせながら、俺は先輩に支えられて店を出た。

連れていってもらったのは自販機が並んだ店の隅っこらへん。休憩用に置かれたソファに腰掛けて体が落ち着くのを待とうとしたのだが。

「……っんんん、止めてよぉ…も、外は…だめ、…」

周りに誰も居ないからか、ずっと同じ強さで動き続けるローター。股間は苦しくて辛いし、力を込めると余計締め付けて感じてしまうしで、俺はフルフルと小さく震えた。

「…でも、お前激しいのしたかったんだろ?」

「……したい、したかったけどぉ……先輩、にしか…見せたくなぃぃ…っ」

自然に溢れ出た涙を流しながら帰りたいと訴えると、先輩は俺の言葉を聞いて嬉しそうに微笑んだ後、駐車場へ歩き出した。

「……ん、止めて、歩けない…っ」

「あと少しだから頑張れ」

やっとの思いで車へ到着すると、後部座席に寝転んだ。座るとより感じてしまうからだ。

「はぁ…ねぇぇ、せめて、動き止めろよぉ…っ」

先輩に懇願するも、車は動き出してしまい、俺はのたうち回る様に後部座席で暴れた。

「危ないからちゃんとしろよ」

「じゃあ止めろよぉぉ…」

ぎゅっと自分の体を抱き締めながら耐えていると、暫くして別のラブホテルに連れ込まれた。

「ほら、服脱いでベッド寝転べ」

駐車場からホテルの部屋まで止まる事ない刺激にビクビクと体を反応させながら、言われた通りに服を脱いでベッドへ寝転んだ。

「…やっば、トロトロじゃん。苦しそう」

カチャカチャと貞操帯を弄られると、ダイレクトに股間に刺激がいき、ビクンと体が大きく跳ねた。

「ああああ!!やめっ…取ってぇ、取って!!」

「分かったから暴れんな」

暴れてバシバシと先輩の体を叩く腕を頭上へ持って行かれ、ホテルのベッドに備え付けられた手錠に繋ぎ止められた。

「やだ…!手も取ってぇ…」

「俺の事叩くだろ」

苦しそうにする貞操帯が外され、先輩にやわやわと自身を揉まれると、きちんと勃起してくれた。

「んん…!」

少し触られただけで完全に勃ち上がった先端からはトロトロと先走りが溢れ出た。

俺の足の間に腰掛け、暴れる事が出来ないように太腿を押さえられると、先輩は次の玩具を取り出した。

「さっき中もいじめるって約束したら、これ入れていくわ」

先輩の手にあったのは、細い尿道用のブジー。ビーズの様な小さいものが連なったそれは、たっぷりとローションを付けられて俺の先端に当てがわれた。

「ひぅっ、あ、あッ……!」

一番最初に先輩に尿道責めされた時は、怖くて仕方なかった。それはただの恐怖からくる怖さ。

でも今は気持ち良すぎて怖い。

中へ進んでくる玩具は強い刺激を与え、奥へ進むだけではなく、たまに抜き差しするように上下された。

「あああぁぁぁぁ……ッッ!!」

ガクンと背中がのけ反るも、恐怖からくる怖さはないので、先輩は止める事なく俺を攻め立てた。

「ひっ、あ、あぁぁぁぁ……ッッ!!」

目がチカチカする中、尿道から前立腺を刺激するように優しく動かされて体が大きく痙攣した。

出さずにイッたのか、ただ強すぎる快感に体が反応したのか分からない位。

ガクガク震えながらも、先輩は俺の様子を確認しながら玩具を動かした。

(気持ちいい…!)

玩具が動く度に電撃が駆け抜けたのかと思う程に強い刺激。久しぶりなのにこんな強い刺激を受け止めれる自分の体には感心する。

「ぁ、…んんッ、もっと、もっと激しく、して…っ、奥、ぐりぐり、してぇっ……」

「あんまり長くするとダメだからそろそろこれは抜くわ」

「やぁぁ…もっと、」

ゆっくりと引き抜かれる感触すらも気持ちが良い。あと少し動かされたら全て抜ける、と思ったタイミングで、グッと奥まで再度入れられた。

「ひぁぁぁっっ!!ぃああああっっ!!」

意識が飛びそうな程の強い刺激が最後に与えられると、音を立てながら玩具が引き抜かれた。

「…可愛い、れ……いくんじゃなくて。悠麗」

「ん、ぅっ…槙田、先輩…キス、してっ」

「おう」

尿道責めに完全に蕩けた俺は恥も忘れてキスをねだり、唇を軽く突き出した。口内へ入ってくる先輩の舌はあったかくて。教え込んだ俺のキスを実践してくれた。

舌先で上顎をなぞる先輩の舌は気持ち良くて、必死に舌を絡ませた。

(やっぱり俺は激しい方が好き…気持ちい、もっと、もっと強いのがほしい……けど、キスもすげーやばい……)

暫く俺の好きなキスが続けられると、先輩の舌は離れていった。

「先輩……好き、大好き…」

「俺も大好き」

先輩が優しくそう呟くと、次は首筋にキスをしてくれた。

「んぅ…ッ、」

擽ったい様な感触にピクリと反応すると、ゆっくりと首筋に舌が這い、カプリと鎖骨に噛みついた。

「ひゃっ……」

優しく鎖骨を甘噛みされると気持ち良くて悶えると、先輩の大きな手が胸元へ伸びてきてはツンと勃った乳首に触れた。

「んんんっ…はぁ、あっ」

ゾクゾクと気持ち良い感覚が体に走る。指の腹で優しく乳首を摘まれると直接股間に響く気持ち良さ。

ガチャンと手錠が音を立てると、動けない状況にも興奮した。

「はぅ…っ、ん、ん……っ」 

激しいのが好きだと思ったけど、こういうむず痒いような優しいのも好きかもしれない。というか先輩から与えられる刺激は全部好き。

蕩け切った頭でそう思っていると、先輩は下半身へ移動した。

「ん…」

じっと股間を見つめられると恥ずかしくてもぞっと足を動かすと、ニヤニヤと笑う先輩。

「な、に……あんま見んなよ…っ」

「や、自分からねだったりしてくるようになったのに、たまにそうやって初々しい反応されると燃える」

「……るさい…っ、」

まじまじと見てくる視線に顔が熱くなり、フイと背けると、先輩の舌が裏筋をなぞる。

「んっ……」

温かい舌の温度と、少し辿々しい這わせ方に興奮した。

「…気持ち、い……っ先輩、…入れてよ…ていうかまずローター抜いて…」

動きは止めてもらっていたが、未だに二つも入って居るのでそう伝えると、思い出したかのように先輩が動き出した。

「まだローターあるんだよ」

「はぁ?」

「何個入るか試してみるか?」

「試さねーよ!!俺は…っ、せ、先輩のが欲しいの…」

「もちろん俺のも後でやるよ。…久しぶりだし楽しもうぜ?」

膝裏を抱えられて足を広げられると、大きく恥ずかしい箇所を晒された。

「も…っ、いいって…やだ、見んな…っっ」

「ローター入れた時もそうだけど今まで散々見てんだから今更照れんなよ。ヒクヒクしてて可愛いぜ?」

「黙れ!くま!」

「くまってなんだよ。俺がでかいからか?」

小さなローターがもう一つ当てがわれると、つぷりと中へ入れられた。既に二つも入っているのに余裕で受け入れる自分のそこに羞恥を感じながら、もう一つ、二つと増えていく。

一番最初に入ったローターがどんどんと奥へ進んで苦しさと少しの快感を生み出すと、もぞっと尻が動いた。

「ふ……ぁぁ、…も、もう入んないって……」

「あと二つ位入るだろ」

「ひぅっ…!!だめ!!なんかっ、当たっちゃ、ダメなとこっっ当たってる!!」

グイグイと進むローターが奥へ進むと、背筋がゾワっとした。

「…そうだな、今日はこれくらいにすっか」

先輩の声に安堵して呼吸を整えると、ブブブ、と鈍い音を立てて全てのローターが動き出した。

何個入ったか分からないが、中全てを刺激されている感覚に自然と腰が跳ねた。

「ひっ、あっっ!!あああああ!!やっ、…ぅぅぅっ」

「おーおー、すげーな」

ブルブルと震えるローターに追い詰められながら激しく体を揺らすと、先輩はベッドから降りて何かを準備し始めた。

「あッ、あっ!やぁぁっ!!だめっ、やばっ、せんぱっ…先輩ぃぃぃっっ!!」

ガチャガチャと手錠を鳴らし、足をバタつかせてもローターの位置は変わらずに一定の振動が送られる。

「い、っ……く、ぅぅ…イク、だめぇぇぇっっ」

目の前に見えた絶頂の兆しに叫ぶと、すぐにそれは訪れた。ビクビクと激しい体が痙攣すると共に中だけでの刺激で絶頂した。

絶頂の時に力を込めた事で一番最後に入れられたローターが卑猥な音を立てて俺の中から放出された。

「お、自分で出したのか」

「だ、まれっっ、早く、抜いてって、とめ、ろやっ…あ、あッ、──ひぁぁぁあ!!」

暴れ狂う俺に動じる事なくこちらへやってくると、手には洗面器が抱えられていた。

「やっ、待って…今は、っそれ、だめ!やだぁ!」

「何するか分かったの?」

閉じれないように先輩が俺の足の間に座ると、いつものセットが用意された。

「やぁぁぁ…!今はっ、ガーゼ、やらっ……だめ、先輩っ」

ローターが動き続ける中、俺の亀頭にローションまみれのガーゼを当てがった。

「いっ……ぁぁぁぁぁあ!!」

ガーゼが左右に引っ張られると、激しく腰が浮き上がり、力を込めた反動でローターが一つ飛び出した。

「やば…また出てきたぞ」

一旦飛び出たローターをもう一度入れられると、グリグリと一番奥に入ったローターが良い所を刺激した。

「~~ッは、あっ、あああああっ…あ!あっ、---む、りぃっ、むりッ!!むり、っぁぁぁぁあっ」

ガーゼが再び動き出すと、目の前が真っ白になり、体が強張って再び絶頂した。深い絶頂に意識が飛びそうになりながらも、絶叫しながら暴れ狂った。

「ローション乾いてきたな」

ガーゼにたっぷりとローションが追加されると、亀頭を包み込むようにスリスリと動かされる。

ピンと激しく足が伸びると、何度目か分からない絶頂。いくつかローターが飛び出てるが、恥ずかしいと思う事もない。頭が痺れてぶっ飛びそう。

「悠麗。可愛い…大丈夫か」

先輩が何か話しかけてきてるが、今の俺には伝わらないので返事が出来ない。

気持ち良い、頭がおかしくなりそう。

クラクラしてしまうくらいの刺激に襲われていると、漸くガーゼの刺激が止まった。

「まだ中に何個か残ってるけどいいか」

先輩がそう呟いて俺の蕾へ自身を当てがった。ローターを何個も入れていたのにとても窮屈で、苦しい圧迫感に息を飲んだ。

「ぁぁぁぁーー……ぐ、るし…っ、きもち、いいぃぃ……」

完全に意識が朦朧としている俺はあまりの気持ち良さに思ったまま口に出すと、先輩のモノは更に大きくなり、進む度に苦しさが増した。それが堪らなく気持ち良い。

「悠麗…」

「先輩、…先輩っ」

ガチャガチャと手錠を鳴らして外してほしいと訴えると、先輩は腕を解放してくれた。力があまり入らない腕を先輩に回して抱き付くと、先輩も抱き締めてくれた。

ズプリと深い所まで挿入された先輩のモノが漸く止まると、暫く呼吸を整えた。

「……は、っあ……」

「好きだ」

「……っ、れも、す…き…せんぱ…いっ」

ぎゅっと力を込めて愛を囁き合うと、肌のぶつかり合う音が部屋に響いた。


◇ ◆


「いでぇぇぇぇぇ」

腰が、足が、体が、全てが。

全く動けない体に叫びながら、俺は体を清めてもらった。久しぶりの激しすぎるセックスは満たされたが、今にも死にそうだ。

「悪い。激しくし過ぎた」

「いやほんとそれ……死ぬ……」

「次はもう少し優しくするか…うお、」

ぎゅうと近くに居た先輩にしがみつくと、小さく呟いた。

「………次も、こんな感じが、いい」

「…」

先輩は少し黙った後、小さく笑いながら「はいはい」と言ってキスしてくれた。

end.
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