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まこ

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訓練シリーズ

甘いだけじゃないけど

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※「Colori vivaci」で亜蘭と桜花はくっつきました。読まなくても問題ありませんが、お付き合い始めてすごくラブラブです。桜花も結構デレてるので苦手な方はスルーして下さい…!

乳首責(クリップ)/拘束/くすぐり/羞恥/言葉責/フェラ/ドライオーガズム/寸止/自慰

攻→亜蘭/視点
受→桜花

◇ ◆

【ついに俺にも彼女が出来ましたぁ☆】

今までSNSとかでそんな投稿を見たら『わざわざ自慢するとかだせぇな』なんて思っていたのだが。

(めっっっちゃ自慢してぇぇぇぇ……)

先日、憧れだった先輩と付き合うことになったので、めちゃくちゃ共感出来てしまう。なんならお付き合い報告だけじゃ足りないので、写真も投稿して全国に先輩の可愛さを広めたい。もちろんそんなことしたら処罰対象だが。

しかしSNSはもちろん、組織内でも俺たちが付き合ったことはなるべく積極的には広めないでおこうと言われたのであまり惚気ることも出来ない。

(うわぁぁ…もう会いたい…さっき食堂で一緒にご飯食べたばっかりなのにぃぃ)

自室の布団でゴロゴロと悶えていると、コンコンと扉を叩く音が聞こえた。

「亜蘭くん。俺だけど」

「!? は、はい!どうぞ!」

思いが通じたのか、ずっと頭の中を占領していた本人が部屋を訪ねて来てくれた。すぐに扉を開けに行くと、もこもこと暖かい服装を着てたくさんの本を持った恋人が立っていた。

「な、んすか…?」

「用がないと恋人の部屋に来ちゃダメかな?一緒に過ごしたいから来たんだけど」

「…っ」

口調は相変わらずだが、明らかにデレてくる恋人にときめきながら、部屋に案内すると、100均で購入した座布団の上へ腰掛けた。

「座布団そんなに分厚くないし、冷えるでしょ?ベッドどうぞ」

「ううん。この座布団、俺のために用意してくれたんでしょ?だったらこっちがいい」

ちょこんと座布団に座る先輩はより小さく見えて可愛い。テーブルに持ってきた本を置いて寛ぎ出したので、俺も隣に座ると優しく微笑みかけてくれた。

「俺は同じ部屋に居るだけで幸せだから、好きなことしててね」

「…わかりました」

(好きなこと、なんて一つしかねーじゃん?)

視線を本に戻した先輩を背後から抱き締め、後ろから頸へキスするも、全くの無反応。

(…スイッチ入んないとほぼ感じないもんなこの人)

普通大好きな恋人が抱き締めるだけでスイッチ入りそうなもんだが…と思いながらも、冷静にペラっと次のページを捲る姿を見て、更にモヤモヤした。

「あと少しで終わるからそれまで待ってて。相手してあげるから」

「それなら自分の部屋で読んできてから来れば良かったのに」

「そう言われればそうだね。少しでも早く君と過ごしたくて、来ちゃった。一人にしてごめんね」

その言葉にまたしてもキュンときてしまい、服の中へ手を差し込むと、初めてピクンと反応してくれた。

「冷たくないすか」

「亜蘭くん、全体的にあったかいから大丈夫だよ。子供みたいで可愛いよね」

「…子供でもないし、可愛いのはあなたですけど」

するすると手を侵入させ、全く反応していない胸元へ持って行くと、片手でバシッと押さえつけられた。

「あ、あとで…ね」

「俺の部屋だし好きなことしていーんでしょ?センパイはセンパイで好きにしてて下さい。あ、もしかして感じちゃってます?」

「……感じてないから」

「へぇ。んじゃ別にいいじゃないすか。はい、読書さいか~い」

意地を張る姿が可愛くてわざとらしくそう煽ってやると、先輩は不満そうにしながら視線を本へ戻した。指を掠める胸の突起は少しずつ主張を始めており、摘んで捏ねてやるとビクッと分かりやすい反応を見せてくれた。

しかし感じないと言ったからか、抵抗する様子はなく必死に本を見つめている。

(けどぜーんぜんページ捲らないな~)

ふるふると我慢している様子を見ながら、両方の乳首をくりくりと捏ねてやると、モゾモゾと足が動き始めた。

「…っ、ん」

ぎゅっと強めに乳首を摘んで引っ張ってみると、小さく声が漏れた。それが可愛くて先輩の好きな力加減で胸を弄ると、ついに本は閉じられた。

「あれ、本読まないんすか?」

「…っ意地悪なこと言わないで」

「乳首も随分ビンビンだし、下も苦しそうすねぇ」

「…っ、ん、……っ」

今までなら華麗な早技で叩きのめされているだろうが、今は抵抗らしい抵抗はせずに可愛い吐息を漏らしながらすっぽりと俺の腕に包まれている。

「──ね、センパイ。どうしてほしいすか?」

「…その気にさせといてわざわざ言わせるとか相変わらず意地が悪いね」

「ほら、ちゃんと言って?」

「俺は別にこのまま終わってもいいけど、逆に君が耐えれないんじゃない?」

「あー…やっぱり素直におねだりしてくれませんねぇ。ま、そんなセンパイをメロメロにするのが好きなんでいいすけど」

理想はこのままひょいっとお姫様抱っこでもしてベッドに連れて行きたかったが、普通に無理だったので手を繋いで誘導すると、あんな言い方をしていた先輩だったが、素直に寝転んでくれた。なんならやる気満々なのか、自ら服を脱ぎ始めた。

「やる気満々じゃないすか」

「服伸びたら嫌だし。君、乱暴に脱がすの好きでしょ」

「どんな性癖すか。今までセンパイが暴れるからこっちも力づくだっただけです」

「それ強◯だけど」

「そんな俺のこと好きになったくせに。寒いから毛布使って下さい」

せめて恥じらいを持って欲しかったのだが、先輩は手際良く下着姿になったので近くにあった毛布を差し出した。

「この毛布、亜蘭くんの匂いするね」

「…ときめきます?」

「こまめに洗った方がいいよ」

「くさいみたいに言わないで下さいよ!返して!」

「やだ。これはこれでいいの」

恥ずかしくて奪い返そうとするも、しっかりと毛布を抱き締めた先輩に叶うはずもなく。

「…もう」

ムードも一切ないけど、今までだったらこんな状況あり得なかったので仕方ない。自分も下着姿になって毛布を抱き締める先輩に覆い被さった。

「──何処触ってほしいすか」

せめてもの羞恥プレイとして言葉を要求すると、口に出すのは恥ずかしいのかじっとこちらを見上げてくる。

「──ほら、何処がいいの?」

「変態みたいな言葉責めだね」

「~~っ、だぁぁあ!もう!ムード台無しにしないで下さい!俺の好きなプレイしますよ!」

「……うん」

嬉しそうにする先輩を見てしてやられた感はあるが、いつも通り大好きな拘束プレイへ持ち込んだ。

とはいえ専用のものはないのでタオルで先輩の両手を縛り、頭上へ持って行くことしか出来ないのだが。

「邪魔したらお仕置きするんで、腕はそのままキープして下さいね。毛布は何処に置いてたらいいすか」

「…顔の近くに置いてて」

「はいはい」

全く毛布の役割を果たしていないが、希望通り顔の近くへ置くと安心したような表情を向けてきた。

少しやりにくいが、ここからは俺のペースに持って行ってやる。胸元に顔を近付けて乳首を甘噛みすると、気持ち良さそうな吐息が聞こえてくる。

歯を立てて少しだけ痛みを与えた後、すぐに労るように舌先でくすぐると、ギシギシとベッドが軋み出した。しかし、結んだだけである程度自由に出来る腕は頭上をキープしたままだ。

万歳して曝け出された脇へ指を這わせながら乳首を愛撫すると、一瞬手が降りてきたがすぐに上へ戻って行った。

「腕、すぐ動かせるでしょ?それなのに万歳したままっとことはもっとくすぐってほしいの?」

「…っ、下ろしたらお仕置きするって言うから…っ、くすぐられたいわけ、ないから…っ」

「ふふー素直じゃないすねぇ。優しくくすぐられると感じるくせに~」

「っひゃ…」

こちょこちょと脇をくすぐってやると、またしても少しだけ腕は下がってきたが、プルプルと震わせながら中途半端に万歳をキープしている。

一生懸命我慢する姿が可愛くてくすぐりながら乳首を甘噛みすると、ピクンと腰が跳ねた。下を確認すると下着が窮屈になってきており、少しずつ湿ってきている。

(あー…可愛い)

ぷくんと膨らんだ乳首を吸い上げてみると、腰が浮くのも可愛い。必死に声を我慢しながら毛布に顔を押し付けてるのも全部。

可愛くて堪らない恋人を蕩けるくらい甘やかしたいが。

「センパイ。下びっしゃびしゃっすよ?こちょこちょされて乳首強くされて感じてんすか?」

「…っ、るさい」

やっぱり恥ずかしそうにする顔を見るのが一番好きだから、いじめたい。

「ほら、これ何か分かります?」

下着の中へ手を差し込み、先端から溢れ出る汁を指へ絡ませて見せつけると、耳まで真っ赤に染まる先輩。今更こんなに恥ずかしがることないだろうに、まだ大して愛撫してないのにも関わらずこんなに濡れてるのが嫌なんだろう。

「下着も色変わってきてるし、もしかして恥ずかしい自分見せられると余計感じてます?」

先輩のもので湿った指を舐めると、恥ずかしそうにしながらぽすんと毛布で顔を隠してしまったので、その隙に足元へ移動した。

もじもじと腰を動かす体を押さえつけ、ゆっくりと時間をかけて下着を脱がしてみると、先程よりも濡れた先輩自身が現れた。

「センパイーお漏らしでもしました?ほら、ここーこんなに濡れちゃってますよ?」

濡れた部分が見えるようにピラピラと下着を見せつけると、ゲシっと足が飛んできた。

「そんなの汚いから…っ」

「センパイに汚いところなんてないすよ。安心して下さい」

軽く下着へ口付けた後、俺を蹴ってきたのでお仕置きをすることにした。頭上でキープしている腕に結びつけたタオルを取ると、不思議そうに見つめてきた。

「…拘束、しなくていいの?」

「今回はこういう拘束をしようと思って」

自由になった腕を掴み、右手首と右足首をタオルで結びつけた。

「…!」

「はい、左も貸して下さい」

左も同じように手首が外側へくるようにして手足をひとつのタオルで固定した。するとちょうどM字っぽく膝を曲げる状態になってくれて、恥ずかしい場所が見えやすくなる。

「はーい、足開いて下さいね」

頑張って閉じようとする膝をこじ開け、閉じれないように股間へ顔を近付けた。

プルプルと先走りを垂らして震える先輩自身をぱくりと咥えると、足を閉じようとして頭を挟んでくる。

「んん…っ、」

腰を浮かしたり体を捩ったりと、刺激を和らげようとしているようだが、たっぷりと唾液を含ませて根元まで咥えると、ビクビクと体が震え出した。

「やぁ…!っだ、め…!」

初めてちゃんとした声を出してくれたので、じゅるじゅると音を立てながら愛撫すると、限界寸前のサインが見えたので一度緩めてみた。

「…っ亜蘭くん、本当…このまま、口は終わりにして…!」

「ん、何でっすか」

「で、出ちゃいそうだから…っ」

「……俺の口に出すの恥ずかしいんすか?」

「そりゃ…流石に抵抗あるよ。申し訳ないし」

「あーそういうのは気にしないで下さい。俺センパイのなら何でも受け入れますよ」

「っ、ん、……!」

舌先で先端をくすぐってみると、とろとろと先走りが溢れ出し、恥ずかしそうなもどかしそうな表情をした先輩。

丁寧に先端、カリ部分、裏筋、陰茎と下へ下へと滑らせていくと、期待したように収縮する蕾が目に入った。すぐ近くにある可愛らしい二つの膨らみも愛撫により引き締まっており、今すぐにも触れて欲しいと訴えてきているように見える。

「センパイ。ここ触ってほしい?」

人差し指で軽く突くように玉をなぞってみると、ふるふると小さく首を横へ振った。

「そうですかー残念ー。じゃあセンパイがおねだりするまでこっちは触らないでおきますねー」

「え…っ」

立ち上がって一旦傍から離れると、面白いくらいに切ない声が聞こえた。放置するつもりはないが、縛られているので不安なんだろう。

机の引き出しへ行き、とある玩具を手に取ってすぐにベッドへ戻ると安心した表情をしたようだが、それと同時に不思議そうな眼差しを向けてきた。

「何それ」

「これねー、前に柚木さんに貰ったんす。普通の人からしたら痛いんでしょうけど、それでもかなり優しく作られたものでね」

小さなクリップを見せた後、胸元で可愛く主張する突起を挟み込むと、先輩の腰が跳ねた。

「ぃ…っ」

「大して痛くないはずですよ?普通のやつと違うんでね」

両乳首にクリップを留めると、ぴくんと嬉しそうに揺れる先輩自身。とろりと先走りも溢れ出してきたので乳首への刺激は正解のようだ。

(にしても、俺からしたら普通に痛かったけど流石だな~いつか本物の洗濯バサミとかで留めたらどうなんだろ。そういやお尻叩いても反応してたしバックでスパンキングもいいよなー)

考えれば考えるほど、先輩といろんなことがしたくなってくる。指でピンとクリップを弾いてやると、高めの声と共に体が揺れた。

「もっと痛い方が好き?センパイ、ドMちゃんですもんねぇ」

「…っ、別に、痛いのが好きなわけじゃない…」

「へぇ~?」

「亜蘭くんが…っ、意地悪しながら痛いことしてくるから…反応するようになっただけ。俺をマゾみたいに言うけど、違うからね」

「……へぇ、そう言いながらクリップつけただけで元気になってるけど、マゾじゃないの?」

「んん…っ、クリップ…!いじってるのが、君だから…っ感じてるだけ、っ」

「じゃあ結局マゾじゃないすか。もっともっとセンパイのことドMにしていくんで、覚悟してて下さいね」

「…なるわけないでしょ」

涙目で睨まれるとゾクゾクした感覚が駆け巡る。ドMな体には仕上がってほしいが、やっぱり口や態度では少々S気がある方が萌える。

「はいはい。じゃあ開発されないように頑張って下さいね~」

乳首を挟み込むクリップを引っ張ると、ビクッと激しく腰を浮かせながら甘い声を出してくれた。それが可愛くてクリップを更に引っ張って乳首を伸ばしたり、捻るように動かしてみたりと少し強めの刺激を与えると、真っ赤に顔を染めながらやだやだと首を振り出した。

「痛い…!やめっ…取って…!」

「その割に下は更に反応してますけどー?」

「ひゃぁんっ!──~~っ…!!」

「あれー?今のえっろーい声は何すかー?」

「っちが、…んんッ、んっ!」

ダラダラと先走りを垂らしながらも自分は感じてないと言い張る先輩を追い詰めるように乳首を愛撫するも、ずっと痛い刺激だと心配なので片方のクリップを外して優しく乳首へ舌を這わせた。舌先で転がすようにくすぐると、甘い声は大きくなっていき、逃げようと暴れ始めた。

「暴れちゃだーめ」

「ぁ、あ…!そこで喋んない、で…っ!!」

(かーわいー…)

段々と余裕をなくしていく先輩が可愛すぎて優しく乳首を吸い上げると、ビクリと背中をのけ反らせた。

「~~──っふ、ぁぁ……!」

大きな痙攣と一段と蕩けた声に不思議に思いながら愛撫を続けると、先程よりも暴れる力が強くなった。

「イッ、た!から…っ!!やめて…っ、やぁぁ!休憩、させっ…ひゃぁ!」

「え?イッた?──え、乳首だけで?」

コクコクと頷くのを見て驚きながらも、体の感じを見る限り嘘をついているようには見えなくて。

「えー?今日はたっぷり焦らして恥ずかしいおねだりさせようと思ったのにー」

「いつ、もっ…してるくせに……!ねぇ、もういいでしょ…解いて…っ」

「でも今日はまだセンパイの大好きな玉ちゃん触ってませんよー?耐えれます~?」

「──っ、耐えれるから!外して…っ」

「あはは。簡単に解放するわけないでしょ?」

乳首にクリップを挟んで再度下半身へ近付くと、嬉しそうに震える先輩自身。足を閉じる余裕もないのか、だらんと脱力しており、恥ずかしい部分が丸見えになっている。

「あーあ、センパイ先走りやばすぎてこんなところまで落ちてんじゃないすか」

「っ、やめ…!──っぁぁ!!」

むにっと柔らかい尻を左右へ開き、蕾を更に見えやすくしてやると、めちゃくちゃ恥ずかしそうに暴れ出した。

「そんなに暴れても無駄っすよ。俺が全部綺麗にしてあげるんで大人しくしてて下さい」

大量の先走りが蕾を濡らしていたので、ゆっくりと舌を這わせるととびきり甘い嬌声が響く。

羞恥を煽るために指で蕾を拡げてみたが、もう快感しか感じてないのか体をびくつかせて喘ぐだけとなってしまった。

「センパイ…ここ、丸見え。恥ずかしくないすか?」

「!? っ…ば、か…!!見ないで…っ!!やめなさい…っ、やだ、いやっ」

「おーおー、よく見えますねぇ」

「拡げないでってば…!!やめ…っ!ひゃあぁぁッ」

欲しかった反応をもらえたのでもう一度舌で愛撫すると、ぺちぺちと陰茎が揺れる音が聞こえた。

「ふ、ぁ…っ、ぁ、…だめ、そんな、とこ…っ」

たっぷりと舌で可愛がった後、ずっと淋しそうにしていた二つの膨らみへ移動した。

一つの睾丸を口いっぱいに咥えて吸い上げると、ビクンと腰が大きく跳ね、ベッドの軋みと甘い声が大きくなった。

「やぁああ…!あっ、ぁ、…」

片方を口内でたっぷり愛撫し、もう片方をグリグリと押し潰すように揉んでやった。

「っぅ、んぅ…!イク、だめ…!亜蘭くん…!イッ、やぁ、ぁ!」

「ちゃんと触ってないのにー?玉ちゃんいじめられただけでイクんすか?」

「っ、るさぃ、やめ…っ、ぁあ!イク、っ」

ぎゅうっと体全体に力が入り、ピンと足首が伸びた辺りで刺激をやめると、イキ損ねて情けない表情を浮かべて蕩けた先輩。

「! …本当君って寸止め好きだね…」

「まー寸止めって一番可愛くなるじゃないすかー?けど、もう俺も限界なんでね」

しゅるりと手足を結んでいたタオルを解いてニコッと微笑みかけた。

「ね、センパイ。俺のこと、欲しいですか?」

先程まで舐めていた蕾へ軽く指を入れると、きゅうと締め付けてきてくれた。表情を見る限り、先輩も余裕はなさそうなので少し煽るといい感じに動いてくれるだろう。

「……本当、そんな変態みたいな発言しないでよ…」

「けどセンパイも萎えてないじゃないすか。俺はセンパイとまた繋がりたいです」

「…俺も、したいよ…っ」

「──嬉しい。俺、見とくんで。自分で解してくれません?その前に、素直になったご褒美としてスッキリしてくれていいんで」

「はぁ?悪趣味すぎるんだけど…」

「んじゃ、今からまた縛り付けて泣くほど寸止めしましょうか?」

ニヤニヤ笑いながらそう伝えると、悔しそうにしながら自分自身へ手をかけた。

「…っ、ん、先に出すから、あっち向いてて……っ」

寸止めが効いたのか、一度射精するために竿を緩く扱き始めた。それをじっと見つめていると、視線にすら感じているのか、興奮した様子で手の動きを早めていく。

片手で竿を扱き、もう片方の手は睾丸を二つとも包み込んで揉んでいるのが見えてどうしてもにやけてしまう。

(いつからか知んないけど、本当玉も好きなんだな~さっきそこだけでイケそうだったし)

「んっ、ん……!はぁ…っ」

先輩が自慰を始めて数分。すぐに限界そうな声が漏れ出した。

「もうイケそうすか?」

「い、く…っ」

「イク時はどうするんでしたっけ?」

顔を背けて羞恥から逃げようとする先輩の顎を掴んで無理矢理視線を合わせると、涙に濡れた瞳は俺を映し出す。

「っ、イク……亜蘭、くんっ…イク、……イッて、いい…?」

「──うん、いいよ」

「っ、んぅ……んーーー…っ!!」

先輩は俺の瞳をしっかりと見つめながらたくさんの欲を吐き出した。ビクビクと痙攣する体を抱き寄せてやると、頬を胸へ擦り付けてくれた。

「じゃあ体が落ち着いたら自分で慣らしてみて?」

「…っ、変態……次からは、絶対…しない、からね…」

少し気怠るそうな声をした先輩がモゾモゾと動き出すと、ゆっくりと蕾へ指を入れた。

俺を受け入れるために一生懸命自分で準備する先輩が可愛くて見惚れていると、いつの間にか指が数本入るまでになっていた。

「…ほら、もういいでしょ。早く、入れて……」

「今のままじゃ入れにくいんで、自分で膝裏を支えて大きく足開いて下さい」

「~~…もう、後で、覚えてなよ…っ」

文句を言いながらも、俺の大胆な命令にも従う先輩。それは我慢出来ないからなのか何なのか分からないけどすごく嬉しくて。

恥ずかしそうに足を広げて待っている先輩へゆっくりと体を繋げていった。


◇ ◆


「うわぁ、シーツぐちゃぐちゃ……」

「誰かさんが何回もイカせるからでしょ」

「もうイケない!いやぁぁあ!って言いながら盛大に潮まで吹いてましたもんねぇ……っっいでぇぇ!」

お互い賢者モードに苦しんでいると、バコンと激しく本で頭を叩かれた。

「痛いんすけどーいくら自分が痛いの好きだからってぇー」

「うるさい。俺シャワー浴びてくるから、亜蘭くんもさっさと片付けなよ」

いつもあれだけ大量消耗させてんのに何でこの人はすぐ動けるんだろうか。全く動けない俺を置いて先輩はテキパキと服を着替えて部屋を出ようとした。

「──亜蘭くん」

「はぁい…?」

「気持ち良かった。大好きだよ」

「!?」

先輩は今までにない程に柔らかい笑みを浮かべてそう言うと、部屋を出て行った。

(あぁ…何回もイッたのに……)

あの笑顔だけでまた元気になるとか恥ずかしい。というかこれからもあの顔思い出したら勃ちそう……。

ベッドの上で数分悶えた後、一緒に風呂に入りたくて俺もすぐに追いかけると、廊下ですごく嬉しそうに微笑む変態とすれ違った。

「あ…お疲れ様です」

「亜蘭くんお疲れ様!俺、明日洗濯係をするから安心してシーツ出してね!」

「…!?」

end.
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