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まこ

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訓練シリーズ

悪さしてお尻を叩かれる渚の話

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タイトル通りで、渚がお仕置きとしてお尻をぶたれるだけ話。ギャグも混ぜているのでそんなに重たくないと思いますが、苦手な方はご注意下さい。

鞭打/スパンキング/千隼視点

攻→桜花
受→渚

◇ ◆

今日は渚と亜蘭の三人で訓練部屋を掃除する日。二人は目を輝かせながら拷問に使う玩具や枷を見て何やら良くないことを企んでいる様子。

(俺たちも散々ここで色々されてんのに、よく笑顔でこの部屋に居れるよな)

中へ入るだけで訓練された思い出が蘇り、俺はすぐにでも掃除を終わらせて部屋に戻りたいのに。

「おい渚、亜蘭。遊んでないで早く掃除しろよ。こんなところ長居したくねーんだけど」

「おやおやー?千隼チャンってばこの部屋怖いのー?」
「千隼はここで散々泣いてたもんなー!ペットボトルにおし──」

「てめぇぶっ殺すぞ」

二人の息の合った煽りに腹が立ち、近くになった"何か"を渚の顔面に向かってぶん投げた。

「うおっ」

反射神経の良さが幸いし、ガードした手にそれが当たると、少し重みのある音を立てて床に落ちた。

「あっぶねーなー!何すんだよ!顔に当たったらどうすんだよ!! ん?何これ!うわ!鞭だよ鞭!千隼も亜蘭も見て見て!」

一瞬だけ怒りを向けられたが、すぐに落ちたものに興味を示した渚は床に転がった鞭を手に取った。

「お、バラ鞭じゃん。俺ここで訓練されたことないけど鞭でぺんぺんされることもあったのー?」

「いや!俺はない!エロい玩具とかばっか!千隼は?」

「俺も鞭は使われたことない」

掃除を忘れて三人でその鞭を見ていると、渚が俺を見てニヤッと笑った。

「俺思いっきり千隼のこと打ちたい!」

「は?意味分かんねーこと言ってんじゃねーよ。つーか勝手に部屋のもの触ったら怒られんだろうが」

「俺にぶん投げてきたのは千隼だろ!その罰だ!お尻出して!」

「出さねーよバカ!!」

「渚ー!俺も手伝うよー?ほらほら千隼チャーン。可愛いお尻出して~?」

鞭を手に持った渚と、人をいじめることが大好きな亜蘭が追いかけてきたので部屋の中を走って捕まらないようにするも、狭い部屋の中ゆえに上手く逃げることが出来ず、あっさりと二人に押さえつけられた。

「っ!ばか、何っ……やめ!」

亜蘭にずるりとズボンを脱がされると、渚が満面な笑顔で鞭を持って近付いてきた。

(やばい、ぶたれる──)

そう思ってぎゅっと目を閉じた瞬間、勢い良く部屋の扉が開いた。

「何してるの?」

目を閉じていても分かる程に怒気を含んだ声。おそるおそる目を開いて声の方を見ると、そこには訓練部屋の管理をしている桜花上司が立っていた。

顔は面白い程に無表情で、声と同じく全体的に怒りのオーラを纏っている。

「っげ、桜花センパイ…いや、違…あの」
「ち、千隼が鞭をぶん投げてきたからとお仕置きしようと思ったんですっ」

普段誰にでも臆せず話す二人が、桜花上司の前ではかなりたじたじとしている。

「とにかく二人とも、千隼くんを離しなさい。それで亜蘭くんはもう一つの部屋を掃除してきて」

「は、はーい!行って来まぁーす!」

この場から逃げれると知った亜蘭は、すぐに俺から手を離してもう一つの訓練部屋に逃げて行った。残ったのは鞭を持って目を泳がす渚と、ズボンをずらされて下着姿の俺。

亜蘭が部屋を出てすぐに桜花上司は扉を閉めると、内鍵をかけた。静まり返った部屋に、ガチャリと重たい音が響く。

「さて。まずは千隼くん。さっき渚くんが『千隼が鞭をぶん投げてきた』って言ってたけど、それは本当?もし本当なら投げた理由は?」

「………え、と…二人がからかってきたからつい…近くにあった物を投げてしまいました。すみません」

「そう。分かった。渚くん、からかったのは本当?」

「…はい。千隼が早く掃除しろ!って言うから…亜蘭が『この部屋怖いのー?あっはー☆』って煽って…それ聞いて俺も乗っかっちゃいました。ごめんなさい」

「分かった。二人ともきちんと謝罪出来たのは偉いね。──けど、最近の渚くんは良くない言動が増えてきてるから、少しだけお仕置きしようか。その鞭、貸して」

反論出来る隙がない程に、桜花上司の圧は凄かった。確かに最近の渚はやんちゃばかりで、ついこの間も桜花上司の地雷を踏んで怒らせていたんだっけ。

「や、や、………やで、すっ」

圧に負けず、渚が鞭を握り締めたまま後退ると、静かに追いかけていく上司。

「ごめんなさい!この前俺が桜花上司の分の豆大福食べたからまだ怒ってるんですか!?また買ってきたらいいじゃないですか!」

(いや、今言うなよ……)

そう思ったが、渚の言葉は止まらず、言い訳を叫びまくっている。もちろん喋れば喋る度に、上司の背中に怒りのオーラが増していくのが分かる。

「豆大福のことを怒ってるんじゃないの。他にも座学の時にお喋りしたり、任務の時に寝坊したり、そのくせお休みの日は早朝からお散歩して捕えられたり、色々やらかしてるでしょ。いいから貸しなさい。君が持ってていいものじゃないの」

壁に追い詰められた渚は、あっさりとバラ鞭を取られてしまった。しかし前に立ちはだかって逃げることが出来ず、あわあわしながら冷や汗を流している。

「──壁に手をついて、こっちにお尻向けて?」

「え……あ、いや……えっと…」

「一人で出来ないならいい。千隼くん、渚くんのこと抱き締めてあげて」

「……は、はい」

一人で後ろを向くことが出来ない渚に近付くと、涙目になりながら俺にしがみついてきた。

ちょうど俺と桜花上司が向かい合う形となってしまったが、しっかりと渚の尻は上司に向いている。

ぎゅぅぅっとしがみつく腕に力が入ると、目の前に立っている上司の手が上へ掲げられた。咄嗟に俺も目を閉じると、次の瞬間バチンッという激しい音と、渚の体からの振動を受け取った。

「~~ッッ!?!?」

衝撃により俺が尻もちをつくと、渚も声にならない声を上げて俺に倒れ込んできた。

「これが鞭打ちだよ。一本鞭と違って痛みはそんなにないでしょ?──試してみたかったようだし、身を持って体験しなよ」

桜花上司がこちらへ来ると、震えている渚のズボンと下着を取り払い、臀部を晒した。

「あっ、いやっ、桜花っ、上司…ごめんなさい!ごめんっ、なさ、」

「もっとお尻上げて。抵抗するなら縛り付けて容赦なく叩くよ」

「!……っ」

そう言われてしまえば、抵抗することが出来ないようで。渚は俺の胸に顔を埋めながら自ら尻の位置を少し高く上げた。

「ん、いい子だね」

「ひッ」

優しい言葉の直後、再びバチンという激しい音が響いた。俺を抱き締める力が激しくなり、叩かれていなくとも容易に痛みが伝わってくる。

「どう?これが君が千隼くんにしようとしたことだよ」

バチンッと渚の左尻に再び鞭が振り下ろされると、小さな悲鳴と共に、渚からはグスッと鼻を啜る音が聞こえた。

(やばい。桜花上司……やっぱり怖い……)

何度も振り下ろされる鞭を見ていると流石に可哀想になり、渚を抱き締めながら頭を撫でると、漸く上司は鞭を置いた。

「渚くん。どうだった?」

「ごべっ……なざいっ、俺…千隼にっ、鞭、打とうとしてっ、…ごべんなざぃぃ……」

珍しく号泣する渚を見て、本気で痛かったんだなと感じた。ふと尻を見ると左だけ赤くなっており、痛々しい見た目になっている。

「訓練とか、お仕置きとか、そう言ったこと以外で仲間を傷つけるのはやめてね。『はい』は?」

俺たちに合わせてしゃがみ込んだ上司は、腫れた尻を優しく撫でた。すると、俺にしがみつく力が再び増した。

「んん…っ、ん、ん……?」

腫れた尻を優しく撫で回す手に反応しているのか、渚は少しだけ甘ったるい声を出し、逃れるように腰を振り始めた。

「返事がないけど聞こえてない?」

「っ、ぃあッ、」

返事をしなかった罰なのか、今度は鞭ではなく桜花上司の手の平が右の尻に振り下ろされた。

鞭よりかは音が小さいが、バチン!という乾いたような激しい音は渚には大ダメージのようで。

「ぁ、っ、痛、いっ、んん、やだっ、や!」

逃げようと暴れる体は、あっさりの押さえつけられ、渚は再びスイッチの入った上司にぶたれ続けた。

バチン、バチンッ、というあまり聞かない音が何度も部屋を響く。その都度、渚の体はビクビクと跳ね続け、ただただごめんなさいと泣きながら叫んでいた。

「いっ、たぃぃっ、ごめんなさいっ、ごめ、なさぃぃっ、許してっ、ぅぅっ……千隼ぁぁ」

ぎゅぅぅっとしがみついて俺の名前を呼ぶ渚を抱き締め、手が止まるまで優しく撫で続けた。


◇ ◆


「はぁぁあ!いったかったぁ!桜花上司って鬼ですね!」

パンパンに尻を腫らした渚がそう言ったのは、まさかのご本人に対してだった。

あの後何度も尻を叩かれた渚は、上司の問いかけに応えたところでやっと解放された。暫くは俺にしがみついたままグズグズ泣いていたが、時間経過で落ち着きを取り戻した瞬間、体だけを本人を向けて睨みながらそう叫んだ。

「渚くんが千隼くんに理由もなく鞭打ちしようとしたからでしょ。それに、訓練部屋にあるものを勝手に使用するのは禁止です。教えたよね?」

「だからってバチバチ叩きすぎ!やっぱり豆大福のこと根に持ってんでしょ!?また変態に買いに行かせたらいいでしょ!!」

「だからそのことに対しては怒ってないって言ってるよね?──何回も豆大福のこと、思い出させないでくれる?」

じとっと睨んでくる上司にビビったのか、渚は小さく悲鳴を上げて俺にしがみついてきた。

「じゃあ、俺は今から亜蘭くんにお仕置きしてくるから、二人は部屋の掃除を継続して下さい」

傍らに置いていた鞭を手に取ると、桜花上司は少しだけ楽しそうに口元を緩めながら部屋を出ていった。

「……大丈夫かよ」

「大丈夫じゃねーよ!俺の尻めっちゃ腫れたんだけど!ずっとこのままとかないよな!?」

「…冷やすもの持ってくるよ」

未だにしがみついてる渚を離して部屋を出ようとすると、ぬっと人影が現れた。

「!?」

桜花上司が戻ってきたのかとビクンと体が反応すると、目の前に立っていたのはアイス◯ンを手に持った塞原上司だった。

「渚!大丈夫かい?お尻を見せてごらん!俺が冷やしてあげるから!」

「!?ぎゃあああああ!千隼助けてぇぇぇえ!」

(やば……逃げよ……)

桜花上司に叩かれている時より悲痛な叫びを上げる渚を残し、俺も早足で部屋を出た。

end.
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