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まこ

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オリジナル

お手製のすごろくで遊んでみた

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真紘まひろ×千里せんり×優羽ゆうがすごろくで遊ぶ話。本番はありませんが、エロ描写はあります。3人共攻めたり攻められたり。

真紘→ちゃらい感じ
千里→優しい口調
優羽→男口調(一番責められる)

擽り/電気あんま/羞恥/玩具/優羽視点

◇ ◆

「千里ー、優羽ー、おっはよー」

いつも仲良くしている友人・真紘が登校してきたのは昼休みが終わる直前だった。

「おはようって…めちゃくちゃ遅刻してんぞ」

「相変わらずだね~。そろそろ出席日数足りなくなるよ」

「それよりぃ。昨日のあーくんの配信見た?」

俺達二人の言葉をスルーして悪びれる事なく自分の席へ着いた真紘はお気に入りの配信者の話をし始めた。

真紘がハマっている『あ』という一文字の名前の男性配信者・通称あーくん。男性、女性共にファンが多く、学生の中では知らない人が居ないと言われるほどの人気者。

「や、昨日は見てない」
「俺は見たよ~すごろくで遊んでよね」
「すごろく?」

「うん。あーくんと、そのお友達で、視聴者さんが考えたすごろくで遊ぶ内容だったよ。ちょっとエロかったよね。あーくんが可愛らしい顔立ちだし、お友達がイケメンだったから危うく新しい道が開きそうだった」

もう一人の友人・千里がそう言うと、真紘は嬉しそうに目を輝かせながら昨日の配信を見せてくれた。その動画を見てみると、あーくんが友人から擽られたり、電気あんまされたりするものだった。

千里がエロかったと言ったのはおそらくあーくんの反応。優しく擽られて、声を我慢する所や、電気あんまされた時の喘ぎ声等──。

「よくこんなん配信出来たな」

「ちょっと声と反応はエロいけど、内容は健全だしな。これ見て俺もすごろくしたくなってさぁ。明日俺ん家泊まりに来る予定だったしぃー三人でしないー?」

真紘の提案に、千里は「楽しそうだね」と答えていたが、俺は絶対に「NO」だ。

「無理」
「えぇ?何でー?」
「別に。絶対つまんねーじゃんこんなの」

実際は楽しそうだが、くすぐりが大の苦手な俺はそんなすごろくやれるはずがない。小学校の頃に罰ゲームで擽られて以来、自分が人に触られるのが弱いと知ってからは誰にも触れさせていない。──なので中学から知り合った真紘と千里は俺がくすぐりに弱いことは知らない。

「──ふぅん。もしかして優羽くんって擽られるの苦手だったりする?」

机に頬杖をついてクスッと笑う千里の言葉にギクっとしたが、言いたくもないので首を横に振った。

「こんな子供の遊び、弱いわけねーじゃん。ただ本当につまんなさそうだから嫌なの」

「えー、んなのやってみなきゃ分かんねーじゃーん。折角の泊まりだし最初にちょっとでもやろうぜ。盛り上がらなかったらやめればいいじゃん!なっ!」

「そうそう。弱くないなら別にいいじゃん。早速今からみんなですごろく作ろうよ」

したくない理由を分かっていない真紘と、おそらく分かった上で意地悪してくる千里。ここで断っても千里が何か企んできそうなので、渋々すごろく作りに参加した。

「じゃあこれ、俺が持って帰るわ。──明日、ちゃんと持って行くから」

少し大きめの用紙に落書きのように書いたすごろく。俺はそれを受け取り、そう告げた。

もちろん明日「忘れた」と言ってすごろく自体なかった事にするつもりだ。

それを聞いて真紘は「宜しくぅー明日忘れんなよー!」と言ってくれたが──千里は何も言わずにただにっこりと微笑んでいた。


◇ ◆


翌日の夕方、両親が旅行で留守の真紘の家へ到着した。

「いらっしゃいー。今日はピザ取ろう!お母さんからお金貰っちゃったぁ」

楽しそうなお泊まりの開幕。

真紘の部屋に荷物を置いてリビングへ行って夕食を楽しんで、ある程度時間が経過した頃。

「じゃあそろそろお風呂入って、昨日作ったすごろくしない?」

意地悪な笑みを浮かべた千里がそう切り出した。

「あ!忘れてた!確か優羽が昨日作ったすごろく持って帰ってくれたよなー?持って来たぁ?」

「あ、やべ。ごめん…忘れちゃった。今日はやっぱりすごろくやめ──」

「優羽くんが忘れると思って、俺新しく作ってきたよ。昨日は用紙に簡単に書いたからちょっと見にくかったしね。兄貴のパソコンで作らせてもらった」

とても見やすくなったすごろくとサイコロと駒を持って来た千里は、終始俺を見てニヤニヤしていた。

(──コイツ)

「うぉ!めっちゃ見やすい!しかもなんかでっかくなってて項目も増えてんじゃん!」

「はぁ?お前何勝手に増やしてんだよ!」

「昨日話してて入りきらなかった項目を追加しただけだよ?」

そうして、すごろく拡大版をプレイする事になった。


◇ ◆


食べたピザの後片付けをした後、先に歯磨きとお風呂を済ませた俺達は真紘の部屋に移動した。

ジャンケンして順番を決めると、千里→俺→真紘の順番になった。昨日さりげなくハードな項目は入れないようにしたのに、千里が新しく作ってきたものには色々と追加されており、明らかに俺への挑戦状に見える。

「じゃあ俺からいくね」

サイコロを転がした千里は、6を出した。自分で作ってきた駒を動かして6マス目に進んだ。

【弱点を告げ、その場所を10秒くすぐられる】

「俺、くすぐり強いんだよね。だから弱点はないから、2人で10秒好きな所擽ってくれていいよ?」

ゴロンとカーペットの上に大の字で寝転んだ千里は、相変わらずの澄ました表情。

「…」

余裕ある態度に内心腹が立ったが、自分の弱点でもある脇の下に手を置いた。真紘は足の裏に手を置くと、2人で10秒間激しく指を動かした。

言葉通り全く反応を見せないまま時間が経ち、次は俺の番になった。

(やだやだ。やばいどうしよう)

冷静なフリをしてサイコロを持つと、またもや千里が余計なことを言い出した。

「ねぇ、あーくんの配信見てたらさ『俺達の動画見てすごろくした人が居たら教えてね!動画も撮ってくれたらいいねするよ!』って言ってたじゃん。兄貴のパソコンで顔とか名前は加工するから俺達も動画撮ってみない?」

「な…っ」

「お!いいじゃん。俺一時期動画配信しようと思ってスマホ固定するやつは買ったんだぁ」

俺が止める間もなく、真紘はスタンドを用意してスマホをセットした。

「動画編集して、良さそうなら3人でチャンネル作ろうよ!ってことで、はいスタート!」

すごろくしている姿を録画し始めると、更に緊張感が増した。もしカメラの前で無様な姿を晒してしまったら──。そう思うと中々サイコロが振れなかった。

「優羽くん。サイコロ振ろうね?子供の遊びなんでしょ?」

千里がカメラに入らないように言うと、俺はグッとサイコロを握り締めた。

「…チッ、分かったよ…」

ポイっと半ばヤケクソでサイコロを手の平から転がすと、出た数字は1。

【万歳して脇腹を15秒くすぐられる。手を下げたら+10秒】

その内容を見てきゅっと唇を結ぶと、真紘が俺の近くへやってきた。

「カメラの方向いてー。俺と千里で脇腹片方ずつ擽るね!」

まだ触られてもいないが、怖くて堪らない。小学校以来の行為に不安を覚えながら、ゆっくりと手を上げた。二人の手が片方ずつ脇腹に添えられるとそれだけでもう擽ったい。

「……っ、」

サワサワと様子を伺うように動く千里の優しい指と、わしゃわしゃと適当に動く真紘の指。

「──っ、ん……んん……っ」

プルプルと震えながらも、必死に耐えた。カメラの方を向く余裕もないのでずっと俯いていると、「ちゃんとカメラ見てぇ?」と脇腹を突いてくる真紘。その指に、思いっきり反応してしまった。

「ひゃ……っ」

「え?」

「──違、……っぁ、待って…それ…だめッ」

腕を下げて脇腹を守るように蹲ると、千里が俺の腕を無理矢理剥がしてきた。

「優羽くん。万歳だよね?下げたから+10秒ね。真紘くん、優しく触ってあげて。たまに突くのもありかも」

「はいはぁーい」

下げれないように脇腹が晒されると、真紘がこちょこちょと擽ってきた。

「ぁ…ッ!──…ンン、~~ッ、ん、んんっ」

優しく動かされると声が我慢出来なくて、思いっきり鼻から抜けた恥ずかしい甘い声となった。

「……」

真紘は驚いた表情をしながらも、千里の言う通りたまに突いてくるので、必死に体を捩って逃げようとした。

「──ひ、ッはぁ、…ぁ、」

「はい、10秒経ったよ。よく頑張ったね。次は真紘くんね」

二人とも俺の反応に何も言うことはなく、次は真紘の番になった。転がしたサイコロは5。

【電気あんま 10秒】

「わぁ。電気あんま初めて!するのはどっちでもいいよ!カモン!」

ゴロンと寝転んだ真紘に、俺はさっきの仕返しも込めて手を上げた。

「俺がやる」

足首を掴んで股間に足を置くと、柔らかい感触。パジャマのスウェットに着替えているので直に分かる"モノ"の感触。

「──っ、ひゃはぁ!」

グニっと足を動かしてゆすってみると、ビクッと激しく跳ねて暴れ出した。

「あっ!?──あはは、何っ、これぇ!くすぐったい!」

いつものちゃらけた雰囲気とは違い、涙目になりながら手を伸ばしてきたので、千里はクスッと笑いながら真紘の体を押さえつけた。

「ぎゃぁあああ!! やめッ、離せバカっ」

千里が押さえてくれてるのでグリグリと優しく足で刺激してやると、真っ赤になって騒ぎながら悶えていた。

(やば。千里が無反応だったからつまんなかったけど、こっち側面白いかも)

「もっ、もぉ、10秒っ、経っただろ!!どっちかっ、ちゃんと時間見ろよぉぉ!!」

「あ、本当だ。悪い」

明らかに30秒くらい経った所で解放すると、恥ずかしそうに股間を隠しながら頬を膨らませていた。

「でも言い出しっぺなのに意外と弱いんだね。今日は優羽くんだけいじめようとしたけど楽しみが倍になったよ」

「るっさいなぁ。電気あんまとかされたことねーもん!めっちゃ擽ったかった!千里も後で覚えてろよな!」

「はいはい。俺は基本何も効かないから平気だよ」

「ずるいやつめ!!とっととサイコロ振れ!」

「はいはい」

コロンとサイコロを振り、駒が止まった先には【上の服を脱ぐ】だった。おそらく俺がくすぐりに弱いのを知って、今後のために直接くすぐれる用に作ったんだろう。

全く照れる様子もなくパサリとTシャツを脱いだ千里の上半身はとても細くて綺麗だった。

(絶対お前がされる側だろ)

そう思いながら俺もサイコロを振ると、初めての小道具が登場した。

【筆で耳を擽られる 20秒】

「はい、筆。」

ニコニコしながら千里は真紘に筆を手渡すと、二人が左右に腰掛けた。

「優羽くんは耳弱いかな?」

そっと耳に触れる筆の感触。その瞬間にぞわっと鳥肌が立った。

「あ…っ」

「動いちゃダメだよ」

二人に両サイドから手首を掴まれて動けないようにされると、サワサワと両耳に筆が這わされる。

「──ッ、ぅ……」

終始優しい動きで、耐えきれない程ではないが、もどかしくて変な気持ちが芽生え出す。そんな時に千里の筆が耳の穴へ入ると、ビクッと体が跳ねた。

「ひゃああ…っ」

「耳の中擽ったいの?」

「──あ、っ、やめて……ぞわぞわする!」

「へぇー。耳の中ね。可愛がってあげるぅ」

二つの筆が耳の中まで侵入すると我慢出来ずに頭を振った。丁度20秒経ったので解放されたが、体はあたたかくなり、変なゲームをしている感覚になった。

「優羽かっわいいぃぃ。次は俺ぇー」

ポイっとサイコロを振ると、序盤にも関わらず【スタートに戻る】マスに止まる真紘。

「いや早いわ!ゴールさせる気ある!?」

「終盤にはやる気なくなっちゃうからないよ。序盤はネタ要素も含めて作った」

話しながらサイコロを振った千里は【乳首を擽られる 30秒】マスに止まっていた。

「……」

それを見た千里の顔が一瞬引き攣ったのを、俺は見逃さなかった。

「真紘。千里のこと押さえてて。俺がやる」
「おっけぃ」

少しだけ口数が減った千里を床に転がすと、真紘はグイッと腕を頭上で押さえつけた。俺は千里の腹に乗っかり、優しく爪で乳首を擽った。

「──ッ、」

ピクッと小さく揺れた体。きっと俺用にこんな変態なマスを作ったんだろうが、墓穴を掘ったな。ばかめ。

どうやったら千里が一番弱いのかと摘んだり捏ねたりしてみると、「それ擽りじゃない……っ」と少し赤い顔で言われた。

「動くなって。乳首触ってる時点で擽りだからいーの」

「ん、…何それっ、もう20秒経った!離して…っ」

「さりげなく時間減らすなよ。30秒だろ?罰として+10秒」

「──ん、…ッ、擽りじゃないから、それッ」

むにっと親指と中指で乳首を寄せ、人差し指でカリカリと引っ掻いて見ると結構デカい反応が返ってきた。両方同じように触ってみると、ビクッと反応して暴れ出したので体重をかけて動きを封じてみた。

(楽しい)

まさか千里がこんな反応見せるとは思わずにしつこく乳首を弄り続けると、すぐに40秒が経過した。

「──っ次、優羽くんだよ」

恥ずかしかったのか、少し涙目になりながらサイコロを渡してきたので転がすと──。

【脇の下をくすぐられる 1分 声が出たら一人が腕を押さえつけて、もう一人が+1分くすぐる】

いきなり秒から分に変わりやがった。しかも俺が一番苦手な箇所。

「──手、上げなよ」

さっきの仕返しなのか、少しだけトーンの低い声。万歳とは書かれてないが、脇の下なら腕を上げなければくすぐれない。俺は力を込める事が出来るように頭の後ろで手を組んだ。

「じゃあ優羽ー2分いっくよー!」

声が出る前提で進んでいるが、絶対に声は出さない。唇を噛み締めると、サワサワと一番苦手な部分が擽られた。グググッと手に力が入り前屈みになると、後ろから真紘に体を正された。

「~~ッッ、──、っ!」

こちょこちょと激しく動く指に耐えていると、声が出ないのが分かったのか指の動きが脇の窪みを優しくグリグリとする動きに変わった。

「んぐぅ」

思いっきり変な声が出たが、二人は特に何も言わずに優しく窪みを擽ってくる。

あと少しで1分が経過する、というくらいで突然真紘が耳元で「こちょこちょ~」と言い出した。

「ひゃあっ!?」

「あ、今のは見逃せないなー!じゃあ次は俺に擽らせて。千里が優羽の腕掴んでてよ」

「分かった」

ゴロンと押し倒されると、万歳の状態で千里に腕を押さえつけられた。ダボっとした半袖を着ているので、隙間から脇が見えるので少し恥ずかしい。

「優羽くんの脇、丸見えで恥ずかしいね」
「はぁ?上半身裸男が喋んな」
「うるさいよ。後で優羽くんも脱がせるから」

俺を上から見下ろす千里に暴言を吐くと、真紘は顔がよく見えるようにするためか、覆い被さって来た。

「近いんだけど」

「こうすると顔もよく見えるし、体も押さえつけられるからいいっしょー?いくね、優羽。こちょこちょこちょ」

「は…っ、ぁッ、~~ッ!!」

シャツの中に手を入れた真紘は、爪を立てて脇の下をこちょこちょと直接擽ってきた。

「優羽くんって脇が一番弱いでしょ?さっき俺が効かないから好きな所どうぞって言ったら真っ先に擽ってきたもんね」

「へぇーじゃあ優羽ちゃんの弱点いっぱい責めちゃおー」

「ん──っ、ん、んッ」

ビクッと跳ねて暴れても指はずっと窪みを擽ってくる。あまりの擽ったさに声が弾けそうになった。

(やばい…笑ったら終わる!!)

それを分かっているので唇を噛み締めようとすると、真紘の唇が耳元へ近付いてきた。

「優羽、こちょこちょこちょ」

「──ひっ!?あ…ぁぁっ、ははは!やめっ、…卑怯…っ、ぁぁあ"ははははは!」

ついに激しい笑い声が出てしまうと、もう止める事が出来なかった。

「こちょこちょ~」
「そ、れッ、やめぇぇ…ぁははははは、やめっ、ぁははははは!くすぐった、ぁ、いぃぃ!!やだぁ!!」

「優羽くん、体ビクビクしてるよ。けど動けないし、真紘くんにいっぱい擽られちゃうね」

「やめ、っ、て、ぇっ、言うな──ッ、あ、ぁひゃはははははは!!」

言葉にされると余計体が敏感になってしまい、我慢出来ない。必死に腕を下げようと力を込めると、クスッと笑いながら千里は押さえている手の力を緩めた。

「はい。おしまい。可愛かったよ」

「はぁっ、…はぁ……っ」

解放されて、自分の体を抱き締めて呼吸を整えていると、真紘がサイコロを振った。

「──げ」

止まったマスを見ると、【ズボンを脱いで下着の状態で電気あんま 1分】と書かれていた。

「もう俺電気あんま嫌なんだけど!誰得なの!?」

「とまったマスに書いてあることは絶対だよ?次は俺がしていい?」

「ん……いいよ。俺が真紘のこと押さえとくから。どうせ暴れるだろ」

「ぎゃあ!おい!離せぇぇ!」

呼吸が落ち着いてきたので真紘を押さえつけると、バタバタと暴れる足を押さえつけて千里がズボンを脱がしていた。

「もしかしてさっき電気あんまされて感じてたの?ちょっと濡れてない?」

「黙れ千里!!」

千里の言葉にカァッと真っ赤になった真紘はバタバタ暴れていたが、二人には敵わないのでされるがままになっていた。

「照れちゃって可愛い。いくね」

「あっ……」

下着の上からやんわりと股間に足を置くと、ゆっくりと動かした。

「んひゃぁぁ…!ぁははっ…くすぐったぃぃぃ」

フルフルと震えて耳まで赤くする姿は、正直かなり唆られる。やだやだと首を振って暴れる真紘を無視して動き続ける千里の足は、次第に激しくなっていった。

「ぎゃぁぁぁっ!ひゃははははは!」

グリグリと足を不規則に動かして真紘の一番反応がデカい責め方を発見した千里はかなり楽しそうに電気あんまをし続けた。その間真紘は許してと叫びながら体をビクビクとさせていた。

「はぁぁ……っ、変態ぃぃ……」

解放された時には真紘の目にはうっすらと涙が溜まっており、呼吸も荒いのでかなりエロい。

「真紘くんも可愛かったよ」
「とっととサイコロ振ればかぁ!絶対許さねーからな!」
「昨日電気あんまを項目に入れようって言ったのは真紘くんじゃん」

コロンと千里がサイコロを転がすと、【ズボンを脱いで足をくすぐられる 1分】と書いてあった。俺はまだ一枚も脱いでいないが、千里はパンツ一丁、真紘は上はTシャツを着たままのパンツ姿となった。

「──何で俺ばっか脱ぐマスなの」

自分で作っておいて不服そうにしながらズボンを脱ぐと俺達に足を差し出した。

「じゃあスタート」

くすぐりが効かないと言っていたのであまり期待していなかったが、足の付け根からゆっくりと人差し指だけでくるくると撫でると、一瞬だけピクッと動いた気がした。

真紘を見るとわしゃわしゃと足の裏や膝を激しく擽っており、それに対しては全くの無反応っぽい。千里の顔をじっくりと見ながらゆっくりゆっくりと太腿をなぞり、膝裏をコショコショと擽ると、俺が擽っている足が明らかにビクッと反応した。

(へえ。こうやってくすぐるのは効くんだ)

全く反応を見ていない真紘は「効かないぃ!」と言いながら相変わらずわしゃわしゃしているので、俺はひたすらゆっくりと脛やふくらはぎをなぞり、足の甲を可愛がるように指を立てて擽った。

「──ッ、」

俺と目が合うとフイと顔を逸らして必死に耐えており、つい顔がニヤけてしまう。足の甲から親指、足の裏を優しくなぞると足を引こうとしたので足首を押さえつけて爪を立てて土踏まずを引っ掻いた。

「…っ、ん………」

もう少しで声を出そうなタイミングで1分が経った。

(ちぇー残念。でも案外楽しいかも)

擽られるのは嫌だが、二人のちょっと面白い姿を見る事が出来るので自分の番の時以外は楽しい。自分の番が回ってきたので緊張しながらもサイコロを振ると──。

「玩具って何?」

俺が止まったマスは【玩具を体に当てる 1分】だった。

「昨日あーくんの配信でもあったんだ~。ピンクローターだよ」

「えぇ…お前何でそんなん持ってんの」

「兄貴にもらった。安心してね、新品だから」

「心配はしてねーけど…」

「──じゃあ、真紘くん押さえてて」
「はいよぉ」

真紘が羽交締めでを押さえつけ、下着姿の千里は俺の足に乗っかってきた。ブーと機械音がすると、ローターが押し当てられたのは乳首だった。

「──っん!?」

「おっと、暴れちゃダメだよー優羽ー」

グッと羽交締めの力が増し、胸を張るように後ろへ引かれた。当たりやすくなった乳首に、大人の玩具が当てがわれる。

服の上からでも存在感が凄く、くるくると乳首周りを刺激されると堪らなく擽ったい。

「ぁ…っ、ふふ…っ、ぁはぁ…っ擽った、いッ…」
「乳首膨らんできたよ」
「るっせ……ッ」
「可愛い」

右の乳首を遊んでいたローターが、左へやってくると少しだけ感じ方が変わった。

「ぁ……っ」

擽ったいというよりも少しだけ快感に近い。それを理解した千里はローターの強度を上げるとグリグリと乳首に押し当てた。

「んん…っ、んぅ……やだ…」

もぞっと足を動かすと、ローターを当てながら近づいてくる千里。耳元に唇を寄せた千里はわざと感じるように囁いた。

「──気持ち良い?」
「ん、…っな、わけねーだろ、」

勃ちそうになる股間を必死に制御しながら胸への刺激に耐えていると、時間が経過した。

「じゃあ次は俺ー!」

真紘がサイコロを振ると、何もないマスに止まった。かなり長いすごろくだが、休憩マスは数個しかないので大当たりと言えるだろう。羨ましいなと感じながら千里がサイコロを振ると、二人揃って同じマス。

「じゃあ俺も二人と同じ場所に止まれ!」

早々に俺の番が回ってきたのでサイコロを振ると、何と。

【好きな方を5分くすぐる もう一人は押さえる係】と、珍しく主導権があるマスだった。そのマスを見て真っ先に顔を歪めたのはもちろん千里。

「へぇ。こんなボーナスマスもあるんだ。作ってくれてありがとな、千里。──お礼にお前を擽らせてもらうわ。寝ろよ」

「──はいはい。まぁ俺くすぐりは効かないけどね」

冷静を装って寝転ぶと、すぐに真紘に万歳にさせられていた。足を擽った時の事が頭をよぎっているのか、いつも澄ました顔は少しだけ曇っていて、それがまた俺に力を与えてくれた。

「じゃあ5分スタート!」

スマホで時間をセットし、万歳で無防備な脇の下に指を添えた。顔を近付けて少しでも反応が見れるように見つめると、動けない姿が見られるのが恥ずかしいのか、千里は顔を背けた。

スッと人差し指を脇の窪みに置き、さっき足で反応した優しい動きで触ると、ピクリと表情が歪んだのが分かった。

「千里の弱点分かっちゃった」

「──は?何それ。ないけど」

「ふぅん。じゃあこうやってやさーしくやさーしくこちょこちょしたらどう?」

「…ッ、」

「お!腕に力入ったよー。効いてんじゃねーの?」

「違う…っ、から、」

明らかに動揺している千里が面白くて、両脇に手を置いて可愛がると鼻から抜けた可愛い声が聞こえた。体もピクピクしてるので確実に感じている。

脇の下から胸の横をコショコショと擽ってみると、「ぅあッ」と激しい反応が返ってきた。

「あれれ、何その声?くすぐり効かないんじゃねーの?」

「~~ッッ」

「今まで真紘みたいな激しいくすぐり方する奴が多かったんじゃね?だから気付かなかっただけで、千里もくすぐり効くんだよきっと」

「んん…っ、ん、」

追い詰めるべく、ゆっくりと焦らすように体を撫で続けた。真紘と同じように擽ったくなる擬態語を言いながら擽ったり、逃げれねーな、なんて言葉を添えながら肌を撫で続けると、次第に息が上がってきた。

スルスルと脇腹に指を添え、少しだけ指を立てて擽るとビクッと腰が跳ね──。

「ぁ、はぁ…っ!やだっ…やだ!やめて…ッ、それだめッ」

2分位が経過した頃、我慢出来ないと言わんばかりにデカい声を発しながらバタバタと暴れ出した。

「俺をいじめるために作ったマスだったんじゃねーの?残念だったな。ほれほれー、こちょこちょ」

「──っく、ぅ…ん、ふっ、ふはぁ、やめ…っ」

「そんなに力入れても無駄だよぉー千里ぃ。やっちゃえ優羽ー」

「ぁっ、あはっ…やめ、やははははははは!」

一度効くと少し強めにしても激しく反応を示してくれた。なるべく優しい指の動きを意識しながらお腹をこちょこちょとくすぐると、今までにないくらいに激しく体が動いた。

「ん?お腹だめなの?」

「ぁはははははぁっ!やめてっ、やめ、優羽くんっ、優羽くん、そこやだぁ…っ、くすぐったいぃ…っぁはっ、ははははっ、離してぇ、離してだめっ」

今まで自分がくすぐりが効かなかったからなのか、どうしていいのか分からずに暴れてブンブン首を振る姿は可愛らしい。

「ぁはははははは!!やだぁぁ!!離して!離してっ、──ひゃはははははッ、お腹くすぐったぃぃ!!」

「あれ?最初『弱点はないから、好きな所擽ってくれていいよ?』とかドヤ顔で言ってなかったぁ?嘘だったのー?悪い子だねー千里ちゃん」

「ひぁぁ! 優羽くっ、ん、ごめん、なさっ、やめてっ、本当にダメ!!変になるっ、ぁっ、はははは!あぁぁぁ!! やはははははっ、あ"っ、くるしっ…お腹苦しいぃ!!離して、離してぇぇっ、もぉ、いいっ、やめる、やめるこれやだぁぁ!」

試しに全く効かなかった擽り方で激しくお腹を擽ってみても、涙を浮かべながら笑い転げている。

(へぇ。普通に効いてんじゃん。お腹ビクビクして可愛い)

片手でお腹や脇腹をくすぐりながら、綺麗な形をした臍に指を入れてみると「んんっ」と上擦った甘い声がした気がした。

「はぁっ、ぁはぁ……だめ、…っもぉ、くすぐっ、ないで…っ、いじめないからぁっ、ごめん、なさいっ許して、許しっ──あ、いぁぁ、やぁははははははッ」

次、自分がされる側になった時にどれだけ仕返しされようが構わない。残り1分、全力でこいつを泣かしてやる。

「ゆ、優羽~?千里が死んじゃうから手加減してあげたら?」

「あと1分だし大丈夫だろ。そもそも千里が5分って時間設定作ってんだし」

「たすけっ、て、やめっ、や"っ、ぁはははははは!優羽くんっ、優羽くんッ、おねがぁ、ぁひゃぁぁぁ、あぁっ、ひぁあっ、」

「あと30秒だよ千里ぃ。頑張れ頑張れ」

最初あまり反応が良くなかった脇の下へ戻り、爪でこちょこちょと撫でてやると泣きながら体を痙攣させた。

スマホが終了の合図を奏でると、千里は汗だくになりながらグスッと鼻水を啜って息を整えていた。

「はい。次は真紘だよ」

千里が回復するまで時間を要し、少しだけ静かなすごろくが進められた。一度スタートに戻っていた真紘は、順調にマスを進め、俺も数秒のくすぐり攻撃があったりで何とか耐え、終盤に差し掛かった頃──。

「お、ついに優羽も千里と一緒で下着姿じゃん!」

【下着姿になり、玩具を当てられる 3分。動いたら体を押さえつけて+5分。くすぐりも可】という+の方が長い上、中々過激なマスに止まった俺は、怖すぎて千里の顔を見る事が出来なかった。

(玩具…次は直接乳首に当てられんのか)

心臓がバクバクと激しくなる中、俺は下着姿になった。視線はずっと真紘に向けていると「可愛いー仕返しされちゃうねー」なんてニヤけた顔で言われた。

「──優羽くん、寝転んで?」
「あ、はい」

寝転んで言う通りにすると、動かないように体全体に力を込めた。乳首にくると思っていた刺激はなんと。

「んなぁっ!?」

股間に当てられた。流石に驚いて起き上がると、ニヤッと笑う千里と目が合った。

「体に、だから何処に当てられても文句言えないよね。動いたから真紘くんに押さえてもらってね」

「ま、待て待て!これはナシだ!!え……エロいのは、俺──本当にやだ…っ」

下ネタが嫌いなわけではないが、まだセックスもした事のない童貞の俺がもしもローターで何かあれば一大事。必死にやめてくれとお願いしても、非情な二人に押し倒されて体を押さえられた。

「怖い?何で嫌なの?」

「だ、だって俺…ど、童貞だしっ、その、玩具で…その、」

「玩具でイッたりしたら恥ずかしい?でも大丈夫だよ。合計8分、頑張ってね?」

「ぁぁあっ──、」

閉じれないように足の間に体を入れ込ませた千里は、下着の上からローターを当てた。今まで自分の手でしか触った事なんてなかったのに。

激しく一定の動きを続けるローターにビクビクと体が跳ねた。

(き、気持ち良い──っ)

ローターをしっかりと持ち、グリグリと形に合わせて動かされると、次第に勃ち上がり始めた股間。二人はからかう事もせずにただその様子を眺めており、それが余計恥ずかしかった。

「やぁ…っ、見、んなよっ…ぁ、ぁあっ」

「大きくなってきたね」

「黙れ…っ、あっ!?」

先走りが出てきて少しだけ湿った箇所にローターが当たると目の前が一瞬チカっと光った気がした。

「はいはい、暴れちゃダメだよ」

「ひゃぁぁ…っ、真紘、離してぇ……っ!これ、これはっ、だめ、だめっ、待って、い、イクかもしれない…っ!そんなの二人ともっ、やだろ、なぁっ、だから離せってばぁ…!!」

「俺は別にいいよ。優羽くんがどんな可愛い顔でイクのか気になってたし」

「うん、俺も。優羽、顔は可愛いもんなぁ」

「う、そっ、…あ、ぁぁあっ、──んうぅぅ……、ま、まじでイクっ、やば、いッ、んはぁ、ぁ…先っぽ、やめっ」

クルクルとローターが先端ばかりに当てられると迫り来る絶頂感。このままじゃ本当に二人の前でイク事になる。それだけは絶対に嫌だ。

「ぁ、あ…っ、んん…ぁぅ…ッ」

先端を弄りながら裏筋や他の場所にも当てられると、我慢が出来なくなってくる。頭の中が蕩け出した頃、脇に強烈な刺激が襲った。

「ひゃぁぁぁぁあっ!?なっ、んで…ッ」

「え?だってくすぐりも可って書いてあったから」
「うん。いいよー。真紘くん、いっぱい擽ってあげて」

「ひゃぁはっ、ぁぁ、あぅっ…やぁ、ぁッ、はははははぁ、ぁはっ、やめっ、あっ、ぁはぁ、」

さっき千里を擽っていた時とは全く違う優しい手つきで脇を擽られると、ローターの刺激も相俟ってかなり気持ち良い。

「やぁぁ……待っ、…出る、出る…っせめて、ティッシュ、取ってぇ…ぁはぁ、ゃぁぁ…イク、──っんん、千里っ、真紘…でる、ゃめてぇ……」

自然にピンと体が伸びると、二人とも少し嬉しそうな表情をしながらも刺激を続けてきた。もう今何分か分からないが、時間内まで我慢出来る気がしない。

最後にグリグリと下着のシミが激しくなっている部分にローターを当てられると、自分でも恥ずかしくなるくらい甘い声を上げながら絶頂した。

「ぁ……ぁ、見んな…っ、ばか、ぁ……っ」

ビクビクと体を震わせながら最後まで出し切ると、大量に吐き出した俺の欲は千里によって綺麗にしてもらうことなった。


◇ ◆


結局、俺が復活する事が出来なかったのでそのまますごろくは終了した。

「すっごい楽しかったぁぁ!」

もう一度シャワーを浴びさせてもらい、部屋に戻るとキラキラした瞳で言うのは真紘。こいつは電気あんまされただけだったのでそりゃ楽しかっただろう。

けど、正直俺もめちゃくちゃ楽しかった。特に千里で遊ぶ時。

「──まぁ、俺も攻めてる時は楽しかったけど」
「それなら俺も攻めてる時は楽しかった。特に最後の優羽くんとかね。イク時の顔、すっごい可愛かったよ?」

そう言われると、ぶわっと顔が熱くなり、近くにあった真紘の枕を投げつけた。

「ば────か!」

「痛いなぁ。でも照れてるところ可愛すぎ。また俺のこと攻めたいならさ、次はちゃんと決着つけようか」

「また泣かせてやるからな!」

二人でぎゃあぎゃあ言い合っていると、突然──

『たすけっ、て、やめっ、や"っ、ぁはははははは!優羽くんっ、優羽くんッ、おねがぁ、ぁひゃぁぁぁ、あぁっ、ひぁあっ、』

『やぁぁ……待っ、…出る、出る…っせめて、ティッシュ、取ってぇ…ぁはぁ、ゃぁぁ…イク、──っんん、千里っ、真紘…でる、ゃめてぇ……』

と、俺たちの声が聞こえてきて、二人で顔を見合わせたまま顔が真っ赤に染まった。声の発生元は壁にもたれてまったりしている真紘が見ているスマホからで。

「何してんだコラァァ!!」
「ちょ、ふざけんなよ!!」

すっかり録画したことを忘れていた俺たちは二人で真紘に飛びかかった。それをフィッと交わした真紘はニヤニヤ笑いながら言った。

「──次は2人ですごろくやってるトコ見せて?」

表情はとても意地悪で、本日一番の勝者の笑みだった。

end.
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