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⑤(×千隼)
02
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「足パタパタして可愛いね。次は足の裏可愛がってほしいの?…おねだりしてるのかな」
「んなわけ…っねーだろ、バカっ」
「バカって言った方がバカなんだよ」
「子どもかよ…っ」
「君がね。足は後で可愛がってあげるから、まだここはやめてあげないよ」
「も…っ、やだぁ…!」
「そんなにここ苦手なの?俺擽ったい感覚が分かんないから教えてよ」
「ん、ん…っあっ、なんか、むずむずして…っ我慢出来ない…!」
「へぇ、可愛い言い方。むずむずしちゃうの?」
「ひゃぁあっ!やっ、やめっあっ、」
「むずむずして辛いね~ほらほら、頑張って頑張って~」
「ひ…ッ、あははは!やぁぁぁあ!!!」
ローションを追加されて少し強めに触れられるとガクンと腰が浮き上がった。
「いやあははははは!!やだ!!やだやだやだっっ」
腋から下へ下がった指は脇腹へ到達し、親指で細かく肋骨を弄るように触れられた。
「ローション付けてると滑りがいいから触りやすい。ここもダメなの?かーわい」
「それやだぁぁぁあ!!お願いっ、やめて、っ休憩っさせてぇぇ!!」
「だーめ。休憩したらまたツンツン千隼に戻るでしょ。ずーっと弱点責めてあげる」
「ひあはははははは!!!!あははっ、あはっ…やっ…あはは!いやっあはっ、はは!」
「動けなくて辛いね~お腹ビクビクしてる」
俺の腰辺りに移動した桃瀬はちゅっと腹部へキスしながら脇腹をしつこくヌルヌルと刺激を続けている。
「あっ、はははっ!だめっ…やだっひはぁぁあ!!」
「可愛いお臍が悲鳴あげてるよ」
「やぁぁあ!何処っ、舐めて…っんだ変態っ!」
「やっぱり感度上げたら反応がイマイチだった所も効くようになるんだね」
舌先で臍の穴を愛撫されると、ゾワッとした刺激が腰に送られた。
「や…!!ちょ…っあっ、そこっ…うわぁぁ!」
ローションの付いた指で腰を揉まれながら、舌で愛撫を続けられるとゾクゾクと不思議な感覚が襲い、ピンと足首が伸びて背中が反った。
「んー……美味しい、千隼くんのお臍」
「やぁ…!やだっ、…」
舌を突き出してニヤニヤと笑い、俺の様子を見ながら愛撫されると羞恥も襲ってきた。
「赤くなっちゃって。恥ずかしいの?」
「やめ…っそれ、やだ…っ」
「何が嫌?これ?」
「ひははははは!!!それもやだけどっっ!!」
グニグニと脇腹を揉まれると、ビクッと跳ねて大きな声が出た。擽ったいのも嫌だが、お臍を舐められると何だか凄く恥ずかしい。
「あーお臍舐められるのが嫌なの?なんでー?こんなに綺麗なのに」
唇が離れるとヒクヒクと痙攣した腹部を見られて顔が熱くなった。全裸を晒して沢山の痴態も見せてきたのに、どんどんと体が熱くなってきた。
「わか、ないっ…見ないで…」
「恥ずかしいポイントが分かんないや。でも好都合。お臍恥ずかしいんだね、いい事聞いちゃった」
「も…!意地悪…」
「わぁ、何その言い方。意地悪ぅ~って可愛い」
「そんな言い方してねぇだろ…っばか、」
「バカっていうの好きだね」
クスクス笑いながら次は足元へ移動した桃瀬は、足にローションを垂らしてクルクルと太腿を撫でてきた。
「あ、…っ!ーーー…ンン」
「足は気持ち良い?」
「良くない…っ」
「ビンビンに勃ってきてるけど気持ち良くないの?」
ちゅっと軽く自身へキスされるとボッと効果音が出る程に顔が熱った。
「うるさ…ってめ、後で…覚えてろよっ」
「君こそ覚えてなよ。素直にならないとどうなるのか、たーっぷり体に教えてあげる。最初に言ったけどあの人が帰って来るまではおねだりしない限りは千隼くんが苦手な擽りでいじめるからね」
「…え、ぎゃああああ!」
次の瞬間、足の付け根に指が食い込むとクニクニと動かされ、俺の体は激しく跳ねて拘束台を軋ませた。
「あっぁぁあ!!!やぁァァァッ!!!」
「千隼くんは全体的に指で弄る方が効くよね。こちょこちょするのも弱そうだけど」
桃瀬の指摘通り、我慢出来ないのは指で揉まれたりする方だ。ギシギシと拘束台が激しく揺れる程に暴れ狂う体を見て、桃瀬は楽しそうに笑っていた。
「不意打ちでこうやって擽っても効果ありそうだよね」
一つ一つの箇所の弱い触り方を探る様に動くと、次は膝に優しく指を添えられ、ふわっと指を開閉する動きをされた。
「ひゃぁぁぁぁ…っやっ、やだっ!!やめっやめてっ」
一気にゾワゾワゾワッと鳥肌が立った。何処もかしこも反応してしまう体に嫌気がさす。
「ふふ、可愛い。ここはむずむずする?」
「ひははぁぁ…っやだ!!膝やだっ…やめて…ッ」
「んー?やめないよ。やっぱり擽ったい刺激だけじゃ萎えちゃうんだね。千隼くんの小さくて可愛いね」
「見な、いで…っ、やめっ…手ぇ退けてよ…っ!!」
「だーめ。もう少しいじめたら、次は足の裏してあげるからね」
「やめてっっ!!!」
「あは、凄い声。足の裏は苦手なのかな」
「ふ…っぁ、んん、…もぉ…変態…っ」
まじでコイツしつこい。ゾワゾワした刺激が止まないまま、せめてもの抵抗で悪態を吐きながらも、相変わらず桃瀬はニコニコしている。
ピタリと膝への刺激が止まるとスルスルと脛を通って足の裏へ指が当てがわれた。それだけでピクリと体が反応し、キュッと足の指を丸めた。
「やめて…っお願い、足は…っ」
「はーい、じゃあどう触ると一番苦手か色々触ってあげるね」
グイッと片手で足の親指を掴まれると、丸まらない様に足の裏をピンと張らさせた。そこにサワサワと動く5本の指。
「ひあっ…ぁぁぁあ…やっ、」
やばい、擽ったい。キツい。
我慢出来ない刺激に必死に足を動かしても足首が固定されているので逃げることは出来ない。
「ぅグゥぅ…っ、ひはぁ…!くっ…!!ははは!」
我慢しようとして変な声が出てしまうが、気にならない位に擽ったい。
「やっ、やだぁぁっ…あはっ!はははは!!足やだやだやだ!!!」
カリカリと爪を立てる様に土踏まずの辺りを撫でられると我慢出来なくて必死に制止を求めた。
「ははははは!!!桃っ、ちゃんっ…桃ちゃ、やめてっ…!!!」
「桃ちゃんって呼んでくれるって事は本当に限界なんだ。……可愛い。足もちっちゃくて食べちゃいたい位」
「ひぁぁッ!?何ッ…やめっ汚い…っ!!」
指で押さえつけられていた足の親指を桃瀬の唇で咥えられると、足の指の間に舌を這わされた。
「ひぁあああはははは!!!いやぁぁぁあ!!!」
「可愛い、美味しい」
「へんたっい、やろっ!!ぁひゃ、っやぁっ!」
指の間をねっとりと舐められ、足の裏はコショコショと優しく爪で擽られると変な気持ちが湧き上がった。
「…ねぇ、足舐められるの気持ち良いの?萎えてた千隼くんの千隼くんが起き上がってるよ」
「はぁ…っ!?ざけ、な…やめろっやめ、」
こんなド変態な刺激で勃つ自分が恥ずかしすぎて、それをかき消す様に悪態を吐いた。
「やーめない」
唾液を絡めた音が俺の足から響き、わざと感じさせる様にゆっくりと愛撫された。一度勃起している事を指摘されたからか、勃たない様に意識するも、それが変に作用して何故かどんどんと大きくなってきた。
「すご、大きくなってる。嬉しい」
「も…っやめてぇぇ…!!桃ちゃん…っ」
「恥ずかしい?…真っ赤になって可愛い。足舐めるのはやめてあげるからさ、可愛く俺が指示した事言える?」
刺激が止まると、桃瀬は俺の顔へやってきて優しく頬を撫でられた。
「"桃ちゃんに気持ち良くさせられて勃っちゃいました。イカせて下さいお願いします。桃ちゃん大好き"ってさ」
「………ぶっ飛ばすぞ。誰が言うか、変態」
あまりの発言に熱った顔で睨みつけると、ニヤァと笑った桃瀬と目が合った。
「よーし。その言葉を言うまでぜーったいやめないから頑張って?千隼くんがどんなに泣き叫んでもあの人が帰って来ても、ね」
黒い笑みを浮かべて口角を上げた桃瀬は、俺の頭上へ立つと両腋に指をセットした。
「…ッ!?ひァッ、いやはははははははは!!!!」
「あはは、凄い反応~頑張って~」
「やぁぁぁっめろっ、ばかぁぁぁあっ」
ビクンビクンと激しく跳ねながらブンブン首を振って泣き叫ぶ俺の声は部屋に大きく響き渡った。
「千隼くんこちょこちょ~」
「ひぁははは!!いやぁぁぁあ!!!くすぐったい…っ、お願いっ手ぇ離してぇぇぇぇ!!」
「ほらほら、言わないと終わんないよー」
「無理無理無理無理やめろぉぉぉっっ!!」
「言ってくれたらすぐやめるよ?」
可愛らしい桃瀬の笑顔は異様にニタニタしていて、本当に言わないとやめてくれる気はなさそうだ。
俺の苦手な触り方をしてくる指に耐えれるはずもなく、ボロボロ涙を溢しながら泣き喚いた。
マジックテープとは言え、暴れまくる手は少しずつ痛み出す。その痛みが少しだけ擽りを和らげてくれた。
「…手、痛くない?平気?」
「いた、くなぃぃ…っけど、っくるし、お腹ぁ、苦しい…っ」
「じゃあ言える?」
「桃ちゃ…っ、許して…っ」
俺が名前だけ呼んで縋ると、人差し指がグニっと腋の窪みへ差し込まれクリクリと動かされた。
「ひゃあぁァァァァッッ!!やぁぁぁっっ」
「ちゃんと言おうね、千隼くん。本当にやめてあげないよ」
苦しい攻めが長引いてくると精神的に耐える事が難しくなってくる。
「…っひ、はっ」
呼吸が乱れ変なものになろうとも、お腹が痙攣して体が異常に震えても、桃瀬は本当に止めてくれなくて。
「…っげほ、げ…っ、ほ、」
「苦しい?大丈夫?」
咳き込んでゼーゼーと息をした時だけ一旦止めてくれて、優しく頭を撫でられた。その時の表情はとても安心してしまう。
「千隼くん、可愛い」
「…ふぁ…っ、桃ちゃん…お願い…もう、むっ!?ひぁあははは!!!」
「言わないとやめないって言ったよね。本当に呼吸出来なくなったら止めてあげるけどさ」
頭を撫でていた手が胸の横へくると、サワサワと動き出し、俺はまた笑い転げた。
中々言わない俺を追い詰めてくる桃瀬の指はその後も数分続き、その頃にはもうクタクタになってしまった。
「随分いい顔になったね、言ってごらん」
「ひど…っよ、もぉ……鬼畜、ドS…絶対、覚えとけよ…っ」
「そんな強気な言葉、今は要らないよ」
「……っぅ、ぐ…っ俺…は、桃ちゃんに気持ち良くさせられて……勃ち、ました…っ!!」
「うん」
そっと優しく頬を撫でられると、ぶわっと涙が溢れ出した。言いたくない自分と、擽られる辛さを知って解放されたい自分。でもイカされたくはない葛藤。
「…桃ちゃん…許して、」
「俺にはイカされたくないの?」
「…はず、かしい…っから…」
「恥ずかしい事なんてないよ。一回勃っちゃってるし、スッキリしたくない?…あの人には何回もイカせてもらってるのに何で俺はダメなの?」
美形は勝手に咥えて来たが、何故かコイツはたまに触ったりはしてくるが、本気でイカせようとはしてこない。少し拗ねた様な表情を見せている桃瀬がほんの一瞬だけ可愛く見えた俺はどうかしているんだろう。
「……」
俺はただ、スッキリしたいだけだ。うん。そうだ。
「……とっとと、イカせろよ」
「うん、口がいい?手がいい?」
「…好きにしろよ」
「うん」
嬉しそうに笑う桃瀬は俺の拘束を全て解くと、部屋に置かれたふかふかのベッドへ連れて行ってくれた。
逃げようと思えば逃げれる状態だが、散々暴れて疲れ果てた体は、大人しくベッドの柔らかさに魅了された。
俺が抵抗せずに寝転んでいると、桃瀬は股間へ向かい、足を開かせて半勃ちになっている自身をフニフニと指で揉み始めた。
「…っんぅ、」
「可愛い。ちっちゃい」
「ぶっ飛ばすぞ…」
「まだ子供だから小さくて当たり前だよ」
「ん…ッ、」
パクリと咥えられると舌先で裏筋をなぞられた。それが気持ち良くて自分の口からは甘い声が出た。
「ふぁ…っ、あっ」
「気持ち良い?」
「そこ、で喋んなぁ…っ」
「ん、…可愛い。大きくなってきた」
現在不在の美形もそうだが、やけに上手いフェラに素直に感じていると、ガチャッと部屋の扉が開かれた。
「!?」
「あ、渚くん。どうしたの」
「千隼に何してんだてめぇぇぇ!!!」
入ってきたのは拘束すらされていない明らかに寝起きの渚だった。
もしかしてこいつ普通に今まで寝てたのか。
「今ね、千隼くんが"桃ちゃん大好き、フェラしてイカせて"って言ってくれたから舐めてたの」
「千隼がそんな事言うわけねーだろ!!」
本来なら嬉しい仲間の助けだが、桃瀬を警戒しているのかギャアギャア言うだけで近づいてこない渚。
スッキリしたいと望んでいる俺の心と体は、渚の登場に正直苛立ってしまったわけで。
「…ち、千隼!お、俺が助けてやるからな!」
明らかに腰の引けた渚を見て、苛立ちは最高潮になった。
「おい渚」
「何!?」
「お前何もしねーならあっち行ってろ!バカ!!」
重い体を起こして、頭にあった枕を思いっきり渚の顔面に投げつけた。
「何でだよっ!?」
end.
「んなわけ…っねーだろ、バカっ」
「バカって言った方がバカなんだよ」
「子どもかよ…っ」
「君がね。足は後で可愛がってあげるから、まだここはやめてあげないよ」
「も…っ、やだぁ…!」
「そんなにここ苦手なの?俺擽ったい感覚が分かんないから教えてよ」
「ん、ん…っあっ、なんか、むずむずして…っ我慢出来ない…!」
「へぇ、可愛い言い方。むずむずしちゃうの?」
「ひゃぁあっ!やっ、やめっあっ、」
「むずむずして辛いね~ほらほら、頑張って頑張って~」
「ひ…ッ、あははは!やぁぁぁあ!!!」
ローションを追加されて少し強めに触れられるとガクンと腰が浮き上がった。
「いやあははははは!!やだ!!やだやだやだっっ」
腋から下へ下がった指は脇腹へ到達し、親指で細かく肋骨を弄るように触れられた。
「ローション付けてると滑りがいいから触りやすい。ここもダメなの?かーわい」
「それやだぁぁぁあ!!お願いっ、やめて、っ休憩っさせてぇぇ!!」
「だーめ。休憩したらまたツンツン千隼に戻るでしょ。ずーっと弱点責めてあげる」
「ひあはははははは!!!!あははっ、あはっ…やっ…あはは!いやっあはっ、はは!」
「動けなくて辛いね~お腹ビクビクしてる」
俺の腰辺りに移動した桃瀬はちゅっと腹部へキスしながら脇腹をしつこくヌルヌルと刺激を続けている。
「あっ、はははっ!だめっ…やだっひはぁぁあ!!」
「可愛いお臍が悲鳴あげてるよ」
「やぁぁあ!何処っ、舐めて…っんだ変態っ!」
「やっぱり感度上げたら反応がイマイチだった所も効くようになるんだね」
舌先で臍の穴を愛撫されると、ゾワッとした刺激が腰に送られた。
「や…!!ちょ…っあっ、そこっ…うわぁぁ!」
ローションの付いた指で腰を揉まれながら、舌で愛撫を続けられるとゾクゾクと不思議な感覚が襲い、ピンと足首が伸びて背中が反った。
「んー……美味しい、千隼くんのお臍」
「やぁ…!やだっ、…」
舌を突き出してニヤニヤと笑い、俺の様子を見ながら愛撫されると羞恥も襲ってきた。
「赤くなっちゃって。恥ずかしいの?」
「やめ…っそれ、やだ…っ」
「何が嫌?これ?」
「ひははははは!!!それもやだけどっっ!!」
グニグニと脇腹を揉まれると、ビクッと跳ねて大きな声が出た。擽ったいのも嫌だが、お臍を舐められると何だか凄く恥ずかしい。
「あーお臍舐められるのが嫌なの?なんでー?こんなに綺麗なのに」
唇が離れるとヒクヒクと痙攣した腹部を見られて顔が熱くなった。全裸を晒して沢山の痴態も見せてきたのに、どんどんと体が熱くなってきた。
「わか、ないっ…見ないで…」
「恥ずかしいポイントが分かんないや。でも好都合。お臍恥ずかしいんだね、いい事聞いちゃった」
「も…!意地悪…」
「わぁ、何その言い方。意地悪ぅ~って可愛い」
「そんな言い方してねぇだろ…っばか、」
「バカっていうの好きだね」
クスクス笑いながら次は足元へ移動した桃瀬は、足にローションを垂らしてクルクルと太腿を撫でてきた。
「あ、…っ!ーーー…ンン」
「足は気持ち良い?」
「良くない…っ」
「ビンビンに勃ってきてるけど気持ち良くないの?」
ちゅっと軽く自身へキスされるとボッと効果音が出る程に顔が熱った。
「うるさ…ってめ、後で…覚えてろよっ」
「君こそ覚えてなよ。素直にならないとどうなるのか、たーっぷり体に教えてあげる。最初に言ったけどあの人が帰って来るまではおねだりしない限りは千隼くんが苦手な擽りでいじめるからね」
「…え、ぎゃああああ!」
次の瞬間、足の付け根に指が食い込むとクニクニと動かされ、俺の体は激しく跳ねて拘束台を軋ませた。
「あっぁぁあ!!!やぁァァァッ!!!」
「千隼くんは全体的に指で弄る方が効くよね。こちょこちょするのも弱そうだけど」
桃瀬の指摘通り、我慢出来ないのは指で揉まれたりする方だ。ギシギシと拘束台が激しく揺れる程に暴れ狂う体を見て、桃瀬は楽しそうに笑っていた。
「不意打ちでこうやって擽っても効果ありそうだよね」
一つ一つの箇所の弱い触り方を探る様に動くと、次は膝に優しく指を添えられ、ふわっと指を開閉する動きをされた。
「ひゃぁぁぁぁ…っやっ、やだっ!!やめっやめてっ」
一気にゾワゾワゾワッと鳥肌が立った。何処もかしこも反応してしまう体に嫌気がさす。
「ふふ、可愛い。ここはむずむずする?」
「ひははぁぁ…っやだ!!膝やだっ…やめて…ッ」
「んー?やめないよ。やっぱり擽ったい刺激だけじゃ萎えちゃうんだね。千隼くんの小さくて可愛いね」
「見な、いで…っ、やめっ…手ぇ退けてよ…っ!!」
「だーめ。もう少しいじめたら、次は足の裏してあげるからね」
「やめてっっ!!!」
「あは、凄い声。足の裏は苦手なのかな」
「ふ…っぁ、んん、…もぉ…変態…っ」
まじでコイツしつこい。ゾワゾワした刺激が止まないまま、せめてもの抵抗で悪態を吐きながらも、相変わらず桃瀬はニコニコしている。
ピタリと膝への刺激が止まるとスルスルと脛を通って足の裏へ指が当てがわれた。それだけでピクリと体が反応し、キュッと足の指を丸めた。
「やめて…っお願い、足は…っ」
「はーい、じゃあどう触ると一番苦手か色々触ってあげるね」
グイッと片手で足の親指を掴まれると、丸まらない様に足の裏をピンと張らさせた。そこにサワサワと動く5本の指。
「ひあっ…ぁぁぁあ…やっ、」
やばい、擽ったい。キツい。
我慢出来ない刺激に必死に足を動かしても足首が固定されているので逃げることは出来ない。
「ぅグゥぅ…っ、ひはぁ…!くっ…!!ははは!」
我慢しようとして変な声が出てしまうが、気にならない位に擽ったい。
「やっ、やだぁぁっ…あはっ!はははは!!足やだやだやだ!!!」
カリカリと爪を立てる様に土踏まずの辺りを撫でられると我慢出来なくて必死に制止を求めた。
「ははははは!!!桃っ、ちゃんっ…桃ちゃ、やめてっ…!!!」
「桃ちゃんって呼んでくれるって事は本当に限界なんだ。……可愛い。足もちっちゃくて食べちゃいたい位」
「ひぁぁッ!?何ッ…やめっ汚い…っ!!」
指で押さえつけられていた足の親指を桃瀬の唇で咥えられると、足の指の間に舌を這わされた。
「ひぁあああはははは!!!いやぁぁぁあ!!!」
「可愛い、美味しい」
「へんたっい、やろっ!!ぁひゃ、っやぁっ!」
指の間をねっとりと舐められ、足の裏はコショコショと優しく爪で擽られると変な気持ちが湧き上がった。
「…ねぇ、足舐められるの気持ち良いの?萎えてた千隼くんの千隼くんが起き上がってるよ」
「はぁ…っ!?ざけ、な…やめろっやめ、」
こんなド変態な刺激で勃つ自分が恥ずかしすぎて、それをかき消す様に悪態を吐いた。
「やーめない」
唾液を絡めた音が俺の足から響き、わざと感じさせる様にゆっくりと愛撫された。一度勃起している事を指摘されたからか、勃たない様に意識するも、それが変に作用して何故かどんどんと大きくなってきた。
「すご、大きくなってる。嬉しい」
「も…っやめてぇぇ…!!桃ちゃん…っ」
「恥ずかしい?…真っ赤になって可愛い。足舐めるのはやめてあげるからさ、可愛く俺が指示した事言える?」
刺激が止まると、桃瀬は俺の顔へやってきて優しく頬を撫でられた。
「"桃ちゃんに気持ち良くさせられて勃っちゃいました。イカせて下さいお願いします。桃ちゃん大好き"ってさ」
「………ぶっ飛ばすぞ。誰が言うか、変態」
あまりの発言に熱った顔で睨みつけると、ニヤァと笑った桃瀬と目が合った。
「よーし。その言葉を言うまでぜーったいやめないから頑張って?千隼くんがどんなに泣き叫んでもあの人が帰って来ても、ね」
黒い笑みを浮かべて口角を上げた桃瀬は、俺の頭上へ立つと両腋に指をセットした。
「…ッ!?ひァッ、いやはははははははは!!!!」
「あはは、凄い反応~頑張って~」
「やぁぁぁっめろっ、ばかぁぁぁあっ」
ビクンビクンと激しく跳ねながらブンブン首を振って泣き叫ぶ俺の声は部屋に大きく響き渡った。
「千隼くんこちょこちょ~」
「ひぁははは!!いやぁぁぁあ!!!くすぐったい…っ、お願いっ手ぇ離してぇぇぇぇ!!」
「ほらほら、言わないと終わんないよー」
「無理無理無理無理やめろぉぉぉっっ!!」
「言ってくれたらすぐやめるよ?」
可愛らしい桃瀬の笑顔は異様にニタニタしていて、本当に言わないとやめてくれる気はなさそうだ。
俺の苦手な触り方をしてくる指に耐えれるはずもなく、ボロボロ涙を溢しながら泣き喚いた。
マジックテープとは言え、暴れまくる手は少しずつ痛み出す。その痛みが少しだけ擽りを和らげてくれた。
「…手、痛くない?平気?」
「いた、くなぃぃ…っけど、っくるし、お腹ぁ、苦しい…っ」
「じゃあ言える?」
「桃ちゃ…っ、許して…っ」
俺が名前だけ呼んで縋ると、人差し指がグニっと腋の窪みへ差し込まれクリクリと動かされた。
「ひゃあぁァァァァッッ!!やぁぁぁっっ」
「ちゃんと言おうね、千隼くん。本当にやめてあげないよ」
苦しい攻めが長引いてくると精神的に耐える事が難しくなってくる。
「…っひ、はっ」
呼吸が乱れ変なものになろうとも、お腹が痙攣して体が異常に震えても、桃瀬は本当に止めてくれなくて。
「…っげほ、げ…っ、ほ、」
「苦しい?大丈夫?」
咳き込んでゼーゼーと息をした時だけ一旦止めてくれて、優しく頭を撫でられた。その時の表情はとても安心してしまう。
「千隼くん、可愛い」
「…ふぁ…っ、桃ちゃん…お願い…もう、むっ!?ひぁあははは!!!」
「言わないとやめないって言ったよね。本当に呼吸出来なくなったら止めてあげるけどさ」
頭を撫でていた手が胸の横へくると、サワサワと動き出し、俺はまた笑い転げた。
中々言わない俺を追い詰めてくる桃瀬の指はその後も数分続き、その頃にはもうクタクタになってしまった。
「随分いい顔になったね、言ってごらん」
「ひど…っよ、もぉ……鬼畜、ドS…絶対、覚えとけよ…っ」
「そんな強気な言葉、今は要らないよ」
「……っぅ、ぐ…っ俺…は、桃ちゃんに気持ち良くさせられて……勃ち、ました…っ!!」
「うん」
そっと優しく頬を撫でられると、ぶわっと涙が溢れ出した。言いたくない自分と、擽られる辛さを知って解放されたい自分。でもイカされたくはない葛藤。
「…桃ちゃん…許して、」
「俺にはイカされたくないの?」
「…はず、かしい…っから…」
「恥ずかしい事なんてないよ。一回勃っちゃってるし、スッキリしたくない?…あの人には何回もイカせてもらってるのに何で俺はダメなの?」
美形は勝手に咥えて来たが、何故かコイツはたまに触ったりはしてくるが、本気でイカせようとはしてこない。少し拗ねた様な表情を見せている桃瀬がほんの一瞬だけ可愛く見えた俺はどうかしているんだろう。
「……」
俺はただ、スッキリしたいだけだ。うん。そうだ。
「……とっとと、イカせろよ」
「うん、口がいい?手がいい?」
「…好きにしろよ」
「うん」
嬉しそうに笑う桃瀬は俺の拘束を全て解くと、部屋に置かれたふかふかのベッドへ連れて行ってくれた。
逃げようと思えば逃げれる状態だが、散々暴れて疲れ果てた体は、大人しくベッドの柔らかさに魅了された。
俺が抵抗せずに寝転んでいると、桃瀬は股間へ向かい、足を開かせて半勃ちになっている自身をフニフニと指で揉み始めた。
「…っんぅ、」
「可愛い。ちっちゃい」
「ぶっ飛ばすぞ…」
「まだ子供だから小さくて当たり前だよ」
「ん…ッ、」
パクリと咥えられると舌先で裏筋をなぞられた。それが気持ち良くて自分の口からは甘い声が出た。
「ふぁ…っ、あっ」
「気持ち良い?」
「そこ、で喋んなぁ…っ」
「ん、…可愛い。大きくなってきた」
現在不在の美形もそうだが、やけに上手いフェラに素直に感じていると、ガチャッと部屋の扉が開かれた。
「!?」
「あ、渚くん。どうしたの」
「千隼に何してんだてめぇぇぇ!!!」
入ってきたのは拘束すらされていない明らかに寝起きの渚だった。
もしかしてこいつ普通に今まで寝てたのか。
「今ね、千隼くんが"桃ちゃん大好き、フェラしてイカせて"って言ってくれたから舐めてたの」
「千隼がそんな事言うわけねーだろ!!」
本来なら嬉しい仲間の助けだが、桃瀬を警戒しているのかギャアギャア言うだけで近づいてこない渚。
スッキリしたいと望んでいる俺の心と体は、渚の登場に正直苛立ってしまったわけで。
「…ち、千隼!お、俺が助けてやるからな!」
明らかに腰の引けた渚を見て、苛立ちは最高潮になった。
「おい渚」
「何!?」
「お前何もしねーならあっち行ってろ!バカ!!」
重い体を起こして、頭にあった枕を思いっきり渚の顔面に投げつけた。
「何でだよっ!?」
end.
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