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④(×千隼/少し渚)
02
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「ぁ…!!やだっ……んん、ふぅ…」
「離せと言われたからな」
ニヤリとした意地悪な笑みを向けられると無性に腹が立った。
直接的な絶頂に繋がらないような強さで裏筋を舌でなぞられると焦ったくて勝手に腰がくねる。
イキたい、イキたくない、恥ずかしい。
まだ色んな感情が芽生える中、どんどんと乳首が痒くなってきた。
「あ…かゆ、…っい、」
「さっき塗ったの少し痒み成分が入ってるローションなんだ~俺の指も痒くなってきたぁ」
ヌルヌルと乳首以外にも広げられていくローションに悶えていると、ある程度塗り終わったのか、桃瀬は手を洗いに行こうとした。
ローションを塗られたのは腋や乳首、脇腹など。ジワジワと痒みが生み出されていく。
「~~ッッ、んん、」
「おい、桃瀬。手洗う前に最後ここにも塗ってやれ」
「えー?鬼畜ですねぇ」
俺が抵抗出来ないようにガッチリと足を押さえつけながら股間へ塗るよう指示すると、たっぷりと手の平に出したローションを自身全体に塗りたくっていく。
少し絶頂感が治っていたのでイク事は出来なかった。
「さーて、じゃあ千隼。可愛くなる時間だ」
「……っ」
足を下ろされ、何の刺激も与えられなくなると、俺は足を震わせながら睨みつけた。
ジワジワと生み出される痒みはかなり強くて時間が経過する毎にガクガク震えが大きくなった。
「さっきは散々イカせて堕としたからな。今からは…たっぷり焦らして自らおねだりさせてやるよ」
「…悪趣味。つーか…今これどういう状況なの?二人が俺達を買ったって事?」
「うん、お互い譲らなかったから折半したの。ここはこの人の部屋だよ、悪趣味だよねぇ。こんな拘束具とかあるなんて、俺も引いちゃった」
「そんな事はいいだろ、早く攻めようぜ」
「……」
「じゃあ俺は後ろから可愛がってあげるね。さっきは触れなかったけど、立ち拘束なら背中とかお尻も触りやすいからいいよね」
桃瀬が後ろへ回り込んでゆっくり背中をなぞると、ビクッと跳ねた。
「!!!…っ」
「背中まで綺麗だよね。肌スベスベだしお尻も引き締まってるけど柔らかくて可愛い」
「んんん………」
人差し指がスーッと背中を滑るとゾクゾクした。その直後に尻にも触れられると熱い吐息が漏れた。
「ふ……っ、ぅ……」
「完全に気持ち良さそうな声出てんな」
前に立っている美形は、指を優しく脇腹へ添えてコショコショと擽ってきた。
「んはぁ…っ、やめ…ッ」
「可愛い反応だね、千隼くん」
背中をなぞっていた桃瀬の手が上へ移動すると、優しく後ろから二の腕を触ってきた。
「あ、…っあっ、や、だ」
「千隼くん自分から万歳してくれたもんね…このまま腋こちょこちょしてあげようか?」
「や…!むりっ…無理、触んないで…っ」
二の腕から腋へ指を近づけてこられると触れられていないのに激しく体が跳ねた。
爪先立ちで少し動きにくいが、逃げる様に腰を動かすと、美形に押さえつけられた。
「ほら、ちゃんと逃げないと触っちゃうよ?」
「やだ…っ!!!離せ…っ!!二人とか、卑怯なんだよ…!!」
「その卑怯者にアンアン言わされちゃって恥ずかしいね」
ツツ、と移動した指は腋の窪みを捉えるとクルクルと動き出した。先程付けられた痒い成分のローションの効果もあり、かなりくすぐったい。
「ぁぁぁあ!!やっ……ふふ…っ」
「声出ちゃう?笑いなよ」
「く………っひ、はは……っや、だっ」
「こっちも忘れんなよ」
「ひあっ!ぁっ!ははははっやめ、離せ…っあ、ぁッ!!」
二人の指が動く度に激しく悶えながら、出来る限り全力で暴れた。
「暴れても逃げれないね~」
「ひゃはははっ…やだ…!ひはは!あはっ、」
「痒いし擽ったいし辛いよね~可哀想に~」
「く…ぅ、やだっ…はははっ、ひぁっはは、やめ、やめてっ」
「やめてほしいなら、可愛く"犯して下さい"って言ってみろ」
「…はぁ?ふざけんな…っ」
「そうか、擽りはやめて気持ち良い事してやりたかっただけなんだがな」
美形は鼻で笑いながら指を腹部へ移動させ、下腹辺りに触れた。
「…っ?」
途端にゾワッとした感覚に襲われた。丁度お臍の下から股間までの間の部分。
「ぅ……っ、」
「気持ち良いか」
「…ん、ん…っ」
疼く様なゾワゾワする様な初めての不思議な感覚。
「可愛い顔になってきたな。……していい?」
少しずつ蕩けてきた俺の顎を持ち上げた美形。男の俺から見ても格好良くて、こういう状況じゃなければときめいてしまう程。
「…何する気」
「キス。していいか?」
「無理に決まって……ンっ」
顎を持ち上げて顔を見られたまま、空いている手でソワソワと下腹部をなぞられた。
「ふ…っぁ、あ…っ」
「可愛いな」
美形は少し顔を熱らせながら俺の頬へ口付けた。
「…イキたいか」
痒くて疼く体は解放を求めている。悔しいがコクリと頷くと、顎を解放されて自身を掴まれるとゆっくりと上下された。
「~……ンン、イク…出る、…っ」
「イカせて下さい、お願いします。って可愛い声で言ってみな」
絶頂する直前に手を離されニヤリと口角を上げてそう言われた。
「…っ、」
「ほら、早く言った方がいいんじゃない?その人頑固そうな顔してるし、言わないと本当にイカせてもらえないよ?…ま、俺は可愛い千隼くんが見れるからこのままでもいいけど」
「や…っ、さわ、なっで、…ッッ」
桃瀬の指は乳首へ移動してローションでヌルヌルとさすってくると、ゾクリとしてまた絶頂感が高まった。
「やめ…っ!今、さわんな…っ、やめろ、お願いっ」
「胸触られたらイキたくなっちゃうから?」
ピンと指で弾かれたり、乳首の先を擽る様に触られたり、ゾクゾクした感覚が止まる事なく続き、太腿が震え出した。
イキたい。イキたい。
ぎゅっと爪先立ちになっている足の指に力を入れ、歯を食い縛った。
「エロい顔。…さっきみたいに素直になれよ」
クイッと顎を持ち上げられると、顔の向きを無理矢理渚の方へ向かせた。
泣きながら呻いてこっちを見てくれている渚を見て、我に返る。
「…っ、やめ、……やだ、」
「兄貴に見られて恥ずかしいか?アイツの前で俺に可愛くおねだりしてみな、ちゃんとイカせてやるから」
「…っっ、」
ジワジワと追い詰められていく体と精神。
イキたくてさっきみたいに無様な姿を見せてしまいそうになりながら、渚の前で痴態を晒したくない気持ちが入り混ざる。
「…っゆ、るして…下さい………」
「無理だな。…頑張っておねだりしたら俺は渚には手を出さねーよ」
「…え?」
「だから可愛くおねだりしてみな」
「……本当に、渚に手出さない?」
「嗚呼」
「………~~っ、」
うぐうぐと猿轡越しに渚の声が聞こえた。それを聞いて俺は羞恥を堪えて言葉を出した。
「イカ、せて下さい…お願い、します…っ」
羞恥でボロボロ泣きながら俺が美形にそう言うと、満足そうに微笑んで足を抱えられた。
「よく出来ました。じゃあ渚の前で嫌って程イカせてやるから、乱れろよ」
ガッチリと足を押さえつけられたまま、美形の口が俺の自身を捉えると容赦なく愛撫された。
「…っぅあッ、…あ!…あっ…イク、イッ…イク!!」
軽く吸い上げられると背中がのけ反り男の口の中へ欲を吐き出した。
「ふ…っぁ、あ、やめ…っイッ、たってば…っ!もっやめっ…離してっ」
一回では終わらないフェラに更に泣きながら懇願すると、クスクス笑いながら桃瀬も乳首を刺激し始め、体が面白い位に跳ねた。
渚が見てるとかもう気にしてる余裕もなく、俺は泣きながらやめてと叫び続けた。
「可愛いな、ココ。パクパクしてる」
口を離した美形が先端を指で弄り出すと更に体が反応した。
「やめ…っ!!!いまっ、やだぁぁぁ!!」
「イッた後弄ると随分可愛くなるな」
「そりゃそうでしょ。意地悪な事言う人ですね~」
揶揄う様な二人の言葉に泣き喚きながら暴れるも、二人の責めは止まらなかった。
「ぅぁぁ…っはな、してっ…無理、無理っっ」
「だーめ、絶対離してあげないよ。もっともっとたくさんイッて、気持ち良いって叫ぶまではね」
「やだぁぁぁ…っ、助けっ…やめて、お願い…っ」
目の前がチカチカする強い刺激に耐えきれずにブンブン頭を振りながらだらしなく喘ぐしか出来なかった。
「じゃあさ、やめてあげるから渚くんに同じ事していい?」
「はぁ…?さっき、アイツには手っ、出さないって…」
「俺はそんな約束してないよ。その人と千隼くんとの約束でしょ?」
「てめ…っ、ふざけ…ひぁぁっ!!やめっ、て!やめて…っ!!イク、イクっ!!!」
意地悪な事を囁かれながら敏感な箇所を弄られまくるとまた激しく痙攣して射精した。
「もぉ…っやめ、…許して、」
もう立っていることも難しくなる位に足に力が入らなくなり、手首に痛みが走った。その少しの痛みは今の惚けた体には丁度良い。
「おい、大丈夫か」
しかし、それに気付いた美形はすぐに鎖を下ろしてくれて、俺はペタンと床に崩れ落ちた。
「あらま、力入らなくなる程良かった?」
桃瀬もすぐに支えてくれて、二人の優しさが今は悔しい。
「……っ」
「泣かないで。可愛いからいじめたくなっちゃうんだよね」
繋がれていた手枷も一旦外されると、痛々しく跡になった手首。
「わぁ、痛そう。ごめんね、痛い事するつもりはなかったんだよ」
よしよしと手首を撫でられるとそれにすら反応する自分の体が憎い。
「…可愛い、手も感じちゃう?」
優しく抱き締められて桃瀬の暖かさに触れながら、俺は力が入らずに嫌で堪らないがコテンと体を預けた。
「じゃあ千隼くんは少し休憩してようね。渚くんには何もしないから安心して」
ヒョイとお姫様抱っこされると、俺はシャワー室へ連れて行かれて綺麗にされた。
「じゃあまた元気になった頃遊びに来るよ。二人で仲良くしててね」
美形と桃瀬は部屋から出て行くと、俺は解放されている渚と二人きりになった。泣き腫らした目の渚を優しく抱き締めてやると、震えた声で渚は訊ねてきた。
「…千隼、大丈夫?」
「……別に」
「俺の事庇ってくれてありがと」
「…お前こそ」
グスグズと泣きながらしがみついてくる渚の頭を撫でながら抱き締めると、何だか無性に安心した。
「でもさ」
「あ?」
「千隼、めっっちゃ可愛かったよ!」
バッと体が離れると、キラキラした目を向けられた。人が必死で我慢していたのに、このバカは何言ってんだ。
「お前殴る」
「え」
俺は言葉通り思いっきり平手打ちをくらわせた。
end.
「離せと言われたからな」
ニヤリとした意地悪な笑みを向けられると無性に腹が立った。
直接的な絶頂に繋がらないような強さで裏筋を舌でなぞられると焦ったくて勝手に腰がくねる。
イキたい、イキたくない、恥ずかしい。
まだ色んな感情が芽生える中、どんどんと乳首が痒くなってきた。
「あ…かゆ、…っい、」
「さっき塗ったの少し痒み成分が入ってるローションなんだ~俺の指も痒くなってきたぁ」
ヌルヌルと乳首以外にも広げられていくローションに悶えていると、ある程度塗り終わったのか、桃瀬は手を洗いに行こうとした。
ローションを塗られたのは腋や乳首、脇腹など。ジワジワと痒みが生み出されていく。
「~~ッッ、んん、」
「おい、桃瀬。手洗う前に最後ここにも塗ってやれ」
「えー?鬼畜ですねぇ」
俺が抵抗出来ないようにガッチリと足を押さえつけながら股間へ塗るよう指示すると、たっぷりと手の平に出したローションを自身全体に塗りたくっていく。
少し絶頂感が治っていたのでイク事は出来なかった。
「さーて、じゃあ千隼。可愛くなる時間だ」
「……っ」
足を下ろされ、何の刺激も与えられなくなると、俺は足を震わせながら睨みつけた。
ジワジワと生み出される痒みはかなり強くて時間が経過する毎にガクガク震えが大きくなった。
「さっきは散々イカせて堕としたからな。今からは…たっぷり焦らして自らおねだりさせてやるよ」
「…悪趣味。つーか…今これどういう状況なの?二人が俺達を買ったって事?」
「うん、お互い譲らなかったから折半したの。ここはこの人の部屋だよ、悪趣味だよねぇ。こんな拘束具とかあるなんて、俺も引いちゃった」
「そんな事はいいだろ、早く攻めようぜ」
「……」
「じゃあ俺は後ろから可愛がってあげるね。さっきは触れなかったけど、立ち拘束なら背中とかお尻も触りやすいからいいよね」
桃瀬が後ろへ回り込んでゆっくり背中をなぞると、ビクッと跳ねた。
「!!!…っ」
「背中まで綺麗だよね。肌スベスベだしお尻も引き締まってるけど柔らかくて可愛い」
「んんん………」
人差し指がスーッと背中を滑るとゾクゾクした。その直後に尻にも触れられると熱い吐息が漏れた。
「ふ……っ、ぅ……」
「完全に気持ち良さそうな声出てんな」
前に立っている美形は、指を優しく脇腹へ添えてコショコショと擽ってきた。
「んはぁ…っ、やめ…ッ」
「可愛い反応だね、千隼くん」
背中をなぞっていた桃瀬の手が上へ移動すると、優しく後ろから二の腕を触ってきた。
「あ、…っあっ、や、だ」
「千隼くん自分から万歳してくれたもんね…このまま腋こちょこちょしてあげようか?」
「や…!むりっ…無理、触んないで…っ」
二の腕から腋へ指を近づけてこられると触れられていないのに激しく体が跳ねた。
爪先立ちで少し動きにくいが、逃げる様に腰を動かすと、美形に押さえつけられた。
「ほら、ちゃんと逃げないと触っちゃうよ?」
「やだ…っ!!!離せ…っ!!二人とか、卑怯なんだよ…!!」
「その卑怯者にアンアン言わされちゃって恥ずかしいね」
ツツ、と移動した指は腋の窪みを捉えるとクルクルと動き出した。先程付けられた痒い成分のローションの効果もあり、かなりくすぐったい。
「ぁぁぁあ!!やっ……ふふ…っ」
「声出ちゃう?笑いなよ」
「く………っひ、はは……っや、だっ」
「こっちも忘れんなよ」
「ひあっ!ぁっ!ははははっやめ、離せ…っあ、ぁッ!!」
二人の指が動く度に激しく悶えながら、出来る限り全力で暴れた。
「暴れても逃げれないね~」
「ひゃはははっ…やだ…!ひはは!あはっ、」
「痒いし擽ったいし辛いよね~可哀想に~」
「く…ぅ、やだっ…はははっ、ひぁっはは、やめ、やめてっ」
「やめてほしいなら、可愛く"犯して下さい"って言ってみろ」
「…はぁ?ふざけんな…っ」
「そうか、擽りはやめて気持ち良い事してやりたかっただけなんだがな」
美形は鼻で笑いながら指を腹部へ移動させ、下腹辺りに触れた。
「…っ?」
途端にゾワッとした感覚に襲われた。丁度お臍の下から股間までの間の部分。
「ぅ……っ、」
「気持ち良いか」
「…ん、ん…っ」
疼く様なゾワゾワする様な初めての不思議な感覚。
「可愛い顔になってきたな。……していい?」
少しずつ蕩けてきた俺の顎を持ち上げた美形。男の俺から見ても格好良くて、こういう状況じゃなければときめいてしまう程。
「…何する気」
「キス。していいか?」
「無理に決まって……ンっ」
顎を持ち上げて顔を見られたまま、空いている手でソワソワと下腹部をなぞられた。
「ふ…っぁ、あ…っ」
「可愛いな」
美形は少し顔を熱らせながら俺の頬へ口付けた。
「…イキたいか」
痒くて疼く体は解放を求めている。悔しいがコクリと頷くと、顎を解放されて自身を掴まれるとゆっくりと上下された。
「~……ンン、イク…出る、…っ」
「イカせて下さい、お願いします。って可愛い声で言ってみな」
絶頂する直前に手を離されニヤリと口角を上げてそう言われた。
「…っ、」
「ほら、早く言った方がいいんじゃない?その人頑固そうな顔してるし、言わないと本当にイカせてもらえないよ?…ま、俺は可愛い千隼くんが見れるからこのままでもいいけど」
「や…っ、さわ、なっで、…ッッ」
桃瀬の指は乳首へ移動してローションでヌルヌルとさすってくると、ゾクリとしてまた絶頂感が高まった。
「やめ…っ!今、さわんな…っ、やめろ、お願いっ」
「胸触られたらイキたくなっちゃうから?」
ピンと指で弾かれたり、乳首の先を擽る様に触られたり、ゾクゾクした感覚が止まる事なく続き、太腿が震え出した。
イキたい。イキたい。
ぎゅっと爪先立ちになっている足の指に力を入れ、歯を食い縛った。
「エロい顔。…さっきみたいに素直になれよ」
クイッと顎を持ち上げられると、顔の向きを無理矢理渚の方へ向かせた。
泣きながら呻いてこっちを見てくれている渚を見て、我に返る。
「…っ、やめ、……やだ、」
「兄貴に見られて恥ずかしいか?アイツの前で俺に可愛くおねだりしてみな、ちゃんとイカせてやるから」
「…っっ、」
ジワジワと追い詰められていく体と精神。
イキたくてさっきみたいに無様な姿を見せてしまいそうになりながら、渚の前で痴態を晒したくない気持ちが入り混ざる。
「…っゆ、るして…下さい………」
「無理だな。…頑張っておねだりしたら俺は渚には手を出さねーよ」
「…え?」
「だから可愛くおねだりしてみな」
「……本当に、渚に手出さない?」
「嗚呼」
「………~~っ、」
うぐうぐと猿轡越しに渚の声が聞こえた。それを聞いて俺は羞恥を堪えて言葉を出した。
「イカ、せて下さい…お願い、します…っ」
羞恥でボロボロ泣きながら俺が美形にそう言うと、満足そうに微笑んで足を抱えられた。
「よく出来ました。じゃあ渚の前で嫌って程イカせてやるから、乱れろよ」
ガッチリと足を押さえつけられたまま、美形の口が俺の自身を捉えると容赦なく愛撫された。
「…っぅあッ、…あ!…あっ…イク、イッ…イク!!」
軽く吸い上げられると背中がのけ反り男の口の中へ欲を吐き出した。
「ふ…っぁ、あ、やめ…っイッ、たってば…っ!もっやめっ…離してっ」
一回では終わらないフェラに更に泣きながら懇願すると、クスクス笑いながら桃瀬も乳首を刺激し始め、体が面白い位に跳ねた。
渚が見てるとかもう気にしてる余裕もなく、俺は泣きながらやめてと叫び続けた。
「可愛いな、ココ。パクパクしてる」
口を離した美形が先端を指で弄り出すと更に体が反応した。
「やめ…っ!!!いまっ、やだぁぁぁ!!」
「イッた後弄ると随分可愛くなるな」
「そりゃそうでしょ。意地悪な事言う人ですね~」
揶揄う様な二人の言葉に泣き喚きながら暴れるも、二人の責めは止まらなかった。
「ぅぁぁ…っはな、してっ…無理、無理っっ」
「だーめ、絶対離してあげないよ。もっともっとたくさんイッて、気持ち良いって叫ぶまではね」
「やだぁぁぁ…っ、助けっ…やめて、お願い…っ」
目の前がチカチカする強い刺激に耐えきれずにブンブン頭を振りながらだらしなく喘ぐしか出来なかった。
「じゃあさ、やめてあげるから渚くんに同じ事していい?」
「はぁ…?さっき、アイツには手っ、出さないって…」
「俺はそんな約束してないよ。その人と千隼くんとの約束でしょ?」
「てめ…っ、ふざけ…ひぁぁっ!!やめっ、て!やめて…っ!!イク、イクっ!!!」
意地悪な事を囁かれながら敏感な箇所を弄られまくるとまた激しく痙攣して射精した。
「もぉ…っやめ、…許して、」
もう立っていることも難しくなる位に足に力が入らなくなり、手首に痛みが走った。その少しの痛みは今の惚けた体には丁度良い。
「おい、大丈夫か」
しかし、それに気付いた美形はすぐに鎖を下ろしてくれて、俺はペタンと床に崩れ落ちた。
「あらま、力入らなくなる程良かった?」
桃瀬もすぐに支えてくれて、二人の優しさが今は悔しい。
「……っ」
「泣かないで。可愛いからいじめたくなっちゃうんだよね」
繋がれていた手枷も一旦外されると、痛々しく跡になった手首。
「わぁ、痛そう。ごめんね、痛い事するつもりはなかったんだよ」
よしよしと手首を撫でられるとそれにすら反応する自分の体が憎い。
「…可愛い、手も感じちゃう?」
優しく抱き締められて桃瀬の暖かさに触れながら、俺は力が入らずに嫌で堪らないがコテンと体を預けた。
「じゃあ千隼くんは少し休憩してようね。渚くんには何もしないから安心して」
ヒョイとお姫様抱っこされると、俺はシャワー室へ連れて行かれて綺麗にされた。
「じゃあまた元気になった頃遊びに来るよ。二人で仲良くしててね」
美形と桃瀬は部屋から出て行くと、俺は解放されている渚と二人きりになった。泣き腫らした目の渚を優しく抱き締めてやると、震えた声で渚は訊ねてきた。
「…千隼、大丈夫?」
「……別に」
「俺の事庇ってくれてありがと」
「…お前こそ」
グスグズと泣きながらしがみついてくる渚の頭を撫でながら抱き締めると、何だか無性に安心した。
「でもさ」
「あ?」
「千隼、めっっちゃ可愛かったよ!」
バッと体が離れると、キラキラした目を向けられた。人が必死で我慢していたのに、このバカは何言ってんだ。
「お前殴る」
「え」
俺は言葉通り思いっきり平手打ちをくらわせた。
end.
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