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④(×千隼/少し渚)
01
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拘束/擽り/羞恥/寸止/焦らし/連続絶頂
攻→美形+桃瀬
受→千隼+少しだけ渚 ※千隼視点
◇ ◆
ふと目を覚ますと、そこは知らない部屋だった。
全裸のまま壁にもたれた状態で座っていて、手は一纏めにして天井と鎖で繋がれていた。
辺りを見回すと、隣には同じ状態で渚が座っていて、未だに眠っていた。
他には誰の気配もしないので、軽く腕を動かしてみるとカチンと音が鳴り、繋がれた鎖が短くなった。
おそらく少しでも動かしたりしたら鎖が短くなり、動きが制限されていく仕組みらしい。腕を下げない様に気を付けながら足で渚を起こした。
「…ん、」
涎を垂らして間抜けな表情を俺に向けると、数秒してハッとした顔になった。
「あれ?何…?何で?」
「連れてかれたっぽいな。買われたか、買われずに何処かに監禁されたか。そうだ、腕動かしたら鎖が短くなっていくみたいだから動か……」
「うぎゃああ!なにっ!?勝手に腕が上がってくんだけど!」
俺の言葉を聞いていない渚は、拘束された腕を解こうと思いっきり暴れた結果、鎖が一気に短くなっていた。
「いてててて、ちょ、うぉっ」
渚は立たないと行けない程に腕が引っ張られ、立ち拘束状態に自ら作り上げていた。
「いや、人の話聞けよ。腕動かしたら鎖が短くなってくんだって」
「もっと早く言えよ!爪先立ちなんだけど俺!これ以上は短くなんないみたいだけど」
「…これだからバカと組むのはやだったんだよ」
「二人でこうなってるって事は千隼もヘマしたって事だろ!俺だけの所為みたいに言うな!」
ギャアギャアと渚一人が騒いでいると、ギシッと音がして、俺と渚は音がした方を見つめた。
「……誰」
「……お前はなるべく喋んな」
「…うん」
俺達が唾を飲み込むと、ガチャリと扉が開いた。
「あ、二人とも起きてた。おはよう」
「元気そうで何よりだ」
入ってきたのはオークションでずっと俺達から離れなかった美形と可愛い系の二人組。
「……」
俺がじっと二人を見つめると、可愛い系がクスクス笑いながら俺の方へやってきた。
「最初の千隼くんに戻ったかな?最後は気持ち良い、もっとしてって可愛く堕ちたくせに」
その言葉に顔が熱くなった。
「…るさい」
「ふふ、ねぇ渚くん。さっき千隼くんね、泣いて善がりながら俺達を求めたんだよ」
可愛い系が渚を見てそう言うと、思いっきり蹴りを繰り出していた。しかし渚の蹴りは簡単に防御され、ガッチリと足を掴まれていた。
「危ないから蹴ろうとしないでよ」
「てめ…っ可愛い系男!!千隼が何もなくそんな事言うわけねーだろ!どうせ卑怯な事したんだろ!!もうソイツには手出すな!!」
「可愛い系男って何。俺には桃瀬って名前があるから桃ちゃんって呼んでよ」
「名前まで可愛いな!誰が呼ぶかよ!桃!!」
「桃とは呼んでくれるんだ、素直だね。…ま、そんな事はどうでも良くて。何で限界まで既に鎖短くなってるの?責めてる内に焦ってもらおうとしてたのに」
桃瀬と名乗った男は渚の足を解放すると、俺の前へ立ち、ゆっくりを肌を撫で始めた。
「!」
ビクッと跳ねて腕を下ろしかけるとカチンと音がした一段階鎖が短くなり、腕が上へあがった。
「こんな風にさ」
「…っ」
サワサワと脇腹を擽られた俺は手を払い退けたくて堪らないが、必死に腕を下げない様に力を込めた。
「さわ、…なっ」
「触って欲しくないなら俺の手を払いのけたら?…まぁ、腕動かしたらどんどん上がっていっちゃうから、千隼くんの弱い腋とか触り放題になっちゃうけど」
脇腹を触っていた指を歩かせ、どんどんと腋へ登ってくると反射的に腕が下がってしまい、その反動でカチンと音が鳴るともう一段階引っ張られた。
「腕上がってきちゃったね。ここが少し触りやすくなったよ」
ツツ、と腋の下へ指が入り込むと、ビクッと体が跳ねた。これ以上腕を上げたくなくて必死に腕を動かさない様に努めた。
「~~っ、んん…っ」
「千隼くん、こちょこちょ~」
「ふあっ!?…やめっ」
カチン、カチンと音が鳴ると、どんどん上がっていき腋を晒してしまう程に。
「やめ…っ」
「あーあ、擽って下さいって言ってるの?」
「違…っさわ、なっ!!」
後ろから抱き締められてクリクリと腋を擽られると我慢出来なくて暴れると、腕はどんどん上がっていった。座ってられない位に引っ張られて手首が痛くなり、膝立ち状態になった。
「あは、どんどん腕上がっていっちゃうね。膝立ちだとここも触りやすいから助かるなぁ」
「…っ!もう、そこやだ…っ」
「無様にイカされちゃうから?少し触っただけで溢れてくるよ、千隼くん」
先走りで音を立てながら先端を弄り出す桃瀬。その刺激に、さっき散々イカされた事を体が思い出したのか、すぐに絶頂の兆しが見えた。
「…っ、めろ…っ」
「もうイキそうなの?やらしいね、千隼くん。……って、うわっ痛っ!!」
「…?」
渚がもう一度蹴りを繰り出したらしく、桃瀬にヒットしていた。
「あー渚くん、何?…今は千隼くんをいじめてるの。後で可愛がってあげるから待っててよ」
「今すぐ俺を攻めろ!!千隼には手出すなっつってんだろ!!」
「じゃあお前は俺が攻めてやるよ」
ずっと黙っていた美形が口を開くと、渚の前へやってきた。
「…二人で来いよ!とにかくもう…ソイツには手出すな」
「後で二人で攻めてやるよ」
「…あっ、」
爪先立ちだった渚の両足を抱き締めるように掴むと、いきなり渚の自身を咥え始めた。
「あ、ちょ…っ」
ビクッと明らかに反応を見せた渚は逃げようと腰を動かそうとしたが、全く動けておらず俺も追い詰められたフェラで攻められていた。
俺が口を開こうとすると、桃瀬が俺の口に指を突っ込んできた。
「んぅ…」
「千隼くんは俺に集中しなよ」
クチュっと音を立てながら口内を探るように動かされた。
「ふ…っ」
「口も気持ち良い場所沢山あるんだよ」
「んん…っ」
クイッと指が上顎辺りにきた瞬間、ピクンと小さく体が跳ねた。
「…可愛い顔、ここ気持ち良い?」
「…~っ、」
フルフルと首を横に振ると、クルクルと円を描きながらしつこく触られた。それだけで蕩けてしまいそうに
なり、必死に意識が飛ばないように集中した。
その時、渚の高い声が部屋に響いた。見るとビクビクと跳ねて絶頂しており、それでも尚解放してもらえておらず、やめてと叫びながら真っ赤になって泣いていた。
「ほら、お兄さんは可愛く泣いちゃった。千隼くんも自分の事しか考えられない位になりなよ」
指が口から離れると熱っぽい姿勢を向けられた。
「…誰が、」
「良かったぁ。まだ生意気だね、口弄ってる時蕩けてたからもう堕ちたかと思った。どんどん堕としていくの好きなんだよね」
悪趣味な発言をしながら俺の唾液で濡れた指を腹部へ滑らせ、お臍の穴へ挿入した。
「…っ」
「さっきは体が出来上がってたからかな?今はあまり効かないね」
クチュクチュと音を鳴らしながらお臍の穴をくすぐる様に動かされると小さく吐息が漏れた。
「じゃあやっぱり…千隼くんが弱い腋を擽ってあげる」
「や…っ」
カチン。
桃瀬の言葉だけで鎖が上がっていき、焦りが生まれる。
「まだ触ってないのに、鎖が随分短くなったね、立ち拘束が完成しちゃうよ?」
トコトコと脇腹から指を歩かせてのぼるような動きをされると怖すぎてどうしても腕が震えてしまう。
「脇腹も弱いよね。ほらほら、閉じないと腋までいっちゃうよ~」
わざとらしくゆっくり歩く指が脇腹から胸の横へ到達すると、ビクッと激しく体が揺れ、カチンカチンと何度か鎖が短くなった。
もう膝立ち状態も難しく、抵抗虚しく俺も立ち拘束状態になる程に鎖が短くなってしまった。
「あはは、あと少ししか動かせないよ」
俺が反応を示した胸の横に指が滞在すると、ツンツンとつつかれた。
「んん、待っ……やめ、」
「ここ好き?ビクビクしてるよ」
人差し指でクリクリと弄られると我慢出来ずに激しく暴れてしまい、カチカチッと最後まで鎖が引き上げられた。爪先立ちになってしまう位に短くなった鎖の所為で、俺もピンと体が張った状態になった。
「あーあ、自分から弱い場所晒しちゃうなんてドMちゃんだね。おかげでたくさん触ってあげれるよ」
「…てめーらが変な仕掛けしてるからだろ。拘束しないと責めれないクズ共め」
「わぁ、もう完全に素を見せてくれてるね」
「ぅ…っ、もぉ…さわ、なっ、て!!」
「何処も弱々で可愛い。次はお待ちかねのここにしようね」
「!!やめて…っほんと、お願いっやだっ、」
ツツ、と指が上がってくると腋へ到達し、クルクルと擽られた。
「ひゃっ……あ、あ…!やめ、触んないで…お願いっ」
「だーめ。だって俺クズだもん。嫌な事しかしてあげなーい」
コショコショとバラバラに動き出す指に耐えきれず体を捩らせるも、しっかりと張った拘束具のおかげで殆ど動けなかった。
「あ、…っ!はは…やぁっ…おね、くすぐり…っ弱いの、やめてっ……」
「知ってる。だからくすぐって沢山感度上げてー…お兄ちゃんの前で堕としてあげる」
「!それだけは…っ」
「だから渚くんは堕ちない程度に責めて、後は二人で千隼くんを責めるね」
「そう言う事だ」
美形もこちらへやってくると俺の前へやってきた。ふと隣を見ると、渚は何度か絶頂させられた様だが意識はあり、真っ赤な顔で俺を見つめてきた。
「も…しつこいんだよ!千隼にっ、触んなってば!二人がかりとかずるいんだよ!!」
ギャアギャア吠えてくれる渚はスルーされ、二人とも俺の体に触り出す。
「あ…あ、やっ…待っ、」
見られている恥ずかしさと、美形のテクニックを覚えている体は一気に火照り出した。
「もう結構感度上がってますよ。貴方のフェラテクニックで渚くんの前でイカせてあげてよ」
「嗚呼」
美形は俺の前で膝立ちになり、俺の両足を肩に乗せると立ち上がった。
「!下ろせ、」
足が落ちない様に抱えられながら股間へ顔を埋めると、自身全体を咥え込まれた。
「~~~ッッッ!!!!」
「千隼!!千隼ぁぁ!!」
「渚くん、ちょっとうるさいよー」
桃瀬が一度俺から離れて渚の方へ行くと猿轡を噛ませていた。
「…千隼くんが可愛く泣いて俺達を求めるサマを見てて」
渚にそう伝えた桃瀬はすぐ俺の方へ戻ってくると、何かを俺の体に塗り始めた。
「さっき善がってたローションで乳首を可愛がってあげるよ」
「ん、ん…ッそれ、ひゃあ…ッ」
クルクルと乳首を責められ、フェラをされ、チカチカと目の前が光り出した。
「あぅぅ…ッッ、離、せっ」
「もう限界か」
「しゃべ、…なッ」
「可愛い顔になってきてる」
ジュルっと吸い上げられるとガクンと背中が反り、足が痙攣を始めた。そのタイミングでコショコショと鼠蹊部を擽られ更にビクビクと足が跳ねた。
「…っっ!!」
やばい、イク。
ぎゅっと目を閉じて絶頂に備えると、自身から口を離され、鼠蹊部を擽る指だけが残った。
→
攻→美形+桃瀬
受→千隼+少しだけ渚 ※千隼視点
◇ ◆
ふと目を覚ますと、そこは知らない部屋だった。
全裸のまま壁にもたれた状態で座っていて、手は一纏めにして天井と鎖で繋がれていた。
辺りを見回すと、隣には同じ状態で渚が座っていて、未だに眠っていた。
他には誰の気配もしないので、軽く腕を動かしてみるとカチンと音が鳴り、繋がれた鎖が短くなった。
おそらく少しでも動かしたりしたら鎖が短くなり、動きが制限されていく仕組みらしい。腕を下げない様に気を付けながら足で渚を起こした。
「…ん、」
涎を垂らして間抜けな表情を俺に向けると、数秒してハッとした顔になった。
「あれ?何…?何で?」
「連れてかれたっぽいな。買われたか、買われずに何処かに監禁されたか。そうだ、腕動かしたら鎖が短くなっていくみたいだから動か……」
「うぎゃああ!なにっ!?勝手に腕が上がってくんだけど!」
俺の言葉を聞いていない渚は、拘束された腕を解こうと思いっきり暴れた結果、鎖が一気に短くなっていた。
「いてててて、ちょ、うぉっ」
渚は立たないと行けない程に腕が引っ張られ、立ち拘束状態に自ら作り上げていた。
「いや、人の話聞けよ。腕動かしたら鎖が短くなってくんだって」
「もっと早く言えよ!爪先立ちなんだけど俺!これ以上は短くなんないみたいだけど」
「…これだからバカと組むのはやだったんだよ」
「二人でこうなってるって事は千隼もヘマしたって事だろ!俺だけの所為みたいに言うな!」
ギャアギャアと渚一人が騒いでいると、ギシッと音がして、俺と渚は音がした方を見つめた。
「……誰」
「……お前はなるべく喋んな」
「…うん」
俺達が唾を飲み込むと、ガチャリと扉が開いた。
「あ、二人とも起きてた。おはよう」
「元気そうで何よりだ」
入ってきたのはオークションでずっと俺達から離れなかった美形と可愛い系の二人組。
「……」
俺がじっと二人を見つめると、可愛い系がクスクス笑いながら俺の方へやってきた。
「最初の千隼くんに戻ったかな?最後は気持ち良い、もっとしてって可愛く堕ちたくせに」
その言葉に顔が熱くなった。
「…るさい」
「ふふ、ねぇ渚くん。さっき千隼くんね、泣いて善がりながら俺達を求めたんだよ」
可愛い系が渚を見てそう言うと、思いっきり蹴りを繰り出していた。しかし渚の蹴りは簡単に防御され、ガッチリと足を掴まれていた。
「危ないから蹴ろうとしないでよ」
「てめ…っ可愛い系男!!千隼が何もなくそんな事言うわけねーだろ!どうせ卑怯な事したんだろ!!もうソイツには手出すな!!」
「可愛い系男って何。俺には桃瀬って名前があるから桃ちゃんって呼んでよ」
「名前まで可愛いな!誰が呼ぶかよ!桃!!」
「桃とは呼んでくれるんだ、素直だね。…ま、そんな事はどうでも良くて。何で限界まで既に鎖短くなってるの?責めてる内に焦ってもらおうとしてたのに」
桃瀬と名乗った男は渚の足を解放すると、俺の前へ立ち、ゆっくりを肌を撫で始めた。
「!」
ビクッと跳ねて腕を下ろしかけるとカチンと音がした一段階鎖が短くなり、腕が上へあがった。
「こんな風にさ」
「…っ」
サワサワと脇腹を擽られた俺は手を払い退けたくて堪らないが、必死に腕を下げない様に力を込めた。
「さわ、…なっ」
「触って欲しくないなら俺の手を払いのけたら?…まぁ、腕動かしたらどんどん上がっていっちゃうから、千隼くんの弱い腋とか触り放題になっちゃうけど」
脇腹を触っていた指を歩かせ、どんどんと腋へ登ってくると反射的に腕が下がってしまい、その反動でカチンと音が鳴るともう一段階引っ張られた。
「腕上がってきちゃったね。ここが少し触りやすくなったよ」
ツツ、と腋の下へ指が入り込むと、ビクッと体が跳ねた。これ以上腕を上げたくなくて必死に腕を動かさない様に努めた。
「~~っ、んん…っ」
「千隼くん、こちょこちょ~」
「ふあっ!?…やめっ」
カチン、カチンと音が鳴ると、どんどん上がっていき腋を晒してしまう程に。
「やめ…っ」
「あーあ、擽って下さいって言ってるの?」
「違…っさわ、なっ!!」
後ろから抱き締められてクリクリと腋を擽られると我慢出来なくて暴れると、腕はどんどん上がっていった。座ってられない位に引っ張られて手首が痛くなり、膝立ち状態になった。
「あは、どんどん腕上がっていっちゃうね。膝立ちだとここも触りやすいから助かるなぁ」
「…っ!もう、そこやだ…っ」
「無様にイカされちゃうから?少し触っただけで溢れてくるよ、千隼くん」
先走りで音を立てながら先端を弄り出す桃瀬。その刺激に、さっき散々イカされた事を体が思い出したのか、すぐに絶頂の兆しが見えた。
「…っ、めろ…っ」
「もうイキそうなの?やらしいね、千隼くん。……って、うわっ痛っ!!」
「…?」
渚がもう一度蹴りを繰り出したらしく、桃瀬にヒットしていた。
「あー渚くん、何?…今は千隼くんをいじめてるの。後で可愛がってあげるから待っててよ」
「今すぐ俺を攻めろ!!千隼には手出すなっつってんだろ!!」
「じゃあお前は俺が攻めてやるよ」
ずっと黙っていた美形が口を開くと、渚の前へやってきた。
「…二人で来いよ!とにかくもう…ソイツには手出すな」
「後で二人で攻めてやるよ」
「…あっ、」
爪先立ちだった渚の両足を抱き締めるように掴むと、いきなり渚の自身を咥え始めた。
「あ、ちょ…っ」
ビクッと明らかに反応を見せた渚は逃げようと腰を動かそうとしたが、全く動けておらず俺も追い詰められたフェラで攻められていた。
俺が口を開こうとすると、桃瀬が俺の口に指を突っ込んできた。
「んぅ…」
「千隼くんは俺に集中しなよ」
クチュっと音を立てながら口内を探るように動かされた。
「ふ…っ」
「口も気持ち良い場所沢山あるんだよ」
「んん…っ」
クイッと指が上顎辺りにきた瞬間、ピクンと小さく体が跳ねた。
「…可愛い顔、ここ気持ち良い?」
「…~っ、」
フルフルと首を横に振ると、クルクルと円を描きながらしつこく触られた。それだけで蕩けてしまいそうに
なり、必死に意識が飛ばないように集中した。
その時、渚の高い声が部屋に響いた。見るとビクビクと跳ねて絶頂しており、それでも尚解放してもらえておらず、やめてと叫びながら真っ赤になって泣いていた。
「ほら、お兄さんは可愛く泣いちゃった。千隼くんも自分の事しか考えられない位になりなよ」
指が口から離れると熱っぽい姿勢を向けられた。
「…誰が、」
「良かったぁ。まだ生意気だね、口弄ってる時蕩けてたからもう堕ちたかと思った。どんどん堕としていくの好きなんだよね」
悪趣味な発言をしながら俺の唾液で濡れた指を腹部へ滑らせ、お臍の穴へ挿入した。
「…っ」
「さっきは体が出来上がってたからかな?今はあまり効かないね」
クチュクチュと音を鳴らしながらお臍の穴をくすぐる様に動かされると小さく吐息が漏れた。
「じゃあやっぱり…千隼くんが弱い腋を擽ってあげる」
「や…っ」
カチン。
桃瀬の言葉だけで鎖が上がっていき、焦りが生まれる。
「まだ触ってないのに、鎖が随分短くなったね、立ち拘束が完成しちゃうよ?」
トコトコと脇腹から指を歩かせてのぼるような動きをされると怖すぎてどうしても腕が震えてしまう。
「脇腹も弱いよね。ほらほら、閉じないと腋までいっちゃうよ~」
わざとらしくゆっくり歩く指が脇腹から胸の横へ到達すると、ビクッと激しく体が揺れ、カチンカチンと何度か鎖が短くなった。
もう膝立ち状態も難しく、抵抗虚しく俺も立ち拘束状態になる程に鎖が短くなってしまった。
「あはは、あと少ししか動かせないよ」
俺が反応を示した胸の横に指が滞在すると、ツンツンとつつかれた。
「んん、待っ……やめ、」
「ここ好き?ビクビクしてるよ」
人差し指でクリクリと弄られると我慢出来ずに激しく暴れてしまい、カチカチッと最後まで鎖が引き上げられた。爪先立ちになってしまう位に短くなった鎖の所為で、俺もピンと体が張った状態になった。
「あーあ、自分から弱い場所晒しちゃうなんてドMちゃんだね。おかげでたくさん触ってあげれるよ」
「…てめーらが変な仕掛けしてるからだろ。拘束しないと責めれないクズ共め」
「わぁ、もう完全に素を見せてくれてるね」
「ぅ…っ、もぉ…さわ、なっ、て!!」
「何処も弱々で可愛い。次はお待ちかねのここにしようね」
「!!やめて…っほんと、お願いっやだっ、」
ツツ、と指が上がってくると腋へ到達し、クルクルと擽られた。
「ひゃっ……あ、あ…!やめ、触んないで…お願いっ」
「だーめ。だって俺クズだもん。嫌な事しかしてあげなーい」
コショコショとバラバラに動き出す指に耐えきれず体を捩らせるも、しっかりと張った拘束具のおかげで殆ど動けなかった。
「あ、…っ!はは…やぁっ…おね、くすぐり…っ弱いの、やめてっ……」
「知ってる。だからくすぐって沢山感度上げてー…お兄ちゃんの前で堕としてあげる」
「!それだけは…っ」
「だから渚くんは堕ちない程度に責めて、後は二人で千隼くんを責めるね」
「そう言う事だ」
美形もこちらへやってくると俺の前へやってきた。ふと隣を見ると、渚は何度か絶頂させられた様だが意識はあり、真っ赤な顔で俺を見つめてきた。
「も…しつこいんだよ!千隼にっ、触んなってば!二人がかりとかずるいんだよ!!」
ギャアギャア吠えてくれる渚はスルーされ、二人とも俺の体に触り出す。
「あ…あ、やっ…待っ、」
見られている恥ずかしさと、美形のテクニックを覚えている体は一気に火照り出した。
「もう結構感度上がってますよ。貴方のフェラテクニックで渚くんの前でイカせてあげてよ」
「嗚呼」
美形は俺の前で膝立ちになり、俺の両足を肩に乗せると立ち上がった。
「!下ろせ、」
足が落ちない様に抱えられながら股間へ顔を埋めると、自身全体を咥え込まれた。
「~~~ッッッ!!!!」
「千隼!!千隼ぁぁ!!」
「渚くん、ちょっとうるさいよー」
桃瀬が一度俺から離れて渚の方へ行くと猿轡を噛ませていた。
「…千隼くんが可愛く泣いて俺達を求めるサマを見てて」
渚にそう伝えた桃瀬はすぐ俺の方へ戻ってくると、何かを俺の体に塗り始めた。
「さっき善がってたローションで乳首を可愛がってあげるよ」
「ん、ん…ッそれ、ひゃあ…ッ」
クルクルと乳首を責められ、フェラをされ、チカチカと目の前が光り出した。
「あぅぅ…ッッ、離、せっ」
「もう限界か」
「しゃべ、…なッ」
「可愛い顔になってきてる」
ジュルっと吸い上げられるとガクンと背中が反り、足が痙攣を始めた。そのタイミングでコショコショと鼠蹊部を擽られ更にビクビクと足が跳ねた。
「…っっ!!」
やばい、イク。
ぎゅっと目を閉じて絶頂に備えると、自身から口を離され、鼠蹊部を擽る指だけが残った。
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