【完結】マイペースな幼馴染

まこ

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※チョコレートペンを体に塗って舐めるプレイがありますので、苦手な方はご注意下さい※

チョコ/拘束/くすぐり/乳首責/電話/羞恥/へそ責

◇ ◆

明日、12月24日は陽太の誕生日。

今までクリスマスイブは女の子と過ごしてばかりだったが、アイツでしか勃たない今の俺はとてもじゃないが約束なんて出来なくて。

かと言ってイベント事が好きな俺がクリスマスに一人なのも何となく淋しくて、いつもの勢いで陽太にメッセージを送った。

【明日祝ってやる。一緒にご飯食べよ】

自分で送っておいて上から目線だとは思うが何となく気恥ずかしいのでこれでよしとしよう。

するとすぐに既読になり、ポコンと返信がきた。

【うん】

たった一言だが、陽太からのメッセージはかなり珍しくて少しだけ口元が緩んだ。

誕生日当日、仕事を終えた俺は一度家へ帰りシャワーを浴び、着替えを済ませてから陽太の家へ向かった。呼び鈴を押すと、スーツ姿の陽太が出迎えてくれた。

「ほい」

行く途中に買った陽太が好きなケーキとお酒を渡すとありがと、と受け取ってくれた。

「俺今帰って来た所だから、シャワーだけ浴びさせて」

受け取った物を冷蔵庫へ入れると、すぐにスーツをハンガーにかけて風呂場へ向かったので俺はいつも座っている場所へ腰掛け、漫画を読みながら待つ事にした。

「ヒロお待たせ。今日さ、したい事あるんだけど泊まっていける?」

「明日休みだし泊まってけるよ。でもしたい事って何?…やばいやつなら却下だぞ」

シャワーを浴びてスウェットを着た陽太が部屋戻ってくるなりそんな会話を交わした。まぁ後で言うわ、と濁されると俺の持って来た酒を振る舞ってくれた。

「とりあえず飯食うか。クリスマスだからチキン買って来た」

「うわぁ、美味しそう」

久しぶりの家でのクリスマスは新鮮で、ついでに気心の知れた陽太となら気を張る事もしなくていいので意外にもいつもよりも楽しい日を過ごす事が出来た。

「お酒美味しい。俺でも飲める」

「うん、美味い。なぁ、本当に誕生日祝ってくれる?」

「祝うけど今日は眠い…一日遅いけど明日いーっぱい祝ってあげるから許して?」

普段あまりお酒が飲めない俺は小さなコップ半分位でふわふわしてきたため、そう伝えると、うん、と頷いてくれて。

「眠い」

「おいで。寝よ」

「…ん」

手を広げてくれた陽太に抱きつくと、俺はそのまま眠りに落ちた。


◇ ◆


「オイ陽太!どういうつもりだコラ!!」

目を覚ました俺は全力で叫んだ。

何故ならラブホテルのSMチェアに座らされ、腕は頭上、足はM字開脚で拘束されていたからだ。ついでに言うと全裸。

「昨日お前が言ったんじゃん。誕生日祝ってくれるって」

「それは覚えてるし、祝うけどだからって起きてすぐにこの状態で俺はどうしたらいいんだよ!!」

「ヒロはそのまま何もしなくていい。俺が勝手に進めていくから」

そう言って俺の前へ座ると、嬉しそうに準備し始めた。

「何それ?」
「チョコペン」
「チョコペン?」
「うん。手作りのお菓子作る時に使うやつ」
「それをどうすんだよ?」
「今からヒロに塗って食べるの、俺が」
「は?」

俺は理解出来ずに聞き返すと、ニヤリとしたいやらしい笑みを向けたあと、ピンと張った足の裏にチョコレートペンの先端を押し当てた。

「はァァァ!?汚いからやめろ!!」

「大丈夫、拘束する前に綺麗にしてるから」

「そういう問題じゃ…!」

何とも言えない変な感触が足の裏を襲うと、まずは足の指や土踏まずにチョコレートが塗られていった。

「…ッ!」

それだけでくすぐったくて体は反応してしまう。

「頂きます」

チョコレートペンを置くと、陽太の舌が俺の足裏を這う。

「あぁ…っ!バカ、何すん…っ」

「ん…甘い、美味しい」

「ひ…っはっ、ぁはは!やめっくすぐったいぃ…!」

ゆっくりと指のチョコレートを舐め取るように舌を這わせたり、ちゅっと吸うように指を舐められるとゾクリとしてピクンと体が跳ねた。

「美味しい」

「ばかぁっ、ひゃはっぁはっぁぁ、やめ、っバカぁぁ!!」

「あ、ごめんこっち寂しいよな」

片方の足を舐め取りながら、もう片方の足を指でくすぐられた。

「うぉッ!?ちょ、だめだめっ、無理だってば!!」

陽太は俺の言葉を無視して、指の間をしつこく舐める。やばいくすぐったい…けどゆっくりとした動きにされると少しだけくすぐったいとは別の感情も生まれ始めた。

「やめ…っ」

「感じる?」

「ひゃぁぁぁ…」

ツツ、と土踏まず辺りに舌先を押し付けられると、間抜けが声が出た。

「バカっ!やめろ!!」

「やだ。プレゼントを好きにして何が悪い」

「プレゼントって…俺かよっ」

「うん。ちょっと口ゆすいでくるわ」

足の裏は飽きたのか、洗面台へ向かう為に立ち去っていった。

「つーか俺の足も綺麗にしろや!チョコでドロドロなんだけど!!」

「あとで風呂場連れてくから自分で洗えよめんどくさい」

「誰の所為だよ!!!!!」

「俺だけどめんどいし。次はここな」

新しく取り出したいちご味のチョコペンを持つと、俺の唇に塗り始めた。

「は?何処に塗って…っ」

「ヒロ、こっち向いて」

「ん…?」

塗り終えると舐めとるようにキスをされ、一気に顔が熱くなって顔を逸らした。しかしそれを許さずに頬を持って引き戻されると再度優しいキスをされた。

「んっ、んん…」

甘いいちご味のチョコレートは美味しい。

大好きなキスで蕩けてきた俺はぼんやりとそんな事を思った。

「ん、ふ…ぁ」

口の中へ侵入した舌は甘い味覚を送りながらゆっくりと口内を犯す。

「…ぷは、何だよ。お前キス魔になりやがって」

「ヒロとしかしたことないしな、せっかくだししとこうと思って。お前となら気持ち良いし」

いちご以上に甘い事を言いながら、チョコレートペンを持った陽太の手は下へ降りていき、俺の乳首に垂らされた。

「…ッ」

「色の種類は違うけど同じピンクだな。ヒロの方が綺麗なんじゃね」

乳首の周りにチョコレートが付けられながら恥ずかしい事を言われ、フルフルと首を振った。

「頂きます」

「ひゃあッ」

ゆっくりと周りを舐め取りながらちゅ、ちゅ、と音を立ててわざとらしく吸われた。

「あっ、ぁは、ばか…!やめ…」  

「ヒロの乳首美味しい」

「…それ、いちごチョコの味ぃ…!」

チョコレートをつけた乳首をひたすら舐められていると、もう片方は指でムニムニと摘まれて、優しく引っ張られたりたまに指で弾かれたり。

「ふ…っもぉ、やめろっ」

「まだやめない。…感じてるの恥ずかしい?」

「んん…っ」

細かな舌の動きは直接下半身に響き、見なくても分かる程に感じてしまい、コイツでしか勃たない自身は元気に主張を始めた。

「ん、んっ…や、だ…もういいだろ…」

「ダメ。いちごのチョコがなくなるまでね」

「お前なぁ。昨日もケーキ食べたのに、甘い物の食べ過ぎたら良くないぞ」

「萎えるからあんま喋んなよ」

「萎えちまえよ!!」

「俺が萎えたらこれで終わるけど、ヒロはいいの?」

乳首から口を離した陽太が、チラッと俺の股間を確認しながらニヤリと笑って問い掛けてくると、無性に腹が立った。

「……お前本当Sだな。いじめっ子め」

「いじめられるの好きな人にしかしねーよ」

「はぁ?別に俺いじめられるの好きじゃないし!寧ろいじめる方なんだけど!」

「昔はそうかもしれないけど今は完全にドMだぞ」

「うっせーよ!!」

「うるさいのヒロな。…いい子に可愛くしてろよ」

「んん…ッッ」

カリッと乳首に歯を立てられるとビクッと体が跳ねて甘い声が漏れた。

「優しく噛むの好きだよね」

「ぁ…っぁ、やぁ…!」

軽く甘噛みされると指摘通りに体は反応を示した。恥ずかしくて首を横に振るも、止まらない刺激に体は明らかに肯定の反応を見せた。

「胸好き? 言ってみ」

「るせ…っとっとと、離せ…!」

「ヒロ。俺の誕生日祝ってくれるんだろ?だったら素直になって」

「…っ、」

ずるい問い掛けにキッと睨み付けると、ニヤニヤ笑いながら見つめ返してくる。

「……体の反応見れば分かんだろ」

「じゃあ口で言えよ。何のためについてんの?」

「……あー!!鬱陶しいな!!気持ちいです!!」

ヤケクソになって叫ぶとニンマリと満足気に笑う陽太。

「いい子に言えましたねー」

「お前後で覚えとけよ!!」

「よく分かんねーけど覚えとくよ」

陽太はまた胸へ戻ると、いちごのチョコレートを胸元に塗り、焦らすような舌使いで綺麗になるまで執拗に舐め続けた。

「ぅぅ…っぁ、ぁ…っも、…や、だぁ…!!」

「流石にずっと舐めてると甘過ぎる。ガムでも噛むわ」

「いや待て!何処行く気だ!!とっとと解け!」

「まだホワイトチョコあるから」

「知らねーよ!!」

拘束された俺を放置して鞄からガムを取り出すと静かに噛みながらスマホをいじり出した。

「おいい!!最中に関係ない事しないんじゃなかったのかよ!!」

「えー?チョコ食べてただけで最中じゃないんだけど?もしかしてエロい事してる認識だった?」

「うっぜぇなお前!!」

ガチャガチャ激しく暴れて怒鳴りつけるもスマホから目を離す様子はなく、何やら誰かに返事している様子。見るからに俺の時とは違う長めの文章に腹が立った。

「…お前俺以外にはちゃんと連絡返すのな」

「誕生日おめでとってきてたからちゃんと返すに決まってんだろ」
「…ふーん」

「何?」
「別に」

「俺はメッセージよりもこうやって直接会う時間作る方が大切だと思ってるけど。もっと構ってほしいわけ?」

「………」

「俺の性格知ってんだろ。だから拗ねんなよ」
「拗ねてない」

「ついでにこのメッセージさ、名倉からなんだけど。久しぶりに声聞きたいから電話かけてみるわ」

「は?」

ニヤッと口角を上げたかと思うと、本当に着信を鳴らし始めた。因みに名倉とは高校時代仲良かったグループの一人。

『おっ、陽太ぁ。ひっさびさーお誕生日おめでとー。なんで電話?直接言って欲しかったのかよ』

「いやー今ヒロに祝ってもらっててさ。折角だしヒロも声聞きたいって言うから」

「!?…おい、」

トコトコとこっちへやってくると、スピーカーにして俺の口元へ持って来た。

『あ、千紘も居んの?二人で祝ってるとかデキてんのかよ~』

「…あー久しぶりー陽太が一人寂しく誕生日過ごすっつーからさーあんまりにも可哀想で」

『昔から仲良しだな~二人とも元気してんの?』

「元気してるよ~…っん!?」

俺の口元にスマホを近づけたまま、陽太はゆっくりと俺の肌を撫で始めた。

「~~ッッ!?」

ガチャっと激しく手枷が音を立てると、電話越しにも聞こえたようで、ん?と聞き返された。

『なんか音しなかった?』

「し、てねーよ…っ」

『なんか息荒くね?』

「…んん、別に…っ」

コショコショと悪戯に動く指は脇に移動し、思いっきり陽太を睨むとニコッと微笑まれた。

「…っんん、」

ツンツンと突くような動きをされると我慢出来なくてフィッと顔を背けて少しでも声が入らないようにすると、またスマホを近付けられた。

「てんめ…っざけ、んなよ…!」

小声で陽太に言うと、友達がまた、ん?と聞き返してきた。

『ん?聞こえないけどなんか言った?つーかこれなんの電話?なんか喋ろうよ』

「あー…また今度っ、みんなで…集まろう、よ…っ」

何故か陽太が喋らないので俺が指の攻撃に耐えながら言葉を絞り出すと、うん、行こ行こーと楽しそうな声が返ってきた。

『んじゃ陽太、千紘に可愛くご奉仕でもしてもらえよ~また連絡する~楽しめよ~』

電話が切れると、一先ず安堵の溜息を吐いた。

「お前ぇぇぇ!!何してくれてんだ!!」

「もっとやるつもりだったけど何か察したっぽいな」

「まじかよ!!ちょ、弁解しといてよ!次会えないじゃん!!」

「会わなくていい。ヒロは俺とだけ会ってたらいーの」

「え?」

「じゃあ次はホワイトチョコにしよっと」

「おぃぃぃぃ!!もういいって!!」

ガムをティッシュに包んで捨てた陽太は復活したのか、ホワイトチョコペンを持って俺の近くへやってきた。

次は腹部へペンを持ってくると、ゆっくりとお臍の穴へホワイトチョコを垂らしていく。

「あっ、やだ…そこ、」

「頂きます」

「何回も頂くな!待…ッ、んん…!!」

ねっとりとお臍の穴にあるホワイトチョコレートを舐められるとゾクゾクして体が勝手に跳ねる。

「はっ、ぁあッやめろ…ばか、ばかぁっ」
 
「こっちも美味しいよ」

「んく…っ、ゃば、ちょっと、待ってって、」
 
やばい、何か変な気持ちになってきた。

ゾクゾクとした全身の感覚に汗が流れた。

「ん…」

陽太の舌がお臍の穴を突くとゾクっとした感覚に自然と股間が更に反応した。

「ふ…っ、ぁっん、あぁ…!」

「何でそんなに喘いでんの」

「んな…!うるさい!うるさいうるさい!」

「舐められて感じたの?まだこことか触ってないのに?」

お臍を舐めたまま緩々と自身を扱かれると体は大きく跳ね、射精感が強まった。

「や…待て待て!やばいっ、イクっ、イッちゃう!」

「ホワイトチョコ無くなるまで待てよ」

クイッと舌先でお臍の穴を突かれるとビクンと背中がのけ反った。

「んぁぁ…っやぁ、っあ、ぁぅ…」

お臍を綺麗に舐め取ると、次は足の付け根辺りへチョコレートを垂らし出す。

「…ひゃぁ…ぁっ、ぁ、」

少し音を立てて鼠蹊部を舐められると快感が襲いかかる。自身やお尻へチョコレートが行かないように気を付けながら舐め取ってくれる舌は丁寧で、くすぐるような優しい刺激は体を敏感にさせた。

「ぁ…あ、足…やぁ…っ」

「気持ち良い?」

「き、もちい…っ焦ったぃ…イキ、たいよ…陽太ぁ」

「…かわい。いいよ。舐めてやりたいけど俺の口チョコまみれだから手でイッて」

「んん…っ」

陽太がそう言うと、ゆっくりと再度自身を扱かれ、俺は思いっきり欲を吐き出した。


◇ ◆


「最悪すぎる」

全て綺麗に片付けた後、俺は脱力しなからベッドへ突っ伏した。

「美味しかった。お前くらいでしか変態な事出来ねーからさ」

「変態の自覚はあったんだな」

「まぁそりゃな。今日はサンキュー。ヒロが可愛くて満足した誕生日だったわ」

ふぅと溜息を吐いて陽太も俺の隣へ寝転ぶと、ぎゅーっと抱き締めてきた。

服を着たままの陽太だったが、少し見るとズボンが膨れているように見えた。

「…陽太はイカなくていいの?」

揶揄う目的ではなかったが、目を見て問い掛けると少しだけ恥ずかしそうにして俺の頭を自分の胸に押し付けた。

「別に平気」

「……チョコレートプレイはもう二度としないけど、気持ち良くしてくれた分、俺も良くしてやるよ」

「へぇ、何してくれるの?」

グイッと陽太の胸から脱出して押し倒すと、俺はニヤッと昔よく浮かべてきた笑みを見せつけた。

「俺のテクニックで何回もイカせてやるよ」

「そりゃ楽しみだな」

「でもその前に…」

俺は陽太の耳元へ唇を近付けて小さく囁いた。

「…お誕生日、おめでと」

「ありがと、嬉しい」

end.
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