【完結】マイペースな幼馴染

まこ@お休み中

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拘束/くすぐり/焦らし/耳責/言葉責/羞恥/挿入有

◇ ◆

突然陽太にいじめられたあの日以来、本当に誰ともする気になれなくてただ会社と自宅を往復するだけの日々が続いていた。

誰かとする気になれないのは変わらないまま、久しぶりに抜くだけ抜いとくかと一人で始めた時、問題が起きた。久しぶりにオナニーしてみても勃つ気配すらない。

「え?何で」

確かに毎日の様に誰かを抱いてたからオナニー自体は相当久しぶりだ。今まで見た事なかったAVを見たりして欲を高めようとしても興奮しない。

「…」

虚しく部屋にスマホから流れる喘ぎ声が響きながら、俺は呆然とした。


◇ ◆


「おいコラ陽太ァァ!!」

「久しぶりだな、相変わらず突然来るよな」

あれ以来何となく気まずくて訪れてなかったが、あまりに腹が立ったので俺は陽太の家を訪問した。

「久しぶり!元気してたかよ。…じゃなくて!また女に殴られたんだけど!」

部屋に入るなり陽太を睨みつけ、ボスっと腹をパンチした。オナニーで勃たなくなってから一人だけセフレに会ってみたのだが、やっぱり俺の息子は元気になる事はなく、『呼び出しといて勃たないとか何なの?他の女の子とヤリまくったんでしょ!』とぶん殴られたのだ。

「元気だよ。ヒロも元気そうで良かった。んで、今回はどうしたの」

「一人セフレの子と会ったんだけど。その…俺勃たなくて。調子悪いっつったのに他の女とやりまくったんでしょ!とか言われてさ。俺ここ数ヶ月誰ともやってねーっつの!」

「ふぅん、ついに落ち着く時が来たんじゃね?」

「つーか……絶対勃たないのお前の所為だからな!!何とかしろよ!!」

「は? 何で俺?」

「だってあの時から俺勃たなくなったんだけど!!…お前が激しすぎたんだってきっと!!」

「まじか。そりゃ悪かったよ」

「悪かったじゃなくて!…陽太はその後女の子と遊んでんの?」

「まぁそれなりに」

「クソヤローめ!!」

「そんなに言うなら、なんとかしてやろうか?」

ハァと溜息混じりに言われると、俺は悩んだ。実はその検証もしたくて今日訪れたのもあったからだ。

「…うん、何とか、して」

俺がぎゅっと陽太の服を掴んで俯いてそう言うと、クイッと顎を持ち上げられて陽太の顔の方を見る様に強制された。

「可愛くお願い出来たらしてあげるよ」

「………して…下さい」

服を掴んだ手に力を込めながら羞恥に耐えてそう言うとクスッと微笑んだ陽太は優しい口調で『いいよ』と答えた。

「お前の声でけーからホテル行こ。今から行ける?」

「行ける」

「ん。じゃあ行こ」

そうして準備をして陽太の車でラブホテルへ向かった。


◇ ◆


「さぁ、いつでも来い!」

「そのテンション萎えるから黙れ」

ベッドにダイブして大の字で寝転んで誘うと嫌そうな表情でそう言われた。

「んで、言ったものの俺は何したらいーの」

「前みたいに責めてほしい。とりあえず今勃つ事もしねーから」

「それは大変だな」

陽太は寝転んだ俺に近付くとゆっくりと服を脱がせていく。女の子の時もこうやって優しく脱がしてやってんのかなぁなんて考えていると、上を全て剥がれていた。

「縛ってい?」
「…うん」

陽太が持って来て居た手枷をつけられると、ジャラッと音を立てながらベッドへ固定され、下げられない状態にされた。

「勃ったら帰っていいの?」

「いや何でだよ!…イカせる所までしてほしい」

「えー」

「露骨に嫌そうな顔すんなや!前散々いじめたくせに!お前にそっちの気ねーかもしれないけど責任取れや!」
 
「ヒロがどうやったら勃つか分かんねーしな。俺の好きな攻め方するけど文句言うなよ。うるさかったら口塞ぐからな」

ベルトに手をかけて俺のズボンを剥ぐと下着姿にさせ、陽太は俺に覆い被さった。すると陽太の手は脇腹へ伸び、指が添えられる。

「…!くすぐるのは無し!それじゃ勃たないからっ」

「俺の好きな攻め方させろって言ったばっかだろ?人に物頼んどいて喚くな」

サワサワと動き出すと、ビクンと体が跳ね反射的に体をバタつかせた。

「元はっ…と、言えばお前が悪いんだろ!」

「決めつけ良くなーい。おら、喋る元気あるならもっとやるよ」

「んぁっ!!」

「なんつー声出してんだよ」

指を激しくされると思いっきりビクッと跳ね、自分でも恥ずかしくなる位の声が漏れた。

「ぁっ、ひゃははははははっ!!やだっ、くすぐったいのはっ!」

「んーいいじゃん、体ビクビクして気持ち良さそう。ヒロの弱い場所はどこかな~」

「やっ…め、やめろっっ!!」

「うるせー声だけど体ビックビクしてっからそれも可愛く思えるな。やめてほしいね~苦しいね~」

「うっぜぇぇぇ!!おまっ、えの、テク見せろやぁぁ…っ」

こちょこちょと指を動かされ続けると本当に体はビクビクと跳ね、恥ずかしすぎて顔が熱い。すると、更に俺を熱くする言葉が放たれた。

「…なぁ、勃ってきてんぞ」

「はぁっ!?嘘だろっちょ…ストップ!!ひゃははは!バカっやめろっ!」

「お前くすぐられて勃つんなら次から女の子にもくすぐってもらえよ」

「ちがっ、違う!!!ちゃんとっ、気持ち良くしてよっ」

「それかもしかしてあれじゃね。拘束されて無理矢理されることに興奮してるとか」

「もっ、とにかく一回くすぐんのやめてっ!やぁははははは!!」

陽太はジタバタ暴れる俺を押さえつけながらしつこく弱い箇所をくすぐり続けるので、息が苦しくなりながらもやめてと訴えた。

「可愛い顔」

「もっ…こっち、…見んな」

グイッと顔を近付けて首筋をくすぐりながら俺の顔をじっと見つめてくる顔に羞恥が襲う。

「見ないで…っぁ、首…ぁ、んん…!」

「良かったじゃん、解決して」

俺の痴態を楽しんだ陽太はフッと鼻で笑うと、漸く指の動きを止めた。

「…っくそ、何で…っだよぉ…」

自分の体が恨めしくて仕方ない。胸を触られたとかなら分かるが何故こんな刺激で勃つんだ。

俺は荒く呼吸をして息を整えると、陽太は足元へ移動した。

「良かったな」

苦しそうに下着の中で主張する自身に人差し指を這わされるとピクリと体が反応し、顔が歪んだ。

「~~っ、」

形をなぞる様に指が動くとそれだけでイッてしまいそうになる程足が震え出した。

「最近出してねーならもうイキたくて仕方ないんじゃねーの」

「…っ、ぅん!もう無理…イキたいぃ…」

「可愛いおねだりは?」

「はぁ…?」

「悩み解決してやった俺に何か言うことは?」

「…っだから!そもそもお前の所為なんだから当然だろ!!」

「俺でしか感じなくなったってこと?」

「そ、……じゃなくて…っとにかくイカせろ!!」

「お前そんな態度でいーの?状況分かってる?」

「おま…女の子にもそんな意地悪なのか!」

「そんなわけねーじゃん。望む子にはやるけど」

「俺は望んでねーんだよ!アホ!」

「ふぅん」

「んぁぁ…っやめ…!」

俺が可愛くおねだりしないからか、シミが濃い部分をカリカリと優しく爪で引っ掻かれ背中がのけ反った。

「やめ…っ、まず脱がせて…っ、だめ、汚れちゃうって」

「そん時はノーパンで帰れよ」

「くそ…っ、も、ぉぉ…」

脱がしてくれる気配を見せない陽太に焦りと苛立ちを感じながら太腿が限界だと震え出した。

「脱がせてぇ…っ、辛い…!イカせて陽太ぁ…っ」

「脱がせてやるから一人で足擦り寄せてイッたら?」

「はぁ?」

下着を脱がすと、陽太は俺の真横へ腰掛けた。

「ほら、やれよ一人で。お前ならイケんだろ」

「そんな器用なこと出来るかっっ!それならせめて手を解け!」

「オナニー見んのも楽しそうだけどこっちの方が面白そうじゃん」

「面白さ求めんじゃねーよ!!」

言い出したら聞かないコイツの性格はこの前で少し理解したので、必死に足を擦り寄せてみるが、到底イケる刺激には程遠かった。もどかしさと見られている恥ずかしさでポロポロ涙が溢れた。

「あー流石に無理か、お前でも」

「みんな無理だろこんなの!」

「んじゃ腰捻って布団に擦り付けたら?」

「んぐぐ…っ!」

言われた通り捻ってみるが、意外にも両手がピンと伸びた状態で固定されているのである程度しか動けない。とりあえずどうにか自分でイケるように恥も忘れてあれやこれやと目を固く閉じながら奮闘していると、耳元で陽太が囁いてきた。

「無理そうだしイカせてやるよ」

「ふぁ…っ!?急に耳元で喋んな!!」

刺激に必死で不意打ちの刺激にビクッと反応すると、それを見てニヤニヤ笑う陽太と目が合った。

「何、俺の声で感じてんの?」

「るせっ!!そういうのいいからっ」

「へぇ」

耳へ舌を差し込まれるとゾクリと背筋に刺激が襲い、全身から鳥肌が立った。

「本当敏感。…普通にすぐ勃ったしさ、もしかして勃たないのは嘘で俺にこうやっていじめて欲しかったんじゃないの?」

耳元で喋られると吐息でゾワゾワと体が反応した。反論したいが声が漏れそうなので我慢していると、ツツ、と両方の脇に陽太の人差し指がクルクルと動きながら這い出した。

「ぁ…っ!ひゃぁん…っ!! え…?…うわっ」

その刺激により出た甘い声に驚き、ボッという効果音が似合う程に顔が赤く染まった。

「陽太やめて!変な声出るからっ」

「出せば?」

「ふ…っぁ、やめっ…!ちょっと!んんっ、ひゃあっ」

優しく脇をなぞられるとその度に甘い声が出てしまい恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだった。

「気持ちい声出てるね」

「…だって…っ触り方がエロい!!」

「これ?」

「ひ…ゃぁあっもぉっ!!俺をいじめても何の得もないだろっ!!」

「あるよ、結構俺興奮してるし楽しい。不覚にもお前で勃った。入れさせて」

「…イカせてくれるならいいけど」

前に陽太に攻められてからほんの少しだけ興味があった俺は了承すると、目を丸くした陽太と目が合った。

「俺が入れる方だけどいーの?」

「…っるせーな何回も聞くな。イカせてくれるならいいっつってんだろ!!」

「へぇ。おっけー、じゃあ足開け」

陽太がゴソゴソとローションを取り出して準備している間に俺は素直に足を開いた。

「慣らすけど痛かったらごめんな」

「ん…いーよ」

ローションをたっぷりと垂らした陽太の指が俺の蕾をほぐす様に撫で始めた。初めて使うその場所に少し体が強張ると、陽太はスマホをいじり出した。

俺と居るのに。
俺の初めてを捧げようとしているその時に。
何で誰かと連絡取ってんだよ。

無性に腹が立ったので思いっきりスマホを持つ陽太の手を蹴り上げた。

「いてっ。は? 何?」

「スマホ見んな…っ!」

「は?」

「誰と連絡取ってんだよ!今は俺だけ見てろよ!!」

自分でも乙女みたいな発言に驚いたが、言ってやらないと気が済まないので睨み付けながら言うと、落ちたスマホを拾い、俺に画面を見せてくれた。

「俺、男とすんの初めてなんだよ。だからやり方調べてた。少しでも痛くねー方がヒロもいいだろ?折角だし気持ち良くさせてやりてーし」

「え、そうなの?俺が初めて?」

「当たり前だろ。つーか最中に関係ないことするわけねーだろバーカ」

「いや…お前ならやりかねん」

「お前さ、俺の事好きになってない?」

陽太がスマホを置き、指を進めながらそう質問してきた。その発言にカァッと一気に顔が熱くなった。

「自惚れんなっ!…っアホ陽太!!」

「マジか。気持ち良くさせられて好きになっちゃうとか可愛い所あるじゃん」

ニヤニヤ笑いながら指を進められると、異物感よりも揶揄われている方が刺激が強くてブンブンと首を横に振った。

「…だから違うっつーの!!っんん!? ひゃあっ、そこやだぁっ」

否定する事に気を取られていると、進んでいた指がクイッと曲げられ、その瞬間に今まで感じた事ないような刺激が襲った。

「ここ?」

「…あっ、ァッ…なにっ、そこっ」

「前立腺だって。男が感じる所」

「──ッ!!あっ、やだっ…陽太っ、怖いっ、怖いっ」

「ちょっと待って、腕解くわ」

陽太が少し移動して腕を解いてくれると、ぎゅっと手を握ってくれた。

「まだ怖い?本当に怖かったら暴れていいけど、中を傷つけたらダメだから出来ればじっとしてて」

握られた手は温かくて、これはモテるわと思いながらも自由に動けるという安堵感から恐怖心が少しなくなった。

「…平気、ごめん。動かして」

「怖かったら言って」

ゆっくりと動き出した指は散々いじめてきたとは思えない程に慎重で。俺が怖いと言ったからか前立腺を避けながら動く指がもどかしく感じてくるようになった。

「…んっ、入れて、ほしい…」

「まだ指一本しか入ってないから無理。ゆっくり慣そう」

「ん…じゃあ、さっきの、所触って…」

「怖くねーの?」

「…うん、腕解いてもらったから平気。とっととやれよ」

「余裕出てきたら可愛くなくなるのな」

クイッとまた指を曲げられると握った手に力が入る。

「ぅ…っ、ぁっ…」

自分がこんな場所で感じるなんて思わなかったが、指を動かされる度に声が漏れて体がビクッと跳ねる。痛みが出ない様に丁寧に解してくれる陽太の指は温かくて。

「指増やすけど痛かったり怖かったら言えよ」

「んん…ッ、んっ…」

コクコクと頷くともう一本指が入ってくる。異物感は否めないが受け入れる自分のソコに驚いた。

暫く感じる場所を探られながら慣らされると、指が引き抜かれた。

「入れるよ、ヒロ」

「陽太ぁ…」

「ん」

グッと自身を挿入されると、ビリッとくる痛みに顔が歪む。それを見て自身に触れてくれたので何とか耐えて、じっと顔を見つめた。初めて見る陽太の男の表情にドキッとした。

「ヒロ、可愛いな」

「…陽太は、かっこいい…」

フワフワとした頭の中で俺がそう言うと、クスッと笑った陽太。

「そりゃどーも」

グッと入ってくる陽太のモノは大きくて、奥まで入ってきて指で見つけられた箇所を掠められるとビクンと大きく体が跳ねた。

「陽太っ、陽太ぁぁっ…」

「はいはい、いい子いい子」

「んんっ!!イキたぃっ」

「待ってまだダメ」

「なんでぇ…っ」

「俺も一緒にイキたい」

腰の動きが早くなるにつれて射精感が高まるが、もちろん後ろだけでイケるはずのない俺は辛くて堪らない。

「とっととイケやぁ…!ばかあほっ」

「…元気だな、安心したよ」

グッと腰を掴まれると激しく突く動きに変わり、一瞬飛びそうになる位の快感。

「ッ!? ひあぁっっ、そこっ、だっめッ」

「へぇ、ここ?」

「ぅぁぁァッぁっ…ばっ、やぁぁっ、」

気持ち良いがイケない苦しさが勝り、俺は陽太にしがみつきたくて手を伸ばした。

「…はいはい」

それに気付いて体勢を変えてくれた陽太にしがみつき、思いっきり爪を立てた。

「いって。女にもつけさせた事なかったのに」

「絶対離さねぇぇ…お前も俺の苦しさを味わえぇ…」

ついでにガブっと肩に噛み付くと、ビクッと跳ねた陽太。

「何だよ、肩噛まれて感じてんの?」

「んなわけねーだろ。痛いんだよ」

散々痛みを与えたのに引き離される事はなく、しがみつく事を許されている俺は苦しさを共有するために爪を立てた。

「んんッッ、そこ…深いっ、奥、嫌ァァッ」

「素質あるな、感じまくり」

腰使いも流石ヤリチンだけあって上手くて、俺は完全に陽太のテクニックに支配されながら善がった。

「…イキそ、ヒロもイク?」

「ずっとイカせろっつってんだろ!!」

「はいはい。ヒロ、口開けて」

「ん…」

口開くと陽太が舌を絡めてきて、そのまま激しく動かされる腰の刺激に耐えきれず、俺は甘い声を漏らしながらキスをした。

「…出すね」 

最後に陽太が腰を動かすと、そのままゴム越しに中へ吐き出される感触が伝わった。その間に俺の自身は扱かれ、確実に絶頂へ導かれた。

「あっ…イクっ、イク、陽太ぁ…!」

俺はそう叫ぶと、勢いよく久しぶりに欲を吐き出した。吐き出された時間は我慢していた分長く、大量に放たれた。

俺がグッタリしていると自身を引き抜かれ、隣に寝転んだ陽太は俺の頭をポンポンと撫でた。

「気持ち良かったありがと。ヒロもイケたじゃん、良かったな」

「お前さ…責任取れよ」

「ん?今取ったろ」

「…俺お前でしか勃たなくなったみたいなんだけど。どうしてくれんだよ!!」

「知らねーよ。何とかしろよ」

「しようとしたよ!!でも無理だったの!」

俺が必死に訴えると、嫌そうな顔をしながら口を開く陽太。

「あー…じゃあ抜きたい時抜いてやるから家来いよ。はい、これで解決」

「解決になってない!」

「わがままだな。俺にどーしろってんだよ。また当分しなくていいようにめいっぱいイカせてやろーか?」

「…イカせて」

「は?まじで?今から?」

「お前が提案したんだろ!責任取れや!」

「…流石にちょっと待って。疲れた」

「俺の方が疲れてんだよ!おりゃ!!」

俺が覆い被さって脇腹をくすぐると、冷めた顔で見られた。

「何で効かねーんだよ!!」

「知らねーよ。つーか今邪魔、あっち行け」

「ピロートークは大切にしないといけねーんだぞ!」

「お前と俺の間にそんなモンはねーよ」

冷たく返されて流石に腹が立ち、陽太から降りると大人しくする事にした。ただ何だか寒かったので静かに抱き付くと、陽太も抱き締めてくれた。

「…休憩したらめちゃくちゃいじめてやるから、このままいい子にしてて」

「…うん」

ぎゅっと胸に顔を埋めると、髪の毛を梳かすように頭を撫でられた。

「…頭気持ち良い」

「ん…フワフワしてるから俺も気持ちい。もうちょっと触らせて」

「うん」

この後どんな攻めをしてもらえるんだろうかと期待しながら待っていると、お互いまさかの寝落ちをしてしまった。

宿泊に切り替わるタイミングまで眠っていた俺達はフロントからの電話で目が覚めた。

「やべ…寝過ぎた!おいヒロ、起きろ」

電話を対応してくれた陽太がユサユサと俺を起こすが、寝起きが悪い俺は完全に覚醒する事が出来ず、結局そのまま宿泊する事になったのだった。

end.
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