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「え?」
目覚めると、相変わらず俺は拘束具に繋がれていた。昨日は機嫌を取るために頑張って甘々の雰囲気で眠ったのに。
「あ、おはよう。カイくん」
「おはようー海」
「え」
目の前に現れたのは佐伯と空。何故か空まで居る。
「な、何……二人とも」
「カイくんが眠った後に考えてたんだ。昨日随分二人が仲良くなってたみたいだからさ。ずっと考えてたらモヤモヤしちゃって。……これからも関口くんとは仲良くしたいし、ヤキモチ妬いちゃう自分も嫌だから…いっそのこと、二人でカイくんを愛したらいいんじゃないかって」
「……は?」
「俺は別にどっちでも良かったけど、面白そうだしその話に乗ったんだよな。あ、俺はどっちにも恋愛感情はないから安心して」
「って事で。今日からは三人で楽しもうね?」
「ひぁはっ…あははは!やめッ…ろ、んひゃあっ」
いつも通り大の字で拘束された俺は、二人から苦手な攻めを受けた。上半身には空が居て、脇腹や脇と、俺が一番我慢出来ない箇所をくすぐった。
佐伯は自分が開発出来なくて悔しかったのか、ずっとフェラをかましながら足の付け根をくすぐってくる。
「やっ!あははっ!待てっ…無理っ、無理無理っっ」
毎日長時間刺激を受けていた体は敏感になるのも早く、少し触れられるだけで耐えれない程になっていた。
5本の指を使って両方の脇をくすぐられると耐えきれなくてひっきりなしに笑いながら暴れ悶えた。
「くっ、すぐったぃぃぃ…!ひゃはははっ!やぁぁぁっっ」
「カイくん。俺にも感じてよ」
音を立てて先端を吸われると、背中がのけ反り、思いっきり口内へ射精してしまった。
「ぅああああああ"っ……」
絶頂の兆しを迎える前に勝手に欲を放った体に驚きながらも、一度イッてしまえば体は更に敏感になり、佐伯の舌は穿る様に先端に押し当てられるとガクガクと体が震えた。
「ア"っ……---ンンン、無理っ…ダメッ!イッ、たぁぁぁっっ、」
勿論自分ではイク瞬間が分からなかったので、佐伯の名前を呼びながらイク事も出来なかった。
「あれ、凄く躾けたはずなのに俺の名前呼んでくれないんだね」
足の付け根に居た指は、二つの玉と裏筋をくすぐり出し、先端は継続して口内で刺激してきた。
上半身に居る空も爪を立てて優しく窪みをくすぐる動きに変えたため、堪らずに腰が跳ねた。
「あっ、あっ…ご、めなさッ、佐伯さっごめ、なさっイク、イッ…口、離し、でぇぇぇっ」
絶頂間近になると、ぎゅっと足の指を丸めて力を込めた。
その時、ふと目を開けると空と目が合った。
頭の回らない俺は気持ち良過ぎて佐伯の名を呼ぶのを忘れてしまい、目の前に居る空の名を呼んだ。
「~~---…ぅ、ぅぅっ…そ、らっ!空っ!イク、イク…イッちゃ、」
ボロボロ泣きながら空を見つめてそう叫ぶと、明らかに空の顔が引き攣ったのが分かった。
何でそんな顔をしたのか分からずに、本能のままに射精した。
「…カイくん。俺の名前呼びながらイクようにイッたよね?」
「え…?あ、そう、だ…違っ…さっきのは、やっ…
ああああああああーーー!!!」
パクパクと開く先端に舌先を捩じ込まれると強過ぎる刺激に目の前に光が散った。
「ま、今のは海が悪いよ。ちゃんと佐伯の名前呼びながらイッてやれよ」
脇の下から移動した指は、胸の横へ配置され、爪を立ててカリカリと擽り出した。
「や"ッッ!! ぁぁあァァァァ…っははは!ひゃはぁっ!やっそこ、だめ、ぇぇぇえ!!」
「カイくん、関口くんばっかりに感じるのは良くないよ」
先端を吸い上げられ、竿を掴んで上下されるとまた目の前がチカチカと光った。
(やばい、やばい。やばい、また、イク)
「~~っ……ふ…ぅぅぅ、ン、んンン-----っ」
ビクンビクンと腰を跳ねさせて絶頂するも、また佐伯の名前を呼べなかった。
というより何も話せない程に刺激が強過ぎたのだ。
「ぁ……!ぁ…もっ……ら、めっ……」
「カイくん、何で言う事聞けないの?」
「ご…め、っなさっ……ごめ、なぁぁ…さっ」
ボロボロ泣きながら佐伯を見つめても許してもらえるはずもなく、不貞腐れた表情をしながら少し移動して臍に狙いを定めた。
「ぅああっ……ぁ、はぁ…ぁぁぁ…」
たっぷりと唾液を絡めながら臍の穴を舐められるとゾクゾクとして、甘い声が漏れた。
「ここからはたっぷりお仕置きね?」
臍を舐めながら、佐伯の指は脇腹に移動して空と同じ様にくすぐり出す。空も未だに胸の横をくすぐり続けているので、体を捩らせながら泣き叫んだ。
声が枯れる程に笑い転げ、たまに快感を生み出す動きをされて喘がされ、体は限界近くなっていった。
「ふふ、随分可愛い顔になっちゃったね」
「ぅぁぁ…さわ、なっ、れぇ…ひぅっ……」
「だめだよー。だって俺の名前呼びながらイッてくれないんだもん」
「お前こっちもすげービンビンじゃん」
「ひゃうっ…やぁぁぁあ!!」
ピシッと乳首を弾かれ甘い声を出すと、それにまた佐伯が不満そうな顔を見せる。
「やめっ…やめてぇ…だめぇぇ……」
両方の乳首を摘まれて捏ねられると腰が跳ねた。
「んぁ…っ、あ、っ気持ち、いいっ!…気持ちいぃ…離してぇぇ…」
「気持ち良いならいいじゃねーか」
「…ねぇカイくん。そんなにトロトロならさぁ。次のステップにいこうか」
「な、に…する、の……?」
少し顔に影がかかった佐伯は足元へ移動し、椅子を操作して大きく開かせた。
「ずーっと我慢してたけどさ。…次はここ、開発しようか」
ツン、と指で示したのは今まで触れられてこなかった尻。触れられた瞬間、サァッと顔が青ざめた。
「ま、…てぇぇ…や、やぁっ…」
「大丈夫。痛い事はしないから、ね?」
「ぁ…あ、やぁぁ…」
ローションのついた指は、皺を伸ばす様にくすぐり、もう片方の手で自身を握ってくれた。それでも初めての事は不安で仕方ない。
「や…めて、下…さ…」
「平気だよ。すぐにいい所見つけてあげるから力抜いてて」
「ん……っ、佐伯、さ…痛いの、やだ…」
「うん。俺も嫌。だから大丈夫」
小さく音を立ててツプリと挿入されると、初めて異物を受け入れる違和感が襲う。
「ぁ……」
初めてにも関わらず、ローションの効果と今までの刺激があってかそこはすぐに指を受け入れていく。
異物感はあるが、痛みはない。
コロコロと空には乳首を転がされ、佐伯にも自身も緩やかに扱かれると異物感すら感じなくなる。
「ふぁぁ…」
「可愛い…他の所触られながらだと平気でしょ?俺の指締め付けてくれてるよ」
「違…っ、やだぁ、やだっ、気持ち悪いぃ…」
指摘されると、未だに羞恥を覚えてしまう。かろうじて残った理性がそう告げると、二人は嬉しそうな瞳で俺を見つめた。
「嘘つく悪い子はお仕置きしなきゃいけなくなるよ」
「今更恥ずかしがってんじゃねェよ」
先端を軽く引っ掻かれ、乳首を強くつねられた。
「ひゃぁ、んっ……」
痛みは感じずに快感だけが送られる。完全に出来上がった体は、指の侵入を許して理性を溶かしていく。
(だめだ…このままじゃ、本当に俺二人に持ってかれる…)
その瞬間、佐伯の指が一箇所を掠めた。
「ひゃあっ!?」
ビリッと今まで感じた事のない強い快感が襲い、ビクンと体が大きく跳ねた。
「…ん、少しかたくなってる。ここはね、カイくんの気持ち良い所だよ」
教え込まれるようにトントンと突かれると、指に合わせてビクンビクンと恥ずかしい位に体が跳ねた。
「あっ…!ぁぁあッ」
自分ではコントロール出来ない快感を不安に感じる暇もなく、指を増やされて2本の指でスリスリと擦られた。
「ぅぁぁぁぁぁ…!ぁっやぁぁ…だ、めっ…だめ、ぇっぇぇ、」
「可愛い声。気持ち良いね」
「ひっ、ぁ…ッ、佐伯さ、佐伯さん!佐伯さんっ、…だめぇ、離して…!このままじゃ、おかしッ…、くなる、だめ…気持ちいっやだぁぁっ、」
「俺も君を見た時からおかしくなったんだ。だから一緒にとことんおかしくなろうよ。ね?」
最後にグリッと強く擦られると、叫び声も出せない程の刺激に背中をのけ反らせた。一気に押し寄せた快感は俺を弾けさせ、ぎゅうっと強く指を締め付けた。
「~~~---ッ!!」
「好きだよカイくん」
くたっと力尽きた俺に愛を囁く佐伯。それが嬉しいと感じて、俺は情けない程間抜けに口元を緩ませた。
「…ねぇカイくん。本当はもっと経ってからにしようと思ってたけど、ベッドで愛し合わない?」
その言葉に、俺はコクリと頷いた。
それを見て拘束を外されると、ぐったりとした体のままベッドへ寝かされた。
「カイくん。まずは関口くんと気持ち良くなってくれる?」
「え…?な、んで……」
「俺、恋愛感情はないけど関口くんの事も大好きなんだ。だから、大好きな二人に気持ち良くなってほしいの」
空と顔を見合わせてどうしたらいいのか悩んでいると、佐伯は続けて口を開いた。
「カイくんは四つん這いになって、関口くんの舐めてあげて?」
「…うん、」
言われた通り四つん這いになると、佐伯に気遣いながらチャックを下げる空。
「…え、いいの?佐伯」
「うん。俺関口くんの事も大好きだから」
「…気持ち悪いな。まぁ、俺も…人としては、嫌いじゃない、けど」
困ったような顔をする空はかなり大きくなった自身を取り出すと、俺の口の前へ持ってきた。
「…」
顔に似合わず大きいそれに驚いたが、快感に呑まれている俺は気にせず口へ咥えた。
「ふ…ぁ」
とても苦くてまずい。それでも必死にしゃぶりつくと、空は眉を顰めて鼻から抜けるような可愛い声を出す。
「じゃあカイくん。俺も気持ち良くなりたいから準備するね」
「ん…っ?」
ムニっと尻を拡げられると、再びローションを含んだ指が中へ挿入された。
「んぅ…っ」
段々とフェラに慣れてきて口いっぱいまで咥え込むと、空に頭を押さえつけられた。
丁度空の亀頭部分が奥を擦り、上顎に触れられた感覚と同じくすぐったさと気持ち良さが襲う。
最奥まで入れられていないのでえずく事はなく、ただ咥えているだけで俺まで気持ち良い。
「…ん、苦しくない?」
「ん、」
ゆっくり頷くと、ゆっくりと俺の頭を揺さぶった。コスコスと口内を擦られて体は反応を示す。
「ンンン、」
「すごい。もう三本も入ったよカイくん」
グリグリと先程の気持ち良い所を擦られると、激しく体が跳ねて四つん這い状態を維持するのが難しくて倒れ込むと、空が支えてくれた。
「…海。ごめん、イキたい…」
「ん、ん、」
コクコクと頷いて少し舌を動かすと、中で自身が震えると、ドクンと欲が吐き出された。口からモノが出ていかないのでそのまま味覚を感じる前に飲み込むことが出来た。
「関口くんイケた?」
「……聞かないで」
クタッと力尽きた空はそう佐伯に返すと俺の口から自身を引き抜き、震えている俺を継続して支えてくれた。
「ふふ、二人とも可愛い。じゃあ俺も気持ち良くしてね、カイくん」
抜かれた指の代わりに当てがわれたのは大きくて熱い佐伯自身。
(あぁ、俺今からこの人と、繋がるんだ)
そう思うと恥ずかしくて、不安で、そして。
楽しみ。
指だけであれだけ気持ち良かったのに、あれで突かれたら。一体どんな快感だろうか。
力を抜いて空に寄りかかると、強い圧迫感が与えられた。
(苦しい、大きい、入るのか?)
ふーっと息を吐いて力を抜くと圧迫感と異物感が強くなる。カタカタと震えながら空にしがみつくと、優しく胸元を触られた。ぷくりと未だに主張する乳首を優しく掻かれると、上手い具合に力が抜けて一気に貫かれた。
「ぅぁぁ……ぁっ!」
ぎゅうっと空にしがみついて耐えていると、後ろから佐伯の手が俺の自身を扱く。
「ひゃぁぁ…!ぁっ…ぁん…っ」
腰は一切動かさないまま、クルクルと親指で先端を扱かれると気持ち良くて佐伯のモノを締め付けてしまう。
「気持ち良いね。カイくん、凄くあったかいよ」
「うんっ…うん、気持ちい…っ気持ちい、よ…っ」
「俺の形を覚えるまではもう少しこのままで居るからゆっくり力抜いてね」
「うん…っ」
「いい子だね」
優しい口調で言われると素直に嬉しく感じてしまう。
早く動いてほしい。さっきの所を突いてほしい。
そう思った頃にゆっくりを腰が動き出し、中を探るように刺激される。
コリっとそこを突かれると、自分でも分かる位に力が入る。
「…ここだね」
「うん、そこ…!そこ、いいっ…やば、い気持ち良い…っ佐伯さん、気持ちい…っ」
「俺も凄く気持ち良い。ここに触るだけで締め付けすごいよ?初めてなのに素質あるんだね」
「る、さぃなぁ…お前らが…っそう、仕上げた、くせにぃ…っ」
「ごめんごめん、怒らないで」
ユサユサと後ろから突かれると、空にしがみついた手に力が入る。
(気持ち良い、こんな快感知らない、幸せ)
ぎゅうっとしがみついて強い快感に耐えていると、段々と腰の動きが早くなった。
「あっ、あぅっ……」
「奥も好きな子も居るけど、カイくんはどうかな」
グンッと深く突き刺さると、飛びそうな程の快感が襲った。
「ぐ……っ、ぅ…か、はっ……」
目の前に星が飛び、見開いた目からは涙が溢れて、閉じる事を忘れた口からは唾液が垂れる。
初めて教えられた快感は確か耳からだったっけ。
昔に彼女と経験したキスも、フェラも、全部忘れるくらいに佐伯から与えられた刺激は気持ち良かった。
自分の体がこんなに刺激に弱い事も、今まで知らなかった。佐伯に会わなければ、誰かに知らせてやる事はあっても自分が知らされる事はなかっただろう。
「ぅぁあっ…」
「好きだよカイくん。気持ちいい」
「俺もっ、気持ちいい、気持ちぃぃ…っ」
耳を舐められた時、とても気持ち良かった。
キスをされた時、蕩けるような快感だった。
お臍でイッた時、これが最上級だと思った。
指を入れられて、擦られた時、それこそが最上階だったんだと思ったのに。
何よりも今が一番気持ち良い。
快感にもこんなにもたくさんの度合いがあったんだと知った。
「も、とっ、奥…きてぇ、佐伯、さんっ」
「うん。カイくん、好きだよ」
「俺、もっ…お前を…好きに、……っ」
──なりたい。
この人と、一緒に。
どこまでもずっと。
快感の階段を上り詰めてみたいと願いながら、
ゆっくりと目を閉じた。
end.
目覚めると、相変わらず俺は拘束具に繋がれていた。昨日は機嫌を取るために頑張って甘々の雰囲気で眠ったのに。
「あ、おはよう。カイくん」
「おはようー海」
「え」
目の前に現れたのは佐伯と空。何故か空まで居る。
「な、何……二人とも」
「カイくんが眠った後に考えてたんだ。昨日随分二人が仲良くなってたみたいだからさ。ずっと考えてたらモヤモヤしちゃって。……これからも関口くんとは仲良くしたいし、ヤキモチ妬いちゃう自分も嫌だから…いっそのこと、二人でカイくんを愛したらいいんじゃないかって」
「……は?」
「俺は別にどっちでも良かったけど、面白そうだしその話に乗ったんだよな。あ、俺はどっちにも恋愛感情はないから安心して」
「って事で。今日からは三人で楽しもうね?」
「ひぁはっ…あははは!やめッ…ろ、んひゃあっ」
いつも通り大の字で拘束された俺は、二人から苦手な攻めを受けた。上半身には空が居て、脇腹や脇と、俺が一番我慢出来ない箇所をくすぐった。
佐伯は自分が開発出来なくて悔しかったのか、ずっとフェラをかましながら足の付け根をくすぐってくる。
「やっ!あははっ!待てっ…無理っ、無理無理っっ」
毎日長時間刺激を受けていた体は敏感になるのも早く、少し触れられるだけで耐えれない程になっていた。
5本の指を使って両方の脇をくすぐられると耐えきれなくてひっきりなしに笑いながら暴れ悶えた。
「くっ、すぐったぃぃぃ…!ひゃはははっ!やぁぁぁっっ」
「カイくん。俺にも感じてよ」
音を立てて先端を吸われると、背中がのけ反り、思いっきり口内へ射精してしまった。
「ぅああああああ"っ……」
絶頂の兆しを迎える前に勝手に欲を放った体に驚きながらも、一度イッてしまえば体は更に敏感になり、佐伯の舌は穿る様に先端に押し当てられるとガクガクと体が震えた。
「ア"っ……---ンンン、無理っ…ダメッ!イッ、たぁぁぁっっ、」
勿論自分ではイク瞬間が分からなかったので、佐伯の名前を呼びながらイク事も出来なかった。
「あれ、凄く躾けたはずなのに俺の名前呼んでくれないんだね」
足の付け根に居た指は、二つの玉と裏筋をくすぐり出し、先端は継続して口内で刺激してきた。
上半身に居る空も爪を立てて優しく窪みをくすぐる動きに変えたため、堪らずに腰が跳ねた。
「あっ、あっ…ご、めなさッ、佐伯さっごめ、なさっイク、イッ…口、離し、でぇぇぇっ」
絶頂間近になると、ぎゅっと足の指を丸めて力を込めた。
その時、ふと目を開けると空と目が合った。
頭の回らない俺は気持ち良過ぎて佐伯の名を呼ぶのを忘れてしまい、目の前に居る空の名を呼んだ。
「~~---…ぅ、ぅぅっ…そ、らっ!空っ!イク、イク…イッちゃ、」
ボロボロ泣きながら空を見つめてそう叫ぶと、明らかに空の顔が引き攣ったのが分かった。
何でそんな顔をしたのか分からずに、本能のままに射精した。
「…カイくん。俺の名前呼びながらイクようにイッたよね?」
「え…?あ、そう、だ…違っ…さっきのは、やっ…
ああああああああーーー!!!」
パクパクと開く先端に舌先を捩じ込まれると強過ぎる刺激に目の前に光が散った。
「ま、今のは海が悪いよ。ちゃんと佐伯の名前呼びながらイッてやれよ」
脇の下から移動した指は、胸の横へ配置され、爪を立ててカリカリと擽り出した。
「や"ッッ!! ぁぁあァァァァ…っははは!ひゃはぁっ!やっそこ、だめ、ぇぇぇえ!!」
「カイくん、関口くんばっかりに感じるのは良くないよ」
先端を吸い上げられ、竿を掴んで上下されるとまた目の前がチカチカと光った。
(やばい、やばい。やばい、また、イク)
「~~っ……ふ…ぅぅぅ、ン、んンン-----っ」
ビクンビクンと腰を跳ねさせて絶頂するも、また佐伯の名前を呼べなかった。
というより何も話せない程に刺激が強過ぎたのだ。
「ぁ……!ぁ…もっ……ら、めっ……」
「カイくん、何で言う事聞けないの?」
「ご…め、っなさっ……ごめ、なぁぁ…さっ」
ボロボロ泣きながら佐伯を見つめても許してもらえるはずもなく、不貞腐れた表情をしながら少し移動して臍に狙いを定めた。
「ぅああっ……ぁ、はぁ…ぁぁぁ…」
たっぷりと唾液を絡めながら臍の穴を舐められるとゾクゾクとして、甘い声が漏れた。
「ここからはたっぷりお仕置きね?」
臍を舐めながら、佐伯の指は脇腹に移動して空と同じ様にくすぐり出す。空も未だに胸の横をくすぐり続けているので、体を捩らせながら泣き叫んだ。
声が枯れる程に笑い転げ、たまに快感を生み出す動きをされて喘がされ、体は限界近くなっていった。
「ふふ、随分可愛い顔になっちゃったね」
「ぅぁぁ…さわ、なっ、れぇ…ひぅっ……」
「だめだよー。だって俺の名前呼びながらイッてくれないんだもん」
「お前こっちもすげービンビンじゃん」
「ひゃうっ…やぁぁぁあ!!」
ピシッと乳首を弾かれ甘い声を出すと、それにまた佐伯が不満そうな顔を見せる。
「やめっ…やめてぇ…だめぇぇ……」
両方の乳首を摘まれて捏ねられると腰が跳ねた。
「んぁ…っ、あ、っ気持ち、いいっ!…気持ちいぃ…離してぇぇ…」
「気持ち良いならいいじゃねーか」
「…ねぇカイくん。そんなにトロトロならさぁ。次のステップにいこうか」
「な、に…する、の……?」
少し顔に影がかかった佐伯は足元へ移動し、椅子を操作して大きく開かせた。
「ずーっと我慢してたけどさ。…次はここ、開発しようか」
ツン、と指で示したのは今まで触れられてこなかった尻。触れられた瞬間、サァッと顔が青ざめた。
「ま、…てぇぇ…や、やぁっ…」
「大丈夫。痛い事はしないから、ね?」
「ぁ…あ、やぁぁ…」
ローションのついた指は、皺を伸ばす様にくすぐり、もう片方の手で自身を握ってくれた。それでも初めての事は不安で仕方ない。
「や…めて、下…さ…」
「平気だよ。すぐにいい所見つけてあげるから力抜いてて」
「ん……っ、佐伯、さ…痛いの、やだ…」
「うん。俺も嫌。だから大丈夫」
小さく音を立ててツプリと挿入されると、初めて異物を受け入れる違和感が襲う。
「ぁ……」
初めてにも関わらず、ローションの効果と今までの刺激があってかそこはすぐに指を受け入れていく。
異物感はあるが、痛みはない。
コロコロと空には乳首を転がされ、佐伯にも自身も緩やかに扱かれると異物感すら感じなくなる。
「ふぁぁ…」
「可愛い…他の所触られながらだと平気でしょ?俺の指締め付けてくれてるよ」
「違…っ、やだぁ、やだっ、気持ち悪いぃ…」
指摘されると、未だに羞恥を覚えてしまう。かろうじて残った理性がそう告げると、二人は嬉しそうな瞳で俺を見つめた。
「嘘つく悪い子はお仕置きしなきゃいけなくなるよ」
「今更恥ずかしがってんじゃねェよ」
先端を軽く引っ掻かれ、乳首を強くつねられた。
「ひゃぁ、んっ……」
痛みは感じずに快感だけが送られる。完全に出来上がった体は、指の侵入を許して理性を溶かしていく。
(だめだ…このままじゃ、本当に俺二人に持ってかれる…)
その瞬間、佐伯の指が一箇所を掠めた。
「ひゃあっ!?」
ビリッと今まで感じた事のない強い快感が襲い、ビクンと体が大きく跳ねた。
「…ん、少しかたくなってる。ここはね、カイくんの気持ち良い所だよ」
教え込まれるようにトントンと突かれると、指に合わせてビクンビクンと恥ずかしい位に体が跳ねた。
「あっ…!ぁぁあッ」
自分ではコントロール出来ない快感を不安に感じる暇もなく、指を増やされて2本の指でスリスリと擦られた。
「ぅぁぁぁぁぁ…!ぁっやぁぁ…だ、めっ…だめ、ぇっぇぇ、」
「可愛い声。気持ち良いね」
「ひっ、ぁ…ッ、佐伯さ、佐伯さん!佐伯さんっ、…だめぇ、離して…!このままじゃ、おかしッ…、くなる、だめ…気持ちいっやだぁぁっ、」
「俺も君を見た時からおかしくなったんだ。だから一緒にとことんおかしくなろうよ。ね?」
最後にグリッと強く擦られると、叫び声も出せない程の刺激に背中をのけ反らせた。一気に押し寄せた快感は俺を弾けさせ、ぎゅうっと強く指を締め付けた。
「~~~---ッ!!」
「好きだよカイくん」
くたっと力尽きた俺に愛を囁く佐伯。それが嬉しいと感じて、俺は情けない程間抜けに口元を緩ませた。
「…ねぇカイくん。本当はもっと経ってからにしようと思ってたけど、ベッドで愛し合わない?」
その言葉に、俺はコクリと頷いた。
それを見て拘束を外されると、ぐったりとした体のままベッドへ寝かされた。
「カイくん。まずは関口くんと気持ち良くなってくれる?」
「え…?な、んで……」
「俺、恋愛感情はないけど関口くんの事も大好きなんだ。だから、大好きな二人に気持ち良くなってほしいの」
空と顔を見合わせてどうしたらいいのか悩んでいると、佐伯は続けて口を開いた。
「カイくんは四つん這いになって、関口くんの舐めてあげて?」
「…うん、」
言われた通り四つん這いになると、佐伯に気遣いながらチャックを下げる空。
「…え、いいの?佐伯」
「うん。俺関口くんの事も大好きだから」
「…気持ち悪いな。まぁ、俺も…人としては、嫌いじゃない、けど」
困ったような顔をする空はかなり大きくなった自身を取り出すと、俺の口の前へ持ってきた。
「…」
顔に似合わず大きいそれに驚いたが、快感に呑まれている俺は気にせず口へ咥えた。
「ふ…ぁ」
とても苦くてまずい。それでも必死にしゃぶりつくと、空は眉を顰めて鼻から抜けるような可愛い声を出す。
「じゃあカイくん。俺も気持ち良くなりたいから準備するね」
「ん…っ?」
ムニっと尻を拡げられると、再びローションを含んだ指が中へ挿入された。
「んぅ…っ」
段々とフェラに慣れてきて口いっぱいまで咥え込むと、空に頭を押さえつけられた。
丁度空の亀頭部分が奥を擦り、上顎に触れられた感覚と同じくすぐったさと気持ち良さが襲う。
最奥まで入れられていないのでえずく事はなく、ただ咥えているだけで俺まで気持ち良い。
「…ん、苦しくない?」
「ん、」
ゆっくり頷くと、ゆっくりと俺の頭を揺さぶった。コスコスと口内を擦られて体は反応を示す。
「ンンン、」
「すごい。もう三本も入ったよカイくん」
グリグリと先程の気持ち良い所を擦られると、激しく体が跳ねて四つん這い状態を維持するのが難しくて倒れ込むと、空が支えてくれた。
「…海。ごめん、イキたい…」
「ん、ん、」
コクコクと頷いて少し舌を動かすと、中で自身が震えると、ドクンと欲が吐き出された。口からモノが出ていかないのでそのまま味覚を感じる前に飲み込むことが出来た。
「関口くんイケた?」
「……聞かないで」
クタッと力尽きた空はそう佐伯に返すと俺の口から自身を引き抜き、震えている俺を継続して支えてくれた。
「ふふ、二人とも可愛い。じゃあ俺も気持ち良くしてね、カイくん」
抜かれた指の代わりに当てがわれたのは大きくて熱い佐伯自身。
(あぁ、俺今からこの人と、繋がるんだ)
そう思うと恥ずかしくて、不安で、そして。
楽しみ。
指だけであれだけ気持ち良かったのに、あれで突かれたら。一体どんな快感だろうか。
力を抜いて空に寄りかかると、強い圧迫感が与えられた。
(苦しい、大きい、入るのか?)
ふーっと息を吐いて力を抜くと圧迫感と異物感が強くなる。カタカタと震えながら空にしがみつくと、優しく胸元を触られた。ぷくりと未だに主張する乳首を優しく掻かれると、上手い具合に力が抜けて一気に貫かれた。
「ぅぁぁ……ぁっ!」
ぎゅうっと空にしがみついて耐えていると、後ろから佐伯の手が俺の自身を扱く。
「ひゃぁぁ…!ぁっ…ぁん…っ」
腰は一切動かさないまま、クルクルと親指で先端を扱かれると気持ち良くて佐伯のモノを締め付けてしまう。
「気持ち良いね。カイくん、凄くあったかいよ」
「うんっ…うん、気持ちい…っ気持ちい、よ…っ」
「俺の形を覚えるまではもう少しこのままで居るからゆっくり力抜いてね」
「うん…っ」
「いい子だね」
優しい口調で言われると素直に嬉しく感じてしまう。
早く動いてほしい。さっきの所を突いてほしい。
そう思った頃にゆっくりを腰が動き出し、中を探るように刺激される。
コリっとそこを突かれると、自分でも分かる位に力が入る。
「…ここだね」
「うん、そこ…!そこ、いいっ…やば、い気持ち良い…っ佐伯さん、気持ちい…っ」
「俺も凄く気持ち良い。ここに触るだけで締め付けすごいよ?初めてなのに素質あるんだね」
「る、さぃなぁ…お前らが…っそう、仕上げた、くせにぃ…っ」
「ごめんごめん、怒らないで」
ユサユサと後ろから突かれると、空にしがみついた手に力が入る。
(気持ち良い、こんな快感知らない、幸せ)
ぎゅうっとしがみついて強い快感に耐えていると、段々と腰の動きが早くなった。
「あっ、あぅっ……」
「奥も好きな子も居るけど、カイくんはどうかな」
グンッと深く突き刺さると、飛びそうな程の快感が襲った。
「ぐ……っ、ぅ…か、はっ……」
目の前に星が飛び、見開いた目からは涙が溢れて、閉じる事を忘れた口からは唾液が垂れる。
初めて教えられた快感は確か耳からだったっけ。
昔に彼女と経験したキスも、フェラも、全部忘れるくらいに佐伯から与えられた刺激は気持ち良かった。
自分の体がこんなに刺激に弱い事も、今まで知らなかった。佐伯に会わなければ、誰かに知らせてやる事はあっても自分が知らされる事はなかっただろう。
「ぅぁあっ…」
「好きだよカイくん。気持ちいい」
「俺もっ、気持ちいい、気持ちぃぃ…っ」
耳を舐められた時、とても気持ち良かった。
キスをされた時、蕩けるような快感だった。
お臍でイッた時、これが最上級だと思った。
指を入れられて、擦られた時、それこそが最上階だったんだと思ったのに。
何よりも今が一番気持ち良い。
快感にもこんなにもたくさんの度合いがあったんだと知った。
「も、とっ、奥…きてぇ、佐伯、さんっ」
「うん。カイくん、好きだよ」
「俺、もっ…お前を…好きに、……っ」
──なりたい。
この人と、一緒に。
どこまでもずっと。
快感の階段を上り詰めてみたいと願いながら、
ゆっくりと目を閉じた。
end.
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