【完結】stairs

まこ

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人気がなくなった部屋。イキたくて堪らない体は治るを知らず、苦しくて仕方ない。

「アイツ…っ」

正常な判断など出来ず必死に暴れて拘束を取ろうと試みるが、相変わらず動く事が出来ない。

「イキたい…っ、オイ!聞こえてるんだろ…!お願い…だからっ」

暫くジタバタ暴れながら何処にあるか分からないカメラに強請り続けた。男が入ってくる様子もなく数分が経った頃、俺の体も少しずつ落ち着き始めた。

「…はぁ…」

男達にめちゃくちゃされたのも辛かったが、寸止めもこんなに辛いだなんて思わなかった。カメラで見ていたのか分からないが、落ち着いた頃に男は一人で中へ入って来た。

「落ち着いたみたいだね。可愛く俺の事を呼ぶカイくんめちゃくちゃ可愛かったよ」

「…悪趣味」

「辛かった?」

「…かなり辛かったです」

「そっか。あ、そうだ、遅くなったけど俺の名前は佐伯って言うんだ。これからそう呼んでね、宜しくカイくん」

優しく頭を撫でながら男はそう名乗ったので、俺は力無くコクリと頷き「佐伯さん、宜しくお願いします」と、上目遣いで機嫌を取る様にそう言った。

「次はどうしてほしい?」

「イカせてほしいです…」

落ち着いて来たとは言え、不完全燃焼な俺の体は未だに熱を欲している。少し甘えた様におねだりすると、満足気に笑う佐伯。

「何処を触ってイカせてほしいの?」

「…っ」

「ずっと素直にしてればイカせてあげたんだけどなぁ。気が変わったらこの可愛いお口から恥ずかしいこと言わせるって言わなかったっけ?」

佐伯の手が俺の頬に触れ、ゆっくりと唇を指でなぞる。

「…さっきみたいにして」

「さっきみたいって?忘れちゃった」

ニコニコと笑顔を見せながら唇以外に触れる気はなさそうで。

「…筆で、触ってくれたとこ触って欲しい」

「全身筆で可愛がってあげたよね?またみんな呼んでこようか?」

「それは嫌っ!!佐伯さんだけがいい!!」

俺が本気で叫ぶとゾクリとした表情を見せて俺を見つめた。その顔は欲情したように見える。──このまま必死に強請れば、いけるんじゃないか。

「俺…さっきはたくさんの人が居て恥ずかしくて…佐伯さんに気持ち良くしてもらいたいです…」

「可愛い、いいよ。カイくん」

指を離すとゆっくりとキスをされた。まだ熱が取れきっていない体には丁度良い。舌を絡められると俺は目を閉じて受け入れた。

「で、何処触って欲しいの?」

「…え?」

さっきのおねだりでいけたと思った俺は、唇が離れた後の質問に少し間抜けな声が出た。

「えっと…恥ずかしいから言えない…」 

「言えるまでたっぷり焦らしてあげるよ」

「や、やだっ!もうそれだけは…っ」

「そんなに辛かった?イキたくて仕方ないよね」

取り出した筆を持つと、またゆっくりと俺の肌をなぞる。ブルッと鳥肌が立ち、首を振った。

「体もここも震えてるけど、早く言った方がいいんじゃない?」

筆は意地悪く下へ降りると、俺の自身の付け根や玉、そしてお尻へ這わされた。

「…っく」

撫でられるだけで熱を取り戻したソコは、我慢出来ないと言わんばかりに先端から先走りを溢れさせた。

「やだ…っ本当に無理…それ嫌だ!!」

俺がバタバタと暴れても筆の動きは変わらず、気まぐれに裏筋や先端を突かれるとビクンと跳ねた。それが恥ずかしくて更に首を振る。

「やめ…っイキたい…っ!!」

「イキたいなら恥ずかしくおねだりしてごらん?」

「やだ…無理…」

「じゃあ俺もイカせてあげない」

筆の焦ったい刺激に頭がおかしくなりながらも、言葉を出すのは抵抗があり、唇を噛み締めた。

昔は友達と下ネタを話す時に普通に単語を出したりしてたが、いざ言えと言われたら恥ずかしくて堪らない。

「ほら、いっぱい涙出てるけど大丈夫?」

溢れ出す先走りを毛先に拭いながらニヤニヤとした笑みをこちらに向ける。恥ずかしいやら悔しいやら色んな感情が湧いてるが、俺は反抗する気力もなくしていた。

「やだぁ…っイキたぃっイカせてぇ…」

「言えばすぐイカせてあげるのに。それかこうしようか?」

「あっ、気持ち良い…!もっと!」

佐伯は俺の自身をしっかりと掴んで上下すると、グリッと先端を穿るように擦った。ずっと待っていた攻めに安堵し、絶頂を迎える準備をした。

「はぁっ、気持ちい…!佐伯さっ…イク!イクっ!!」

ブルッと震えて絶頂を今にも迎えようとしたタイミングで、手は俺から離れた。

「あっぁあ!!やめないでっ!触って!!触ってよぉっ!!」

先程と同じく一番辛い所で止められ、俺は泣きじゃくった。

「あは、寸止めしたらこんなに可愛くなるんだ?」

意地悪く笑い、佐伯は俺の太腿を撫でながらイケない程度の刺激を与える。

「ふぁっやだ!!やだぁぁあ!!」

「あー…やば。すっごい乱れるじゃん」

かなり欲情した瞳を俺を見下ろしながら、佐伯は場所を移動して次は胸に吸い付いた。

「んぁぁっ!」

乳首を捕らえられてビクッと体が跳ねる。自身に触れられないとイケない未開発の体は、その刺激が辛くて仕方ない。

「やぁ…っ!触るならっ、下も触ってよぉ…!」

俺の言葉を無視して、片方の乳首を舐めながら、もう片方を指でクニクニと摘む。ビリッとした刺激に背中はのけ反り、自身も更に大きく腫れ上がる。

「つらい…!!イキたいっやめてぇぇっ」

泣きじゃくる俺を無視して、片方を甘噛みされるとまた体が跳ねる。それに耐えきれずに更に叫ぶ。その繰り返しになった。

「乳首ぷっくり腫れてきたね。可愛いピンク色」

散々口でいじめられていた乳首をピンと指で弾かれるとボロボロと流れる涙が止まらない。

「もぉ…っイカせて…限界っ」

「そうだね、可哀想に。もっとたくさん気持ち良くしてあげるから安心して?」

「っだ、からぁぁ!下触ってくれなきゃイケないのっ、もう乳首やめてぇぇっ」

再開した乳首責めに悶えながら、俺はビクビクと何度も体をしならせながら泣き叫ぶことしか出来なかった。

「乳首が嫌ならこっちにしようか」

「え…?」

小さく聞き返した瞬間、次は腹部に刺激が走る。

「ひゃぁぁ!!」

「カイくんここも好きだったよね」

指は脇腹から腹部、そしてお臍周りをクルクルとなぞりながら動かされた。

「やめっ!!触ってもいいからぁっまずイカせてぇぇ!!」

快感に近付く刺激を与えられながらもイケない体。思いっきり暴れるも、相変わらず自身に触れてもらえる事はなかった。

「可愛いお臍。いっぱい可愛がってあげるね」

「やめてぇぇ…っっ!!苦しいっ」

たっぷりと唾液を絡めて滑りを良くしながら音を立ててお臍の穴を舐められると、ビクビクと相変わらず体が跳ね続け、体に疲れが出て来た。

「ひゃぁぁっいやぁぁっ!!」

尖らせた舌で突かれると、奥へ響くような刺激に更に射精感が増して自身が苦しく腫れ上がる。

「お腹に力が入ってビクビクしてる」

「ぁぁあっやめてぇぇ!!」

刺激されては制止を求めて叫んでを長い間繰り返していると、漸く刺激が止まった。

「はぁぁ……」

「カイくん、どうだった?イキたいよね?どうしたらいいか分かるよね」

「イカせてぇっ…、触ってイカせてお願いっ」

俺はひたすら涙を流しながら懇願した。その必死さを見て、佐伯はクスクスと笑いながら優しく自身を撫でた。

「もっと…!!もっと強くしてぇっ!!」

「そんなおねだりじゃダメなの分かるよね?」

「イカせてぇ…もう無理ぃ…!!」

言わせたい言葉は分かってはいるが、こんなに快感に飲み込まれた状態でも言えなかった。ひたすらイキたい、イカせてくれ、を繰り返すと痺れを切らしたように佐伯は言った。

「カイくんがきちんと分かるまで、こうしてあげるね」

「んんっ!!」

手元に見えたのはローター。それを俺の両方の乳首に固定すると、弱で振動が与えられた。

「ひゃぁぁっもぉぉ!!いい加減にしてっイカせてぇぇぇ!!」

「あとはこっちね。あんまりイイ所に当てたらイッちゃうかもしれないからこの辺に付けておくね」

もう一つのローターは自身の付け根辺りに装着され、こちらも弱で振動が与えられる。本当にイキそうでイケない微妙なラインに付けられているので、俺の悶えは増しに増した。

「ぁぁあっ!!取って!取ってぇぇ!!」

「中途半端な刺激は辛いね。カメラでちゃーんと聞いててあげるから、どうやってイカせてほしいのか教えてね?カイくんがおかしくなっても言うまでは絶対にイカせてあげないからね?」

最後に軽く俺にキスをして更に興奮を与えると、佐伯はまた部屋から出ていった。

冷たく響く機械音は、俺を追い詰めていく。

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