裏世界で開催されるショーに参加したら予想外の結末になりました。

まこ

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本編①

09 レベル2へ参加②

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会場へ入るなり、前回拘束されていたステージへ案内された。

既に何組かは準備しており、全裸でSMチェアに座らされガッチリと固定されていた。

「今回は指入れもあるので、M字開脚出来るようにSMチェアを採用しました。では、準備しますので洋服を全て脱いで頂けますか?」

ニコニコとスマイルを見せるスタッフさんにそう言われたので、恥ずかしかったが大人しく衣類を脱いで響くんへ手渡した。

上着とズボンは特に羞恥なく脱ぎ進めたが、残り一枚下着のみになると、中々脱ぐ事が出来なかった。

「俺向こう向いてるから」

響くんは俺に背中を向けてくれたが、スタッフさんはガン見しているので羞恥はさほど変わらない。

ぎゅっと力を込めて最後の一枚を脱ぐと、スタッフさんにSMチェアへ座らされて、四肢を繋ぎ止められた。

「操作するとこうやってどんどん足を開かせる事も出来るので」

「分かりました」

スタッフさんはリモコンを響くんへ渡して操作説明をしたのだが、グインと音を立てて思いっきり開かされブワッと顔が熱くなった。

「ちょ、ま、待って…!閉じろ!やめろ!ふざけんなよ!」

「詩、そんな言葉使っちゃダメでしょ。すみません、恥ずかしいみたいで」

「強気な方がいじめがいがあっていいですけどね~顔真っ赤にしちゃって可愛いですね」

「…~~っ」

お客さんならまだしも何故始まってもないのにこんな思いをしなければならないのか。

「ま、頑張って下さいね」

スタッフさんはニヤニヤと俺を見た後、他の参加者達の案内のために去っていった。

「恥ずかしい格好だね、詩」

「るさい!足戻せ!早く!」

「俺にそんな口聞いていいの?今リモコン持ってるのは誰かなー?」

わざとらしくリモコンを操作した響くんは、ニヤけた顔で更に足を開脚させた。

「ぎゃあああ!おい!ふざけんな!」

ガチャガチャと拘束具を鳴らして暴れると、他の参加者達も俺達を見て興奮したのか、自分のパートナーをいじめると言う謎のプレイが始まった。

俺と同じ立場の子達の恥ずかしそうな声が響く中、参加者全員の準備が出来たみたいで、司会者の人が入って来た。

「この度はレベル2のショーへご参加ありがとうございます。後少ししたらお客様が入場されますので」

「…おら!響くん!もう入ってくるって!ちゃんとしたポーズに戻せよ!」

「はいはい」

クスクスと楽しそうに笑いながら開脚状態から普通の座り姿勢に戻してもらった。全裸なのは変わらないがM字開脚してるしてないでは全く気持ちが違う。

「…響くん」

「ん?」

「頑張るからその前にキスして」

「俺のキスが何になるの?」

「…頑張る力になる」

「可愛いし嬉しいけど、優勝出来たらね。人前で何回もしません」

「………」

「……ごめん、そんな悲しそうな顔しないでよ。次はしないからね」

恥ずかしそうに周りを見渡した響くんはいつものリップキスをしてくれた。

「……嬉しい」

「俺も。でも人前では恥ずかしいからもうしないからね。終わったらいっぱいしてあげるから」

「ありがと。やっぱり響くんの下手っぴなキスが今は一番安心する」

「…詩、俺どっちかと言うとSなんだよね」

「え?何急に」

「何回もキスの事からかった罰として、今日はお客さんの前でいじめてあげるから楽しみにしてて?」

その顔は今までにない位黒くて、背筋がゾクリとした。これは嫌だからとかではなく、期待が大きいのかもしれないが。

「…っ」

「え、ちょ…何で勃たせてるの」

「引いてんじゃねーよ!あんたの所為だからな」

「俺が何したっての」

「…い、いじめる、とか言うから…期待しちゃうじゃん。でもいじめられるのは二人の時がいいから、ショーの時はお手柔らかにお願いします…」

「どうしよっかな~」

「お願いします…」

動けない状態ではこう言う事しか出来ず、少しだけ悔しかったが小さく呟いた。

「気が向いたら優しくしてあげるよ」

「変な所でS発揮すんなよ」

二人で軽く言い合っていると、入場の合図がなされてお客さんがゾロゾロと中へ入って来たのが聞こえた。

「皆様、お集まり頂きありがとうございます!本日も素敵な子達が参加しているので最後までどうぞお楽しみ下さいませ」

前回と全く同じ言葉が司会者から告げられると、照明が輝き出してステージを照らし、俺達とお客さんとの間にあったカーテンが開かれた。

沢山のお客さんを目の当たりにすると、二回目とはいえ緊張してしまう。

「では早速1組ずつ自慢のパートナーちゃんの紹介と愛撫の時間です。こちらからどうぞ」

お客さんの歓声とパートナさんの可愛らしい声が響く時間が始まった。今回は参考のためにもしっかり反応を見てみる事にした。

「どの子も可愛いな」

「そうだね。でも俺からしたら詩が一番可愛いよ」

「甘いねぇ」

二人で軽く会話を交わしていると、最後に俺達の番になった。マイクを手にした響くんは深くお辞儀をした後、爽やかな笑顔をお客さんに向けた。

「こんばんは。今回2回目の参加になります、響とパートナーの詩と申します。前回は皆様のおかげでレベル1を優勝する事が出来ましたが、まだまだ激しい攻めには対応出来ませんので、優しくいじめてくれる方のみでお願いいたします」

響くんが挨拶すると、優勝者という事もあってか、お客さんからはかなり大きな声援をもらう事が出来た。

「では、詩の好きなソフトタッチな攻めで反応をお見せいたしますので、少しの間可愛い姿をご覧下さい」

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