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第一章
柚木②
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全ての服を剥がれ、大の字に拘束されると、桃瀬は口角を上げながら俺を見下ろしてきた。
「じゃあ一切感じない予定の柚木さんは泣き言なんて吐かないでしょうし、暫くは黙っててもらいますね」
口を開けさせられると、口内には小さな猿轡が入れられた。ここまでする必要性が分からないが、この小生意気な奴の悔しがる顔を見たい。
「──柚木さんは一体いつまで耐えれますかね」
ふわりと目元にタオルをかけられると、完全に視界は塞がれた。視界を遮って感度を高める目的だろうが、別に何されても感じない。
幼いから、と言えばそれまでだが、この人の小馬鹿にしたような態度に腹が立ち、グッと猿轡を噛み締めると、ジワリと中から何かが溢れてきた。
「──?」
噛む度にじわじわと甘い蜜の様なものが口内に広がっていった。
「それ、あんまり噛まない方がいいですよ。感度が上がるお薬が仕込まれてるので」
口が塞がれていなければ「薬に頼るしか出来ないんだな」と言ってやるところだが、塞がれているため文句一つ言えない。
心の中で舌打ちしながら噛まない様に心がけても、既に口内に広がってしまった蜜はゆっくりと喉を通って行った。
すると、小さな音が聞こえ、ぴとり、と体全体に何かが触れた。
手の平から二の腕、脇や脇腹、腰回りから太腿──そして足の裏まで何かがくっついてきた。
「──?」
不思議に思っていると、ピッと小さく音がして、直後に体にくっついたものが動き出した。
くっついたものがこちょこちょと動き出すと、ビクンと体が跳ねた。
(マジックハンド系か。聞いたことはあるけど、初めてだな)
小さな手が動き続けると、少しだけ不快感を覚えた。
(くすぐりオンリーか。確かに三人とも弱かったもんな)
一定の間隔で動き続けるハンドは、正直かなり気持ち悪い。感じないように意識を変えたとしても、やっぱり苦手な動きは変わらない。
ぎゅっと力を込めようと口を噛むと、ジワリと甘い蜜が溢れ出し、すぐに力を抜いた。
喉が次第に熱くなり、身体に異変が起きてきた辺りで、ハンドの動きが変わった。
「っ……、」
脇の下をカリカリと引っ掻くような動きになると、ビクッと体が跳ねた。ただただじわじわと責め立てる動きに息が上がり出す。
「可愛い。脇擽られるの苦手ですか?」
(七彩達にも絶対薬使っただろ。この台を開発したのはすげーけど、今俺が感じてる状況は自分だけの力じゃねーくせに調子乗りやがって)
そう思いながらも、ゆっくりと体を火照らす薬に敏感になり始めた。歯を食い縛りたくても噛むのを躊躇われ、中途半端な力しか入れれない。
「……っ、んぅっ」
脇の動きはそのままに、脇腹を突く様に動きを変えたハンドに腰が跳ねた。
サワサワと太腿や内股、鼠蹊部をなぞるハンドも感じる様になってきて、小さく拘束台を揺らした。
「どうしましたー?もしかしてちょっと感じてますー?」
(うざいなこいつ。あの七彩があんな呼び方するのは分かるわ)
けど、実際薬を使われたとは言え感じているのは俺。しっかりと訓練しても、完全に感じない体を作るのは不可能だ。
(せめて、これ以上痴態は見せたくない)
モゾモゾと腰を揺らして逃げようとしても、ハンドはきちんとついてきて優しく肌を撫でる様に擽ってきた。
フルフルと首を振って体を捩らせると、ハンドが増えてきて次は首筋と股間へ伸びてきた。
「~~ッッ」
突然の弱点二箇所を責められると、つい力が入り歯を食い縛ってしまい、ジワリと甘い味が口内へ広がった。
「へぇ。股間は想定内ですが、首も弱いんですね。さっき脇に強く反応してたと思いましたが」
サワサワと首筋にハンドが這うとガクンと背中がのけ反り、必死に首を窄めた。
「まぁ逃げれるもんなら逃げて下さい」
クスクスと笑う声に悔しくて堪らないが、全身を動くハンドに耐えきれなくなり、猿轡越しにくぐもった声が漏れた。
(体が熱い)
それに加え、ハンドはその箇所に応じて動きを変えてきている気がする。
ググッと手に力を込めると、お仕置きと言わんばかりに脇への刺激が強くなった。
「ん…っ、ん!」
「柚木さんは本当に可愛いですね。七彩さん達に似てるって言われ続けてきましたけど、俺にはそんな色気出せませんよ。──ここも随分汚しちゃって」
股間を撫でていたハンドが動きを変え、先端を擽り始めた。見えていなくても、自分の今の状況はよく分かる。しっかりと勃ち上がったそこからはとめどなく先走りが溢れており、それを拭ってハンドが尿道口を擽ったり、突いたり。
「ん"……ッ、んぅ」
ガタンと足首に固定された拘束具が音を鳴らした。
「ねー柚木さん。お掃除、してあげましょうか?」
「──?」
ゴソゴソと傍で何かを探る音が聞こえたが、何をする気か分からない。
すると、パサリとアイマスクも取り外された。そしてニヤけた桃瀬が手に持っていたのは新品の歯ブラシ。
「んぅ…?」
「これね、めっちゃくちゃ柔らかくてね。お掃除に最適なんですよ」
「最初はこっちにしましょうか」
全身を擽るハンドはそのままに、両手に歯ブラシを持っている桃瀬が上半身へ来ると、ブラシにローションを垂らした。
見るからに柔らかそうなブラシ部分にたっぷりとローションを垂らした後、それは俺の胸元に当てがわれた。ぴとっと毛束が触れたのはまだ全く反応していない乳首。
「はい、ゴシゴシしましょうね」
子供に語りかけるように言うと、左右に歯ブラシが動かされ、毛先が乳首を擦った。
「──ッ!?んん"っ、んっ」
その瞬間、強い快感が襲い、ガタガタと拘束台を揺らす程に体が暴れた。
「わぁ、すごい反応。マジックハンドも頑張ってもらわないとねぇ」
より擽ったさを感じる様にハンドを動かされると、それだけで腰が浮く程にビクンと跳ねた。
「んんんっ、ん、んぅッ」
擽ったくて、胸が気持ち良くて、火照った体にはかなりきつい仕打ち。激しく身体を揺らしながらブンブンと首を振ると、首をなぞるハンドも強くなった。
「んんッ、──~~っ、ふぅ、んぅぅっ」
「あ、乳首も勃ってきましたねー。ブラシが柔らかいから痛みはないでしょう?」
乳頭を丁寧にブラシでなぞられると、今にもイキそうな程の強い快感。ガタガタと必死に暴れても、ブラシは両方の乳首を責めた。
「ふふ。可愛い。乳首お掃除されて感じてるんですか~?いっぱいゴシゴシしてあげますよ~」
(こいつ……っ)
自分よりも明らかに年下に、こんなに煽られながら責められるのが悔しくて涙で潤んだ瞳で睨みつけると、クスッと悪魔の笑みを向けられた。
「おやおや、随分反抗期なんですね。お掃除されてビンビンのくせして~」
「んんっ…ん、ぅぅ……っ」
「そろそろ可愛い声と泣き言聞きたいのでお口も外しましょうか。たっぷり噛んで全部お薬は飲んでくれたでしょうし」
猿轡を外されると、自分の唾液でかなり濡れており、それも羞恥を感じた。
「…っ、桃瀬、さん。そろそろ…帰った方が、」
「えー?俺まだまだ元気ですよ~」
「──っ、んん、や…ッ、ハンド、止めて…下さっ、ひぁっ」
乳首への刺激が消えると、擽りの刺激だけを送られてビクビクと体が跳ねた。
「お腹もビクビクしちゃって可愛い。──あ、そうだ。歯ブラシは休憩して、次は綺麗なここ、お掃除してあげますね。暴れたら危ないんで、こうしてっと」
荷物からテープを取り出すと、ぐるぐると腹部と拘束台を固定し始めた。──臍だけが見えるような状態で。
(掃除ってまさか……)
かつて臍が弱点だった由麗にも全く同じことをしたことがあるが、もしかして。
「さてと、じゃあ一旦ハンドは止めて、お臍のお掃除だけに集中しましょうね」
「…っ」
ピンポイントで臍だけを刺激されたことはない。あったとしても覚えてない程なので印象は少ない。由麗と違って弱い箇所として認識していないが、今の出来上がった体ではどんな刺激になるか分からない。
綿棒とローションを用意する姿を見つめると「そんな不安そうな顔されたらいじめたくなりますね」と返された。
「──あなた、かなりドSですよね」
「そうですねぇ。あ、でも俺の先輩の栗原さんって人の方がSですよ。柚木さんこそ結構Sっ気ありそうですけどね」
準備を終えた桃瀬は腹部へやってくると、トロトロとローションを垂らし始めた。火照った体には少し冷たく感じるローションは、肌に触れて暫く経つとじんわりと温かくなった。
「これね、塗った箇所を敏感にさせるものなんですよ」
「──っ、はぁ……んん」
たっぷりの臍の穴へ入っていったローションは、じわじわと腹の奥へ響くような温かさを生み出していく。
「ね? お臍の中に入れただけで随分感じて見えますけど」
そんな事ねーよ、と言いたいところだが、変に口を開くと甘い声しか出せない気がする。体を震わせながら蕩けていると、そっと腰に手を添えられた。
「じゃあとろとろの柚木さんのお臍、綺麗にしましょうか」
綿棒を手にした桃瀬は、すぐに中に入れず、ゆっくりゆっくり臍周りをなぞるように綿棒を這わせた。
「──っ、つぅ……」
擽られている様な、気持ち良さを感じさせるような絶妙な動きに小さく声が漏れると、優しく腰や脇腹を撫でながら綿棒の動きを早めた。
「っ、あ…、──っ、」
「脇腹気持ち良いですか?撫でたらすごい可愛い顔になっちゃいましたね」
「違っ……ぁ、ゃめ…っ」
こしょこしょと脇腹を擽りながら臍周りをなぞられると耐えれなくて、動かせる範囲で体を動かしていると、ツプリと臍の穴へ綿棒を入れられた。
「あっ」
完全に甘ったるい声になった自分の声が部屋に響くと、カァッと顔が熱くなった。
クルクルと優しく臍の穴を掻き回されると、何とも言えない快感が押し寄せ、足が震え出した。続けられると蕩けてしまうような甘い快感が怖くてグッと拳に力を込めると、また脇腹を擽られた。
「やぁ…!あっ」
「あんまり力入れちゃだめですよー?お掃除されて善がる可愛い姿見せて下さいね~」
「やっ…あ!やだ…っ、それやめっ、ぁ、あっ」
「あれー?声我慢出来ないんですか~?」
「ぁはっ、ぁ、やっ──んん、ぅ」
サワサワと優しいタッチで脇腹を撫でながら奥を穿る様に綿棒を動かされると、目の前がふわふわとするような不思議な感覚になっていく。
「~~っ、や、めっ…これ以上は…!やめっ、て、くださっ…ぁ、やだっ、ぁ!」
「まぁ大量に薬飲んだし、ローションにも薬入ってるのでそんな反応になっても仕方ないですよー。まぁ俺はどんだけ薬使われても柚木さんみたいにあまーい声は出しませんけどねー」
「っ、はぁ、許しっ、…だめ、これ……やだ!──やめっ、外し、てっ…頭が、おかしく、なりそっ、だから」
「えー?やですよ。俺の気が済むまでしていいんでしょ?あんまりやだやだ言われるともっといじめたくなるからやめた方がいいですよ」
綿棒を臍から離すと、次は細い指が入ってきた。奥を刺激する様に──それでいて優しい指遣いは更に頭を蕩けさせた。
「わぁ。俺の指にもすげー反応しますねー。可愛い。お臍気持ち良いですか?」
クチュクチュとローションが卑猥な水音を立て、桃瀬の指がクッと臍の奥を刺激した。
「やっ、…はぁ!あ……」
「涎飲み込めない位に余裕ないんですか?可愛いお口から溢れてますよー」
「っる、さ…やめ、ろっ…もう、やめ──ッ」
「柚木さんがもっと可愛くなったらやめてあげてもいいですよ」
クチュクチュと指が掻き回されると、背中がのけ反るもテープでガッチリ固定されているので大した動きは出来なかった。
(やば…由麗こんな気持ちだったのかな)
頭が痺れ、目の前が真っ白になっていく様な絶妙な刺激が送り続けられ、暫く経つと完全に甘い声しか出せなくなった。
「可愛い。お臍だけでイカせてみようかと思ったけど無理そうですねー」
指を抜くと、ウェットティッシュで丁寧に指を拭いた桃瀬は再度テープを手に取ると、腹部と同じくグルグルと太腿と台を固定した。
「さてと、多分激しく動いちゃうと思うので足も固定させてもらいました」
→
「じゃあ一切感じない予定の柚木さんは泣き言なんて吐かないでしょうし、暫くは黙っててもらいますね」
口を開けさせられると、口内には小さな猿轡が入れられた。ここまでする必要性が分からないが、この小生意気な奴の悔しがる顔を見たい。
「──柚木さんは一体いつまで耐えれますかね」
ふわりと目元にタオルをかけられると、完全に視界は塞がれた。視界を遮って感度を高める目的だろうが、別に何されても感じない。
幼いから、と言えばそれまでだが、この人の小馬鹿にしたような態度に腹が立ち、グッと猿轡を噛み締めると、ジワリと中から何かが溢れてきた。
「──?」
噛む度にじわじわと甘い蜜の様なものが口内に広がっていった。
「それ、あんまり噛まない方がいいですよ。感度が上がるお薬が仕込まれてるので」
口が塞がれていなければ「薬に頼るしか出来ないんだな」と言ってやるところだが、塞がれているため文句一つ言えない。
心の中で舌打ちしながら噛まない様に心がけても、既に口内に広がってしまった蜜はゆっくりと喉を通って行った。
すると、小さな音が聞こえ、ぴとり、と体全体に何かが触れた。
手の平から二の腕、脇や脇腹、腰回りから太腿──そして足の裏まで何かがくっついてきた。
「──?」
不思議に思っていると、ピッと小さく音がして、直後に体にくっついたものが動き出した。
くっついたものがこちょこちょと動き出すと、ビクンと体が跳ねた。
(マジックハンド系か。聞いたことはあるけど、初めてだな)
小さな手が動き続けると、少しだけ不快感を覚えた。
(くすぐりオンリーか。確かに三人とも弱かったもんな)
一定の間隔で動き続けるハンドは、正直かなり気持ち悪い。感じないように意識を変えたとしても、やっぱり苦手な動きは変わらない。
ぎゅっと力を込めようと口を噛むと、ジワリと甘い蜜が溢れ出し、すぐに力を抜いた。
喉が次第に熱くなり、身体に異変が起きてきた辺りで、ハンドの動きが変わった。
「っ……、」
脇の下をカリカリと引っ掻くような動きになると、ビクッと体が跳ねた。ただただじわじわと責め立てる動きに息が上がり出す。
「可愛い。脇擽られるの苦手ですか?」
(七彩達にも絶対薬使っただろ。この台を開発したのはすげーけど、今俺が感じてる状況は自分だけの力じゃねーくせに調子乗りやがって)
そう思いながらも、ゆっくりと体を火照らす薬に敏感になり始めた。歯を食い縛りたくても噛むのを躊躇われ、中途半端な力しか入れれない。
「……っ、んぅっ」
脇の動きはそのままに、脇腹を突く様に動きを変えたハンドに腰が跳ねた。
サワサワと太腿や内股、鼠蹊部をなぞるハンドも感じる様になってきて、小さく拘束台を揺らした。
「どうしましたー?もしかしてちょっと感じてますー?」
(うざいなこいつ。あの七彩があんな呼び方するのは分かるわ)
けど、実際薬を使われたとは言え感じているのは俺。しっかりと訓練しても、完全に感じない体を作るのは不可能だ。
(せめて、これ以上痴態は見せたくない)
モゾモゾと腰を揺らして逃げようとしても、ハンドはきちんとついてきて優しく肌を撫でる様に擽ってきた。
フルフルと首を振って体を捩らせると、ハンドが増えてきて次は首筋と股間へ伸びてきた。
「~~ッッ」
突然の弱点二箇所を責められると、つい力が入り歯を食い縛ってしまい、ジワリと甘い味が口内へ広がった。
「へぇ。股間は想定内ですが、首も弱いんですね。さっき脇に強く反応してたと思いましたが」
サワサワと首筋にハンドが這うとガクンと背中がのけ反り、必死に首を窄めた。
「まぁ逃げれるもんなら逃げて下さい」
クスクスと笑う声に悔しくて堪らないが、全身を動くハンドに耐えきれなくなり、猿轡越しにくぐもった声が漏れた。
(体が熱い)
それに加え、ハンドはその箇所に応じて動きを変えてきている気がする。
ググッと手に力を込めると、お仕置きと言わんばかりに脇への刺激が強くなった。
「ん…っ、ん!」
「柚木さんは本当に可愛いですね。七彩さん達に似てるって言われ続けてきましたけど、俺にはそんな色気出せませんよ。──ここも随分汚しちゃって」
股間を撫でていたハンドが動きを変え、先端を擽り始めた。見えていなくても、自分の今の状況はよく分かる。しっかりと勃ち上がったそこからはとめどなく先走りが溢れており、それを拭ってハンドが尿道口を擽ったり、突いたり。
「ん"……ッ、んぅ」
ガタンと足首に固定された拘束具が音を鳴らした。
「ねー柚木さん。お掃除、してあげましょうか?」
「──?」
ゴソゴソと傍で何かを探る音が聞こえたが、何をする気か分からない。
すると、パサリとアイマスクも取り外された。そしてニヤけた桃瀬が手に持っていたのは新品の歯ブラシ。
「んぅ…?」
「これね、めっちゃくちゃ柔らかくてね。お掃除に最適なんですよ」
「最初はこっちにしましょうか」
全身を擽るハンドはそのままに、両手に歯ブラシを持っている桃瀬が上半身へ来ると、ブラシにローションを垂らした。
見るからに柔らかそうなブラシ部分にたっぷりとローションを垂らした後、それは俺の胸元に当てがわれた。ぴとっと毛束が触れたのはまだ全く反応していない乳首。
「はい、ゴシゴシしましょうね」
子供に語りかけるように言うと、左右に歯ブラシが動かされ、毛先が乳首を擦った。
「──ッ!?んん"っ、んっ」
その瞬間、強い快感が襲い、ガタガタと拘束台を揺らす程に体が暴れた。
「わぁ、すごい反応。マジックハンドも頑張ってもらわないとねぇ」
より擽ったさを感じる様にハンドを動かされると、それだけで腰が浮く程にビクンと跳ねた。
「んんんっ、ん、んぅッ」
擽ったくて、胸が気持ち良くて、火照った体にはかなりきつい仕打ち。激しく身体を揺らしながらブンブンと首を振ると、首をなぞるハンドも強くなった。
「んんッ、──~~っ、ふぅ、んぅぅっ」
「あ、乳首も勃ってきましたねー。ブラシが柔らかいから痛みはないでしょう?」
乳頭を丁寧にブラシでなぞられると、今にもイキそうな程の強い快感。ガタガタと必死に暴れても、ブラシは両方の乳首を責めた。
「ふふ。可愛い。乳首お掃除されて感じてるんですか~?いっぱいゴシゴシしてあげますよ~」
(こいつ……っ)
自分よりも明らかに年下に、こんなに煽られながら責められるのが悔しくて涙で潤んだ瞳で睨みつけると、クスッと悪魔の笑みを向けられた。
「おやおや、随分反抗期なんですね。お掃除されてビンビンのくせして~」
「んんっ…ん、ぅぅ……っ」
「そろそろ可愛い声と泣き言聞きたいのでお口も外しましょうか。たっぷり噛んで全部お薬は飲んでくれたでしょうし」
猿轡を外されると、自分の唾液でかなり濡れており、それも羞恥を感じた。
「…っ、桃瀬、さん。そろそろ…帰った方が、」
「えー?俺まだまだ元気ですよ~」
「──っ、んん、や…ッ、ハンド、止めて…下さっ、ひぁっ」
乳首への刺激が消えると、擽りの刺激だけを送られてビクビクと体が跳ねた。
「お腹もビクビクしちゃって可愛い。──あ、そうだ。歯ブラシは休憩して、次は綺麗なここ、お掃除してあげますね。暴れたら危ないんで、こうしてっと」
荷物からテープを取り出すと、ぐるぐると腹部と拘束台を固定し始めた。──臍だけが見えるような状態で。
(掃除ってまさか……)
かつて臍が弱点だった由麗にも全く同じことをしたことがあるが、もしかして。
「さてと、じゃあ一旦ハンドは止めて、お臍のお掃除だけに集中しましょうね」
「…っ」
ピンポイントで臍だけを刺激されたことはない。あったとしても覚えてない程なので印象は少ない。由麗と違って弱い箇所として認識していないが、今の出来上がった体ではどんな刺激になるか分からない。
綿棒とローションを用意する姿を見つめると「そんな不安そうな顔されたらいじめたくなりますね」と返された。
「──あなた、かなりドSですよね」
「そうですねぇ。あ、でも俺の先輩の栗原さんって人の方がSですよ。柚木さんこそ結構Sっ気ありそうですけどね」
準備を終えた桃瀬は腹部へやってくると、トロトロとローションを垂らし始めた。火照った体には少し冷たく感じるローションは、肌に触れて暫く経つとじんわりと温かくなった。
「これね、塗った箇所を敏感にさせるものなんですよ」
「──っ、はぁ……んん」
たっぷりの臍の穴へ入っていったローションは、じわじわと腹の奥へ響くような温かさを生み出していく。
「ね? お臍の中に入れただけで随分感じて見えますけど」
そんな事ねーよ、と言いたいところだが、変に口を開くと甘い声しか出せない気がする。体を震わせながら蕩けていると、そっと腰に手を添えられた。
「じゃあとろとろの柚木さんのお臍、綺麗にしましょうか」
綿棒を手にした桃瀬は、すぐに中に入れず、ゆっくりゆっくり臍周りをなぞるように綿棒を這わせた。
「──っ、つぅ……」
擽られている様な、気持ち良さを感じさせるような絶妙な動きに小さく声が漏れると、優しく腰や脇腹を撫でながら綿棒の動きを早めた。
「っ、あ…、──っ、」
「脇腹気持ち良いですか?撫でたらすごい可愛い顔になっちゃいましたね」
「違っ……ぁ、ゃめ…っ」
こしょこしょと脇腹を擽りながら臍周りをなぞられると耐えれなくて、動かせる範囲で体を動かしていると、ツプリと臍の穴へ綿棒を入れられた。
「あっ」
完全に甘ったるい声になった自分の声が部屋に響くと、カァッと顔が熱くなった。
クルクルと優しく臍の穴を掻き回されると、何とも言えない快感が押し寄せ、足が震え出した。続けられると蕩けてしまうような甘い快感が怖くてグッと拳に力を込めると、また脇腹を擽られた。
「やぁ…!あっ」
「あんまり力入れちゃだめですよー?お掃除されて善がる可愛い姿見せて下さいね~」
「やっ…あ!やだ…っ、それやめっ、ぁ、あっ」
「あれー?声我慢出来ないんですか~?」
「ぁはっ、ぁ、やっ──んん、ぅ」
サワサワと優しいタッチで脇腹を撫でながら奥を穿る様に綿棒を動かされると、目の前がふわふわとするような不思議な感覚になっていく。
「~~っ、や、めっ…これ以上は…!やめっ、て、くださっ…ぁ、やだっ、ぁ!」
「まぁ大量に薬飲んだし、ローションにも薬入ってるのでそんな反応になっても仕方ないですよー。まぁ俺はどんだけ薬使われても柚木さんみたいにあまーい声は出しませんけどねー」
「っ、はぁ、許しっ、…だめ、これ……やだ!──やめっ、外し、てっ…頭が、おかしく、なりそっ、だから」
「えー?やですよ。俺の気が済むまでしていいんでしょ?あんまりやだやだ言われるともっといじめたくなるからやめた方がいいですよ」
綿棒を臍から離すと、次は細い指が入ってきた。奥を刺激する様に──それでいて優しい指遣いは更に頭を蕩けさせた。
「わぁ。俺の指にもすげー反応しますねー。可愛い。お臍気持ち良いですか?」
クチュクチュとローションが卑猥な水音を立て、桃瀬の指がクッと臍の奥を刺激した。
「やっ、…はぁ!あ……」
「涎飲み込めない位に余裕ないんですか?可愛いお口から溢れてますよー」
「っる、さ…やめ、ろっ…もう、やめ──ッ」
「柚木さんがもっと可愛くなったらやめてあげてもいいですよ」
クチュクチュと指が掻き回されると、背中がのけ反るもテープでガッチリ固定されているので大した動きは出来なかった。
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頭が痺れ、目の前が真っ白になっていく様な絶妙な刺激が送り続けられ、暫く経つと完全に甘い声しか出せなくなった。
「可愛い。お臍だけでイカせてみようかと思ったけど無理そうですねー」
指を抜くと、ウェットティッシュで丁寧に指を拭いた桃瀬は再度テープを手に取ると、腹部と同じくグルグルと太腿と台を固定した。
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