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④(×柚木)
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拘束/目隠/媚薬/機械/擽り/臍責/亀頭責/射精管理/ローションガーゼ/連続絶頂/前立腺責/軽く堕ち
攻→桃瀬+機械
受→柚木/視点
◇ ◆
半年が経った頃、任務を成功させて七彩達は組織へ帰って来た。
──可愛らしい小柄な男性と、奇妙な拘束台と共に。
「初めまして。Daisyの桃瀬と申します」
ニコッと笑顔を見せた男性はそう名乗ってくれた。Daisyから潜入していたのは二人と聞いていたが、随分若くて可愛らしい人だなと思った。
「初めまして。Irisの柚木と申します。この度は長期任務お疲れ様でした」
半年の間、時折経過報告を受けていたが、殆どはDaisyの人の活躍だったと聞かされた。結局過激派のscarのメンバーはDaisyの栗原という男性に徹底的に訓練のような拷問をされ、すっかりと勢力が衰えた様で。
とはいえ野放しにしているとまた同じ状況になるのは目に見えているので、結局scarはそのままDaisyに吸収されることとなった。
「じゃあこの拘束台を運びますか」
ずっと気になっていた拘束台は、桃瀬と七彩と俺で運ぶこととなったのだが、一旦何故また新調したんだろうか。
「七彩、お帰り。無事に帰って来てくれて嬉しい」
久しぶりに元気そうな顔を見れたので、そう伝えると、七彩は安心したような笑顔を見せてくれた。
「ただいま柚木ぃ。会いたかったぁー」
「ところでこの拘束台、なんなの?」
「あー…このクソ悪魔が作ったんだってさ」
七彩は基本相手に対してそんな呼び方をしたことはなく、一瞬言葉に詰まると、すぐ近くに居る桃瀬が代わりに口を開いた。
「もぉ、七彩さん~そんな言い方やめてもらえますか?そもそもあなたが雑魚だったくせに~」
「黙れ!」
「あはは、いやぁ実はね柚木さん。実は七彩さんと由麗さんと渚くんにこの拘束台を使ってちょっとした"訓練"をさせてもらったんですよ。一緒に仕事をしていく上でどれくらい耐性があるのか知りたくて。そしたら三人とも雑魚みたいな酷い有様でね。経過報告でIrisの風見さんに伝えたら、また訓練し直すから拘束台を譲ってくれって言われまして。それで持って来たというわけです」
バカにしたような嫌味のある言い方にもやっとしたが、七彩は「もう~」と可愛く怒る程度。本人がこういう感じなので俺からはもう何も言うことは出来ず、「そうですか」とだけ返して話は終了した。
その後は俺がモヤモヤした気持ちになってしまったので、何を言われてもあまり会話が続かず、無言のままに訓練部屋に到着した。
「じゃあ俺は風呂入ってちょっと休むわ。桃瀬もとっとと帰れよ!!」
「共に戦った仲なのにつれないですね~」
七彩が訓練部屋を出ていってしまい、俺は桃瀬と二人になった。
「じゃあ玄関まで案内します。拘束台ありがとうございまし、」
「Irisは雑魚だ、と伝えましたが、少し言い過ぎてしまいましたね。すみませんでした」
「…いえ。けど、こちらもきちんと訓練を行ってから任務に出てます。なのであなたが言うほど、あの三人が雑魚だとは思えないのですが。勿論、痛みを感じて叫んだり悶えたりはあったかもしれませんが情報は一切吐いてないでしょう」
「そうですね。確かに情報は何も吐いてません」
「だったら、二度とあの三人の前でそういう言い方はやめてもらえませんか。こちらも今後のためにも更に訓練を強化して任務に挑むので」
「はい、分かりました。怒らせてしまい申し訳ありません。やっぱり噂通り、しっかりした方ですね。──そんな柚木さんにこの拘束台使ってあげたいです」
見る限り、うちにある拘束台と変わりない様に見える。行く前にも散々七彩達は訓練したはずなのに、何故雑魚と言われるほど反応したんだろうか。
俺を見てクスッと笑う顔は、何処となく自分に似ていて。
──もしかして俺に似てるから?
七彩は行く直前、俺か風見先輩でしか感じないと言っていたし、由麗も俺には強く反応を示していた。俺も七彩にそっくりな奴が責めてきたらあいつを思い出して多少は感じるかもしれない。
そうだとしたら、心理的な問題でこいつの力はあまりないんじゃないか。ここで断っても逃げに見えるのも癪だ。
「この台がどんな性能か知りませんが、俺もIrisとして訓練してきた身なので。あなたの望む反応は見せれないと思いますが、それでもいいのなら」
「へぇ。じゃあ時間もあるので少しこの部屋使わせてもらってもいいですか?」
「えぇ。あなたも疲れてるでしょうし、ある程度したら組織に戻られた方がいいんじゃないですか。俺は全く反応する予定はないので、気が済んだら終わりにして下さいね」
「ふふ。そういう態度、結構唆られるもんですね」
そうして俺は何故かこいつに責められることになった。
→
攻→桃瀬+機械
受→柚木/視点
◇ ◆
半年が経った頃、任務を成功させて七彩達は組織へ帰って来た。
──可愛らしい小柄な男性と、奇妙な拘束台と共に。
「初めまして。Daisyの桃瀬と申します」
ニコッと笑顔を見せた男性はそう名乗ってくれた。Daisyから潜入していたのは二人と聞いていたが、随分若くて可愛らしい人だなと思った。
「初めまして。Irisの柚木と申します。この度は長期任務お疲れ様でした」
半年の間、時折経過報告を受けていたが、殆どはDaisyの人の活躍だったと聞かされた。結局過激派のscarのメンバーはDaisyの栗原という男性に徹底的に訓練のような拷問をされ、すっかりと勢力が衰えた様で。
とはいえ野放しにしているとまた同じ状況になるのは目に見えているので、結局scarはそのままDaisyに吸収されることとなった。
「じゃあこの拘束台を運びますか」
ずっと気になっていた拘束台は、桃瀬と七彩と俺で運ぶこととなったのだが、一旦何故また新調したんだろうか。
「七彩、お帰り。無事に帰って来てくれて嬉しい」
久しぶりに元気そうな顔を見れたので、そう伝えると、七彩は安心したような笑顔を見せてくれた。
「ただいま柚木ぃ。会いたかったぁー」
「ところでこの拘束台、なんなの?」
「あー…このクソ悪魔が作ったんだってさ」
七彩は基本相手に対してそんな呼び方をしたことはなく、一瞬言葉に詰まると、すぐ近くに居る桃瀬が代わりに口を開いた。
「もぉ、七彩さん~そんな言い方やめてもらえますか?そもそもあなたが雑魚だったくせに~」
「黙れ!」
「あはは、いやぁ実はね柚木さん。実は七彩さんと由麗さんと渚くんにこの拘束台を使ってちょっとした"訓練"をさせてもらったんですよ。一緒に仕事をしていく上でどれくらい耐性があるのか知りたくて。そしたら三人とも雑魚みたいな酷い有様でね。経過報告でIrisの風見さんに伝えたら、また訓練し直すから拘束台を譲ってくれって言われまして。それで持って来たというわけです」
バカにしたような嫌味のある言い方にもやっとしたが、七彩は「もう~」と可愛く怒る程度。本人がこういう感じなので俺からはもう何も言うことは出来ず、「そうですか」とだけ返して話は終了した。
その後は俺がモヤモヤした気持ちになってしまったので、何を言われてもあまり会話が続かず、無言のままに訓練部屋に到着した。
「じゃあ俺は風呂入ってちょっと休むわ。桃瀬もとっとと帰れよ!!」
「共に戦った仲なのにつれないですね~」
七彩が訓練部屋を出ていってしまい、俺は桃瀬と二人になった。
「じゃあ玄関まで案内します。拘束台ありがとうございまし、」
「Irisは雑魚だ、と伝えましたが、少し言い過ぎてしまいましたね。すみませんでした」
「…いえ。けど、こちらもきちんと訓練を行ってから任務に出てます。なのであなたが言うほど、あの三人が雑魚だとは思えないのですが。勿論、痛みを感じて叫んだり悶えたりはあったかもしれませんが情報は一切吐いてないでしょう」
「そうですね。確かに情報は何も吐いてません」
「だったら、二度とあの三人の前でそういう言い方はやめてもらえませんか。こちらも今後のためにも更に訓練を強化して任務に挑むので」
「はい、分かりました。怒らせてしまい申し訳ありません。やっぱり噂通り、しっかりした方ですね。──そんな柚木さんにこの拘束台使ってあげたいです」
見る限り、うちにある拘束台と変わりない様に見える。行く前にも散々七彩達は訓練したはずなのに、何故雑魚と言われるほど反応したんだろうか。
俺を見てクスッと笑う顔は、何処となく自分に似ていて。
──もしかして俺に似てるから?
七彩は行く直前、俺か風見先輩でしか感じないと言っていたし、由麗も俺には強く反応を示していた。俺も七彩にそっくりな奴が責めてきたらあいつを思い出して多少は感じるかもしれない。
そうだとしたら、心理的な問題でこいつの力はあまりないんじゃないか。ここで断っても逃げに見えるのも癪だ。
「この台がどんな性能か知りませんが、俺もIrisとして訓練してきた身なので。あなたの望む反応は見せれないと思いますが、それでもいいのなら」
「へぇ。じゃあ時間もあるので少しこの部屋使わせてもらってもいいですか?」
「えぇ。あなたも疲れてるでしょうし、ある程度したら組織に戻られた方がいいんじゃないですか。俺は全く反応する予定はないので、気が済んだら終わりにして下さいね」
「ふふ。そういう態度、結構唆られるもんですね」
そうして俺は何故かこいつに責められることになった。
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