任務②

まこ

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③(×渚)

02

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「……っ」

「渚ちゃんは尻もキレーだなー」

「ゃ…っ、め、!ぁっ、あっ、」

皺を伸ばすように後孔を触られる流石に恥ずかしくて、動ける範囲で暴れた。

「お?耳赤くなってんじゃーん。流石に恥ずかしいわけ?」

「黙れ…っ、やめ、ろッ、離せ!ふざけんな…っ」

「恥ずかしいならもっとオープンしてあげるよー?ほらほら」

「!!~~──っ、見んなっ、やめろ……っ!!」

必死に足を閉じようと試みるが、複数に押さえられるとどうすることも出来ず、抵抗虚しくも尻は穴までしっかりと広げられた。

「やだっ、やだやだやだ!!…やめっ」

「ヒクヒクしてらぁ」

「るっせぇ……変態っ、くそ…しねっ、」

「そんな言葉使っちゃダメだろー?恥ずかしいのも効くみたいだし、このまま顔射でもするか?」

「は……?うそ…やっ、あ…ぁ、んん!」

手が伸びてきたのは、先程散々フェラで感度が上がった俺自身。くちゅくちゅとやらしい音を立てながら扱かれると、少しずつ硬さが増した。

「乳首も触っちゃお~」

「やぁぁあ!…ぁっ、やだ!ひっ、かくなぁ!」

左右から伸びてきた手が乳首を捉え、優しく撫でたり爪で引っ掻いたりを繰り返すと、更に股間が熱を帯びる。

(やばい…このまま出したらマジで顔にかかる…!)

恥ずかしいというより、ただただ嫌だ。──いや、でもこの気持ち悪い男達の精液じゃないだけマシなのか?

「渚ちゃん、そんな我慢せずに力抜けって」

全身に力を込めていると、絶頂感を失わない程度に脇腹をなぞられ、ピクンと腰が跳ねた。

「やぁ…!!やだっ、それ……やだ!!」

「そうそうー力抜いてー?優しく先輩達が撫でてやるからさぁ」

「ぅぁっ…待って…待っ、イキそぅ…イク…!!やめてっ、離してぇぇっ」

目の前がチカチカと光り出し、軽い頭痛が起きると共に強まる絶頂感。

「ほら、目閉じてろよ。セルフ顔射どうぞ?」

「てめーらっ、あとでっ…覚えて…っ、ぁ、んん……──~~ッッ」

ぎゅっと目を閉じて、激しく体を痙攣させると、顔にかかった生温かい俺の欲。トロトロと最後まで出し切るまで顔にかかり続け、軽く特有の匂いもして気持ち悪い。

(ぶっ殺してやる……)

絶頂後の気怠さを感じながら心の中で決意するも、達したばかりの自身を刺激されると、自分の口からは甘ったるい声が出た。

「ひゃぁん…!やぁぁ!イッたぁ!やめてぇっ!」

「おーおー、結構出るもんだなぁ。渚ちゃん見てたら先輩達もやばくなっちゃった……おてて解放してやるから、シコシコしてくんない?」

片手が解放され、何故か既に剥き出しになった男のモノが握らされた。気持ち悪すぎて手を離そうとすると、尻に違和感が走る。

「──っひゃぁ!」

「渚ちゃん、そいつのチンコしごいてやってよ~じゃないと慣らさずにこれ、ぶっさすよー?痛いよー?」

尻の違和感は、細めのバイブが後孔をグリグリと弄っていたからだった。

情報を吐けと拷問されているなら別だが、手で扱くだけでいいならケツは守りたい。

チッと軽く舌打ちをして、気持ち悪い男のモノを扱いてやると息を荒くして俺を見下ろす男の顔。

俺が命令に従ったからか、尻にはたっぷりとローションが垂らされた。

(結局入れる気かよ……)

バイブ自体なかったことにしてくれたのかと思いきや、ぬぷりと男の指が中へ入ってきた。まだ薬も効いてるし、絶頂して蕩けているのもあり、痛みはない。

(あーー…うぜぇ…こんな気持ち悪い男達より、オークションの時にいたあいつらの方が顔良かったしまだマシだったわ)

一生懸命扱きながら、中の感覚にも耐えていると、別の男も自分のモノを出してオナニーを始めるというなんとも気持ち悪すぎる状態になった。

その時、尻を弄っていた指がコリっと何かを掠めると、俺は目を見開いた。

「すげー締まった。渚ちゃんの弱点はここかな?」

前に一度教えられた"自分のイイトコロ"。見つけられたそこをグリグリと刺激されると、ガクンと腰がのけ反り、反射的に男の自身を握り締めた。

「はぁっ…強いのもいいなぁ…渚ちゃん、もっと強く扱いてくれよ」

男の発言が気持ち悪いと突っ込む余裕もない程に、尻を刺激する指が気持ち良い。

「──ッ~~、はっ、ぁっ──ぁ"っ」

逃げる腰を押さえられ、グリグリと指で弱い箇所を押さえれると、声にならない声が出て、全身の震えが止まらなくなった。

ガクガクと震えていると、両サイドで股間を放り出していた男達が俺の顔に汚いブツを近付けた。

「はぁっ、目、閉じてて…渚ちゃん」
「俺達の、受け取ってよ」

「~~っ、ぅ、ぁっ、あ!」

やめて、という余裕もないくらいに指で尻をいじめられた俺は、目を閉じて全てを受け入れた。

両側から飛んでくる生温い液体は大量で、口に入って欲しくないのに無理矢理喘がされて閉じれなくて。

気持ち悪い感触が口内に広がり、涙が溢れた。

(あぁ、もう疲れた──)

ガクンと体の力が抜け、ただ生理的に溢れる涙を流していると、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。

それを聞いた男達は思いっきり体をびくつかせ、股間を放り出している男達は早急に服を整え始めた。

誰も返事はしなかったが、ガチャッと開く扉。そこに入ってきたのは、可愛い顔をした見知った男だった。

「──っ、す、みません。」

それを見た男達は全員で土下座をして俺から離れると、可愛い系は怒りを露わにしながら冷たい口調で言った。

「ついさっき言いましたよね?ここに居る人達の処分は後程伝えます。とりあえず早く出て行って下さい」

「は、はい。すみません……っ」

すぐに出ていく男達をぼぉっと見つめながら、俺はグッタリと毛布に顔を埋めた。

「渚くん、大丈夫?」

懐かしい声はすぐに俺の体を綺麗にしてくれたが、さっきまでの疲れで何も言うことが出来ない。

(何でこいつがここに?)

scarは確か、オークションで子供を購入して薬の実験台にしていたんだっけ。

じゃあこの前俺らを買おうとしたのは、薬の効果を見るためだった?

帰ってから千隼に「あの二人が解放してくれたんだ。そんなに悪い奴じゃないと思うんだけど」と言われたから、俺もそう思おうとしたのに。

──あんな変態共の上に立つ立場だったなんて。

(今日、千隼が居なくて良かった……)

あれだけされて何故か知らないが、千隼は明らかにこいつに懐いていた気がする。俺が落ち着くまで可愛い系男は部屋の片付けをし始めたので、何か武器になるものを探すと、男達が落としていったと思われるボールペンを見つけた。

バレないようにそれを掴み、ぎゅっと手の平で握り締めると、俺が動けることに気付いたのか片付けの手を止めてこちらへやってきた。

(千隼にバレる前に、こいつは俺が消さないと)

グッとペンを握り締め、タイミングを見計らい、思いっきり首筋に向かってボールペンを突き刺した。

「──あっ、ぶな」

俺の殺意に気付いていたのか、それを躱すと、手の平からボールペンを奪い取り、取られないようにするためか服の中に収納した。

「栗原…てめぇ、こんな最低な組織の一員だったんだな」

「覚えててくれたんだね。けど残念。俺は栗原さんじゃなくて桃瀬だよ。桃って呼んでくれたじゃん。その事なんだけど、話を聞い──っ!うわっ」

「名前なんかどっちでもいいんだよ!お前は俺が殺す!」

「えぇ?何で!? ちょ、っ!待って、待ちなさい!渚くん!うわっ、何すんの!ちょ──!!」

こいつを殺したら任務も全て失敗になるだろうが、そんなの頭にない。ただ、千隼を傷つけないために桃に覆い被さり、唯一武器になりそうだったボールペンを奪い取ろうと服の中に手を突っ込んだ。

「渚くん!話聞いてよ!何で!?どうして!? ちょ…待って!そんなに体触んないで!」

バタバタと桃が俺の下でもがいていると、続いて部屋には七彩が入ってきた。

「うわぁぁあ!渚!お前何してんだ!」

俺を桃から引き離すと、桃は力無く起き上がり、ハァハァと息を荒くしていた。

「──びっくりした。何でそんなに怒ってるの?あの人達は後で処分するから一先ずは許してよ」

「あんな奴らどうでもいんだよ!! お前…千隼の事、覚えてんのか?」

「え? もちろん渚くんのことも千隼くんのことも、しっかり覚えてるよ。元気そうで安心した」

「──千隼は、お前に悪い印象持ってねーんだよ!!だから…っ、敵ってバレる前に俺が始末しなきゃなんないの!」

俺がそう叫ぶと、七彩は、はぁーと長い溜息を吐いた。

「ちょいちょい、渚。色々アウトだってお前。敵って打ち明けてるし何してんだよー」

「離せよ七彩…っ、こいつを殺せばバレねーよ!!」

「渚。とりあえず話聞けよ」

興奮状態で暴れていると、二人は落ち着かせるような口調で一つ一つ俺に任務の状況を説明してくれた。

桃は敵ではなく仲間で、協力関係にあること。

オークションで購入した子供は居たが、桃の仲間として元気に生活しているということ。

その他色々、本来であれば事前に説明しておくべきことを全て教えられた。

「……じゃあ最初から説明しとけよ!!桃のバカ!」

「説明する前に飛びかかってきたのはそっちじゃん。ボールペン本気で焦ったんだけど。ちょっと掠ったし」

「──まぁ、とりあえず大丈夫そうだし、俺は一旦由麗のとこ戻るわ。あいついじめすぎて今一人で動けねーから」

七彩はそう言うと、部屋を出て行ってしまい、残ったのはちょっと不機嫌な桃と俺だけ。

あんなに人を殺したいと思ったのは初めてだったが、全て自分の勘違いだと気付いた今、完全に感情は通常通りになった。なのでこの状況が気まずくて仕方ない。流石に本気でボールペンをぶっ刺そうとしてしまったので、様子を伺いながら桃を見つめた。

「あーー…桃、チャン。ごめんね?」

「そんな辿々しくちゃん付けしないで。──あのさぁ、千隼くんのためを思ったのは理解したけど、何の考えもなしに行動しすぎ。俺が本当にscarの一員なら、初日から正体打ち明けたことになってんだよ。さっきはびっくりしたし、仲間だから抵抗出来なかったけど──」

「っ!?」

ガッと手首を掴まれると、そのまま再び床に敷いた毛布に押し倒された。

「君なんてすぐこう出来んだから」

「…っ」

グッと腕に力を入れても、桃の手はビクともしない。俺を弄んだあいつらがビビるくらいだから、多少強いのは分かっていたけど。

「ごめん。千隼、この前の任務から帰って色々メンタルやられてて。しかも、桃に懐いてる感じがあって、また会いたそうにしてたんだよ。それなのに再会したら敵でした、なんてなればまた傷つくことになるだろうし。だから……つい」

「──そうだね、今日千隼くんと再会してたら傷つけることになってたかもね。Irisはしっかりした組織なのに、七彩さんも由麗さんも俺の事仲間と認識してなくて驚いた。ちゃんと状況理解した上で潜入するもんでしょ普通」

「本当それ。俺何も聞いてなかったからな。お前が居てまじで焦った。ってことで、本当にごめん」

「全然反省してる様子ないしさ、ちょっとお仕置きしてあげようか」

「え?さっきまでの俺の悲惨な状況見ただろ!?もう無理だから!」

「そうだね。あんな気持ち悪い攻めが最後じゃ可哀想だし、俺が優しく上書きしてあげるよ」

「はぁぁ?優しくても俺にとっては拷問だから!!」

「これは決定事項だから。流石に今は体が疲れてるだろうから、俺と渚くんの特訓は明日ね。おいで、お風呂案内するから」

「ええぇ…やだ!やだぁぁぁ!」

「いいから来なさい!」

服を着せられ、俺は風呂場へ連れられて行った。そこには丁度疲れ果てた由麗くんが居て、合流出来たことに安心した。

「じゃあ明日迎えに行くから、渚くんは由麗さんとゆっくりお風呂入ってね。外から誰も入らないように見張っておくから」

そう言って桃は出ていくと、俺はめちゃくちゃ不機嫌な由麗くんと共に体を清めた。

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