5 / 6
③
01
しおりを挟む
拘束/筆/擽り/機械/人形/連続絶頂/弱点責
攻→機械+人形+篠田
受→未南/視点
◇ ◆
機械は勿論、俺達二人の事を気に入ってくれた現役女王様はすっかりお得意様になった。
拘束椅子の後も細々と玩具を作っては提供し、こまめに連絡を取り合う程に。
そんなある日、一年が経ったので拘束椅子のメンテナンスを行う事になった。
再び俺達の事務所に戻ってきた拘束椅子はかなり使用された形跡があり、恋人くんはかなり愛された事を物語っていた。
特にお気に入りはマジックハンドと筆らしく、ローターは股間部分以外には使っていないとの事なので取り外す事になった。
わざわざ篠田くんが休みの時に出勤した俺は、一人で作業していて、ふといい事を思いついた。
明日出勤してくる篠田くんに、メンテ後の動作確認をしてやろうと。
そう思うとどんなに細かい手間のかかる作業も楽しくなり、お客様に色々確認しつつ追加の玩具を導入したりと、俺は一日中睡眠を取らずに作業を行った。
お客様の事よりも対篠田用に作っていくのは製作者として良くはないだろうが。
篠田くんが出勤するまでにある程度進め、消毒もキチンとして一段落ついた頃、俺は仮眠する事にした。
◇ ◆
「んー………」
どれくらい眠っただろう。ぼんやりと目を覚ました俺は起き上がろうと体を動かそうとすると、ガシャンと体から変な音がした。
目を開けているはずなのに視界が明るくなる事もなく、目元にタオルの様な柔らかい生地のものが巻かれているのが分かった。
「…?」
もしかして寝過ぎて篠田くんが出勤して、計画がバレた?サァッと冷や汗が出た瞬間、ウィンと側で音がなると、マジックハンドが俺を擽り出した。
「うぉ…っ!?ちょ、篠田くん!?またお前…っやめろ!外せよ!!」
ガシャガシャと拘束具を鳴らしながら居るであろう人物を怒鳴りつけるも、何の返答もない。
ここに出入り出来るのは社員だけなので変な相手ではないとは思うが、もし篠田くんじゃなく別の人だったら?
そう頭を過った瞬間、途端に体が動かなくなった。
「…篠田、くん?だよね…?篠田くん…!篠田くん何か言って!!」
それでも無言の相手はリモコンを操作したのか、俺が苦手だと伝えている胸の横を突く動作が始まった。
「~~っ、」
擽ったい。けど、それ以上に怖い。
その意識の方が強く現れ、俺はガクガク震えながら力を込めた。
あれ程辛かった動きに何も感じる事が出来ない程、真っ暗で無機質な動きは恐怖でしかなかった。
放置された時とは全く違う。篠田くんがいいというわけではないが、正体が分かっている人に責められるのと今とでは全く気持ちが違う。
「……っ」
俺が震えるだけで何の反応も示さずにいると、ふと刺激が止まり、視界が明るくなった。
「みーなみさん。どうしたの?怖かった?」
目の前に居たのは篠田くんで、少し不安そうな眼差しで俺を見ていた。
「!…お前ぇぇぇ、何してくれてんだ!!」
顔を見た瞬間、散々いじめてくる様なドSが相手だとしても安心して、体の強張りが一気に取れた。
「ごめんなさい、怖がらせるつもりはなくて。視界が遮られると感度が増すかと思って」
「…悪趣味ヤローめ!!それなら…っ声くらい、出せよ!!」
「いやぁ、僕の名前を縋る様に呼ぶのが可愛くて。また呼んでくれるかなと思ったら本気で怖がり出したのですぐやめました。ごめんね、怖かったね」
「…るせ、とっとと外せよ」
「ダメですよぉ。メンテ後、僕で動作確認する計画立ててたでしょ?…そんな未南さんにはお仕置きです」
俺がメモ書きしていた用紙を見せつけると、篠田くんはニヤリと笑った。
メモには俺の文字で「篠田泣かす」とアホな事が書かれていた。篠田くんが来る前にキチンと消そうと思っていたのに。
「…冗談に決まってんだろ」
「どうだかねェ。本当はメンテも一緒にする筈だったのに勝手に進めて既に終わってるし。丸一日僕で遊ぶ気だったんじゃないですか?」
「……」
「あは、図星ですか?…じゃあ改めて、一つ一つ始めていきますね」
ピッとリモコンを操作すると、最初に出て来たのは筆。今回取り付けたのは前回と同様毛先の柔らかいモノと、少し硬めの刷毛の様なモノ。
お客様に確認したら脇腹は少し強めの方が効いたらしく、胸の横から脇腹には刷毛を導入した。
「ん…ッ」
ふわりとした筆が耳、首筋、鎖骨、腋へ位置すると、ゆっくりと円を描くように動き始めた。
「ふぁ…っ、……くっ」
恐怖が取れた体は前回と同様かなり敏感に筆の動きに反応した。
「ふふ、可愛い。最初は感度上げていきましょうね。まぁ未南さんの場合既に敏感でしょうけど」
「ぅ…っ!あっ……ンン、」
耳の穴へ筆が入り込むとゾクゾクッと体が震えた。
「ゾクゾクしますか?耳も弱いですもんね」
「--~~っふ、ぅぅぅ…っ」
「我慢してる声かなりエロいですよ。それなら素直に出した方がいいんじゃないですか?」
「一々うっせーな…ってめ、」
「…可愛い。僕だって分かった途端敏感になっちゃって」
「…っ、うるさい!!」
「未南さんにこんな事していいのは僕だけです。誰にもさせないから安心して下さいね」
優しく微笑む篠田くん。
何だか甘い雰囲気になりつつあるので、俺はまだ少し余裕がある今、わざとトロンとした表情を見せた。
「うん…俺にこんな事していいのは篠田くんだけだよ。メンテ頑張ったのも篠田くんに少しでも休んでほしかったから。でも少し疲れたから…今日は動作確認終わっていい?」
「いいですよ」
よっしゃ。
「じゃあ拘束解い……っんひゃッ!?」
「動作確認は別にしなくても問題ないでしょう。きっと未南さんの事だから完璧に出来ている筈です。なのでここからはお仕置きの続きという事で」
「お前…!甘い雰囲気出してやったのに!!」
「未南さんの演技なんて丸分かりですよ。僕を責めようとした罰は徹底的に受けてもらいます。ま、動作確認はそのついでなんで」
ピピッと音を立てて操作された椅子からは次々に筆が飛び出して来た。さっきまで上半身だけだった筆は足の甲、膝、太腿や際どい足の付け根まで。
一斉にサワサワと動き出したので、また俺は激しく体を反応させた。
「~~ぅ、ぁぁぁぁあ!!!」
「あれ、足の裏は電動歯ブラシじゃなくて耳掻きに変えたんですか?」
「うっ、んっっ!!お客様の恋人、さんがっ…耳掻きの方が…っ効果、あったからって…ひ、ははははは!!!やめっ!止めろ止めろバカァァァァ!!!」
足の裏用にセットした耳掻きが出てくると、カリカリと全体を引っ掻き出した。
「ぎ…っっ!!!ぁぁぁぁあ!!はははは!!待ってやばい!!足止めろっっ!!!」
「未南さんにも効いてますね~じゃあ暫くは全身筆責めと、足裏擽りでお仕置きって事で」
「ひはははは!!あはっやめっ!!止めてぇぇ!!」
「すごい暴れっぷり~足の裏って凄いですね」
「やぁぁぁぁぁあ!!むりむりむりっっ!!止めてっ!!まじでやばい!!!」
「残念ですが僕の機嫌が直るまでは止まりませーん」
ニヤニヤ笑う顔が向けられると、篠田くんは椅子へ腰掛けて俺の痴態を眺め始めた。
筆も勿論擽ったいが、足の裏が強烈過ぎて意識はそっちにしかいかない。ジタバタと必死に足を動かして逃げようとするが、俺の椅子は素晴らしい出来だ。全くと言っていい程に動かせない。
「~~ッッ、ぅぅぅぁぁ!!!」
カリカリと的確な強さで引っ掻く耳掻きは本当にキツい。俺は涎を垂らしながら泣き叫ぶと、漸く刺激を止めてもらえた。
「あーあー。涎出てますよ、お子ちゃまだなぁ」
「うるっさいんだよ!!!誰の所為だ!!」
「散々泣き喚いておいてまだまだ元気ですね。安心しました。じゃあ次はー……この前おかしくなった場所にしますね」
「は…?」
篠田くんは俺の後ろへ回り込むと、わきわきと動かした手を見せつけて来た。
→
攻→機械+人形+篠田
受→未南/視点
◇ ◆
機械は勿論、俺達二人の事を気に入ってくれた現役女王様はすっかりお得意様になった。
拘束椅子の後も細々と玩具を作っては提供し、こまめに連絡を取り合う程に。
そんなある日、一年が経ったので拘束椅子のメンテナンスを行う事になった。
再び俺達の事務所に戻ってきた拘束椅子はかなり使用された形跡があり、恋人くんはかなり愛された事を物語っていた。
特にお気に入りはマジックハンドと筆らしく、ローターは股間部分以外には使っていないとの事なので取り外す事になった。
わざわざ篠田くんが休みの時に出勤した俺は、一人で作業していて、ふといい事を思いついた。
明日出勤してくる篠田くんに、メンテ後の動作確認をしてやろうと。
そう思うとどんなに細かい手間のかかる作業も楽しくなり、お客様に色々確認しつつ追加の玩具を導入したりと、俺は一日中睡眠を取らずに作業を行った。
お客様の事よりも対篠田用に作っていくのは製作者として良くはないだろうが。
篠田くんが出勤するまでにある程度進め、消毒もキチンとして一段落ついた頃、俺は仮眠する事にした。
◇ ◆
「んー………」
どれくらい眠っただろう。ぼんやりと目を覚ました俺は起き上がろうと体を動かそうとすると、ガシャンと体から変な音がした。
目を開けているはずなのに視界が明るくなる事もなく、目元にタオルの様な柔らかい生地のものが巻かれているのが分かった。
「…?」
もしかして寝過ぎて篠田くんが出勤して、計画がバレた?サァッと冷や汗が出た瞬間、ウィンと側で音がなると、マジックハンドが俺を擽り出した。
「うぉ…っ!?ちょ、篠田くん!?またお前…っやめろ!外せよ!!」
ガシャガシャと拘束具を鳴らしながら居るであろう人物を怒鳴りつけるも、何の返答もない。
ここに出入り出来るのは社員だけなので変な相手ではないとは思うが、もし篠田くんじゃなく別の人だったら?
そう頭を過った瞬間、途端に体が動かなくなった。
「…篠田、くん?だよね…?篠田くん…!篠田くん何か言って!!」
それでも無言の相手はリモコンを操作したのか、俺が苦手だと伝えている胸の横を突く動作が始まった。
「~~っ、」
擽ったい。けど、それ以上に怖い。
その意識の方が強く現れ、俺はガクガク震えながら力を込めた。
あれ程辛かった動きに何も感じる事が出来ない程、真っ暗で無機質な動きは恐怖でしかなかった。
放置された時とは全く違う。篠田くんがいいというわけではないが、正体が分かっている人に責められるのと今とでは全く気持ちが違う。
「……っ」
俺が震えるだけで何の反応も示さずにいると、ふと刺激が止まり、視界が明るくなった。
「みーなみさん。どうしたの?怖かった?」
目の前に居たのは篠田くんで、少し不安そうな眼差しで俺を見ていた。
「!…お前ぇぇぇ、何してくれてんだ!!」
顔を見た瞬間、散々いじめてくる様なドSが相手だとしても安心して、体の強張りが一気に取れた。
「ごめんなさい、怖がらせるつもりはなくて。視界が遮られると感度が増すかと思って」
「…悪趣味ヤローめ!!それなら…っ声くらい、出せよ!!」
「いやぁ、僕の名前を縋る様に呼ぶのが可愛くて。また呼んでくれるかなと思ったら本気で怖がり出したのですぐやめました。ごめんね、怖かったね」
「…るせ、とっとと外せよ」
「ダメですよぉ。メンテ後、僕で動作確認する計画立ててたでしょ?…そんな未南さんにはお仕置きです」
俺がメモ書きしていた用紙を見せつけると、篠田くんはニヤリと笑った。
メモには俺の文字で「篠田泣かす」とアホな事が書かれていた。篠田くんが来る前にキチンと消そうと思っていたのに。
「…冗談に決まってんだろ」
「どうだかねェ。本当はメンテも一緒にする筈だったのに勝手に進めて既に終わってるし。丸一日僕で遊ぶ気だったんじゃないですか?」
「……」
「あは、図星ですか?…じゃあ改めて、一つ一つ始めていきますね」
ピッとリモコンを操作すると、最初に出て来たのは筆。今回取り付けたのは前回と同様毛先の柔らかいモノと、少し硬めの刷毛の様なモノ。
お客様に確認したら脇腹は少し強めの方が効いたらしく、胸の横から脇腹には刷毛を導入した。
「ん…ッ」
ふわりとした筆が耳、首筋、鎖骨、腋へ位置すると、ゆっくりと円を描くように動き始めた。
「ふぁ…っ、……くっ」
恐怖が取れた体は前回と同様かなり敏感に筆の動きに反応した。
「ふふ、可愛い。最初は感度上げていきましょうね。まぁ未南さんの場合既に敏感でしょうけど」
「ぅ…っ!あっ……ンン、」
耳の穴へ筆が入り込むとゾクゾクッと体が震えた。
「ゾクゾクしますか?耳も弱いですもんね」
「--~~っふ、ぅぅぅ…っ」
「我慢してる声かなりエロいですよ。それなら素直に出した方がいいんじゃないですか?」
「一々うっせーな…ってめ、」
「…可愛い。僕だって分かった途端敏感になっちゃって」
「…っ、うるさい!!」
「未南さんにこんな事していいのは僕だけです。誰にもさせないから安心して下さいね」
優しく微笑む篠田くん。
何だか甘い雰囲気になりつつあるので、俺はまだ少し余裕がある今、わざとトロンとした表情を見せた。
「うん…俺にこんな事していいのは篠田くんだけだよ。メンテ頑張ったのも篠田くんに少しでも休んでほしかったから。でも少し疲れたから…今日は動作確認終わっていい?」
「いいですよ」
よっしゃ。
「じゃあ拘束解い……っんひゃッ!?」
「動作確認は別にしなくても問題ないでしょう。きっと未南さんの事だから完璧に出来ている筈です。なのでここからはお仕置きの続きという事で」
「お前…!甘い雰囲気出してやったのに!!」
「未南さんの演技なんて丸分かりですよ。僕を責めようとした罰は徹底的に受けてもらいます。ま、動作確認はそのついでなんで」
ピピッと音を立てて操作された椅子からは次々に筆が飛び出して来た。さっきまで上半身だけだった筆は足の甲、膝、太腿や際どい足の付け根まで。
一斉にサワサワと動き出したので、また俺は激しく体を反応させた。
「~~ぅ、ぁぁぁぁあ!!!」
「あれ、足の裏は電動歯ブラシじゃなくて耳掻きに変えたんですか?」
「うっ、んっっ!!お客様の恋人、さんがっ…耳掻きの方が…っ効果、あったからって…ひ、ははははは!!!やめっ!止めろ止めろバカァァァァ!!!」
足の裏用にセットした耳掻きが出てくると、カリカリと全体を引っ掻き出した。
「ぎ…っっ!!!ぁぁぁぁあ!!はははは!!待ってやばい!!足止めろっっ!!!」
「未南さんにも効いてますね~じゃあ暫くは全身筆責めと、足裏擽りでお仕置きって事で」
「ひはははは!!あはっやめっ!!止めてぇぇ!!」
「すごい暴れっぷり~足の裏って凄いですね」
「やぁぁぁぁぁあ!!むりむりむりっっ!!止めてっ!!まじでやばい!!!」
「残念ですが僕の機嫌が直るまでは止まりませーん」
ニヤニヤ笑う顔が向けられると、篠田くんは椅子へ腰掛けて俺の痴態を眺め始めた。
筆も勿論擽ったいが、足の裏が強烈過ぎて意識はそっちにしかいかない。ジタバタと必死に足を動かして逃げようとするが、俺の椅子は素晴らしい出来だ。全くと言っていい程に動かせない。
「~~ッッ、ぅぅぅぁぁ!!!」
カリカリと的確な強さで引っ掻く耳掻きは本当にキツい。俺は涎を垂らしながら泣き叫ぶと、漸く刺激を止めてもらえた。
「あーあー。涎出てますよ、お子ちゃまだなぁ」
「うるっさいんだよ!!!誰の所為だ!!」
「散々泣き喚いておいてまだまだ元気ですね。安心しました。じゃあ次はー……この前おかしくなった場所にしますね」
「は…?」
篠田くんは俺の後ろへ回り込むと、わきわきと動かした手を見せつけて来た。
→
61
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる