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③(×千隼)
03
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「最後、ちょっと訓練っぽく情報聞き出そうとしたけど、全然口割らなかったね」
最後は盛大にイカせてもらえた俺は、気を失ってしまった。目を覚ました時には、由麗くんと柊くんが目を輝かせながらそう褒めてくれた。
「…かなり、辛かったけど何とか、耐えれた。あの時は…先輩達が怖くて…」
「精神的に追い詰めるのが本当の拷問だし、柚木先輩達のやり方は間違ってないけど落ち込んでた時だと辛かったよね。よく頑張ったね」
「うん…」
「よし。顔もメンタルも大分落ち着いたっぽいから安心した」
「ありがと…由麗くん、柊くん。多分二人が来てくれなかったら俺…もうダメだった」
「良かった。でもこれも柚木先輩の判断だからね。あの人の事を怖く感じたりしないでね。優しい人だから」
「…うん」
「じゃあ、第二ラウンドお疲れ様。次は柚木先輩達がまた担当するだろうから頑張ってね」
「はい。がんばります、ありがとうございました」
「可愛い~…もうずっとよしよししたいわー」
「それなー」
二人にわしゃわしゃ頭を撫でられていると、ガチャッと扉が開いて先輩二人がやってきた。
「…」
柚木先輩の顔を見た瞬間、あれだけ好きだったのに少し萎縮してしまう自分が居て。
(…やっぱり、怖い…本当に俺のあんな痴態見て、嫌いになってないのかな…)
「千隼、大丈夫?」
俺が震えながら柚木先輩を見ていると、訓練の時の表情ではない顔が見えた。
「……柚木、先輩」
震えた声でそう名前を呼ぶと、由麗くんがクスクス笑いながら代わりに言葉を伝えてくれた。
「あはは、千隼めっちゃビビってる。もう~柚木先輩激しくしすぎじゃないですか?」
「えぇ。だって激しくしないと訓練になんないじゃん。俺だって辛いんだからねー」
「ほら、第三ラウンド始める前に一回優しくしてあげて下さい。俺は千隼の事好きだよーって。そしたらこの子、多分もうずっと大丈夫ですよ」
由麗くんがそう言うと、柚木先輩は困った表情をした後、頬を掻いて照れ臭そうにすると、ぎゅっと俺を抱き締めた。
「もうー……訓練モード取れるからあんまり言いたくないけど。俺、千隼の事大好きだよ。さっきはちょっと激しくしすぎました。ごめんなさい。けど次もついてきてね。終わったら今みたいにうんと優しくするから」
「………っ、…はい…」
ぎゅっとしがみつくと、いつもの優しい先輩の声。鼻水を垂らしながら号泣すると、七彩先輩もこちらへきてくれた。
「あ、七彩の言葉は別に要らないと思うよ」
「いや由麗が答えてんじゃねーよ。千隼ぁー、俺の愛の言葉はいらないー?ぎゅってしてあげるよー?」
「あ……別にどっちでもいいです」
「はぁー?お前ら覚えとけよーみんな俺を馬鹿にしやがってー!」
柚木先輩の肩に顎を乗せて甘えていると、七彩先輩が俺の頬をむぎゅっと摘んで引っ張った。二人のいつも通りの対応に、怯えていた心も、自然と消えていった。
「じゃ、千隼は第三ラウンドね。次の訓練次第でもう終わりにするから頑張ろう。因みに渚はさっきので終わったから、今頃お風呂入ってんじゃないかな」
「えー、渚もう終わったんですか?」
「うん。だから今回は4人でたっぷり千隼を可愛がってあげようね。……さて、じゃあ始めようか」
そう呟いた先輩は、訓練モードの顔になって俺を見つめた。渚の終了を聞いて少し動揺したが、訓練モードになった柚木先輩を見ても、もう怖いという気持ちはない。俺も渚に続いてこれで訓練を終わらせたい。
開始の合図を聞いて、俺は小さく頷いた。
end.
最後は盛大にイカせてもらえた俺は、気を失ってしまった。目を覚ました時には、由麗くんと柊くんが目を輝かせながらそう褒めてくれた。
「…かなり、辛かったけど何とか、耐えれた。あの時は…先輩達が怖くて…」
「精神的に追い詰めるのが本当の拷問だし、柚木先輩達のやり方は間違ってないけど落ち込んでた時だと辛かったよね。よく頑張ったね」
「うん…」
「よし。顔もメンタルも大分落ち着いたっぽいから安心した」
「ありがと…由麗くん、柊くん。多分二人が来てくれなかったら俺…もうダメだった」
「良かった。でもこれも柚木先輩の判断だからね。あの人の事を怖く感じたりしないでね。優しい人だから」
「…うん」
「じゃあ、第二ラウンドお疲れ様。次は柚木先輩達がまた担当するだろうから頑張ってね」
「はい。がんばります、ありがとうございました」
「可愛い~…もうずっとよしよししたいわー」
「それなー」
二人にわしゃわしゃ頭を撫でられていると、ガチャッと扉が開いて先輩二人がやってきた。
「…」
柚木先輩の顔を見た瞬間、あれだけ好きだったのに少し萎縮してしまう自分が居て。
(…やっぱり、怖い…本当に俺のあんな痴態見て、嫌いになってないのかな…)
「千隼、大丈夫?」
俺が震えながら柚木先輩を見ていると、訓練の時の表情ではない顔が見えた。
「……柚木、先輩」
震えた声でそう名前を呼ぶと、由麗くんがクスクス笑いながら代わりに言葉を伝えてくれた。
「あはは、千隼めっちゃビビってる。もう~柚木先輩激しくしすぎじゃないですか?」
「えぇ。だって激しくしないと訓練になんないじゃん。俺だって辛いんだからねー」
「ほら、第三ラウンド始める前に一回優しくしてあげて下さい。俺は千隼の事好きだよーって。そしたらこの子、多分もうずっと大丈夫ですよ」
由麗くんがそう言うと、柚木先輩は困った表情をした後、頬を掻いて照れ臭そうにすると、ぎゅっと俺を抱き締めた。
「もうー……訓練モード取れるからあんまり言いたくないけど。俺、千隼の事大好きだよ。さっきはちょっと激しくしすぎました。ごめんなさい。けど次もついてきてね。終わったら今みたいにうんと優しくするから」
「………っ、…はい…」
ぎゅっとしがみつくと、いつもの優しい先輩の声。鼻水を垂らしながら号泣すると、七彩先輩もこちらへきてくれた。
「あ、七彩の言葉は別に要らないと思うよ」
「いや由麗が答えてんじゃねーよ。千隼ぁー、俺の愛の言葉はいらないー?ぎゅってしてあげるよー?」
「あ……別にどっちでもいいです」
「はぁー?お前ら覚えとけよーみんな俺を馬鹿にしやがってー!」
柚木先輩の肩に顎を乗せて甘えていると、七彩先輩が俺の頬をむぎゅっと摘んで引っ張った。二人のいつも通りの対応に、怯えていた心も、自然と消えていった。
「じゃ、千隼は第三ラウンドね。次の訓練次第でもう終わりにするから頑張ろう。因みに渚はさっきので終わったから、今頃お風呂入ってんじゃないかな」
「えー、渚もう終わったんですか?」
「うん。だから今回は4人でたっぷり千隼を可愛がってあげようね。……さて、じゃあ始めようか」
そう呟いた先輩は、訓練モードの顔になって俺を見つめた。渚の終了を聞いて少し動揺したが、訓練モードになった柚木先輩を見ても、もう怖いという気持ちはない。俺も渚に続いてこれで訓練を終わらせたい。
開始の合図を聞いて、俺は小さく頷いた。
end.
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