先輩と苦手な訓練②

まこ

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②(×渚)

02

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薬を飲まされて数分が経過すると、あり得ない程の熱さが俺を襲った。

「はぁ…っ」

ドクンドクンと激しく心臓が動いているのが自分でも分かる程になった頃、首筋を遊んでいた由麗くんの指が俺の腋へ移動した。

爪を立てて優しくカリカリと擽られると、電気が走ったのかと思う程の刺激が襲った。擽ったいなんて可愛いもんじゃない刺激にガクンと体が跳ねた。

「ぁぁぁっ…!!あっ、…あ!ぁっ…」

「凄い汗かいてきたね。…ここ、気持ち良いでしょう?」

こちょこちょと大袈裟に動く指が堪らずにビクンと腰が跳ねると、柊くんも再び自身に手をかけた。

「ぅああっ…触んない、でっ…、ぅぅ…ぐ、」

「すげー溢れてきてんぞ」

先端を強めにグリグリと親指の腹で擦られるとチカッと目の前に光が舞い、勢い良く射精した。

「あ…っ?嘘、…っ!はぁ…ぁ、ぁ、ぁっ…やめ、やめてっやめて、触ん、っ…ひゃぁぁ!!」

たった一口の薬で、さっきまでおちゃらけていた雰囲気は一変した。イッた後も休みなく動く二人の指にガタガタと体が跳ねて拘束台が激しく音を立てた。

「やめてほしい?それなら君の名前教えてよ」

ちょっと楽しそうに笑う由麗くんを睨みつけた後、顔を背けるとグリグリと腋の窪みを穿られた。

「ぎゃあぁっ…ひはっ、あっ、待って…それやめっ…擽ったい!!いゃぁぁあ!!」

一度絶頂したからか、電気が走った様な激しい擽ったさはなくなったが、普通レベルで擽ったい。

「いっ!?ぃああああああッ!!」

擽りに気を取られていると、柊くんが尿道口に何かを入れようとしているのが見えた。

(やばい!!あれこの前桃に入れられたやつ…?)

刺激を思い出した体からはぶわっと汗が噴き出てしまい、その反応を見て柊くんがニヤリと笑った。

「もしかしてこっち、怖い?大丈夫、薬の効果もあるしそこまで痛くしねーから」

小さなビーズが連なったものを尿道口へ当てがうとゆっくりと挿入された。

「ぃあああああああああ"」

前回の時もそうだが、俺はそこへの刺激にはかなり弱いみたいだ。

(痛い、痛くない、変な感じがする、おかしい、頭が、目が、目の前が、チカチカする)

自分でもよく分からない感情に拳を思いっきり握り締めて歯を食い縛ると、由麗くんの指が乳首を引っ掻き出した。

「ひぁぁぁっ」

二つの強い刺激にビクビク反応を示すと、乳首を指で摘んでクリクリと捏ねる由麗くんが俺を見て質問をした。

「君の名前、教えて?」

「ぁ、あ、…っぐ…---ふ、ッ、ぅ、ン"、」

ズルズルと尿道の玩具を抜き差しする動きにどうしても耐えきれず、体を痙攣させながら名乗ってしまいそうになった。

けど。

「い、わ…ないぃぃぃっっ……、」

「そっかそっか。随分尿道責め弱そうだけど、やめなくていいってことだな?」

下から柊くんの声がしたが、コクコクと頷いて情報を黙秘した。こんなに辛い薬を千隼に二回も与えたくない。絶対に、追い詰めたくない。

そう思いながらも、何度も上下する玩具に激しく体が揺れてしまう。

「じゃあこれならどうだ?」

「ひっ……!-----~~ッッ、っ……ぅ"…」

深く玩具が挿入されると腰が思いっきり跳ねてダバっと涙が噴き出た。

「ここ、イイだろ?」

「ぁ、ぅっ…ひ、ぐぅぅ、…ンんっ……ぁぁぁ……」

「ほら。もうここは限界だって言ってんぜ?名前位、言ったって問題ねーよ」

玩具を奥まで差したままゆっくりと竿を触られると、出したい気持ちで頭がいっぱいになった。

(だめだ、だめ、だめ言っちゃだめ、だめ、渚、耐えろ耐えろ耐えろ)

しかしそう思った瞬間、ふと頭に自分の中の弱さの悪魔が横切った気がした。

『耐えるっていつまで?』
『これはただの訓練』
『名前を言っても組織には何の損害もない』
『千隼にちょこっと辛い薬が投入されるだけ』

(いや、だめ……考えるな、だめ…)

「…じゃあもうちょっと追い詰めてあげようか」

「も………やめ、て…下さ…」

「うん、名前言えばやめてあげるよ?言わない君が悪いんだから、頑張りなよ」

きゅうっと由麗くんに乳首を摘まれて引っ張られるとビクンと腰が跳ねた。今までそこまで感じなかったのに、胸だけでイケそうな程の体の反応に困惑した。

俺が口を割らないので、二人は無言で俺の弱点を探る様に様々な触り方をして手を動かした。

手が動く度に大量に汗が流れて、拘束台はぐっしょりと濡れた。

(いつ終わるの?何でこんな事されなきゃいけないの?)

生理的な涙と、これからの事を考えた時に生成された涙が混ざり合って目尻からポロポロ溢れるとよしよしと由麗くんが頭を撫でてくれた。

その手に無性に安心してしまい、更に涙が溢れ出た。

(千隼、大丈夫かな。鬼畜な二人に攻められて挫けてないかな)

由麗くんが頭を撫でてくれただけで気持ちが少し持ち直したが、それを許さないかのように柊くんが玩具を動かした。

「ッ、ひ…ぎ…ぁ、あっ、や"ッ……だめ、だめっ!!柊くんっ!!俺それいやぁああああぁぁぁぁッッ」

咄嗟に柊くんの名前を呼んで絶叫すると、二人からの刺激はピタリと止まった。

「仲間の名前を呼ぶのも情報を漏洩したとみなすので、千隼には薬を投入するね」

「ぁ……違…やめ、て…やめて、連絡、しな、でっ…千隼、千隼ぁぁっ、もうあいつ、いじめないで、お願いっ…俺、もっと、もっと頑張るからぁぁあっ」

俺が号泣しながらそう叫ぶと、かなり辛そうな顔をしながら柊くんは端末を操作した。

(あぁ…連絡したんだ…俺が頑張らなかったから……あいつが折れたら、俺の所為だ)

ボロボロと涙を流すと、俺が一番苦手としている尿道に刺さった玩具は抜かれて体を綺麗にしてもらった。その間も俺はただ千隼に謝罪の言葉だけを叫び続けた。

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