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①(×千隼)
03
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「ひっ、ぅ…!!んはっ…あっ!ひゃはははは!あっははは!!、あーーーーッッ!!!」
指が動き出した瞬間、さっきまでとは全く違う強い刺激に声を我慢する事など出来ずに大声が漏れた。
「お、すげーいい反応じゃーん」
「ひゃあっ!んはぁっ…ぅぅっ、やッ……やめっ!」
「可愛い声だね。千隼くん」
「あ…っ、」
柚木先輩の声が聞こえた瞬間に恥ずかしくなり、ぶわっと体が熱くなった。
「あはは、体あっつー。千隼くーん、そんなに柚木が好きなんでちゅかー」
「あっ!ひゃっ!んはっ!、あはっ!やだっ」
「やだねー擽ったいねー」
ヌルヌルと腋の下を擽られると、自分の口からは情けない笑い声が漏れる。柚木先輩の指は内股を擽り、少しの快感も送られる。
「やだっ!!やだやだやだぁぁぁぁ!!あはははは!!いやぁぁっ!!やだぁ!ひはははぁ!」
「じゃあお兄さんの名前言ってみようか」
「や…っ、で、すっ…言わない、言いません…っ」
「そっか。じゃあ別にこっちは構わないから頑張って?」
冷たい先輩の声色に不安になりながらも、訓練だからと必死に耐えようとした。
さっきの一番恥ずかしい姿を見せたんだから、どれだけ無様に笑い転げてももう気にならない。そう自分に言い聞かせながらブンブンと首を振って気を紛らわせた。
「ひぅっ…んははっ…く、るしっ…くるしぃっ…ぁはは!あはぁっ!ひははっ…はっ、……あぁ、」
慣れない様に強度を変えながら攻め立てられると、ずっと笑い声を上げている口からは飲み込めなかった唾液が滴る。
ボロボロと流れる涙や、啜っても垂れる鼻水。暴れまくって熱くなった体からは汗も吹き出して身体中が恥ずかしい位にだらしない。
「あーあ、こっちもびしゃびしゃだよ」
ローションを追加した柚木先輩の指が先端に触れると、グリグリと親指の腹で擦られた。
「やぁぁっ!」
先走りとローションで濡れた先端はとても滑りが良く、少し擦られただけで痺れる様な快感。
「じゃあ次は俺も気持ち良い事してあげよー」
腋にいた手が乳首へ移動すると、きゅっと両方摘まれて軽く引っ張られた。
「ひゃあっ!?」
「あははー、全然痛くなさそうだね。ヌルヌルしてるから引っ張りにくいから爪立てるねー?」
カリッと爪で乳首を摘まれても痛みはなく、駆け抜ける様な快感が走る。
「ぅぁぁぁあっっ!!やぁっ!!」
「この前買ったやつ使えよ」
「あー、クリップー?」
「うん」
二人が何か会話をしている間は、ほんの一瞬だけだが刺激が止まり体を休まる事が出来た。
はぁ、はぁ、と荒い息を吐いていると、突然乳首に鈍い痛みを感じた。
「普通のやつと違って乳首を挟む用だからそんなに痛くないでしょー?」
小さなクリップの様な物が乳首を挟み込んだ。きゅぅぅ、と摘んでくるクリップは小さな痛みと強い快感を生み出した。
「ひぁぁぁ…ぁっ、んんぅ、」
「可愛いー」
「うご、かすなぁぁ…っ」
クリップを弾かれると、その分乳首に刺激が走り体が何度も飛び跳ねた。
「折角だし可愛い乳首は両方挟んでおこうねー」
両方にクリップが付けられると、ジンジンとする刺激が走る。痛みを感じる事は出来ず、送られるのはただ快感だけ。
「乳首挟まれてこんなに硬くするなんて、君ってドMなんだね」
クスクスと笑いながらそういう柚木先輩に、カァッと顔が熱くなる。
「わー、耳まで赤いねー。ドMって言われて恥ずかしいねー」
「ひぅっ!!やめっ!!動かさないでぇぇっ!!」
クリップを動かされると、ビクビクと恥ずかしく体が跳ねる。
「動かしちゃダメなのー?気持ち良さそうなのにー」
「ひっぁぁぁあ!!ぁぁっ!!」
クリップを引っ張られると強い刺激が襲い、勝手に腰が跳ねた。大きくなってしまった自分の乳首が見えて、また恥ずかしくなる。
「すごいねー。乳首腫れてるねー?痛くなーい?」
「痛い!!痛いから!早く取れよぉっ!!」
「えー、痛くなさそうだけどー」
クリップを開閉し、摘んだり離したりを繰り返されると背筋にゾクゾクくる刺激の中に一瞬だけ、嫌な感覚が過った。
(やばい…!なんか…っ何か、くる…っ)
いつもなら股間を触られた時に生み出される感覚。絶頂する時に見える兆しに焦りが生じた。
「千隼くーん。体、気持ち良さそうに跳ねてるけどさー、もしかして乳首でイッちゃいそうなの?」
「な…っ、そんな、わけっない、」
「へぇ?こうやって繰り返してたら反応やばいよ?」
開閉されたり、たまに片方だけ引っ張られたりを繰り返していると、指摘通りに体が跳ねまくる。様子を見ているためか、下半身にいる柚木先輩は見るだけで股間に刺激を与えてくれない。
これで絶頂しようものなら、また揶揄われる。胸だけでイクなんてあり得ない。
そう思いながらも、七彩の絶妙な力加減のクリップ責めは続き、俺の股間からは大量の先走りが溢れた。
「くぅぅ…!ぅぅ!!やらぁぁぁっっ」
「あー、ねぇねぇ千隼くーん。お兄ちゃんが何か喋っちゃったみたいだから次はこのお薬飲もうねー?」
「え…っ!うそ、やだっ、も…だめぇぇ…!んぅ!」
クリップから手を離した七彩の手は無理矢理俺の口を開けさせると、再び口内から薬を中へ投入した。
「やぁぁぁぁっ!!も、やっ!だぁ、漏らしたく、ないぃぃっ」
「あはは、よっぽど恥ずかしかったんだねー。でも大丈夫ー、次はちゃーんと媚薬だから」
「やだっ!やだぁ、も、やだぁぁ…っ」
「はいはいー、お薬の所為に出来るし、恥ずかしがり屋な千隼くんには丁度いいでしょー?」
「もぉっ…や、だぁ…!」
飲み込んで数分が経過すると、先程とは逆ですぐにドクンと体が熱くなる。完全な媚薬の効果に水溜まりが出来る程に先端からは先走りが溢れていた。
「あはは、すごいね。先走りやばいよ?大丈夫?」
「さわ、ってぇ…熱い、も…ぉ、出したい、ぃ…」
「そうだよねー、だって結構強い媚薬だもん。発散したいよねー」
クリップを引っ張られるとガクンと激しく体が跳ね、チカチカの目の前が光る。完全に絶頂間近の感覚に、はぁっ、と熱い息が漏れる。
「う、ぁぁぁぁ…!もっと、もっと…ひっぱ、てぇ…両方、してぇぇ…!!」
あと一歩でイケそうな感覚。刺激を与えてくれる七彩に強請ると、ニコッと笑いながら両方の乳首についたクリップを引っ張ってくれた。
「あああああっっ!!!」
胸だけでイクなんて恥ずかしいなんて思った数分の前の自分は、媚薬に溶かされてもう居ない。
今はただ何でもいいからイキたくて、この欲を発散したい。
「ぁぁぁあっ……、イク…!イクっ!せんぱ、イクッ……気持ちいっ、きもち…!!」
「あははー、イケるわけないよねー?」
引っ張られていたクリップが開いて乳首かは離れると、七彩の口からは残酷な言葉が放たれた。
「イキたいなら隣の部屋に居るお兄さんのお名前教えて?」
「渚!!渚!っ…渚、です!なぎさぁぁっ」
絶頂出来なかったもどかしさで俺は秒であいつの名前を伝えてジタバタと体をバタつかせた。
「うわー、やばー。ちょっと千隼ー。だめじゃんそんなすぐに仲間の名前売ったらさぁ?」
「言ったぁぁ……お願い、ちゃんと、本当のこと言ったからぁっ…一回でいい!!イカせてっ…お願い、七彩先輩ぃ…っ、」
ボロボロ泣きながら訴えると、七彩先輩と柚木先輩が顔を見合わせて溜息を吐いた。
「千隼」
「んぅ…柚木、先輩…っ」
「流石にこんなに何回も短期間で情報を吐かれたら考えものだよ。渚の名前だから吐いたの?それとも本当に限界なの?」
「限界です…っ、お願いっ…無理ぃ、もう無理っ…熱いよ…!やだぁ!助けてっ…苦しい、だめぇっ」
完全に理性を失った俺は号泣しながら熱の解放を望み、先輩達に縋る様に泣きじゃくった。
「…こんなんじゃ、任務に就かせるのは当分無理だね。もう少し忍耐力をつけようか」
「え…?やだぁ、柚木先輩、お願いっ…一回だけでいいっ、耐えるから、その後は絶対弱音吐かないからぁぁ!!」
「あははー。その"一回"が耐えれないならだめじゃん。イカせた所でまた同じこと言うよー?」
「うるさいっ!!もぉイカせてぇ!!無理!やだやだ!無理ぃっ!!!柚木先輩っ!!七彩先輩っ!!」
「あーあー…」
ジタバタ暴れて泣いて叫びまくる俺に二人は呆れた表情を見せた。もう何もかもどうでもいい。
今望むのは熱の解放だけ。
「千隼」
「柚木先輩、っ柚木先輩…!」
「絶対今日はイカせないからね」
「え…?」
「さっきから随分子供みたいに泣き喚くし、俺達の名前も呼ぶしさ。訓練にすらならないよ。煩いから黙ってて?」
「んう"っ」
口に嵌められた猿轡。それを通してくぐもった声が出たが、相手にはもう何も伝える事は叶わない。
「簡単に渚の名前を売った罰は受けてね」
柚木先輩が冷たい笑みを浮かべてそう言うと、俺の体には二人の指が当てがわれて、優しく擽られた。
「んぅぅっ!う…ぅーー…!!!」
ビクンビクンと拘束台が揺れ、耐えがたい刺激に悲鳴が漏れる。七彩の指が腋を擽ると拘束具が取れてしまうんじゃないかと言う程に激しく音を立てた。
「千隼って腋すげー弱いよねー。そんなくすぐったいのー?」
「ん"ッ!んんっ!んんんぅぅ!」
「そっかそっかぁーくすぐったいねー。ほらほらー、ちゃんと罰は受けようねー?」
コショコショと腋を集中してくすぐられると我慢が出来ず、ブンブン首を振りながら猿轡越しに叫び続けた。
頭が痛くなる程の強い不快感は確実に体を疲労させて精神的にも蝕んでくる。心も体も余裕がなくなっても何も二人に訴える事も出来ない。
イキたくて殆ど動かない足を動かしても刺激が直接的な快感を生む事は出来ない。
「ふぅー…っ!ぅぅぅっ!う……ぅぅぅ、」
「すごい先走りの量だね。擽ったら萎えるかと思ったけど、媚薬の効果?」
足元に居る柚木先輩が先走りが伝う裏筋をツゥ、と人差し指でなぞると、ガンッと強い衝撃を受けた気がした。
「うーーーーーっっ!!!」
「すごいね、本当。びしゃびしゃだよ?見える?」
先端からとめどなく溢れる先走りを拭うと、先輩はそれを見せつける様に俺へ向けた。
「うううっ…!」
羞恥なんてとっくに消え去っているので、イカせてとだけ目で訴えると、ニヤッと片方の口角が上がったのだけが見えた。
「イキたいね、千隼」
「んぅっ!んん!ぅ!」
コクコクと激しく首を縦に振ると、濡れた指はかなり優しいタッチで先端を擽る。
「んんんん!!」
「ここも触って欲しそうにしてるから、これをあげるね」
「んぅ…?」
新しい瓶を手に取った先輩は、後孔にそれを当てがうと、トプトプと中へ挿入した。
「さっき上のお口から飲んだから、次は下から飲ませてあげるね。効果はどっちからの方が強いんだろうね」
「んーーーっ、…!!」
ブンブンと首を横に振って暴れても効果はなく、ドクドクとした熱は下からも容赦なく押し寄せた。
触れられなくても完全に勃ちあがった自身。大量の先走りが異常を訴えている。
「これだけ媚薬を受け入れたら何の刺激がなくてもイケるかな」
「いやー、流石に無理じゃないー?」
「そっか。じゃあ都合いいね。千隼は刺激与えない方がきついだろうから、ちょっと休憩しよ。俺、渚の方見てくるわ」
「あー、俺も見に行こーっと。じゃああと何時間かしたら戻ってきてあげるからねー、千隼ー!頑張れ」
「んっ?…んぅ!うぅ!!んぅぅ!!」
身体中が燃えてしまう程の熱さが残る中、二人は本当に外へ出て行ってしまった。
本気で暴れてもただガンッというかなり鈍い音がするだけで何も刺激を生み出さない。
「んぅ…!んん…!」
これから連続でイカされる方がマシだと思える位の熱さ。発散出来ない欲は時間が経てば経つ程蓄積される。
(イキたいイキたいイキたいやばいこのままじゃ頭がおかしくなる)
散々桃瀬達にいじめられてきたが、こんなに気が狂いそうな状態は初めてだった。
今、組織の名前を言えと言われたら、おそらく俺は迷いなく言ってしまうだろう。
唯一守ってきたものも簡単に壊してしまう程の強い熱は、俺を追い詰める。
(だめ…やばい、やばい、助けて、助けて、熱い、怖い、誰か)
もう何されてもいい。
だから、
一人にしないで。
「ぁ……ぅ、ぇ…ぇぇ…」
猿轡越しに"助けて"と呟いた言葉は、小さく部屋に響いて消えた。
end.
指が動き出した瞬間、さっきまでとは全く違う強い刺激に声を我慢する事など出来ずに大声が漏れた。
「お、すげーいい反応じゃーん」
「ひゃあっ!んはぁっ…ぅぅっ、やッ……やめっ!」
「可愛い声だね。千隼くん」
「あ…っ、」
柚木先輩の声が聞こえた瞬間に恥ずかしくなり、ぶわっと体が熱くなった。
「あはは、体あっつー。千隼くーん、そんなに柚木が好きなんでちゅかー」
「あっ!ひゃっ!んはっ!、あはっ!やだっ」
「やだねー擽ったいねー」
ヌルヌルと腋の下を擽られると、自分の口からは情けない笑い声が漏れる。柚木先輩の指は内股を擽り、少しの快感も送られる。
「やだっ!!やだやだやだぁぁぁぁ!!あはははは!!いやぁぁっ!!やだぁ!ひはははぁ!」
「じゃあお兄さんの名前言ってみようか」
「や…っ、で、すっ…言わない、言いません…っ」
「そっか。じゃあ別にこっちは構わないから頑張って?」
冷たい先輩の声色に不安になりながらも、訓練だからと必死に耐えようとした。
さっきの一番恥ずかしい姿を見せたんだから、どれだけ無様に笑い転げてももう気にならない。そう自分に言い聞かせながらブンブンと首を振って気を紛らわせた。
「ひぅっ…んははっ…く、るしっ…くるしぃっ…ぁはは!あはぁっ!ひははっ…はっ、……あぁ、」
慣れない様に強度を変えながら攻め立てられると、ずっと笑い声を上げている口からは飲み込めなかった唾液が滴る。
ボロボロと流れる涙や、啜っても垂れる鼻水。暴れまくって熱くなった体からは汗も吹き出して身体中が恥ずかしい位にだらしない。
「あーあ、こっちもびしゃびしゃだよ」
ローションを追加した柚木先輩の指が先端に触れると、グリグリと親指の腹で擦られた。
「やぁぁっ!」
先走りとローションで濡れた先端はとても滑りが良く、少し擦られただけで痺れる様な快感。
「じゃあ次は俺も気持ち良い事してあげよー」
腋にいた手が乳首へ移動すると、きゅっと両方摘まれて軽く引っ張られた。
「ひゃあっ!?」
「あははー、全然痛くなさそうだね。ヌルヌルしてるから引っ張りにくいから爪立てるねー?」
カリッと爪で乳首を摘まれても痛みはなく、駆け抜ける様な快感が走る。
「ぅぁぁぁあっっ!!やぁっ!!」
「この前買ったやつ使えよ」
「あー、クリップー?」
「うん」
二人が何か会話をしている間は、ほんの一瞬だけだが刺激が止まり体を休まる事が出来た。
はぁ、はぁ、と荒い息を吐いていると、突然乳首に鈍い痛みを感じた。
「普通のやつと違って乳首を挟む用だからそんなに痛くないでしょー?」
小さなクリップの様な物が乳首を挟み込んだ。きゅぅぅ、と摘んでくるクリップは小さな痛みと強い快感を生み出した。
「ひぁぁぁ…ぁっ、んんぅ、」
「可愛いー」
「うご、かすなぁぁ…っ」
クリップを弾かれると、その分乳首に刺激が走り体が何度も飛び跳ねた。
「折角だし可愛い乳首は両方挟んでおこうねー」
両方にクリップが付けられると、ジンジンとする刺激が走る。痛みを感じる事は出来ず、送られるのはただ快感だけ。
「乳首挟まれてこんなに硬くするなんて、君ってドMなんだね」
クスクスと笑いながらそういう柚木先輩に、カァッと顔が熱くなる。
「わー、耳まで赤いねー。ドMって言われて恥ずかしいねー」
「ひぅっ!!やめっ!!動かさないでぇぇっ!!」
クリップを動かされると、ビクビクと恥ずかしく体が跳ねる。
「動かしちゃダメなのー?気持ち良さそうなのにー」
「ひっぁぁぁあ!!ぁぁっ!!」
クリップを引っ張られると強い刺激が襲い、勝手に腰が跳ねた。大きくなってしまった自分の乳首が見えて、また恥ずかしくなる。
「すごいねー。乳首腫れてるねー?痛くなーい?」
「痛い!!痛いから!早く取れよぉっ!!」
「えー、痛くなさそうだけどー」
クリップを開閉し、摘んだり離したりを繰り返されると背筋にゾクゾクくる刺激の中に一瞬だけ、嫌な感覚が過った。
(やばい…!なんか…っ何か、くる…っ)
いつもなら股間を触られた時に生み出される感覚。絶頂する時に見える兆しに焦りが生じた。
「千隼くーん。体、気持ち良さそうに跳ねてるけどさー、もしかして乳首でイッちゃいそうなの?」
「な…っ、そんな、わけっない、」
「へぇ?こうやって繰り返してたら反応やばいよ?」
開閉されたり、たまに片方だけ引っ張られたりを繰り返していると、指摘通りに体が跳ねまくる。様子を見ているためか、下半身にいる柚木先輩は見るだけで股間に刺激を与えてくれない。
これで絶頂しようものなら、また揶揄われる。胸だけでイクなんてあり得ない。
そう思いながらも、七彩の絶妙な力加減のクリップ責めは続き、俺の股間からは大量の先走りが溢れた。
「くぅぅ…!ぅぅ!!やらぁぁぁっっ」
「あー、ねぇねぇ千隼くーん。お兄ちゃんが何か喋っちゃったみたいだから次はこのお薬飲もうねー?」
「え…っ!うそ、やだっ、も…だめぇぇ…!んぅ!」
クリップから手を離した七彩の手は無理矢理俺の口を開けさせると、再び口内から薬を中へ投入した。
「やぁぁぁぁっ!!も、やっ!だぁ、漏らしたく、ないぃぃっ」
「あはは、よっぽど恥ずかしかったんだねー。でも大丈夫ー、次はちゃーんと媚薬だから」
「やだっ!やだぁ、も、やだぁぁ…っ」
「はいはいー、お薬の所為に出来るし、恥ずかしがり屋な千隼くんには丁度いいでしょー?」
「もぉっ…や、だぁ…!」
飲み込んで数分が経過すると、先程とは逆ですぐにドクンと体が熱くなる。完全な媚薬の効果に水溜まりが出来る程に先端からは先走りが溢れていた。
「あはは、すごいね。先走りやばいよ?大丈夫?」
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「そうだよねー、だって結構強い媚薬だもん。発散したいよねー」
クリップを引っ張られるとガクンと激しく体が跳ね、チカチカの目の前が光る。完全に絶頂間近の感覚に、はぁっ、と熱い息が漏れる。
「う、ぁぁぁぁ…!もっと、もっと…ひっぱ、てぇ…両方、してぇぇ…!!」
あと一歩でイケそうな感覚。刺激を与えてくれる七彩に強請ると、ニコッと笑いながら両方の乳首についたクリップを引っ張ってくれた。
「あああああっっ!!!」
胸だけでイクなんて恥ずかしいなんて思った数分の前の自分は、媚薬に溶かされてもう居ない。
今はただ何でもいいからイキたくて、この欲を発散したい。
「ぁぁぁあっ……、イク…!イクっ!せんぱ、イクッ……気持ちいっ、きもち…!!」
「あははー、イケるわけないよねー?」
引っ張られていたクリップが開いて乳首かは離れると、七彩の口からは残酷な言葉が放たれた。
「イキたいなら隣の部屋に居るお兄さんのお名前教えて?」
「渚!!渚!っ…渚、です!なぎさぁぁっ」
絶頂出来なかったもどかしさで俺は秒であいつの名前を伝えてジタバタと体をバタつかせた。
「うわー、やばー。ちょっと千隼ー。だめじゃんそんなすぐに仲間の名前売ったらさぁ?」
「言ったぁぁ……お願い、ちゃんと、本当のこと言ったからぁっ…一回でいい!!イカせてっ…お願い、七彩先輩ぃ…っ、」
ボロボロ泣きながら訴えると、七彩先輩と柚木先輩が顔を見合わせて溜息を吐いた。
「千隼」
「んぅ…柚木、先輩…っ」
「流石にこんなに何回も短期間で情報を吐かれたら考えものだよ。渚の名前だから吐いたの?それとも本当に限界なの?」
「限界です…っ、お願いっ…無理ぃ、もう無理っ…熱いよ…!やだぁ!助けてっ…苦しい、だめぇっ」
完全に理性を失った俺は号泣しながら熱の解放を望み、先輩達に縋る様に泣きじゃくった。
「…こんなんじゃ、任務に就かせるのは当分無理だね。もう少し忍耐力をつけようか」
「え…?やだぁ、柚木先輩、お願いっ…一回だけでいいっ、耐えるから、その後は絶対弱音吐かないからぁぁ!!」
「あははー。その"一回"が耐えれないならだめじゃん。イカせた所でまた同じこと言うよー?」
「うるさいっ!!もぉイカせてぇ!!無理!やだやだ!無理ぃっ!!!柚木先輩っ!!七彩先輩っ!!」
「あーあー…」
ジタバタ暴れて泣いて叫びまくる俺に二人は呆れた表情を見せた。もう何もかもどうでもいい。
今望むのは熱の解放だけ。
「千隼」
「柚木先輩、っ柚木先輩…!」
「絶対今日はイカせないからね」
「え…?」
「さっきから随分子供みたいに泣き喚くし、俺達の名前も呼ぶしさ。訓練にすらならないよ。煩いから黙ってて?」
「んう"っ」
口に嵌められた猿轡。それを通してくぐもった声が出たが、相手にはもう何も伝える事は叶わない。
「簡単に渚の名前を売った罰は受けてね」
柚木先輩が冷たい笑みを浮かべてそう言うと、俺の体には二人の指が当てがわれて、優しく擽られた。
「んぅぅっ!う…ぅーー…!!!」
ビクンビクンと拘束台が揺れ、耐えがたい刺激に悲鳴が漏れる。七彩の指が腋を擽ると拘束具が取れてしまうんじゃないかと言う程に激しく音を立てた。
「千隼って腋すげー弱いよねー。そんなくすぐったいのー?」
「ん"ッ!んんっ!んんんぅぅ!」
「そっかそっかぁーくすぐったいねー。ほらほらー、ちゃんと罰は受けようねー?」
コショコショと腋を集中してくすぐられると我慢が出来ず、ブンブン首を振りながら猿轡越しに叫び続けた。
頭が痛くなる程の強い不快感は確実に体を疲労させて精神的にも蝕んでくる。心も体も余裕がなくなっても何も二人に訴える事も出来ない。
イキたくて殆ど動かない足を動かしても刺激が直接的な快感を生む事は出来ない。
「ふぅー…っ!ぅぅぅっ!う……ぅぅぅ、」
「すごい先走りの量だね。擽ったら萎えるかと思ったけど、媚薬の効果?」
足元に居る柚木先輩が先走りが伝う裏筋をツゥ、と人差し指でなぞると、ガンッと強い衝撃を受けた気がした。
「うーーーーーっっ!!!」
「すごいね、本当。びしゃびしゃだよ?見える?」
先端からとめどなく溢れる先走りを拭うと、先輩はそれを見せつける様に俺へ向けた。
「うううっ…!」
羞恥なんてとっくに消え去っているので、イカせてとだけ目で訴えると、ニヤッと片方の口角が上がったのだけが見えた。
「イキたいね、千隼」
「んぅっ!んん!ぅ!」
コクコクと激しく首を縦に振ると、濡れた指はかなり優しいタッチで先端を擽る。
「んんんん!!」
「ここも触って欲しそうにしてるから、これをあげるね」
「んぅ…?」
新しい瓶を手に取った先輩は、後孔にそれを当てがうと、トプトプと中へ挿入した。
「さっき上のお口から飲んだから、次は下から飲ませてあげるね。効果はどっちからの方が強いんだろうね」
「んーーーっ、…!!」
ブンブンと首を横に振って暴れても効果はなく、ドクドクとした熱は下からも容赦なく押し寄せた。
触れられなくても完全に勃ちあがった自身。大量の先走りが異常を訴えている。
「これだけ媚薬を受け入れたら何の刺激がなくてもイケるかな」
「いやー、流石に無理じゃないー?」
「そっか。じゃあ都合いいね。千隼は刺激与えない方がきついだろうから、ちょっと休憩しよ。俺、渚の方見てくるわ」
「あー、俺も見に行こーっと。じゃああと何時間かしたら戻ってきてあげるからねー、千隼ー!頑張れ」
「んっ?…んぅ!うぅ!!んぅぅ!!」
身体中が燃えてしまう程の熱さが残る中、二人は本当に外へ出て行ってしまった。
本気で暴れてもただガンッというかなり鈍い音がするだけで何も刺激を生み出さない。
「んぅ…!んん…!」
これから連続でイカされる方がマシだと思える位の熱さ。発散出来ない欲は時間が経てば経つ程蓄積される。
(イキたいイキたいイキたいやばいこのままじゃ頭がおかしくなる)
散々桃瀬達にいじめられてきたが、こんなに気が狂いそうな状態は初めてだった。
今、組織の名前を言えと言われたら、おそらく俺は迷いなく言ってしまうだろう。
唯一守ってきたものも簡単に壊してしまう程の強い熱は、俺を追い詰める。
(だめ…やばい、やばい、助けて、助けて、熱い、怖い、誰か)
もう何されてもいい。
だから、
一人にしないで。
「ぁ……ぅ、ぇ…ぇぇ…」
猿轡越しに"助けて"と呟いた言葉は、小さく部屋に響いて消えた。
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