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8 寝静まったあとで
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その日は夜になっても月明かりはなく、いっそう暗かった。
建物に取り付けられた街灯は心細い明るさしかない。
オリヴィエは屋敷へ帰るところだった。
いつも歩き慣れている道だが、今夜はほとんど先が見えない。
小粒の雨が肩にぱらぱらとかかってきていた。すぐに本降りになるだろう。
夕方、ラ・トウェラから警察本部へ戻ったオリヴィエは、調査結果をまとめた報告書をフォンブレへ提出した。
その後、帰宅が遅くなったのは、ムエルヴァルを調べていたからだった。
彼はエルアージェで古物鑑定士の届け出をしていた。渡された名刺と届け出の住所は一致していた。彼に犯罪歴はなかった。
ついでに法務省まで行き、彼の滞在許可証を確認したところ、5日前に入国審査が通っていた。
気になるのは、オリヴィエの前にムエルヴァルを調べていた人物がいたことだった。閲覧記録に女性の名前が残っていた。
考え事をしながら先を急いでいたので、オリヴィエは横の路地から誰かが飛び出してきたことに気がつかなかった。
一瞬夜の闇の帳が揺らめいたかのように思っただけだった。次の瞬間、黒色の服を着た人物が、マントをはためかしてオリヴィエのほうに腕を伸ばしてきた。オリヴィエはそれを素早く避けた。
オリヴィエを捕まえられなかった人物が、振り返った。
体格からみて男性のようだった。その顔はよく判別できない。
「誰だ?」
尋ねながら腰から短剣を鞘ごと引き抜いた。
男はオリヴィエに刃物を突きつけようと迫ってきた。オリヴィエは刃物を短剣の鞘で受け止めて上にかわした。そして男の腹に蹴りを加える。男は後ろに下がって、蹴りを避けた。石畳が雨で滑る。この靴底は接近戦に向いていない。男は体勢を崩したオリヴィエの上着を掴んだ。
「持ち物を全部出せ!」
男のほうに引っ張られないように踏ん張るが、その力は強かった。銃を使うことを考えたが、この暗闇だとどこに当たるかわからない。
「早く出せ」
オリヴィエは警笛を鳴らそうとした。それを奪おうと、男がオリヴィエの腕を掴む。オリヴィエの上着から男の手が離れる。オリヴィエはからだを反転させて、空いている腕の肘で思い切り相手の上半身を打った。ちょうどみぞおちに当たったようで、男が少し後ろに下がった。そしてオリヴィエに向かって言った。
「殺されたいのか?」
答える間もなく、男は再び刃物を前に突き出した。オリヴィエは短剣を鞘から引き抜いてそれを受け止める。何度か力がぶつかり合って、オリヴィエは後ろに下がった。
男は俊敏な動作で進んで来て、オリヴィエを両腕で捕まえた。からだごと引っ張られて、背中側から両腕で拘束される。首元を圧迫されて、胸が詰まった。
相手の手首は、オリヴィエの首元をじわじわと締め付ける。
雨が強くなってきて、視界がぼやけていく。
誰か……
その願いが通じたのか、水をはじく音が聞こえてきた。
それは足音で、とても力強かった。
どんどん近づいてくる音を聞いて、オリヴィエの張り詰めていた力が抜けたと同時に、拘束が外れた。オリヴィエの首元を圧迫していた二本の腕が解かれ、黒いマントの男が突き飛ばされて地面に倒れた。
刃物が石畳の上を転がってゆく。
自由になってふらついたオリヴィエのからだが、突然抱き留められた。
一瞬強く抱きしめられたような感じがあり、その後まっすぐに立たされる。
背の高い人物がオリヴィエの目の前に立った。ほっとしてオリヴィエは咳き込んだ。
その人物は一歩踏み出し、倒れた男の襟元を持ち上げて殴りつけた。その男は再び勢いよく地面に倒れた。その手が近くに落ちていた刃物を掴んだようだった。助けに入った人物は咄嗟に身を翻してオリヴィエを庇いに戻ってきた。近くに刃物が落ちる音がする。
マントの男はその隙に、素早く起き上がって逃げていった。
オリヴィエは警笛を吹いた。
すぐに近くをパトロールしていた警官がランタンを持って走ってきたので、オリヴィエは逃げた人物の特徴を伝えた。
警官が行ってしまうと、残っていた人物が近寄って来た。
「警部、お怪我はありませんか?」
そう言ってオリヴィエの顔を見下ろしたのは、リシエ・ピエレイドだった。
「ああ……君か。ぼんやりしていた。ありがとう」
リシエは手を伸ばして、乱れたオリヴィエの前髪を元に戻した。
「怖かったです」
「襲われたのはわたしだぞ」
オリヴィエはリシエの手を払いのけた。
「喉は大丈夫ですか」
「あとで冷やしておく」
「……先ほどの人物に心当たりはありますか?」
「わからん。顔がよく見えなかった。物取りにしては騒々しい。金を出せではなく、所持品を出せと言っていた。しかし、君はどうしてこんな時間にここにいるんだ?」
「あなたが本部から出てくるのを待っていたら、見失いました」
「……用事でもあったのか?」
「一緒に飲まないかと思って」
「こんな時間までか?」
「こんなに遅くなるとは思わなかったんです」
リシエは落ちていた短刀を拾い上げ、手巾で包みポケットにしまった。それから外套を脱いで、オリヴィエと自分の頭上に被せた。すでに雨にさらされているので無駄だと思ったが、オリヴィエは何も言わなかった。
リシエはオリヴィエに尋ねた。
「警部は防弾ベストをつけているんですか?」
「つけている」
「……撃たれそうになったことが?」
「まだない」
「これまでご無事でよかったです」
オリヴィエは歩きながら、気になっていたことを尋ねた。
「君は葬儀関係の仕事も請け負っているのか?」
「いいえ。墓を掘ったのは初めてです」
オリヴィエはそれ以上聞くことはできなかった。
デュヴェラール家の屋敷はそこから近かったため、二人はそのまま屋敷まで歩いた。
時刻は深夜になっていた。オリヴィエは門を開きながらリシエを見上げた。
「雨宿りしていけ」
「俺のような者といるところを、屋敷の方に見られたら困るのでは?」
「この前は勝手に入り込んでいただろう」
「ちゃんと正面玄関から入りました。もうすでにずぶ濡れです。警部に迷惑はかけられません」
オリヴィエはリシエがこそこそ忍び込んだと思っていたので、意外に思った。
「……確かにわたしが誰かを連れて帰ることなど初めてだ。見つかったら、君は質問攻めにあうかもしれないな。しかし、この時間、屋敷で起きている者はいない」
オリヴィエはリシエの服の袖を引っ張った。
雨に濡れて冷えてしまった。
助けてもらったのに風邪をひかれたら困る。
玄関で足元の汚れを落とした後、オリヴィエはリシエを書斎に案内しようとした。
しかし、書斎のドアを開いたところ、オリヴィエの姉が訪ねてきているようで、姉の夫のジャンパール卿が占領していた。酒を飲みながら眠ってしまったらしい。
静かにドアを閉めると、オリヴィエは2階に向かった。姉夫婦が来ているなら使える客間が開いていない。自分の部屋の前まで来て、ためらっていると廊下の角に誰かが歩いてくる明かりが見えた。オリヴィエはすばやく部屋の鍵を開けて、リシエの腕を引っ張って中に押し込んだ。
「オリー、帰ったの?」
歩いてきたのは、オリヴィエの姉のアリーナだった。
「ええ。お義兄さんが書斎にいるのを見かけましたよ」
「そこにいるのね。どこに行ったのか探していたの。まあ、雨に濡れたの? 温かい飲み物でも用意しましょうか?」
「すぐに休みますから。お義兄さんが風邪を引かないようにしたほうがいいですよ」
アリーナは嘆息し、階段を下りていった。
部屋の中に入り扉をしめた瞬間、オリヴィエは迫ってくるものを感じ、くるりと身を回転させて、背中を扉につけた。
暗闇のなか、顔の横にリシエが手をついていた。
意図せず、オリヴィエの胸が跳ね上がった。
騒ぎ出した鼓動が、静かな部屋の中に響いてしまいそうで、オリヴィエは焦った。
逃げ出したいが、両手に行く手を塞がれている。
オリヴィエは耳のすぐ側にリシエの唇が近づいたのがわかった。
「ご迷惑のようですが、本当にいいんですか?」
迷惑なのは、この状況ではないか?
身動きできない。
オリヴィエが何か言わなくてはと思っていると、部屋の外に足音が聞こえた。姉夫婦が戻ってきたのだ。ジャンパール卿の陽気な鼻歌が聞こえてきて、オリヴィエの心はようやく平常心を取り戻した。
「……離れてくれないか?」
すぐそばでリシエが笑ったのがわかり、髪に触れるか触れないかで顔の輪郭が離れてゆく。オリヴィエは留めていた息をそっと吐き出した。
近くのキャビネットの上にランプが乗っている。リシエはそれに火をつけた。
オリヴィエは暖炉に火を入れて、リシエに服を乾かすように伝えた。
建物に取り付けられた街灯は心細い明るさしかない。
オリヴィエは屋敷へ帰るところだった。
いつも歩き慣れている道だが、今夜はほとんど先が見えない。
小粒の雨が肩にぱらぱらとかかってきていた。すぐに本降りになるだろう。
夕方、ラ・トウェラから警察本部へ戻ったオリヴィエは、調査結果をまとめた報告書をフォンブレへ提出した。
その後、帰宅が遅くなったのは、ムエルヴァルを調べていたからだった。
彼はエルアージェで古物鑑定士の届け出をしていた。渡された名刺と届け出の住所は一致していた。彼に犯罪歴はなかった。
ついでに法務省まで行き、彼の滞在許可証を確認したところ、5日前に入国審査が通っていた。
気になるのは、オリヴィエの前にムエルヴァルを調べていた人物がいたことだった。閲覧記録に女性の名前が残っていた。
考え事をしながら先を急いでいたので、オリヴィエは横の路地から誰かが飛び出してきたことに気がつかなかった。
一瞬夜の闇の帳が揺らめいたかのように思っただけだった。次の瞬間、黒色の服を着た人物が、マントをはためかしてオリヴィエのほうに腕を伸ばしてきた。オリヴィエはそれを素早く避けた。
オリヴィエを捕まえられなかった人物が、振り返った。
体格からみて男性のようだった。その顔はよく判別できない。
「誰だ?」
尋ねながら腰から短剣を鞘ごと引き抜いた。
男はオリヴィエに刃物を突きつけようと迫ってきた。オリヴィエは刃物を短剣の鞘で受け止めて上にかわした。そして男の腹に蹴りを加える。男は後ろに下がって、蹴りを避けた。石畳が雨で滑る。この靴底は接近戦に向いていない。男は体勢を崩したオリヴィエの上着を掴んだ。
「持ち物を全部出せ!」
男のほうに引っ張られないように踏ん張るが、その力は強かった。銃を使うことを考えたが、この暗闇だとどこに当たるかわからない。
「早く出せ」
オリヴィエは警笛を鳴らそうとした。それを奪おうと、男がオリヴィエの腕を掴む。オリヴィエの上着から男の手が離れる。オリヴィエはからだを反転させて、空いている腕の肘で思い切り相手の上半身を打った。ちょうどみぞおちに当たったようで、男が少し後ろに下がった。そしてオリヴィエに向かって言った。
「殺されたいのか?」
答える間もなく、男は再び刃物を前に突き出した。オリヴィエは短剣を鞘から引き抜いてそれを受け止める。何度か力がぶつかり合って、オリヴィエは後ろに下がった。
男は俊敏な動作で進んで来て、オリヴィエを両腕で捕まえた。からだごと引っ張られて、背中側から両腕で拘束される。首元を圧迫されて、胸が詰まった。
相手の手首は、オリヴィエの首元をじわじわと締め付ける。
雨が強くなってきて、視界がぼやけていく。
誰か……
その願いが通じたのか、水をはじく音が聞こえてきた。
それは足音で、とても力強かった。
どんどん近づいてくる音を聞いて、オリヴィエの張り詰めていた力が抜けたと同時に、拘束が外れた。オリヴィエの首元を圧迫していた二本の腕が解かれ、黒いマントの男が突き飛ばされて地面に倒れた。
刃物が石畳の上を転がってゆく。
自由になってふらついたオリヴィエのからだが、突然抱き留められた。
一瞬強く抱きしめられたような感じがあり、その後まっすぐに立たされる。
背の高い人物がオリヴィエの目の前に立った。ほっとしてオリヴィエは咳き込んだ。
その人物は一歩踏み出し、倒れた男の襟元を持ち上げて殴りつけた。その男は再び勢いよく地面に倒れた。その手が近くに落ちていた刃物を掴んだようだった。助けに入った人物は咄嗟に身を翻してオリヴィエを庇いに戻ってきた。近くに刃物が落ちる音がする。
マントの男はその隙に、素早く起き上がって逃げていった。
オリヴィエは警笛を吹いた。
すぐに近くをパトロールしていた警官がランタンを持って走ってきたので、オリヴィエは逃げた人物の特徴を伝えた。
警官が行ってしまうと、残っていた人物が近寄って来た。
「警部、お怪我はありませんか?」
そう言ってオリヴィエの顔を見下ろしたのは、リシエ・ピエレイドだった。
「ああ……君か。ぼんやりしていた。ありがとう」
リシエは手を伸ばして、乱れたオリヴィエの前髪を元に戻した。
「怖かったです」
「襲われたのはわたしだぞ」
オリヴィエはリシエの手を払いのけた。
「喉は大丈夫ですか」
「あとで冷やしておく」
「……先ほどの人物に心当たりはありますか?」
「わからん。顔がよく見えなかった。物取りにしては騒々しい。金を出せではなく、所持品を出せと言っていた。しかし、君はどうしてこんな時間にここにいるんだ?」
「あなたが本部から出てくるのを待っていたら、見失いました」
「……用事でもあったのか?」
「一緒に飲まないかと思って」
「こんな時間までか?」
「こんなに遅くなるとは思わなかったんです」
リシエは落ちていた短刀を拾い上げ、手巾で包みポケットにしまった。それから外套を脱いで、オリヴィエと自分の頭上に被せた。すでに雨にさらされているので無駄だと思ったが、オリヴィエは何も言わなかった。
リシエはオリヴィエに尋ねた。
「警部は防弾ベストをつけているんですか?」
「つけている」
「……撃たれそうになったことが?」
「まだない」
「これまでご無事でよかったです」
オリヴィエは歩きながら、気になっていたことを尋ねた。
「君は葬儀関係の仕事も請け負っているのか?」
「いいえ。墓を掘ったのは初めてです」
オリヴィエはそれ以上聞くことはできなかった。
デュヴェラール家の屋敷はそこから近かったため、二人はそのまま屋敷まで歩いた。
時刻は深夜になっていた。オリヴィエは門を開きながらリシエを見上げた。
「雨宿りしていけ」
「俺のような者といるところを、屋敷の方に見られたら困るのでは?」
「この前は勝手に入り込んでいただろう」
「ちゃんと正面玄関から入りました。もうすでにずぶ濡れです。警部に迷惑はかけられません」
オリヴィエはリシエがこそこそ忍び込んだと思っていたので、意外に思った。
「……確かにわたしが誰かを連れて帰ることなど初めてだ。見つかったら、君は質問攻めにあうかもしれないな。しかし、この時間、屋敷で起きている者はいない」
オリヴィエはリシエの服の袖を引っ張った。
雨に濡れて冷えてしまった。
助けてもらったのに風邪をひかれたら困る。
玄関で足元の汚れを落とした後、オリヴィエはリシエを書斎に案内しようとした。
しかし、書斎のドアを開いたところ、オリヴィエの姉が訪ねてきているようで、姉の夫のジャンパール卿が占領していた。酒を飲みながら眠ってしまったらしい。
静かにドアを閉めると、オリヴィエは2階に向かった。姉夫婦が来ているなら使える客間が開いていない。自分の部屋の前まで来て、ためらっていると廊下の角に誰かが歩いてくる明かりが見えた。オリヴィエはすばやく部屋の鍵を開けて、リシエの腕を引っ張って中に押し込んだ。
「オリー、帰ったの?」
歩いてきたのは、オリヴィエの姉のアリーナだった。
「ええ。お義兄さんが書斎にいるのを見かけましたよ」
「そこにいるのね。どこに行ったのか探していたの。まあ、雨に濡れたの? 温かい飲み物でも用意しましょうか?」
「すぐに休みますから。お義兄さんが風邪を引かないようにしたほうがいいですよ」
アリーナは嘆息し、階段を下りていった。
部屋の中に入り扉をしめた瞬間、オリヴィエは迫ってくるものを感じ、くるりと身を回転させて、背中を扉につけた。
暗闇のなか、顔の横にリシエが手をついていた。
意図せず、オリヴィエの胸が跳ね上がった。
騒ぎ出した鼓動が、静かな部屋の中に響いてしまいそうで、オリヴィエは焦った。
逃げ出したいが、両手に行く手を塞がれている。
オリヴィエは耳のすぐ側にリシエの唇が近づいたのがわかった。
「ご迷惑のようですが、本当にいいんですか?」
迷惑なのは、この状況ではないか?
身動きできない。
オリヴィエが何か言わなくてはと思っていると、部屋の外に足音が聞こえた。姉夫婦が戻ってきたのだ。ジャンパール卿の陽気な鼻歌が聞こえてきて、オリヴィエの心はようやく平常心を取り戻した。
「……離れてくれないか?」
すぐそばでリシエが笑ったのがわかり、髪に触れるか触れないかで顔の輪郭が離れてゆく。オリヴィエは留めていた息をそっと吐き出した。
近くのキャビネットの上にランプが乗っている。リシエはそれに火をつけた。
オリヴィエは暖炉に火を入れて、リシエに服を乾かすように伝えた。
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