試験勉強法マニュアル(大学受験・資格試験等)

あさきりゆうた

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理系の大学受験編

物理の勉強の仕方

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 理系であれば、物理は必須科目になる方も多いであろう。しかし、物理はある程度得意になるのが難しい。私は公立高校出身で物理の先生が二人いたが、分からないことが多かった。物理の先生本人が教えるのが難しい科目だと言っていたほどである。なので、理系だけど苦手で参考書に頼る人は多いだろう。私も苦手であったが、参考書を何冊か買いながらようやく得意に慣れたという感じだ。その経験からどういった参考書がよいか教えさせて貰う。

○とりあえず漆原晃先生の参考書買っておけ
 漆原晃先生の著名な物理の参考書として、面白いほど分かる本や、明快解法講座、最強の99題、解法研究等である。まず、この方の参考書は分かりやすさもだが、到達点も高いところにある。物理苦手な人ははじめに面白いほど分かる本で勉強し、難関大学を目指すために著者の他の本に手を出そう。注意すべきは、物理の解き方は先生によって違うことがよくある。なので、漆原晃先生の本が良いと思ったら、どうか他の著者に浮気しないようにしてもらいたい。余談だが、漆原晃先生は物理をかなり分かる方であり、賞も取っている方で、だからこそ、力がつき分かりやすい参考書を作れると思う。

○参考まで他の著名な本も

・物理重要問題集
 昔からこれをやっておけば、難関大学もOKと言われている、いわゆる標準問題集である。ただし、これは苦手な人だと解説を理解できないところがある。チャート式数学でお馴染みの数研出版であり、理系科目の問題集には定評がある。問題の選出は流石だと言いたいが、理系科目の解説がいまひとつなところがある。なので、得意な人か、物理を教える人がいる環境でこれを使おう。

・橋本の物理をはじめからていねいに
 これは昔から、物理が苦手な人向けにおすすめされていた参考書である。こちらの参考書は漆原晃先生の参考書よりもレベルを下げて、かなり苦手な人まで理解できるようにしている。他にも、同じ著者で橋本流解法の大原則というのもでているが、この著者の本だけだとそこそこ難しい大学は難しいところがある。筆者的に漆原晃の参考書があればいらないかなと思うところあり、到達点をそこまで高めに設定しない人向けかなと思う。ちなみにこの方も物理の専門家で、だからか分かりやすく教えることに長けていると思う。

・やまぐち健一のわくわく物理探検隊
 こちらも苦手な人向けに分かりやすい参考書として有名である。少し癖のある内容で、わくわくという感じを存分に出している。もちろんこれだけで大学受験は難しいので他の参考書による補強も必要である。

・浜島清利先生の本
 物理のエッセンス、名門の森、良問の風で有名な方である。昔からの名著で、昔お世話になった受験生も多いだろう。この先生一筋でいくならエッセンスからやるのがいいが、苦手な人だと難しいと言われている。力学はなんとかなっても電磁気学で挫折したという声も良く聞いた。こちらも、進学校在住で物理を教える人が身近にいる環境でないと、扱いこなすのは難しいだろう。ただし、ある程度物理の基礎があれば、難関大学レベルまで実力は上がる本である。

・Z会
 Z会の名前を聞いた人は多いだろう。Z会は理系科目の解説が良く、センター試験向けの物理問題集等をやったが、基礎がしっかりしていれば分かりやすく、別解ものっていたり、見たことないのない力のつく良問もあったり、良い印象が残っている。物理を鍛えたいと思う方は手に取ってみてもいいかもしれない。
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