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学園生活編
女装させるな♂
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今日は我が高校の文化祭の日である。各クラス、お化け屋敷、喫茶店、お好み焼きの屋台等、様々な出し物をしていた。
そして我がクラスは、一部生徒達の強い要望によりメイド喫茶をやることになった。当日の俺の仕事であるが……
「なんで俺がこんな格好せなあかんのだ……」
俺の今日の仕事はメイド姿でお客さんをもてなすことであった。黒のストッキング、白と黒をベースにしたメイド服、カチューシャ、俺がどう着こなしても、男子にしか見えない。おまけに露出度も高く、男子の体をより強調するものだ。挙げ句の果てに下着まで女性ものの可愛いピンクなやつを強制的にはかされている。うちのクラスは気合いをいれるところを間違っていないかと思う。
事の発端は、文化祭で何をやるかというクラス会議であった。誰が言い出したかは知らんが、メイド喫茶が良いという流れになった。しかし、同じようなことを考えているクラスも多く、もっと捻りを入れなければいけないという流れになった。これまた誰が言い出したかは知らないが、男子に女装させるのはどうだという話しになった。んで、確か正義が俺に女装させるのはどうかと提案し、それに悪のりするクラスメイト達が出て、結果的に俺が女装男子の一人に選ばれたわけだ……。
「よりにもよってなんで俺が女装役になるんだよ! 」
「よう清美! メイド姿似合ってんじゃん!」
俺を茶化しに執事姿の正義がやってきた。
「来たな諸悪の根源! つうかなんでお前はちゃっかり執事姿になってんだよ!」
「しょうがないだろ、俺に合うメイド服がなかったんだから。それに俺は男前だしな」
正義が歯を見せてどや顔を決めた。
「はいはい勝手に言ってろ」
「後でお前のミルクでカフェオレ作ってくれよ。メイドさんなんだからご奉仕してくれよ」
「メイドは執事にご奉仕しなきゃいかんのか? 後、俺にセクハラして楽しいか?」
「楽しいに決まってんだろ!」
「……よし、特別サービスに、俺のちんこから出るミルクの方で作ってやるよ」
正義の発言に対し、俺は青筋をたてながら笑顔に答えた。
「俺はそれでもいいぜ。欲を言えばおっぱいのミルクもセットで頼むぜ」
ダメだ、こいつに合わせて会話しようと思うと疲れてくる。俺は俺の仕事をやることにしよう。
「清美! お客様来たよー!」
「おう! 待ってろ! いらっしゃ……」
お客さんの姿を見てびっくりした。見るからにマッシブな肉体、青ひげが見え、顔も濃い。それでいて女のような服装と化粧をしている。俗に言うおかまだ。今時珍しい存在もいるもんだ。
もしかして、こいつの接客を皆が嫌がって、俺にまわしてきたってことか?
「あんらぁ~~僕ぅ、可愛いわね~♪」
この人の声を聞いて元は男前ボイスだとおもった。そういう声でおかまボイスで話しかけられると鳥肌が立つ。今、背筋がかなりぞくぞくとしている。
「緊張しているのかしら? 私ってそんなにび・じ・ん?」
俺はこのおかまに、引きつった笑顔でなんとか丁寧に対応しようとした。
「えぇ、と、とっても綺麗な貴婦人で、た、多少緊張しております……」
「じゃあ注文良いかしら? エスプレッソのコーヒーと苺のショートケーキをお願いしますねぇん♪」
「か、かしこまりました。すぐに用意いたします」
ダメだ、このおかまの顔を直視していられない。それほど強烈なお客だ。
「清美~、気に入られているじゃねぇか」
人の災難を楽しむかのように正義がにやにやと笑っていた。
「俺にはもったいないお客だよ。正義にこそぴったりなお方さ」
「残念だが、今は女の子達を接客しなきゃいけないからな。頑張れよ」
正義は人ごとのように言って、教室に入ってきた女の子のお客をもてなした。
「俺もあっちにいきたいぜ」
ぶつぶつと文句を言いながら、エスプレッソのコーヒーと苺のケーキを準備して、おかまの客に持って行った。俺は、「お待たせいたしました」、「ごゆっくりお召し上がり下さい」と必要最低限の言葉を言って去ろうとした。
さわさわ
「ひゃう!?」
俺が後ろを振り返った瞬間、お尻を触られる感触があった。
「失礼、手が滑っちゃったわ。君なかなかいいお尻をしているわねぇん。あとあえぎ声もかわいいわぁん」
俺は顔を赤らめて、すたすたと立ち去った。教室内の客の見えない裏方で、俺は怒りを爆発させた。
「なんなんだあのおかま! 俺のけつを触りやがって! こっちはそんな気はねえっての!」
「そうだな、勝手に色目を使う彼氏を許してはおけんな」
「そうそう、ん?」
俺の独り言に参加してきたのは正義であった。
「俺は独占欲が強い男だ。尻を他人に触らせる恋人は許しちゃおけねえな」
「どう考えても俺に非はないだろ! セクハラしてきたおかまが100%悪いだろ!」
「おいおい、お客は神様だぜ。だから、お前が悪いことになる」
「なんちゅう理不尽な理論だ……」
「それが飲食業ってもんだぜ。お客はこちとらが下手にしか出れないのを知っていてマウントとってきやがるんだ」
「言われてみればそういうもんか……少なくとも飲食業では仕事しないようにしよう……」
おかまのお客もケーキとコーヒーを完食したら普通に帰ってくれたので、一安心した。これ以上変な客が来ないことを祈る。
「清美くん! お客さん! もてなして!」
「よし! まかせろい!」
さて、次のお客さんは、見るからに人畜無害な女の子で一安心した。しかし、見た目が特徴がある。黒髪で三つ編み、ぐりぐりメガネ、そばかすで地味な感じだ。むしろ今の時代では滅びたんじゃないかっていうような女の子だ。
「ご注文はおきまりでしょうか?」
「あ、あの……」
緊張しているのか、何かもじもじとしたような感じの態度をとっている。まあメイド服に女装していた野郎が接客をすればそうなるわな。とりあえず、ここは落ち着かせよう。
「当店は多少変わっておりますが、常識的な接客を心がけておりますので、ご安心下さい」
「えぇと、ケーキやコーヒーじゃないんです……その……あなたのおっぱいを触って良いですか?」
「……」
今なんつったこの女。いや、俺が疲れていて幻聴が聞こえたのだろう。そう思おう。
「お客様、お手数ですがもう一度おっしゃっていただけますか?」
「おっぱい触らせてください!!」
ああもう! なんで俺の時だけこんな客しかいないんだ! メイド服を着た野郎の胸を揉みたがる女がいるってこの世界はおかしいぞ!!
「お嬢様、サービス料金を払っていただければ、それに見合ったサービスをさせていただきます。なお、男子メイドの胸部を触る場合は」
どっからか執事姿の正義が出てきて、勝手に何か説明している。
そして、正義は女子から諭吉さんをいただいている。いや、これまずくねえか?
がしっ
突然俺は、正義に羽交い締めされていた。
「では遠慮なくメイドの胸を触って下さい」
「なっ!? 正義、てめぇ!」
「よっしゃあ!」
女子も何が「よっしゃあ!」だよ! というかこの女子、俗に言う腐女子さんか!? ハアハアと荒い息を吐きながら、にぎにぎとエロそうな手つきでせまってきやがる。とうとうその手は、俺の胸をわしづかみした。
もぎゅぎゅぎゅ
「や、やめろ――――――っ!」
「はあはあ、いいわ! もっと苛めたくなる!」
もみもみもみもみもみもみもみもみ
「のわああああ!!!」
俺の叫びは虚しく響き、何か大事なものを奪われたかのような喪失感だけが残った……。
そして、この一部始終をにやにやしながら見ていたクラスメイト達よ、後で覚えてやがれよ……。
「じゃあ清美と正義~、片付けや戸締まりは任せたぞ~」
そう言ってクラスメイトが教室を去った。気がつけばもう放課後、文化祭も終わりが近い。
「ようやく二人きりになれたな」
正義が何か企んでいそうな顔で俺に近づいた。なので、冷たくあしらうことにした。
「そうだな、ちゃっちゃと終わらせて皆のとこへ行こうぜ」
ガシッ
正義は俺の背後から両手で胸をもんできやがった。絶妙な力加減で俺を気持ちよくしてくる。
「あぁん♡ ってこらぁ! 何しとんじゃい!」
「何って、セクハラだけど問題あるか?」
「問題あるわい! ん♡」
「セクハラしたくなるような格好をしているお前が悪い」
「仕方ねえだろ強制的にこの格好にされているんだし! そして女子にもおんなじ事、はぅん♡ いえるのか?」
「ふっ、こんなことは女子には言わない。愛しているお前にしか言わないぜ!」
「かっこ良く言っても、内容の酷さは変わらねえぞ! ひゃう♡ つうか胸揉むのやめろ!」
「心は否定しても、お前の体は俺を欲していると認めているようだな。まぁ胸を揉むのはやめてやるよ」
「なぁにどっかのエロゲみてぇなこと言ってんだ? って!?」
正義の手はあろうことか、スカートの中に入ってきた。
「胸を揉むなといったが、下半身を触って良いとは認めてねぇぞ!」
「特別大サービスだ。お前のも気持ちよくしてやってやるよ」
「ひぃ!?」
正義の手は俺の下着の中に侵入してきた。右手で俺のちんこをいじくってくる。さらに左手で俺の尻をもみほぐし、どの指か分からんが尻の穴までいじくってきた。
「おいばか! 俺のちんこやかケツの穴とか汚いところさわんな! この変態! さっきくっさいのしてきたばかりだぞ!」
「ふむ、それも悪くないな。今度そういうプレイもやってみるか?」
「そ・れ・は・ま・じ・で・や・め・ろ!!」
「ちなみに騒がしくしているがいいのか? 誰かに見つかったらお前はホモとして学園生活を送る事になるぜ。今この瞬間盗撮している輩がいるかもしれない!」
「そうなったらお前も道連れじゃい!」
「俺はいいぜ、お前に変な虫寄りつかねえし、俺はお前さえいればいい」
「うるせえ! 俺はお前なんざいらねえ! さっさと離しやがれ!」
「そうはいってもよ、お前の体は俺を欲しているみたいだぜ。お前のちんこの先からぬるぬるとしたものが出ているぞ」
正義は俺のちんこの先に親指の腹を押しつけ、くりくりと回していじくっている。段々と、それが心地よい感覚になってきた。
「やめ、変な気持ちになるぅ!」
「やめろと言われてやめるやつはいねえよ」
ずぶぶぶぶ
「ひゃああ!」
ついに、俺のケツの穴奥深くに正義の指が侵入してきた。イヤな異物感がうまれてくる。
「いや! 抜いて!」
「抜け? よし抜いてやるよ」
といって、正義の手の動きが速くなった。俺のちんこをいじくる右手の動きは速くなり、尻穴を犯す左手の指もうねうねとうごいた。
「そっちの抜くじゃねぇ! 指を抜けってんだ! ひゃい♡」
「だって、清美の尻の穴あったかいし、中のぬめぬめと感触がたまらないし、俺の指を離したくないってきゅうきゅうしめつけてきやがるぜ。総括して、エロいお前が悪い」
「ああもうちくしょう! はう♡」
もうだめだ、イキそうだ。
「このままだと下着が汚れる、せめて脱がせて」
「ん、そうか、ちょっと待ってろ」
といって正義は俺から離れていった。さっきまでイキそうだったのに、いいところで寸止めされて、俺の体が早くイカせてとせがんでいるようだ。
「あの野郎、やるなら最後までやれってんだ。生殺しってやつだぜ……」
正義が戻ってきた。どうやら、温かいコーヒーをもってきたようだ。
「お前のミルクでカフェオレを作ろうと思ってな。よし、オナニーしてコーヒーの中に入れろ。イキたいんだろ?」
「こんにゃろう……!」
正義は俺がイキたい事が分かっている。それを知った上で意地悪をしている。俺も、自分の生理的欲求に耐えきれずメイド服から、びんびんに勃起した性器を出し、オナニーを始めた。
「早くイケよ。コーヒーが冷めちまう」
言われるまでもなく、さっきまでイキそうな状態だったので、俺は一分もせずに射精した。
どびゅ びゅるる
コーヒーカップを狙ったが、入りきらずにカップからこぼれる精液もあった。正義はスプーンでコーヒーと精液を混ぜて、それを一気に飲み干した。
「ごちそうさまでした」
俺はじらされた末にようやく射精できたので、かなりの開放感を感じていた。俺はほうけていたみたいで、気がつけば、正義が教室の片付けやら戸締まりやらをやってくれていた。後で、こいつは借りな、とやつは不吉な発言をした。
そして我がクラスは、一部生徒達の強い要望によりメイド喫茶をやることになった。当日の俺の仕事であるが……
「なんで俺がこんな格好せなあかんのだ……」
俺の今日の仕事はメイド姿でお客さんをもてなすことであった。黒のストッキング、白と黒をベースにしたメイド服、カチューシャ、俺がどう着こなしても、男子にしか見えない。おまけに露出度も高く、男子の体をより強調するものだ。挙げ句の果てに下着まで女性ものの可愛いピンクなやつを強制的にはかされている。うちのクラスは気合いをいれるところを間違っていないかと思う。
事の発端は、文化祭で何をやるかというクラス会議であった。誰が言い出したかは知らんが、メイド喫茶が良いという流れになった。しかし、同じようなことを考えているクラスも多く、もっと捻りを入れなければいけないという流れになった。これまた誰が言い出したかは知らないが、男子に女装させるのはどうだという話しになった。んで、確か正義が俺に女装させるのはどうかと提案し、それに悪のりするクラスメイト達が出て、結果的に俺が女装男子の一人に選ばれたわけだ……。
「よりにもよってなんで俺が女装役になるんだよ! 」
「よう清美! メイド姿似合ってんじゃん!」
俺を茶化しに執事姿の正義がやってきた。
「来たな諸悪の根源! つうかなんでお前はちゃっかり執事姿になってんだよ!」
「しょうがないだろ、俺に合うメイド服がなかったんだから。それに俺は男前だしな」
正義が歯を見せてどや顔を決めた。
「はいはい勝手に言ってろ」
「後でお前のミルクでカフェオレ作ってくれよ。メイドさんなんだからご奉仕してくれよ」
「メイドは執事にご奉仕しなきゃいかんのか? 後、俺にセクハラして楽しいか?」
「楽しいに決まってんだろ!」
「……よし、特別サービスに、俺のちんこから出るミルクの方で作ってやるよ」
正義の発言に対し、俺は青筋をたてながら笑顔に答えた。
「俺はそれでもいいぜ。欲を言えばおっぱいのミルクもセットで頼むぜ」
ダメだ、こいつに合わせて会話しようと思うと疲れてくる。俺は俺の仕事をやることにしよう。
「清美! お客様来たよー!」
「おう! 待ってろ! いらっしゃ……」
お客さんの姿を見てびっくりした。見るからにマッシブな肉体、青ひげが見え、顔も濃い。それでいて女のような服装と化粧をしている。俗に言うおかまだ。今時珍しい存在もいるもんだ。
もしかして、こいつの接客を皆が嫌がって、俺にまわしてきたってことか?
「あんらぁ~~僕ぅ、可愛いわね~♪」
この人の声を聞いて元は男前ボイスだとおもった。そういう声でおかまボイスで話しかけられると鳥肌が立つ。今、背筋がかなりぞくぞくとしている。
「緊張しているのかしら? 私ってそんなにび・じ・ん?」
俺はこのおかまに、引きつった笑顔でなんとか丁寧に対応しようとした。
「えぇ、と、とっても綺麗な貴婦人で、た、多少緊張しております……」
「じゃあ注文良いかしら? エスプレッソのコーヒーと苺のショートケーキをお願いしますねぇん♪」
「か、かしこまりました。すぐに用意いたします」
ダメだ、このおかまの顔を直視していられない。それほど強烈なお客だ。
「清美~、気に入られているじゃねぇか」
人の災難を楽しむかのように正義がにやにやと笑っていた。
「俺にはもったいないお客だよ。正義にこそぴったりなお方さ」
「残念だが、今は女の子達を接客しなきゃいけないからな。頑張れよ」
正義は人ごとのように言って、教室に入ってきた女の子のお客をもてなした。
「俺もあっちにいきたいぜ」
ぶつぶつと文句を言いながら、エスプレッソのコーヒーと苺のケーキを準備して、おかまの客に持って行った。俺は、「お待たせいたしました」、「ごゆっくりお召し上がり下さい」と必要最低限の言葉を言って去ろうとした。
さわさわ
「ひゃう!?」
俺が後ろを振り返った瞬間、お尻を触られる感触があった。
「失礼、手が滑っちゃったわ。君なかなかいいお尻をしているわねぇん。あとあえぎ声もかわいいわぁん」
俺は顔を赤らめて、すたすたと立ち去った。教室内の客の見えない裏方で、俺は怒りを爆発させた。
「なんなんだあのおかま! 俺のけつを触りやがって! こっちはそんな気はねえっての!」
「そうだな、勝手に色目を使う彼氏を許してはおけんな」
「そうそう、ん?」
俺の独り言に参加してきたのは正義であった。
「俺は独占欲が強い男だ。尻を他人に触らせる恋人は許しちゃおけねえな」
「どう考えても俺に非はないだろ! セクハラしてきたおかまが100%悪いだろ!」
「おいおい、お客は神様だぜ。だから、お前が悪いことになる」
「なんちゅう理不尽な理論だ……」
「それが飲食業ってもんだぜ。お客はこちとらが下手にしか出れないのを知っていてマウントとってきやがるんだ」
「言われてみればそういうもんか……少なくとも飲食業では仕事しないようにしよう……」
おかまのお客もケーキとコーヒーを完食したら普通に帰ってくれたので、一安心した。これ以上変な客が来ないことを祈る。
「清美くん! お客さん! もてなして!」
「よし! まかせろい!」
さて、次のお客さんは、見るからに人畜無害な女の子で一安心した。しかし、見た目が特徴がある。黒髪で三つ編み、ぐりぐりメガネ、そばかすで地味な感じだ。むしろ今の時代では滅びたんじゃないかっていうような女の子だ。
「ご注文はおきまりでしょうか?」
「あ、あの……」
緊張しているのか、何かもじもじとしたような感じの態度をとっている。まあメイド服に女装していた野郎が接客をすればそうなるわな。とりあえず、ここは落ち着かせよう。
「当店は多少変わっておりますが、常識的な接客を心がけておりますので、ご安心下さい」
「えぇと、ケーキやコーヒーじゃないんです……その……あなたのおっぱいを触って良いですか?」
「……」
今なんつったこの女。いや、俺が疲れていて幻聴が聞こえたのだろう。そう思おう。
「お客様、お手数ですがもう一度おっしゃっていただけますか?」
「おっぱい触らせてください!!」
ああもう! なんで俺の時だけこんな客しかいないんだ! メイド服を着た野郎の胸を揉みたがる女がいるってこの世界はおかしいぞ!!
「お嬢様、サービス料金を払っていただければ、それに見合ったサービスをさせていただきます。なお、男子メイドの胸部を触る場合は」
どっからか執事姿の正義が出てきて、勝手に何か説明している。
そして、正義は女子から諭吉さんをいただいている。いや、これまずくねえか?
がしっ
突然俺は、正義に羽交い締めされていた。
「では遠慮なくメイドの胸を触って下さい」
「なっ!? 正義、てめぇ!」
「よっしゃあ!」
女子も何が「よっしゃあ!」だよ! というかこの女子、俗に言う腐女子さんか!? ハアハアと荒い息を吐きながら、にぎにぎとエロそうな手つきでせまってきやがる。とうとうその手は、俺の胸をわしづかみした。
もぎゅぎゅぎゅ
「や、やめろ――――――っ!」
「はあはあ、いいわ! もっと苛めたくなる!」
もみもみもみもみもみもみもみもみ
「のわああああ!!!」
俺の叫びは虚しく響き、何か大事なものを奪われたかのような喪失感だけが残った……。
そして、この一部始終をにやにやしながら見ていたクラスメイト達よ、後で覚えてやがれよ……。
「じゃあ清美と正義~、片付けや戸締まりは任せたぞ~」
そう言ってクラスメイトが教室を去った。気がつけばもう放課後、文化祭も終わりが近い。
「ようやく二人きりになれたな」
正義が何か企んでいそうな顔で俺に近づいた。なので、冷たくあしらうことにした。
「そうだな、ちゃっちゃと終わらせて皆のとこへ行こうぜ」
ガシッ
正義は俺の背後から両手で胸をもんできやがった。絶妙な力加減で俺を気持ちよくしてくる。
「あぁん♡ ってこらぁ! 何しとんじゃい!」
「何って、セクハラだけど問題あるか?」
「問題あるわい! ん♡」
「セクハラしたくなるような格好をしているお前が悪い」
「仕方ねえだろ強制的にこの格好にされているんだし! そして女子にもおんなじ事、はぅん♡ いえるのか?」
「ふっ、こんなことは女子には言わない。愛しているお前にしか言わないぜ!」
「かっこ良く言っても、内容の酷さは変わらねえぞ! ひゃう♡ つうか胸揉むのやめろ!」
「心は否定しても、お前の体は俺を欲していると認めているようだな。まぁ胸を揉むのはやめてやるよ」
「なぁにどっかのエロゲみてぇなこと言ってんだ? って!?」
正義の手はあろうことか、スカートの中に入ってきた。
「胸を揉むなといったが、下半身を触って良いとは認めてねぇぞ!」
「特別大サービスだ。お前のも気持ちよくしてやってやるよ」
「ひぃ!?」
正義の手は俺の下着の中に侵入してきた。右手で俺のちんこをいじくってくる。さらに左手で俺の尻をもみほぐし、どの指か分からんが尻の穴までいじくってきた。
「おいばか! 俺のちんこやかケツの穴とか汚いところさわんな! この変態! さっきくっさいのしてきたばかりだぞ!」
「ふむ、それも悪くないな。今度そういうプレイもやってみるか?」
「そ・れ・は・ま・じ・で・や・め・ろ!!」
「ちなみに騒がしくしているがいいのか? 誰かに見つかったらお前はホモとして学園生活を送る事になるぜ。今この瞬間盗撮している輩がいるかもしれない!」
「そうなったらお前も道連れじゃい!」
「俺はいいぜ、お前に変な虫寄りつかねえし、俺はお前さえいればいい」
「うるせえ! 俺はお前なんざいらねえ! さっさと離しやがれ!」
「そうはいってもよ、お前の体は俺を欲しているみたいだぜ。お前のちんこの先からぬるぬるとしたものが出ているぞ」
正義は俺のちんこの先に親指の腹を押しつけ、くりくりと回していじくっている。段々と、それが心地よい感覚になってきた。
「やめ、変な気持ちになるぅ!」
「やめろと言われてやめるやつはいねえよ」
ずぶぶぶぶ
「ひゃああ!」
ついに、俺のケツの穴奥深くに正義の指が侵入してきた。イヤな異物感がうまれてくる。
「いや! 抜いて!」
「抜け? よし抜いてやるよ」
といって、正義の手の動きが速くなった。俺のちんこをいじくる右手の動きは速くなり、尻穴を犯す左手の指もうねうねとうごいた。
「そっちの抜くじゃねぇ! 指を抜けってんだ! ひゃい♡」
「だって、清美の尻の穴あったかいし、中のぬめぬめと感触がたまらないし、俺の指を離したくないってきゅうきゅうしめつけてきやがるぜ。総括して、エロいお前が悪い」
「ああもうちくしょう! はう♡」
もうだめだ、イキそうだ。
「このままだと下着が汚れる、せめて脱がせて」
「ん、そうか、ちょっと待ってろ」
といって正義は俺から離れていった。さっきまでイキそうだったのに、いいところで寸止めされて、俺の体が早くイカせてとせがんでいるようだ。
「あの野郎、やるなら最後までやれってんだ。生殺しってやつだぜ……」
正義が戻ってきた。どうやら、温かいコーヒーをもってきたようだ。
「お前のミルクでカフェオレを作ろうと思ってな。よし、オナニーしてコーヒーの中に入れろ。イキたいんだろ?」
「こんにゃろう……!」
正義は俺がイキたい事が分かっている。それを知った上で意地悪をしている。俺も、自分の生理的欲求に耐えきれずメイド服から、びんびんに勃起した性器を出し、オナニーを始めた。
「早くイケよ。コーヒーが冷めちまう」
言われるまでもなく、さっきまでイキそうな状態だったので、俺は一分もせずに射精した。
どびゅ びゅるる
コーヒーカップを狙ったが、入りきらずにカップからこぼれる精液もあった。正義はスプーンでコーヒーと精液を混ぜて、それを一気に飲み干した。
「ごちそうさまでした」
俺はじらされた末にようやく射精できたので、かなりの開放感を感じていた。俺はほうけていたみたいで、気がつけば、正義が教室の片付けやら戸締まりやらをやってくれていた。後で、こいつは借りな、とやつは不吉な発言をした。
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