ヤンデレなストーカー♂が異世界まで追いかけてきやがった!?

あさきりゆうた

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番外編:私の愛を分からせないと……

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 会社への通勤でいつも同じ電車に乗る人が居る。その人のことがとても気になった。
 いつの間にか気になるが好きになっていた。
 いつの間にか好きが大好きになっていた。
 いつの間にか大好きが愛しているになっていた。

 私は会社を辞めた。愛している人をいつも見たいと思ったからだ。幸い貯金が貯まっていたのでしばらくの間は無職でもいける。ただしずっとは無色でいられない、その間に彼をものにしなくては自身にはっぱをかけた。
 まず今日一日彼をストーキングすることにした。いつもの自分と分からないように変装もした。電車内で彼を見つけたらそれとなく同じ駅で降りた。そして彼のついた場所はゼネコン会社の仮設のプレハブ事務所だった。彼はいつも作業着で通勤していたのでなんとなくその辺は予想できていた。まだストーカー初心者なので、今日は慎重なストーキングをすることを心がけ、警察に捕まることがないようにしよう。
 近くにあった堤防から双眼鏡を使って彼の行動を観察する事にした。彼は現場内を見回っている最中だった。時折下請けの職人と楽しそうに会話している。その楽しそうな表情をいつか自分にも向けてくれない物かなと思う。彼の行動には特段なんの変化もなく、普通のことだけをやっている。それでも愛している人の行動だと何もかも興味深く見れるものだ。
 夜になって彼は帰宅する準備に入った。朝早い彼が夜の7時頃帰宅だから少し残業したようだ。早速彼の後を追うことにした。
 彼は小さく古いアパートの一室に入った。初日で彼の住所をつきとめたのは大きい! 彼の部屋に対しおしかけたい気持ちになったが、そこは抑えた。まずは自分の思いを控えめに恋文で表すことにした。もちろん手書き、そしてかつ丁寧な字だ。すぐに夜でも開いている文房具屋さんへ行って、手紙の用の紙と筆記用の万年筆を購入し、自宅で恋文を書くことにした。もちろん少しでも満足のいかない恋文を書けばすぐにそれは没だ。1枚、2枚……10枚……100枚……といった感じに没の恋文がたまっていった。そしてようやく238枚目にして満足のいく恋文が書けた。私は早速翌日彼の郵便受けに入れに行った。
 さて、今私は彼のアパートの部屋の前にいるわけだが、部屋の中に入ってみたくなる気持ちが強くなった。しかしそこは理性で抑えて常識的な行動をする事にした。
 このまま部屋に強引に侵入するのは駄目だ、このまま無職で居続けるのも駄目だ、よし、鍵屋さんに転職だ! 鍵屋さんで鍵開けのスキルを身につけてから改めて彼の部屋に普通に入ろう! そして鍵屋さんとして修行をしながら、彼への愛を送ることにした。
 恋文の次に恋文では変化がなく、彼も私をそこまで想ってくれないかも知れない。よし、クッキーあたりも一緒に贈ろう! これで私の愛が本気だと分かるはずだ! 彼が私のクッキーを食べて喜ぶ姿を想像するとなんだかいつもの生活がより明るくなる!
 さて、次の贈り物はどうしようか。恋文+クッキーよりも強い物を贈らないと私の気持ちが伝えきれない。そういえば、バレンタインチョコの中に髪の毛を入れる女子の話を聞いたな。よし、私もその手でいこう。でも私以外にもあの人に惚れている人がいるかもしれない。差をつけるために特別な毛を用意しよう。

ちょき ちょき

 自分の陰毛を切るなんて初めての経験だ。一生で一度かもしれない。最も私がよく出ている部分であるこの陰毛を彼が見たらなんて想うか。より愛おしく私を想ってくれるだろう。

「えっ……」

 次なる贈り物をしようと彼の家に来たら空き室になっていた。彼は引っ越したのだ。

「どうして……」

 絶望感が強く押し寄せてくる。落ち着こう。彼はアパートは変えても会社までは変えてないかもしれない。私は平日に鍵屋さんからお休みを頂き、彼の職場までいった。やはり彼はいた。後は彼がどこへ帰宅するのか見届けるだけだ。意外と楽に彼の新居をつきとめることができた。
 どうやら彼が引っ越したのは近場に公園のあるアパートだった。これで彼にまた愛を伝えることが出来る。
 いや、ただの愛ではまた彼が逃げてしまうかもしれない。彼は私だけのものと再認識させる愛を伝えなければならない! 再度気合いをこめて恋文を書いた! 今度は349枚書いた!
 休日中のストーキングで彼は気晴らしに良く公園に行くことが多いと分かった。私は近所の子供にお小遣いをあげて彼に手紙を渡す役目をお願いした。もちろん私の情報はふせるように言っておいた。
 さて、いよいよ鍵屋さんでの修行で技術もかなり身につき、アパートの鍵ぐらいはピッキングできるようになった。ようやく彼の部屋の中に入ることが出来た。まず彼の匂いをかいだ。彼はずぼららしく、部屋の匂いはあまり気にしていないようだ。ほんのりと彼の汗の匂いがする。
 彼はゼネコンの現場で働き、外をよく歩き回り汗をかくことが多い。それならドリンクをプレゼントすれば彼は喜ぶに違いない。彼の部屋から適当なペットボトルを見つけて、私のおしっこを注いだ。

じょじょじょじょ

 意外と多く出た。500mlのペットボトルが私のおしっこで満たされる。でもこれ彼が飲んだペットボトルだから彼の唾液も入っているよね。彼の唾液と私のおしっこがミックスされたと考えるとなんだかうふふな気分になってきた。もちろんお馴染みの恋文をつけるのも忘れない。
 さて、彼の情報も調べたい。実はまだ名前すら知らないのだ。
 布田達也ふだたつや、今年で30歳になる男性と分かった。なんてことはない平凡な名前だと普通の人は思うだろう。でも長い間愛している人の名前を初めて知ったこの感動はすごい、素晴らしいものだと実感している!
 さて、いよいよ彼と発対面したいところだ。どうせなら私の体を見て貰いたいという気持ちになった。私がここまで自分を見せたんだから裸を見せるぐらいは普通だ。夜に共同作業をすることも将来的にあり得るだろうからやはり普通だ。週末、彼ははしごして一人酒をしていたみたいだった。人気のない路地に彼が入った瞬間、私は彼の前に出て挨拶を交わした。そして覚悟を決めて、私の全裸を見せた。この日のためにお金をかけた脱毛処理、化粧水・乳液・美容液などをつかってのお肌の手入れ、いちご鼻を治すためのレーザー治療、そしてトレーニングによるスリムな体の維持等、念入りに自分の身体を磨き上げてきたのだ。これで彼が喜ばないはずがない!

「うわあああああ!!」

 え? なんで悲鳴をあげて逃げるの? 待って、大型トラックがそっちに来ている! そのままじゃひかれる!!

ビビィ――――ッ!!

 気がつけば彼は数メートルほど吹っ飛んでいた。変わり果てた彼の姿を見て絶望した。

ブオオオオン

 トラックがすぐにその場を逃げるように走り去った。幸い人気が全くなくなった。ある意味今がチャンスだ。

「今、あなたのもとへ逝きます」

 私は手持ちのナイフを自身の心臓に刺して息絶えた。




 気がつけば私は真っ白い世界にいた。なんとなく現実の世界ではない気がした。

清井恵瑠きよいえる様ですね。ここは死後の世界。あなたは死にました」

 誰もいないけど空間に女性の声が響いている。もしかしていわゆる天国というところかな。こう見えても性格の良さには自信があるからね! へぇ、天国ってこういう場所なんだ。

「私、これからどうなるんですか?」

「あなた方が異世界と呼ぶところへ飛んで頂きます。その際、好きな特典をつけることができます。ここに来た大抵の方は、いわゆるチート系と呼ばれるステータスを最初から高い状態で始めるのをよく選びます。もちろんあなたの考えで一番良い特典を選んで貰ってもかまわないです」

 あっ、天国じゃないんだここ。異世界ってなんとなく某漫画のイメージが強いな、流石にお尻から魔法とかみたいなギャグはないとは思うけど、なんとなくどういう世界かは想像できる。
 チート、いかさまとかずるとかっていう意味があった。じゃあ無茶なこともできるのかな?

布田達也ふだたつやさんのためなら何でもできるっていう能力、表現が具体的じゃないですけど可能ですか?」

「大丈夫です」

 私の体が真っ白い光に包まれた。

「あなたに特典をお与えしました。では、次の世界では良い人生を送れることを祈ります」

 そして私はどこか遠くの世界へと飛ばされた。




 街中に私は飛ばされていた。中世のヨーロッパを彷彿させる衣装を来た人だらけだ。いわゆるRPGの世界観だ。

「タツヤさんはどこにいるのかなぁ?」

 独り言を呟くと、自身の脳内にMAPが現れた。方角と距離、自分の現在地、さらには到着時間まで示されている。

「もしかしてこの通りにいけばタツヤさんのもとへいけるのかな?」


 早速私は脳内MAPの指示する場所へと向かった。



 彼は山で生活をしているようだった。お手製らしき家も建てている。彼の能力も大体、というか正確に推測できた。いわゆる自給自足絡みなら何でもできるという能力だ。

「ここが彼との愛をはぐくむ一軒家かぁ~~きゃっ???」

 決めた、私は今日彼に夜這いをしかけよう。もう彼への愛を抑え切れない……。
 夜になり彼の家の中に入った。人気のない山奥だからか無施錠みたいだ。早速彼のベッドにお邪魔し、欲望に身を任せてフェラチオを開始した。
 タツヤさんのあそこの形、色、匂い、感触、なにもかも愛おしい。永遠にフェラチオできそうな位の気持ちだ。

じゅっぽ じゅっぽ じゅっぽ

 この日のためにアダルトビデオ、場合によってはゲイ向けのアダルトビデオで予習はしてきた。どういうフェラチオの仕方が彼が喜ぶかもばっちりだ。最初はなでるようにして、かたくなったら徐々に力を強めていく。

「何やってんだてめえぇぇっ!?」

きゅぽん

 ようやく目覚めましたか。では改めて挨拶をしないと。

「私は清井恵瑠きよいえる。エルって呼んでいただければ大丈夫です。タツヤさん気持ち良いですか?」

 タツヤさんから酷い罵詈雑言を浴びせられた。なんで私の愛を分かってくれないのかなぁ。怒らないと分からないかなぁ。少し痛い目にわせないと分からないかなぁ。恐怖を与えないと分からないかなぁ。

ぎゅっ

 とりあえず潰さない程度にタツヤさんのあそこを握りつぶすのがいいかな。

「どうしてそんなこと言うんですか? 酷い人ですね。これなら潰されても仕方ないですね。大丈夫、再起不能になっても私がちゃんと面倒を見ます。それにタツヤさんが苦痛に泣き叫ぶ姿も見てみたいです」

にやり

 私の最高の笑顔でタツヤさんは気持ちを理解してくれたみたいだ。でもそういうあからさまなのは好きじゃないんだよね。なんだか本心からという感じがしないの。

ぎゅぎゅぎゅ

 よりタツヤさんのあそこを握りしめる。流石に潰れないよねと心配した。当の本人も相当痛がっている。本当に潰したら私が楽しめなくなるしある程度加減しないとまずいか。

「見え見えの機嫌取りは好きじゃないんですよ。そうですね、大好きなあなたのお口に俺の精液を飲ませたいです。そんなこと言ってもらえれば嬉しいです」

 タツヤさんは態度をより良く改めたようだ。一瞬「あな」と聞いて私は少し表情を変えたが、それをタツヤさんは察しすぐに「エルさん」と言い換えた。どうやら私のことを理解しようと頑張っているみたいですね。

じゅっぽ じゅっぽ じゅっぽ

 私が持てる技術を全てだしてタツヤさんにフェラチオをした。そろそろ彼のあそこもびくんびくんと脈動をし、限界まではりつめている感じがある。もう射精寸前のようだ。

「いいですよ。私のお口の中に出して下さい」

びくん びくん

 なんとなく、これが射精の寸前なんだなと分かりました。

びゅるる びゅるる びゅるる

 こ、これがタツヤさんの精液、とても良いんですが、美味しくて馬鹿になります。表現に困ります。でも彼のために最大級の表現をしないと。

「美味しかったですよ。こってりとして、どろっとして、熱くて……」

 とりあえず今日はこれで大分満足した。本当はこれ以降の事もやりたいですが後のお楽しみですね。

「楽しみはあとにとっておきましょうか……タツヤ、あなたが死ぬまで安息の時はないものと思って下さい。また今度襲いにきますからね……」

 タツヤさんの怯えきった表情、はぁ、とてもぞっくぞくします。次はどんな手を使って彼にお近づきになろうかな……。
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