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モテモテになったぞ、喜べよ
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あれ? ここはどこだ?
ぱっと見、雲一つない青く晴れた空のようだな。
ん? あれ! 僕、空に浮いている!?
「佐倉蓮さんですね」
僕に声をかけてきたのは、すんごい美人なお姉さんだった。格好はどう表現すれば良いかな? 具体例をあげるなら、古代ローマにいそうなお姫様の格好だ。
「はい、そうです。あなたは?」
「はい、私は死者の行き先を管理する女神です。他に聞きたいことはありますか?」
死者の行き先? なんか嫌な予感がする。とりあえずこの状態を聞いてみよう。
「あの~~、何が何だか分からない状態なんですが……僕はどうなっているんですか?」
「はい、まずあなたは死にました。そしてここへ来たのです」
「そうですか……えっ――――!? いや、そんな死んだ記憶一切ないんですけど!!」
「あなたは肉体を失って魂だけの状態です。死の記憶というものは肉体に保存されるものであり、魂だけのあなたが死んだ記憶を覚えていないのは当たり前のことなのです」
「そ、そうですか……死因なんて分からないですよね?」
ふるふる
女神さんは首を横に振った。
「申し訳ありませんが、個々人の死因までは把握しておりません」
「分かりました。あの、僕、これからどうなるんですか?」
「はい、次なる世界に転生して頂きます」
「え? 転生って、ライトノベルとかアニメでよくある異世界転生ですか?」
「残念ながら、異世界転生をご希望する方が多くて、もう転生先として受け付けていないんですよ」
「そうですか、どうせなら楽しい世界に行きたいと思いますが、そんな世界ってありますか?」
にやり
あれ、一瞬女神様が嫌な笑みを浮かべたような。
「それでしたらゲームの世界はどうでしょうか?」
「ゲームか~~、僕アクション系とか格闘系はどうも苦手なんですよね」
「それでしたら恋愛シミュレーションの世界はどうでしょうか? 今なら転生特典としてあなたに能力を授けることが出来ますよ。何でもご自由に言って下さい」
「能力……スポーツが得意とか、勉強が得意だとかかな……いや、恋愛シミュレーションならどんな子に対しても好感度が高い状態になるとかがいいなぁ。なんて、都合の良い特典はつきませんよね?」
「できますよ。あなたがいく恋愛シミュレーションの世界において、全てのキャラと好感度が高くなる、つまりもてもてになるということですね」
「え? 本当にできるんですか!? なんか凄いことになりそう!!」
前世では全く女性に対し交際経験がなかった記憶がある。そんな僕が女の子達もてるなんて夢のようだ! 凄いことどころか、可愛い女の子達が周りに集まって、いわゆるハーレムなんてのもできるぞ!
「確認です。あなたが今言った事を転生特典にして大丈夫ですね?」
「はい! もちろんです!」
「最後に、質問などがなければ次なる世界へあなたを導きます。なにか聞きたいことはありますか?」
「じゃ、じゃあ僕が行く世界って綺麗な人は多いですか?」
「はい、多いですよ」
「それなら良いかな。よし、決まりました! 僕を恋愛シミュレーションの世界へ転生させてください!!」
「分かりました。目を閉じて、心を無にして下さい」
目を閉じると僕にエネルギーの振動が伝わっているのを感じる。やがて、意識がどんどん遠くなっていった。
くっくっく
薄れゆく意識の中で何やら嫌な笑い声が聞こえていた……。
目が覚めたらベッドの中だった。見知らぬ部屋だ。そして時間は朝の六時半、携帯のカレンダーを見ると月曜日の平日だ。
「蓮、朝ご飯できたわよ。学校に遅れないうちに、着替えをして早く降りていらっしゃい」
母親らしき人の声がした。まず着替えをするか。学校といったから僕は学生なのだろう。男子学生の学生服がハンガーにかけてある。多分あれが僕の着替えだろう。試しに着てみるとサイズがぴったりだ。でも自分の体格がどちらかというと小柄だ。チビだけどこれで本当にモテモテになるのかなぁ? 今の、見た目はどんな感じなのか見てみよう。部屋を見回すと姿見の鏡があった。試しに自分がどんな姿か覗き込んだ。
「え? これが僕なの?」
驚いた。ぱっと見、女の子のように見える可愛らしい顔だ。髪の色は青色。一応地毛みたいだ。でも股間を試しに触ってみると、やはり自分は男の子のようだ。
「なるほど、可愛い路線で女の子にモテモテになるということか」
さて、朝食を済ませていくか。
「おはよう蓮」
「おはよ、えっ?」
「どうしたの蓮?」
「い、いや、何でも……」
おいおい、なんで自分の母親に顔がないんだ!? 僕の母親は妖怪のっぺらぼうなのか!? そんなはずはないだろう!
「おはようございます。朝のニュースの時間がやってきました」
TVのニュースキャスターのお姉さんの顔ものっぺらぼうだった。この世界では女性の顔がのっぺらぼうなのが当たり前なのか? いやいや、あの女神様が綺麗な人が多いって言ってたし、もしかして恋愛シミュレーションのヒロインとなるメインキャラなら顔があるかもしれない!
僕が朝食を食べ終えると、母親も一緒に学校へ出かけるという事を言った。
「今日は転校初日だから、私と一緒に行きましょう」
母親の運転する車で僕は学校へ向かうことになった。背景を見ると、男の人は顔がちゃんとある。逆に女性の顔はのっぺらぼうの人ばかりだ。
「え? ゲームの世界だからバグっている……とかじゃないよね……」
女神様は時々気になる言動も見せていた。なにやらきな臭い予感がしてきた。
「蓮をよろしくおねがいします」
僕の母親が担任の先生に挨拶をすませると、すぐに帰って行った。
「担任の定野源だ。俺はよく生徒から厳しいと言われている。まあ蓮君は真面目そうだから、俺が怒るようなことないだろう」
担任の定野先生には顔があった。精悍な顔つきで、体格も良く、見た目は怖そうだ。幸い第一印象は悪くないみたいだ。そして、定野先生には顔がちゃんとある。女性の顔がのっぺらぼうの理由を早くつきとめたいなぁ。
ガラララ
先生が僕を誘導するように教室へと入った。今日からクラスメートになる皆が僕を興味深そうに見ている。
「きょうこのクラスに転校してきた佐倉蓮だ! 皆、仲良くしてやってくれよ!」
先生が代わりに挨拶してくれたので、軽く礼のお辞儀をした。それにしてもこの教室男子生徒しかいないような……そういえばさっきからこの学校に来ても男の先生、男子生徒ばかり、女性が少ない、いやそもそもいないのでは?
「ひゃほはあああ!!」
な、なんだぁ!?
突然クラスの男子達から奇声があがり始めたぞ!?
「蓮ちゃん! 彼氏はいるかい?」
いかにもちゃらそうな金髪男子が不意打ちの質問をしかけた。
ってか彼氏だと!? 彼女いるかだろそこは!
「いや、僕は男に興味があるわけじゃないので……」
「えぇ――――っ!?」
なんで「えぇ――――っ!?」という反応になるんだ! 普通男に興味持つ男はいないだろ! この世界は常識がおかしいのか?
常識がおかしい……。
そういえば、この世界では女性に顔がない。いわば背景のようなものだ。恋愛シミュレーションゲームでいうなら攻略対象外になる。逆に男性キャラの大半が顔があり、おまけにクラスメートに美形の男子生徒が多い。もはやメインキャラといっても差し支えない。
推測であるが、嫌な結論に至った。ここは恋愛シミュレーションのゲームの世界ではあるが、男である僕の攻略対象が男である。
BLゲームの世界じゃねえええかあああああ!!
そういえば僕をこの世界によこしたあの女神様、この世界が恋愛シミュレーションゲームの世界とはいっていたが、美少女が出るとかは言ってない。怪しい素振りもあった!
あの女神確信犯でBLゲームの世界に僕を転移させやがったなああああ!!
おまけにモテモテになる転生特典までつけるとかもうホモエンド間違いなしじゃないかああああ!!
うがあああああ!! 僕は女の子が好きな普通の男の子なのにいいいい!!
「先生、転校生さんなんかうなだれていますよ」
いかん、クラスメートが心配の声をかけてくれている。とりあえず平静を取り戻そう。
そして、この世界で何事もなくいかに平和に生きるかを日夜考えることにしよう。
ぱっと見、雲一つない青く晴れた空のようだな。
ん? あれ! 僕、空に浮いている!?
「佐倉蓮さんですね」
僕に声をかけてきたのは、すんごい美人なお姉さんだった。格好はどう表現すれば良いかな? 具体例をあげるなら、古代ローマにいそうなお姫様の格好だ。
「はい、そうです。あなたは?」
「はい、私は死者の行き先を管理する女神です。他に聞きたいことはありますか?」
死者の行き先? なんか嫌な予感がする。とりあえずこの状態を聞いてみよう。
「あの~~、何が何だか分からない状態なんですが……僕はどうなっているんですか?」
「はい、まずあなたは死にました。そしてここへ来たのです」
「そうですか……えっ――――!? いや、そんな死んだ記憶一切ないんですけど!!」
「あなたは肉体を失って魂だけの状態です。死の記憶というものは肉体に保存されるものであり、魂だけのあなたが死んだ記憶を覚えていないのは当たり前のことなのです」
「そ、そうですか……死因なんて分からないですよね?」
ふるふる
女神さんは首を横に振った。
「申し訳ありませんが、個々人の死因までは把握しておりません」
「分かりました。あの、僕、これからどうなるんですか?」
「はい、次なる世界に転生して頂きます」
「え? 転生って、ライトノベルとかアニメでよくある異世界転生ですか?」
「残念ながら、異世界転生をご希望する方が多くて、もう転生先として受け付けていないんですよ」
「そうですか、どうせなら楽しい世界に行きたいと思いますが、そんな世界ってありますか?」
にやり
あれ、一瞬女神様が嫌な笑みを浮かべたような。
「それでしたらゲームの世界はどうでしょうか?」
「ゲームか~~、僕アクション系とか格闘系はどうも苦手なんですよね」
「それでしたら恋愛シミュレーションの世界はどうでしょうか? 今なら転生特典としてあなたに能力を授けることが出来ますよ。何でもご自由に言って下さい」
「能力……スポーツが得意とか、勉強が得意だとかかな……いや、恋愛シミュレーションならどんな子に対しても好感度が高い状態になるとかがいいなぁ。なんて、都合の良い特典はつきませんよね?」
「できますよ。あなたがいく恋愛シミュレーションの世界において、全てのキャラと好感度が高くなる、つまりもてもてになるということですね」
「え? 本当にできるんですか!? なんか凄いことになりそう!!」
前世では全く女性に対し交際経験がなかった記憶がある。そんな僕が女の子達もてるなんて夢のようだ! 凄いことどころか、可愛い女の子達が周りに集まって、いわゆるハーレムなんてのもできるぞ!
「確認です。あなたが今言った事を転生特典にして大丈夫ですね?」
「はい! もちろんです!」
「最後に、質問などがなければ次なる世界へあなたを導きます。なにか聞きたいことはありますか?」
「じゃ、じゃあ僕が行く世界って綺麗な人は多いですか?」
「はい、多いですよ」
「それなら良いかな。よし、決まりました! 僕を恋愛シミュレーションの世界へ転生させてください!!」
「分かりました。目を閉じて、心を無にして下さい」
目を閉じると僕にエネルギーの振動が伝わっているのを感じる。やがて、意識がどんどん遠くなっていった。
くっくっく
薄れゆく意識の中で何やら嫌な笑い声が聞こえていた……。
目が覚めたらベッドの中だった。見知らぬ部屋だ。そして時間は朝の六時半、携帯のカレンダーを見ると月曜日の平日だ。
「蓮、朝ご飯できたわよ。学校に遅れないうちに、着替えをして早く降りていらっしゃい」
母親らしき人の声がした。まず着替えをするか。学校といったから僕は学生なのだろう。男子学生の学生服がハンガーにかけてある。多分あれが僕の着替えだろう。試しに着てみるとサイズがぴったりだ。でも自分の体格がどちらかというと小柄だ。チビだけどこれで本当にモテモテになるのかなぁ? 今の、見た目はどんな感じなのか見てみよう。部屋を見回すと姿見の鏡があった。試しに自分がどんな姿か覗き込んだ。
「え? これが僕なの?」
驚いた。ぱっと見、女の子のように見える可愛らしい顔だ。髪の色は青色。一応地毛みたいだ。でも股間を試しに触ってみると、やはり自分は男の子のようだ。
「なるほど、可愛い路線で女の子にモテモテになるということか」
さて、朝食を済ませていくか。
「おはよう蓮」
「おはよ、えっ?」
「どうしたの蓮?」
「い、いや、何でも……」
おいおい、なんで自分の母親に顔がないんだ!? 僕の母親は妖怪のっぺらぼうなのか!? そんなはずはないだろう!
「おはようございます。朝のニュースの時間がやってきました」
TVのニュースキャスターのお姉さんの顔ものっぺらぼうだった。この世界では女性の顔がのっぺらぼうなのが当たり前なのか? いやいや、あの女神様が綺麗な人が多いって言ってたし、もしかして恋愛シミュレーションのヒロインとなるメインキャラなら顔があるかもしれない!
僕が朝食を食べ終えると、母親も一緒に学校へ出かけるという事を言った。
「今日は転校初日だから、私と一緒に行きましょう」
母親の運転する車で僕は学校へ向かうことになった。背景を見ると、男の人は顔がちゃんとある。逆に女性の顔はのっぺらぼうの人ばかりだ。
「え? ゲームの世界だからバグっている……とかじゃないよね……」
女神様は時々気になる言動も見せていた。なにやらきな臭い予感がしてきた。
「蓮をよろしくおねがいします」
僕の母親が担任の先生に挨拶をすませると、すぐに帰って行った。
「担任の定野源だ。俺はよく生徒から厳しいと言われている。まあ蓮君は真面目そうだから、俺が怒るようなことないだろう」
担任の定野先生には顔があった。精悍な顔つきで、体格も良く、見た目は怖そうだ。幸い第一印象は悪くないみたいだ。そして、定野先生には顔がちゃんとある。女性の顔がのっぺらぼうの理由を早くつきとめたいなぁ。
ガラララ
先生が僕を誘導するように教室へと入った。今日からクラスメートになる皆が僕を興味深そうに見ている。
「きょうこのクラスに転校してきた佐倉蓮だ! 皆、仲良くしてやってくれよ!」
先生が代わりに挨拶してくれたので、軽く礼のお辞儀をした。それにしてもこの教室男子生徒しかいないような……そういえばさっきからこの学校に来ても男の先生、男子生徒ばかり、女性が少ない、いやそもそもいないのでは?
「ひゃほはあああ!!」
な、なんだぁ!?
突然クラスの男子達から奇声があがり始めたぞ!?
「蓮ちゃん! 彼氏はいるかい?」
いかにもちゃらそうな金髪男子が不意打ちの質問をしかけた。
ってか彼氏だと!? 彼女いるかだろそこは!
「いや、僕は男に興味があるわけじゃないので……」
「えぇ――――っ!?」
なんで「えぇ――――っ!?」という反応になるんだ! 普通男に興味持つ男はいないだろ! この世界は常識がおかしいのか?
常識がおかしい……。
そういえば、この世界では女性に顔がない。いわば背景のようなものだ。恋愛シミュレーションゲームでいうなら攻略対象外になる。逆に男性キャラの大半が顔があり、おまけにクラスメートに美形の男子生徒が多い。もはやメインキャラといっても差し支えない。
推測であるが、嫌な結論に至った。ここは恋愛シミュレーションのゲームの世界ではあるが、男である僕の攻略対象が男である。
BLゲームの世界じゃねえええかあああああ!!
そういえば僕をこの世界によこしたあの女神様、この世界が恋愛シミュレーションゲームの世界とはいっていたが、美少女が出るとかは言ってない。怪しい素振りもあった!
あの女神確信犯でBLゲームの世界に僕を転移させやがったなああああ!!
おまけにモテモテになる転生特典までつけるとかもうホモエンド間違いなしじゃないかああああ!!
うがあああああ!! 僕は女の子が好きな普通の男の子なのにいいいい!!
「先生、転校生さんなんかうなだれていますよ」
いかん、クラスメートが心配の声をかけてくれている。とりあえず平静を取り戻そう。
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