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お前の嫁になるなんて!
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「ほう、ほどよく筋肉のついたバランスの良い体型だ。ただ単に筋肉を増やしてはスピードやスタミナも落ちる。良い鍛え方をしてきたものだな。そしてお前の歴戦の戦闘で受けてきた傷跡もなかなかにそそるな」
「当たり前だ! 貴様を倒すために俺は青春を! そして人生をもかけてきた! この肉体はその証の一つだ! 残念ながら俺は貴様に敗北し、今言った価値など全くないことになったがな!」
「お前の価値をお前が決めるな! お前の価値を決める権利は俺様にある! この素晴らしい肉体には莫大な価値があると俺は見ている」
もぎゅ
なっ! 魔王が俺の右胸を左手で揉みやがった!
「ほう、筋肉で張りのある胸だ。良い触り心地だ。この鍛えに鍛えた身体、俺様に抱かれるにふさわしい肉体だな」
「なにっ!? 俺は貴様に抱かれるためにこの肉体を長年作り上げてきたわけではないぞ!!」
「せっかく俺様がお前の肉体に価値をつけてやっているんだ。ありがたく思ったらどうだ?」
ちゅぱぁ
なんだっ!? 俺の口が魔王の口によって塞がれている。これってキスってやつかっ!? まだ誰ともしたことがないっていうのに!!
れろん れろん
俺の口の中で魔王の長い舌が俺の舌に蛇のように絡みついてきた。時折俺の口の中を吸い上げたり、舌の動きを変えながら単調でない刺激を与えられた。不覚にもそれが心地よいと感じ、胸の奥から熱がこみあげてくるような感覚が出てきた。
「なかなかにうぶな反応だな? クルトスよ、男とは初めてだろうが、もしや女とも接吻をしたことはないのではないか?」
「ない! 俺はキャンシーと結婚するまで誰とも性交しないと約束した! なのに貴様相手に初めてのキスされてしまうなんて……」
「なるほど、処男かつ童貞というわけか。それは楽しみなことだ」
じゅるり
魔王が舌舐めずりをし、美味しいものを頂く前の顔となった。
「なかなかに興奮してきた。少し急がせて貰うぞ」
つぷん
俺の肛門に何かが侵入してきた。魔王が俺の中に指を入れているのだ。太くて長い指が肛門内をぐねぐねと動き回った。なんの準備もなしに指を入れられたもんだから、肛門が切れてしまいそうだ。
「流石にノンケとだけあってキツキツだな。これでは俺様のものを挿入れたら壊れるんじゃないか?」
俺様のものを? つまり、魔王の性器を俺のケツの中に入れるってことか!?
「だったら今すぐにでもこんなこと止めて貰いたいんだがな……」
「止めても結構だ。ただし村人の命はないぞ」
「ちっ、足下を見やがって! 好きにしろ!」
魔王がまたも魔術を使用した。俺の肛門内を行き交う魔王の指の動きがスムーズになった感じがある。
ぬちゅん ぬちゅん
湿っぽい音が俺の肛門から聞こえてきた。俺の身体からこんな卑猥な音が発せられていると思うと恥ずかしい。
「お前の腸内で粘液を生成した。流石に滑りが良くないと強引でも入りづらいからな」
「ご、強引にか、俺はとんでもない出血サービスをすることになりそうだな」
「覚悟はできているようだな」
つぷ
俺の肛門に何かを押し付けられた。その何かは徐々に俺の肛門を拡張していく。次第に肛門の痛みが現れ大きくなっていく。その痛みが、魔王の性器の挿入によるものだと気付いた。
「ぐおお、痛い……今までに経験したことのないタイプの痛みだ……」
「くくく、まだ全部入りきってはおらんぞ?」
魔王は俺の処男《ノンケ》喪失の瞬間を楽しむようにゆっくりと性器を挿入していっている。俺の肛門の痛みはさらに大きくなっていった。
めり めり
俺の肛門の肉が耐えきれずに裂けている感覚が伝わってきた。
「ぐおおおお!! こ、これしき!! 今までに味わった痛みや苦しみに比べれば!!」
「そうか、貴様は極度のマゾのようだな。優しくしなくても良いと解釈するぞ。流石の俺様もお前の尻の気持ちよさに我慢ができなくなってな」
ぶち ぶちち
魔王の性器は俺の腸内に一気に侵入してきた。俺の肛門の肉が一気に切れた激痛、そして腹への圧迫感と、熱さが伝わってきた。
「うぐわあああああ!!!」
俺の雄叫びにも似た悲鳴は物理的な苦しみだけが原因でない。俺が心底倒したいと思った魔王相手に初めての性交の機会を奪われたのもある。精神的な悔しさも大きいのだ。
「良い雄叫びだ。より一層俺の性欲を沸き立ててくれる!」
ぬぼぉ ぬぼぉ ぬぼぉ
魔王は勢いよくピストン運動を開始した。俺がいかに痛いか苦しいかこの魔王もよく分かっているはずだ。それを承知で容赦なく激しい突きをしてくる。
「この痛み! 屈辱! かならずや返してくれる!!」
「お前は亡くなった仲間のために苦しむ道を選ぼうとした。それに反する気か?」
「じわじわとなぶり殺されるならまだ分かる! しかしこんな辱めを受けるなんて、あの世にいった仲間になんて顔すればいいんだよ!!」
「では、とっとと男同士の性交の良さに目覚めて、メスの顔をすれば良いだろ? さぁ早く俺との性交で快楽を感じるのだ!!」
「誰が貴様の無理矢理な性交に快楽を感じてたまるか! 俺は絶対に感じないぞ!!」
早く終わってくれ、早く早く! 終わってくれ!!
「クルトスよ、お前の幼なじみを見てみろ」
そうだ、今俺は故郷の村で、しかもこの場にはキャンシーもいるのだ! 俺がキャンシーに顔を向けると、彼女は絶望した顔で俺を見ていた。両頬に涙が伝っている。そりゃあ婚約を誓い合った男がこんな事になったら、辛いなんてものを通り越した感情があるだろう。
「くくく、見えやすいようにサービスをしてやろうか!」
魔王は俺の後ろから両の太もも掴んで持ち上げた。子供がトイレをする時のような秘部が露わになるM字開脚の格好となった。しかもキャンシーによく見える向きで、俺と魔王との結合部を見せつけているのだ。
「いやあああああ!!」
キャンシーの悲痛な悲鳴が響く。
「見ないでくれキャンシー……」
俺が愛した女にこんな格好を見られるなんて、今まで感じたことのない辱めだ!
「見ずにはいられまい! お前とあの娘は両想いなのだろう? 愛する者が他の者に犯される姿は現実と受け止めたくがないために、何度もその目で夢でないかを確認する! そして現実と理解した時に真の絶望に陥るのだ!!」
「魔王よ……なんでお前が魔王かを再認識したぜ! いつか貴様を殺す!」
「結構だ、俺に対し強い想いを持っていれば、愛しても良し、殺したいほどに憎んでも良しだ!!」
いつの間にかベッドの白いスーツが広い範囲で赤く染まっている。俺の肛門から出た血がシーツを赤く染め上げたのだ。赤い染みが俺の肛門に走る激痛を再認識させた。
「早く終わらせろ! 魔王!! 貴様は遅漏とかいうやつか!」
「遅漏とはなかなかに腹立たしい台詞だ。しかしその生意気な態度、ひどく愛おしく、可愛くも感じてしまうな」
ぎゅっ
魔王は自身の臀部に生えている黒く細長い尻尾を俺の勃起した性器に巻き付けた。そしてとがった尻尾の先で俺の尿道を刺激する。
くりり くりん
「ひぃっ!?」
突如性器に走る快感に俺はとまどった。
「痛いだけではきつかろう、互いに気持ちよくてこそ性交だからな」
「やめろ、そんな気遣いするぐらいならさっさと終わりやがれ!」
「何度言わせる気か、お前に選択肢を増やす権利はない!!」
きゅっ きゅっ きゅっ
魔王の尻尾が俺の性器を絞り上げるように快感を与えていく。肛門の痛み、腹の圧迫感と熱、そして性器の快感が同時に俺にやってくる。もはやまともな思考ができない状態となっていった。
「クルトスよ、そろそろイクぞ! 俺様の精液を全て飲み込むが良い!!」
俺の腸内に射精されるんだなと理解は出来たが、それについてどうこう考える気力がもうなかった。
魔王の性器が俺の腸内でより一層膨らんだと感じた。
どぴゅうう ぴゅるるる
「ぐああああああ!!」
俺は腸内にひろがる感覚におもわず雄叫びをあげた。俺は射精されたのだ。いわばこの性交の区切りでもある。つまり俺は魔王に完全に犯されたことになったのだ。腸内に注ぎ込まれた魔王の熱い精液が俺自身にわずかに残ったプライドすらも打ち砕いたのだ。
びゅるる びゅくん
不覚にも魔王に注ぎ込まれた精液が俺の性器にも刺激をあたえ射精を促した。
べちゃ
予想だにしないところへ精液は向かった。勢いよく射精された精液はキャンシーの顔に注がれた。
「きゃああ!!」
キャンシーは思わず悲鳴をあげた。
「どうだ、お前の最愛の人に顔射する気分は?」
最悪な気分だ。俺はもう早くこの場から立ち去りたい気持ちでいっぱいだ。
「さて、このちっぽけな村に観光名所が一つ出来たようだな。『勇者が魔王に初めてを奪われたベッド』とな! 村人よ、俺様が憎いのならこのベッドを残し、観光資源とするが良い! そして稼いだ資金を俺の復讐の費用にあてるのだ! 凄腕の奴を雇うなり、武器やアイテムを購入するだりなんでもやってみるがよい!! ふはははははは!!」
しゅうううううん
呆然と俺を見るキャンシーを後にしながら、魔王と俺は魔術によって再び転移した。
また元の魔王の住処へと帰ってきた。しかし、転移した場所は魔王と闘った場所ではない。魔王の寝室のようだった。
「おい、厠はないか?」
「なんだ、尻に突っ込まれて糞を出したくなったか?」
「お前の気持ち悪い精液を出したいだけだ!」
「そういうことか、ならばこの場で出すが良い」
「厠にいかせろといっているんだ! それとも床のカーペットを汚しても良いのか?」
「カーペットぐらい汚してもすぐに綺麗にできる。それに厠にいかせると思うか? まして、その身体では歩くことすら困難だろ」
きぃぃぃん
魔王が俺の身体に魔法をかけた、身体が勝手に動き出し、四つん這いで魔王に尻を見せるポーズとなった。身体を動かそうにも金縛りにあったように動けない。
「そのまま出すが良い」
「こ、この変態が!!」
「何とでも言え。出さなければずっとこのままだ」
「ぐっ!」
流石にこの状態をずっと保つのはきつい。俺は腹に力をこめた。
ぶっち ぶびゅびゅびゅ
湿っぽいおならのような音が俺の尻から響く。
「お前には見えんだろうが、お前の肛門から下品な音を出しながら、血で赤みがかった精液が泡だって排出されているぞ」
「聞かせなくても良い! 恥ずかしい!」
びびっ ぶっ
魔王の精液を全部出し切ろうと俺はお腹に渾身の力を入れつづけた。
「くっくっく、肛門が盛り上がって赤黒い肉が見えているぞ」
魔王の恥ずかしい実況に耐えながら、俺は腹の中の精液を出し切った。
「もう出ないぞ」
「そうか」
俺の金縛りが解けた。身体に力が入らず床にうつぶせの状態となった。魔王は俺をお姫様抱っこで拾い上げた。
「これを授けよう」
きゅぴぃん
魔王が転移魔法を使って俺の左手の薬指に何かをつけた。それは指輪であった。
「クルトス、貴様は今日から俺様の花嫁だ」
その指輪の装着の瞬間、俺は魔王のものになってしまったと実感した。
「当たり前だ! 貴様を倒すために俺は青春を! そして人生をもかけてきた! この肉体はその証の一つだ! 残念ながら俺は貴様に敗北し、今言った価値など全くないことになったがな!」
「お前の価値をお前が決めるな! お前の価値を決める権利は俺様にある! この素晴らしい肉体には莫大な価値があると俺は見ている」
もぎゅ
なっ! 魔王が俺の右胸を左手で揉みやがった!
「ほう、筋肉で張りのある胸だ。良い触り心地だ。この鍛えに鍛えた身体、俺様に抱かれるにふさわしい肉体だな」
「なにっ!? 俺は貴様に抱かれるためにこの肉体を長年作り上げてきたわけではないぞ!!」
「せっかく俺様がお前の肉体に価値をつけてやっているんだ。ありがたく思ったらどうだ?」
ちゅぱぁ
なんだっ!? 俺の口が魔王の口によって塞がれている。これってキスってやつかっ!? まだ誰ともしたことがないっていうのに!!
れろん れろん
俺の口の中で魔王の長い舌が俺の舌に蛇のように絡みついてきた。時折俺の口の中を吸い上げたり、舌の動きを変えながら単調でない刺激を与えられた。不覚にもそれが心地よいと感じ、胸の奥から熱がこみあげてくるような感覚が出てきた。
「なかなかにうぶな反応だな? クルトスよ、男とは初めてだろうが、もしや女とも接吻をしたことはないのではないか?」
「ない! 俺はキャンシーと結婚するまで誰とも性交しないと約束した! なのに貴様相手に初めてのキスされてしまうなんて……」
「なるほど、処男かつ童貞というわけか。それは楽しみなことだ」
じゅるり
魔王が舌舐めずりをし、美味しいものを頂く前の顔となった。
「なかなかに興奮してきた。少し急がせて貰うぞ」
つぷん
俺の肛門に何かが侵入してきた。魔王が俺の中に指を入れているのだ。太くて長い指が肛門内をぐねぐねと動き回った。なんの準備もなしに指を入れられたもんだから、肛門が切れてしまいそうだ。
「流石にノンケとだけあってキツキツだな。これでは俺様のものを挿入れたら壊れるんじゃないか?」
俺様のものを? つまり、魔王の性器を俺のケツの中に入れるってことか!?
「だったら今すぐにでもこんなこと止めて貰いたいんだがな……」
「止めても結構だ。ただし村人の命はないぞ」
「ちっ、足下を見やがって! 好きにしろ!」
魔王がまたも魔術を使用した。俺の肛門内を行き交う魔王の指の動きがスムーズになった感じがある。
ぬちゅん ぬちゅん
湿っぽい音が俺の肛門から聞こえてきた。俺の身体からこんな卑猥な音が発せられていると思うと恥ずかしい。
「お前の腸内で粘液を生成した。流石に滑りが良くないと強引でも入りづらいからな」
「ご、強引にか、俺はとんでもない出血サービスをすることになりそうだな」
「覚悟はできているようだな」
つぷ
俺の肛門に何かを押し付けられた。その何かは徐々に俺の肛門を拡張していく。次第に肛門の痛みが現れ大きくなっていく。その痛みが、魔王の性器の挿入によるものだと気付いた。
「ぐおお、痛い……今までに経験したことのないタイプの痛みだ……」
「くくく、まだ全部入りきってはおらんぞ?」
魔王は俺の処男《ノンケ》喪失の瞬間を楽しむようにゆっくりと性器を挿入していっている。俺の肛門の痛みはさらに大きくなっていった。
めり めり
俺の肛門の肉が耐えきれずに裂けている感覚が伝わってきた。
「ぐおおおお!! こ、これしき!! 今までに味わった痛みや苦しみに比べれば!!」
「そうか、貴様は極度のマゾのようだな。優しくしなくても良いと解釈するぞ。流石の俺様もお前の尻の気持ちよさに我慢ができなくなってな」
ぶち ぶちち
魔王の性器は俺の腸内に一気に侵入してきた。俺の肛門の肉が一気に切れた激痛、そして腹への圧迫感と、熱さが伝わってきた。
「うぐわあああああ!!!」
俺の雄叫びにも似た悲鳴は物理的な苦しみだけが原因でない。俺が心底倒したいと思った魔王相手に初めての性交の機会を奪われたのもある。精神的な悔しさも大きいのだ。
「良い雄叫びだ。より一層俺の性欲を沸き立ててくれる!」
ぬぼぉ ぬぼぉ ぬぼぉ
魔王は勢いよくピストン運動を開始した。俺がいかに痛いか苦しいかこの魔王もよく分かっているはずだ。それを承知で容赦なく激しい突きをしてくる。
「この痛み! 屈辱! かならずや返してくれる!!」
「お前は亡くなった仲間のために苦しむ道を選ぼうとした。それに反する気か?」
「じわじわとなぶり殺されるならまだ分かる! しかしこんな辱めを受けるなんて、あの世にいった仲間になんて顔すればいいんだよ!!」
「では、とっとと男同士の性交の良さに目覚めて、メスの顔をすれば良いだろ? さぁ早く俺との性交で快楽を感じるのだ!!」
「誰が貴様の無理矢理な性交に快楽を感じてたまるか! 俺は絶対に感じないぞ!!」
早く終わってくれ、早く早く! 終わってくれ!!
「クルトスよ、お前の幼なじみを見てみろ」
そうだ、今俺は故郷の村で、しかもこの場にはキャンシーもいるのだ! 俺がキャンシーに顔を向けると、彼女は絶望した顔で俺を見ていた。両頬に涙が伝っている。そりゃあ婚約を誓い合った男がこんな事になったら、辛いなんてものを通り越した感情があるだろう。
「くくく、見えやすいようにサービスをしてやろうか!」
魔王は俺の後ろから両の太もも掴んで持ち上げた。子供がトイレをする時のような秘部が露わになるM字開脚の格好となった。しかもキャンシーによく見える向きで、俺と魔王との結合部を見せつけているのだ。
「いやあああああ!!」
キャンシーの悲痛な悲鳴が響く。
「見ないでくれキャンシー……」
俺が愛した女にこんな格好を見られるなんて、今まで感じたことのない辱めだ!
「見ずにはいられまい! お前とあの娘は両想いなのだろう? 愛する者が他の者に犯される姿は現実と受け止めたくがないために、何度もその目で夢でないかを確認する! そして現実と理解した時に真の絶望に陥るのだ!!」
「魔王よ……なんでお前が魔王かを再認識したぜ! いつか貴様を殺す!」
「結構だ、俺に対し強い想いを持っていれば、愛しても良し、殺したいほどに憎んでも良しだ!!」
いつの間にかベッドの白いスーツが広い範囲で赤く染まっている。俺の肛門から出た血がシーツを赤く染め上げたのだ。赤い染みが俺の肛門に走る激痛を再認識させた。
「早く終わらせろ! 魔王!! 貴様は遅漏とかいうやつか!」
「遅漏とはなかなかに腹立たしい台詞だ。しかしその生意気な態度、ひどく愛おしく、可愛くも感じてしまうな」
ぎゅっ
魔王は自身の臀部に生えている黒く細長い尻尾を俺の勃起した性器に巻き付けた。そしてとがった尻尾の先で俺の尿道を刺激する。
くりり くりん
「ひぃっ!?」
突如性器に走る快感に俺はとまどった。
「痛いだけではきつかろう、互いに気持ちよくてこそ性交だからな」
「やめろ、そんな気遣いするぐらいならさっさと終わりやがれ!」
「何度言わせる気か、お前に選択肢を増やす権利はない!!」
きゅっ きゅっ きゅっ
魔王の尻尾が俺の性器を絞り上げるように快感を与えていく。肛門の痛み、腹の圧迫感と熱、そして性器の快感が同時に俺にやってくる。もはやまともな思考ができない状態となっていった。
「クルトスよ、そろそろイクぞ! 俺様の精液を全て飲み込むが良い!!」
俺の腸内に射精されるんだなと理解は出来たが、それについてどうこう考える気力がもうなかった。
魔王の性器が俺の腸内でより一層膨らんだと感じた。
どぴゅうう ぴゅるるる
「ぐああああああ!!」
俺は腸内にひろがる感覚におもわず雄叫びをあげた。俺は射精されたのだ。いわばこの性交の区切りでもある。つまり俺は魔王に完全に犯されたことになったのだ。腸内に注ぎ込まれた魔王の熱い精液が俺自身にわずかに残ったプライドすらも打ち砕いたのだ。
びゅるる びゅくん
不覚にも魔王に注ぎ込まれた精液が俺の性器にも刺激をあたえ射精を促した。
べちゃ
予想だにしないところへ精液は向かった。勢いよく射精された精液はキャンシーの顔に注がれた。
「きゃああ!!」
キャンシーは思わず悲鳴をあげた。
「どうだ、お前の最愛の人に顔射する気分は?」
最悪な気分だ。俺はもう早くこの場から立ち去りたい気持ちでいっぱいだ。
「さて、このちっぽけな村に観光名所が一つ出来たようだな。『勇者が魔王に初めてを奪われたベッド』とな! 村人よ、俺様が憎いのならこのベッドを残し、観光資源とするが良い! そして稼いだ資金を俺の復讐の費用にあてるのだ! 凄腕の奴を雇うなり、武器やアイテムを購入するだりなんでもやってみるがよい!! ふはははははは!!」
しゅうううううん
呆然と俺を見るキャンシーを後にしながら、魔王と俺は魔術によって再び転移した。
また元の魔王の住処へと帰ってきた。しかし、転移した場所は魔王と闘った場所ではない。魔王の寝室のようだった。
「おい、厠はないか?」
「なんだ、尻に突っ込まれて糞を出したくなったか?」
「お前の気持ち悪い精液を出したいだけだ!」
「そういうことか、ならばこの場で出すが良い」
「厠にいかせろといっているんだ! それとも床のカーペットを汚しても良いのか?」
「カーペットぐらい汚してもすぐに綺麗にできる。それに厠にいかせると思うか? まして、その身体では歩くことすら困難だろ」
きぃぃぃん
魔王が俺の身体に魔法をかけた、身体が勝手に動き出し、四つん這いで魔王に尻を見せるポーズとなった。身体を動かそうにも金縛りにあったように動けない。
「そのまま出すが良い」
「こ、この変態が!!」
「何とでも言え。出さなければずっとこのままだ」
「ぐっ!」
流石にこの状態をずっと保つのはきつい。俺は腹に力をこめた。
ぶっち ぶびゅびゅびゅ
湿っぽいおならのような音が俺の尻から響く。
「お前には見えんだろうが、お前の肛門から下品な音を出しながら、血で赤みがかった精液が泡だって排出されているぞ」
「聞かせなくても良い! 恥ずかしい!」
びびっ ぶっ
魔王の精液を全部出し切ろうと俺はお腹に渾身の力を入れつづけた。
「くっくっく、肛門が盛り上がって赤黒い肉が見えているぞ」
魔王の恥ずかしい実況に耐えながら、俺は腹の中の精液を出し切った。
「もう出ないぞ」
「そうか」
俺の金縛りが解けた。身体に力が入らず床にうつぶせの状態となった。魔王は俺をお姫様抱っこで拾い上げた。
「これを授けよう」
きゅぴぃん
魔王が転移魔法を使って俺の左手の薬指に何かをつけた。それは指輪であった。
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