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ラーメン、初めて 01
しおりを挟む週末
クライスの妹の婚約披露パーティーへ車で向かう。
「クライスの妹って何歳?」
「14歳?だっけ?」
王子の誕生日パーティーで2人が踊っているのを見たっきり。クライスと似てる金髪の綺麗な女の子だった。
「名前は?」
何も知らないな。ルイスは笑いながらえーと?
「アメリア?だな。」
と答えた。
バートリー家の家の少し手前で車を止めて貰う。結構、玄関前は人が多く出席者が多いのが解る。
・・・と思っていたら原因は会長だった。
「そういや玄関前で待ち合わせてたな。」
握手会の様に会長に握手を求めて中へ入っていく御令嬢や御子息達。
私達を見付けた会長は遅い!!と言い放った。
その途端に視線が此方へ向かう。
「ルナリー様にルイス様だわ!!」
あはは。握手会突入。
「さあ、時間になりますから中へ。」
見かねたバートリー家の使用人が声を掛けてくれて漸く中へ入る事が出来た。
「会長、申し訳ない。」
「いやいや、待ち合わせは玄関前は今後は却下だな。」
目立つ場所は避けよう。
相変わらず広くて豪華な大理石の玄関ルームを抜けてパーティールームへ案内される。
パーティールームはレストランが開けるくらいの広さがあった。
立食パーティー形式で今日も食べる暇が無さそうな気がする。
庶民にはこれを食べない感覚が未だに解らない。勿体ないよなあ。
クライスは両親の隣で挨拶をしている様だ。御令嬢達が次々に挨拶に来ている。
「僕達も御両親には挨拶しておこうか。」
会長と共にクライス達の元へ。途中、色々な方々から声を掛けられるのでやっと辿り着けた。
「本日はお招きありがとうございます。」
「おめでとうございます。」
クライスの御両親は嬉しそうに
「まあ!ようこそ!いつもクライスがお世話になっております。」
と丁寧にお辞儀をされた。
「やっと来たねー。もう辛い。」
クライスがゲンナリと愚痴を言う。
「こんにちは。お招きありがとうございます。」
背後から王子とキャサリンが声を掛ける。
本日のメンバーは揃った。
「もう握手会は嫌だわ・・。」
キャサリン達も此処に来るまでに相当捕まったようだ。
「では、お父様、お母様。今日は会長と一緒におりますので。」
クライスは嬉しそうに此方へ。御両親は会長に息子が我儘を言ってすみませんと謝っていた。
シャッフルダンスの件は無事に両親にOKを貰えた様だ。
私達の婚約披露パーティーの時の様に御両親の挨拶からパーティーが始まった。
妹さんの結婚相手は同級生のビクター君と言う。好青年になりそうな感じ。今は可愛い感じの子だ。
ダンスも14歳ってまだ可愛らしい。2人とも綺麗な顔立ちだし今まで婚約していなかったのが不思議なくらいだ。
いや、クライスや会長にカインにジョージも婚約してないから普通なのかな。
「クライス様は誰と踊られるのかしら?」
「誰も御令嬢が御一緒じゃないわ!」
「もしかして?え?ケビン様?いやーん!素敵!」
御令嬢達、聞こえてますよー。その通りですよー。
クライスと会長は笑いを堪えて聞こえないフリをしている。
やっぱり素敵なのね。
エリザベス様程では無くても皆、こう言うの好きなんだなあ。
「さあ、行こうか会長。」
「ああ。レッツゴーだね。」
クライスが会長をエスコートして前へ出る。
続いて王子をエスコートするルイス
キャサリンをエスコートする私と続くと御令嬢達や御子息達の声援の様な歓喜の悲鳴の様な。
キャー!!!と言う声と共に拍手が起こった。
「ノネット・クライムの皆様だわ!」
「クライス様とケビン様!お似合いですわ!」
「あら!ジェファーソン様とルイス様の方がお似合いよー!」
「キャサリン様とルナリー様、可愛い!!」
好き放題言ってる声が周囲から聞こえる。
「何と言うかウケるよな。」
「アイドルって大変なのね。」
キャサリンと踊りながら呟く。お陰様で男性のパートもすっかり覚えてしまった。
「ねぇ。クライス見てよ。」
キャサリンがクライスと会長の方へ視線を向ける。
「う。。何かめっちゃ嬉しそう。」
「どんだけ御令嬢嫌いなのかしら。困った奴だわー。」
「会長が本気で好きになったらどうするんだろうな?」
2人で顔を見合わせる。
「私は会長を応援するかなあ。」
キャサリンが真剣な顔で言う。
「まあ、そうなるか。」
そうなったらそうしよう。うん。
ダンスは無事に終了し主役の妹さんと婚約者よりも大きい拍手を貰ってしまった。
幸せそうな御令嬢達。そしてもっと幸せそうなクライス。
「お疲れー!任務完了だよな?」
6人で部屋の隅へ移動。
「ありがとうー!本当に助かったー!」
クライスは本当に嬉しそうだ。
勿論、会長も。
今日は隅でこっそり食事出来そう。
「美味いな。」
「うん。クライスの家の料理人も凄いなあ。」
ルイスもモグモグ。
「マッケンジー夫妻食べ過ぎだぞ。」
会長に笑いながら突っ込まれる。お腹空いてるしー。
パーティーは無事に終了。
クライスにお茶でも飲んで行きなよ!と客間に案内された。
クライスの妹の婚約披露パーティーへ車で向かう。
「クライスの妹って何歳?」
「14歳?だっけ?」
王子の誕生日パーティーで2人が踊っているのを見たっきり。クライスと似てる金髪の綺麗な女の子だった。
「名前は?」
何も知らないな。ルイスは笑いながらえーと?
「アメリア?だな。」
と答えた。
バートリー家の家の少し手前で車を止めて貰う。結構、玄関前は人が多く出席者が多いのが解る。
・・・と思っていたら原因は会長だった。
「そういや玄関前で待ち合わせてたな。」
握手会の様に会長に握手を求めて中へ入っていく御令嬢や御子息達。
私達を見付けた会長は遅い!!と言い放った。
その途端に視線が此方へ向かう。
「ルナリー様にルイス様だわ!!」
あはは。握手会突入。
「さあ、時間になりますから中へ。」
見かねたバートリー家の使用人が声を掛けてくれて漸く中へ入る事が出来た。
「会長、申し訳ない。」
「いやいや、待ち合わせは玄関前は今後は却下だな。」
目立つ場所は避けよう。
相変わらず広くて豪華な大理石の玄関ルームを抜けてパーティールームへ案内される。
パーティールームはレストランが開けるくらいの広さがあった。
立食パーティー形式で今日も食べる暇が無さそうな気がする。
庶民にはこれを食べない感覚が未だに解らない。勿体ないよなあ。
クライスは両親の隣で挨拶をしている様だ。御令嬢達が次々に挨拶に来ている。
「僕達も御両親には挨拶しておこうか。」
会長と共にクライス達の元へ。途中、色々な方々から声を掛けられるのでやっと辿り着けた。
「本日はお招きありがとうございます。」
「おめでとうございます。」
クライスの御両親は嬉しそうに
「まあ!ようこそ!いつもクライスがお世話になっております。」
と丁寧にお辞儀をされた。
「やっと来たねー。もう辛い。」
クライスがゲンナリと愚痴を言う。
「こんにちは。お招きありがとうございます。」
背後から王子とキャサリンが声を掛ける。
本日のメンバーは揃った。
「もう握手会は嫌だわ・・。」
キャサリン達も此処に来るまでに相当捕まったようだ。
「では、お父様、お母様。今日は会長と一緒におりますので。」
クライスは嬉しそうに此方へ。御両親は会長に息子が我儘を言ってすみませんと謝っていた。
シャッフルダンスの件は無事に両親にOKを貰えた様だ。
私達の婚約披露パーティーの時の様に御両親の挨拶からパーティーが始まった。
妹さんの結婚相手は同級生のビクター君と言う。好青年になりそうな感じ。今は可愛い感じの子だ。
ダンスも14歳ってまだ可愛らしい。2人とも綺麗な顔立ちだし今まで婚約していなかったのが不思議なくらいだ。
いや、クライスや会長にカインにジョージも婚約してないから普通なのかな。
「クライス様は誰と踊られるのかしら?」
「誰も御令嬢が御一緒じゃないわ!」
「もしかして?え?ケビン様?いやーん!素敵!」
御令嬢達、聞こえてますよー。その通りですよー。
クライスと会長は笑いを堪えて聞こえないフリをしている。
やっぱり素敵なのね。
エリザベス様程では無くても皆、こう言うの好きなんだなあ。
「さあ、行こうか会長。」
「ああ。レッツゴーだね。」
クライスが会長をエスコートして前へ出る。
続いて王子をエスコートするルイス
キャサリンをエスコートする私と続くと御令嬢達や御子息達の声援の様な歓喜の悲鳴の様な。
キャー!!!と言う声と共に拍手が起こった。
「ノネット・クライムの皆様だわ!」
「クライス様とケビン様!お似合いですわ!」
「あら!ジェファーソン様とルイス様の方がお似合いよー!」
「キャサリン様とルナリー様、可愛い!!」
好き放題言ってる声が周囲から聞こえる。
「何と言うかウケるよな。」
「アイドルって大変なのね。」
キャサリンと踊りながら呟く。お陰様で男性のパートもすっかり覚えてしまった。
「ねぇ。クライス見てよ。」
キャサリンがクライスと会長の方へ視線を向ける。
「う。。何かめっちゃ嬉しそう。」
「どんだけ御令嬢嫌いなのかしら。困った奴だわー。」
「会長が本気で好きになったらどうするんだろうな?」
2人で顔を見合わせる。
「私は会長を応援するかなあ。」
キャサリンが真剣な顔で言う。
「まあ、そうなるか。」
そうなったらそうしよう。うん。
ダンスは無事に終了し主役の妹さんと婚約者よりも大きい拍手を貰ってしまった。
幸せそうな御令嬢達。そしてもっと幸せそうなクライス。
「お疲れー!任務完了だよな?」
6人で部屋の隅へ移動。
「ありがとうー!本当に助かったー!」
クライスは本当に嬉しそうだ。
勿論、会長も。
今日は隅でこっそり食事出来そう。
「美味いな。」
「うん。クライスの家の料理人も凄いなあ。」
ルイスもモグモグ。
「マッケンジー夫妻食べ過ぎだぞ。」
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