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◆ 轟くインフィニット・メッセージ 02 ◇
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◆◇◆◇
──体が締まる。
──なんか体を締め付けられると強い恐怖を感じるんですけど。
──下のサクラの心理描写は三回目ほど繰り返しております。
◆◇◆◇
【レイ可愛い……。
レイの髪が可愛い……。
レイの瞳が可愛い……。
レイの鼻が可愛い……。
レイの唇が可愛い……。
レイの顔が大好き。
レイの首が細くて私は自分の鼻を擦り付けるのが好き──。
レイの首元に浮き出た鎖骨のラインが魅力的。
膨らんで柔らかくてタプタプフヨフヨででも芯のある弾力を持つレイのおっぱいが大好き。
レイの細い筋肉を纏う肩が美しい。
レイの引き締まった二の腕がたくましい。
レイの細い手首を握りたい。
レイの綺麗な指先が好き。
細くて、
長くて、
にゅるにゅると蠢いて、すぐ私の手を握る。
傷を、
刺してくる。
痛い、けど気持ち良い……。
レイの腹筋が少し浮き出るお腹はギャップがある。
レイの鼠径部のラインは眩しい。
レイの張りのある健康的な太腿に挟まれたい。
レイの尖った膝に貫かれたい。
レイの「H」マークを描く膝裏がなんか擦りたい。
レイの力を入れると鋭利に膨らむ脹脛が格好良い。
レイの丸い踝が愛らしい。
レイの小さな足が可愛い。
……あっ、レイの耳について語るのを忘れていたわ。もちろんレイの柔らかい耳も好き。レイの顔を構成するパーツの一つ一つが完璧で、そして寸分の狂いもなく奇跡的にレイの可愛い過ぎる表情を作っている。……もう一度最初から──レイの(略)可愛い!
レイの声が好き。
──ずっと「サクラ!」と私の耳元で名前を呼んで欲しい。レイの声を浴びたい。レイの喉が生み出す音の振動を浴びていたい。あまりにレイの声が好きで大好きな声色で呼んでくれるからもうサクラという名前で良かった、と自分でもよくわからない気分になる。
レイの匂いが好き。
──レイの香りがする香水を販売して欲しい。願いが一つ叶うのであれば、それが欲しいわ。
レイの体温が好き。
──私よりも僅かに低くてひんやりとする感触が好き。ぎゅっと抱きしめると又は抱きしめて貰うとレイの温度が全身に広がって幸せ……。
レ
イ
の
ぴ
り
ぴ
り
す
る
感
触
が好き。──まるで私に触れることで電気がびりっと流れて、私の思考を全て読み取っているのかもしれない。
だって……。
全部、
何もかも、
レイは
知ってる──
ふふふ
ねぇ
レイ
これも……実はまるっと全て聞こえちゃっているのかしら?
レイ~~~
いつもお見通しって顔しちゃってさ……。
レイッ!
実は起きているんでしょ? 私も実はなんとなくわかってるんだから。
レイ……
でも起きないで。
全部知ってても、何も知らないフリして。
私も
私もね、なんかまだわからないの。
色々と……。
→レイのことが好きとか。
レイ……。
でもね、この前二人で一緒に行った水族館二日目は最高に楽しかった。
一秒たりともつまらないと感じなかった。
手を繋いだ瞬間にそれがわかった。ポワン、と手に熱が灯ったわ。お土産コーナーで購入した限定くまたんを見るたびに思い出す。
ただ、あの時は、
あなたに手を繋がれると、私の全てを捧げてるみたいで、怖かった。
けど、それでレイが満足するなら、レイの望む通りにするわ。
ふふふ、ホント私は何を考えてるんだか……。レイが察しているかもしれないけど、私の思考なんか読めるはずがないって──。
ふぅ、
でも本当にレイは可愛いのか、やっぱり疑問に思っちゃう。私の中でハードルを上げすぎてしまい、実はそこまで……なんて怖いことを考えてしまう。
だからこうして私は五感でレイを再度認識する必要があるのよ。
レイ可愛い……。
トクントクンと一定のリズムで刻むレイの心音が好き。
レイの体内を流れる血液の流れを感じるのが好き。
レイの髪の一本一本が光に当たると光の輪郭を纏ってキラキラと輝くのが好き。
レイの心臓が、
レイの体内の、
レイの……
レイの細胞の一つ一つ、レイを構成する成分の一つ一つが筆舌に尽くし難いほど愛らしくて、私はレイ大好き──】
ダラダラ混濁した意識を私にぶつけてくるから困っちゃうよ。
やれやれ。
まぁサクラの心理描写にも慣れたよ。例えるなら秋の夜に鈴虫の音を聴くような感じで、眠れなくなるわけじゃないんだ。それでも今日、私の頭はとてもハッキリとしていた。眠気が混ざりながらもしつこく私を愛でるサクラの感情がガンガンと頭の中で響き渡る。
サクラは私を離してくれない。
まだ体が熱くなっている。
……コイツは私が目の間にいるってのに、何をしているんだか……。別にね、それに関しては実はどうでもいいよ。私のこと嫌ってるとか、愛しすぎて頭おかしくなって腕に噛み付いたりしない限りは許すよ。けどまぁもうせめて自宅で一人の時にして欲しいかなぁ……と。もうちょっと自重してください。
さて……。
サクラはまだまだ私にしがみついてる。
幸せそうに。
私の感触を堪能しながら幸福感に浸っている。気づかれない? って不安にならんのかい? そういう恐怖も塗りつぶしちゃうほど私が好きなの?
複雑な感情を抱きながら……そんな複雑じゃないかな、まぁ色々思いながら、内心溜息をつく。
サクラとは異なる疼く感覚を私は覚えていた。
ドクンドクンって脈に乗って私の中に広がっていく──。
私もようやくどうしてこんなにも意識が鮮明なのか、その理由がわかってきた。
……おしっこ行きたい。
なんかこれがもしもネットとかに挙げられてる小説とかだったら読書の方々はまたか、コイツまたおしっこネタなのかってメタっぽいこと思うかもしれないが……私もそれ思ってるし。けどね、私だって困る。ってか尿ってキャラじゃないし! ってかもう、サクラさん、はぁはぁしながら私にしがみついてこないで……。
前みたいに寝ぼけて私にしがみついてくるよりはマシだけど、う~~~ん、この状況も困るんですけどね。そろそろ終わる……かな?
【はぁ……レイ可愛い……。あと30分はこうしてぎゅってしたい。いや、今日は一晩中レイを眺めましょうそうしましょうヒヒヒヒo(〃^▽^〃)o】
そんなに……。長いよ~。
明日は休みだけど、だからっていつまでもこうして抱き合ってるわけにはいかないでしょ。
あぁ……意識しちゃったら余計に尿意を感じてきた。
どうしよどうしよどうしよう……。
サクラを押しのけるか……。楽しんでるとこと悪いけどさ。このままだとまた漏らしちゃうもん。ってかアレもサクラが原因なんだから。
けど、タイミングが重要だ。
如何に眠っていたけどおしっこ行きたくて起きましたよ~あなたが私の隣で何かしていたなんて一ミリも存じ上げておりません、って感じで──。
よし……。
行くぞぉ──。
「ん……」
まず声を上げる。ちょっと大きめで、サクラの耳に届くように。その瞬間サクラの感情が全て消え去る。まるで音の消えたビジュアライザーみたいに反応が消えた。【……起きた?】続いてサクラの肝が冷える感覚が私にブルブルと伝わってくる。まるで……(比喩めんどい)……そう、スマホのバイブみたいな。
「ふぁぁ……」
私は欠伸をしながらゆっくりと上半身を持ち上げる。「サクラ~起きとる~」とサクラの素肌を掴んで揺らす。【起きちゃった起きちゃった!】ってなんか喚いている。
「寝てる……か」
サクラは見てる私が不安になるほどドクンドクンって震えてる。おい、寝たふりをもうちょっと頑張ってよぉ……。腋やお腹を弄ったら多分ケラケラ笑いながら起きちゃうと思う。イタズラしよっかな~。いや、余計なことはやめよ。私はスマホを見つけると、そのライトを頼りにトイレに向かった。
◆◇◆◇
戻ると、サクラはさっきの姿勢から全く動いていなかった。
すーはー、と一定の感覚で呼吸してるけど、隣に入り、そっと体に触れると【レイが戻ってきたわ!】と喜んでる。無意識じゃないね。【レイの匂いでわかる──】と気持ち悪いこと考えてるから。
そのままサクラに絡みつく。また私のおっぱいで圧迫してやろうか。けど、今度は私がサクラの胸元に顔を埋めることにした。むわっと、サクラの匂いが鼻につく。毎日嗅ぐ匂い、私もサクラの匂いは、好きだよ。けど、こうしてぎゅっと抱きついて、濃厚なサクラ臭に浸かっていると、頭がクラクラする。私よりも小ぶりのおっぱいだけど、こうして顔を埋めるには丁度良いサイズだ。
【レイ~~~~】
サクラの体が温いお布団みたいに広がって、私を包んでる。
暖かい……。
けど、このまま覆い尽くされてサクラの体内に吸収されそうな感じで少し怖いかも。
自分のアホな妄想で笑いそうになりながら、すりすりとサクラの肌に体を擦り付ける。
サクラのマネ……。
サクラも色々柔らかい。ポカポカするのも本当。初めは抱きつく理由の一つだったけど、もう今は違うよね。
私もサクラと同じくなんか安心するから困る。
トクっ、トクっ、トクっ……って次第に早くなる心音が心地良い……。
◆◇◆◇
ep.轟くインフィニット・メッセージ
02
終
◆◇◆◇
──体が締まる。
──なんか体を締め付けられると強い恐怖を感じるんですけど。
──下のサクラの心理描写は三回目ほど繰り返しております。
◆◇◆◇
【レイ可愛い……。
レイの髪が可愛い……。
レイの瞳が可愛い……。
レイの鼻が可愛い……。
レイの唇が可愛い……。
レイの顔が大好き。
レイの首が細くて私は自分の鼻を擦り付けるのが好き──。
レイの首元に浮き出た鎖骨のラインが魅力的。
膨らんで柔らかくてタプタプフヨフヨででも芯のある弾力を持つレイのおっぱいが大好き。
レイの細い筋肉を纏う肩が美しい。
レイの引き締まった二の腕がたくましい。
レイの細い手首を握りたい。
レイの綺麗な指先が好き。
細くて、
長くて、
にゅるにゅると蠢いて、すぐ私の手を握る。
傷を、
刺してくる。
痛い、けど気持ち良い……。
レイの腹筋が少し浮き出るお腹はギャップがある。
レイの鼠径部のラインは眩しい。
レイの張りのある健康的な太腿に挟まれたい。
レイの尖った膝に貫かれたい。
レイの「H」マークを描く膝裏がなんか擦りたい。
レイの力を入れると鋭利に膨らむ脹脛が格好良い。
レイの丸い踝が愛らしい。
レイの小さな足が可愛い。
……あっ、レイの耳について語るのを忘れていたわ。もちろんレイの柔らかい耳も好き。レイの顔を構成するパーツの一つ一つが完璧で、そして寸分の狂いもなく奇跡的にレイの可愛い過ぎる表情を作っている。……もう一度最初から──レイの(略)可愛い!
レイの声が好き。
──ずっと「サクラ!」と私の耳元で名前を呼んで欲しい。レイの声を浴びたい。レイの喉が生み出す音の振動を浴びていたい。あまりにレイの声が好きで大好きな声色で呼んでくれるからもうサクラという名前で良かった、と自分でもよくわからない気分になる。
レイの匂いが好き。
──レイの香りがする香水を販売して欲しい。願いが一つ叶うのであれば、それが欲しいわ。
レイの体温が好き。
──私よりも僅かに低くてひんやりとする感触が好き。ぎゅっと抱きしめると又は抱きしめて貰うとレイの温度が全身に広がって幸せ……。
レ
イ
の
ぴ
り
ぴ
り
す
る
感
触
が好き。──まるで私に触れることで電気がびりっと流れて、私の思考を全て読み取っているのかもしれない。
だって……。
全部、
何もかも、
レイは
知ってる──
ふふふ
ねぇ
レイ
これも……実はまるっと全て聞こえちゃっているのかしら?
レイ~~~
いつもお見通しって顔しちゃってさ……。
レイッ!
実は起きているんでしょ? 私も実はなんとなくわかってるんだから。
レイ……
でも起きないで。
全部知ってても、何も知らないフリして。
私も
私もね、なんかまだわからないの。
色々と……。
→レイのことが好きとか。
レイ……。
でもね、この前二人で一緒に行った水族館二日目は最高に楽しかった。
一秒たりともつまらないと感じなかった。
手を繋いだ瞬間にそれがわかった。ポワン、と手に熱が灯ったわ。お土産コーナーで購入した限定くまたんを見るたびに思い出す。
ただ、あの時は、
あなたに手を繋がれると、私の全てを捧げてるみたいで、怖かった。
けど、それでレイが満足するなら、レイの望む通りにするわ。
ふふふ、ホント私は何を考えてるんだか……。レイが察しているかもしれないけど、私の思考なんか読めるはずがないって──。
ふぅ、
でも本当にレイは可愛いのか、やっぱり疑問に思っちゃう。私の中でハードルを上げすぎてしまい、実はそこまで……なんて怖いことを考えてしまう。
だからこうして私は五感でレイを再度認識する必要があるのよ。
レイ可愛い……。
トクントクンと一定のリズムで刻むレイの心音が好き。
レイの体内を流れる血液の流れを感じるのが好き。
レイの髪の一本一本が光に当たると光の輪郭を纏ってキラキラと輝くのが好き。
レイの心臓が、
レイの体内の、
レイの……
レイの細胞の一つ一つ、レイを構成する成分の一つ一つが筆舌に尽くし難いほど愛らしくて、私はレイ大好き──】
ダラダラ混濁した意識を私にぶつけてくるから困っちゃうよ。
やれやれ。
まぁサクラの心理描写にも慣れたよ。例えるなら秋の夜に鈴虫の音を聴くような感じで、眠れなくなるわけじゃないんだ。それでも今日、私の頭はとてもハッキリとしていた。眠気が混ざりながらもしつこく私を愛でるサクラの感情がガンガンと頭の中で響き渡る。
サクラは私を離してくれない。
まだ体が熱くなっている。
……コイツは私が目の間にいるってのに、何をしているんだか……。別にね、それに関しては実はどうでもいいよ。私のこと嫌ってるとか、愛しすぎて頭おかしくなって腕に噛み付いたりしない限りは許すよ。けどまぁもうせめて自宅で一人の時にして欲しいかなぁ……と。もうちょっと自重してください。
さて……。
サクラはまだまだ私にしがみついてる。
幸せそうに。
私の感触を堪能しながら幸福感に浸っている。気づかれない? って不安にならんのかい? そういう恐怖も塗りつぶしちゃうほど私が好きなの?
複雑な感情を抱きながら……そんな複雑じゃないかな、まぁ色々思いながら、内心溜息をつく。
サクラとは異なる疼く感覚を私は覚えていた。
ドクンドクンって脈に乗って私の中に広がっていく──。
私もようやくどうしてこんなにも意識が鮮明なのか、その理由がわかってきた。
……おしっこ行きたい。
なんかこれがもしもネットとかに挙げられてる小説とかだったら読書の方々はまたか、コイツまたおしっこネタなのかってメタっぽいこと思うかもしれないが……私もそれ思ってるし。けどね、私だって困る。ってか尿ってキャラじゃないし! ってかもう、サクラさん、はぁはぁしながら私にしがみついてこないで……。
前みたいに寝ぼけて私にしがみついてくるよりはマシだけど、う~~~ん、この状況も困るんですけどね。そろそろ終わる……かな?
【はぁ……レイ可愛い……。あと30分はこうしてぎゅってしたい。いや、今日は一晩中レイを眺めましょうそうしましょうヒヒヒヒo(〃^▽^〃)o】
そんなに……。長いよ~。
明日は休みだけど、だからっていつまでもこうして抱き合ってるわけにはいかないでしょ。
あぁ……意識しちゃったら余計に尿意を感じてきた。
どうしよどうしよどうしよう……。
サクラを押しのけるか……。楽しんでるとこと悪いけどさ。このままだとまた漏らしちゃうもん。ってかアレもサクラが原因なんだから。
けど、タイミングが重要だ。
如何に眠っていたけどおしっこ行きたくて起きましたよ~あなたが私の隣で何かしていたなんて一ミリも存じ上げておりません、って感じで──。
よし……。
行くぞぉ──。
「ん……」
まず声を上げる。ちょっと大きめで、サクラの耳に届くように。その瞬間サクラの感情が全て消え去る。まるで音の消えたビジュアライザーみたいに反応が消えた。【……起きた?】続いてサクラの肝が冷える感覚が私にブルブルと伝わってくる。まるで……(比喩めんどい)……そう、スマホのバイブみたいな。
「ふぁぁ……」
私は欠伸をしながらゆっくりと上半身を持ち上げる。「サクラ~起きとる~」とサクラの素肌を掴んで揺らす。【起きちゃった起きちゃった!】ってなんか喚いている。
「寝てる……か」
サクラは見てる私が不安になるほどドクンドクンって震えてる。おい、寝たふりをもうちょっと頑張ってよぉ……。腋やお腹を弄ったら多分ケラケラ笑いながら起きちゃうと思う。イタズラしよっかな~。いや、余計なことはやめよ。私はスマホを見つけると、そのライトを頼りにトイレに向かった。
◆◇◆◇
戻ると、サクラはさっきの姿勢から全く動いていなかった。
すーはー、と一定の感覚で呼吸してるけど、隣に入り、そっと体に触れると【レイが戻ってきたわ!】と喜んでる。無意識じゃないね。【レイの匂いでわかる──】と気持ち悪いこと考えてるから。
そのままサクラに絡みつく。また私のおっぱいで圧迫してやろうか。けど、今度は私がサクラの胸元に顔を埋めることにした。むわっと、サクラの匂いが鼻につく。毎日嗅ぐ匂い、私もサクラの匂いは、好きだよ。けど、こうしてぎゅっと抱きついて、濃厚なサクラ臭に浸かっていると、頭がクラクラする。私よりも小ぶりのおっぱいだけど、こうして顔を埋めるには丁度良いサイズだ。
【レイ~~~~】
サクラの体が温いお布団みたいに広がって、私を包んでる。
暖かい……。
けど、このまま覆い尽くされてサクラの体内に吸収されそうな感じで少し怖いかも。
自分のアホな妄想で笑いそうになりながら、すりすりとサクラの肌に体を擦り付ける。
サクラのマネ……。
サクラも色々柔らかい。ポカポカするのも本当。初めは抱きつく理由の一つだったけど、もう今は違うよね。
私もサクラと同じくなんか安心するから困る。
トクっ、トクっ、トクっ……って次第に早くなる心音が心地良い……。
◆◇◆◇
ep.轟くインフィニット・メッセージ
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