傷を舐め合うJK日常百合物語

八澤

文字の大きさ
上 下
27 / 79

癒し、レイのおっぱいの柔らかさ 01

しおりを挟む


 ──レイの部屋にたどり着くや否や、私はベッドに顔から倒れ込んだ。
 ぼふんっ、と間抜けな音が響き渡る。

「サクラ!?」
「……たい」「たい?」「痛い……。レイのベッド……硬いわ」

 柔らかいスプリング溢れる感触に包まれると思っていただけに、全身を叩く軽い衝撃に戸惑っていると、レイがやれやれと溜息をつく。

「で、でた~無意識金持ち自慢! あのね、サクラのベッドがふわふわふかふか過ぎるの。庶民のベッドはそれが普通です。布団じゃないだけマシだよ。ってか人のベッドに勝手に倒れ込んでおいて文句垂れるな、傲慢過ぎる!」
「疲れた……の……よ」

 はぁぁぁぁ……と呻き声のような溜息が自分の口から漏れていた。レイが「あははは! くたびれたおっさんみたい!」と笑っている。うるさい、黙れ……とその口塞ぎたいけど……駄目、もう喋るのすら億劫。
 
 ──本日は体育の授業で持久走という名の苦行を行い、私は体力を使い果たしてしまった。帰り道はレイの肩を借り、……本当は我が家に戻るはずだったのに、引きずられるようにしてレイの家に来てしまった。

「あの程度の距離でこんなになっちゃうなんて。サクラ運動不足ですよ」
「いくら何でも長過ぎる……。三分の一でも十分でしょ……ってか……何で……あんたはピンピンしてるのよ。同じ帰宅部なのに」
「私、体力には自信あるから」

 レイはどや顔で私を見下す。確かにレイは運動神経バツグンで体力はもちろん、スポーツにおいては運動部の子に匹敵する活躍を魅せる。

「ってか……一緒に走ろうって言ったのに」
「……そうだっけ?」
「置いていって……うぅ……」
「だってサクラ遅すぎるんだもん。私途中で走ってるのか歩いてのかわからなくて逆に疲れちゃう気がしてさ」

 ぐだる私に「一緒にゴール目指そう!」と励ましてくれたのに、レイは途中で「ごめんサクラ、先に向かってるから」と言い残して私を置き去りにしたのだ。私が返事をする間も与えず、ひゅん! と風切音だけを残して──。まるで養豚所に向かう豚を見るような冷めた表情で私を一瞥して消えてしまった。何かの作品で見たことあるような一緒に持久走走ろう! からの裏切りテンプレを体験するとは夢にも思わず、レイを信じた浅はかな私に怒りを覚えた。

「裏切り者……」
「途中まで一緒に行ったじゃん」
「半分も到達してないのに私を振り切って……」
「最後皆で応援してあげたじゃん」
「あれも……レイたち先に終わった子は感動的だったかもしれないけど、私たちのような鈍亀はただただ……惨めで……なんか虚しくて……応援されているはずなのに感動の蚊帳の外で……」
「わかったわかったごめんなさい私は裏切り者のド外道です~。ほらほら足のマッサージしてあげるから」

 レイはベッドに腰をかけ、投げ出された私の太ももを掴むと揉み始めた。モミモミモミ、とやや力を込めながら揉む。素肌で触られるとぴりっと痺れる。擽ったさと心地よさが絡まるような感覚を覚えた。まぁ……少しは気持ち良いかも、と思った次の瞬間にはペンペン! と太ももをはたき始めた。

 ペンペンペン!
 という乾いた音が部屋の中に響く。

「……あの、何、してるの?」
「よく考えたら同じ運動量こなしてるのに何故私だけ? という事実に気づき、その発散」ペンペンパンパンとはたき続けている。
「その気持ちはわかる。でもあと五分は揉め……」
「長い」「途中で交代してあげるから」ふふふ、絶対にしないけど……。
「あ、サクラのことだからこのままウダウダ言って私をこき使うつもりだ」

 レイは叩くのにも飽きたらしく……「ちょっと待って、おい何してるのよ!」私のスカートに手をかける。
「……動物プリントパンツじゃない、だと……」見せパンに決まってるじゃない。ってか動物パンツなんてもう卒業した。
「捲るな、ねぇ聴いてる?」
「くるくる~」

 レイは私が動けないことを良いことに、スカートをくるくると捲りやがった。

「レ……イ!」
「そうだ……待ってね~えっと、これをこうし……て、っと。はい完成!」

 どんっ、とお尻に何かが伸し掛かる感触を覚えた。
 なかなかの重み──。
 一体これは? と思った時、パシャリ──とシャッター音が響く。音の方向を見やるとレイがスマホを構えて私に向けていた。続けてパシャリ、パシャリと撮っていく。レイはウキウキした表情で近づき、「見てやばい可愛い!」とスマホの画面を私に見せつけてきた。
 そこには、パンツ丸出しの私のお尻にでんっ! と座るクマたんの姿が写っていた。クマたんの腑抜けた表情と私のパンツ丸出しの滑稽な姿が不可思議な世界観を生み出している。
 
「へ、変なこと……ふふっ…する……な…くく……ふふふふ」
「サクラ?」
「ってかど……どかしなさい……あは……あははは……ひぃぃ」
「サクラが爆笑してる……。そんなに面白かった?」「違う……ふふ……アホらしくて笑けるだけ……。これ私があげたクマたんじゃない」「やーサクラのお尻がちょうど良い感じで台座になるんですよ」
「あぁ、もう!」

 私はゴロンと仰向けに転がった。その反動でクマたんがベッドに転がり、床に落ちる。大量につけられた天使の羽がやけに派手だ。

「クマたん! 嗚呼、サクラ酷い……。クマたんもサクラのお尻気持ちいい……恍惚とした表情してたのに」
「キモい。はぁ……余計疲れたわ。レイ、マッサージ続きしなさいよ」
「ヤダ……」
「裏切ったんだから。罪を償いなさい」
「えぇ~あ、そうだ!」

 レイはぽん! と掌に拳を当て(リアクション古っ!)、のしのしとベッドに上がると、仰向けの私のお腹に腰をおろしてきた。

「え、なになに!?」
「なんかこの前本で読んだんだけど~」

 レイは両手を私の頭の少し上に置き、私の上に覆いかぶさるような格好になった。膝立ちしているのでお腹に体重は乗らないけど、部屋のライトがレイに遮られ、レイが影で覆われる。けど、その中で2つの大きな瞳だけが爛々と輝き、私を見つめていた。……結構近い。

「レイ?」
「あのね、癒し、ヒーリング効果があるらしいよ」
「何に?」え、近い、待って……何で胸を私に近づけて……きゃ、それって、レイ!?

 ブラに支えられながらも重力に引かれたレイの2つの胸が、ゆっくり私の顔に迫ってくる。
 突然の出来事で一瞬頭の中が真っ白になる。
 逃げようにも体を動かせず、私は……そのまま落下してくる胸に襲われた。

 むにゅぅううう
 


























            あ

  



      あ


               あ
                 あ 


       ああ
       ああ



 あ
 あ
 っ




はぅぅ……くぅ……はぁ……う……う……うぅぅぅううううううううううううう!?!?

「はい、どうだった?」
「……は、はぁ?」
「私のおっぱいで。癒やされた?」

 癒やされたというか、意識が若干飛んだ気がする。
 あまりの柔らかさと心地よさで理性が保てなくなり、呼吸も忘れたほど……。すごかった……。すごかったけど──。

「あ、あのね、急に……押し付けてきて、驚くんだけど」
「あれ、まだ効いてないのかなぁ~?」
「え……え、うん、結構効きました……」
「もう一回やってみようか」
「え、ま、レイ!? むがっ!」

 むにゅ……
 むにゅむにゅ……
 ぎゅうぅううううううううううううううう!!!!

 うわ……
 あ……
 あ……
 あぅ。
 凄い、
 レイの
 おっぱい
 ふにゃふにゃじゃない……
 顔全体がレイの胸で覆われてる。
 柔らかい……。
 蕩けそうな感触にゾクゾクと鳥肌が立つ。
 レイの温度……。
 匂いに包まれて……あっ……あっ待って、ぎゅってしないでそれは辞めなさいってあっあぅぁうあああぁぁあああああああああああああああぁっぁああああああああああああああああああ!

「はぁ……はぁ……はぁ……」
「おぉ、ぎゅって顔を挟むとビビクン! って震えてるけど大丈夫?」

 私はブルブルと首を横に降った。
 衝撃で声が上手く出せない。

「そっか、まだ大丈夫っぽいね。……ふふ、このまま押し付けたらサクラどうなっちゃうんだろう──」

 レイは妖しく微笑んだ。
 瞳が虹色にどろりと濁り、その中に怯えつつも期待する私の表情が写っている──。

「少しだけ時間を……インターバル」
「ん、無理。ふふっ、喰らえ!」

 まだ心の準備が──。

 ぐにゃぐにゃ
 ぐにゅ……
 レイの、おっぱい──。

 制服、下着もあるはずなのに、レイの胸の柔らかさを直に感じる。
 自由自在に変化する乳房に圧迫され、トロトロと頭の中が蕩けていく……。マズい、これは非常にマズい気がする……と何か警告音のようなモノが響くけど、それもレイの胸の感触に掻き消されてしまう。

 シーツを掻き毟るようにうごめいていた私の指がレイの指に捕まった。
 指の間に指が入ってきて、ぎゅっと握られる。
 もう……動かせない。
 その状態で「オラオラオラ!」と楽しそうにレイは胸を押し付けてくる。

「ぷはっ……はぁ……息……できない……」
「していいよ」
「え?」

「いつもみたいに私の匂いクンクンしていいよ──」

 レイはニヤっと笑みを浮かべながら囁いた。

☆★☆★


//続く
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

さくらと遥香(ショートストーリー)

youmery
恋愛
「さくらと遥香」46時間TV編で両想いになり、周りには内緒で付き合い始めたさくちゃんとかっきー。 その後のメインストーリーとはあまり関係してこない、単発で読めるショートストーリー集です。 ※さくちゃん目線です。 ※さくちゃんとかっきーは周りに内緒で付き合っています。メンバーにも事務所にも秘密にしています。 ※メインストーリーの長編「さくらと遥香」を未読でも楽しめますが、46時間TV編だけでも読んでからお読みいただくことをおすすめします。 ※ショートストーリーはpixivでもほぼ同内容で公開中です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

乙男女じぇねれーしょん

ムラハチ
青春
 見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。 小説家になろうは現在休止中。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)

チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。 主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。 ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。 しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。 その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。 「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」 これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

将棋部の眼鏡美少女を抱いた

junk
青春
将棋部の青春恋愛ストーリーです

処理中です...