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苦痛
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しおりを挟む翔たちに引き摺られるように連れてこられたのは、彰人たちが泊まっている民宿のだった
自分達が泊まっている東側ではなく西側の方に連れて行かれ一室に到着すると、部屋の中に投げ込まれるように入れられた
「お前が前みたいに大人しく言うこと聞いたら、ちゃんと褒めてやるからさ」
悪魔のような笑顔を見せながらそういうと、どう遊ぼうか考えるようににんまりと笑っていた
「彰人、Strip」
「嫌だ!」
「っは……っははは、なにそれ……偽物のパートナーと決めたセーフワード?俺に使えると思ったわけ?」
反射的に須田と決めたセーフワードを口にすると馬鹿にしたように翔たちは笑い始めた
「彰人、それはさ決めた相手じゃないと意味ねぇの。お前に拒否権なんてねぇよ。Strip」
セーフワードを言ったにも関わらずCareもされず、Commandを使われ不安で体が震えながらも従うしかなかった
「GoodBoy、ちゃんと聞けんじゃん」
昔はまともにRewordさえしなかったのに、この数ヶ月でその方が長く遊べることを知ったのか、翔は彰人の頭を撫で始めた
嫌悪感があるのに、須田に良くしてもらうRewordに安心感も同時に覚えて、耐えるためにぎゅうっと目を瞑るしかなかった
「Kneel」
ぺたりとその場に座り込むと再び頭を撫でられた
「変わんねぇな結局。お前は俺らから逃げたつもりでも、コレがある限りずーっと俺らの奴隷だよ」
屈辱感と無力感で勝手に涙が溢れてくるのを堪えながら、見下ろしてくる彼の顔を睨みつけているとニヤニヤと笑いながら左腕の革製のベルトに触れてきた
「Lick」
翔は履いていた水着を下ろし彰人の目の前に自分自身を晒すとCommandを口にした
逆らっても無駄だという諦めと共に、5年にわたり躾けられたものは拭いきれず言われるがままにソレを口に含んだ
「いいこいいこ」
そう言いながら彰人を撫で、優越に浸る表情を見せる翔に他の同級生たちも早く自分の番になれとソワソワし始める
「なぁ翔、俺らにも遊ばせろよ」
「待てよなぁ、こいつのことゆっくり壊すんだから」
恐ろしいことをサラリと言ってのける翔に恐怖で身を強ばらせると、翔は舌打ちをした
「っち、下手くそ……歯立てんな……」
知らないうちに歯を立てていたのか、髪を掴まれ無理やり咥えていたものを離させられ、そのまま畳に投げ飛ばされた
「……っ!」
肘が畳に擦れ皮が捲れる感覚がすると叩きつけられた感覚と共にじんじんと痛みが広がった
「お仕置きしてやる」
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