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訓練
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しおりを挟むお互いの意思確認をしてから数日後、いよいよ須田との訓練は本格的にスタートした
毎週3回、講義などの予定を見て1時間ずつPlayを行う。場所は交互にお互いの家に行くことにした。
訓練を始めるにあたって、彰人は時間などの制限はいらないと伝えたが、須田はPlayに慣れてない彰人に負担がかからないようにと断固としてもこの条件を変えなかったため、結局彰人が折れる形となった
「じゃあ、前回までのPlayのおさらいからしよっか」
何度目かの訓練の日、すっかり来ることに慣れた須田の家でクッションに座っているとベッドに腰掛ける須田からそう声をかけられた
「はい」
短く返事をして、座っている位置関係の都合で少し上にある茶色い瞳を覗き込むと、安心させるように頭を撫でてくれた
「彰人、Stand up」
頭の中に須田のCommandが響くような感覚がして、座っていたクッションから立ち上がるとすぐに須田もベッドから立ち上がり体を抱きしめ頭を撫でてくれた
「GoodBoy、よくできました」
Rewordを受けた瞬間、全身から力が抜け頭の中に幸福感が溢れる
しばらくCareを受けた後、須田は体を離して再びベッドの上に座るとその場でリラックスした状態で立つ彰人に向き直った
「2個連続でやるから、しんどかったら言ってな?Come、Sit」
もう何度も練習したおかげで何の苦も無く頭に響く声に従って、須田の目の前に移動し、指示された通り須田の横に座ると、再びCareのために抱きしめられRewordを受ける
ちゃんとCommandを聞けて、きちんとCareを受けているからか、全身がぽかぽかと温まるような感覚を覚え須田の温もりに体を預ける
「彰人、Look」
抱きしめられた状態で顔を上げると、茶色い瞳と視線がぶつかった
「Good」
にっこり笑ってそう言ってくれると、より一層幸福感が強くなり自然と頬が緩むのを感じた
「彰人、Roll」
抱き締めてくれていた腕から離れ、彰人はそのままベッドの上で全身の力を抜いて寝転がった
「GoodBoy!もうすっかりここまでは大丈夫だな」
須田も彰人に合わせて寝転ぶとそのまま腕枕をするような形で再び腕の中へと彰人は戻っていた
言葉とスキンシップによるCareは彰人にとって最も好ましく、Commandにも安心して身を委ねることができた
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