『Love Stories。』

日向理

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Chapter.5

Episode.15

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 「り、理紗…」

「やっと下の名前で呼んでくれたぁ」

「ずっと苗字で呼んで、ずっと敬語で」
「超余所余所しかった 笑」

「おかえりなさい、陽介さん ^^」

 「陽介、さん…」

「なにぃ?まだ迷子のままなのぉ?」


「はい、これ」


「ここに書いてあるでしょ?『岡崎陽介』って」


「でここにいっちゃんさん、
 あなたのお母さんの名前が書いてあるでしょ?」

「『岡崎一子』って」


「いっちゃんさんも、
 ずっとあなたのこと、捜してたんだよ?」

「薄情な人たちは、どんどんあなたを忘れてったけど」

「いっちゃんさんと2人でビラ配ったり、
 警察に再捜索するよう催促したり…」
「11年間、ずっと諦めずにあなたを捜してたんだよ」


 「でも暢子さんが…」

「のぶこぉ?それがその『大切なひと』の名前?」

「『のぶこ』って…
 いつの時代に生まれたんだか 嘲笑」


 「でも僕は暢子さんのことを本当に
「あなたを一番愛してるのは私なの!」

 「!?」

「なに浮気相手に本気になってんのよ!」
「なんで私のこと全部忘れてんのよ!」

「何回チャンスをあげたと思ってるの!?」
「『大学来たの初めて』!?」
「なに寝惚けたこと吐かしてんのよ!!」

「治氏や拓也さんや光一さんのことも、
 ぜーんぶ忘れちゃったの!?」

「!!」
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感想 1

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