『Love Stories。』

日向理

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Chapter.4

Episode.9

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   「まっった意味が分かんねえぞぉ…」


   「なんで緑川が知ってんだよ」

「私が入ってたサークルにね
『岡崎陽介』って人がいたの」
「でもね陽介氏、
 11年前に行方不明になっちゃったの」

  「うそ、まさか…」

「ノンが付き合ってる『落合健治』さん、
 もしかしたら陽介氏かもしんない」

 「え…」

   「なんじゃそりゃ…」

「その先を説明する前に、電話させて」

 「うん」

「マスター、ごめんね!」

                「だからいいって」
        「どうせ夕飯もここで食うんだろ?」

     「1人や2人、今更増えても変わんねえよ」

 「ありがとうございます」

「あ、もしもし、桜ちゃ~ん?」

「ちょっと今ね、色々バタバタしちゃってて」
「そっち戻れそうにないから、
 今日はもうお店閉めちゃってくれるぅ?」

「うん」

「うん、それはそのままでいい」

「うん」

「うん、ありがとー」

「それでね」

「悠斗くんと連絡取りたいんだけど」

「はは 笑」
「そんなんじゃないって 笑」

「ちょっと知り合いとコンタクト取りたくって」

「どうしても悠斗くんのチカラが必要なの」

「うん」

「ちょっと待ってね」

ササッ
「いいよ」


「うん_φ(・_・」


「うん_φ(・_・」



「ありがとう~!」

「ごめんねぇ、今日は」

「うん」

「じゃあまた次ね」

「え?」

「うん」
「ありがとう~」


「はいはーい」



   「沙織もあれ、メモっとくか?」

  「ばか言わないの」
   ばしっ!









「えっとぉ…」






「あ、もしもし、悠斗くん?」

「うん」

「ごめんねぇ、いきなり電話しちゃって」

「あ、ホントに!」
「桜ちゃんにあとでお礼言っとかなきゃ」

「あ!それでねぇ」
「悠斗くん、小鳥遊仁美さんと
 ドラマで共演した事あるでしょ」

「実はさぁ私、仁美さんと知り合いでね」

「うそ!?」
「なんか恥ずかしい…恥」

  「なんか恥ずかしがってる 笑」


「うん」



「はは 笑」
「昔の話昔の話 笑」

「でね私、仁美さんの、前の番号しか知らなくって」

「悠斗くんなら知ってるかなあって思って」

「ホント!」

「うん」



「いいよ」



「うん_φ(・_・」


「うん_φ(・_・」


「ありがとう!」

「忙しいところごめんねぇ、ホント助かった!」

「うん」

「よかったね、桜ちゃん^^」

「うん」

「ありがとう」

「お待ちしておりまーす 笑」

「うん、じゃあ」

「はーい♪」





「…ふうぅぅ」
「イケメンと話すとやっぱ緊張する 笑」

  「あは 笑」
  「でもよかったね、連絡先わかって」

   「なんか恥ずかしがってたな 笑」

「ドラマの撮影の合間に、
 私の話題で盛り上がったんだって」
「まさかイケメン俳優と女優の、
 会話のネタになってるとは思わなかった 苦笑」

 「希、ありがとう」

「いいのいいの!」
「もし健治さんがホントに陽介氏だったら、
 すんごいミラクルだし」

「それに仁美さんも陽介氏の事、ずっと心配してたし」



「でも今日は、
何年か分のサプライズが一気にあったみたいで」
「もう頭がボーーン!ってなりそう 笑」

  「だね 笑」

  「ボリュームありすぎ 笑」
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